JP6557187B2 - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はスパークプラグの製造方法に関し、特に主体金具を加締めて絶縁体に固定するスパークプラグの製造方法に関するものである。
スパークプラグは、絶縁体を固定する主体金具の外周面に形成されたねじ部が、内燃機関のねじ穴に結合する。主体金具は径方向内側に棚部が突出し、棚部およびねじ部よりも後端側に、径方向外側へ突出する座部が設けられる。絶縁体は径方向外側に大径部が突出する。大径部と棚部との間にパッキンが配置される。主体金具に絶縁体を固定するには、主体金具に絶縁体を挿入し、座部の先端側の面を治具に当接した状態で、大径部と棚部との間でパッキンを主体金具の軸方向に押圧しながら、主体金具を絶縁体に加締める(特許文献1)。
特許第3502936号公報
しかしながら上述した従来の技術では、パッキンを介して棚部が主体金具の軸方向へ押されるので、軸方向にねじ部が塑性変形し、ねじ部のピッチが大きくなるおそれがある。ピッチが大きくなると、ねじ部を内燃機関のねじ穴に結合させ難くなる。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ねじ部の軸方向の塑性変形を防ぎながら主体金具を加締めて絶縁体に固定できるスパークプラグの製造方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載のスパークプラグの製造方法によれば、スパークプラグは、筒状の絶縁体の径方向外側に大径部が突出する。筒状の主体金具の径方向外側へ座部が突出し、座部よりも先端側において径方向内側に棚部が突出する。座部よりも先端側の外周面にねじ部が形成され、大径部と棚部との間にパッキンが配置される。
係合工程は、受け部と受け部に対する主体金具の軸方向の距離が拘束された係合部とを有する治具に対し、主体金具を係合する工程である。係合工程では、係合部に主体金具のねじ部を係合しつつ座部の先端側の面を受け部に当接する。係合工程では、ねじ部のうち、少なくとも棚部の後端側の面の径方向外側に位置するねじ部を係合部に係合する。加締め工程では、主体金具に絶縁体を挿入し、大径部の先端側の面と棚部の後端側の面との間でパッキンを主体金具の軸方向に押圧しつつ主体金具を絶縁体に加締める。
請求項2記載のスパークプラグの製造方法によれば、請求項1において、係合工程では、ねじ部のうち、少なくとも棚部の後端側の面の径方向外側から主体金具の先端までの間に位置するねじ部を係合部に係合する。
請求項3記載のスパークプラグの製造方法によれば、請求項1又は2において、係合工程では、ねじ部の全部を係合部に係合する。
治具の係合部に主体金具のねじ部を係合させ、ねじ部を軸方向に拘束した状態で、大径部の先端側の面と棚部の後端側の面との間でパッキンを主体金具の軸方向に押圧しつつ主体金具を絶縁体に加締めることができる。よって、ねじ部の軸方向の塑性変形を防ぎながら主体金具を加締めて絶縁体に固定できる効果がある。
本発明の一実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。 第1実施の形態における製造工程のうち係合工程を説明する治具、主体金具および絶縁体の断面図である。 第2実施の形態における製造工程のうち係合工程を説明する治具、主体金具および絶縁体の断面図である。 第3実施の形態における製造工程のうち係合工程を説明する治具、主体金具および絶縁体の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態におけるスパークプラグ10の軸線Oを含む片側断面図である。図1では、紙面下側をスパークプラグ10の先端側、紙面上側をスパークプラグ10の後端側という。図1に示すようにスパークプラグ10は、主体金具20、絶縁体40及びパッキン50を備えている。
主体金具20は、内燃機関のねじ穴(図示せず)に固定される略円筒状の部材であり、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成されている。主体金具20は、後端側から先端側へ軸線Oに沿って加締め部21、工具係合部22、湾曲部23、座部24、胴部26の順に連接されている。座部24よりも先端側の胴部26は、外周面にねじ部29が形成されている。
加締め部21及び湾曲部23は、絶縁体40を加締めるための部位である。工具係合部22は、ねじ部29を内燃機関のねじ穴に結合するときにレンチ等の工具を係合させる部位である。
座部24は、胴部26の後端側に位置し、径方向外側に環状に突出する部位である。座部24の外径は胴部26の外径より大きい。座部24の先端面25に環状のガスケット54が配置される。ガスケット54は、内燃機関のねじ穴にねじ部29が嵌められたときに、先端面25と内燃機関(エンジンヘッド)とに挟まれて主体金具20と内燃機関との隙間を封止する。棚部27は、胴部26の径方向内側へ張り出す部位であり、棚部27の後端面28は先端側へ向かって縮径する。
接地電極30は、主体金具20の先端(胴部26の端面)に接合される金属製(例えばニッケル基合金製)の電極母材31と、電極母材31の先端に固定されるチップ32とを備えている。電極母材31は、軸線Oと交わるように軸線Oへ向かって屈曲する棒状の部材である。チップ32は、白金、イリジウム、ルテニウム、ロジウム等の貴金属またはこれらを主成分とする合金によって形成される部材であり、軸線Oと交わる位置に配置されている。
絶縁体40は、機械的特性や高温下の絶縁性に優れるアルミナ等により形成された略円筒状の部材であり、軸線Oに沿って貫通する軸孔41が形成される。絶縁体40は、後端側から先端側へ軸線Oに沿って後部42、突出部43、大径部44、小径部46の順に連接されている。
絶縁体40は主体金具20に挿入され、外周に主体金具20が固定される。絶縁体40は、後部42の後端および小径部46の先端が、主体金具20からそれぞれ露出する。突出部43は、後部42の先端側から径方向外側に突出する部位であり、主体金具20の湾曲部23の径方向内側に配置される。
大径部44及び小径部46は、それぞれ胴部26の径方向内側に配置される。小径部46の外径は大径部44の外径より小さい。大径部44と小径部46との境界に存在する大径部44の先端面45は、先端側へ向かって縮径する。
パッキン50は、主体金具20を構成する金属材料よりも軟質の軟鋼板等の金属材料で形成される円環状の板材である。パッキン50は、主体金具20の棚部27の後端面28と、絶縁体40の大径部44の先端面45との間に配置される。絶縁体40の後部42の外周と主体金具20の工具係合部22の内周との間に、リング部材51,52及びリング部材51,52に挟まれたタルク等の充填材53が配置される。
主体金具20の加締め部21が絶縁体40に向けて径方向内側に加締められると、リング部材51,52及び充填材53を介して、絶縁体40が主体金具20の棚部27の後端面28へ向けて押圧される。その結果、棚部27の後端面28と大径部44の先端面45とに挟まれてパッキン50が塑性変形する。パッキン50は後端面28と先端面45との隙間を気密に閉塞する。
中心電極60は、有底筒状に形成された電極母材の内部に、電極母材よりも熱伝導性に優れる芯材61を埋設した棒状の電極である。芯材61は銅または銅を主成分とする合金で形成されている。中心電極60は、絶縁体40の軸孔41に係止される頭部62と、軸線Oに沿って先端側へ延びる軸部63とを備えている。
軸部63は先端が軸孔41から露出し、チップ64が接合されている。チップ64は、白金、イリジウム、ルテニウム、ロジウム等の貴金属またはこれらを主成分とする合金によって形成される柱状の部材であり、火花ギャップを介して接地電極30のチップ32と対向する。
端子金具70は、高圧ケーブル(図示せず)が接続される棒状の部材であり、導電性を有する金属材料(例えば低炭素鋼等)によって形成されている。端子金具70の先端側は絶縁体40の軸孔41内に配置される。端子金具70と中心電極60との間に、導電性を有するガラスシール71が配置される。ガラスシール71により中心電極60と端子金具70とは電気的に接続される。
スパークプラグ10は、例えば、以下のような方法によって製造される。まず、軸部63にチップ64が予め接合された中心電極60を絶縁体40の軸孔41に挿入する。中心電極60は、チップ64及び軸部63の先端が軸孔41から外部に露出するように配置される。絶縁体40の軸孔41に端子金具70を挿入し、端子金具70と中心電極60との電気的な接続を確保する。次に、予め電極母材31が接合された主体金具20を絶縁体40の外周に組み付ける。電極母材31にチップ32を接合した後、チップ32が中心電極60と軸方向に対向するように電極母材31を屈曲して、スパークプラグ10を得る。
このスパークプラグ10の製造方法のうち、電極母材31が接合された主体金具20を絶縁体40に組み付ける方法について図2を参照して説明する。図2は第1実施の形態における製造方法のうち係合工程を説明する治具80、主体金具20及び絶縁体40の軸線Oを含む断面図である。図2では、主体金具20及び絶縁体40の軸方向の図示の一部が省略されている(図3及び図4において同じ)。
図2に示すように治具80は、主体金具20を絶縁体40に組み付けるときに使われる器具である。治具80は、主体金具20を構成する金属材料よりも機械的強度が大きい金属材料で穴の開いたブロック状に形成されている。治具80は、平面状に形成される受け部81と、受け部81に対して垂直に設けられた下穴に溝状に形成された係合部82と、受け部81と係合部82との間および係合部82よりも先端側(図2下側)に形成される穴部83とを備えている。
穴部83は、主体金具20の胴部26が挿入される部位である。穴部83は、係合部82を山払いして形成されており、円筒状の内面の内径が、胴部26の外径よりもわずかに大きい。係合部82は、穴部83に胴部26が挿入された状態で、胴部26の外周面のねじ部29と係合する部位であり、穴部83から径方向内側へ突出している。受け部81は、ねじ部29が係合部82に係合した状態で、主体金具20の座部24の先端面25が押し付けられる部位である。
治具80は受け部81及び係合部82が一体に形成されているので、係合部82は、受け部81に対する軸線O方向の距離が拘束される。係合部82は、受け部81に主体金具20の座部24の先端面25が押し付けられた状態で、主体金具20の棚部27の後端面28の径方向外側に位置する。本実施の形態では、係合部82は、ねじ部29に係合するめねじである。係合部82は、ピッチが、ねじ部29のピッチと同じ螺旋状であり、つる巻き線に沿って軸線Oの回りに1周形成されている。
治具80の使用方法を説明する。主体金具20は、絶縁体40の組み付けより先に、胴部26にねじ部29が形成される。係合工程においては、治具80の穴部83に主体金具20の胴部26を挿入しながら、軸線Oの回りに主体金具20を回転してねじ部29を係合部82に係合する。
主体金具20の座部24の先端面25を治具80の受け部81に当接させた後、主体金具20の棚部27の後端面28の上にパッキン50を配置する。主体金具20の加締め部21側から絶縁体40を軸線Oに沿って挿入する。リング部材51,52及び充填材53を加締め部21及び工具係合部22と絶縁体40との間に挿入した後、加締め工程においては、加締め部21の加締め形状に対応する凹部を備える押え具(図示せず)により加締め部21を軸方向へ押圧し、加締め部21を径方向内側へ屈曲させる。
これにより主体金具20と絶縁体40とが固定される。湾曲部23は、主体金具20に加えられた荷重により座屈し、曲げ変形する。その結果、リング部材51,52及び充填材53を介して、加締め部21により絶縁体40の突出部43が軸線O方向の先端側へ押し付けられる。この絶縁体40の軸線O方向の荷重により、絶縁体40の大径部44の先端面45は、パッキン50を介して主体金具20の棚部27を軸線O方向に押圧する。
主体金具20に作用する軸線O方向の荷重に抗して、治具80の受け部81は主体金具20の座部24を支持し、治具80の係合部82はねじ部29を介して主体金具20の胴部26を支持する。絶縁体40の大径部44の先端面45と主体金具20の棚部27の後端面28とに挟まれたパッキン50は塑性変形して、大径部44の先端面45及び棚部27の後端面28にパッキン50が密着する。
係合部82は、受け部81に主体金具20の座部24の先端面25が押し付けられた状態で、主体金具20の棚部27の後端面28の径方向外側に位置する。係合部82は、受け部81に対する軸線O方向の距離が拘束されているので、治具80は、絶縁体40による軸線O方向の荷重に抗して、胴部26のうち座部24の先端面25から棚部27の後端面28までを軸線O方向に拘束する。なお、胴部26のうち棚部27の後端面28から先端側は、絶縁体40による軸線O方向の荷重を受ける面がないので、軸線O方向の荷重が作用しない。
その結果、胴部26の軸線O方向の塑性変形を防ぐことができ、ねじ部29のピッチが大きくならないようにできる。ねじ部29のピッチが大きくなると、ねじ部29を内燃機関のねじ穴(図示せず)に結合させ難くなるところ、本実施の形態によれば、これを防止できる。従って、ねじ部29の軸線O方向の塑性変形を防ぎながら主体金具20を加締めて絶縁体40に固定できる。
係合部82が形成されていない従来の治具を用いる場合には、主体金具20を絶縁体40に加締めるときに、主体金具20のねじ部29の塑性変形を考慮して軸線O方向の荷重を設定する必要がある。これに対し本実施の形態によれば、治具90の係合部82に主体金具20のねじ部29を係合させることにより、主体金具20を絶縁体40に加締めるときのねじ部29の変形を考慮しなくて済むので、軸線O方向の荷重を任意の大きさに設定できる。その結果、大径部44の先端面45及び棚部27の後端面28に押圧されるパッキン50の変形量を任意に設定できる。
係合部82は、主体金具20のねじ部29の一部に係合するように治具80に設けられているので、治具80の穴部83に主体金具20の胴部26を挿入して係合部82にねじ部29を係合するときに必要な、軸線Oの回りに主体金具20を回転させる長さを短くできる。短時間で主体金具20を治具80に取り付けられるので、係合工程における作業性を向上できる。
特に、係合部82はつる巻き線に沿って軸線Oの回りに1周形成されているだけなので、主体金具20を治具80に取り付ける時間を短縮できる。さらに、係合部82の周方向に亘って荷重を分散させることができる。その結果、係合工程における作業性を向上できると共に、係合部82が軸線Oの回りに1周未満の長さである場合に比べて、係合部82から反力を受けるねじ部29に圧痕を生じ難くできる。
ここで、ねじ部29に係合部82を係合させて軸線O方向の荷重を受ける代わりに、軸線O方向において、胴部26の先端の面に治具80の一部を当接させて荷重を受けるようにすることが考えられる。その場合には、治具が、棚部27の後端面28と胴部26の先端の面とを軸線O方向に圧縮する荷重を与えるので、ねじ部29のピッチが小さくなるおそれがある。本実施の形態によればこれを防ぐことができ、ねじ部29の軸線O方向の塑性変形を防止できる。
次に図3を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、受け部81に主体金具20の座部24の先端面25が押し付けられた状態で、主体金具20の棚部27の後端面28の径方向外側に係合部82が位置する治具80を用いる場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、治具90の係合部91が、受け部81に主体金具20の座部24の先端面25が押し付けられた状態で、ねじ部29のうち棚部27の後端面28の径方向外側から主体金具20の先端までを係合する場合について説明する。
第2実施の形態において、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図3は第2実施の形態におけるスパークプラグ10の製造方法のうち、係合工程を説明する治具90、主体金具20及び絶縁体40の軸線Oを含む断面図である。
図3に示すように治具90は、受け部81と、受け部81に対して垂直に設けられた下穴に溝状に形成された係合部91と、受け部81と係合部91との間に形成される穴部92とを備えている。穴部92は、主体金具20の胴部26が挿入される部位である。穴部92は、係合部91を山払いして形成されており、円筒状の内面の内径が、胴部26の外径よりもわずかに大きい。
係合部91は、穴部92に胴部26が挿入された状態で、胴部26の外周面のねじ部29と係合するめねじある。係合部91は、受け部81に主体金具20の座部24の先端面25が押し付けられた状態で、主体金具20の棚部27の後端面28の径方向外側から主体金具20の先端を超えて存在する。
係合部91は、ねじ部29のうち、主体金具20の棚部27の後端面28の径方向外側から主体金具20の先端までを係合できるので、係合部91は胴部26に作用する圧縮荷重を主に支える。第2実施の形態は、第1実施の形態に比べて、係合部91が受けるねじ部29の面積を拡大できるので、ねじ部29が受ける係合部91の反力を分散できる。よって、係合部91によるねじ部29の圧痕をさらに生じ難くできる。
次に図4を参照して第3実施の形態について説明する。第2実施の形態では、受け部81に主体金具20の座部24の先端面25が押し付けられた状態で、係合部91が、主体金具20の棚部27の後端面28の径方向外側から主体金具20の先端を超えて存在する治具90を用いる場合について説明した、これに対し第3実施の形態では、ねじ部29の全部を係合部101が係合する治具100を用いる場合について説明する。
第3実施の形態において、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図4は第3実施の形態におけるスパークプラグ10の製造方法のうち、係合工程を説明する治具100、主体金具20及び絶縁体40の軸線Oを含む断面図である。
図4に示すように治具100は、受け部81と、受け部81に対して垂直に設けられた下穴に溝状に形成された係合部101と、受け部81と係合部101との間に形成される穴部102(不完全ねじ)とを備えている。係合部101は、胴部26の外周面のねじ部29と係合するめねじである。係合部101は、受け部81に主体金具20の座部24の先端面25が押し付けられた状態で、ねじ部29の全部を係合する。
係合部101はねじ部29の全部を係合するので、第1実施の形態および第2実施の形態に比べて、係合部101に接触するねじ部29の面積を拡大できる。第1実施の形態および第2実施の形態に比べて、ねじ部29が受ける係合部101の反力を分散できるので、係合部101によるねじ部29の圧痕をさらに生じ難くできる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記第1実施の形態では、係合部82が、軸線Oの回りに1周形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。係合部82の周方向の長さは、軸線O方向の荷重の大きさや係合部82にねじ部29を取り付けるときの作業性などを考慮して適宜設定できる。
上記第2実施の形態では、係合部91が、ねじ部29のうち、主体金具20の棚部27の後端面28の径方向外側から主体金具20の先端までを係合する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ねじ部29のうち、主体金具20の棚部27の後端面28の径方向外側から座部24までを係合するように係合部の位置を設定することは当然可能である。この場合、係合部は胴部26に作用する引張荷重を主に支える。この場合も、第1実施の形態に比べて、係合部が受けるねじ部29の面積を拡大できる。
上記第1実施の形態および第2実施の形態では、治具80,90に形成された穴部83,92が円筒状の内面をもつ場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。穴部83,92は主体金具20の胴部26が挿入される部位なので、穴部を、胴部26の外径よりも大きい円錐状の内面をもつようにすることは当然可能である。
上記各実施の形態では、係合部82,91,101が軸線O方向に連続するめねじの場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。係合部は、ねじ部29のうち、少なくとも棚部27の後端面28の径方向外側に位置するねじ部29を部分的に係合できれば良いので、その部分だけを残して、軸線O方向に係合部(めねじ)を複数に分断することは当然可能である。その場合の係合部の周方向の長さは、適宜設定できる。
上記各実施の形態では、係合部82,91,101が周方向に連続するめねじの場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。軸線O方向に延びる1乃至複数本の溝によって、周方向に係合部(めねじ)を複数に分断することは当然可能である。
上記各実施の形態では、中心電極60の先端が絶縁体40の軸孔41から先端側に突出するスパークプラグ10について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではない。中心電極60の先端が絶縁体40の軸孔41の中に収められたスパークプラグを製造する場合にも、上記各実施の形態を適用することは当然可能である。
上記各実施の形態では、絶縁体40の先端が主体金具20の先端よりも突出するスパークプラグ10について説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではない。絶縁体40の先端が主体金具20に収められた(主体金具20の先端が絶縁体40の先端よりも突出する)スパークプラグを製造する場合にも、上記各実施の形態を適用することは当然可能である。
上記各実施の形態ではスパークプラグ10の接地電極30及び中心電極60がチップ32,64を備える場合について説明したが、チップ32,64は必ずしも必要ではない。チップ32,64を省略することは当然可能である。
10 スパークプラグ
20 主体金具
24 座部
25 先端面(面)
27 棚部
28 後端面(面)
29 ねじ部
40 絶縁体
44 大径部
45 先端面(面)
50 パッキン
80,90,100 治具
81 受け部
82,91,101 係合部

Claims (3)

  1. 径方向外側に突出する大径部を備える筒状の絶縁体と、
    径方向外側へ突出する座部と、前記座部よりも先端側において径方向内側に突出する棚部と、前記座部よりも先端側の外周面に形成されるねじ部とを備える筒状の主体金具と、
    前記大径部と前記棚部との間に配置されるパッキンとを備えるスパークプラグの製造方法であって、
    受け部と前記受け部に対する前記主体金具の軸方向の距離が拘束された係合部とを有する治具に対し前記主体金具を係合する工程であって、前記係合部に前記ねじ部を係合しつつ前記座部の先端側の面を前記受け部に当接する係合工程と、
    前記主体金具に前記絶縁体を挿入し、前記大径部の先端側の面と前記棚部の後端側の面との間で前記パッキンを前記主体金具の軸方向に押圧しつつ前記主体金具を前記絶縁体に加締める加締め工程とを備え、
    前記係合工程では、前記ねじ部のうち、少なくとも前記棚部の後端側の面の径方向外側に位置するねじ部を前記係合部に係合することを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  2. 前記係合工程では、前記ねじ部のうち、少なくとも前記棚部の後端側の面の径方向外側から前記主体金具の先端までの間に位置するねじ部を前記係合部に係合することを特徴とする請求項1記載のスパークプラグの製造方法。
  3. 前記係合工程では、前記ねじ部の全部を前記係合部に係合することを特徴とする請求項1又は2に記載のスパークプラグの製造方法。
JP2016141535A 2016-07-19 2016-07-19 スパークプラグの製造方法 Expired - Fee Related JP6557187B2 (ja)

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