JP5369390B2 - ブリッジレスのエッチング製品の製造方法 - Google Patents
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Description
このように、レジストが付いた状態でテープに貼られた個別の製品単体を一個づつテープから剥がし、これを籠、バットのような容器に入れて、剥離液を入れて、レジストを剥離、水洗し、乾燥している(特許文献1)。
また、金属板の板厚が0.3mmより大の金属板の脱脂および整面を行う工程と、前記金属板の両方の面に、フォトレジストをコートする工程と、前記金属板の両方の面に、露光して、現像を行う工程と、現像後の金属板の一方の面に、長尺のシート状またはロール状の第1のUV粘着消失テープを貼り付ける工程と、現像後の金属板の他方の面をエッチングして、エッチング面のフォトレジストを剥離した後に、UV照射を行い、前記第1のUV粘着消失テープを剥膜する工程と、前記他方の面に長尺のシート状またはロール状の第2のUV粘着消失テープを貼り付けて、前記一方の面にエッチングを行なった後に、フォトレジストを剥膜し、前記第2のUV粘着消失テープで保持されたブリッジレスのエッチング製品を得る工程と、必要に応じ外観検査を行う工程と、UV光を照射し、個々のブリッジレスのエッチング製品を前記第2のUV粘着消失テープから剥離し、個々のブリッジレスのエッチング製品を得る工程とを含むことを特徴とするブリッジレスのエッチング製品の製造方法によって達成される。
本発明では、このようなUV粘着消失テープを金属板に貼り付ける。そして、貼り付け体に、公知のフォトエッチング法に従い、金属板表面にフォトレジストコートを行う。その後、公知のフォトエッチング法に従い、露光・現像・エッチング・剥離を施して、エッチング処理が行われて、ブリッジレスのエッチング製品が完成する。このようなエッチング処理によって作成されるエッチング製品は、複数の製品単体を相互に離間して、ブリッジレスの状態で配置されている。この場合、ブリッジレスの製品は、長尺のシート状、或いは、ロール状で、客先に提供されるものである。なお、特開2006−114779号公報には、UV粘着消失テープを金属板に貼り付けてエッチング処理を施す旨が開示されているが、しかし、この公報には、複数の製品単体を配置することも、それらを離間して、ブリッジレスの状態で配置することも、その後、何ら、処理を行わないでシート状、或いは、ロール状で、客先に、製品として提供すること等も、開示も示唆もされていない。このため、本発明による優れた効果についても示唆さへされていない。
そして、この次ぎに、このブリッジレスのエッチング製品は、必要に応じ、外観検査を行う。この外観検査は、出荷元が行う場合と客先で行う場合との双方がある。そして、客先では、UV光を全面照射すればよい。このUV光照射により、容易に一個づつの個別の製品単体を得ることができる。
図2には、本発明の第2の実施例が示される。図2に示される例は、金属板の板厚が0.3mmより大であって、板厚が厚い場合の例である。金属板の板厚が薄い場合は、一方の面からのエッチングで、金属板に貫通パターンを形成できる。しかし、金属板が厚くなると、一方の面側からのエッチングだけでは、精度の良い貫通パターンが得られなくなる。第2の実施例では、金属板が厚い場合でも精度の良いパターンが得られるのである。この場合も、図2(a)に示されるように、金属板1の脱脂および整面を行う。この場合は、次いで、図2(b)に示されるように、この金属板1の両方の面に、フォトレジスト3,3をコートする。次に、図2(c)、(d)に示されるように、露光して、図2(e)に示されるように、現像を行う。その後、図2(f)に示されるように、現像後の一方の面に、UV粘着消失テープ2を貼り付ける。その後、図2(g)に示されるように、片面をエッチングして、その後に、図2(h)に示されるように、エッチング面を剥離した後に、UV照射を行い、UV粘着消失テープを剥膜して、さらに、図2(i)に示されるように、再び、UV粘着消失テープ2を逆側の面に貼り付けて、図2(j)に示されるように、エッチングを行なった後に、レジストを剥膜すれば、エッチング製品が得られる。その後、前記と同様に、必要に応じて図2(k)に示されるように、UV照射して、テープの剥膜を行えばよい。
図3には、本発明の適用例が示される。本発明は、図3(a)に示されるような矩形や図3(b)に示されるようなリング状や、図3(e)に示されるような渦巻き状や図3(d)に示されるようなスパイラル状等種々の形状の単体製品に適用可能である。しかも、UV粘着消失テープへのエッチングは、シート状、ロール状等の長尺シートに行うことができるので、製造上有利である。
金属板として、厚さ0.05mmのステンレス箔を用意した。このステンレス箔に、上述した図1に示される工程に従い、日立化成工業株式会社製の品番HAE-1606のUV粘着消失テープを貼付けて、これに、フォトレジストコート・露光・現像を行い、間隔0.5mmで、0.5mm幅の形状のストライプをエッチングした。その後、テープを剥膜した。その結果、良好なエッチング製品が完成していた。
このような結果は、図2に示される板厚0.3mm超の場合も同様に実現した。
2UV粘着消失テープ
Claims (2)
- 板厚が0.3mm以下金属板の脱脂および整面を行う工程と、
前記金属板の一方の面に、長尺のシート状またはロール状のUV粘着消失テープを貼り付ける工程と、
前記金属板の他方の面に、フォトレジストをコートする工程と、
前記他方の面に露光、現像、エッチング、フォトレジストの剥離を行って、前記UV粘着消失テープで保持されたブリッジレスのエッチング製品を得る工程と、
必要に応じ外観検査を行う工程と、
UV光を照射し、個々のブリッジレスのエッチング製品を前記UV粘着消失テープから剥離し、個々のブリッジレスのエッチング製品を得る工程とを含むことを特徴とするブリッジレスのエッチング製品の製造方法。 - 金属板の板厚が0.3mmより大の金属板の脱脂および整面を行う工程と、
前記金属板の両方の面に、フォトレジストをコートする工程と、
前記金属板の両方の面に、露光して、現像を行う工程と、
現像後の金属板の一方の面に、長尺のシート状またはロール状の第1のUV粘着消失テープを貼り付ける工程と、
現像後の金属板の他方の面をエッチングして、エッチング面のフォトレジストを剥離した後に、UV照射を行い、前記第1のUV粘着消失テープを剥膜する工程と、
前記他方の面に長尺のシート状またはロール状の第2のUV粘着消失テープを貼り付けて、前記一方の面にエッチングを行なった後に、フォトレジストを剥膜し、前記第2のUV粘着消失テープで保持されたブリッジレスのエッチング製品を得る工程と、
必要に応じ外観検査を行う工程と、
UV光を照射し、個々のブリッジレスのエッチング製品を前記第2のUV粘着消失テープから剥離し、個々のブリッジレスのエッチング製品を得る工程とを含むことを特徴とするブリッジレスのエッチング製品の製造方法。
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