JP5369075B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関し、詳しくは、枠体内部に開閉自在に支持される少なくとも1枚の面材を備えた建具に関する。
従来、一対の障子(突合せ障子)が枠体内部の同一面内で開閉される引分け窓などの建具において、互いの縦框同士を突き合わせて閉鎖される障子の突合せ部における気密構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この気密構造では、突合せ部における気密性の弱点となりやすい縦框の上下端部、つまり縦框と上框や下框との交差位置に気密ピースが取り付けられ、この気密ピースと縦框に沿った縦気密材および上下框に沿った横気密材とが接続されている。このような特許文献1記載の気密構造は、障子を突き合わせて閉鎖した際に、対向する気密ピース同士を当接させることで、縦框の上下端部が気密性の弱点となりにくくしようとするものである。
実開昭56−57391号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された従来の気密構造では、互いに当接させようとする気密ピースの当接部分が互いに対向した平面で構成されているために、障子の建て込み精度の誤差や互いに突き合わせた際の引き寄せ力の誤差などの諸要因によって、突合せ部における縦框同士の距離が変動した場合に、気密ピースの当接部分同士の間に隙間が形成されてしまう可能性があり、十分な気密性能が確保できないという問題がある。
本発明の目的は、気密性能を十分に高めることができる気密構造を備えた建具を提供することにある。
本発明の建具は、枠体内部に対して水平開閉自在に支持される面材を備えた建具であって、前記面材は、閉鎖方向の先端側に設けられる第1縦辺部と、この第1縦辺部と交差する第1横辺部とを有して構成され、この面材が閉鎖する際に当接する前記枠体または他の面材は、前記第1縦辺部と対向する第2縦辺部を有して構成され、前記面材において、前記第1横辺部には、前記枠体に当接可能または摺接可能な第1横気密材が設けられ、前記第1縦辺部と第1横辺部とが交差する交差位置には、前記第1横気密材に接続される面材側気密材が設けられ、前記枠体または他の面材において、前記第2縦辺部の端部にて前記交差位置と対向する対向位置には、前記面材の閉鎖時に前記面材側気密材と当接可能な対向側気密材が設けられ、前記面材側気密材は、前記面材の見込み方向かつ前記第1横辺部の長手方向に沿って延びるとともに互いに上下方向で離隔して設けられた複数の面材側突片と、これらの面材側突片における前記対向位置側の先端よりも後退して当該面材側突片間に渡って設けられる面材側壁部とを有して形成され、前記面材側突片が前記第1横気密材と連続して前記枠体に当接可能または摺接可能に設けられ、前記対向側気密材は、前記面材側突片と略平行に延びるとともに互いに上下方向に離隔して設けられた複数の対向側突片と、これらの対向側突片における前記面材側の先端よりも後退して当該対向側突片間に渡って設けられる対向側壁部とを有して形成されていることを特徴とする。
ここで、本発明の建具としては、従来のような引分け窓に限らず、例えば、4枚建ての引違い窓のように、4枚中2枚の面材が見込み方向の同一平面内で開閉されて互いの側端縁(辺部)を突き合わせて閉鎖されるものでもよいし、折れ戸のように、互いに回動自在に連結された一対の面材が同一平面内で互いの側端縁(辺部)を近接させて閉鎖されるものでもよい。また、本発明の建具は、面材同士が互いの端縁(辺部)が近接して閉鎖されるものに限らず、面材の端縁(辺部)が枠体に近接して閉鎖されるものでもよいし、さらに、面材が左右に開閉移動可能に設けられたものに限らず、室内外方向に回動開閉可能に設けられたものでもよい。
以上の本発明によれば、面材における第1横辺部の第1横気密材を交差位置にて面材側気密材に接続するとともに、この面材側気密材を枠体または他の面材に設けた対向側気密材に当接させることで、面材の閉鎖状態における交差位置での気密性を確保することができる。さらに、面材側気密材の面材側突片と対向側気密材の対向側突片とが互いの先端同士が上下方向で重なり合うことが可能となっていることで、面材の建て込み精度の誤差などに起因して閉鎖状態における面材の交差位置と枠体または他の面材の対向位置とが設定値よりも互いに離れる方向に位置ずれした場合においても、面材側気密材および対向側気密材の突片同士の重なり代によって誤差を吸収して、それらの当接状態を良好に維持させて気密性能の向上を図ることができる。
この際、本発明の建具では、前記面材の閉鎖状態において、前記面材側突片の先端が前記対向側壁部に当接可能に設けられるとともに、前記対向側突片の先端が前記面材側壁部に当接可能に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、面材側気密材および対向側気密材の各突片を互いの壁部に当接させることで、面材の建て込み精度の誤差などに起因して交差位置と対向位置とが設定値よりも面材の第1縦辺部に沿った方向などに位置ずれし、面材側気密材および対向側気密材の突片同士が直接当接しない状態となった場合においても、互いの突片を相手側の壁部に当接させることにより気密状態が維持されて気密性能を確保することができる。
さらに、本発明の建具では、前記第1縦辺部には前記第2縦辺部に当接可能な縦気密材が設けられ、この縦気密材が前記面材側気密材に当接され、前記面材側気密材には、前記第1縦辺部の長手方向に沿って延びるとともに前記対向位置側に向かって突出した面材側第2突片が形成され、この面材側第2突片の一端部が前記縦気密材に当接されるとともに、当該面材側第2突片と前記面材側突片との前記対向位置側の先端が略同一位置に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、面材側気密材に形成した面材側第2突片の一端部を縦気密材に当接させるとともに、面材側第2突片の先端を面材側突片と同一位置まで延ばして形成することで、この面材側第2突片を対向位置側の所定部位に対して均一に当接させることができ、面材側突片と対向側突片との当接に加えて、面材側第2突片による気密性能の向上を図ることができる。
この際、本発明の建具では、前記対向側気密材には、前記面材側第2突片と略平行に延びるとともに前記面材の閉鎖状態において前記面材側第2突片と当接可能な対向側第2突片が形成され、この対向側第2突片と前記対向側突片との前記面材側の先端が略同一位置に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、前記面材側気密材の面材側第2突片と同様の対向側第2突片を対向側気密材に形成し、これらの第2突片同士を当接させることで、さらなる気密性能の向上を図ることができる。さらに、交差位置と対向位置とが設定値よりも面材の第1縦辺部に沿った方向に位置ずれした場合であっても、その方向に沿って各第2突片が形成されているので、各第2突片によって位置ずれを吸収して当接状態を維持することができるので、建て込み誤差等による気密性能の低下を防止することができる。
また、本発明の建具では、前記第1横気密材が前記複数の面材側突片間に挿入されていることが好ましい。
このような構成によれば、第1横気密材を複数の面材側突片の間に挿入することで、これらの接続状態を良好に維持することができ、気密性能を確保することができる。
さらに、本発明の建具では、前記第1横気密材は、前記面材における前記第1横辺部に沿って形成された溝状の気密材保持部に取り付けられており、この気密材保持部の端縁から挿入されて前記面材側気密材が取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、第1横気密材と面材側気密材とがともに同一の気密材保持部に保持されることから、第1横気密材と面材側気密材との連続性を高めて、これらの接続状態をさらに良好に維持することができる。
さらに、本発明の建具では、前記第2縦辺部を有する部位は、枠体内部に対して水平開閉自在に支持される前記他方の面材であり、この他方の面材は、前記第2縦辺部と交差する第2横辺部を有し、この交差位置が前記対向位置であり、前記第2横辺部には、前記枠体に当接可能または摺接可能な第2横気密材が設けられ、この第2横気密材が前記複数の対向側突片間に挿入されて前記対向側気密材に接続されていることが好ましい。
このような構成によれば、第2横辺部の第2横気密材を対向位置にて対向側気密材と接続するとともに、この対向側気密材を面材側気密材に当接させることで、他方の面材の閉鎖状態における対向位置での気密性を確保することができる。また、第2横気密材を複数の面材側突片の間に挿入することで、これらの接続状態を良好に維持することができ、気密性能を確保することができる。
本発明の実施形態に係る建具を示す縦断面図である。 前記建具を示す横断面図である。 前記建具に設けられる一対の面材を拡大して示す斜視図である。 前記一対の面材の一部を拡大して示す横断面図である。 前記面材の一部を拡大して示す斜視図である。 前記面材に設けられる端部部材を示す斜視図である。 前記端部部材に設けられる気密材を示す斜視図である。 前記気密材の機能を説明する正面図である。 前記気密材の他の機能を説明する正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2において、実施形態に係る建具としての4枚建ての引違い窓1は、上枠2、下枠3および左右の縦枠4を四周枠組みした枠体としての窓枠5と、この窓枠5の内部に開閉自在に支持される4枚の障子6,7,8,9と、これらの障子6,7,8,9よりも屋外側にて窓枠5に支持される2枚の網戸10とを備えて構成されている。4枚の障子6,7,8,9は、窓枠5内の見込み方向屋内寄りの同一平面内に左右対称に支持される屋内側の障子6,7と、窓枠5内の見込み方向屋外寄りの同一平面内に左右対称に支持される屋外側の障子8,9とで構成されている。屋内側の障子6,7は、上框11、下框12および左右の縦框13,14を四周框組みした内部にガラスパネル(複層ガラス)15を嵌め込んで構成されている。屋外側の障子8,9は、上框16、下框17および左右の縦框18,19を四周框組みした内部にガラスパネル(複層ガラス)20を嵌め込んで構成されている。
上枠2は、それぞれ下方に開口して凹溝状に形成された屋内側障子支持部2Aおよび屋外側障子支持部2Bと、これらを仕切って下方に延びる中間仕切片2Cとを有して形成されている。そして、屋内側障子支持部2Aに屋内側の障子6,7の上端縁が当該上枠2の長手方向に摺動可能かつ見込み方向に移動不能に支持され、屋外側障子支持部2Bに屋外側の障子8,9の上端縁が当該上枠2の長手方向に摺動可能かつ見込み方向に移動不能に支持されている。
下枠3は、それぞれ下枠3の長手方向に沿って延びる屋内側下レール3Aおよび屋外側下レール3Bと、これらの間すなわち下枠3の見込み方向中間位置にて各レール3A,3Bと平行に延びる中間仕切片3Cとを有して形成されている。そして、屋内側下レール3Aに戸車(不図示)が案内されて屋内側の障子6,7が当該下枠3の長手方向に移動可能に支持され、屋外側下レール3Bに戸車(不図示)が案内されて屋外側の障子8,9が当該下枠3の長手方向に移動可能に支持されている。
縦枠4は、見付け方向内方に開口した屋外側障子支持部4Aを有して形成され、この屋外側障子支持部4Aに閉じた屋外側の障子8,9の戸先側の縦框(戸先框)18が引き寄せられて見込み方向に移動不能に支持されるようになっている。
以上のように窓枠5に支持された各障子6,7,8,9は、図2に示すように、屋外側の障子8,9がそれぞれ左右の縦枠4に当接し、これらの障子8,9の縦框(外召合せ框)19にそれぞれ屋内側の障子6,7の縦框(内召合せ框)13が見込み方向に重なって係合するとともに、屋内側の障子6,7の各縦框(戸先框)14同士が互いに突き合わされて当接することで、引違い窓1が閉鎖されるようになっている。すなわち、本実施形態では、互いに当接して閉じる屋内側の一対の障子6,7のうち、障子7によって面材が構成され、障子6によって他の面材が構成されている。
障子6,7において、上框11は、図3にも示すように、アルミ形材製で屋外側に位置する上框本体11Aと、この上框本体11Aの屋内側に係合して固定される樹脂製の上框屋内部材11Bとを有して構成され、下框12は、アルミ形材製で屋外側に位置する下框本体12Aと、この下框本体12Aの屋内側に係合して固定される樹脂製の下框屋内部材12Bとを有して構成されている。上框本体11Aの屋外側上端縁には、屋外側に向かって開口した凹溝状の気密材保持部111が形成され、この気密材保持部111には、モヘア112が左右に連続して取り付けられている。このモヘア112は、図1に示すように、上枠2の中間仕切片2Cに屋内側から当接可能であり、さらに障子6,7の開閉に伴って中間仕切片2Cに摺接するように構成されている。下框本体12Aの屋外側下端縁には、屋外側に向かって開口した凹溝状の気密材保持部121が形成され、この気密材保持部121には、モヘア122が左右に連続して取り付けられている。このモヘア122は、図1に示すように、下枠3の中間仕切片3Cに屋内側から当接可能であり、さらに障子6,7の開閉に伴って中間仕切片3Cに摺接するように構成されている。
縦框13,14は、図2〜図4にも示すように、アルミ形材製で屋外側に位置する縦框本体13A,14Aと、この縦框本体13A,14Aの屋内側に係合して固定される樹脂製の縦框屋内部材13B,14Bとを有して構成されている。
縦框14の縦框本体14Aは、縦框中空部141と、この縦框中空部141の屋外側側面を形成する屋外見付け面部142と、障子6,7間で互いに対向する側面を構成する屋外見込み面部143とを有して形成されている。縦框屋内部材14Bは、縦框14の屋内側側面を形成する屋内見付け面部144と、この屋内見付け面部144から折れ曲がって屋外見込み面部143まで延びる屋内見込み面部145とを有して形成されている。また、図4に示すように、障子6の縦框14において、縦框本体14Aには、屋外見付け面部142に連続して障子7に向かって延びる第1延出面部146が形成され、縦框屋内部材14Bには、屋内見込み面部145の屋外側端部から障子7に向かって延びる第2延出面部147が形成されている。一方、障子7の縦框14において、縦框本体14Aには、屋外見付け面部142よりも屋内側に若干後退した位置から障子6に向かって延びる第3延出面部148が形成され、縦框屋内部材14Bには、屋内見込み面部145の屋外側端部から障子6に向かって延びる第4延出面部149が形成されている。
以上の縦框14において、図3に示すように、上端部には、端部部材21が縦框中空部141に圧入されて取り付けられ、下端部には、摺動部材22が縦框中空部141に圧入されて取り付けられている。端部部材21には、上框11の気密材保持部111に連続する気密材保持部211が形成され、この気密材保持部211にまで延びてモヘア112が取り付けられている。また、摺動部材22には、下框12の気密材保持部121に連続する気密材保持部221が形成され、この気密材保持部221にまで延びてモヘア122が取り付けられている。
また、図4にも示すように、障子6の縦框14における第1延出面部146の基端部側かつ屋内側側面には、第3延出面部148の先端に当接可能な縦気密材23が上下に連続して取り付けられ、第2延出面部147の先端部には、第4延出面部149の先端に当接可能かつ弾性変形可能な折返し片147Aが上下に連続して形成されている。さらに、障子7の縦框14における第3延出面部148の基端部屋外側側面には、第1延出面部146の先端に当接可能な縦気密材24が上下に連続して取り付けられている。
以下、本実施形態における障子6,7の突合せ部における気密構造について、図5〜図9も参照して詳しく説明する。
ここで、面材である障子7の縦框14によって本発明の第1縦辺部が構成され、この第1縦辺部に沿って縦気密材24が取り付けられている。また、障子7の上框11および下框12によって第1横辺部が構成されるとともに、障子7の上下端部における端部部材21の上端縁および摺動部材22の下端縁によっても第1横辺部が構成され、これらの第1横辺部に沿って第1横気密材としてのモヘア112,122が連続して設けられている。そして、障子7において、縦框14と上框11とが交差する交差位置である縦框14の上端部の端部部材21と、縦框14と下框12とが交差する交差位置である縦框14の下端部の摺動部材22とには、それぞれ面材側気密材としての角部気密材30が取り付けられ、この角部気密材30が縦気密材24および上下のモヘア112,122と接続されている。
一方、他方の面材である障子6の縦框14によって本発明の第2縦辺部が構成され、この第2縦辺部に沿って縦気密材23が取り付けられている。また、障子6の上框11および下框12によって第2横辺部が構成されるとともに、障子6の上下端部における端部部材21の上端縁および摺動部材22の下端縁によっても第2横辺部が構成され、これらの第2横辺部に沿って第2横気密材としてのモヘア112,122が連続して設けられている。そして、障子6における対向位置としての端部部材21および摺動部材22には、対向側気密材としての角部気密材30が取り付けられ、この角部気密材30が縦気密材23および上下のモヘア112,122と接続されている。すなわち、本実施形態においては、障子6,7のいずれにも共通部材からなる角部気密材30が設けられ、互いに対向して設けられる角部気密材30同士が当接可能に構成されている。なお、以下では、障子7における縦框14の下端部に設けられる角部気密材30について説明することとし、他の3つの角部気密材30の説明を省略するが、これらの角部気密材30は、全て同様の構成および機能を備えている。
角部気密材30は、図5〜図7にも示すように、ゴムや軟質樹脂等から形成された一体成形部品であって、摺動部材22の気密材保持部221に取り付けられている。ここで、摺動部材22は、樹脂製の一体成形部材であって、縦框14の縦框中空部141に圧入される圧入部222と、屋内側下レール3Aを受け入れる凹溝部223とを有し、気密材保持部221の端縁224が縦框14の屋外見付け面部142の端縁と略同一位置に揃って取り付けられている。また、摺動部材22の気密材保持部221には、端縁224から所定距離だけ内部側に係合孔225が上下2箇所(図6では、上側の1箇所のみ表示)に形成され、これらの係合孔225によって角部気密材30が係合されて取り付けられるようになっている。
角部気密材30は、上下に延びた角柱状に形成されるとともに気密材保持部221の端縁224に当接して当該端縁224を覆う気密材本体部31と、この気密材本体部31から延びて気密材保持部221の内部に圧入される気密材圧入部32と、この気密材圧入部32から見込み方向屋外側に延びる上下一対(2枚)の面材側突片(対向側突片)としての気密材突片33と、気密材本体部31から見込み方向屋外側に延びるとともに2枚の気密材突片33間に渡って設けられる面材側壁部(対向側壁部)としての気密材壁部34と、気密材本体部31に沿って上下に延びるとともに他方の面材である障子6側に突出する面材側第2突片(対向側第2突片)としての気密材第2突片35とを有して形成されている。気密材圧入部32には、気密材突片33と反対側にて気密材保持部221の内壁に摺接可能な2本の突条36と、当該気密材圧入部32を見込み方向に貫通する貫通孔37と、当該気密材圧入部32の上下に突出して係合孔225に係合可能な2つの係合突起38とが形成され、この気密材圧入部32の先端縁32A(気密材保持部221の内部側端縁)よりも気密材突片33が気密材保持部221の内部側に長く延びて形成されている。
このような角部気密材30は、図6に示すように、気密材圧入部32の先端縁32A側から気密材保持部221に圧入され、この圧入に際して、係合突起38が上下から押圧されて貫通孔37側に後退するとともに、突条36が気密材保持部221の内壁に摺接することで、圧入抵抗が抑制されるようになっている。そして、気密材圧入部32をさらに気密材保持部221に圧入して係合突起38を係合孔225に係合させることで、角部気密材30が摺動部材22つまり縦框14の下端部に取り付けられる。この取付状態において、図5に示すように、気密材本体部31および気密材第2突片35の上端部に縦気密材24の下端縁が当接し、2枚の気密材突片33間にモヘア122の端縁が挿入されて当接して設けられており、すなわち角部気密材30を介して縦気密材24とモヘア122とが連続して設けられるようになっている。ここで、角部気密材30の気密材圧入部32の先端縁32Aが2枚の気密材突片33よりも気密材保持部221の端縁224側に位置して設けられることから、この先端縁32Aと気密材突片33との段差部分にモヘア122のベース部が入り込み、モヘア122が2枚の気密材突片33の間に挿入されるようになっている。
また、図8に示すように、障子6,7の閉鎖方向(対向方向であり、図8の左右方向)において、各々の角部気密材30の2枚の気密材突片33および気密材第2突片35は、閉鎖基準線L1,L2よりも他方の側に突出寸法Aだけ突出して形成されている。この閉鎖基準線L1,L2は、障子6,7が閉じた際に互いに重なる仮想の基準位置を示しており、障子6,7の閉鎖状態において、障子6の第1延出面部146と当接して障子7の縦気密材24が押圧されて潰れた際に、この縦気密材24の端縁位置に閉鎖基準線L1,L2がほぼ重なるように設定されている。すなわち、2枚の気密材突片33および気密材第2突片35は、対向する他方の側の気密材突片33および気密材第2突片35と突出寸法Aの2倍(2A)の長さの重なり代を有して互いに当接できるようになっている。さらに、2枚の気密材突片33の先端縁から後退して設けられる気密材壁部34の表面位置は、閉鎖基準線L1,L2よりも後退寸法Bだけ閉鎖方向反対側に設けられている。この後退寸法Bは、突出寸法Aと略同一か、突出寸法Aよりも若干小さく設定されており(B≦A)、従って、障子6,7の閉鎖状態において、気密材突片33の先端縁が他方の側の気密材壁部34の表面に当接可能に構成されている。
以上の角部気密材30によれば、例えば、障子6,7の建て込み精度が悪く(あるいは、使用中にずれが生じて)障子6,7が互いに離れる方向に位置ずれして閉鎖されたような閉鎖状態であっても、気密材突片33および気密材第2突片35が閉鎖基準線L1,L2よりも他方の側に突出して設けられていることから、第1延出面部146が縦気密材24に当接する程度の位置ずれ範囲において、互いの気密材突片33同士および気密材第2突片35同士の当接状態を維持することができる。また、障子6,7が見込み方向に位置ずれした場合であっても、互いに重なり合う気密材突片33同士が各々の見込み方向幅の中で当接するとともに、気密材第2突片35が他方の気密材本体部31などに当接することで、角部気密材30同士の当接状態を維持することができる。さらに、図9に示すように、障子6,7が高さ方向(上下方向)に位置ずれした場合であっても、気密材突片33が他方の気密材突片33間に入り込んで気密材壁部34に当接することで、当接状態が維持できるとともに、高い側に位置する(図9では、障子6の)角部気密材30の気密材第2突片35が他方(図9では、障子7)の縦気密材24(あるいは第1延出面部146)に当接することで、角部気密材30の周囲に隙間ができないようになっている。
なお、障子6,7が高さ方向(上下方向)かつ障子6,7が互いに離れる方向に位置ずれした場合、つまり、図9において一方の気密材突片33が他方の気密材壁部34に当接しない状態で、一方の気密材突片33と他方の気密材壁部34、および、他方の気密材突片33と一方の気密材壁部34とが、ぞれぞれ離間するような状態となって上下方向に連通する場合であっても、その連通経路は左右に延びる4つの気密材突片33と上下に伸びる2つの気密材壁部34とによって迷路状(ジグザグ状)に構成される。よって、上下に直線的に連通する場合と比較して気密性を向上させることができる。
以上の実施形態によれば、障子6,7の突合せ部における上下端部にそれぞれ角部気密材30が設けられ、これらの角部気密材30同士が互いに当接することで、引違い窓1の気密性能を確保することができる。さらに、角部気密材30における気密材突片33および気密材第2突片35の突出寸法Aが互いの先端同士が重なり合うような長さに設定されていることで、閉鎖状態において、障子6,7が互いに離れる方向や、見込み方向、高さ方向などに位置ずれした場合においても、気密材突片33および気密材第2突片35の重なり代によって位置ずれを吸収することができ、角部気密材30同士の当接状態を良好に維持して気密性能の向上を図ることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、4枚建ての引違い窓1を例示して説明したが、本発明の建具は、引違い窓1に限らず、開閉可能な少なくとも1枚の面材(障子7)と、この面材が閉じる際に当接可能な枠体または他の面材(障子6)とを有したものであればよい。すなわち、前記実施形態の引違い窓1の4枚の障子6,7,8,9のうち、互いに縦框14同士を突き合わせて閉じる一対の障子6,7を有する引分け窓であってもよいし、一対の障子6,7のうちの一方が窓枠に固定されていてもよい。また、障子6,7のように左右スライド開閉可能な面材に限らず、一対の面材同士が回動可能に連結された折れ戸形式の建具であってもよい。
また、面材が閉じる際に当接する対象(第2縦辺部)は、他の面材の框などに限らず、枠体の一部(縦枠4や方立、縦骨など)であってもよいし、その他の適宜な部材であってもよい。その場合には、面材が当接する対象の対向位置に設けられる対向側気密材としては、前記実施形態の角部気密材30と同様のものでもよいし、角部気密材30のうち少なくとも気密材突片33および気密材第2突片35と同様の対向側突片および対向側壁部を有した部品でもよい。
また、前記実施形態では、障子6,7の縦框14の上下端部に取り付けた端部部材21および摺動部材22に角部気密材30を取り付けたが、角部気密材30の取付位置は特に限定されない。すなわち、角部気密材30を縦框14や上下框などに直接取り付けてもよいし、他の適宜な部材を介して取り付けてもよい。
また、前記実施形態では、縦気密材である縦気密材24および第1横気密材であるモヘア112,122が障子7の屋外側に設けられた外タイトの気密構造を例示したが、これに限らず、気密材が面材の屋内側に設けられた内タイトの気密構造においても、それら気密材の交差部分に面材側気密材が設けられ、これと対向する対向位置に対向側気密材が設けられていればよい。
また、前記実施形態では、障子6,7の縦框14の上下端部に角部気密材(面材側気密材)30を設けたが、面材側気密材は、縦框14の上端部のみに設けられてもよいし、下端部のみに設けられてもよい。
また、第1縦辺部には第2縦辺部に当接可能な縦気密材を設け、縦気密材を面材側気密材に当接し、面材側気密材に、第1縦辺部の長手方向に沿って延びるとともに対向位置側に向かって突出した面材側第2突片を形成し、面材側第2突片の一端部が縦気密材に当接されるとともに、面材側第2突片と面材側突片との対向位置側の先端を略同一位置に設けたが、これに限らず、第2縦辺部側に縦気密材を設けるとともに、対向側気密材側に前述の面材側第2突片に相当する部位を設けてもよい。
具体的には、第2縦辺部には第1縦辺部に当接可能な縦気密材が設けられ、縦気密材が対向側気密材に当接し、対向側気密材に、第2縦辺部の長手方向に沿って延びるとともに面材側に向かって突出した対向側第2突片を形成し、この対向側第2突片の一端部が縦気密材に当接されるとともに、対向側第2突片と対向側突片との面材側の先端を略同一位置に設けてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1…引違い窓(建具)、5…窓枠(枠体)、6…障子(他の面材)、7…障子(面材)、11…上框(第1横辺部、第2横辺部)、12…下框(第1横辺部、第2横辺部)、14…縦框(第1縦辺部、第2縦辺部)、24…縦気密材、30…角部気密材(面材側気密材、対向側気密材)、33…気密材突片(面材側突片、対向側突片)、34…気密材壁部(面材側壁部、対向側壁部)、35…気密材第2突片(面材側第2突片、対向側第2突片)、112,122…モヘア(第1横気密材、第2横気密材)、221…気密材保持部。

Claims (7)

  1. 枠体内部に対して水平開閉自在に支持される面材を備えた建具であって、
    前記面材は、閉鎖方向の先端側に設けられる第1縦辺部と、この第1縦辺部と交差する第1横辺部とを有して構成され、この面材が閉鎖する際に当接する前記枠体または他の面材は、前記第1縦辺部と対向する第2縦辺部を有して構成され、
    前記面材において、前記第1横辺部には、前記枠体に当接可能または摺接可能な第1横気密材が設けられ、前記第1縦辺部と第1横辺部とが交差する交差位置には、前記第1横気密材に接続される面材側気密材が設けられ、
    前記枠体または他の面材において、前記第2縦辺部の端部にて前記交差位置と対向する対向位置には、前記面材の閉鎖時に前記面材側気密材と当接可能な対向側気密材が設けられ、
    前記面材側気密材は、前記面材の見込み方向かつ前記第1横辺部の長手方向に沿って延びるとともに互いに上下方向で離隔して設けられた複数の面材側突片と、これらの面材側突片における前記対向位置側の先端よりも後退して当該面材側突片間に渡って設けられる面材側壁部とを有して形成され、前記面材側突片が前記第1横気密材と連続して前記枠体に当接可能または摺接可能に設けられ、
    前記対向側気密材は、前記面材側突片と略平行に延びるとともに互いに上下方向に離隔して設けられた複数の対向側突片と、これらの対向側突片における前記面材側の先端よりも後退して当該対向側突片間に渡って設けられる対向側壁部とを有して形成されている建具。
  2. 前記面材の閉鎖状態において、前記面材側突片の先端が前記対向側壁部に当接可能に設けられるとともに、前記対向側突片の先端が前記面材側壁部に当接可能に設けられている請求項1に記載の建具。
  3. 前記第1縦辺部には前記第2縦辺部に当接可能な縦気密材が設けられ、この縦気密材が前記面材側気密材に当接され、
    前記面材側気密材には、前記第1縦辺部の長手方向に沿って延びるとともに前記対向位置側に向かって突出した面材側第2突片が形成され、この面材側第2突片の一端部が前記縦気密材に当接されるとともに、当該面材側第2突片と前記面材側突片との前記対向位置側の先端が略同一位置に設けられている請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記対向側気密材には、前記面材側第2突片と略平行に延びるとともに前記面材の閉鎖状態において前記面材側第2突片と当接可能な対向側第2突片が形成され、この対向側第2突片と前記対向側突片との前記面材側の先端が略同一位置に設けられている請求項3に記載の建具。
  5. 前記第1横気密材が前記複数の面材側突片間に挿入されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の建具。
  6. 前記第1横気密材は、前記面材における前記第1横辺部に沿って形成された溝状の気密材保持部に取り付けられており、この気密材保持部の端縁から挿入されて前記面材側気密材が取り付けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の建具。
  7. 前記第2縦辺部を有する部位は、枠体内部に対して水平開閉自在に支持される前記他方の面材であり、この他方の面材は、前記第2縦辺部と交差する第2横辺部を有し、この交差位置が前記対向位置であり、
    前記第2横辺部には、前記枠体に当接可能または摺接可能な第2横気密材が設けられ、この第2横気密材が前記複数の対向側突片間に挿入されて前記対向側気密材に接続されている請求項1から請求項6のいずれかに記載の建具。
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