JP5367501B2 - トルクレンチ - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータあるいはエアーモータ等のモータ駆動により一定のトルク値までボルトあるいはナット等の締結体を仮締めし、その後は手動で目的とするトルク値まで締め付ける半自動式のトルクレンチに関する。
半自動式のトルクレンチとしては、駆動源にブラシレスモータ等のモータを使用した構成のものが提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載のトルクレンチは、手動操作されるトルクレンチ本体と、前記トルクレンチ本体に対して揺動可能に連結されると共に、トグル機構を介して固定されたヘッド部と、前記ヘッド部に片持ち支持状態で取り付けたブラシレスモータ及び減速機等から構成される電動駆動部とにより構成し、前記電動駆動部の駆動力により前記ヘッド部に設けたラチェット機構付きの駆動軸を回転させ、前記駆動軸に装着される例えばソケットによりボルトを締め付ける。トルクレンチ本体は、チューブ状に形成したハンドル部の先端部に回動自在に前記ヘッド部を取り付け、前記ハンドル部内に挿入された該ヘッド部の挿入端部と該ハンドル部とを前記トグル機構により連結している。
このトグル機構は、ハンドル部内に配置したばね部材により前記ヘッド部側にばね付勢される移動体と、該ヘッドの挿入端との間に連結されるリンク部材とにより構成され、該リンク部材は該ハンドルの軸方向に対して傾斜した状態をトグル非作動状態として該可動ヘッドを該ハンドル部に対して揺動不能の固定状態とし、該ハンドル部と一体化している。
また、前記ヘッド部の後端部には、前記ハンドル部に形成した長孔を貫通あるいは該長孔に臨む移動ピンが立設され、例えばこの移動ピンにより、前記ハンドル部に固定したマイクロスイッチ等からなるトグル作動検知スイッチを直接作動してトグル作動を電気的に検知するようにしている。
一方、ボルトの締め付けによる負荷増大に従ってとブラシレスモータの消費電流が増加するため、設定トルク値よりも小さい仮締めトルク値に対応して仮締め電流値を予め設定している。そして、仮締め電流値を検出するとブラシレスモータへの通電を停止する仮締め後、前記ハンドル部を手動操作により引いて(回動して)締付力を増し、前記ばね部材のばね力で設定される設定トルク値に達すると、前記リンク部材を介して前記移動体が該ばね部材のばね力に抗して後進し、トグル動作が行われ、該可動ヘッドが該ハンドル部に対して固定状態が解除されて揺動する。これにより、作業者はボルトが設定トルク値まで締め付けられたことを確認することができることになる。
特開2009−095961号公報
上記した半自動式のトルクレンチにおいて、トルクレンチ本体のハンドル部に長孔を設けてヘッド部の後端部に立設したスイッチ作動ピンを貫通させると共に、トグル作動検知スイッチをハンドル部に取り付けている。
このため、前記ハンドル部に前記スイッチ作動ピンを貫通させる長穴の貫通穴を形成しなければならず、加工工数が増加する。
また、前記モータは前記ヘッド部に取り付けられて、前記トルクレンチ本体とは非固定状態であるため、前記トグル作動検知スイッチを前記モータ側に取り付けることはできなかった。このため、前記トグル作動検知スイッチを前記モータ側とは反対の前記ハンドル部に取り付けていたので、トルクレンチが外観的に不格好であるばかりでなく、モータを電動モータとした場合、前記トグル検知スイッチの通信コードと前記電動モータの電源コードの2本のコードが個々に用意され、作業者の手首あるいは腕に絡まることがある。
本発明の目的は、このような問題を解決するためになされたもので、トルクレンチ本体のハンドル部にスイッチ作動ピンを貫通させる長穴を形成することがなく、しかも前記モータ側に取り付けることがで、また電源と通信のコードを一まとめにできるトルクレンチを提供することにある。
本発明の目的を実現するトルクレンチの構成は、手動操作されるトルクレンチ本体と、前記トルクレンチ本体に対して揺動可能に連結されると共にトグル機構を介して固定された、締結体と連結されるヘッド部と、該ヘッド部側に取り付けられて前記トルクレンチ本体のハンドル部に沿って延び、モータが取り付けられるベース部材と、前記ハンドル部に面して前記ベース部材に取り付けられた前記トグル機構の作動を検知するトグル作動検知スイッチと、前記トグル作動検知スイッチと対向し、前記ヘッド部と前記トルクレンチ本体との相対回動により前記トグル作動検知スイッチを作動する前記ハンドル部に取り付けられたスイッチ作動ピンと、を有することを特徴とする。
上記した構成において、前記モータは電動モータであって、前記電動モータと共に前記電動モータを駆動制御する駆動制御回路を前記ベース部材に取り付け、前記電動モータの電源ケーブルと前記駆動制御回路から出力される出力情報の通信ケーブルとを一まとめにして1本のケーブルとしたものを前記駆動制御回路にコネクタを介して接続したことを特徴とする。
本発明によれば、モータを取り付けるベース部材がハンドル部と相対的に回動するので、ベース部材側にトグル作動検知スイッチを設け、ハンドル部側に設けたスイッチ作動ピンによりトグル作動検知スイッチを作動してトグル作動検知スイッチをONにする構成としたので、ハンドル部に長孔を設けてヘッド部の後端部に立設したスイッチ作動ピンを貫通させる必要がなくなり、ハンドル部の加工数を削減することができる。
また、トグル作動検知スイッチをベース部材とは別にハンドル部に取り付けると、トグル作動検知スイッチとベース部材側に取り付けた電動モータの駆動制御回路との電気的接続のために通信ケーブルを外部配線する必要があるが、本実施形態ではこのような外部配線が不要となる。
請求項2に係る発明によれば、上述のようにトグル作動検知スイッチを電動モータの駆動制御回路が取り付けられたベース部材側に取り付けることで、前記駆動制御回路に電動モータの電源回路と締付け完了信号の出力制御部とを配置することができるため、電源ケーブルと通信ケーブルとを一まとめにしたケーブルを用いて一つのコネクタにより前記駆動制御回路と接続でき、作業者の手首や腕にコードが絡み難くなり、作業性を向上することができる。
図1はブラシレスモータを駆動源とする本発明による半自動式のトルクレンチの実施形態を示す駆動制御回路図。 図1の駆動制御回路のタイミングチャートで、(a)は通常ねじ締め動作、(b)は2度締めねじ締め動作を示す。 図1に示す駆動制御回路の動作を示すフローチャートである。 図1の駆動制御回路を備えた半自動式トルクレンチの外観図で、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は(b)の左側面図、(e)は(b)の右側面図である。 (a)はトグル作動検知スイッチとトルクレンチ本体との位置関係を示すトルクレンチ本体の上面図、(b)は(a)の正面図、(c)は電動駆動装置の外装ケースに設けた照明式表示装置の断面図である。 図4及び図5に示す電動駆動装置のケースに設けたコネクタに対して給電用と信号出力用のケーブルを一まとめにした電源・信号出力コードを差し込むプラグ形状を示す図で、(a)(b)がストレートプラグ、(c)(d)がL字プラグである。 L字プラグを備えたコードを示す図である。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1から図7は本発明による半自動式トルクレンチの実施形態を示す。図1はブラシレスモータを駆動源とする半自動式トルクレンチの駆動制御回路図、図2は図1の駆動制御回路のタイミングチャートで、(a)は通常ねじ締め動作、(b)は2度締めねじ締め動作を示す。図3は図1に示す駆動制御回路の動作を示すフローチャートである。図4は図1の駆動制御回路を備えた半自動式トルクレンチの外観図で、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は(b)の左側面図、(e)は(b)の右側面図である。図5(a)はトグル作動検知スイッチとトルクレンチ本体との位置関係を示すトルクレンチ本体の上面図、(b)は(a)の正面図、(c)は電動駆動装置の外装ケースに設けた照明式表示装置の断面図である。図6は図4及び図5に示す電動駆動装置のケースに設けたコネクタに対して給電用と信号出力用のケーブルを一まとめにした電源・信号出力コードを差し込むプラグ形状を示す図で、(a)(b)がストレートプラグ、(c)(d)がL字プラグである。図7はL字プラグを備えたコードを示す図である。
先ず、本実施形態による半自動式トルクレンチの構造を図4および図5に基づいて以下に説明する。
トルクレンチ20は、作業者により手動操作されるトルクレンチ本体21と、トルクレンチ本体21に対して支軸21aを介して揺動可能に連結されたヘッド部22と、ヘッド部22に取り付けられた電動モータであるブラシレスモータ及びモータ駆動制御回路(図1参照)を有する電動駆動装置23とにより構成し、商用電源(例えばAC100V)を駆動電源とし、電源・信号出力コード24が該モータ駆動制御回路に接続されている。
また、ヘッド部22とトルクレンチ本体21とはトグル機構(不図示)を介して連結されている。すなわち、ヘッド部22とトルクレンチ本体21とは支軸21aを支点として相対的に回動可能であるから、ヘッド部22に連結される電動駆動装置23をヘッド部22に対して片持支持状態で固定し、トルクレンチ本体21のハンドル部21bに対して非拘束状態としている。
電動駆動装置23は外装ケース23a内に電動駆動装置23の構成部材が収容されており、ブラシレスモータの回転を不図示の減速機を介してヘッド部22の出力軸(不図示)に伝達する。前記出力軸の先端部をなす角軸に形成された角軸部22aは、ヘッド部22の本体部22bより外方に突出し、この角軸部22aに不図示のソケットが取り外し可能に装着される。そして、前記ソケットをボルト、ねじあるいはナット等の締結体に嵌合した状態でトリガー25を指で引くと、主電源スイッチ(スタートスイッチ)2がオンし、ブラシレスモータが起動して前記締結体を締付ける。なお、ヘッド部22の出力軸は、不図示のラチェット機構により一方向にのみ回転する。
前記ブラシレスモータの回転で前記締結体を仮締めすると、前記ブラシレスモータの駆動が停止する。そして、作業者はトルクレンチ本体21を構成するハンドル部21bの後端部のグリップ部21cを手で引くと締結体がさらに締め付けられ、設定トルク値に達すると前記トグル機構が作動して締め付けが完了する。
このトグル機構は、ハンドル部21b内に配置したばね部材(不図示)によりヘッド部22側にばね付勢される移動体(不図示)と、ヘッド部22の後端部との間に連結されるリンク部材(不図示)とにより構成され、前記リンク部材はハンドル部21bの軸方向に対して傾斜した状態をトグル非作動状態としてヘッド部22をハンドル部21bに対して揺動不能の固定状態とし、ハンドル部21bと一体化している。
そして、ハンドル部21bのグリップ部21cを握った状態で手動操作により引いて(回動して)締付力を増し、前記ばね部材のばね力で設定される設定トルク値に達すると、前記リンク部材を介して前記移動体が該ばね部材のばね力に抗して後進しトグル動作が行われ、ヘッド部22がハンドル部21bに対して固定状態が解除されて揺動する。これにより、作業者はボルトが設定トルク値まで締め付けられたことを確認することができることになる。
本実施形態において、ヘッド部22に対して電動駆動装置23のベース部材23bが片持ち支持状態で支持され、ベース部材23bはハンドル部21bの上方に離隔して配置される。そして、ベース部材23bの下面にマイクロスイッチからなるトグル作動検知スイッチ11が取り付けられている。また、トグル作動検知スイッチ11に対向するハンドル部21bの外面側には、トグル作動検知スイッチ11に対向してスイッチ作動ピン21dを立設し、ヘッド部22とハンドル部21bとの相対回動の際に、スイッチ作動ピン21dとトグル作動検知スイッチ11のスイッチ作動片11aとの係合によりトグル作動検知スイッチ11がオンして締付完了信号を出力する。
すなわち、本実施形態では、電動駆動装置23がハンドル部21bと相対的に回動することを利用し、電動駆動装置23側にトグル作動検知スイッチ11を設け、ハンドル部21b側に設けたスイッチ作動ピン21dによりトグル作動検知スイッチ11のスイッチ作動片11aを動かしてトグル作動検知スイッチ11をONにする構成としたので、ハンドル部21bに長孔を設けてヘッド部22の後端部に立設したスイッチ作動ピンを貫通させる必要がなくなり、ハンドル部21bの加工数を削減することができる。また、トグル作動検知スイッチ11を電動駆動装置23とは別にハンドル部21bに取り付けると、トグル作動検知スイッチ11と電動駆動装置23との電気的接続のために信号出力ケーブルを外部配線する必要があるが、本実施形態ではこのような外部配線が不要となる。
また、電動駆動装置23は、図5(c)に示すように、外装ケース23a内に配置される配線基板30に例えば赤色、青色、緑色のLED31を一箇所に纏めて取り付け、これらLED31の点灯、点滅により、仮締め付けまでの自動締付け状態、仮締め付けが完了から本締付け完了までの手動締付け状態、異常状態を報知するようにしている。
外装ケース23aは、上面部を横断面への字状に形成し、頂部を挟みその両斜面に連なる部分にスリット32を設け、このスリット32に光透過性を有すると共に光拡散性を備えた照明板33を取り付けている。そして、LED31を照明板33の下方に配置している。
照明板33は、山形に形成されているため、上面および左右の両側からも視認することができ、ボルト等の締付け時の作業姿勢とトルクレンチとの位置関係にかかわらず、現在の締付け状態を確認することが可能となる。特に、照明板33は光拡散性を有し、光源であるLED31を照明板33の長手方向中央部分に配置することで、様々な角度から見た場合でもLED31に向かって見える。
外装ケース23aの後端部の上面には、コネクタ34が上向きに取り付けられており、このコネクタ34に電源・信号出力コード24の接続コネクタが接続されるようになっている。
本実施形態では、一つのコネクタ34で電動駆動装置23への給電と、電動駆動装置23からの各種の信号が出力できるようにしており、半自動式トルクレンチの電動駆動装置23から一本の電源・信号出力コード24のみが引き出され、ボルト等の締め付け作業の邪魔にならないようにしている。
コネクタ34に接続する電源・信号出力コード24のプラグ構造としては、図6(a)(b)に示すストレートプラグ形状、図6(c)(d)に示すL字プラグ形状を例示することができる。本実施形態の半自動式トルクレンチは、一般にワイヤー等で吊り下げて使用されるため、電源・信号出力コード24を上方から吊り下げる場合には図6(a)(b)のストレートプラグが使用できる。また、電源・信号出力コード24を真上から吊り下げることができない場合には、図6(c)(d)に示すL字プラグが使用できる。
図7はL字プラグの電源・信号出力コード24を示し、L字型接続コネクタ24aに接続される例えばカールコード24bは、電源プラグ24dに接続される電源コード24cと、中継コネクタ24fに接続される信号出力ケーブル24eとを一まとめにして一本のコードとしている。そして、分岐部24gで電源コード24cと信号出力ケーブル24eとにそれぞれ分岐している。したがって、半自動式トルクレンチには2本のコードが別々に接続されることがないので、締め付け作業時にコードが作業者の腕などに巻きつくといった煩わしさを低減することができる。また、伸縮性を備えたカールコード24bを有しているので、ストレートのケーブルに比べて作業時に邪魔にならない。
なお、中継コネクタ24fに対しては、予め配線されて不図示のカウンタ機器、シーケンサー、カウントチェッカ等と接続されている信号出力ケーブル40に中継用コネクタ40aを介して接続される。
次に、モータ駆動制御回路を図1に基づいて説明する。
図1において、本実施形態のモータ駆動制御回路は、駆動電源であるAC100V電源1によりブラシレスモータ12を駆動制御するもので、駆動回路部5と、駆動回路部5を制御するCPUで構成される制御回路部10と、ダイオードブリッジ回路3と、ラインフィルタ4と、LEDを用いた報知部6を有する。
報知部6は、スタートスイッチ2がONすると点灯する緑色表示の緑LED31Gと、仮締付完了を点滅報知し、本締付完了を点灯表示するための青色表示の青LED31B、異常状態を点灯報知するための赤色表示の赤LED31Rで構成される報知部6と、仮締付におけるモータ12の停止電流を変更するための停止電流調整用の第1可変抵抗器7aおよびモータ12の回転数を変更するためのモータ回転数設定用の第2可変抵抗器7bで構成される調整回路部7と、モータ12の通電電流を検知するためのシャント抵抗8と、スタートスイッチ2と、トグル作動検知スイッチ11と、スタートスイッチ2のオン・オフを検知する分圧抵抗器等で構成されるスタート検出回路9と、抵抗器等により電圧を降下させて必要な電圧を得る例えば12V電源の第1電源部13a、電源ランプ17を駆動する5V電源の第2電源部13b、3.3V電源の第3電源部13cからなる降圧電源部13を有している。17は電源ランプ、18はサーミスタ(PTC)である。
また、本実施形態のモータ駆動制御回路は、締付完了出力信号を有線で外部の処理装置に出力するためのインターフェイス14を有し、第1電源部13aからの給電により駆動される。上記第3電源部13は、締付完了出力信号を無線で外部の処理装置に出力するためのインターフェイス15を取り付けた場合の電源であり、この無線式のインターフェイス15の他に、締付け本数カウンタ16を取り付けることもできる。
駆動回路部5は、トランジスタ(FET)からなるスイッチング素子5a、5b、5c、5d、5e、5fおよびスイッチング素子用ドライバ5A(W、U、V相用のドライバがそれぞれ設けられている)を図示の如く接続したブラシレスモータ12を駆動するための公知の回路構成としている。ブラシレスモータ12には、マグネットロータの位置を検知するホール素子12d、12e、12fが所定間隔で配置され、CPUからなる制御回路10はこれらホール素子からの検知信号に基づいてスイッチング素子用ドライバ5Aを駆動して、スイッチング素子5a、5b、5c、5d、5e、5fをオン・オフ制御し、ブラシレスモータ12の巻線12a、12b、12cに選択的に通電することでブラシレスモータ12を回転制御する。
本実施形態において、電源・信号出力コード24の電源コード24cとダイオードブリッジ3とを直結し、電源コード24cを駆動電源1に接続すると制御回路部10が起動するようにしている。
また、スタートスイッチ2は、ダイオードブリッジ3と駆動回路部5と間に直列に接続されている。
以下、制御回路部10の構成および動作を図1、図2、図3を参照して説明する。
先ず、図2(a)に示す通常ねじ締め動作の場合について説明する。
制御回路部10は、スタートスイッチ2のオンでスタート検出回路9により検知した閉信号がスタート指令部10dに入力されると、6相PWM出力部10bからドライバ5Aに駆動回路部5への駆動開始指示を行う。その際、またブラシレスモータ12のホール素子12d,12e,12fからの検出信号がホール素子信号入力位置検出部10cに入力され、このホール素子信号入力位置検出部10cからのマグネットロータの位置情報に基づき6相PWM出力部10bを制御する。
また、制御回路10は、シャント抵抗8を介してモータ通電電流を電流検出部10aで電圧に変換して検出している。
ブラシレスモータ12はスタートスイッチ2のオンより若干遅れて(モータ回転ディレー時間T1)回転が開始される。すなわち、スタートスイッチ2がオンした時点で駆動回路部5は制御回路部10により動作開始の指示を受けていないので、駆動回路部5には電流が流れずブラシレスモータ12はまだ回転していない。そして、制御回路部10がスタート検出回路9よりオン(閉)信号をスタート指令部10dが受信後、駆動開始信号をスイッチング素子用ドライバ5Aに出力し、駆動回路部5に電流が流れてブラシレスモータ12が回転する。したがって、スタートスイッチ2の接点が閉じた後に、モータ駆動電流がスタートスイッチ2に流れるので、スタートスイッチ2の接点にはアークが発生しない。
制御回路部10は、スタート指令部10dからのスタート指令によりランプ制御部10eが緑LED31Gを点灯させる。
ブラシレスモータ12が起動すると、起動初期の僅かな時間(起動電流マスク時間)T2に大きな起動電流が流れ、この電流を電流検出部10aが検出する。そして、起動電流マスク時間T2が経過すると、モータ通電電流は小さくなる。本実施形態では、この駆動電流マスク時間T2の経過後に2度締め監視時間(タイマー)T3をスタートさせる。
ブラシレスモータ12によるねじの自動締付が開始され、ねじの締付によりモータ12の負荷抵抗が増して通電電流が大きくなり、電流検出部10で検出する通電電流(電圧)が仮締めトルク設定部10hで設定した停止目標電流である仮締付完了電圧に達したと判断すると、モータを自動停止させると共に青LED31Bを点滅させて仮締め完了を報知し、作業者に手作業による本締を促すようにしている。
2度締め監視タイマーT3は、仮締め完了に達する前に終了する。制御回路部10は、速度設定部10にて設定するブラシレスモータ12の回転速度を調整することにより、2度締め監視タイマーT3のタイマー時間が終了する前に仮締めが完了しないように調整することができる。
仮締め完了後において、作業者がトリガー25から指を離してスタートスイッチ2をオフし、あるいはトリガー25をそのまま押してスタートスイッチ2を閉状態として手動で本締付を行い、締付完了により前記トグル機構が作動すると、トグル作動検知スイッチ11がオンし、締付完了信号を締付け完了入力部10fに入力すると、ランプ制御部10eは青LED31Bを点滅から点灯に切り替えて本締め完了を報知する。そして、完了信号出力制御部10iは、インターフェイス14を介して信号出力ケーブル24eに締付完了信号を出力する。信号出力ケーブル24eを介して締付完了信号が入力される処理装置は、締付け本数カウンタに1を加える。なお、駆動制御装置23に、締付け本数カウンタを設けると共に、液晶等からなる表示部を設け、締付完了本数と設定本数とを表示させることもできる。
本締めが完了し、スタートスイッチ2をOFFにしてもLED31は保持したままとなり、作業者はスタートスイッチ2のOFF後も状態を確認できる。そして、次の締め付け開始時にスタートスイッチ2をONすると、全てのLED31が消灯し、締付が開始される。
次に、図2(b)に示す2度締めねじ締め動作を説明する。
図2(a)に示す場合と同様に、トリガー25を押してスタートスイッチ2をONし、モータ回転ディレー時間T1および起動電流マスク時間T2が経過し、2度締め監視タイマーT3が開始される。締め付けるボルトが既に締付完了している場合、モータ電流は、ねじ着座から仮締め付けの停止目標電流に瞬く間に到達する。このため、本実施形態では、電流検出部10aが仮締め完了を示す停止目標電流を2度締め監視タイマーT3時間が終了する前に検出すると、ブラシレスモータ12の駆動を停止し、赤LED31Rを点滅させて2度締めであることを作業者に報知する。
このため、作業者は手作業により本締め作業を行うことなくトリガー25から指を離し、スタートスイッチ2をOFFにする。したがって、2度締めの場合には、トグル作動検知スイッチ11がONすることがないので、完了信号出力制御部10iから締付完了信号が出力されず、誤って締め付け本数に1加えることはない。
上記した通常ねじ締め動作と2度締めねじ締め動作を図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
(ステップ「Sと略す」1):スタートスイッチ2のONをスタート指令部10dが検知する。
S2:モータ回転ディレータイマーT1をスタートさせる。
S3:モータ回転開始に伴い、緑LED31Gを点灯させる。
S4:電流検出部10aが起動電流を検出し、起動電流マスクタイマーT2をスタートさせる。
S5:起動電流マスクタイマーT2の終了後に2度締め監視タイマーT3をスタートさせる。
S6:電流検出部10aで検出する電流が仮締め完了に対応する目標電流に到達したか否かを判断し、目標電流に到達するとS7に進む。
S7:2度締め判定のために設定した2度締め監視タイマーT3の設定時間(Tset)以下(内)で目標電流に到達した場合には、2度締めであると判定し、S12に進み、そうでなければ通常のねじ締め動作であると判定し、S8に進む。
S8:駆動回路5の制御を停止し、電流検出部10aが検出するモータ通電電流が0以下となるのを待ってS9に進む。
S9:仮締め完了により、モータ駆動を停止し、仮締め完了を示し、本締めを促す青LED31Bを点滅させる。
S10:本締めが完了したか否かを判定し、トグル作動検知スイッチ11からのON信号が締付け完了入力部10fに入力されるとS11に進む。
S11:完了信号出力制御部10iから完了信号を出力し、青LED31Bを点灯させ、終了する。
一方、S7で2度締めと判定された場合、S12では、モータを停止し赤LED31Rを点滅させて終了する。
なお、トルクレンチのトグル機構に設定する設定トルク値を小さい値としたままで、制御回路10で設定する仮締めトルク値を前記設定トルク値よりも大きな値に設定した状態でスタートスイッチ2をONすると、モータ駆動でトグル機構が作動し、トグル作動検知スイッチ11がONすることになる。このような場合でも、締付完了入力部10fが2度締め監視タイマーT3のタイマー時間内にトグル作動検知スイッチ11から締付完了信号を受け付けると、誤操作であると判断し、完了信号出力制御部10iから締付完了信号を出力しないようにしても良い。勿論、仮締め完了を検出する前に、締付完了入力部10fがトグル作動検知スイッチ11から締付完了信号を受け付けた場合も同様である。
1 AC100V電源
2 スタートスイッチ
3 ダイオードブリッジ
4 ラインフィルタ
5 駆動回路部
5a〜5f スイッチング素子
5A スイッチング素子用ドライバ
6報知部
31G 緑LED 31B 青LED 31R 赤LED
7a 第1可変抵抗器
7b 第2可変抵抗器
8 シャント抵抗
9 スタート検出回路
10 制御回路部(CPU)
10a 電流検出部 10b 6相PWM出力部 10c ホール素子信号入力位置検出部 10d スタート指令部 10e ランプ制御部 10f 締付け完了入力部 10g 速度設定部 10h 仮締めトルク設定部 10i 完了信号出力制御部
11 トグル作動検知スイッチ
11a スイッチ作動片
12 ブラシレスモータ
12a〜12c ブラシレスモータの巻線
12d〜12f ホール素子
20 トルクレンチ
21 トルクレンチ本体
21a 支軸 21b ハンドル部 21c グリップ部 21d スイッチ作動ピン
22 ヘッド部
22a 角軸部 22b 本体部
23 電動駆動装置
23a 外装ケース 23b ベース部材
24 電源・信号出力コード
25 トリガー

Claims (2)

  1. 手動操作されるトルクレンチ本体と、前記トルクレンチ本体に対して揺動可能に連結されると共にトグル機構を介して固定された、締結体と連結されるヘッド部と、該ヘッド部側に取り付けられて前記トルクレンチ本体のハンドル部に沿って延び、モータが取り付けられるベース部材と、前記ハンドル部に面して前記ベース部材に取り付けられた前記トグル機構の作動を検知するトグル作動検知スイッチと、前記トグル作動検知スイッチと対向し、前記ヘッド部と前記トルクレンチ本体との相対回動により前記トグル作動検知スイッチを作動する前記ハンドル部に取り付けられたスイッチ作動ピンと、を有することを特徴とするトルクレンチ。
  2. 前記モータは電動モータであって、前記電動モータと共に前記電動モータを駆動制御する駆動制御回路を前記ベース部材に取り付け、前記電動モータの電源ケーブルと前記駆動制御回路から出力される出力情報の通信ケーブルとを一まとめにして1本のケーブルとしたものを前記駆動制御回路にコネクタを介して接続したことを特徴とする請求項1に記載のトルクレンチ。
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