JP2017087318A - 締付データ管理システム - Google Patents

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昌和 五十嵐
Masakazu Igarashi
昌和 五十嵐
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Abstract

【課題】簡単な機能追加により、締付部材の二度締め判定だけでなく、締付部材の締付け検査を実現可能にする締付データ管理システムを提供する。【解決手段】締付対象に締付部材を締め付けるたびに、二度締め防止手段35は第2計測手段42で計測したピーク角度と規定角度との比較に基づき、締付部材が二度締めされていないと判定した場合にのみ、第1計測手段41で計測したトルク値を締付データとして出力する。こうすれば、トルクレンチ2で締付部材を二度締めした場合に、これを第1判定手段41で正しく判定して、第1計測手段41で計測したトルク値を出力させないようにすることが可能になる。【選択図】図2

Description

本発明は、締付工具で締付部材を締付け作業したときのトルクデータを管理可能にする締付データ管理システムに関する。
この種の締付データ管理システムに関し、本願出願人は先に特許文献1において、締付作業を終えた複数のトルク値を一度に確認できるシステム構成を提案している。これは、締付工具により複数の締付部材を順次締め付けるたびに、そのトルク値を計測手段で計測して締付工具からデータ管理装置に送信し、データ管理装置の表示手段を利用して、受信したトルク値をその都度表示することで、トルク値全てを表示手段に一覧表示させる、というものである。
また、別な特許文献2では、一つのボルトの締め付けに伴うトルク値が所定値以上になるたびに、締付工具から無線で締付完了信号を送出してカウント値をインクリメントし、このカウント値が所定値以上になった時に、作業完了を音声や表示で作業者に通知するものが開示されている。
特開2006−320984号公報 特開平7−105649号公報
ところが、かかる構成では、締付工具を利用して複数の締付部材を順に締め付ける一連の作業中に、作業者が一度締め付けた締付部材を誤って再び締め付けたいわゆる二度締めの場合でも、そのときのトルク値や締付完了信号が締付工具から出力されてしまう。こうなると、作業の途中で締め付けを行なっていない締付部材が残っているにも拘らず、表示手段には一連の作業で必要な数のトルク値が表示され、或いは締付完了信号のカウント値が所定値以上にインクリメントされることになり、作業者が作業を完了したと誤認識する懸念を生じる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、締付工具で締付部材を二度締めした場合に、これを正しく判定して、作業者の誤認識を防止できる締付データ管理システムを提供することを目的とする。
また本発明は、簡単な機能追加により、締付部材の二度締め判定だけでなく、締付部材の締付け検査を実現可能にする締付データ管理システムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1では、締付工具で複数の締付部材を順次締め付けるたびに、そのトルク値と回転角度を第1計測手段と第2計測手段で各々計測する構成とし、前記第2計測手段で計測した回転角度と第1設定値とを比較して、前記締付部材が二度締めされていないと判定したときに、前記第1計測手段で計測した前記トルク値を出力し、前記締付部材が二度締めされていると判定したときに、前記第1計測手段で計測した前記トルク値を出力させない第1判定手段を備えたものである。
本発明の請求項2では、前記第2計測手段で計測した回転角度と第2設定値とを比較して、前記締付部材の締め付けが緩んでいるか否かを判定する第2判定手段をさらに備えたものである。
請求項1の発明では、締付工具を利用して複数の締付部材を順に締め付ける一連の作業で、締付対象に締付部材を締め付けるたびに、第1判定手段は第2計測手段で計測した回転角度と第1設定値との比較に基づき、締付部材が二度締めされていないと判定した場合にのみ、第1計測手段で計測したトルク値を締付データとして出力する。こうすれば、締付工具で締付部材を二度締めした場合に、これを第1判定手段で正しく判定して、第1計測手段で計測したトルク値を出力させないようにすることが可能となり、作業者の誤認識を防止できる締付データ管理システムを提供できる。
請求項2の発明では、締付工具で締付部材を締め付けたときに、第2判定手段は第2計測手段で計測した回転角度と第2設定値との比較に基づき、締付部材の締め付けが緩んでいるか否を判定する。こうすれば、第1計測手段や第2計測手段からの計測結果をそのまま利用して、締付部材が確実に締め付けられているか否かを第2判定手段で判定することができ、簡単な機能追加により、締付部材の二度締め判定だけでなく、締付部材の締付け検査を実現可能にする締付データ管理システムを提供できる。
本発明の一実施形態における締付データ管理システムの全体構成を示す概略図である。 同上、トルクレンチの回路構成を示すブロック図である。 同上、締め付け作業中のトルク値やトルク計測値が表示されたときの表示部の画面構成を示す正面図である。 同上、トルク最低値及びトルク最高値が入力されたときの表示部の画面構成を示す正面図である。 同上、締付回数が入力されたときの表示部の画面構成を示す正面図である。 同上、設定締め付け回数が一つ減じたときの表示部の画面構成を示す正面図である。 同上、締付データ管理装置の回路構成を示すブロック図である。 同上、二度締め防止機能における設定操作画面の構成を示す正面図である。 同上、二度締め防止機能における設定入力画面の構成を示す正面図である。 同上、二度締め防止機能における出力操作画面の構成を示す正面図である。 同上、ネジ締め検査機能における設定操作画面の構成を示す正面図である。 同上、ネジ締め検査機能における設定入力画面の構成を示す正面図である。 同上、ネジ締め検査機能における出力操作画面の構成を示す正面図である。
以下、本発明の好ましい締付データ管理装置の一実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
(1)締付データ管理システムの全体構成
図1において、1は全体として本発明における締付データ管理システムを示し、締付データ管理システム1は、作業者が片手で保持可能な大きさ及び重量を有する締付工具としてのトルクレンチ2と、このトルクレンチ2に有線又は無線で双方向の通信手段3で電気的に接続されたパーソナルコンピュータからなる締付データ管理装置4と、により構成される。通信手段3は、例えばUSB(Universal Serial Bus)接続を利用したものや、双方向無線を利用したものなどを利用できるが、特に限定されない。また図示しないが、締付データ管理装置4は通信手段3を介して複数のトルクレンチ2と電気的に接続することができ、その場合はトルクレンチ2のそれぞれに、固有のアドレスが割り当てられる。
トルクレンチ2は、アーム状の金属材料からなるレバー5や、このレバー5の先端に配置されるヘッド6や、レバー5の中間部に取付けられ、内蔵の電池(図示せず)を駆動源とする測定ユニット7などで構成される。ヘッド6は、トルクレンチ2本体の先端側から露出した構成を有し、このヘッド6に図示しないネジやナットなどの締付部材に嵌合するソケット8が着脱自在に設けられる。また、ヘッド6の把持部分となる基端部には、その表面を凹凸状に形成したゴム製のグリップ部材9が被着される。これにより、ヘッド6に装着したソケット8に締付部材を嵌合させた状態で、作業者がグリップ部材9を握ってレバー5に締め付け力を加えると、ヘッド6と共に締付部材が回動して、締付部材の締め付けを行ない得る構成となっている。
ところで、このようなトルクレンチ2のレバー5には、例えばストレインゲージ(歪ゲージ)などの歪検出部11(図2を参照)が設けられており、レバー5に生ずる曲げ歪を電気的に計測し、そこから測定ユニット7で得られた締め付け動作終了時のトルク値(以下、これをトルク計測値と呼ぶ)を、必要に応じてデータ化して、締付データ管理装置4へ通信手段3を介して送信するようになされている。さらに、トルクレンチ2は歪検出部11の他に、角速度検出部12(図2を参照)を備えている。この角速度検出部12は、例えばジャイロセンサ(角速度センサ)などを含んで構成され、レバー5の回転に伴う角速度を電気的に計測し、そこから測定ユニット7で得られた締め付け動作終了時の締付部材の回転角度(以下、これをピーク角度と呼ぶ)を、必要に応じてデータ化して締付データ管理装置4へ通信手段3を介して送信する構成となっている。
測定ユニット7は、電源キーや各種設定数値を入力するための設定値入力キー等で構成されたメンブレンスイッチからなる入力部15と、LCDやLEDなどの表示素子を利用した表示部16を、作業者が視認できる状態で配設している。なお、図1に示す測定ユニット7はレバー5に装着して一体化されているが、測定ユニット7をレバー5に装着せずに別体としてもよく、その場合はレバー5に配設された歪検出部11や角度検出部12との間に、有線又は無線による電気的な接続手段が設けられる。
締付データ管理装置4はパーソナルコンピュータの表示部となるモニタ18を備え、このモニタ18に後述するデータ設定用の設定操作画面や、データ受信用の出力操作画面を表示し得るようになされている。特に後者の出力操作画面では、トルクレンチ2の測定ユニット7からの締付データを受信するたびに、その締付データを含めた締め付け作業に関する様々な情報を、モニタ18に一覧表示する構成を有している。
(2)トルクレンチの回路構成
図2に示すように、トルクレンチ2は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等からなるマイクロコンピュータ構成の制御部20を有する。制御部20の入力ポートには、前述の入力部15の他に、歪検出部11からのアナログ検出信号をデジタル信号に変換するAD変換部21や、角速度検出部12からのアナログ検出信号をデジタル信号に変換するAD変換部22が各々接続され、制御部20の出力ポートには、前述の表示部16の他に、報知手段25や、外部入出力端子26が各々接続される。これによりトルクレンチ2は、測定ユニット7に組み込まれた制御部20によって、トルクレンチ2における各種機能を統括的に制御し得るようになされている。
また制御部20は、締付データ管理装置4から外部入出力端子26を通して送られてくる各種の設定データを、記憶部28に設定値として記憶し得るように構成される。記録媒体としての記憶部28は、こうした設定値の他に、トルクレンチ2としての基本情報及び詳細情報や、制御部20で得られる締付データを記憶保存し、さらに制御部20をトルク値算出手段31と、回転角度算出手段32と、判定手段33として機能させるための締付データ管理プログラムなどを記憶保存している。
歪検出部11は、締付部材にソケット8が係合された状態でトルクレンチ2自体が回動され、レバー5に曲げ歪みが生じると、その曲げ歪を電気的に計測してAD変換部21へ送出するものである。AD変換部21は、歪検出部11からの計測結果にアナログデジタル変換処理を施した後、これを歪データとして制御部20へ送出する。これを受けて制御部20のトルク値算出手段31は、歪データをトルク値に換算する機能を有する。つまり。ここでの歪検出部11と、AD変換部21と、制御部20に組み込まれたトルク値算出手段31は、作業者がトルクレンチ2を回動操作して締付部材を締め付けるたびに、その締付部材に加わるトルク値を計測可能にする第1計測手段41に相当する。
角速度検出部12は、締付部材にソケット8が係合された状態でトルクレンチ2自体が回動され、レバー5に角速度が生じると、その角速度を電気的に計測してAD変換部22へ送出するものである。AD変換部22は、角速度検出部12からの計測結果にアナログデジタル変換処理を施した後、これを角速度データとして制御部20へ送出する。これを受けて制御部20の回転角度算出手段32は、角速度データを締付部材の回転角度に換算する機能を有する。つまり。ここでの角速度検出部12と、AD変換部22と、制御部20に組み込まれた回転角度算出手段32は、作業者がトルクレンチ2を回動操作して締付部材を締め付けるたびに、その締付部材の回転角度を計測可能にする第2計測手段42に相当する。
制御部20の判定手段33は、第1計測手段41で計測された締付部材に加わるトルク値や、第2計測手段42で計測された締付部材の回転角度と、記憶部28から読み出した設定値とを比較して様々な判定を行なうもので、ここでは第1判定手段として、締まっている締付部材を再び締めることの弊害を防止する二度締め防止手段35や、第2判定手段として、締付部材が確実に締まっているか否かを検査する締め付け検査手段36などをそれぞれ備えている。
二度締め防止手段35は、回転角度算出手段32で得られた締付部材のピーク角度と、記憶部28から読み出した第1設定値となる規定角度との比較で、締付部材のピーク角度が規定角度以上であれば、締付部材が二度締めされていないと判定して、そのときに第1計測手段41で計測したトルク計測値や、締付部材のピーク角度などを関連付けた締付データを記憶部28に記録して、外部入出力端子26から締付データ管理装置4に出力する。それに対して、締付部材のピーク角度が規定角度未満であれば、締付部材が二度締めされていると判定して、第1計測手段41で計測したトルク計測値を含むどのデータも記録せず、締付データ管理装置4に出力させない構成を有する。
締め付け検査手段36は、回転角度算出手段32で得られた締付部材のピーク角度と、記憶部28から読み出した第2設定値となる許容角度との比較で、締付部材のピーク角度が許容角度以上であれば、締付部材が緩んでいると判定して、そのときに第1計測手段41で計測したトルク計測値や、締付部材のピーク角度などを関連付けた締付データと共に、締付部材が緩んでいる旨の判定結果を記憶部28に記録し、外部入出力端子26から締付データ管理装置4にその締付データを出力する構成を有する。
上記二度締め防止手段35と締め付け検査手段36は、そのどちらか一方がトルクレンチ2の入力部15や締付データ管理装置4からの操作で選択され、機能できるように構成される。したがって、二度締め防止手段35が機能している間は、締め付け検査手段36が機能せず、締め付け検査手段36が機能している間は、二度締め防止手段35が機能しない。また、どちらの機能を動作させているのかが、動作情報として外部入出力端子26から締付データ管理装置4に送出される。
制御部20は、前述の締付データ管理プログラムと連携して、測定ユニット7に搭載した表示部16の表示を制御する表示制御手段としての機能も備えている。これは、締め付け作業中のトルク値やトルク計測値を作業者に対して通知するトルク表示モードで、図3に示すように、表示部16のデジタル数値領域44にトルク値やトルク計測値をデジタル表示するとともに、当該トルク値やトルク計測値を棒グラフ領域45において湾曲状に延びる棒グラフで表示するものである。
この場合、制御部20の判定手段33は、記憶部28に予め記憶保存された設定トルク値と、第1計測手段41で計測されたトルク値とを比較し、締付部材が良好に締め込まれているか否かの判定を行なうようになされている。ここで例えば、締付部材の締め付け作業中のトルク値が設定トルク値に到達したと判定手段33で判定すると、制御部20は報知信号を生成してこれを報知手段25へ送出する。測定ユニット7に組み込まれる報知手段25は、例えばブザー38や振動モーターを内蔵するバイブレータ39で構成され、制御部20からの報知信号を受けて、ブザー38からビープ音を出力させたり、バイブレータ39によりトルクレンチ2自体を振動させたりして、作業者に対し締付部材が良好に締め込まれたことを通知し得るようになされている。
なお、制御部20の判定手段33は、トルクレンチ2が測定可能なトルク値の範囲(以下、これをトルク測定可能範囲と呼ぶ)を設定し得るようになされており、入力部16の操作によりトルク測定可能範囲としてトルク最低値及びトルク最高値を各々入力すると、図4に示すように、トルク最低値(この場合、「11.8Nm」)及びトルク最高値(この場合、「14.1Nm」)を、表示部16のデジタル数値領域44に切替え可能に表示する。また制御部20は、これらのトルク最低値やトルク最高値を記憶部28に記憶保存させ、このトルク測定可能範囲内でトルク計測値を計測し得るようになされており、締め付け作業時にトルク計測値とトルク測定可能範囲とを判定手段33で比較し、当該トルク計測値がトルク測定可能範囲外であると認識すると、制御部20からの報知信号によりブザー38で警告音を出力する構成となっている。
因みに制御部20は、判定手段33による前述のトルク値と設定トルク値との判定結果に基づいて、締付回数を計数し得るようになされている。この場合、制御部20の表示制御手段は、例えば図5に示すような締付回数表示モードで、入力部15の操作入力により設定締付回数(この場合、例えば4回を表す「C04」)を表示部16のデジタル数値領域44に表示させ、締め付け作業時に設定トルク値以上のトルク計測値を得ると、図6(A)に示すように、設定締付回数を一つ減じた締付回数(この場合、例えば残り3回を表す「C03」)を表示部16のデジタル数値領域44に表示させる。
こうして制御部20は、設定トルク値以上のトルク計測値を得るたびに、表示部16のデジタル数値領域44に表示された締付回数を順次減じてゆく。かくして作業者は、図6(B)に示すように、表示部16のデジタル数値領域44に表示された締付回数を示す数値がゼロ(すなわち「C00」)になることで、締め付け作業を締付必要回数行ったことを容易に、かつ瞬時に認識できる。
(3)締付データ管理装置の回路構成
図7において、締付データ管理装置4は、当該締付データ管理装置4全体を統括的に制御するCPU50にバス51を介して、ワークエリアとしてのRAM52や、外部入力端子53や、ハードディスクドライブ54や、複数種類の操作キーやマウスなどからなる操作部55や、表示器としての液晶ディスプレイ等でなるモニタ18を接続して構成される。図示しないが、CPU50内には日時情報として現在時刻をカウントする計時手段が設けられ、トルクレンチ2からの締付データを受信したときの日時情報を取得する構成となっている。
記録媒体としてのハードディスクドライブ54には、制御部となるCPU50を所定の手順で動作させるために、基本プログラムの他に、トルクレンチ2から順次受け取った締付データや、当該締付データに基づいて算出した締付情報や、トルクレンチ2に対する各種の設定値などを、ハードディスクドライブ54に記憶保存して管理する締付データ管理プログラム等が格納される。
従ってCPU50は、ハードディスクドライブ54に格納された各種プログラムを適宜読み出し、これをRAM52に展開して実行することで、締付データ管理装置4の各回路部を制御して各種処理を実行するようになされている。
例えばCPU50は、外部入力端子53に通信手段3を介してトルクレンチ2が電気的に接続されたことを認識すると、締付データ管理プログラムに従って、図8〜図13に示すような締付データ管理用の各種操作画面をモニタ18に表示させる。
図8は、操作部55からの操作で、二度締め防止機能の設定操作画面60をCPU50がモニタ18に表示させた状態の一例を示している。ここで特に注目すべきは、パターン(この場合、「PT01」〜「PT10」の10パターン)毎に、前述した規定角度や、トルク最低値(この場合、「下限トルク」)や、トルク最高値(この場合、「上限トルク」)などの各設定値を一覧で表示するパターン別設定値表示領域61が、設定操作画面60の中に設けられている、ということである。ここに表示される規定角度や、トルク最低値や、トルク最高値は、何れもハードディスクドライブ54から読み出されたもので、各パターンにおける現在の設定状態を表している。その他に設定操作画面60は、トルクレンチ2の測定ユニット7から外部入力端子53を介して受信した基本情報として、例えば「レンチタイプ」、「レンチ名称」、「ユニットコード」、「締付範囲」、「電池残量」、「総回数」、「日時」を表示する基本情報表示領域62や、詳細情報として、「AUTOモード」、「ブザー状態」、「振動モーター状態」、「管理回数リセット」、「レンチ本体操作ロック」、「日時設定」、「スリープタイマ」、「オートオフタイマ」、「予告警告1」、「予告警告2」、「予告警告3」、「予告警告4」、「予告警告5」を表示する詳細情報表示領域63を備えている。
CPU50は、設定操作画面60を表示した状態で、設定状態リスト表示領域61の中から特定のパターンが操作部55の操作で選択されると、図9に示すような設定入力画面65をモニタ18に表示させる。設定入力画面65には、設定状態リスト表示領域61で選択した特定のパターン(この場合、パターン1「PT01」)について、規定角度や、トルク最低値、トルク最高値などの各設定値を一覧で表示する設定値入力表示領域66が設けられ、CPU50はこの設定値入力表示領域66を表示した状態で、操作部55からの操作により各設定値の入力を可能にする。また設定入力画面65は、設定値入力表示領域66の他に、「OK」と表記された実行ボタン67と、「キャンセル」と表記された取消ボタン68を有する。ここで操作部55により実行ボタン67を選択操作すると、設定値入力表示領域66で入力した設定値がハードディスクドライブ54に上書き保存されると共に、設定データとしてトルクレンチ2の測定ユニット7に転送され、記憶部28にも同様に上書き保存される。そして、図8の設定操作画面60に自動的に遷移するが、このときパターン別設定値表示領域61には、実行ボタン67を選択操作する直前の設定値入力表示領域66で入力した設定値が表示される。それに対して、操作部55により取消ボタン68を選択操作した場合は、そうした上書き保存は行なわずに、そのまま図8の設定操作画面60に自動的に遷移する。このときパターン別設定値表示領域61には、図9の設定入力画面65に遷移する直前の設定値が表示される。
図10は、二度締め防止手段35の機能が動作しているとCPU50が認識したときに、モニタ18に表示させる出力操作画面70の一例である。ここでの出力操作画面70は、操作部55により、各トルクレンチ2に固有のアドレス毎に選択されたパターンと、それに対応する設定値を一覧で表示するアドレス別設定値表示領域71と、二度締め防止手段35からCPU50が締付データを受け取るたびに、その締付データを順次一覧で表示する締付データ表示領域72とを設けている。アドレス別設定値表示領域71では、通信手段3を介して通信可能なアドレス(この場合、「アドレス1」)に対応するトルクレンチ2について、選択したパターン(この場合、「アドレス1」のパターン「PT1」)と、それに対応する設定値が、例えば異なる色などで強調表示される。したがって、そうしたトルクレンチ2による締め付け作業中に、第2計測手段42で計測された締付部材のピーク角度が、アドレス別設定値表示領域71で強調表示された規定角度(この場合、「5.0」°)以上となった場合にのみ、二度締め防止手段35から受け取った締付データが締付データ表示領域72に順次表示され、ハードディスクドライブ54に記憶保存される。また、各アドレスで選択されたパターンの設定値が、そのアドレスに対応したトルクレンチ2の測定ユニット7に設定データとして転送され、これを受けて制御部20が記憶部28に設定値を上書き保存する構成となっている。
その他に出力操作画面70は、レンチ情報として、「ファイル名」、「データ取込日時」、「レンチタイプ」、「締付範囲」、「単位」、「ユニットコード」、「レンチ名称」、「製造番号」の入力を可能にするレンチ情報入力領域73や、締付データ表示領域72に一覧で表示されるトルク測定値(この場合、「測定値」)やピーク角度の最大値、最小値、平均値の算出結果を表示する算出結果表示領域74や、操作部55からの操作選択により、出力操作画面70内の表示をクリアするクリアボタン75などを備えている。
図11は、操作部55からの操作で、締め付け検査となるネジ締め検査機能の設定操作画面80をCPU50がモニタ18に表示させた状態の一例を示している。設定操作画面80は、パターン毎に、前述した許容角度や、トルク最低値や、トルク最高値などの各設定値を一覧で表示するパターン別設定値表示領域81を設けている。このパターン別設定値表示領域81と、図8で示したパターン別設定値表示領域61とを比較すると、規定角度が許容角度に変わった以外は共通しており、その他の設定操作画面80の表示構成も、図8の設定操作画面60と共通する。
CPU50は、設定操作画面80を表示した状態で、設定状態リスト表示領域81の中から特定のパターンが操作部55の操作で選択されると、図12に示すような設定入力画面85をモニタ18に表示させる。設定入力画面85には、設定状態リスト表示領域81で選択した特定のパターン(この場合、パターン1「PT01」)について、許容角度や、トルク最低値、トルク最高値などの各設定値を一覧で表示する設定値入力表示領域86が設けられ、CPU50はこの設定値入力表示領域86を表示した状態で、操作部55からの操作により各設定値の入力を可能にする。ここでも設定入力画面85は、実行ボタン67と取消ボタン68を有し、操作部55により実行ボタン67を選択操作すると、設定値入力表示領域86で入力した設定値がハードディスクドライブ54に上書き保存されると共に、設定データとしてトルクレンチ2の測定ユニット7に転送され、記憶部28にも同様に上書き保存される。そして、図11の設定操作画面80に自動的に遷移するが、このときパターン別設定値表示領域81には、実行ボタン67を選択操作する直前の設定値入力表示領域66で入力した設定値が表示される。それに対して、操作部55により取消ボタン68を選択操作した場合は、そうした上書き保存は行なわずに、そのまま図11の設定操作画面80に自動的に遷移する。このときパターン別設定値表示領域81には、図12の設定入力画面85に遷移する直前の設定値が表示される。
図13は、締め付け検査手段36の機能が動作しているとCPU50が認識したときに、モニタ18に表示させる出力操作画面90の一例である。出力操作画面90は、操作部55により、各トルクレンチ2に固有のアドレス毎に選択されたパターンと、それに対応する設定値を一覧で表示するアドレス別設定値表示領域91と、締め付け検査手段36からCPU50が締付データを受け取るたびに、その締付データを順次一覧で表示する締付データ表示領域92とを設けている。アドレス別設定値表示領域91は、規定角度が許容角度に変わった以外は、図10で示したアドレス別設定値表示領域71と共通しており、アドレス別設定値表示領域91と締付データ表示領域92以外で、出力操作画面90の表示構成は図10の出力操作画面70と共通する。
アドレス別設定値表示領域91では、通信手段3を介して通信可能なアドレス(この場合、「アドレス1」)に対応するトルクレンチ2について、選択したパターン(この場合、「アドレス1」のパターン「PT1」)と、それに対応する設定値が、例えば異なる色などで強調表示される。そして、このトルクレンチ2による締め付け検査中に、第1計測手段41で計測されたトルク計測値が、アドレス別設定値表示領域91で強調表示された下限トルク(この場合、「6.0」N・m)から、上限トルク(この場合、「8.0」N・m)までの間に達した場合に、締め付け検査手段36から受け取った締付データが締付データ表示領域92に順次表示され、ハードディスクドライブ54に記憶保存される構成となっている。またここでは、締付データ表示領域92に表示される締付データの中で、第2計測手段42で計測されたピーク角度が、アドレス別設定値表示領域91で強調表示された許容角度(この場合、「5.0」°)以上であれば、締付部材が緩んでいることを知らせるために、そのピーク角度(この場合、「16.1」°)を例えば異なる色などで強調表示する。
なお、上記出力操作画面70,90では、トルクの単位をレンチ情報入力領域73で選択し得るようになされており、例えば、[N・m]や[kgf・cm]など予め設定された所定の単位系を選択し得、トルク計測値などを自動的に選択した単位系に切り替え表示し得るようになされている。
(4)動作及び効果
以上の構成において、締付データ管理システム1では、トルクレンチ2と締付データ管理装置4とを通信手段3で双方向に通信可能な状態にする。そして、作業者は締付データ管理装置4のモニタ18に設定入力画面65,85を表示させ、操作部55を操作して設定値入力表示領域66,86の各欄に各パターンの設定値(数値)を入力する。これらの設定値は、操作部55により実行ボタン67を選択操作することで確定し、トルクレンチ2の記憶部28と締付データ管理装置4のハードディスクドライブ54にそれぞれ記憶保存される。また、CPU50はトルクレンチ2毎に固有のアドレスを割り当てるので、作業者はそれぞれのアドレスにおいて、どのパターンの設定値を選択するのかを操作部55からの操作で設定しておく。なお、こうした設定値などの入力は、締付データ管理装置4の操作部55とモニタ18に代わり、測定ユニット7の入力部15と表示部16により行えるようにしてもよい。
次に作業者は、測定ユニット7の入力部15若しくは締付データ管理装置4の操作部55を操作して、制御部20の二度締め防止手段35を起動させて、モニタ18に二度締め防止機能用の出力操作画面70を表示させる。そして、トルクレンチ2のソケット8を締付部材に嵌合させ、グリップ部材9を握りながらレバー5を手動で回動する締め付け動作を繰り返すことで、締付対象としての対象製品に複数の締付部材を順次締め付けてゆく。
このトルクレンチ2を使用した一連の締め付け作業では、締付部材の締め付け動作を行なうたびに、その締付部材に加わるトルク値が第1計測手段41で計測され、表示部16のデジタル数値領域44や棒グラフ領域45に表示される。それと共に第2計測手段42では締付部材の回転角度が計測され、第1計測手段41で得られた締め付け動作終了時のトルク値と、第2計測手段42で得られた締め付け動作終了時の回転角度が、それぞれトルク計測値とピーク角度として、二度締め防止手段35に取り込まれる。
これを受けて二度締め防止手段35は、第2計測手段42から取り込んだ締付部材のピーク角度と、記憶部28から読み出した規定角度とを比較して、締付部材が二度締めされているか否かを判定する。すなわち、締付部材のピーク角度が規定角度以上であれば、締付部材が二度締めされていないと判定して、締付部材に加わるトルク計測値や、締付部材のピーク角度や、現在時刻などを関連付けた締付データを記憶部28に記録し、その締付データを外部入出力端子26から締付データ管理装置4に出力する。それに対して、締付部材のピーク角度が規定角度未満であれば、締付部材が二度締めされていると判定して、第1計測手段41で計測したトルク計測値を含むどのデータも記録せず、また締付データ管理装置4へのデータ出力も行わない。
締付データ管理装置4では、二度締め防止手段35の機能が動作しているときに、トルクレンチ2の測定ユニット7からの締付データをCPU50で受け取るたびに、その締付データを出力操作画面70の中の締付データ表示領域72に順次並べて表示してゆく。つまり図10に示すように、締め付け作業中にトルクレンチ2で二度締めせずに締め付けた締付部材のトルク計測値やピーク角度などだけが、締付データ表示領域72に一覧で表示される。そのため、仮に作業の途中でトルクレンチ2による締付部材の二度締めが行なわれた場合でも、そのときのトルク計測値やピーク角度は締付データ表示領域72に表示されず、全ての締め付け作業が完了したときに、締付データ表示領域72に表示されるトルク計測値やピーク角度の数(この場合、4つ)が、締め付けを行なうのに必要な締付部材の数に到達するので、作業者が誤って作業を完了したと認識する懸念を払拭できる。
また変形例として、CPU50が測定ユニット7からの締付データを受信するたびに、その数をカウントして出力操作画面70に表示させてもよい。この場合も、全ての締め付け作業が完了したときに、出力操作画面70に表示されるカウント数が、締め付けを行なうのに必要な締付部材の数に到達することになり、作業者の誤認識を同様に防止できる効果が得られる。
こうして一連の締め付け作業が完了したら、作業者は必要に応じて締付データ管理システム1を利用した締め付け検査を行なうことができる。これは測定ユニット7の入力部15若しくは締付データ管理装置4の操作部55を操作して、制御部20の締め付け検査手段36を起動させ、モニタ18にネジ締め検査用の出力操作画面90を表示させることで実現する。その後、トルクレンチ2のソケット8を対象製品に取り付けられた締付部材に嵌合させ、グリップ部材9を握りながらレバー5を手動で回動する締め付け動作を繰り返すことで、複数の締付部材に対する締め付け状態を個々に検査する。
このトルクレンチ2を使用した一連の締め付け検査では、締付部材の締め付けを行なうたびに、その締付部材に加わるトルク値が第1計測手段41で計測され、表示部16のデジタル数値領域44や棒グラフ領域45に表示される。それと共に第2計測手段42では締付部材の回転角度が計測され、第1計測手段41で得られた締め付け動作終了時のトルク値と、第2計測手段42で得られた締め付け動作終了時の回転角度が、それぞれトルク計測値とピーク角度として、締め付け検査手段36に取り込まれる。
これを受けて締め付け検査手段36は、第2計測手段42から取り込んだ締付部材のピーク角度と、記憶部28から読み出した許容角度とを比較して、締付部材が緩んでいるか否かを判定する。すなわち第1計測手段41で計測されたトルク計測値が、記憶部28から読み出した下限トルクから上限トルクまでの範囲内にある場合に、そのときに第2計測手段42で計測された締付部材のピーク角度が許容角度以上であれば、締付部材が緩んでいると判定し、締付部材のピーク角度が許容角度未満であれば、締付部材が緩んでいないと判定する。この判定結果は、例えば表示部16に表示させることができ、作業者はその場で締付部材の緩みを把握することができる。
締め付け検査手段36は、上述の締付部材が緩んでいると判定した場合に、締付部材に加わるトルク計測値や、締付部材のピーク角度や、計時手段23で得られた現在時刻などを関連付けた締付データを、その判定結果と共に記憶部28に記録し、外部入出力端子26から締付データ管理装置4にその締付データを出力する。また、締付部材が緩んでいないと判定した場合も、そのとき締付部材に加わるトルク計測値や、締付部材のピーク角度や、計時手段23で得られた現在時刻などを関連付けた締付データを、外部入出力端子26から締付データ管理装置4に出力する。
そのため締付データ管理装置4では、締め付け検査手段36の機能が動作しているときに、トルクレンチ2の測定ユニット7からの締付データをCPU50で受け取るたびに、その締付データを出力操作画面90の中の締付データ表示領域92に順次並べて表示してゆく。これにより図13に示すように、検査を行なったトルクレンチ2に対応したアドレスで、締付部材が緩んでいるか否かの判定が行われた全ての場合について、締付部材のトルク計測値やピーク角度などが締付データ表示領域92に一覧で表示される。また特にCPU50は、締付データ表示領域92に表示される締付データの中で、第2計測手段42で計測されたピーク角度が、ハードディスクドライブ54から読み出したトルクレンチ2に対応するアドレスで選択されたパターンの許容角度以上であれば、そのときの検査で締付部材が緩んでいることを知らせるために、当該ピーク角度を例えば異なる色などで強調表示する。これにより作業者は、どの検査で締付部材の緩みが発見されたのかを直感的に把握することができる。
以上のように、本実施形態の締付データ管理システム1は、締付工具となるトルクレンチ2で複数の締付部材を順次締め付けるたびに、そのトルク値と回転角度を第1計測手段41と第2計測手段42で各々計測する構成とし、第2計測手段42で計測した締付部材の回転角度としてピーク角度と、第1設定値となる規定角度とを比較して、締付部材が二度締めされていないと判定したときには、第1計測手段41で計測したトルク値としてトルク計測値を出力する一方で、締付部材が二度締めされていると判定したときには、第1計測手段41で計測したトルク値を含めて何も出力させない第1判定手段としての二度締め防止手段35を備えている。
この場合、トルクレンチ2を利用して複数の締付部材を順に締め付ける一連の作業で、締付対象に締付部材を締め付けるたびに、二度締め防止手段35は第2計測手段42で計測したピーク角度と規定角度との比較に基づき、締付部材が二度締めされていないと判定した場合にのみ、第1計測手段41で計測したトルク値を締付データとして出力する。こうすれば、トルクレンチ2で締付部材を二度締めした場合に、これを第1判定手段41で正しく判定して、第1計測手段41で計測したトルク値を出力させないようにすることが可能となり、作業者の誤認識を防止できる締付データ管理システム1を提供できる。
また本実施形態の締付データ管理システム1は、上記構成に加えて、第2計測手段42で計測した回転角度となるピーク角度と、第2設定値となる許容角度とを比較して、締付部材の締め付けが緩んでいるか否かを判定する締め付け検査手段36をさらに備えている。
この場合、トルクレンチ2で締付部材を締め付けたときに、締め付け検査手段36は第2計測手段42で計測したピーク角度と許容角度との比較に基づき、締付部材の締め付けが緩んでいるか否を判定する。こうすれば、第1計測手段41や第2計測手段42からの計測結果をそのまま利用して、締付部材が確実に締め付けられているか否かを締め付け検査手段36で判定することができ、簡単な機能追加により、締付部材の二度締め判定だけでなく、締付部材の締付け検査を実現可能にする締付データ管理システム1を提供できる。
(5)他の実施の形態
上記の実施形態では、トルクレンチ2とパーソナルコンピュータたる締付データ管理装置4とで締付データ管理システム1を構築したが、本発明の締付データ管理システム1はそれ以外に様々な形態を含む。例えば、測定ユニット7と締付データ管理装置4とを一体化させてもよく、その一体化したユニット体をトルクレンチ2と一体若しくは別体に設けてもよい。したがって、上記実施形態における二度締め防止手段35、締め付け検査手段36、第1計測手段41、第2計測手段42などが、締付データ管理システム1のどの部位に設けられていてもよい。また本発明は、締付工具を必須のものとはせず、締付工具に連携する締付データ管理システム1だけの構成も含む。ここではトルクレンチ2に限らず、トルクドライバなど種々の締付工具を適用できる。
また、上記実施形態において、第1計測手段41で計測されるトルク計測値は、一つの締付部材に対する締め付け動作の終了時におけるトルク値ではなく、締め付け動作中の最大トルク値としてもよい。同様に、第2計測手段42で計測されるピーク角度も、締め付け動作中の最大回転角度としてもよい。
また、二度締め防止手段35が締付部材の二度締めを判定する際に、締付部材のピーク角度が規定角度を超えていれば、二度締めされていないと判定し、締付部材のピーク角度が規定角度以下であれば、二度締めされていると判定してもよい。同様に、締め付け検査手段36が締付部材の緩みを判定する際に、締付部材のピーク角度が許容角度を超えていれば、締付部材が緩んでいると判定し、締付部材のピーク角度が許容角度以下であれば、締付部材が緩んでいないと判定してもよい。
さらに、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
2 トルクレンチ(締付工具)
35 二度締め防止手段(第1判定手段)
36 締め付け検査手段(第2判定手段)
41 第1計測手段
42 第2計測手段

Claims (2)

  1. 締付工具で複数の締付部材を順次締め付けるたびに、そのトルク値と回転角度を第1計測手段と第2計測手段で各々計測する構成とし、
    前記第2計測手段で計測した回転角度と第1設定値とを比較して、前記締付部材が二度締めされていないと判定したときに、前記第1計測手段で計測した前記トルク値を出力し、前記締付部材が二度締めされていると判定したときに、前記第1計測手段で計測した前記トルク値を出力させない第1判定手段を備えたことを特徴とする締付データ管理システム。
  2. 前記第2計測手段で計測した回転角度と第2設定値とを比較して、前記締付部材の締め付けが緩んでいるか否かを判定する第2判定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の締付データ管理システム。
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