JP5369227B1 - 点火プラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】加締め工程における座部や突部の変形を抑制し、良好な気密性を確保する。
【解決手段】点火プラグ1は、絶縁碍子2と主体金具3とを備え、主体金具3は、加締め部19と、テーパ面31を具備する座部16と、ねじ径がM12以下のねじ部15と、突部20とを有する。絶縁碍子2は、突部20に係止される係止部14を有し、加締め部19及び突部20により挟み込まれた状態で主体金具3に固定される。テーパ面31の面積をSB(mm2)とし、座部16のうちテーパ面31の後端から延びる座部外周面32の長さをLB(mm)とし、突部20のうち係止部14が係止される被係止面33の面積をSC(mm2)とし、突部20のうち被係止面33の先端から先端側に延びる突部内周面34の長さをLC(mm)としたとき、SB/SC≧3.5、SB/LB≦12.0、及び、SC/LC≦12.0を満たす。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関等に使用される点火プラグに関する。
点火プラグは、内燃機関(エンジン)等の燃焼装置に組付けられ、混合気等への着火のために用いられる。一般に点火プラグは、軸線方向に延びる軸孔を有する絶縁体と、前記軸孔の先端側に挿通される中心電極と、前記絶縁体の外周に設けられる主体金具とを備えている。また、主体金具の外周面には、燃焼装置の取付孔に螺合するためのねじ部と、ねじ部よりも後端側に位置し径方向外側に突出する鍔状の座部とが形成されている。
さらに、主体金具のうち座部よりも先端側の内周面には、内周側に突出する突部が形成されており、絶縁体の外周に設けられた係止部が、前記突部の被係止面に対して直接又は板パッキン等を介して間接的に係止されている。加えて、主体金具の後端部には、内周側に屈曲する加締め部が形成されており、絶縁体は、突部及び加締め部により挟み込まれた状態で(すなわち、主体金具から軸力が加えられた状態で)主体金具に対して固定されている。このように絶縁体に軸力が加えられることで、被係止面及び係止部の接触圧力が十分に大きなものとなり、その結果、主体金具及び絶縁体間において良好な気密性が確保されるようになっている。
さらに、燃焼室内において優れた気密性を確保すべく、前記ねじ部の後端側に設けられたねじ首にリング状のガスケットを設け、点火プラグを燃焼装置に取付けたときに、前記ガスケットを燃焼装置の座面に接触させる技術が知られている。また、気密性の更なる向上を図るべく、ガスケットを設けることなく、前記座部の先端面を軸線方向先端側に向けて先細るテーパ面とし、当該テーパ面を前記座面に直接接触させる点火プラグ(いわゆる、コニカルシートタイプ)が提案されている。(例えば、特許文献1等参照)。
加えて、主体金具と絶縁体とを固定するために前記加締め部を形成する工程(加締め工程)は、次のように行われる。すなわち、主体金具に絶縁体を挿入した状態で、所定の受け型の挿通孔に主体金具の先端部を挿入し、前記受け型にて主体金具を保持する。このとき、前記テーパ面は、挿通孔の開口に連通しテーパ面の傾斜角度と同一の傾斜角度を有するテーパ状の受け面に対して面接触する。次いで、環状の押し型を用いて、主体金具の後端部に対して軸線方向に沿った荷重を加える。これにより、主体金具の後端部に加締め部が形成され、主体金具と絶縁体とが固定される。尚、加締め工程においては、加締め部とともに、主体金具のうち加締め部と座部との間に位置する比較的薄肉の部位が変形することにより、外周側に突出する膨出部が形成される。膨出部が形成されることで、主体金具から絶縁体に対してより確実に軸力を加えることができる。
特開2011−103276号公報
ところで、コニカルシートタイプの点火プラグにおいては、加締め工程において主体金具に対して荷重を加えた際に、座部や突部が過度に変形してしまうことがある。座部や突部に過度の変形が生じてしまうと、主体金具から絶縁体に加えられる軸力が極端に低下してしまうおそれがある。その結果、主体金具及び絶縁体間における気密性の低下を招いてしまうおそれがある。
また、軸力の低下を抑制できたとしても、軸力の大きさに対して被係止面の面積が過度に大きいと、被係止面及び係止部の接触圧力が小さなものとなってしまい、結局のところ、気密性の低下を招いてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、加締め工程における座部や突部の変形をより確実に防止でき、主体金具及び絶縁体間において良好な気密性を確保することができる点火プラグを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成の点火プラグは、軸線方向に延びる筒状の絶縁体と、
前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具とを備え、
前記主体金具は、
その後端部に設けられ、内周側に屈曲する加締め部と、
前記加締め部よりも先端側に位置し、外周側に突出する膨出部と、
前記加締め部よりも先端側に位置する座部と、
前記座部よりも先端側に位置し、燃焼装置の取付孔に螺合するためのねじ部と、
前記座部よりも先端側の内周に位置し、内周側に突出する突部とを有し、
前記絶縁体は、
先端側に向けて外径が徐々に小さくなり、前記突部に対して直接又は間接的に係止される係止部を有するとともに、前記加締め部及び前記突部により挟み込まれた状態で前記主体金具に固定されており、
前記座部は、先端側に向けて外径が徐々に小さくなり、前記燃焼装置の取付孔に前記ねじ部が螺合されたとき、前記燃焼装置の座面に少なくとも一部が接触するテーパ面を有する点火プラグであって、
前記ねじ部のねじ径はM12以下であり、
前記テーパ面の面積をSB(mm2)とし、
前記座部のうち、前記テーパ面の後端から前記軸線に沿って後端側に延びる面である座部外周面の前記軸線に沿った長さをLB(mm)とし、
前記突部のうち、前記係止部の後端よりも内周側に位置し前記係止部が係止される被係止面の面積をSC(mm2)とし、
前記突部のうち、前記被係止面の先端から前記軸線に沿って先端側に延びる面である突部内周面の前記軸線に沿った長さをLC(mm)としたとき、
6.6≧SB/SC≧3.5、5.0≦SB/LB≦12.0、及び、5.0≦SC/LC≦12.0
を満たすことを特徴とする。
尚、「座部外周面や突部内周面が軸線に沿って延びる」とあるのは、座部外周面等が厳密に軸線に沿って延びる場合、すなわち、軸線を含む断面において、座部外周面等の外形線が軸線と平行である場合のみならず、軸線を含む断面において、座部外周面等の外形線が軸線に対して若干(例えば、外形線と軸線とのなす角のうち鋭角の角度が10度以下だけ)傾いている場合も含む。
また、「テーパ面の面積SB」とあるのは、座部のうち、加締め工程において主体金具を支持する受け型に接触し、主体金具の後端部に荷重を加えた際に、受け型に対して押圧される部位の面積ということができる。
上記構成1によれば、SB/LB≦12.0を満たすように構成されている。すなわち、加締め工程において座部に加わる力に相当する面積SBに対して、座部の強度に相当する長さLBが十分に確保されている。従って、加締め工程における座部の過度の変形をより確実に抑制することができる。
また、上記構成1によれば、SC/LC≦12.0を満たすように構成されている。すなわち、加締め工程において突部に加わる力に相当する面積SCに対して、突部の強度に相当する長さLCが十分に確保されている。従って、加締め工程における突部の過度の変形をより確実に抑制することができる。
さらに、中心電極及び主体金具間における絶縁体の表面を這った電流のリークを抑制するという面では、絶縁体のうち係止部よりも先端側に位置する部位(脚長部)と、主体金具のうち突部よりも先端側に位置する部位との間に形成される隙間を広げることが好ましい。また、電流のリークを抑制するという面では、軸線方向に沿った中心電極の先端部と突部との間の距離を大きくすることも好ましい。
この点、上記構成1によれば、5.0≦SC/LCを満たすように構成されている。ここで、面積SCが大きいほど、絶縁体のうち係止部よりも先端側に位置する部位(脚長部)が主体金具の内周面から離間するため、主体金具のうち突部よりも先端側に位置する部位と絶縁体(脚長部)との間に形成される隙間が広がることとなる。また、長さLCが小さいほど、軸線方向に沿った中心電極の先端部と突部との間の距離が大きなものとなる。そして、上記構成1によれば、面積SCを比較的大きなものとすること、及び、長さLCを比較的小さなものとすることのうちの少なくとも一方を満たすことができる。従って、中心電極の先端部及び主体金具間における絶縁抵抗値を十分に大きなものとすることができ、電流のリークを効果的に抑制することができる。
以上のように、上記構成1によれば、座部及び突部の過度の変形をより確実に抑制することができ、主体金具から絶縁体に加えられる軸力を十分に大きなものとすることができる。
さらに、上記構成1によれば、上述のように大きな軸力を確保可能な構成とされた上で、SB/SC≧3.5を満たすように構成されている。ここで、面積SBが大きいほど、加締め工程においてテーパ面に加わる圧力が小さくなり、テーパ面の潰れ変形が抑制される(突部の先端側への移動が抑制される)ため、軸力は非常に大きなものとなる。一方で、面積SBが小さいほど、加締め工程においてテーパ面に加わる圧力が大きくなり、テーパ面が比較的変形しやすくなるため、軸力は十分に大きいものの、面積SBが大きい場合と比べてやや小さなものとなる。すなわち、面積SBは、主体金具から絶縁体に対して加えられる軸力の大きさに相当する。そして、上記構成1によれば、SB/SC≧3.5とされているため、軸力を面積SCで除算した値、つまり、被係止面及び係止部の接触圧力を十分に大きくすることができる。これにより、主体金具及び絶縁体間において良好な気密性を確保することができる。
構成2.本構成の点火プラグは、上記構成1において、5.0≦SC/LC≦10.0を満たすことを特徴とする。
記構成2によれば、SC/LC≦10.0を満たすように構成されている。ここで、面積SCが小さかったり、長さLCが大きかったりするほど、絶縁体(脚長部)の表面と主体金具の内周面との間に形成される隙間の体積が減少する。そのため、燃焼ガスによる熱が前記隙間に溜まりにくくなり、絶縁体が過熱されにくくなる。そして、上記構成2によれば、SC/LC≦10.0とされているため、前記隙間の体積を十分に小さくすることができ、前記隙間に熱が溜まることを効果的に抑制することができる。その結果、絶縁体の過熱をより確実に抑制することができ、良好な耐熱性を得ることができる。
構成3.本構成の点火プラグは、上記構成1又は2において、前記軸線に沿った、前記テーパ面の後端から前記突部の後端までの距離LAが16mm以上であることを特徴とする。
上記構成3によれば、軸線に沿った、テーパ面の後端から突部の後端までの距離LAが16mm以上とされており、絶縁体のうち係止部よりも先端側に位置する部位(脚長部)を比較的短くすることができる。従って、内燃機関等の動作時における脚長部の受熱量を低減させることができ、耐熱性をより向上させることができる。
その一方で、距離LAが16mm以上とされている場合には、高温下においてねじ部がより熱膨張し、ひいては主体金具から絶縁体に加えられる軸力がより低下してしまいやすい。すなわち、距離LAが16mm以上の場合には、高温下における気密性の低下がより懸念される。
この点、上記構成1を採用することで、被係止面及び係止部の接触圧力を十分に大きくすることができるため、距離LAが16mm以上とされ、高温下においてねじ部がより熱膨張した場合であっても、良好な気密性を維持することができる。換言すれば、上記構成1等は、距離LAが16mm以上とされ、高温下において良好な気密性を確保することが難しい点火プラグにおいて、特に有効である。
構成4.本構成の点火プラグは、上記構成1乃至3のいずれかにおいて、前記テーパ面の後端における前記座部の肉厚をTB(mm)とし、前記膨出部の最小肉厚をTD(mm)としたとき、
TD≧0.5、及び、TB/TD≧4.2
を満たすことを特徴とする。
上記構成4によれば、TB/TD≧4.2を満たすように構成されており、座部の肉厚TBに対して膨出部の最小肉厚TDが十分に小さくなるように構成されている。従って、加締め工程において、座部の外周側への変形をより確実に抑制することができ、膨出部に相当する部位(変形後、膨出部となる部位)に対して荷重をより確実に加えることができる。これにより、膨出部をより確実に座屈変形させることができ、主体金具から絶縁体に加えられる軸力を一層増大させることができる。その結果、気密性の更なる向上を図ることができる。
また、上記構成4によれば、TD≧0.5とされており、膨出部が良好な機械的強度を有するように構成されている。従って、内燃機関の動作等に伴う衝撃が加えられた際に、膨出部にクラック等の損傷が生じてしまうこと抑制できる。その結果、膨出部の損傷に伴う気密性の低下をより確実に防止することができる。
構成5.本構成の点火プラグは、上記構成1乃至4のいずれかにおいて、前記膨出部の最小肉厚をTD(mm)とし、前記加締め部の最小肉厚をTE(mm)としたとき、
1.1≦TE/TD≦1.3
を満たすことを特徴とする。
上記構成5によれば、1.1≦TE/TDを満たすように構成されている。すなわち、軸力の大きさに対応する膨出部の最小肉厚TDに対して、加締め部の最小肉厚TEが十分に大きなものとされている。そのため、軸力に十分抗することが可能な剛性を加締め部が有することとなり、衝撃が加えられた際における加締め部の変形(戻り変形)をより確実に防止することができる。その結果、衝撃が加えられた際においても良好な気密性を維持することができる。
さらに、上記構成5によれば、TE/TD≦1.3を満たすように構成されているため、膨出部の剛性に対して、加締め部の剛性が過度に大きなものとなってしまうことを抑制できる。従って、加締め工程における荷重を極端に増大させることなく、加締め部に相当する部位(変形後、加締め部となる部位)をより確実に変形させることができ、ひいては膨出部に相当する部位(変形後、膨出部となる部位)に対して十分に荷重を加えることができる。これにより、膨出部の座屈変形量を十分に大きなものとすることができ、軸力を一層大きくすることができる。その結果、気密性をより一層向上させることができる。
点火プラグの構成を示す一部破断正面図である。 内燃機関に取付けられた点火プラグを示す一部破断拡大正面図である。 座部等の構成を示す拡大断面図である。 図3のJ−J線断面図である。 突部等の構成を示す拡大断面図である。 被係止面の面積を説明するための突部や係止部の投影図である。 膨出部や加締め部の構成を示す拡大断面図である。 加締め工程の一過程を示す拡大断面図である。 加締め工程の一過程を示す拡大断面図である。 ねじ径をM12としたサンプルにおいて、SB/LBと座部の変形量との関係を示すグラフである。 ねじ径をM12としたサンプルにおいて、SC/LCと突部の変形量との関係を示すグラフである。 ねじ径をM10としたサンプルにおいて、SB/LBと座部の変形量との関係を示すグラフである。 ねじ径をM10としたサンプルにおいて、SC/LCと突部の変形量との関係を示すグラフである。 SB/SCを2.9mmとしたサンプルX、及び、SB/SCを3.5mmとしたサンプルYにおいて、長さLAを変更した際の空気の漏洩量を示すグラフである。 TB/TDと座部の変形量との関係を示すグラフである。 TE/TDと空気の漏洩量との関係を示すグラフである。 TE/TDと座屈量との関係を示すグラフである。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、点火プラグ1を示す一部破断正面図である。なお、図1では、点火プラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側を点火プラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
点火プラグ1は、筒状をなす絶縁体としての絶縁碍子2、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その外形部において、後端側に形成された後端側胴部10と、当該後端側胴部10よりも先端側において径方向外向きに突出形成された大径部11と、当該大径部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12と、当該中胴部12よりも先端側においてこれより細径に形成された脚長部13とを備えている。加えて、絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、及び、大部分の脚長部13は、主体金具3の内部に収容されている。また、中胴部12と脚長部13との連接部には、軸線CL1方向先端側に向けて徐々に外径が小さくなるテーパ状の係止部14が形成されており、当該係止部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
さらに、絶縁碍子2には、軸線CL1に沿って延びる軸孔4が貫通形成されており、当該軸孔4の先端側には中心電極5が挿入、固定されている。中心電極5は、熱伝導性に優れる金属〔例えば、銅や銅合金、純ニッケル(Ni)等〕からなる内層5Aと、Niを主成分とする合金からなる外層5Bとを備えている。また、中心電極5は、全体として棒状(円柱状)をなし、その先端面が平坦に形成されるとともに、絶縁碍子2の先端から突出している。
加えて、軸孔4の後端側には、絶縁碍子2の後端から突出した状態で端子電極6が挿入、固定されている。
さらに、軸孔4の中心電極5と端子電極6との間には、円柱状の抵抗体7が配設されている。当該抵抗体7の両端部は、導電性のガラスシール層8,9を介して、中心電極5と端子電極6とにそれぞれ電気的に接続されている。
加えて、前記主体金具3は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面には点火プラグ1を燃焼装置(例えば、内燃機関や燃料電池改質器等)の取付孔に螺合するためのねじ部(雄ねじ部)15が形成されている。また、ねじ部15よりも後端側には、外周側に向けて突出形成された鍔状の座部16が形成されている。そして、座部16の先端面外周には、先端側に向けて外径が徐々に小さくなり、ねじ部15を燃焼装置の取付孔に螺合した際に、少なくとも一部が燃焼装置の座面に接触するテーパ面31が設けられている。また、座部16よりも後端側には、比較的薄肉に形成され、外周側に突出する膨出部17が形成されている。さらに、主体金具3の後端側には、主体金具3を燃焼装置に取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部18が設けられている。併せて、主体金具3の後端部には、径方向内側に向けて屈曲する加締め部19が設けられている。尚、本実施形態では、前記ねじ部15のねじ径がM12以下とされている。
また、主体金具3のうち、前記座部16よりも先端側の内周には、内周側に突出する突部20が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3に対してその後端側から先端側に向かって挿入され、前記係止部14が前記突部20に係止された状態で、主体金具3の後端部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部19を形成することによって主体金具3に固定されている。すなわち、絶縁碍子2は、加締め部19及び突部20により挟み込まれた状態で主体金具3に固定されており、膨出部17等により主体金具3から絶縁碍子2に対して軸力が加えられている。
尚、係止部14及び突部20間には、円環状の板パッキン21が介在されており、係止部14は板パッキン21を介して突部20に対して間接的に係止されている。板パッキン21を設けることで、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13と主体金具3の内周面との隙間に入り込む燃料ガスが外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間に環状のリング部材22,23が介在され、リング部材22,23間にはタルク(滑石)24の粉末が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン21、リング部材22,23及びタルク24を介して絶縁碍子2を保持している。
また、主体金具3の先端部26には、自身の略中間が曲げ返されて、自身の先端側側面が中心電極5の先端面と対向する接地電極27が接合されている。接地電極27は、Ni合金からなる外層27Aと、前記Ni合金よりも良熱導電性金属である銅合金又は純銅からなる内層27Bとの2層構造となっている。また、中心電極5の先端部及び接地電極27の先端部との間には、火花放電間隙28が形成されており、当該火花放電間隙28において、軸線CL1にほぼ沿った方向で火花放電が行われるようになっている。
さらに、本実施形態においては、図2に示すように、燃焼装置としての内燃機関41に形成された、雌ねじを有する取付孔42に対して前記ねじ部15を螺合したとき、前記テーパ面31が内燃機関41の座面43に密着することで、燃焼室内の気密が保持されるようになっている。
加えて、図3に示すように、座部16は、テーパ面31の後端31Eから軸線CL1に沿って後端側に延びる面である座部外周面32を有しており、当該座部外周面32の軸線CL1に沿った長さがLB(mm)とされている。また、図4(図4は、図3のJ−J線断面図である)に示すように、テーパ面31の面積(図4中、散点模様を付した部位)がSB(mm2)とされている。そして、長さLB及び面積SBが、SB/LB≦12.0(mm)を満たすように構成されている。
尚、本実施形態では、気密性の確保の面から面積SBが所定値(例えば、43mm2)以上とされ、さらに、設計上の制約から、長さLBが過度に大きなものとならないように構成されている。その結果、本実施形態では、5.0≦SB/LBを満たすように構成されている。また、本実施形態では、軸線CL1を含む断面において、座部外周面32の外形線と軸線CL1とが平行とされているが、座部外周面32の外形線が軸線CL1に対して若干傾いていてもよい。従って、例えば、軸線CL1を含む断面において、座部外周面32の外形線が、軸線CL1方向後端側に向けて軸線CL1から徐々に離間するように構成してもよい。
また、図5及び図6(図6は、軸線CL1と直交する平面に、軸線CL1に沿って係止部14及び突部20を投影した投影図である)に示すように、突部20は、係止部14の後端14Eよりも内周側に位置し、板パッキン21を介して係止部14が係止される面である被係止面33(図6中、散点模様を付した部位)と、当該被係止面33の先端33Fから軸線CL1に沿って先端側に延びる面である突部内周面34とを備えている。そして、突部内周面34の軸線CL1に沿った長さをLC(mm)とし、被係止面33の面積をSC(mm2)としたとき、5.0≦SC/LC≦12.0(mm)を満たす(より好ましくは、5.0≦SC/LC≦10.0を満たす)ように構成されている。
尚、本実施形態では、軸線CL1を含む断面において、突部内周面34の外形線と軸線CL1とが平行とされているが、突部内周面34の外形線が軸線CL1に対して若干傾いていてもよい。従って、例えば、軸線CL1を含む断面において、突部内周面34の外形線が、軸線CL1方向先端側に向けて軸線CL1に対して徐々に接近するように構成してもよい。また、絶縁碍子2の熱を主体金具3側へと効率よく伝導し、絶縁碍子2や中心電極5の熱引きを向上させるべく、軸線CL1と直交する方向に沿った突部内周面34と絶縁碍子2の外周面との間の距離は、所定値以下(例えば、0.5mm以下)とされている。さらに、軸線CL1と直交する方向に沿った、係止部14の後端14Eと主体金具3の内周面との間の距離は非常に小さなもの(例えば、0.2mm以下)とされている。
また、本実施形態では、上述した両面積SB,SCが、6.6≧SB/SC≧3.5を満たすように構成されている。
加えて、本実施形態では、脚長部13の過熱を防止すべく、軸線CL1に沿った脚長部13の長さが比較的小さくされており、これに伴い、テーパ面31から突部20までの軸線CL1に沿った長さが比較的大きなものとなっている。具体的には、図1に示すように、軸線CL1に沿った、テーパ面31の後端31Eから突部20の後端20Eまでの距離LAが16mm以上とされている。
また、図7に示すように、テーパ面31の後端31Eにおける軸線CL1と直交する方向に沿った座部16の肉厚をTB(mm)とし、軸線CL1と直交する方向に沿った膨出部17の最小肉厚をTD(mm)としたとき、TD≧0.5、及び、TB/TD≧4.2を満たすように構成されている。
さらに、加締め部19の最小肉厚をTE(mm)としたとき、1.1≦TE/TD≦1.3を満たすように構成されている。
次に、上記のように構成されてなる点火プラグ1の製造方法について説明する。
まず、絶縁碍子2を成形加工しておく。例えば、アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用いて、成形用素地造粒物を調製し、これを用いてラバープレス成形を行うことで、筒状の成形体を得る。そして、得られた成形体に対して研削加工を施すことにより、その外形を整形した上で、整形された成形体に焼成加工を施すことにより絶縁碍子2が得られる。
また、絶縁碍子2とは別に中心電極5を作製しておく。すなわち、中央部に放熱性向上を図るための銅合金等を配置したNi合金を鍛造加工して中心電極5を作製する。
そして、上記のようにして得られた絶縁碍子2及び中心電極5と、抵抗体7と、端子電極6とが、ガラスシール層8,9によって封着固定される。ガラスシール層8,9としては、一般的にホウ珪酸ガラスと金属粉末とが混合されて調製されており、当該調製されたものが抵抗体7を挟むようにして絶縁碍子2の軸孔4内に注入された後、後方から前記端子電極6で押圧しつつ、焼成炉内にて加熱することにより焼き固められる。尚、このとき、絶縁碍子2の後端側胴部10の表面には釉薬層が同時に焼成されることとしてもよいし、事前に釉薬層が形成されることとしてもよい。
次に、主体金具3を加工しておく。すなわち、円柱状の金属素材(例えばS17CやS25Cといった鉄系素材やステンレス素材)に冷間鍛造加工等を施すことで貫通孔を形成するとともに、概形を形成する。その後、切削加工を施すことで外形を整え、主体金具中間体を得る。
続いて、主体金具中間体の先端面に、Ni合金等からなる直棒状の接地電極27を抵抗溶接する。当該溶接に際してはいわゆる「ダレ」が生じるので、その「ダレ」を除去した後、主体金具中間体の所定部位にねじ部15が転造によって形成される。これにより、接地電極27の接合された主体金具3が得られる。尚、この段階において、主体金具3の後端部(加締め部19)に相当する部位は、軸線CL1方向に延びる円筒状をなしている。さらに、主体金具3のうち座部16及び工具係合部18間に位置する部位(膨出部17に相当する部位)は、外周側に突出することなく、円筒状をなしている。
次に、加締め工程において、上記のようにそれぞれ作製された中心電極5及び端子電極6を備える絶縁碍子2と、接地電極27を備える主体金具3とが固定される。
加締め工程においては、図8に示すように、まず、主体金具3に絶縁碍子2を挿入した状態で、筒状の受け型51に主体金具3の先端部を挿入することにより、受け型51によって主体金具3を保持する。
尚、前記受け型51は、前記ねじ部15を挿通可能な挿通孔52と、当該挿通孔52の開口に連接しテーパ面31が接触する環状の受け面53とを備えている。また、前記受け面53は、その傾斜角度が前記テーパ面31の傾斜角度と同一となるように設定されており、テーパ面31の全域が受け面53に接触するように構成されている。尚、受け型51は、焼き入れ鋼等の硬鋼により形成されており、少なくとも前記受け面53の硬度が、テーパ面31の硬度よりも大きなものとされている。
次いで、主体金具3の後端部と絶縁碍子2との間に、タルク24を挟むようにしてリング部材22,23を配置する。
リング部材22,23及びタルク24を配置した後、開口部先端の内周面に前記加締め部19の形状に対応する湾曲面部56を有してなる筒状の押し型55を主体金具3の上方から装着する。その上で、図9に示すように、前記受け型51及び押し型55によって主体金具3を挟み込んだ状態で、押し型55により主体金具3の後端部に対して受け型51側へと所定の荷重(例えば、34kN以上42kN以下)を印加する。これにより、主体金具3の後端部が径方向内側へと屈曲させられることで前記加締め部19が形成されるとともに、主体金具3のうち座部16及び工具係合部18間に位置する部位が、外周側に向けて座屈変形し、膨出部17が形成される。その結果、主体金具3から絶縁碍子2のうち加締め部19及び突部20間に位置する部位へと軸線CL1に沿った軸力が加わり、被係止面33及び係止部14(板パッキン21)の接触圧力が高い状態で、絶縁碍子2と主体金具3とが固定される。尚、上述したテーパ面31の面積SBは、座部16のうち、受け型51(受け面53)に対して接触し、加締め工程時に、受け型51(受け面53)に対して押圧される部位の面積ということができる。
主体金具3と絶縁碍子2とを固定した後、接地電極27を中心電極5側に屈曲させるとともに、中心電極5の先端部及び接地電極27の先端部の間に形成された火花放電間隙28の大きさを調節することで、上述した点火プラグ1が得られる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、SB/LB≦12.0、及び、SC/LC≦12.0を満たすように構成されている。従って、加締め工程における座部16及び突部20の過度の変形をより確実に抑制することができる。その結果、主体金具3から絶縁碍子2に加えられる軸力を十分に大きなものとすることができる。
さらに、本実施形態では、SB/SC≧3.5とされているため、被係止面33及び係止部14の接触圧力を十分に大きくすることができる。これにより、主体金具3及び絶縁碍子2間において良好な気密性を確保することができる。
特に本実施形態における点火プラグ1は、距離LAが16mm以上とされており、ねじ部15がより熱膨張しやすいため、高温下において良好な気密性を確保することが難しいが、SB/SC≧3.5、SB/LB≦12.0、及び、SC/LC≦12.0を満たすことで、高温下においても良好な気密性を維持することができる。すなわち、上述の構成は、本実施形態のように、距離LAが16mm以上とされた点火プラグ1において、特に有効である。
加えて、本実施形態では、5.0≦SC/LCとされているため、面積SCを比較的大きなものとすること、及び、長さLCを比較的小さなものとすることのうちの少なくとも一方が満たされることとなる。これにより、中心電極5の先端部及び主体金具3間における絶縁抵抗値を十分に大きなものとすることができ、電流のリークを効果的に抑制することができる。
また、SC/LC≦10.0とされているため、脚長部13の外表面と主体金具3の内周面との間に形成される隙間の体積を十分に小さくすることができる。従って、前記隙間に熱が溜まることを効果的に抑制することができ、絶縁碍子2の過熱をより確実に抑制することができる。その結果、良好な耐熱性を得ることができる。
さらに、本実施形態では、TB/TD≧4.2を満たすように構成されており、座部16の肉厚TBに対して膨出部17の最小肉厚TDが十分に小さくなるように構成されている。従って、加締め工程において、座部16の変形をより確実に抑制することができ、膨出部17をより確実に座屈変形させることができる。その結果、主体金具3から絶縁碍子2に加えられる軸力を一層増大させることができ、気密性の更なる向上を図ることができる。
また、TD≧0.5とされており、膨出部17が良好な機械的強度を有するように構成されている。従って、衝撃が加えられた際に、膨出部17にクラック等の損傷が生じてしまうこと抑制できる。その結果、膨出部17の損傷に伴う気密性の低下をより確実に防止することができる。
加えて、1.1≦TE/TDを満たすように構成されているため、衝撃が加えられた際における加締め部19の変形(戻り変形)をより確実に防止することができる。その結果、衝撃が加えられた際においても良好な気密性を維持することができる。
さらに、TE/TD≦1.3を満たすように構成されているため、膨出部17の剛性に対して、加締め部19の剛性が過度に大きなものとなってしまうことを抑制できる。従って、加締め工程における荷重を極端に増大させることなく、加締め部19に相当する部位をより確実に変形させることができ、ひいては膨出部17に相当する部位に対して十分に荷重を加えることができる。これにより、膨出部17の座屈変形量を十分に大きなものとすることができ、主体金具3から絶縁碍子2に加えられる軸力を一層大きくすることができる。その結果、気密性をより一層向上させることができる。
次いで、上記実施形態によって奏される作用効果を確認すべく、上述の加締め工程を経ることにより主体金具及び絶縁碍子を固定するとともに、ねじ部のねじ径をM12又はM10とし、かつ、面積SB,SC(mm2)及び長さLB,LC(mm)を変更することで、SB/SC、SB/LB(mm)、及び、SC/LC(mm)を種々変更した点火プラグのサンプルを作製し、各サンプルについて、気密性評価試験、及び、耐変形性評価試験を行った。
気密性評価試験の概要は次の通りである。すなわち、上述の内燃機関を模したアルミ製の試験台に対してサンプルを取付けるとともに、試験台の座面を200℃に加熱した。この状態で、サンプルの先端に対して空気により1.5MPaの圧力を加え、主体金具及び絶縁碍子間から空気が漏洩するか否かを確認した。ここで、空気の漏洩が確認されなかったサンプルは、良好な気密性を有するとして「○」の評価を下すこととした。一方で、空気の漏洩が確認されたサンプルは、気密性が不十分であるとして「×」の評価を下すこととした。表1に、M12としたサンプルにおける当該試験の試験結果を示し、表2に、M10としたサンプルにおける当該試験の試験結果を示す。
また、耐変形性評価試験の概要は次の通りである。すなわち、サンプルの座部及び突部を観察し、加締め工程による座部の軸線方向に沿った変形量と、加締め工程による突部の軸線方向に沿った変形量とを計測した。尚、変形量が0.1mm以下であれば、主体金具から絶縁碍子に対して十分な軸力を加えることができ、良好な気密性を確保するという面から好ましいといえる。図10に、ねじ径をM12としたサンプルにおける、SB/LBと座部の変形量との関係を表すグラフを示し、図11に、ねじ径をM12としたサンプルにおける、SC/LCと突部の変形量との関係を表すグラフを示す。また、図12に、ねじ径をM10としたサンプルにおける、SB/LBと座部の変形量との関係を表すグラフを示し、図13に、ねじ径をM12としたサンプルにおける、SC/LCと突部の変形量との関係を表すグラフを示す。
Figure 0005369227
Figure 0005369227
表1及び表2に示すように、SB/SC≧3.5を満たすサンプルは、良好な気密性を有することが明らかとなった。これは、面積SBは、加締め工程時におけるテーパ面の変形しにくさ、つまり、係止部から被係止面(突)部に対して加わる軸力の大きさに相当するところ、SB/SC≧3.5としたことで、前記軸力を面積SCで除算した値、つまり、被係止面及び係止部の接触圧力が十分に大きくなったためであると考えられる。
また、図10及び図12に示すように、SB/SL≦12.0を満たすサンプルは、座部の過度の変形をより確実に抑制できることが分かった。これは、加締め工程時において座部に加わる力に相当する面積SBに対して、座部の強度に相当する長さLBが十分に確保されたことによると考えられる。
さらに、図11及び図13に示すように、SC/LC≦12.0を満たすサンプルは、突部の過度の変形をより確実に抑制できることが確認された。これは、加締め工程時において突部に加わる力に相当する面積SCに対して、突部の強度に相当する長さLCが十分に確保されたことに起因すると考えられる。
上記試験の結果より、座部及び突部の過度の変形を抑制し、主体金具及び絶縁碍子間において良好な気密性を確保すべく、SB/SC≧3.5、SB/LB≦12.0、及び、SC/LC≦12.0を満たすように構成することが好ましいといえる。
次に、面積SC(mm2)及び長さLC(mm)を変更することで、SC/LC(mm)を種々変更した点火プラグのサンプルを作製し、各サンプルについて、耐リーク性評価試験、及び、耐熱性評価試験を行った。
耐リーク性評価試験の概要は次の通りである。すなわち、サンプルを所定のチャンバーに取付け、チャンバー内の圧力を1.5MPaとした上で、中心電極に対して所定の電圧を100回印加した。そして、中心電極及び主体金具間において絶縁碍子の表面を這った電流のリークが発生した回数を測定し、100回中におけるリークの発生率を算出した。ここで、リークの発生率が10%以下となったサンプルは、電流のリークが生じにくく(すなわち、火花放電間隙において正常な火花放電をより確実に発生可能であり)、良好な着火性を有するとして「○」の評価を下すこととした。一方で、リークの発生率が10%よりも大きくなったサンプルは、電流のリークが生じやすく、着火性に劣るとして「×」の評価を下すこととした。
また、耐熱性評価試験の概要は次の通りである。すなわち、サンプルを所定のエンジンに取付けた上で、中心電極の先端部が900℃となる条件でエンジンを所定のサイクル数だけ駆動させ、プレイグニッション(早期着火)の発生した回数を測定した。ここで、プレイグニッションの発生回数が4回以下となったサンプルは、絶縁碍子や中心電極の熱が引かれやすく、耐熱性に優れるとして「○」の評価を下すこととした。一方で、プレイグニッションの発生回数が4回超となったサンプルは、絶縁碍子や中心電極の熱が引かれにくく、耐熱性に劣るとして「×」の評価を下すこととした。
表3に、耐リーク性評価試験の試験結果、及び、耐熱性評価試験の試験結果を示す。尚、各サンプルともに、ねじ部のねじ径をM12とし、SB/SCを3.5とした。また、耐リーク性評価試験で用いたサンプルは、火花放電間隙の大きさを0.9mmとした。
Figure 0005369227
表3に示すように、5.0≦SC/LCを満たすサンプルは、耐リーク性に優れることが明らかとなった。これは、次の理由によると考えられる。すなわち、面積SCが大きいほど、結果的に脚長部が主体金具の内周面から離間するため、主体金具のうち突部よりも先端側に位置する部位の内周面と絶縁碍子の外周面との間に形成される隙間が広くなり、電流のリークが生じにくくなる。また、長さLCが小さいほど、軸線方向に沿った中心電極の先端部と突部との間の距離が大きくなり、電流のリークが生じにくくなる。ここで、5.0≦SC/LCとしたことにより、面積SCが比較的大きなものとされること、及び、長さLCが比較的小さなものとされることのうちの少なくとも一方が満たされることとなり、その結果、優れた耐リーク性を実現できたと考えられる。
また、SC/LC≦10.0を満たすサンプルは、耐熱性に優れることが分かった。これは、次の理由によると考えられる。すなわち、面積SCが小さかったり、長さLCが大きかったりするほど、脚長部の表面と主体金具の内周面との間に形成される隙間の体積が減少する。そのため、燃焼ガスによる熱が前記隙間に溜まりにくくなり、絶縁碍子が過熱されにくくなる。従って、SC/LC≦10.0としたことで、燃焼ガスによる絶縁碍子の過熱が抑制され、その結果、良好な耐熱性を得ることができたと考えられる。
上記試験の結果より、耐リーク性及び耐熱性の双方において優れた性能を実現すべく、5.0≦SC/LC≦10.0を満たすことが好ましいといえる。
次いで、長さLA(mm)を種々変更するとともに、SB/SCを2.9とした点火プラグのサンプルX(比較例に相当する)と、長さLA(mm)を種々変更するとともに、SB/SCを3.5とした点火プラグのサンプルY(実施例に相当する)とを作製し、試験台の座面の加熱温度を200℃から225℃に変更して(すなわち、より厳しい条件で)、上述の気密性評価試験を行った。尚、当該試験においては、主体金具及び絶縁碍子間からの空気の漏洩量が1ml/分以下となったサンプルは、優れた気密性を有すると評価した。図14に、当該試験の試験結果を示す。尚、図14においては、サンプルXの試験結果を丸印で示し、サンプルYの試験結果を三角印で示す。また、各サンプルともに、ねじ部のねじ径をM12とし、SB/LB≦12.0、及び、SC/LC≦12.0を満たすものとした。
図14に示すように、比較例に相当するサンプルXは、長さLAを16mm以上とした場合に、空気の漏洩量が1ml/分を上回ってしまったが、実施例に相当するサンプルYは、長さLAを16mm以上とした場合であっても、空気の漏洩量が1ml/分以下となり、優れた気密性を維持できることが明らかとなった。
上記試験の結果より、SB/SC≧3.5、SB/LB≦12.0、及び、SC/LC≦12.0を満たすことは、長さLAが16mm以上とされ、良好な気密性を確保することが非常に難しい場合に、特に有効であるといえる。
次に、テーパ面の後端における座部の肉厚TB(mm)と、膨出部の最小肉厚TD(mm)とを種々変更した点火プラグのサンプルを作製し、各サンプルについて、試験台の座面の加熱温度を200℃から250℃に変更した上述の気密性評価試験と、JIS B8031に準じる耐衝撃性評価試験と、座部突出量評価試験とを行った。
尚、気密性評価試験では、主体金具及び絶縁碍子間からの空気の漏洩量が1ml/分以下となったサンプルは、非常に優れた気密性を有するとして「○」の評価を下し、空気の漏洩量が1ml/分以下となったサンプルは、気密性にやや劣るとして「△」の評価を下すこととした。
また、耐衝撃性評価試験の概要は次の通りである。すなわち、膨出部の最小肉厚TD等を同一としたサンプルを10本ずつ用意し、各サンプルに対して、衝呈を22mmとして、毎分400回の割合で1時間に亘って衝撃を加えた。次いで、1時間後にサンプルを観察し、膨出部にクラックが発生しているか否かを確認するとともに、10本中における、クラックの発生本数を計測した。ここで、クラックの発生本数が5本以下となったサンプルは、膨出部が十分な機械的強度を有するとして「○」の評価を下すこととした。一方で、クラックの発生本数が6本以上となったサンプルは、膨出部の機械的強度が不十分であるとして「×」の評価を下すこととした。
さらに、座部突出量評価試験の概要は次の通りである。すなわち、加締め工程を経た後において、外周側への座部の突出量(加締め工程後における座部の外径から、加締め工程前における座部の外径を減じた値)を測定した。そして、座部の突出量が0.1mm以下となったサンプルは、主体金具から絶縁碍子に加えられる軸力を十分に大きくすることができ、優れた気密性を確保できると評価した。これは、座部の突出量が小さいほど、加締め工程において、膨出部に相当する部位に対してより確実に荷重を加えることができ、ひいては前記部位をより確実に座屈変形させることができることによる。
表4に、気密性評価試験の試験結果、及び、耐衝撃性評価試験の試験結果を示し、図15に、座部突出量評価試験の試験結果を示す。尚、各サンプルともに、ねじ部のねじ径をM12とし、SB/SCを3.5とし、SB/LBを10とし、SC/LCを10とし、長さLAを18mmとした。
Figure 0005369227
表4及び図15に示すように、TB/TD≧4.2を満たすサンプルは、座部の外周側への変形が抑制され、非常に優れた気密性を有することが確認された。これは、座部の外周側への変形が抑制できたことで、膨出部をより確実に座屈変形させることができ、その結果、主体金具から絶縁碍子に加えられる軸力が一層増大したことによると考えられる。
また、TD≧0.5を満たすサンプルは、衝撃が加えられた際における膨出部の損傷をより確実に抑制することができることが分かった。これは、膨出部において良好な機械的強度が確保されたためであると考えられる。
上記試験の結果より、膨出部において十分な機械的強度を確保しつつ、加締め工程における座部の外周側への変形を抑制し、一層優れた気密性を実現するという観点から、TD≧0.5、及び、TB/TD≧4.2を満たすことが好ましいといえる。
次いで、膨出部の最小肉厚TDを0.5mm又は0.8mmとした上で、加締め部の最小肉厚TE(mm)を変更することにより、TE/TDを種々変更した点火プラグのサンプルを作製した。そして、各サンプルに対して、上述の耐衝撃性評価試験を行った後に、試験台の座面の加熱温度を200℃から250℃に変更した上述の気密性評価試験を行った。ここで、主体金具及び絶縁碍子間からの空気の漏洩量が1ml/分以下となったサンプルは、衝撃による軸力の低下がほとんど生じることなく、極めて良好な気密性を維持できるといえる。
また、印加荷重を同一として加締め工程を行った際における、各サンプルの膨出部の座屈量(加締め工程前における膨出部に相当する部位の軸線に沿った長さから、加締め工程後における膨出部の軸線に沿った長さを減じた値)を測定した。尚、座屈量が0.7mm以上であれば、主体金具から絶縁碍子に加えられる軸力が非常に大きなものとなり、極めて優れた気密性を実現できるといえる。
図16に、耐衝撃性評価試験後における気密性評価試験の試験結果を示し、図17に、TE/TDと膨出部の座屈量との関係を表すグラフを示す。尚、図16及び図17においては、最小肉厚TDを0.5mmとしたサンプルの試験結果を丸印で示し、最小肉厚TDを0.8mmとしたサンプルの試験結果を三角印で示す。また、各サンプルともに、ねじ部のねじ径をM12とし、SB/SCを3.5とし、SB/LBを10とし、SC/LCを10とし、長さLAを18mmとし、座部の肉厚TBを3mmとした。
図16に示すように、1.1≦TE/TDを満たすサンプルは、漏洩量が1ml/分以下となり、衝撃が加えられた際においても優れた気密性を維持できることが明らかとなった。これは、軸力の大きさに対応する膨出部の最小肉厚TDに対して、加締め部の最小肉厚TEが十分に大きなものとなり、軸力に十分抗することが可能な剛性を加締め部が有することとなったためであると考えられる。
さらに、図17に示すように、TE/TD≦1.3を満たすサンプルは、座屈量が0.7mm以上となり、非常に優れた気密性を実現できることが分かった。これは、加締め部における剛性の過大が抑制されたため、加締め工程において、加締め部に相当する部位をより確実に変形させることができ、ひいては膨出部に相当する部位に対して十分に大きな荷重を加えることができたことによると考えられる。
上記試験の結果より、衝撃による気密性の低下を効果的に抑制するとともに、一層優れた気密性を実現するという観点から、1.1≦TE/TD≦1.3を満たすことが好ましいといえる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、加締め工程において、主体金具3を加熱することなく、加締め部19を形成すること(いわゆる冷間加締め加工を施すこと)によって、絶縁碍子2と主体金具3とが固定されている。これに対して、加締め工程において、主体金具3を通電加熱しつつ、加締め部19を形成すること(いわゆる熱間加締め加工を施すこと)によって、絶縁碍子2と主体金具3とを固定することとしてもよい。尚、冷間加締め加工を施す場合には、熱間加締め加工を施す場合と比較して、押し型55から主体金具3へとより大きな荷重を加える必要があるため、座部16や突部20の変形がより発生しやすい。従って、加締め工程において、冷間加締め加工を施すことにより絶縁碍子2と主体金具3とを固定する場合に、本発明の技術思想を採用することが特に有意である。
(b)上記実施形態において、係止部14は板パッキン21を介して突部20に係止されているが、板パッキン21を介することなく、係止部14を突部20に対して直接係止してもよい。
(c)上記実施形態では、主体金具3の先端部に、接地電極27が接合される場合について具体化しているが、主体金具の一部(又は、主体金具に予め溶接してある先端金具の一部)を削り出すようにして接地電極を形成する場合についても適用可能である(例えば、特開2006−236906号公報等)。
(d)上記実施形態では、工具係合部19は断面六角形状とされているが、工具係合部19の形状に関しては、このような形状に限定されるものではない。例えば、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等とされていてもよい。
1…点火プラグ、2…絶縁碍子(絶縁体)、3…主体金具、15…ねじ部、16…座部、17…膨出部、19…加締め部、20…突部、31…テーパ面、32…座部外周面、33…被係止面、34…突部内周面、41…内燃機関(燃焼装置)、42…取付孔、43…座面、CL1…軸線。

Claims (5)

  1. 軸線方向に延びる筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に設けられた筒状の主体金具とを備え、
    前記主体金具は、
    その後端部に設けられ、内周側に屈曲する加締め部と、
    前記加締め部よりも先端側に位置し、外周側に突出する膨出部と、
    前記加締め部よりも先端側に位置する座部と、
    前記座部よりも先端側に位置し、燃焼装置の取付孔に螺合するためのねじ部と、
    前記座部よりも先端側の内周に位置し、内周側に突出する突部とを有し、
    前記絶縁体は、
    先端側に向けて外径が徐々に小さくなり、前記突部に対して直接又は間接的に係止される係止部を有するとともに、前記加締め部及び前記突部により挟み込まれた状態で前記主体金具に固定されており、
    前記座部は、先端側に向けて外径が徐々に小さくなり、前記燃焼装置の取付孔に前記ねじ部が螺合されたとき、前記燃焼装置の座面に少なくとも一部が接触するテーパ面を有する点火プラグであって、
    前記ねじ部のねじ径はM12以下であり、
    前記テーパ面の面積をSB(mm2)とし、
    前記座部のうち、前記テーパ面の後端から前記軸線に沿って後端側に延びる面である座部外周面の前記軸線に沿った長さをLB(mm)とし、
    前記突部のうち、前記係止部の後端よりも内周側に位置し前記係止部が係止される被係止面の面積をSC(mm2)とし、
    前記突部のうち、前記被係止面の先端から前記軸線に沿って先端側に延びる面である突部内周面の前記軸線に沿った長さをLC(mm)としたとき、
    6.6≧SB/SC≧3.5、5.0≦SB/LB≦12.0、及び、5.0≦SC/LC≦12.0
    を満たすことを特徴とする点火プラグ。
  2. 5.0≦SC/LC≦10.0を満たすことを特徴とする請求項1に記載の点火プラグ。
  3. 前記軸線に沿った、前記テーパ面の後端から前記突部の後端までの距離が16mm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の点火プラグ。
  4. 前記テーパ面の後端における前記座部の肉厚をTB(mm)とし、前記膨出部の最小肉厚をTD(mm)としたとき、
    TD≧0.5、及び、TB/TD≧4.2
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の点火プラグ。
  5. 前記膨出部の最小肉厚をTD(mm)とし、前記加締め部の最小肉厚をTE(mm)としたとき、
    1.1≦TE/TD≦1.3
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の点火プラグ。
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