JP5368967B2 - 複層塗膜形成方法 - Google Patents
複層塗膜形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5368967B2 JP5368967B2 JP2009295237A JP2009295237A JP5368967B2 JP 5368967 B2 JP5368967 B2 JP 5368967B2 JP 2009295237 A JP2009295237 A JP 2009295237A JP 2009295237 A JP2009295237 A JP 2009295237A JP 5368967 B2 JP5368967 B2 JP 5368967B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating film
- coating
- pigment
- paint composition
- color
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
1.基材上に、着色顔料及び鱗片状光輝性顔料を含む光輝性塗料組成物を塗装し、該光輝性塗料組成物による塗膜上に着色顔料を含む着色塗料組成物の塗膜が10〜50%被覆し且つ着色塗料組成物による塗膜が不連続となるように塗装し、さらに得られた塗膜上にトップクリヤー塗料を塗装する複層塗膜形成方法であって、光輝性塗料組成物による塗膜が45度の角度から照射された光を正反射光に対して25度の角度から受光した分光反射率に基づくL*a*b*表色系におけるL*値が40〜110の範囲内であり、着色塗料組成物による塗膜と光輝性塗料組成物による塗膜との45度の角度から照射された光を正反射光に対して25度の角度から受光した分光反射率に基づくL*の差分であるΔLが10〜40の範囲内である複層塗膜形成方法であって、着色塗料組成物による塗膜が、塗膜上から見たときの形状が複数の楕円形の集合であり、該複数の楕円形は長径の平均値が100〜900μmの範囲内である複層塗膜形成方法
に関する。
次に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
(製造例1)水酸基含有アクリル樹脂の製造
温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器及び滴下装置を備えた反応容器にエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート40部を仕込み、撹拌混合し、135℃に昇温した。次いで下記のモノマー/重合開始剤の混合物を3時間かけて、同温度に保持した反応容器内に滴下し、滴下終了後1時間熟成を行なった。その後、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート10部、2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)0.6部からなる混合物を同温度に保持した1時間30分かけて滴下し、さらに2時間熟成した。次にエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートを減圧下で留去し、水酸基価54mgKOH/g、数平均分子量20,000、樹脂固形分65質量%の水酸基含有アクリル樹脂を得た。ここで数平均分子量とは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって標準ポリスチレンの検量線を用いて測定したものを意味する。
モノマー/重合開始剤の混合物:
メチルメタクリレート38部、エチルアクリレート17部、n−ブチルアクリレート17部、ヒドロキシエチルメタクリレート7部、ラウリルメタクリレート20部及びアクリル酸1部及び2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)2部からなる混合物。
(製造例2)酸化チタン顔料分散体の調製
225ml容マヨネーズビンに、製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂15.4部、溶剤20部、CR−95(商品名、白色酸化チタン、石原産業社製)50部を投入し、攪拌混合後、さらに1.5mm径のガラスビーズ130部を投入して密栓し、DASH2000ーK Disperser(商品名、LAU社製、振とう型ペイントコンディショナー)を使用して60分間分散した。分散後100メッシュの金網濾過を行なってガラスビーズを除去して、固形分70.3質量%、顔料固形分/樹脂固形分5/1の酸化チタン顔料分散体を得た。
(製造例3)カーボンブラック顔料分散体の調製
225ml容マヨネーズビンに、Monarch1300(商品名、カーボンブラック顔料、キャボット社製)を7.4部、製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂57.1部及び溶剤45.9部を配合し、さらに1.5mm径のジルコニアビーズ130部を投入して密栓し、振とう型ペイントコンディショナーを使用して120分分散した。分散後100メッシュの金網濾過を行なってジルコニアビーズを除去して、固形分40.3質量%、顔料固形分/樹脂固形分5/1のカーボンブラック顔料分散体を得た。
ステンレス製ビーカー内において、アルミペーストGX−180A(商品名、鱗片状アルミニウム顔料ペースト、固形分74質量%、平均粒子径16.9μm、旭化成メタルズ社製)135部、溶剤100質量部を攪拌混合して、鱗片状アルミニウム顔料液を得た。
ステンレス製ビーカーに製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂、ユーバン28ー60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)、製造例3で得られたカーボンブラック顔料分散体を表1に示す量となるように投入し、攪拌混合した後にさらに製造例5で得られた鱗片状アルミニウム顔料液を表1に示す量となるように投入し、さらに有機溶剤を用いて塗装に適正な粘度に希釈して、光輝性塗料組成物1〜4を調製した。
ステンレス製ビーカーに製造例1で得られた水酸基含有アクリル樹脂、ユーバン28ー60(商品名、ブチルエーテル化メラミン樹脂、三井化学社製)、製造例2で得られた酸化チタン顔料分散体及び製造例3で得られたカーボンブラック顔料分散体を表1に示す量となるように投入し、攪拌混合した後にさらに有機溶剤を用いて塗装に適正な粘度に希釈して、着色塗料組成物1〜3を調製した。
光輝性塗料組成物及び着色塗料組成物の明度を次に示す要領で測定し、結果を表1に示した。
実施例1〜6,比較例1〜6
(試験板の作成)
(1) 基材の調整
脱脂及びりん酸亜鉛処理した鋼板(JISG3141、大きさ400×300×0.8mm)にカチオン電着塗料「エレクロン9400HB」(商品名:関西ペイント株式会社製、エポキシ樹脂ポリアミン系カチオン樹脂に硬化剤としてブロックポリイソシアネート化合物を使用したもの)を硬化塗膜に基づいて膜厚20μmになるように電着塗装し、170℃で20分加熱して架橋硬化させて電着塗膜を得た。
(2) 塗装
(1)で調整した基材に上記光輝性塗料組成物、着色塗料組成物及びクリヤー塗料を表1に示す構成となるように塗装し、クリヤー塗料を塗装後、室温約20℃の実験室に約15分静置し、その後に熱風乾燥機を使用して140℃の温度で30分間乾燥硬化せしめて試験板を作成した。着色塗料組成物の塗料固形分は35%に予め調整し、電圧−90Kv、ガン距離30cmは共通である。着色塗料組成物を塗装後、室温約20℃の実験室に約15分静置し、その後にクリヤー塗料(ル−ガベ−ククリヤ−、関西ペイント製、商品名、アクリル樹脂・アミノ樹脂系、有機溶剤型)をミニベル型回転式静電塗装機を用いて、ブ−ス温度25℃、湿度75%の条件で硬化塗膜として、30μmとなるように塗装した。
得られた試験版を、画像スキャナー(EPSON社製、商品名:GT−9700F)を用いて、スキャン条件:24bitカラースケール、解像度72dpiの条件でスキャンして、データをコンピューターに入力した。その後、各画像について、画像解析ソフトウェア(NIH Image)を用いて着色塗料組成物による塗膜の面積%(画像全体に占める割合)を測定し、結果を表2に示した。
(着色塗料組成物による塗膜:模様の形状)
面積測定時に使用した画像を画像解析ソフトウェア(NIH Image)を用いて着色塗料組成物による塗膜(斑点状)について、各々の楕円の長径を測定し、平均値を表2に示した。
(質感の評価)
作成した塗板を、人工太陽灯(セリック社製、色温度6500K)で照明し、試験板の照明に対する角度を変えて観察して、ハイライト(正反射光近傍)の金属感、フェース(ハイライトとシェードの中間)における模様発現を目視にて評価した。評価は、色彩開発に3年以上従事するデザイナー2名と技術者3名の計5名が行ない、平均点を採用し表2に示した。
Claims (1)
- 基材上に、着色顔料及び鱗片状光輝性顔料を含む光輝性塗料組成物を塗装し、該光輝性塗
料組成物による塗膜上に着色顔料を含む着色塗料組成物の塗膜が10〜50%被覆し且つ
着色塗料組成物による塗膜が不連続となるように塗装し、さらに得られた塗膜上にトップ
クリヤー塗料を塗装する複層塗膜形成方法であって、光輝性塗料組成物による塗膜が45
度の角度から照射された光を正反射光に対して25度の角度から受光した分光反射率に基
づくL*a*b*表色系におけるL*値が40〜110の範囲内であり、着色塗料組成物
による塗膜と光輝性塗料組成物による塗膜との45度の角度から照射された光を正反射光
に対して25度の角度から受光した分光反射率に基づくL*の差分であるΔLが10〜4
0の範囲内である複層塗膜形成方法であって、着色塗料組成物による塗膜が、塗膜上から見たときの形状が複数の楕円形の集合であり、該複数の楕円形は長径の平均値が100〜900μmの範囲内である複層塗膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009295237A JP5368967B2 (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | 複層塗膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009295237A JP5368967B2 (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | 複層塗膜形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011131186A JP2011131186A (ja) | 2011-07-07 |
JP5368967B2 true JP5368967B2 (ja) | 2013-12-18 |
Family
ID=44344503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009295237A Expired - Fee Related JP5368967B2 (ja) | 2009-12-25 | 2009-12-25 | 複層塗膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5368967B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013169507A (ja) * | 2012-02-21 | 2013-09-02 | Kansai Paint Co Ltd | 塗膜形成方法 |
JP2013169508A (ja) * | 2012-02-21 | 2013-09-02 | Kansai Paint Co Ltd | 塗膜形成方法 |
US11285509B2 (en) * | 2018-01-16 | 2022-03-29 | Kansai Paint Co., Ltd. | Method for forming multilayer coating film |
CN113340696B (zh) * | 2021-07-20 | 2023-05-12 | 中国航发成都发动机有限公司 | 一种热喷涂涂层有机封孔漆的金相检测方法 |
JP7534473B1 (ja) * | 2023-03-28 | 2024-08-14 | 日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 | 塗料組成物、塗装物品および塗装物品の製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1043675A (ja) * | 1996-08-02 | 1998-02-17 | Toyota Motor Corp | メタリック感を有する模様塗膜の形成方法 |
JP3956718B2 (ja) * | 2002-02-26 | 2007-08-08 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シート |
JP4916319B2 (ja) * | 2006-01-23 | 2012-04-11 | 関西ペイント株式会社 | 複層模様塗膜形成方法 |
-
2009
- 2009-12-25 JP JP2009295237A patent/JP5368967B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011131186A (ja) | 2011-07-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5567297B2 (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP6360809B2 (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP6195559B2 (ja) | 塗膜形成方法 | |
CN113275226B (zh) | 多层涂膜形成方法 | |
JP5991815B2 (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP2011026543A (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP5368967B2 (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP5421028B2 (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP5547526B2 (ja) | 塗料組成物、塗膜形成方法および塗膜構造 | |
JP2013169507A (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP2014210856A (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP2012036331A (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
CN113457949B (zh) | 多层涂膜形成方法 | |
CN113492096B (zh) | 多层涂膜形成方法 | |
JP5939604B2 (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP2012170910A (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP2012170909A (ja) | 複層塗膜形成方法 | |
JP4638771B2 (ja) | ホワイトパール塗膜形成方法及び積層塗膜 | |
JP5611629B2 (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP2012050938A (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP2012017364A (ja) | メタリック塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP2012025823A (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP2016059900A (ja) | 塗膜形成方法 | |
JP2013040257A (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 | |
JP2012021089A (ja) | 塗料組成物及び塗膜形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120802 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130611 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130809 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130910 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130913 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |