JP2002151830A - 金属箔部品の製造方法 - Google Patents

金属箔部品の製造方法

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JP2002151830A
JP2002151830A JP2000349029A JP2000349029A JP2002151830A JP 2002151830 A JP2002151830 A JP 2002151830A JP 2000349029 A JP2000349029 A JP 2000349029A JP 2000349029 A JP2000349029 A JP 2000349029A JP 2002151830 A JP2002151830 A JP 2002151830A
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sheet
sensitive adhesive
pressure
ultraviolet
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JP2000349029A
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English (en)
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Satoshi Nozaki
聡 野崎
Masaaki Ono
正明 大野
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YUKOSHA KK
YUUKOUSHIYA KK
Lintec Corp
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YUKOSHA KK
YUUKOUSHIYA KK
Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 薬剤によるエッチングという面倒な作業を必
要としない、効率的に金属箔部品を製造することができ
る金属箔部品の製造方法を提供する。 【解決手段】 金属箔13を、シート基材15の表面に
紫外線硬化型粘着剤層14を有する粘着シートの該紫外
線硬化型粘着剤層の表面に貼着し、さらに必要に応じて
金属箔の他面に工程シートが貼着され、金属箔側から抜
き型により金属箔部品を形成するように切り込み16を
入れ、その後シート基材側から紫外線を照射する、ある
いはシート基材側から金属箔部品を形成しない部分又は
金属箔部品を形成する部分に紫外線を照射し、次に金属
箔の厚み全体に、抜き型により金属箔部品を形成するよ
うに切り込みを入れ、その後粘着シートから金属箔部品
以外の金属箔又は金属箔部品を剥離して分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属箔を抜き型で
切り込みすることにより容易に金属箔回路などの金属箔
部品を形成できる金属箔部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属箔回路は、基板の表面に積層
した銅箔表面に、レジストを塗布し、回路パターンとし
て必要な部分以外に塗布されたレジストを除去するため
の露光、現像処理を施した後、露出された部分の銅箔を
エッチングすることにより印刷回路を形成して、残りの
レジストを剥離する方法、銅箔表面に耐エッチング性イ
ンクを回路パターンに印刷して酸又はアルカリなどの薬
剤でエッチングする方法などにより製造されていた。し
かしながら、これらの従来の方法は、薬剤によるエッチ
ングという面倒な作業を必要とするので、効率的に金属
箔回路を製造することができないという欠点を有してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑みてなされたものであり、薬剤によるエッ
チングという面倒な作業を必要としない、効率的に金属
箔回路などの金属箔部品を製造することができる金属箔
部品の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、金属箔に抜き
型で切り込みを入れて金属箔部品を形成すること、及び
金属箔と紫外線硬化型粘着剤層を有する粘着シートとを
積層し、紫外線を照射することを組み合わせることによ
り、上記課題を達成できることを見い出し、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、金属箔を、シート基
材の表面に紫外線硬化型粘着剤層を有する粘着シートの
該紫外線硬化型粘着剤層の表面に貼着し、次に金属箔側
から抜き型によって金属箔部品を形成するように切り込
みを入れ、次に必要に応じて該粘着シートから金属箔部
品以外の金属箔を剥離して取り除き、その後シート基材
側から紫外線を照射することを特徴とする金属箔部品の
製造方法(本願第1発明)を提供するものである。ま
た、本発明は、金属箔を、シート基材の表面に紫外線硬
化型粘着剤層を有する粘着シートの該紫外線硬化型粘着
剤層の表面に貼着し、シート基材側から金属箔部品を形
成しない部分又は金属箔部品を形成する部分に紫外線を
照射し、次に金属箔側から金属箔部品を形成するように
切り込みを入れ、その後粘着シートから金属箔部品以外
の金属箔又は金属箔部品を剥離分離することを特徴とす
る金属箔部品の製造方法(本願第2発明)を提供するも
のである。
【0006】また、本発明は、金属箔の片面に工程シー
トが貼着され、他面にシート基材の表面に紫外線硬化型
粘着剤層を有する粘着シートの該紫外線硬化型粘着剤層
を貼着し、シート基材側から金属箔部品を形成しない部
分又は金属箔部品を形成する部分に紫外線を照射し、次
にシート基材側から抜き型によって金属箔部品を形成す
るように切り込みを入れ、その後粘着シートから金属箔
部品以外の金属箔又は金属箔部品を剥離分離することを
特徴とする金属箔部品の製造方法(本願第3発明)を提
供するものである。また、本発明は、金属箔の片面に工
程シートが貼着された金属箔側から抜き型によって、金
属箔部品を形成するように切り込みを入れ、次に金属箔
表面にシート基材と紫外線硬化型粘着剤層からなる粘着
シートの該紫外線硬化型粘着剤層を貼着し、シート基材
側から金属箔部品を形成しない部分又は金属箔部品を形
成する部分に紫外線を照射し、その後粘着シートから金
属箔部品以外の金属箔又は金属箔部品を剥離分離するこ
とを特徴とする金属箔部品の製造方法(本願第4発明)
を提供するものである。以下、金属箔部品として金属箔
回路を用いて、本発明を詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】最初に、本願第1発明について一
実施例を示した図1に基づいて説明する。本願第1発明
において使用する金属箔13は、導電性を有する金属箔
であれば特に制限ないが、具体例としては、アルミニウ
ム箔、銅箔などが挙げられる。金属箔13の厚みは、通
常10〜2000μmであればよく、好ましくは20〜
500μmである。
【0008】本願第1発明においては、金属箔13は、
シート基材15の表面に紫外線硬化型粘着剤層14を有
する粘着シート2の該紫外線硬化型粘着剤層14の表面
に貼着される。粘着シート2のシート基材15として
は、たとえば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレン
フィルムなどのポリオレフィンフィルム、ポリエチレン
テレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレート
フィルムなどのポリエステルフィルム、ポリカーボネー
トフィルム、ポリアミドフィルムなどのプラスチックフ
ィルムが挙げられる。シート基材15は、紫外線を通す
ものであれば特に制限ないが、透明又は半透明であるこ
とが好ましく、透明であることが特に好ましい。シート
基材15の厚みは、特に制限ないが、通常20〜200
μmが使用できる。
【0009】粘着シート2の紫外線硬化型粘着剤層14
は、紫外線硬化型粘着剤で構成される。紫外線硬化型粘
着剤は、紫外線を照射することにより、粘着力が低下す
る粘着剤であり、紫外線を多く照射するにつれて、粘着
力はゼロに近づく。紫外線硬化型粘着剤の具体例として
は、アクリル系粘着剤と紫外線重合性化合物とを主成分
としてなる。紫外線硬化型粘着剤に用いられる紫外線重
合性化合物としては、例えば特開昭60-196,956
号公報及び特開昭60-223,139号公報に開示され
ているような光照射によって三次元網状化しうる分子内
に光重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも2個以上有
する低分子量化合物が広く用いられ、具体的には、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロー
ルメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールト
リアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
トあるいは1,4−ブチレングリコールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエ
チレングリコールジアクリレート、市販のオリゴエステ
ルアクリレートなどが用いられる。
【0010】さらに、紫外線重合性化合物として、上記
のようなアクリレート系化合物のほかに、ウレタンアク
リレート系オリゴマーを用いることもできる。ウレタン
アクリレート系オリゴマーは、ポリエステル型又はポリ
エーテル型などのポリオール化合物と、多価イソシアネ
ート化合物、例えば2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリ
レンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシア
ネート、ジフェニルメタン4,4−ジイソシアネートな
どを反応させて得られる末端イソシアネートウレタンプ
レポリマーに、ヒドロキシル基を有するアクリレートあ
るいはメタクリレート、例えば2−ヒドロキシエチルア
クリレート、または2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、ポリエチレングリコール
アクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレート
などを反応させて得られる。
【0011】紫外線硬化型粘着剤中のアクリル系粘着剤
と紫外線重合性化合物との配合比は、アクリル系粘着剤
100重量部に対して紫外線重合性化合物は50〜20
0重量部の量で用いられることが望ましい。また、紫外
線硬化型粘着剤層14は、側鎖に紫外線重合性基を有す
る紫外線硬化型共重合体から形成されていてもよい。こ
のような紫外線硬化型共重合体は、粘着性と紫外線硬化
性とを兼ね備える性質を有する。側鎖に紫外線重合性基
を有する紫外線硬化型共重合体は、例えば、特開平5−
32946号公報、特開平8−27239号公報等にそ
の詳細が記載されている。紫外線硬化型粘着剤層14の
厚みは、特に制限ないが、通常3〜100μmが好まし
く、5〜50μmが特に好ましい。紫外線照射前の紫外
線硬化型粘着剤層14の金属箔13に対する粘着力は、
通常300〜6000mN/25mmが好ましく、50
0〜4000mN/25mmが特に好ましい。粘着シー
ト2及び金属箔13は、それぞれロール状などの状態で
連続して供給されることが好ましい。
【0012】次に、金属箔13と粘着シート2の貼着積
層シートに対して、金属箔13側から抜き型を入れて、
粘着シート2のシート基材15を打ち抜かずに、金属箔
回路を形成するように金属箔13に切り込み16を入れ
る。金属箔回路の形状は、特に制限なく、種々の形状に
することができるが、細長い形状や複雑な形状の場合
に、本願発明は特に有利である。抜き型とは、ゼンマイ
刃やエッチング刃などを用いたものであり、平板状又は
円筒状のものが使用できる。次に、必要に応じて該粘着
シート2から金属箔回路以外の金属箔13を剥離して取
り除く。
【0013】本願第1発明においては、その後、シート
基材15側から紫外線を照射する。紫外線の照射は、金
属箔13が積層されている粘着シート2の全体に行うこ
とが好ましい。紫外線の照射により、粘着シート2の紫
外線硬化型粘着剤層14は、硬化し、粘着力を低下させ
る。これにより、金属箔回路部の金属箔13は、粘着シ
ート2から剥離し易くなる。紫外線の照射は、金属箔回
路が粘着シートから脱落しない程度の粘着力になるよう
に、調節することが好ましい。紫外線照射は、通常紫外
線ランプ等により照度50〜300mW/cm、光量
30〜250mJ/cmの範囲で照射する。紫外線照
射後の紫外線硬化型粘着剤層14の金属箔13に対する
粘着力は、通常10〜500mN/25mmが好まし
く、30〜300mN/25mmが特に好ましい。紫外
線照射後は、金属箔回路以外の金属箔13を粘着シート
2から剥離することもできるし、金属箔回路を粘着シー
ト2から剥離することもできる。なお、粘着シート2及
び金属箔13の貼着積層シートが連続して供給される場
合は、複数の金属箔回路が所定間隔で連続供給される方
向に配列されているが、この場合、紫外線照射前後に、
金属箔回路を適当な数毎になるように粘着シート2を切
断し、枚葉にシートカットすることもできる。
【0014】次に、本願第2発明について一実施例を示
した図2に基づいて説明する。本願第2発明は、抜き型
による切り込みの前に紫外線を照射する態様である。本
願第2発明において使用する金属箔は、上記金属箔13
と同様なものが使用できる。金属箔13は、シート基材
15の表面に紫外線硬化型粘着剤層14を有する粘着シ
ート2の該紫外線硬化型粘着剤層14の表面に貼着され
る。次に、シート基材15側から金属箔回路を形成しな
い部分又は金属箔回路を形成する部分に紫外線を照射す
る。このように紫外線を照射するには、粘着シート2の
シート基材15の上に金属箔回路形状又は金属箔回路以
外の形状の紫外線マスク23を設けて紫外線を照射する
方法が挙げられる。紫外線マスク23としては、透明シ
ート基材に紫外線を通さない物質から成るインクで金属
箔回路形状の印刷、又は金属箔回路形状以外の部分の印
刷を施した公知のものが使用できる。
【0015】次に、金属箔13側から抜き型を入れて、
金属箔回路を形成するように切り込み16を入れる。こ
の切り込み16は、上記紫外線が照射された金属箔回路
の形状に合わせて行われる。次に、金属箔13の表面に
剥離用粘着シート17を貼着する。剥離用粘着シート1
7は、粘着剤層19と基材18とからなる。剥離用粘着
シート17の基材18としては、前述したシート基材1
5と同一のプラスチックフィルムの他に、紙、合成紙な
どが挙げられる。基材18の厚みは、特に制限ないが、
通常20〜200μmが使用できる。
【0016】剥離用粘着シート17の粘着剤層19は、
アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤、
シリコーン系粘着剤などの粘着剤で構成される。また、
剥離用粘着シートとして前記したシート基材と紫外線硬
化型粘着剤層からなる粘着シートを用いることもでき
る。粘着剤層19の厚みは、特に制限ないが、通常3〜
100μmが好ましく、5〜50μmが特に好ましい。
粘着剤層19の金属箔13に対する粘着力は、通常30
0〜6000mN/25mmが好ましく、500〜40
00mN/25mmが特に好ましい。なお、粘着剤層1
9の金属箔13に対する粘着力は粘着シート2の粘着剤
層14の金属箔13に対する紫外線照射前の粘着力より
弱く設定する。また、粘着剤層19は、金属箔13に対
して再剥離性で、糊残りしないものがよい。
【0017】その後、粘着シート2から金属箔回路以外
の金属箔13又は金属箔回路を剥離して分離する。な
お、剥離分離するのは剥離用粘着シート17のみでな
く、吸引コレットなどの吸引装置等を使用することもで
きる。粘着シート2の紫外線硬化型粘着剤層14上に、
金属箔回路以外の部分が除去され、金属箔回路が貼着さ
れている場合は、さらに粘着シート2のシート基材15
側から紫外線を照射して、粘着力を低下させてもよい。
【0018】次に、本願第3発明について一実施例を示
した図3に基づいて説明する。本願第3発明は、抜き型
による切り込みの前に紫外線を照射する別の態様であ
る。本願第3発明において使用する金属箔は、上記金属
箔13と同様なものが使用できる。金属箔13は、その
片面に工程シート20が貼着され、他面にシート基材1
5の表面に紫外線硬化型粘着剤層14を有する粘着シー
ト2を貼着される。工程シート20は、粘着剤層21と
工程シート基材22からなる。工程シート20は、前記
した剥離用粘着シート17と同様なものが挙げられる。
次に、シート基材15側から金属箔回路を形成しない部
分又は金属箔回路を形成する部分に紫外線を照射する。
この紫外線照射は、上記と同様に行えばよい。
【0019】次に、シート基材15側から抜き型を入れ
て、金属箔13に金属箔回路を形成するように切り込み
16を入れる。この切り込み16は、上記紫外線が照射
された金属箔回路の形状に合わせて行われる。その後、
工程シート20から金属箔回路以外の金属箔13又は金
属箔回路を剥離して分離する。粘着シート2の紫外線硬
化型粘着剤層14上に、金属箔回路以外の部分が除去さ
れ、金属箔回路が貼着されている場合は、さらに粘着シ
ート2のシート基材15側から紫外線を照射して、粘着
力を低下させてもよい。
【0020】次に、本願第4発明について一実施例を示
した図4に基づいて説明する。本願第4発明は、抜き型
による切り込みの後に紫外線を照射する態様である。本
願第4発明において使用する金属箔は、上記金属箔13
と同様なものが使用できる。本願第4発明においては、
金属箔13の片面に工程シート20が貼着された金属箔
13側から抜き型を入れて、金属箔回路を形成するよう
に切り込みを入れる。工程シート20は、本願第3発明
における工程シート20と同様のものである。次に、シ
ート基材15の表面に紫外線硬化型粘着剤層14を有す
る粘着シート2の該紫外線硬化型粘着剤層14面を金属
箔13上に貼着する。粘着シート2は、シート基材15
と紫外線硬化型粘着剤層14から成るものであり、本願
第1発明の粘着シートと同様なものが挙げられる。次
に、シート基材15側から金属箔回路を形成しない部分
又は金属箔回路を形成する部分に紫外線を照射する。紫
外線を照射する方法としては、本願第2発明の紫外線照
射方法と同様なものが挙げられる。その後、粘着シート
2に金属箔回路以外の金属箔13又は金属箔回路を付着
させたまま、粘着シート2を剥離して金属箔回路と金属
箔回路以外の部分を分離する。粘着シート2の紫外線硬
化型粘着剤層14上に、金属箔回路以外の部分が除去さ
れ、金属箔回路が貼着されている場合は、さらに粘着シ
ート2のシート基材15側から紫外線を照射して、粘着
力を低下させてもよい。なお、本発明においては、金属
箔は保護シートなどで積層されているものでもよい。保
護シートは、金属箔の表面を覆い、製造中あるいは製造
後の製品保管中などにおいて、金属箔の表面を保護する
ものであればよく、通常粘着剤層と支持基材とから成
る。保護シートの粘着力は、金属箔を剥離し易く、かつ
簡単に脱落しない程度の粘着力が好ましい。以上、金属
箔回路を例に説明したが、本発明は、金属箔回路以外
の、例えば、装飾品や表示物など金属箔を用いるものに
適用できるものである。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制
限されるものではない。
【0022】実施例1 図5に示すように、粘着シート原反ロール1から粘着シ
ート2〔シート基材:ポリエチレンテレフタレート(幅
120mm、厚み50μm)、粘着剤層:紫外線硬化型
粘着剤{アクリル系粘着剤:n−ブチルアクリレートと
アクリル酸との共重合体100重量部と、分子量800
0のウレタンアクリレート系オリゴマー100重量部
と、硬化剤(ジイソシアネート系)10重量部と、紫外
線硬化反応開始剤(ベンゾフェノン系)5重量部とを混
合した粘着剤}、乾燥厚み15μm、アルミニウム箔に
対する粘着力:3500mN/25mm〕を、剥離シー
ト3を剥離して巻き取りロール4で巻き取りながら送り
出す。送り出された粘着シート2は、アルミニウム箔ロ
ール5から送り出されたアルミニウム箔6(幅100m
m、厚み25μm)と積層して、次にアルミニウム箔側
から抜き型としてダイカット刃7を押し当て、アルミニ
ウム箔6の厚み全体に切込みを入れ、アルミニウム箔回
路形状に切り込みを入れる。次に、アルミニウム箔回路
以外のアルミニウム箔を取り除き(図示せず)、アルミ
ニウム箔回路が貼着した粘着シート2をアルミニウム箔
回路巻き取りロール8に巻き取った。次に、アルミニウ
ム箔回路巻き取りロール8から、アルミニウム箔回路が
貼着した粘着シート2を送り出し、粘着シートのシート
基材側から紫外線照射機9により紫外線を照射(照度1
20mW/cmで0.6秒照射、光量72mJ/cm
)し、粘着力を低下させ(アルミニウム箔に対する粘
着力:200mN/25mm)、その後、切断刃10に
より所定間隔に粘着シート2を切断した。得られたアル
ミニウム箔回路は貼着された粘着シート2から、容易に
剥離することができた。
【0023】実施例2 銅箔(幅100mm、厚み25μm)を、実施例1で用
いた粘着シート(銅箔に対する粘着力:3800mN/
25mm)の紫外線硬化型粘着剤層の表面に積層し、次
に、マスクを用いて粘着シート側から銅箔回路を形成し
ない部分に実施例1と同量の紫外線を照射し、粘着力を
低下させた(銅箔に対する粘着力:250mN/25m
m)。次に、銅箔側から銅箔の厚み全体にダイカット刃
を入れて、銅箔回路を形成するように切り込みを入れ
た。次に、銅箔表面に剥離用粘着シート(ポリエチレン
テレフタレートシート(幅100mm、50μm厚)、
アクリル系粘着剤層(20μm厚)、銅箔に対する粘着
力:1500mN/25mm)を貼着した。その後、粘
着シートから銅箔回路以外の銅箔を剥離用粘着シートと
ともに剥離して粘着シート上に銅箔回路を作成した。
【0024】実施例3 銅箔(幅100mm、厚み25μm)の片面に工程シー
ト(ポリエチレンテレフタレートシート(幅100m
m、75μm厚)、アクリル系粘着剤層(15μm
厚)、銅箔に対する粘着力:1000mN/25mm)
が貼着され、他面に実施例1で用いた粘着シート(銅箔
に対する粘着力:3800mN/25mm)の紫外線硬
化型粘着剤層の表面が貼着され、次に、マスクを用いて
粘着シート側から銅箔回路を形成する部分に実施例1と
同量の紫外線を照射し、粘着力を低下させた(銅箔に対
する粘着力:250mN/25mm)。次に、粘着シー
ト側から銅箔の厚み全体にダイカット刃を入れて、銅箔
回路を形成するように切り込みを入れた。その後、粘着
シートから銅箔回路部分の銅箔を剥離して工程シート上
に銅箔回路を作成した。
【0025】実施例4 アルミニウム箔(幅100mm、厚み25μm)の片面
に実施例3で用いた工程シート(アルミニウム箔に対す
る粘着力:900mN/25mm)を貼着し、アルミニ
ウム箔側からダイカット刃を入れて、アルミニウム箔回
路を形成するように切り込みを入れ、次にアルミニウム
箔の他面に実施例1で用いた粘着シートを貼着し、粘着
シート側からマスクを用いてアルミニウム箔回路を形成
する部分に実施例1と同量の紫外線を照射し、粘着力を
低下させた。その後、粘着シートにアルミニウム箔回路
以外のアルミニウム箔を付着させたまま、粘着シートを
剥離して取り除いて、工程シート上にアルミニウム箔回
路を作成した。
【0026】
【発明の効果】本発明によると、薬剤によるエッチング
という面倒な作業を必要とせず、効率的に金属箔回路な
どの金属箔部品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願第1発明の一実施例の各工程における積
層シートの概略断面図である。
【図2】 本願第2発明の一実施例の各工程における積
層シートの概略断面図である。
【図3】 本願第3発明の一実施例の各工程における積
層シートの概略断面図である。
【図4】 本願第4発明の一実施例の各工程における積
層シートの概略断面図である。
【図5】 本願第1発明の一実施例の工程を示す概略斜
視図である。
【符号の説明】
1 粘着シート原反ロール 2 粘着シート 3 剥離シート 4 巻き取りロール 5 アルミニウム箔ロール 6 アルミニウム箔 7 ダイカット刃 8 アルミニウム箔回路巻き取りロール 9 紫外線照射機 10 切断刃 13 金属箔 14 紫外線硬化型粘着剤層 15 シート基材 16 切り込み 17 剥離用着シート 18 基材 19 粘着剤層 20 工程シート 21 粘着剤層 22 工程シート基材 23 紫外線マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01A AB10 AB33A AK25G AT00B BA02 BA07 CA02 EC18 EC182 EJ54 EJ542 GB43 JL05 5E343 BB15 BB21 BB66 DD62 GG11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔を、シート基材の表面に紫外線硬
    化型粘着剤層を有する粘着シートの該紫外線硬化型粘着
    剤層の表面に貼着し、次に金属箔側から抜き型によって
    金属箔部品を形成するように切り込みを入れ、次に必要
    に応じて該粘着シートから金属箔部品以外の金属箔を剥
    離して取り除き、その後シート基材側から紫外線を照射
    することを特徴とする金属箔部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 金属箔を、シート基材の表面に紫外線硬
    化型粘着剤層を有する粘着シートの該紫外線硬化型粘着
    剤層の表面に貼着し、シート基材側から金属箔部品を形
    成しない部分又は金属箔部品を形成する部分に紫外線を
    照射し、次に金属箔側から金属箔部品を形成するように
    切り込みを入れ、その後粘着シートから金属箔部品以外
    の金属箔又は金属箔部品を剥離分離することを特徴とす
    る金属箔部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 金属箔の片面に工程シートが貼着され、
    他面にシート基材の表面に紫外線硬化型粘着剤層を有す
    る粘着シートの該紫外線硬化型粘着剤層を貼着し、シー
    ト基材側から金属箔部品を形成しない部分又は金属箔部
    品を形成する部分に紫外線を照射し、次にシート基材側
    から抜き型によって金属箔部品を形成するように切り込
    みを入れ、その後粘着シートから金属箔部品以外の金属
    箔又は金属箔部品を剥離分離することを特徴とする金属
    箔部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 金属箔の片面に工程シートが貼着された
    金属箔側から抜き型によって、金属箔部品を形成するよ
    うに切り込みを入れ、次に金属箔表面にシート基材と紫
    外線硬化型粘着剤層からなる粘着シートの該紫外線硬化
    型粘着剤層を貼着し、シート基材側から金属箔部品を形
    成しない部分又は金属箔部品を形成する部分に紫外線を
    照射し、その後粘着シートから金属箔部品以外の金属箔
    又は金属箔部品を剥離分離することを特徴とする金属箔
    部品の製造方法。
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