JP3543260B2 - 内外し引違い窓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内障子を室内側から外すことができる内外し引違い窓に関する。
【0002】
【従来の技術】
内外し引違い窓としては落し込み内外しタイプと振り上げ内外しタイプの2種がある。
落し込み内外しタイプは、内障子下部を下枠に落し込み、内障子を室内側に傾倒して内障子上部を上枠よりも室内側として外すタイプである。
振り上げ内外しタイプは、内障子を持ち上げて上部を上枠内に押し込み、内障子を室内側に振り上げて内障子下部を下枠よりも室内側として外すタイプである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
落し込み内外しタイプは、内障子と外障子を引違いとして内障子の召合せ框と外障子の召合せ框を面内方向に離隔しないと内障子を内外しできない。
振り上げ内外しタイプは、結露受けアングル等を取付けた場合には内障子を内外しできない。
このために、落し込み内外しタイプと振り上げ内外しタイプの2種類の内外し引違い窓を製作準備し、その内外し引違い窓の使用パターンに対応していずれかのタイプの内外し引違い窓を取付けている。
したがって、2種類の内外し引違い窓を製作準備しなければならず製作、保管などが面倒であるし、コストが高くなる。
【0004】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにした内外し引違い窓を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1発明は、上枠と下枠と左右の縦枠を方形枠組みした窓枠に内障子と外障子を引違いに装着した引違い窓において、
前記内障子の最大持ち上げ量が内障子と下枠の掛かり代よりも大きく、内障子の落し込み量が内障子と上枠の重なり寸法よりも大きく、内下レールと外障子下部室内面との間の寸法が内障子の下部見込み寸法よりも大きいことを特徴とする内外し引違い窓である。
【0006】
第2の発明は、第1の発明において、上枠、下枠、一方の縦枠に、内障子の室内面に圧着する内上横気密材、内下横気密材、内縦気密材が連続して装着され、
上枠、下枠、他方の縦枠に、外障子の室内面に圧着する外上横気密材、外下横気密材、外縦気密材が連続して装着され、
内障子の召合せ框に外障子の召合せ框の室内面に圧着する召合せ縦気密材が装着され、
内障子の召合せ框上部に、上摺動子を上下動自在に設け、この上摺動子に、上枠、外障子の召合せ框の室内面、内上横気密材、外上横気密材に圧着する上の気密材が設けられ、
内障子の召合せ下部に、下摺動子を上下動自在に設け、この下摺動子に、下枠、外障子の召合せ框の室内面、内下横気密材、外下横気密材に圧着する下の気密材が設けられ、
前記上摺動子、下摺動子は、クレセント錠と連動して上下動し、
クレセント錠を施錠状態とすると上摺動子がスプリングを介して上方、下摺動子がスプリングを介して下方にそれぞれ移動して上の気密材、下の気密材が圧着状態となり、クレセント錠を解錠状態とすると上摺動子が下方、下摺動子が上方にそれぞれ移動して上の気密材、下の気密材が離隔状態となるようにした内外し引違い窓である。
【0009】
【作 用】
第1の発明によれば、内障子を持ち上げると内障子が下枠よりも上方位置となるし、内障子を落し込みすると内障子が上枠よりも下方位置となり、しかも、内下レールと外障子下部室内面との間に内障子下部を落し込みできる。
このようであるから、内障子を振り上げ内外しできるし、落し込み内外しでき、内外し引違い窓の使用パターンに対応した方式で内障子を内外しできる。
したがって、一種類の内外し引違い窓を製作準備すれば良いから、製作、保管などが容易である。
【0010】
第2の発明によれば、内障子の室内面と上枠、下枠、右の縦枠の間を気密できるし、外障子の室内面と上枠、下枠、左の縦枠の間を気密でき、しかも、召合せ框間を召合せ縦気密材で気密できるし、内障子の召合せ框と上枠、下枠の間を気密できる。
しかも、クレセント錠を施錠状態とすれば上の気密材、下の気密材で召合せ框と上枠、下枠の間を気密できる。
したがって、内障子、外障子と窓枠の間を確実に気密できる。
また、クレセント錠を解錠状態とすれば上の気密材が上枠等から離れ、下の気密材が下枠等から離れるので、障子開閉時の抵抗が大きくならないし、上の気密材、下の気密材を損傷することがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、窓枠1に内障子2と外障子3を面内方向に引違いに建て込んで引違い窓を構成している。前記窓枠1は上枠4と下枠5と一方の縦枠6と他方の縦枠7を方形状に連結してある。
【0014】
前記内障子2、外障子3は上框10、下框11、召合せ框12、戸当り框13を方形状に連結し、その内部にガラス14が装着してある。
【0015】
図2に示すように、前記上枠4の室内寄りには内障子ガイド部、例えば内向凹部20が形成され、室外寄りに外障子ガイド部、例えば外上レール21が形成してある。上枠4の室内側垂下片22に内上横気密材23が室外側に向けて装着され、中間垂下片24に外上横気密材25が室外側に向けて装着してある。
【0016】
前記下枠5は室内寄り横板26と中間縦板27と室外寄り横板28で階段形状となった下枠上面29を有し、この下枠上面29に室内側立上り片30、内下レール31、横向片32、外下レール33が一体的に設けてある。前記室内側立上り片30には内下横気密材34が室内側に向けて装着され、横向片32に外下横気密材35が室外側に向けて装着してある。
【0017】
図3に示すように、一方の縦枠6の室内側内向片36に内縦気密材37が室外側に向けて装着され、他方の縦枠7の中間内向片38に外縦気密材39が室外側に向けて装着してある。前記内上横気密材23、内下横気密材34、内縦気密材37は連続し、前記外上横気密材25、外下横気密材35、外縦気密材39は連続している。
【0018】
内障子2と外障子3を閉じて室内側に引き寄せると各上框10、下框11、戸当り框13の室内面が各気密材に圧着する。これと同時に内障子2の召合せ框12の室外側に装着した召合せ縦気密材40が外障子3の召合せ框12の室内面に圧着する。
【0019】
前記下枠5の室内寄り横板26(室内側立上り片30と内下レール31の間)及び横向片32における召合せ部分、つまり内・外障子2,3を閉じた時に召合せ框12が位置する部分に召合せ部ふさぎ材41、下部風下板42がそれぞれ取付けてある。前記召合せ部ふさぎ材41は内下横気密材34に圧着している。上枠4の内向凹部20の室内寄りにおける召合せ部分に召合せ気密材43、召合せ引寄せ部材44が取付けてある。
【0020】
前記内障子2の召合せ框12は図3に示すように中空部12aを有し、この中空部12aの上部、下部に図2に示すように上摺動子50と下摺動子51が設けてある。この上摺動子50は図4に示す下方位置と図5に示す上方位置に上下動自在で、図6に示すようにヒレ状の室外寄り気密材52、上部気密材53、つまり上の気密材を備えている。
【0021】
上摺動子50を上方に移動すると図5と図6のように、室外寄り気密材52が上枠4の中間垂下片24、外上横気密材25、召合せ引寄せ部材44、外障子3の召合せ框12室内面上部にそれぞれ圧着し、上部気密材53が召合せ引寄せ部材44、召合せ気密材43にそれぞれ圧着し、上摺動子50は召合せ縦気密材40に圧着している。
【0022】
これによって、内障子2と外障子3の召合せ上部と上枠4との間を確実に気密できる。しかも、上摺動子50を図4に示すように下方に移動すれば室外寄り気密材52、上部気密材53が上枠4、外障子3に圧着しないから、内障子2を開閉する際の抵抗とならないし、各気密材が損傷することがない。
【0023】
図5に示すように、上摺動子50を上方に移動すると召合せ引寄せ部材44に圧接して内障子2の上部が室内側に引寄せられるので、気密性が向上する。
【0024】
前記下摺動子51は図4に示す上方位置と図5に示す下方位置に上下動自在で、図7に示すようにヒレ状の室外寄り気密材54、下部気密材55、室内寄り気密材56、つまり下の気密材を備えている。
【0025】
下摺動子51を下方に移動すると図5と図6のように、室外寄り気密材54が外障子3の召合せ框12室内面下部に圧着し、下部気密材55が下部風止板42に圧着し、室内寄り気密材56が内下レール31、召合せふさぎ部材41にそれぞれ圧着し、下摺動子51は召合せ縦気密材40と外下横気密材35に圧着している。
【0026】
これによって、内障子2と外障子3の召合せ下部と下枠5との間を確実に気密できる。しかも、下摺動子51を図4に示すように上方に移動すれば室外寄り気密材54、下部気密材55、室内寄り気密材56が下枠5、外障子3に圧着しないから、内障子2を開閉する際の抵抗とならないし、各気密材が損傷することがない。
【0027】
前記上摺動子50と下摺動子51は内障子2を開閉する時には前述のように、上枠4、下枠5と離隔する方向に移動して内障子2の開閉抵抗を小さくするようにしてある。例えば、クレセント錠60を施錠すると上枠4、下枠5と接する方向に移動し、クレセント錠60を解錠すると上枠4、下枠5と離れる方向に移動する。
【0028】
具体的には、図3に示すようにクレセント錠60の回転軸61にピニオン62を固着し、このピニオン62に第1ラック63と第2ラック64を噛合する。図8に示すように第1・第2ラック63,64にロッド棒65をそれぞれ固着し、このロッド棒65を上摺動子50、下摺動子51の孔66に上下摺動自在に嵌挿し、かつスプリング67を介して上下摺動子50,51を上枠、下枠側に移動するようにしてある。
【0029】
このようにすれば、クレセント錠60を施錠するとピニオン62で第1・第2ラック63,64が矢印方向に移動し、ロッド棒65、スプリング67を介して上摺動子50を上枠4に押しつけ、下摺動子51を下枠5に押しつける。
クレセント錠60を解錠するとピニオン62で第1・第2ラック63,64が矢印と反対方向に移動し、ロッド棒65のフランジ65aによって上下摺動子50,51が上枠4、下枠5と離れる方向に移動する。
【0030】
図3と図9に示すように、下枠5の横向片32における召合せ部分よりも他方の縦枠7(外障子3の戸当り側)寄り部分に排水穴68が形成してある。この排水穴68は排水弁69で閉塞されて強風雨等で雨水が排水穴69から室内に吹きこむことがないようにしてある。
【0031】
このようであるから、外障子3の室内面に生じた結露水は下枠5の横向片32に流れ落ち、排水穴68から室外寄り横板28に落下し、外下レール33の端部切欠き部分より室外に排出される。
【0032】
図3に示すように、下枠5の内下レール31における他方の縦枠7寄りに内障子ストッパー80が取付けてある。この内障子ストッパー80は内下レール31に沿って摺動自在で、かつ外れないように取付けてあり、この内障子ストッパー80を内下レール31に沿って摺動して内下レール31の切欠部31aから取り外しできる。
【0033】
前記下枠5の室内側立上り板30に形成した内下横気密材34の装着部81における他方の縦枠7寄り部分は切り欠きしてあり、その切欠部81aまで内下横気密材34が装着してある。この内下横気密材34の長手方向端部寄り部分が内障子ストッパー80で被覆されている。
【0034】
このようであるから、内障子ストッパー80を摺動して切欠部31aから取り外しすることで、内下横気密材34を外したり、装着できる。これによって内下横気密材34を容易に交換できる。
【0035】
図3に示すように、下枠5の外下レール33における一方の縦枠6寄りに外障子ストッパー82が取付けてある。この外障子ストッパー82は外下レール33に沿って摺動自在で、かつ外れないように取付けてあり、この外障子ストッパー82を外下レール33に沿って摺動して外下レール33の切欠部33aから取り外しできる。
【0036】
前記下枠5の横向片32に形成した外下横気密材35の装着部83における一方の縦枠6寄り部分は切り欠きしてあり、その切欠部83aまで外下横気密材35が装着してある。この外下横気密材35の長手方向端部寄り部分が外障子ストッパー82で被覆されている。
【0037】
このようであるから、外障子ストッパー82を摺動して切欠部33aから取り外しすることで、外下横気密材35を外したり、装着できる。これによって外下横気密材35を容易に交換できる。
【0038】
次に召合せ部の上下と上枠4、下枠5の間を気密する他の実施の形態を説明する。
前記上摺動子50、下摺動子51を前述の図4に示す位置で固定し、各気密材を図10、図11に示すように、常時は収縮した状態で、内部に空気圧を圧送することで膨張するふうせん状とし、その内部をシリンダ70のシリンダ室71にホース72で連通する。このシリンダ70のピストンロッド73を前述のロッド棒65に連結する。
【0039】
クレセント錠60を解錠状態とすると図10に示すようシリンダ70のピストンロッド73が伸び作動してシリンダ室71の容積が大きくなり、各気密材の内部空気がシリンダ室71に吸引されて各気密材が収縮した状態となる。これによって、各気密材が上枠4、下枠5等と離隔する。
【0040】
クレセント錠60を施錠状態とすると図11に示すようにシリンダ70のピストンロッド73が縮み作動してシリンダ室71内の容積が小さくなり、各気密材の内部に空気が圧送されて膨張する。これによって、各気密材が上枠4、下枠5等と圧着する。
【0041】
図2に示すように、上枠4と内障子2の重なり寸法をa、上枠4の内向凹部20の深さ(図2においては、召合せ引寄せ部材44までの深さ)をb、下枠5と内障子2の掛り代をc、内下レール31の上端面から下部風止板42上面までの寸法をdとすると、a<b、c<d、d>a、b>cとしてある。また、内下レール31と外障子3の下框11の間の寸法eは内障子2の下框11の下部見付け寸法fよりも大きい。
【0042】
このようであるから、内障子2を持ち上げて上框10を上枠4の内向凹部20内に押し込みすると下框11は内下レール31よりも上方位置となり、この状態で内障子2の下部を室内側に振り上げて内外しできる。つまり、振り上げ内外しできる。
【0043】
また、内障子2と外障子3を引違いとして内障子2の召合せ框12を外障子3の戸当り框13よりも他方の縦枠7寄りとし、かつ内障子2の戸当り框13を外障子3の召合せ框12と戸当り框13の間に位置させる。
この状態で内障子2を持ち上げて前述のように下框11を内下レール31よりも上方位置とし、その内障子2の下部を室外側に移動して横向片32(下部風止板42)上に落し込みする。
これによって、上框10は上枠4よりも下方位置となり、内障子2を室内側に傾倒して内障子2の上部を上枠4よりも室内寄りとして外す。
つまり、落し込み内外しする。
【0044】
すなわち、図2に示すように、内障子2の最上持ち上げ量は内障子2と下枠5の掛かり代よりも大きく、内障子2の落し込み量は内障子2と上枠4の重なり寸法よりも大きく、内下レール31と外障子3室内面下部(下框11下部室内面)との間の寸法が内障子2の下部見込み寸法よりも大きい。
【0045】
図12に示すように、上枠4に内上レール4aを設けて内障子ガイド部とし、下框11に内下横気密材34を装着しても良く、この場合でもa<b、c<d、d>a、b<c、e<fとすることで内障子2を振り上げ内外し、落し込み内外しできる。
【0046】
次に、窓枠1に2つの内障子2と2つの外障子3を装着した4枚建ての引違い窓における2つの内障子2の戸当り框13相互の突き合せ部の気密について説明する。
図13に示すように、窓枠1に2つの内障子2と2つの外障子3を装着し、2つの内障子2の戸当り框13相互を突き合せると共に、2つの外障子3の戸当り框13を一方の縦枠6、他方の縦枠7に当接する4枚建ての引違い窓においては、2つの内障子2の戸当り框13相互の突き合せ部においては引寄せ力が不足する。
【0047】
図14に示すように、上枠4の内向凹部20における一方の内障子2の戸当り框13と対向した位置に引寄せ片90を取付ける。図14と図15に示すように、一方の内障子2の戸当り框13の中空部13aの上部寄りに上摺動子91を上下動自在に設け、下部寄りに下摺動子92を上下動自在に設ける。その戸当り框13に上下動機構93を設ける。
【0048】
前記上下動機構93は図16と図17に示すように、中空部13a内に取付けた矩形状のハウジング94と上部ロッド95と下部ロッド96と作動体97とリンク98を備えている。
前記ハウジング94の対向した一対の第1板99には上部長孔100と下部長孔101と中間部長孔102がそれぞれ形成してある。上部長孔100は上下方向に長く、下部長孔101と上下方向に長く、中間部長孔102は左右方向に長い。前記ハウジング94の一方の第2板103の上下中間には開口部104が形成してある。
【0049】
前記上部ロッド95の上部は上部摺動子91に連結され、下部に第1リンク105が第1ピン106で連結してある。この第1ピン106が前記ハウジング94の上部長孔100に嵌挿している。前記下部ロッド96の下部は下部摺動子92に連結され、上部に第2リンク107が第2ピン108で連結してある。この第2ピン108が前記ハウジング94の下部長孔101に嵌挿している。
【0050】
前記第1リンク105と第2リンク107は第3ピン109で連結されてリンク98を形成している。その第3ピン109は作動体97に取付けてあると共に、前記ハウジング94の中間部長孔102に嵌挿している。前記作動体97はハウジング94の開口部104、戸当り框13の面内方向外側面、つまり対向面13bに形成した開口部110に嵌挿している。
【0051】
前記上部ロッド95の下部と下部ロッド96の上部に亘ってスプリング111が連結してある。このスプリング111で上部ロッド95は下方、下部ロッド96は上方に移動して第1リンク105と第2リンク107は図16に示すようにくの字形状となり、作動体97が戸当り框13の対向面13bよりも突出している。
【0052】
図15に示すように、一方の戸当り框13の対向面13bには一対の気密用突片112が長手方向に連続して一体的に設けてあり、他方の戸当り框13の対向面13bには一対の移動用突片113が長手方向に連続して一体的に設けてあると共に、一対の突き合せ縦気密材114が装着してある。
【0053】
このようであるから、内障子2を開閉する時には作動体97が気密用突片112と離隔し、上部ロッド95、下部ロッド96はスプリング111で下方、上方に移動している。これにより、上部摺動子91は引寄せ片90と離れ、下部摺動子92は内下レール31と離れる。したがって、内障子2の開閉力が大きくならない。
【0054】
2つの内障子2を閉じると図18に示すように作動体97と移動用突片113が突き当り、作動体97は押し込み方向に移動して図19に示すように第1リンク105と第2リンク107がほぼ一直線となり、上部ロッド95が上方に移動し、下部ロッド96が下方に移動する。
【0055】
これによって、図20に示すように上部摺動子91が引寄せ片90に当接して戸当り框13の上部が室内側に引寄せられる。下部摺動子92が内下レール31に当接して戸当り框13の下部が室内側に引寄せられる。
【0056】
これと同時に一対の気密用突片112が一対の突き合せ縦気密材114に圧着して突き合せ部を気密する。
【0057】
以上のことにより、2つの内障子2の戸当り框13の突き合せ部を確実に気密することができる。
なお、図13において左右の外障子3を固定した内動引違い窓の場合にも前述のように2つの内障子2の戸当り框13相互の突き合せ部を気密しても良い。
【0058】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、内障子を持ち上げると内障子が下枠よりも上方位置となるし、内障子を落し込みすると内障子が上枠よりも下方位置となり、しかも、内下レールと外障子下部室内面との間に内障子下部を落し込みできる。
このようであるから、内障子を振り上げ内外しできるし、落し込み内外しでき、内外し引違い窓の使用パターンに対応した方式で内障子を内外しできる。
したがって、一種類の内外し引違い窓を製作準備すれば良いから、製作、保管などが容易である。
【0059】
請求項2に係る発明によれば、内障子の室内面と上枠、下枠、右の縦枠の間を気密できるし、外障子の室内面と上枠、下枠、左の縦枠の間を気密でき、しかも、召合せ框間を召合せ縦気密材で気密できるし、内障子の召合せ框と上枠、下枠の間を気密できる。
しかも、クレセント錠を施錠状態とすれば上の気密材、下の気密材で召合せ框と上枠、下枠の間を気密できる。
したがって、内障子、外障子と窓枠の間を確実に気密できる。
また、クレセント錠を解錠状態とすれば上の気密材が上枠等から離れ、下の気密材が下枠等から離れるので、障子開閉時の抵抗が大きくならないし、上の気密材、下の気密材を損傷することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】内外し引違い窓の内観図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】図1の横断面図である。
【図4】上下摺動子が上枠、下枠から離れた方向に移動した状態の縦説明図である。
【図5】上下摺動子が上枠、下枠に接近した方向に移動した状態の縦説明図である。
【図6】上摺動子部分の平面図である。
【図7】下摺動子部分の底面図である。
【図8】上下摺動子を移動する機構の説明図である。
【図9】下枠の斜視図である。
【図10】上摺動子、下摺動子に設けた気密材が収縮した状態の縦説明図である。
【図11】上摺動子、下摺動子に設けた気密材が膨張した状態の縦説明図である。
【図12】第2の実施の形態を示す内外し引違い窓の縦断面図である。
【図13】4枚建て引違い窓の概略平面図である。
【図14】内障子の戸当り框部分の縦断面図である。
【図15】2つの内障子の戸当り框部分の横断面図である。
【図16】上下動機構の縦断面図である。
【図17】上下動機構の分解斜視図である。
【図18】突き合せ状態の横断面図である。
【図19】上下動機構の動作説明図である。
【図20】戸当り框の引寄せ状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1…窓枠
2…内障子
3…外障子
4…上枠
5…下枠
6…左の縦枠
7…右の縦枠
10…上框
11…下框
12…召合せ框
13…戸当り框
23…内上横気密材
25…外上横気密材
34…内下横気密材
35…外下横気密材
37…内縦気密材
39…外縦気密材
40…召合せ縦気密材
50…上摺動子
51…下摺動子
60…クレセント錠。
Claims (2)
- 上枠と下枠と左右の縦枠を方形枠組みした窓枠に内障子と外障子を引違いに装着した引違い窓において、
前記内障子の最大持ち上げ量が内障子と下枠の掛かり代よりも大きく、内障子の落し込み量が内障子と上枠の重なり寸法よりも大きく、内下レールと外障子下部室内面との間の寸法が内障子の下部見込み寸法よりも大きいことを特徴とする内外し引違い窓。 - 上枠、下枠、一方の縦枠に、内障子の室内面に圧着する内上横気密材、内下横気密材、内縦気密材が連続して装着され、
上枠、下枠、他方の縦枠に、外障子の室内面に圧着する外上横気密材、外下横気密材、外縦気密材が連続して装着され、
内障子の召合せ框に外障子の召合せ框の室内面に圧着する召合せ縦気密材が装着され、
内障子の召合せ框上部に、上摺動子を上下動自在に設け、この上摺動子に、上枠、外障子の召合せ框の室内面、内上横気密材、外上横気密材に圧着する上の気密材が設けられ、
内障子の召合せ下部に、下摺動子を上下動自在に設け、この下摺動子に、下枠、外障子の召合せ框の室内面、内下横気密材、外下横気密材に圧着する下の気密材が設けられ、
前記上摺動子、下摺動子は、クレセント錠と連動して上下動し、
クレセント錠を施錠状態とすると上摺動子がスプリングを介して上方、下摺動子がスプリングを介して下方にそれぞれ移動して上の気密材、下の気密材が圧着状態となり、クレセント錠を解錠状態とすると上摺動子が下方、下摺動子が上方にそれぞれ移動して上の気密材、下の気密材が離隔状態となるようにした請求項1記載の内外し引違い窓。
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