JP5369444B2 - Gzo焼結体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、スパッタリング法により透明導電性膜を形成する際に、スパッタリングターゲットの材料として用いられる酸化亜鉛・酸化ガリウム系(GZO)焼結体およびその製造方法に関する。
太陽電池の電極材として用いられる透明導電性膜には、比抵抗値の低いIn23−SnO2(ITO)膜や、ZnO−Al23(AZO)膜が使われるようになってきている。これらは、スパッタリングターゲットを使用したスパッタリング法により形成され、加熱した基板上に成膜することにより、2×10-4Ω・cm程度の比抵抗値を達成している。
しかし、ITO膜は、プラズマCVD法によりSi層を形成する際に黒化し、耐プラズマ性に劣るという問題点がある。また、太陽電池の低コスト化傾向にある現在、ITO膜は、主成分であるIn23が高価であるため、コスト面で問題がある。一方、AZO膜は、原料の粉末が安価であるため、コスト面では問題がないものの、低抵抗のAZO膜を得るための最適な成膜条件の範囲が狭いことから、生産性に問題がある。
ITO膜やAZO膜に代わって、コスト面および生産性に問題がなく、低抵抗で、かつ、高い耐久性を有するZnO−Ga23系(GZO)膜が着目されている。かかるGZO膜の導電性は、特に、主成分であるZnOが金属過剰(ZnOからOが抜けた状態)型酸化物であること、つまりZnOの酸素欠損によることが知られている。
かかるGZO膜の成膜材料であるGZO焼結体においては、特性に優れた膜を、異常放電の発生を抑制し、安定して成膜するために、酸化マグネシウムが添加される。例えば、特開平10−306367号公報には、酸化マグネシウムを1〜5質量%含むGZO焼結体をスパッタリングターゲットとして用いて、GZO膜を、低い製造コストで、かつ、大型のものも含めて製造しうることが開示されている。
また、酸化マグネシウムを添加することにより、GZO膜の耐薬品性が向上することが知られている。このため、GZO膜の特性をさらに向上させるために、GZO焼結体において、酸化マグネシウムの含有量を増加させることが要求されている。
特開平10−306367号公報
しかしながら、特開平10−306367号公報に記載された製造方法を用いて、5質量%を超える酸化マグネシウム含有量のGZO焼結体をスパッタリンターゲットとして用いて、DCスパッタリング法により、GZO膜の成膜を行った場合に、局所的に異常放電が発生し、必ずしも安定した成膜ができないことがわかった。
よって、本発明は、かかる問題点がなく、酸化マグネシウムの含有量を増加させた場合でも、異常放電の発生を抑制し、特性の優れたGZO膜を安定して成膜することを可能とするGZO焼結体およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る酸化亜鉛・酸化ガリウム系(GZO)焼結体の製造方法は、最初に、酸化亜鉛粉末と酸化ガリウム粉末とを湿式法により混合し、その後、該混合物に酸化マグネシウム粉末を添加し、1時間以上10時間以下、湿式法により混合を行ってスラリーを得て、該スラリーを急速乾燥造粒して造粒粉を得て、該造粒粉を成形し、焼成することにより焼結体を得ることを特徴とする。
前記酸化マグネシウム粉末の添加後の混合において、前記スラリーのスラリー濃度を20%以上40%未満とすることが好ましい。
また、前記酸化マグネシウム粉末の添加前後における混合において、添加される分散剤として、アンモニウム塩を含まない分散剤を使用することが好ましい。
かかる製造方法により得られる本発明に係るGZO焼結体は、5〜15質量%の酸化マグネシウムと、1〜10質量%の酸化ガリウムとを含有し、亜鉛とマグネシウムとガリウムの複合酸化物からなり、相対密度が80%以上であり、かつ、マグネシウムの偏析相がないか、または、マグネシウムの偏析部の径が10μm以下であることを特徴とする。
かかるGZO焼結体を加工することにより、GZOスパッタリングターゲットが得られる。
本発明のGZO焼結体をスパッタリングターゲットとして使用することにより、5質量%を超える酸化マグネシウムを含有している場合でも、異常放電の発生がなく、安定した成膜を行うことができる。
従って、本発明により、耐プラズマ性および耐薬品性を含む優れた特性を有するGZO膜を、低コストで製造することが可能となり、かつ、大型の膜も得ることができる。
5質量%を超える酸化マグネシウムを含有するGZO焼結体を従来法で製造し、該GZO焼結体をスパッタリングターゲットとして用いた場合に、局所的な異常放電を発生させる要因について、本発明者が研究を重ねた結果、次のような知見が得られた。
すなわち、酸化マグネシウム粉末の含有量が5質量%を超える場合に、原料粉末である酸化亜鉛粉末、酸化ガリウム粉末、酸化マグネシウム粉末のすべてを同時に湿式法により混合すると、混合時に、スラリーの粘度が急激に増加してしまう。
これは、酸化マグネシウムが、酸化亜鉛や酸化ガリウムと異なり、水に溶解して、水酸化マグネシウムに変化したり、また、空気中の炭酸と水分を吸収したりする性質を有することから、酸化亜鉛や酸化ガリウムと同様の方法で湿式法により混合した場合、スラリーの粘度を急速に上昇させてしまうためである。
このようにスラリーの粘度が上昇してしまうと、スプレードライヤーを用いた急速乾燥造粒が困難となる。造粒に際して急速乾燥を行わずに、自然乾燥ないしは乾燥機に乾燥させ、粉砕した場合、酸化マグネシウムが均一に分散していない混合粉となる。一方、混合時間を極端に短くした場合、造粒を行っても、酸化マグネシウムが均一に分散していない造粒粉が得られる。
このような酸化マグネシウムが均一に分散していない混合粉ないしは造粒粉を用いて、成形、焼成して焼結体を得ると、数十μmから100μm程度のマグネシウムが偏析した相が生成し、該偏析相に起因して成膜時に異常放電が生ずる。
従って、酸化マグネシウムの5質量%を超えて含有させる場合には、従来提案されている製造条件に加えて、成膜時の異常放電を抑制するために、かかるマグネシウムの偏析を抑止する条件が必要である。
かかる製造条件を満足することにより、酸化マグネシウムが5質量%を超えて含有されるGZOスパッタリングターゲットにおいても、長期的に異常放電の発生を少なくすることができる。
なお、本発明者の解析の結果、マグネシウムの偏析部の径が10μmまでであれば、マグネシウムが偏析していても、異常放電を発生させないと知見が得られた。すなわち、マグネシウムの偏析部の径が10μm以下の場合には、実質的に偏析相がないとみなすことができる。
マグネシウムの偏析は、GZOスパッタリングターゲットの任意の部分の断面を鏡面研磨した後、EPMA(電子線マイクロアナライザー)にて、マグネシウムの偏析部の径を計測することにより、評価することができる。なお、偏析部の径は、計測した径のうち、最大値をもって表す。
以上の知見に基づいて、本発明者は、酸化マグネシウムが5質量%を超えて含有されるGZO焼結体の製造条件について検討を行い、本発明を完成するに至った。すなわち、かかるGZO焼結体の作製に際しては、以下の点に留意する必要がある。以下、かかる製造方法について説明する。
(混合時の分散状態)
酸化亜鉛粉末に、酸化ガリウム粉末および酸化マグネシウム粉末を添加して、GZOスパッタリングターゲットを製造する場合に、重要な点として、酸化ガリウム粉末および酸化マグネシウム粉末を用いて湿式混合をする際の分散状態の制御が挙げられる。酸化マグネシウムは、前述のように水に溶け、水酸化マグネシウムに変化したり、また、空気中の炭酸と水分を吸収する性質などを有し、湿式混合をする時に問題が発生する。
従って、本発明では、まず、酸化亜鉛粉末に酸化ガリウム粉末を混合して湿式混合を行い、スラリーを得て、その後、酸化マグネシウム粉末を添加してさらに湿式混合を施し、スラリーを得る。その後、スラリーを乾燥造粒する際に、スプレードライヤーを用いて急速乾燥造粒をする。
(原料粉末)
原料粉末としては、平均粒径が2μm以下の酸化亜鉛粉末、酸化ガリウム粉末、および、酸化マグネシウム粉末が好ましい。平均粒径が2μmを超えると、相対密度80%以上のGZOスパッタリングターゲットが得がたくなる。従って、いずれの原料粉末も、平均粒径が2μm以下であることが好ましい。
(混合)
混合は、湿式または乾式によるボールミル、振動ミル等を用いることができるが、均一微細な結晶粒で空孔が小さいGZOスパッタリングターゲットを得るには、凝集体の解砕効率が高く、添加物の分散状態も良好となる湿式ボールミル混合法が、最も好ましい。
湿式ボールミルによる混合時間は、酸化亜鉛粉末および酸化ガリウム粉末の湿式混合に際しては、12〜72時間の範囲が好ましい。12時間未満であると、均一微細な結晶粒および空孔を得ることができない。また、72時間を超える場合には、混合粉末中への不純物混入量が増加するため好ましくない。
しかしながら、酸化マグネシウム粉末を添加した後の湿式混合の際には、酸化亜鉛粉末と酸化ガリウム粉末とを湿式混合する場合とは異なり、酸化マグネシウムの特性により、湿式ボールミルによる混合時間は、1時間以上10時間未満が好ましい。1時間未満では、酸化マグネシウムの分散状態が悪くなり、得られる GZOスパッタリングターゲットにマグネシウムが偏析する。また、10時間を超えると、酸化マグネシウムの特性で、水に溶けて水酸化マグネシウムに変化したり、空気中の炭酸と水分を吸収することなどにより、スラリーの粘度が急激に増加し、スプレードライヤーが困難になり、生産性が悪くなる。
また、その際、スラリーの濃度を20%以上40%未満とすることが有効である。酸化マグネシウム粉末を添加した後の湿式混合における湿式ボールミルによる混合時間が、1時間以上10時間未満であっても、粘度は徐々に上昇するため、スラリーの濃度を40%未満にすることが有効である。しかし、20%未満としても、粉砕状態に大きな差が出ない上に、水分量が多くなり、量産には不向きである。
なお、酸化マグネシウムの含有量が15質量%を超えると、本発明の製造方法を適用しても、マグネシウムの偏析部の径が10μmを超え、また、相対密度を80%以上とすることが困難となり、好ましくない。
酸化マグネシウムは、アンモニウム塩に溶ける性質を有する。従って、湿式混合に際して使用する分散剤は、アンモニウム塩を含まないものを使用することが好ましい。具体的には、アクリル酸系の分散剤を用いることが好ましい。
さらに、後工程の成形で造粒粉を成形するため、バインダーも一緒に添加して混合する。用いるバインダーとして、例えば、ポリビニルアルコール、酢酸ビニルを挙げることができる。
(急速乾燥造粒)
急速乾燥造粒するための装置としては、スプレードライヤーが広く用いられている。他の方式でも、スプレードライヤーと同程度の乾燥速度が得られれば、支障はない。
具体的な乾燥条件は、乾燥するスラリーのスラリー濃度、乾燥に用いる熱風温度、風量等の諸条件により決まるため、実施に際して予め最適条件を求めておくことが必要となる。
(成形)
得られたスラリーは、急速乾燥造粒の後、金型または冷間プレス、冷間静水圧プレスにて、98MPa(1ton/cm2)以上の圧力で成形を行う。
(焼結)
本発明において、焼結方法には、ホットプレス、酸素加圧、または、熱間静水圧等の焼結方法を用いることができるが、焼結方法には、常圧焼結法を用いることが好ましい。その理由としては、常圧焼結法には、製造コストが低減できるという利点、大量生産が可能であるという利点、容易に大型のGZO焼結体を製造しやすいという利点などがある。
常圧焼結法では、通常は、成形体を大気中にて焼結する。さらに、密度を一層高くしたい場合には、昇温過程で酸素を導入して焼結を行うことも可能である。しかし、酸素の導入により酸素欠損が抑制され、抵抗値が増大するおそれがあるため、酸素を導入する場合の酸素流量としては、2〜20L/minが好ましい。2L/min未満では、酸化亜鉛の蒸発抑制(密度増大)効果は薄れ、20L/minを超えると、その流量により焼結炉内が冷却され、均熱性が低下してしまう。
焼結温度は、1300℃以上1550℃以下、好ましくは1350℃以上1450℃以下がよい。焼結温度が1300℃未満では、得られるGZO焼結体の相対密度が80%以上を満足することが困難となる。また、1550℃を超えると、結晶粒成長が著しくなるとともに、空孔の粗大化が起こり、焼結割れの発生につながる。そして、焼結中の昇温速度においては、750〜1550℃の温度範囲の昇温速度を0.5〜5℃/minにする必要がある。つまり、750〜1550℃間は、特に酸化亜鉛の焼結が最も活発化する温度範囲であり、この温度範囲での昇温速度が0.5℃/minより遅いと、結晶粒成長が著しくなって、本発明の目的を達成することができない。また、昇温速度が5℃/minより速いと、焼結炉内の均熱性が低下し、その結果、焼結中の収縮量に分布が生じて、焼結体は割れてしまう。
[実施例1]
平均粒径が0.8μmの酸化亜鉛(ZnO)粉末中に、平均粒径が1.0μmの酸化ガリウム(Ga23)粉末を、Ga23組成が7質量%となるように配合し、バインダーとして1.5質量%のポリビニルアルコールと、1.5質量%のアクリル酸系分散剤を添加した後、樹脂製ポットに入れ、硬質ZrO2ボールを用いて、湿式ボールミル混合を22時間、行った。次に、平均粒径が1.8μmの酸化マグネシウム(MgO)粉末を、MgO組成が7.5質量%となるように配合し、さらに2時間、湿式ボールミル混合を行った。
このように作製したスラリーを取り出して、スラリー供給速度140mL/min、熱風温度140℃、熱風量8Nm3/minで、スプレードライヤーを用いて乾燥造粒し、造粒物を冷間静水圧プレスにて294MPa(3ton/cm2)の圧力で成形し、直径190mm、厚さ9mmの円盤状の成形体を得た。
次に、得られた成形体を大気中にて、750℃までは空気を10L/minの流速で導入しながら0.4℃/minの速度で昇温し、750〜1400℃は酸素ガスを10L/minの流速で導入しながら0.4℃/minの速度で昇温し、その後、1400℃にて20時間の保持を行い、GZO焼結体を得た。
得られたGZO焼結体の密度を測定した。その後、GZO焼結体の一部を切断して、切断面を鏡面研磨し、EPMA線分析にてマグネシウムの濃度分布を測定した。測定結果から、マグネシウムの偏析の有無を測定したところ、偏析部は見られなかった。
また、得られたGZO焼結体を、直径154mm、厚さ6mmの円盤状に加工することにより、本実施例のGZOスパッタリングターゲットを得て、得られたGZOスパッタリングターゲットを使用し、DCマグネトロンスパッタリング法により、膜厚500nmの成膜を行った。スパッタリング条件は、投入電力200W、Arガス圧0.3Paに固定した。成膜の開始から10時間、経過後の10分間当たりに発生する異常放電回数を測定した。測定結果を表1に示す。
[実施例2]
Ga23粉末の添加量を3質量%とし、MgO粉末の添加量を15質量%とした以外は、実施例1と同様に、本実施例のGZOスパッタリングターゲットを得た後、スパッタリングを行った。測定結果を表1に示す。
[実施例3]
MgO粉末の添加量を5質量%とした以外は、実施例1と同様に、本実施例のGZOスパッタリングターゲットを得た後、スパッタリングを行った。測定結果を表1に示す。
[実施例4]
MgO粉末を添加した後の湿式ボールミル混合を1時間とした以外は、実施例1と同様に、本実施例のGZOスパッタリングターゲットを得た後、スパッタリングを行った。測定結果を表1に示す。
[実施例5]
MgO粉末を添加した後の湿式ボールミル混合を10時間とした以外は、実施例1と同様に、本実施例のGZOスパッタリングターゲットを得た後、スパッタリングを行った。測定結果を表1に示す。
[比較例1]
MgO粉末を添加した後の湿式ボールミル混合を0.5時間とした以外は、実施例1と同様に、本比較例のGZOスパッタリングターゲットを得た後、スパッタリングを行った。測定結果を表1に示す。
MgO粉末を添加した後の混合が不十分で、マグネシウムの偏析部の径が10μmを超え、スパッタリング時に異常放電が多発した。
[比較例2]
MgO粉末を添加した後の湿式ボールミル混合を18時間とした以外は、実施例1と同様に混合したところ、スラリーの粘度が上昇し、造粒することができなかった。
[比較例3]
MgO粉末の添加量を15質量%とし、MgO粉末を添加した後の湿式ボールミル混合を0.5時間とした以外は、実施例1と同様に、本比較例のGZOスパッタリングターゲットを得た後、スパッタリングを行った。測定結果を表1に示す。
MgO粉末を添加した後の混合が不十分で、マグネシウムの偏析部の径が10μmを超え、スパッタリング時に異常放電が多発した。
[比較例4]
MgO粉末の添加量を16質量%とした以外は、実施例1と同様に、本比較例のGZOスパッタリングターゲットを得た後、スパッタリングを行った。測定結果を表1に示す。
MgO粉末の含有量が多すぎるため、マグネシウムの偏析部の径が10μmを超え、スパッタリング時に異常放電が多発した。
[比較例5]
分散剤をアンモニウム塩とした以外は、実施例1と同様に湿式混合をしたところ、MgOと分散剤が反応することにより、刺激臭が発生し、造粒することができなかった。
Figure 0005369444

Claims (3)

  1. 酸化亜鉛、酸化ガリウムおよび酸化マグネシウムの質量の合計に対して、酸化マグネシウムが5〜15質量%、酸化ガリウムが1〜10質量%となるように、
    平均粒径が2μm以下の酸化亜鉛粉末と、平均粒径が2μm以下の酸化ガリウム粉末とを、12時間以上72時間以下、湿式法により混合し、該混合物に、平均粒径が2μm以下の酸化マグネシウム粉末を添加し、1時間以上10時間以下、湿式法により混合を行ってスラリーを得て、該スラリーを急速乾燥造粒して造粒粉を得て、該造粒粉を成形し、750℃〜1550℃の温度範囲の昇温速度を0.5〜5℃/minとするとともに、焼結温度を1300℃以上1550℃以下として焼成することにより焼結体を得るGZO焼結体の製造方法。
  2. 前記酸化マグネシウム粉末の添加後の混合において、前記スラリーのスラリー濃度を20%以上40%未満とする請求項1に記載のGZO焼結体の製造方法。
  3. 前記酸化マグネシウム粉末の添加前後における混合において、添加される分散剤として、アンモニウム塩を含まない分散剤を使用する請求項1に記載のGZO焼結体の製造方法。
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