JP2000073020A - 粘着剤層を有する微小物品の製造方法 - Google Patents

粘着剤層を有する微小物品の製造方法

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JP2000073020A JP10247907A JP24790798A JP2000073020A JP 2000073020 A JP2000073020 A JP 2000073020A JP 10247907 A JP10247907 A JP 10247907A JP 24790798 A JP24790798 A JP 24790798A JP 2000073020 A JP2000073020 A JP 2000073020A
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Kazuyoshi Ebe
部 和 義 江
Hideo Senoo
尾 秀 男 妹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴミや埃などにより製品価値を損なうことな
く、粘着剤層を有する微小物品を製造しうる方法を提供
すること。 【解決手段】 本発明に係る粘着剤層を有する微小物品
の製造方法は、基材の片面にエネルギー線硬化型粘着剤
層を設けた粘着シートの粘着剤層面に、微小物品を貼着
した後、微小物品の側からエネルギー線を照射し、微小
物品貼付部以外の部分の粘着剤層面の粘着力を低下させ
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、粘着剤層を有する微小物
品の製造方法に関する。粘着剤層を有する微小物品は、
たとえば時計用文字盤等の製造等の各種精密微小物品や
装飾物品の製造に好ましく用いられる。
【0002】
【発明の技術的背景】時計用文字盤等に数字のような微
小な部材(以下、「微小物品」という)を固着する際に
は、これら微小物品の裏面に、裏面形状と略同じ大きさ
の固着用接着剤層を転写し、文字盤等の被着体に押圧し
固着している。
【0003】しかし、物品自体の大きさが非常に小さい
ため、接着剤層をうまく転写できないことがある。一
方、シート状の粘着剤層上に、物品を貼着した後、これ
を、物品の形状に合わせて打ち抜き、粘着剤層を有する
微小物品を製造することも行われている。しかし、この
方法では、物品が貼付されている部分以外では粘着剤層
が露出しているため、打ち抜き等の加工中、あるいは保
管中、移送中に、露出した粘着剤層にゴミ,埃などが付
着し、製品価値を損なうことがあった。たとえば、時計
用文字盤に、「10」の数字を固着する際には、数字
「0」の内部や、「1」と「0」の間にゴミ等が付着し
てしまうことがある。
【0004】このようなゴミ等の付着にまつわる問題は
各種の精密物品や装飾物品の製造においても発生する。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、ゴミや埃などにより製品価値
を損なうことなく、粘着剤層を有する微小物品を製造し
うる方法を提供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】本発明に係る粘着剤層を有する微小物品
の製造方法は、基材の片面にエネルギー線硬化型粘着剤
層を設けた粘着シートの粘着剤層面に、微小物品を貼着
した後、微小物品の側からエネルギー線を照射し、微小
物品貼付部以外の部分の粘着剤層面の粘着力を低下させ
ることを特徴としている。
【0007】また、本発明においては、基材とエネルギ
ー線硬化型粘着剤層との間に、別に固着用接着剤層を設
けておくことが好ましい。このようにすると、固着用接
着剤層を介して、微小物品を被着体に強固に固着するこ
とができる。
【0008】この場合、基材として剥離シートを用いる
と、粘着剤付微小物品を容易に基材から剥離することが
でき、所定の被着位置に貼付することができる。また、
本発明においては、基材の片面に固着用接着剤層が設け
られ、該接着剤層上に剥離シートが積層してなり、かつ
基材の他方の面に、エネルギー線硬化型粘着剤層が設け
られてなる積層粘着シートを用いることもできる。
【0009】さらに、本発明では、複数の微小物品を、
所定の位置関係となるように、粘着シートの粘着剤層面
に貼着し、これらを一体化して粘着剤層を有する微小物
品を得てもよい。
【0010】
【発明の具体的説明】以下、図面を参照しながら、本発
明についてさらに具体的に説明する。本発明において
は、まず、図1に示すように、少なくとも基材1とその
片面に設けられたエネルギー線硬化型粘着剤層2とを有
する粘着シート10に微小物品3を貼着する。
【0011】基材1としては、従来より粘着シートの基
材として用いられている各種の薄層品が特に制限される
ことなく用いられ、たとえば紙、布、金属箔や、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、
ポリプロピレン、ナイロン、ウレタン、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂フィルムやシート
が用いられる。また、これらの積層品であってもよい。
これら基材の表面に、必要に応じ離型処理を施して剥離
シートとして用いてもよい。また、後述するように、基
材1は、最終的に得られる製品において、微小物品の支
持体(台座)として機能することがある。このため、基
材1に着色しておくこともでき、また文字、図形、模様
等を表示しておくこともできる。
【0012】上記のような基材1の厚さは、通常5μm
〜3mmであり、好ましくは10μm〜1mmである。エネ
ルギー線硬化型粘着剤層2は、エネルギー線硬化型粘着
剤から形成されてなる。
【0013】エネルギー線硬化型粘着剤は、一般的に
は、アクリル系粘着剤と、エネルギー線重合性化合物と
を主成分としてなる。エネルギー線硬化型粘着剤に用い
られるエネルギー線重合性化合物としては、たとえば特
開昭60−196,956号公報および特開昭60−2
23,139号公報に開示されているような光照射によ
って三次元網状化しうる分子内に光重合性炭素−炭素二
重結合を少なくとも2個以上有する低分子量化合物が広
く用いられ、具体的には、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリ
トールモノヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエ
リスリトールヘキサアクリレートあるいは1,4−ブチ
レングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリ
レート、市販のオリゴエステルアクリレートなどが用い
られる。
【0014】さらにエネルギー線重合性化合物として、
上記のようなアクリレート系化合物のほかに、ウレタン
アクリレート系オリゴマーを用いることもできる。ウレ
タンアクリレート系オリゴマーは、ポリエステル型また
はポリエーテル型などのポリオール化合物と、多価イソ
シアネート化合物たとえば2,4−トリレンジイソシア
ネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−
キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタン4,4−ジイソシアネ
ートなどを反応させて得られる末端イソシアネートウレ
タンプレポリマーに、ヒドロキシル基を有するアクリレ
ートあるいはメタクリレートたとえば2−ヒドロキシエ
チルアクリレートまたは2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールアクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレ
ートなどを反応させて得られる。
【0015】エネルギー線硬化型粘着剤中のアクリル系
粘着剤とエネルギー線重合性化合物との配合比は、アク
リル系粘着剤100重量部に対してエネルギー線重合性
化合物は50〜200重量部の量で用いられることが望
ましい。
【0016】また、エネルギー線硬化型粘着剤層2は、
側鎖にエネルギー線重合性基を有するエネルギー線硬化
型共重合体から形成されていてもよい。このようなエネ
ルギー線硬化型共重合体は、粘着性とエネルギー線硬化
性とを兼ね備える性質を有する。側鎖にエネルギー線重
合性基を有するエネルギー線硬化型共重合体は、たとえ
ば、特開平5−32946号公報、特開平8−2723
9号公報等にその詳細が記載されている。
【0017】このような、エネルギー線硬化型粘着剤層
2には、必要に応じ、光重合開始剤、着色剤、発色剤等
を添加しておいてもよい。エネルギー線硬化型粘着剤層
2の厚みは、特に限定はされないが、一般的には、3〜
100μm、好ましくは5〜50μm程度が適当である。な
お、エネルギー線硬化型粘着剤層2は、基材1の片面全
面に設けられていてもよく、また微小物品3を貼付でき
る大きさで部分的に形成されていてもよい。
【0018】本発明においては、上記のような粘着シー
ト10上に、微小物品3を貼着した後、微小物品3を貼
着した側からエネルギー線を照射し、微小物品貼付部以
外の部分の粘着剤層面の粘着力を低下させる。
【0019】使用するエネルギー線の種類は、エネルギ
ー線硬化型粘着剤層2を構成するエネルギー線硬化型粘
着剤の性質に依存し、様々であるが、一般的には、紫外
線、電子線が用いられ、好ましくは紫外線が用いられ
る。
【0020】また微小物品3としては、時計用文字盤な
どに用いられる微小な数字や文字や、金属、ガラス、セ
ラミックのような精密物品、装飾材料等があげられる。
なお、微小物品3は、複数個あってもよく、本発明で
は、複数の微小物品を、所定の位置関係となるように、
粘着シート10に貼着し、これらを一体化して粘着剤層
を有する微小物品を得ることもできる。たとえば、時計
用文字盤に使用する「10」の数字の場合には、数字の
「1」と「0」を別々に製造し、これを粘着シート上に
「10」となるような位置関係で貼着すれば、「1」と
「0」が一体化した「10」の文字からなる粘着剤付微小
物品を製造できる。
【0021】微小物品3が、エネルギー線を透過しない
ものである場合には、エネルギー線を直接、微小物品の
側から照射する。微小物品3が、エネルギー線透過性の
ものである場合には、微小物品3の裏面、すなわち貼着
面側に、着色層や金属蒸着層などのエネルギー線遮蔽層
4を設けておく(図2参照)。また、微小物品3が、エ
ネルギー線透過性のものである場合には、微小物品貼付
部にエネルギー線遮蔽部5が位置するように位置合わせ
可能なエネルギー線遮蔽シート6を介してエネルギー線
を照射してもよい(図3参照)。
【0022】上記のようにしてエネルギー線照射を行う
と、微小物品貼付部においては、エネルギー線がエネル
ギー線硬化型粘着剤層2に到達しないので、微小物品貼
付部に位置するエネルギー線硬化型粘着剤層2では粘着
性が維持される。一方、微小物品貼付部以外の部分(図
4において斜線を付した粘着剤層2)では、エネルギー
線によりエネルギー線硬化型粘着剤層2が硬化し、粘着
剤層面の粘着力が低下ないし消失する。この結果、粘着
剤が露出した部分であっても粘着力が低下ないし消失し
ているため、加工、輸送、保管等の間に、粘着剤露出部
にゴミや埃が付着することなく、製品の品質を維持でき
る。
【0023】次いで通常は、微小物品3の用途・大きさ
等に基づいて、粘着シートを所定の形状に形成する(図
5)。粘着シートの形成は、抜き型を用いた打ち抜きや
カッターによる切断等により行うことができる。
【0024】かくして粘着剤層を有する微小物品が得ら
れる。次いで、基材1を除去し、エネルギー線硬化型粘
着剤層2を露出させる。上述したように、微小物品3の
下部のエネルギー線硬化型粘着剤層2には、エネルギー
線が到達していないため粘着力を維持している。したが
って時計用文字盤等の所定の被着体7に押圧すると、微
小物品3をエネルギー線硬化型粘着剤層2を介して固着
することができる(図6)。特に本発明においては、基
材として剥離シートを用いると、粘着剤付微小物品を容
易に基材から剥離することができる。
【0025】なお、上記の粘着剤層を有する微小物品
は、それ自体が支持体付微小物品として用いることがで
き、各種精密物品や装飾物品の製造に適用することがで
きる。すなわち、基材1上に微小物品3が固着されてな
る構造であり、基材1が支持体(台座)としての機能を
有する。また、エネルギー線照射により硬化した粘着剤
層2は皮膜となり、ある程度の強度を有し、微小物品の
支持体となりうる。したがって、基材1に着色や模様等
を施しておいたり、エネルギー線硬化型粘着剤層2に着
色を施しておくと、色彩や表示等を有する台座の上にI
Cチップやガラス等の微小物品が固定されてなる支持体
付微小物品が簡便なプロセスで得られる。
【0026】また、本発明においては、図7に示すよう
に、基材1とエネルギー線硬化型粘着剤層2との間に、
別に固着用接着剤層8を設けておくこともできる。固着
用接着剤層8は、従来公知の感圧性接着剤、再湿性接着
剤、感熱性接着剤等により形成できる。
【0027】このような固着用接着剤層8を別に設けて
おくと、エネルギー線硬化型粘着剤層2の接着力が弱い
場合や、エネルギー線硬化型粘着剤層2では固着できな
い被着体であっても、固着用接着剤を適宜に選択するこ
とにより、微小物品3を十分な接着強度で被着体に固着
できる(図8参照)。
【0028】また、本発明においては、図9に示すよう
に、基材1の片面に固着用接着剤層8が設けられ、該接
着剤層8上に剥離シート9が積層してなり、かつ基材1
の他方の面に、エネルギー線硬化型粘着剤層2が設けら
れてなる積層シートを用いることもできる。
【0029】すなわち、剥離シート9、固着用接着剤層
8、基材1およびエネルギー線硬化型粘着剤層2がこの
順で積層してなる積層シートのエネルギー線硬化型粘着
剤層2に、微小物品3を貼付し、上記と同様にしてエネ
ルギー線照射を行い、打ち抜きを行い、剥離シートを剥
離することで、固着用接着剤層8、基材1、エネルギー
線硬化型粘着剤層2および微小物品3が積層してなる粘
着剤付微小物品を得ることができ、固着用接着剤層8を
介して微小物品3を被着体7に固着できる(図10参
照)。
【0030】また、上記の場合には、基材1とエネルギ
ー線硬化型粘着剤層2とからなる第1の粘着シートに微
小物品3を貼付し、これを剥離シート9と固着用接着剤
8とからなる第2の粘着シートに、基材1と固着用接着
剤8とが積層するように貼り合わせ、微小物品3の側か
らエネルギー線硬化型粘着剤層2に、エネルギー線照射
を行い、打ち抜き、剥離シート9の剥離を行ってもよ
い。
【0031】さらに、基材1とエネルギー線硬化型粘着
剤層2とからなる第1の粘着シートに微小物品3を貼付
し、微小物品3の貼着面側からエネルギー線硬化型粘着
剤層2に、エネルギー線照射を行い、これを剥離シート
9と固着用接着剤8とからなる第2の粘着シートに、基
材1と固着用接着剤8とが積層するように貼り合わせ、
打ち抜き、剥離シート9の剥離を行ってもよい。
【0032】また前述したように、本発明においては、
エネルギー線硬化型粘着剤層2は、基材1の片面に、微
小物品3を貼付できる大きさで部分的に形成されていて
もよい(図11参照)。この場合、微小物品3の貼付前
に、エネルギー線硬化型粘着剤層2を保護するために、
エネルギー線硬化型粘着剤層2上に剥離シートを貼付し
ておいてもよい。
【0033】図11に示すように、微小物品3を、エネ
ルギー線硬化型粘着剤層2上に貼着した後、微小物品3
を貼着した側からエネルギー線を照射し、微小物品貼付
部以外の部分の粘着剤層面の粘着力を低下させると、前
記図5に示したと同様の構成の粘着剤層付微小物品が得
られる。
【0034】また、この場合においても、基材1とエネ
ルギー線硬化型粘着剤層2との間に、エネルギー線硬化
型粘着剤層2と略同じ大きさの固着用粘着剤層を設けて
おいてもよい。これにより、図8と同様の構成の粘着剤
層付微小物品が得られる。
【0035】さらに、上記の場合において、基材の片面
に固着用接着剤層が設けられ、基材の他方の面にエネル
ギー線硬化型粘着剤層が設けられてなる積層粘着シート
を、微小物品と略同じ大きさに型抜きし、これを固着用
接着剤層を介して剥離シートに転写し、エネルギー線硬
化型粘着剤層に微小物品を貼着し、微小物品を貼着した
側からエネルギー線照射を行ってもよい。これにより図
10と同様の構成の粘着剤付微小物品が得られる。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ゴミや埃などにより製品価値を損なうことなく、粘
着剤層を有する微小物品を製造しうる方法を提供するこ
とできる。
【0037】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0038】
【実施例1】アクリル系粘着剤(n-ブチルアクリレート
とアクリル酸との共重合体100重量部と、分子量8000の
ウレタンアクリレート系オリゴマー100重量部と、硬化
剤(ジイソシアナート系)10重量部と、UV硬化反応開
始剤(ベンゾフェノン系)5重量部とを混合したエネル
ギー線硬化型粘着剤を、基材である厚さ50μmのポリエ
チレンテレフタレートの片面にシリコーン樹脂を塗布形
成した剥離シートの剥離処理面に塗布し、乾燥厚10μm
のエネルギー線硬化型粘着剤層を設けて粘着シートを作
成した。
【0039】この粘着シートの粘着剤層面に、ステンレ
ス製時計用文字(数字「0」の大きさ4×2.5mm、厚さ2
00μm)を貼着し、文字上からUVランプ(80W/cm)で2
秒間紫外線を照射したところ、粘着剤層面の粘着力は消
失し、ゴミなど付着しなかった。
【0040】次に、時計用文字の形状に抜き型で粘着シ
ートを打ち抜き形成し、裏面に粘着剤層を有する微小物
品(時計用文字)を作成した。作成した時計用文字の裏
面の基材(剥離シート)を剥がし、露出した粘着剤層に
より、該文字を時計盤に貼着させることができた。
【0041】
【実施例2】実施例1で用いた基材である剥離シートの
剥離処理面に、アクリル系感圧性接着剤(リンテック
(株)製、製品名PA-TI)を塗布形成し、厚さ15μmの固
着用接着剤層を設け、その上に実施例1で用いたエネル
ギー線硬化型粘着剤を塗布形成し、厚さ10μmのエネル
ギー線硬化型粘着剤層を設けた粘着シートを作成した。
【0042】この粘着シートの粘着剤層面にステンレス
製時計用文字(実施例1と同じ数字の「0」および数字
の「1」:大きさ4×1.5mm、厚さ200μm)を「10」
の数字を形成するように貼着し、文字上から、実施例1
と同様に紫外線を照射したところ、粘着剤層の粘着力は
消失し、ゴミなど付着しなかった。
【0043】次に、時計用文字の形状(数字の「1
0」)になるように、数字の「1」と「0」を一体にし
て抜き型で粘着シートを打ち抜き形成し、裏面に粘着剤
層を有する複合微小物品(時計用文字)を作成した。
【0044】作成した時計用文字の裏面の基材(剥離シ
ート)を剥がし、露出した粘着剤層により、該文字を時
計盤に貼着させることができた。
【0045】
【実施例3】厚さ50μmのアルミニューム箔を基材と
し、該基材の片面に実施例1と同じエネルギー線硬化型
粘着剤を塗布形成し、エネルギー線硬化型粘着剤層を設
け、第1の粘着シートを作成した。次に、実施例1で用
いた剥離シートの剥離処理面に、実施例2で用いたアク
リル系感圧性接着剤を塗布形成し、厚さ20μmの固着用
接着剤層を有する第2の粘着シートを作成した。
【0046】第1の粘着シートのアルミニューム箔に形
成したエネルギー線硬化型粘着剤層の反対面に第2の粘
着シートの固着用接着剤層面を積層し、積層粘着シート
を作成した。
【0047】この積層粘着シートの粘着剤層面に、IC
チップ(5×4mm、厚さ400μm)を貼着し、ICチップ
上から実施例1と同様に紫外線を照射したところ、粘着
剤層面の粘着力は消失し、ゴミは付着しなかった。
【0048】次に、ICチップと略同形状の抜き型で、
粘着シートを打ち抜き形成し、裏面に粘着剤層を有する
微小物品を作成した。作成した微小物品の剥離シートを
剥がし、露出した固着用接着剤層により、該物品を被着
体(回路板)に貼着することができた。
【0049】
【実施例4】実施例1で用いた剥離シートの剥離処理面
に、実施例1のエネルギー線硬化型粘着剤を用いて、後
述する時計用文字より大きい形状の直径6mm、乾燥厚1
0μmの部分的エネルギー線硬化型粘着剤層を有する粘
着シートを作成した。
【0050】この粘着シートの粘着剤層面に、実施例1
と同じ時計用文字を貼着し、文字上からUVランプ(80W
/cm)で2秒間紫外線を照射し、文字貼付部以外の粘着
剤層面を硬化させて、裏面に粘着剤層を有する微小物品
(時計用文字)を作成した。文字貼付部以外の粘着剤層
面の粘着力は消失し、ゴミなど付着しなかった。
【0051】作成した時計用文字は、あらかじめ貼付可
能な大きさにエネルギー線硬化型粘着剤層が形成されて
いるので、打抜き形成等行うことなく剥離シートから剥
がし、文字裏面の硬化していない粘着剤層により該文字
を時計盤に貼着させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製法の1工程を示す断面図であ
る。
【図2】本発明に係る製法の1工程を示す断面図であ
る。
【図3】本発明に係る製法の1工程を示す断面図であ
る。
【図4】本発明に係る製法の1工程を示す断面図であ
る。
【図5】本発明に係る製法の1工程を示す断面図であ
る。
【図6】本発明に係る製法の1工程を示す断面図であ
る。
【図7】本発明に係る製法の1工程を示す断面図であ
る。
【図8】本発明に係る製法の1工程を示す断面図であ
る。
【図9】本発明に係る製法の1工程を示す断面図であ
る。
【図10】本発明に係る製法の1工程を示す断面図であ
る。
【図11】本発明に係る製法の1工程を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…基材 2…エネルギー線硬化型粘着剤層 3…微小物品 4…エネルギー線遮蔽層 5…エネルギー線遮蔽部 6…エネルギー線遮蔽シート 7…被着体 8…固着用接着剤層 9…剥離シート 10…粘着シート
フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA10 AA17 AB06 CA02 CA04 CA05 CA06 CA08 CB02 CC02 CE01 DA04 DB03 FA01 FA08 GA01 4J040 DF041 DF042 FA141 FA142 FA281 FA282 FA291 FA292 GA02 JA09 JB07 JB09 LA06 NA05 PA17 PA19 PA23 PA32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の片面にエネルギー線硬化型粘着剤
    層を設けた粘着シートの粘着剤層面に、微小物品を貼着
    した後、微小物品の側からエネルギー線を照射し、微小
    物品貼付部以外の部分の粘着剤層面の粘着力を低下させ
    ることを特徴とする粘着剤層を有する微小物品の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 該粘着シートが、基材の片面に固着用接
    着剤層が設けられ、該接着剤層上に、エネルギー線硬化
    型粘着剤層が設けられた粘着シートであることを特徴と
    する請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 該基材が剥離シートであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 該粘着シートが、基材の片面に固着用接
    着剤層が設けられ、該接着剤層上に剥離シートが積層し
    てなり、かつ基材の他方の面に、エネルギー線硬化型粘
    着剤層が設けられた粘着シートであることを特徴とする
    請求項1に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 複数の微小物品を、所定の位置関係とな
    るように、粘着シートの粘着剤層面に貼着し、これらを
    一体化して粘着剤層を有する微小物品を得ることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
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