JP6966720B2 - 識別プレート、トルクレンチ及びトルクレンチセット - Google Patents

識別プレート、トルクレンチ及びトルクレンチセット Download PDF

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Description

本発明は、締結部材を締め付ける位置を判別するために用いられる識別プレートと、この識別プレートとともに用いられるトルクレンチと、識別プレート及びトルクレンチを備えたトルクレンチセットとに関する。
特許文献1では、ねじを着色して複数本のねじを色分けしている。また、トルクレンチのヘッドに色別センサを設けておき、色別センサによって、トルクレンチによって締め付けられるねじの色を検出している。これにより、複数本のねじを締め付けるときの管理を行うようにしている。
トルクレンチを用いて、ワークに対して複数本のねじを締め付けるとき、この締付作業を行う順序が予め決められている。特許文献1によれば、色分けされた複数本のねじの色を検出することにより、ねじの締付作業を行う順序を把握することができる。
実開平7−20266号公報
特許文献1では、複数本のねじを予め着色しておかなければならないため、ねじの締付作業を行う上では煩雑である。また、1つのワークに対して、色分けされた複数本のねじを用いなければならず、同一色の複数のねじがワークに誤って取り付けられたときには、これらのねじに対する締付作業の順序を把握することができない。
本願第1の発明である識別プレートは、複数の締結部材の締付作業が行われるワークに載置され、複数の締結部材に対する締付作業を識別するために用いられる。識別プレートは、複数の開口部及び複数のマークを有する。複数の開口部は、複数の締結部材のそれぞれに対応して形成されており、ワークへの載置時に締結部材に対するトルクレンチの接続を許容する。複数のマークは、各開口部の縁に沿って識別プレートの外面に形成されており、互いに異なる視覚的要素を備えている。
視覚的要素としては、色、形状及び模様のうちの少なくとも一つがある。
本願第2の発明は、複数の締結部材の締付作業が行われるワークに識別プレートが載置された状態で使用されるトルクレンチである。
識別プレートは、複数の締結部材に対する締付作業を識別するために用いられ、複数の開口部と、複数のマークとを有する。複数の開口部は、複数の締結部材のそれぞれに対応して形成されており、ワークへの載置時に締結部材に対するトルクレンチの接続を許容する。複数のマークは、各開口部の縁に沿って識別プレートの外面に形成されており、互いに異なる視覚的要素を備えている。
トルクレンチは、撮像部及び制御部を有する。撮像部は、締結部材との接続部分を撮像する。制御部は、撮像部が撮像した画像に含まれるマークに基づいて、トルクレンチによる締付作業が行われている締結部材が、予め定められた締付作業の順序に基づいて特定される締結部材であるか否かを判別する。
本願第3の発明であるトルクレンチセットは、本願第1の発明である識別プレートと、トルクレンチとを備える。トルクレンチは、撮像部及び制御部を有する。撮像部は、締結部材との接続部分を撮像する。制御部は、撮像部が撮像した画像に含まれるマークに基づいて、トルクレンチによる締付作業が行われている締結部材が、予め定められた締付作業の順序に基づいて特定される締結部材であるか否かを判別する。
本発明によれば、識別プレートに形成された複数のマーク(視覚的に区別されたマーク)を利用することにより、複数の締結部材の締付作業を行う順序を管理することができる。また、識別プレートは、ワークに載置するだけであるため、複数のワークに対して1つの識別プレートを使い回すことができる。
ワークの正面図である。 識別プレートの正面図である。 ワークに識別プレートを載置した状態を示す図である。 トルクレンチの斜視図である。 トルクレンチの一部を示す側面図である。 トルクレンチの機能構成を示すブロック図である。 撮像部によって撮像された画像を示す図である。 トルクレンチの表示部の表示画面を示す図である。 締付作業の管理を行う処理を示すフローチャートである。 締付作業の管理を行う処理を示すフローチャートである。
本実施形態は、ワークに取り付けられた複数の締結部材(ボルトやねじ等)をトルクレンチによって締め付ける作業(以下、締付作業)を管理するものである。具体的には、本実施形態は、予め定められた締付作業の順序に従って、複数の締結部材に対する締付作業が行われているか否かを管理するものである。
まず、ワークの構造について、図1を用いて説明する。図1は、ワークWの一例を示す正面図である。
ワークWには、締結部材B1〜B4が取り付けられており、締結部材B1〜B4は、互いに異なる位置に配置されている。本実施形態では、ワークWの外面が平面で構成されている。なお、本実施形態では、4つの締結部材B1〜B4がワークWに取り付けられているが、締結部材の数(複数)は、適宜決めることができる。ここで、複数の締結部材は、互いに異なる位置に設けられていればよい。
後述するトルクレンチを用いることにより、締結部材B1〜B4をワークWに締め付けることができる。締結部材B1〜B4を締め付けるときには、所定の順序において締結部材B1〜B4が締め付けられる。例えば、締結部材B1、締結部材B3、締結部材B2及び締結部材B4の順で締め付けることができる。締結部材B1〜B4に対する締付作業を管理するときには、締結部材B1〜B4が所定の順序で締め付けられているかを確認する。
次に、ワークWに載置される識別プレートについて、図2を用いて説明する。図2は、識別プレート10の正面図である。識別プレート10は、締結部材B1〜B4に対する締付作業の順序を把握するために用いられる。
識別プレート10は、平板状に形成されており、4つの開口部11〜14を有する。開口部11〜14は、ワークWに取り付けられる締結部材B1〜B4の位置に対応した位置に形成されている。本実施形態において、開口部11は締結部材B1に対応し、開口部12は締結部材B2に対応し、開口部13は締結部材B3に対応し、開口部14は締結部材B4に対応している。
本実施形態では、4つの締結部材B1〜B4に対応するために、識別プレート10に4つの開口部11〜14を形成している。ここで、ワークWに取り付けられる締結部材の数だけ、開口部を識別プレート10に形成すればよい。
識別プレート10の外面には、4つのマークM1〜M4が形成されている。ここで、図2に示す識別プレート10の表面だけにマークM1〜M4を形成することもできるし、図2に示す識別プレート10の表面及び裏面にマークM1〜M4を形成することもできる。
マークM1〜M4は、同一形状に形成されているが、互いに色が異なっている。マークM1〜M4における色の相違は、マークM1〜M4のすべての色を区別できる程度であればよい。マークM1は、開口部11の縁に沿ってリング状に形成されている。マークM2は、開口部12の縁に沿ってリング状に形成されている。マークM3は、開口部13の縁に沿ってリング状に形成されている。マークM4は、開口部14の縁に沿ってリング状に形成されている。
なお、本実施形態の識別プレート10では、マークM1〜M4の色を互いに異ならせているが、これに限るものではない。すなわち、すべてのマークM1〜M4は、視覚的に区別できるものであればよい。視覚的に区別できる要素(視覚的要素)としては、色の他に、形状や模様がある。このため、色、形状及び模様のうちの少なくとも1つの要素を用いることにより、マークM1〜M4を区別することができる。マークM1〜M4の形状としては、例えば、図2に示すマークM1〜M4の外縁の形状がある。マークM1〜M4に模様を形成するときには、図2に示す色が付けられた領域に模様を形成することができる。
図3は、識別プレート10をワークWに載置した状態を示す。識別プレート10は、ワークWの表面に沿って重ねられる。
識別プレート10をワークWに載置すると、図3に示すように、開口部11〜14の内側に締結部材B1〜B4がそれぞれ位置する。締結部材B1〜B4には後述するトルクレンチが接続されるが、締結部材B1〜B4に対するトルクレンチの接続スペースを確保するために、開口部11〜14の壁面は締結部材B1〜B4から離れている。この点を考慮して、開口部11〜14の径を適宜決めることができる。
識別プレート10をワークWに載置することにより、締結部材B1〜B4に対して、マークM1〜M4がそれぞれ割り当てられる。これにより、マークM1〜M4を確認することにより、締結部材B1〜B4を区別することができる。
なお、本実施形態では、図2に示すように、開口部11〜14が円形に形成されているが、これに限るものではない。すなわち、識別プレート10をワークWに載置したときに、識別プレート10の開口部の内側に締結部材が位置するとともに、締結部材及び開口部の間に、締結部材に対するトルクレンチの接続を許容するためのスペースが形成されていればよい。この点を考慮して、開口部11〜14の形状を適宜決めることができる。
また、本実施形態では、各開口部11〜14の外縁の全体(全周)に各マークM1〜M4を形成しているが、これに限るものではない。上述したように、マークM1〜M4は、各開口部11〜14の内側に配置される締結部材B1〜B4を区別できればよく、例えば、各開口部11から14の外縁の一部に各マークを形成することができる。
図3に示す例では、識別プレート10の外形とワークWの外形が一致しているが、これに限るものではない。すなわち、ワークWに対して識別プレート10を載置することができればよく、識別プレート10の外形やワークWの外形は、適宜決められる。また、本実施形態では、平面で構成されたワークWに平板状の識別プレート10を載置しているが、これに限るものではない。識別プレート10は、ワークWの表面に沿って載置することができればよく、ワークWの表面形状に応じた形状に識別プレート10が形成されていればよい。
次に、トルクレンチの構造及び機能構成について、図4から図6を用いて説明する。図4は、トルクレンチ20の外観を示し、図5は、トルクレンチ20のヘッド部22の側面を示す。
トルクレンチ20は、この長手方向の一端に設けられたグリップ部21と、長手方向の他端に設けられたヘッド部22とを有する。グリップ部21は、締結部材B1〜B4の締付作業を行う作業者によって保持される。トルクレンチ20の長手方向における中央には、各種の情報を表示するための表示部23が設けられている。
ヘッド部22には、ソケット(不図示)などが接続される角ドライブ22aと、撮像部22bとが設けられている。撮像部22bは、角ドライブ22aに接続されたソケットを各締結部材B1〜B4に接続させたとき、ソケット及び各締結部材B1〜B4の接続部分を撮像する。撮像部22bは、角ドライブ22aから離れた位置に配置されているため、図5に示すように、撮像部22bの撮像方向Dは、トルクレンチ20の長手方向(図5の左右方向)に対して傾斜している。
トルクレンチ20の内部構造としては、トグル機構などを備えた公知の構造を採用することができる。このトルクレンチ20では、締結部材B1〜B4の締付トルクが設定トルクに到達すると、トグル機構が作動することにより、リミットスイッチがオンになる。リミットスイッチがオンであることを確認することにより、各締結部材B1〜B4に対する締付作業が完了したことを判別することができる。
一方、トルクレンチ20の種類によっては、締結部材B1〜B4の締付トルク値が設定トルク値に到達したときに、トルクレンチ20の構成部品の衝突によって、作業者の手に振動が伝達したり、音が発生したりする。この振動や音に基づいて、作業者は締付作業の完了を把握できる。締付作業の完了を把握した作業者は、トルクレンチ20に対して、締付作業の完了を示す情報を入力することができる。例えば、作業者は、表示部23に表示されたボタンを触ったり、トルクレンチ20に設けられた機械的なボタンを押したりすることにより、締付作業の完了を示す情報をトルクレンチ20に入力(操作入力)することができる。
なお、本実施形態では、ヘッド部22及び撮像部22bが一体的に形成されているが、撮像部22bは、ヘッド部22に対して着脱可能であってもよい。また、本実施形態では、ヘッド部22に撮像部22bを設けているが、トルクレンチ20のうち、ヘッド部22以外の部分に撮像部22bを設けることもできる。上述したように、撮像部22bは、ソケット及び各締結部材B1〜B4の接続部分を撮像できればよい。
図6において、制御部24は、撮像部22bを制御する。具体的には、制御部24は、撮像部22bを駆動することにより、ソケット及び各締結部材B1〜B4の接続部分を撮像する。本実施形態では、撮像部22bの画角が固定されており、撮像部22bによる撮像画像の領域は一定である。後述するように、締結部材B1〜B4に対する締付作業を管理する上では、マークM1〜M4の1つだけが撮像画像内に含まれるように、撮像部22bの画角を設定することが好ましい。
なお、撮像部22bの画角を変更することもできる。この場合には、撮像部22bによる撮像画像内にマークM1〜M4の1つだけが含まれるように、撮像部22bの画角を調整することができる。ここで、画角を広げすぎると、マークM1〜M4のうちの複数のマークが撮像画像内に含まれてしまうため、後述する締付作業の管理を行う上では好ましくない。また、画角を狭めすぎると、すべてのマークM1〜M4が撮像画像内に含まれなくなってしまうため、後述する締付作業の管理を行う上では好ましくない。これらの点を考慮して、画角を広げるときの限界値と、画角を狭めるときの限界値とを予め決めておくことができる。
図7は、撮像部22bの撮像によって得られた撮像画像(一例)Iである。図7では、トルクレンチ20の角ドライブ22aに接続されたソケット26を締結部材B3に接続しており、撮像画像Iには、識別プレート10の開口部13及びマークM3と、ソケット26の先端部とが含まれている。
締結部材B3を締め付けるとき、トルクレンチ20は、ソケット26を中心に回動する。このとき、撮像部22bは、トルクレンチ20の回動軸を中心に移動するが、上述したように図5に示す撮像方向Dで撮像を行うため、トルクレンチ20の回動位置にかかわらず、撮像部22bの撮像画像には、識別プレート10の開口部13及びマークM3と、ソケット26の先端部とが含まれる。
制御部24は、撮像部22bの撮像画像Iに含まれるマークM3に基づいて、締結部材B3に対する締付作業が行われていることを判別することができる。締結部材B1〜B4を締め付けるときには、この締付作業の順序が予め決められているため、締付作業を行うたびに撮像部22bによって撮像を行うことにより、これらの撮像画像Iに基づいて、予め決められた順序で締付作業が行われているか否かを判別することができる。ここで、図6に示すメモリ25には、締付作業の順序を示す情報が記憶されている。具体的には、締付作業の順序として、マークM1〜M4の色の順序が特定されている。
一方、制御部24は、表示部23を駆動することにより、表示部23に各種の情報を表示させる。図8は、表示部23に表示される画面(一例)を示す。
図8において、表示領域23aには、ワークWに載置された識別プレート10の画像が表示される。この画像としては、トルクレンチ20の作業者がワークWに載置された識別プレート10を認識できる画像であればよい。この画像は、例えば、ワークWに載置された識別プレート10を撮像部22bによって予め撮像した画像であってもよいし、ワークWに載置された識別プレート10を表す図形であってもよい。
表示領域23aには、ヘッド部22の一部を表すマークM11と、マークM11とともに表示される三角形状のマークM12とが表示される。マークM11,M12は、ワークWに載置された識別プレート10の画像に重ねて表示される。マークM11,M12は、締付作業を行うべき締結部材B1を指し示すものであり、トルクレンチ20の作業者は、マークM11,M12を確認することにより、締付作業を行うべき締結部材を把握することができる。
表示領域23aには、マークM13が、ワークWに載置された識別プレート10の画像に重ねて表示される。マークM13は、締付作業が完了したことを示すものであり、図8に示す例では、締付作業が完了した締結部材B3,B4に対応する位置に表示される。トルクレンチ20の作業者は、マークM13を確認することにより、締付作業が完了した締結部材を把握することができる。
一方、表示部23の表示画面には、表示領域23b〜23dが設けられている。表示領域23bには、ワークWの種類に関する情報が表示され、表示領域23cには、締付作業に用いられるトルクレンチ20の種類に関する情報が表示される。トルクレンチ20の作業者は、表示領域23b,23cの表示内容を確認することにより、ワークWやトルクレンチ20の種類を把握することができる。
表示領域23dには、締結部材B1〜B4を締め付けるときの締付トルク値の許容範囲を特定する上限値及び下限値が表示される。トルクレンチ20の作業者は、表示領域23dの表示内容を確認して締付作業を行うことができる。
なお、トルクレンチ20には、所定情報を音声として出力するスピーカを設けることができる。例えば、表示部23に表示される情報や、この情報に付随する情報を音声としてスピーカから出力することができる。スピーカの駆動は、制御部24によって制御することができる。
次に、締結部材B1〜B4の締付作業を行うときの制御部24の処理について、図9及び図10に示すフローチャートを用いて説明する。ここで、メモリ25には、締付作業の順序として、マークM1、マークM3、マークM2、マークM4の順序が記憶されている。また、締結部材B1〜B4の締付作業を行う前に、ワークWに識別プレート10が載置される。
ステップS101において、制御部24は、撮像部22bを駆動することにより、ソケット26及び締結部材B1の接続部分を示す撮像画像Iを取得する。ステップS102において、制御部24は、ステップS101の処理で取得した撮像画像I内にマークM1が含まれているか否かを判別する。撮像画像I内に含まれるマークがマークM1であるか否かは、マークM1の色に基づいて判別することができる。
撮像画像I内にマークM1が含まれていない場合、制御部24は、ステップS103において、締付作業の順序が間違っていることを示す情報をトルクレンチ20の作業者に通知して警告する。作業者への通知方法としては、例えば、表示部23に通知内容(警告内容)を表示したり、トルクレンチ20にスピーカを設けた場合には、通知内容(警告内容)を音声としてスピーカから出力したりすることができる。警告を受けた作業者は、締付作業の順序が間違っていることを認識でき、本来の締付作業を行うべき締結部材B1にソケット26を接続し直して締付作業を再開することができる。
撮像画像I内にマークM1が含まれている場合、制御部24は、ステップS104において、締結部材B1の締付作業が完了したか否かを判別する。ここで、制御部24は、締結部材B1の締付作業が完了するまで待機する。締付作業が完了したか否かの判別は、上述したように、締付作業の完了に伴うリミットスイッチの出力信号に基づいて行ったり、締付作業の完了に伴う作業者の操作入力の信号に基づいて行ったりすることができる。
締結部材B1の締付作業が完了すると、ステップS105において、制御部24は、表示部23の表示領域23aにおいて、マークM1に対してマークM13を重ねて表示させる。そして、制御部24は、ステップS106以降の処理に進む。
ステップS106において、制御部24は、撮像部22bを駆動することにより、ソケット26及び締結部材B3の接続部分を示す撮像画像Iを取得する。ステップS107において、制御部24は、ステップS106の処理で取得した撮像画像I内にマークM3が含まれているか否かを判別する。撮像画像I内に含まれるマークがマークM3であるか否かは、マークM3の色に基づいて判別することができる。
撮像画像I内にマークM3が含まれていない場合、制御部24は、ステップS108において、締付作業の順序が間違っていることを示す情報をトルクレンチ20の作業者に通知して警告する。警告を受けた作業者は、締付作業の順序が間違っていることを認識でき、本来の締付作業を行うべき締結部材B3にソケット26を接続し直して締付作業を再開することができる。撮像画像I内にマークM3が含まれている場合、制御部24は、ステップS109において、締結部材B3の締付作業が完了したか否かを判別する。ここで、制御部24は、締結部材B3の締付作業が完了するまで待機する。
締結部材B3の締付作業が完了すると、ステップS110において、制御部24は、表示部23の表示領域23aにおいて、マークM3に対してマークM13を重ねて表示させる。そして、制御部24は、ステップS111以降の処理に進む。
ステップS111において、制御部24は、撮像部22bを駆動することにより、ソケット26及び締結部材B2の接続部分を示す撮像画像Iを取得する。ステップS112において、制御部24は、ステップS111の処理で取得した撮像画像I内にマークM2が含まれているか否かを判別する。撮像画像I内に含まれるマークがマークM2であるか否かは、マークM2の色に基づいて判別することができる。
撮像画像I内にマークM2が含まれていない場合、制御部24は、ステップS113において、締付作業の順序が間違っていることを示す情報をトルクレンチ20の作業者に通知して警告する。警告を受けた作業者は、締付作業の順序が間違っていることを認識でき、本来の締付作業を行うべき締結部材B2にソケット26を接続し直して締付作業を再開することができる。撮像画像I内にマークM2が含まれている場合、制御部24は、ステップS114において、締結部材B2の締付作業が完了したか否かを判別する。ここで、制御部24は、締結部材B2の締付作業が完了するまで待機する。
締結部材B2の締付作業が完了すると、ステップS115において、制御部24は、表示部23の表示領域23aにおいて、マークM2に対してマークM13を重ねて表示させる。そして、制御部24は、ステップS116以降の処理に進む。
ステップS116において、制御部24は、撮像部22bを駆動することにより、ソケット26及び締結部材B4の接続部分を示す撮像画像Iを取得する。ステップS117において、制御部24は、ステップS116の処理で取得した撮像画像I内にマークM4が含まれているか否かを判別する。撮像画像I内に含まれるマークがマークM4であるか否かは、マークM4の色に基づいて判別することができる。
撮像画像I内にマークM4が含まれていない場合、制御部24は、ステップS118において、締付作業の順序が間違っていることを示す情報をトルクレンチ20の作業者に通知して警告する。警告を受けた作業者は、締付作業の順序が間違っていることを認識でき、本来の締付作業を行うべき締結部材B4にソケット26を接続し直して締付作業を再開することができる。撮像画像I内にマークM4が含まれている場合、制御部24は、ステップS119において、締結部材B4の締付作業が完了したか否かを判別する。ここで、制御部24は、締結部材B4の締付作業が完了するまで待機する。
締結部材B4の締付作業が完了すると、ステップS120において、制御部24は、表示部23の表示領域23aにおいて、マークM4に対してマークM13を重ねて表示させる。
上述した処理を行うことにより、すべての締結部材B1〜B4を、予め決められた順序において締め付けることができる。また、すべての締結部材B1〜B4を正常に締め付けたとき、表示部23の表示領域23aには、すべてのマークM1〜M4に対してマークM13が重ねて表示される。作業者は、表示領域23aを確認することにより、すべての締結部材B1〜B4が予め決められた順序で締め付けられたことを把握することができる。これにより、締結部材の締め忘れを防止することができる。
なお、本実施形態では、締付作業の順序を示す情報を、トルクレンチ20のメモリ25に記憶しているが、これに限るものではない。例えば、トルクレンチ20の外部に設置された外部装置のメモリに、締付作業の順序を示す情報を記憶することができる。締付作業の管理を行うとき、トルクレンチ20は、有線又は無線を介して外部装置と通信することができる。
ここで、締付作業の管理は、トルクレンチ20の制御部24が行ってもよいし、外部装置に設けられた制御部が行ってもよい。トルクレンチ20の制御部24が締付作業の管理を行う場合、トルクレンチ20は、締付作業の順序を示す情報を外部装置から取得すればよい。外部装置の制御部が締付作業の管理を行う場合、撮像部22bの撮像画像や締付作業の完了を示す情報をトルクレンチ20から外部装置に送信すればよい。
本実施形態によれば、識別プレート10を用いることにより、締結部材B1〜B4に対する締付作業の順序を管理することができる。識別プレート10はワークWに載置するだけであるため、複数のワークWに対して1つの識別プレート10を使い回すことができる。すなわち、1つのワークWに対する締結部材B1〜B4の締付作業が完了した後、識別プレート10をワークWから取り外して他のワークWに載置すれば、他のワークWに対する締結部材B1〜B4の締付作業を行うことができる。
10:識別プレート、11〜14:開口部、20:トルクレンチ、21:グリップ部、
22:ヘッド部、22a:角ドライブ、22b:撮像部、23:表示部、24:制御部、
25:メモリ、W:ワーク、B1〜B4:締結部材、M1〜M4:マーク、
M11〜M13:マーク

Claims (4)

  1. 複数の締結部材の締付作業が行われるワークに載置され、前記複数の締結部材に対する締付作業を識別するための平板状の識別プレートであって、前記複数の締結部材のそれぞれに対応して形成されており、前記ワークへの載置時に前記締結部材に対するトルクレンチの接続を許容する複数の開口部と、前記各開口部の縁に沿って前記識別プレートの外面に平面的に形成され、互いに異なる視覚的要素を備えた複数のマークと、を有する前記識別プレートと、
    トルクレンチと、を有し、
    前記トルクレンチは、
    前記締結部材との接続部分を撮像する撮像部と、
    予め定められた締付作業の順序を示す情報として、前記複数のマークの順序を示す情報を記憶するメモリと、
    前記撮像部が撮像した画像に含まれる前記マークと前記メモリに記憶される前記複数のマークの順序を示す情報とに基づいて、前記トルクレンチによる締付作業が行われている前記締結部材が、予め定められた締付作業の順序に基づいて特定される締結部材であるか否かを判別する制御部と、
    を有することを特徴とするトルクレンチセット。
  2. 複数の締結部材の締付作業が行われるワークに載置され、前記複数の締結部材に対する締付作業を識別するための平板状の識別プレートであって、前記複数の締結部材のそれぞれに対応して形成されており、前記ワークへの載置時に前記締結部材に対するトルクレンチの接続を許容する複数の開口部と、前記各開口部の縁に沿って前記識別プレートの外面に平面的に形成され、互いに異なる視覚的要素を備えた複数のマークと、を有する前記識別プレートと、
    トルクレンチと、を有し、
    前記トルクレンチは、
    前記締結部材との接続部分を撮像する撮像部と、
    予め定められた締付作業の順序を示す情報として、前記複数のマークの順序を示す情報を外部装置から取得し、前記撮像部が撮像した画像に含まれる前記マークと取得した前記複数のマークの順序を示す情報とに基づいて、前記トルクレンチによる締付作業が行われている前記締結部材が、予め定められた締付作業の順序に基づいて特定される締結部材であるか否かを判別する制御部と、
    を有することを特徴とするトルクレンチセット。
  3. 複数の締結部材の締付作業が行われるワークに載置され、前記複数の締結部材に対する締付作業を識別するための平板状の識別プレートであって、前記複数の締結部材のそれぞれに対応して形成されており、前記ワークへの載置時に前記締結部材に対するトルクレンチの接続を許容する複数の開口部と、前記各開口部の縁に沿って前記識別プレートの外面に平面的に形成され、互いに異なる視覚的要素を備えた複数のマークと、を有する前記識別プレートと、
    前記締結部材との接続部分を撮像する撮像部を有するトルクレンチと、
    前記トルクレンチと通信する外部装置と、を有するトルクレンチセットであって、
    前記外部装置は、予め定められた締付作業の順序を示す情報として、前記複数のマークの順序を示す情報を記憶するメモリと、前記撮像部が撮像した画像を前記トルクレンチから取得し、取得した前記画像に含まれる前記マークと前記メモリに記憶される前記複数のマークの順序を示す情報とに基づいて、前記トルクレンチによる締付作業が行われている前記締結部材が、予め定められた締付作業の順序に基づいて特定される締結部材であるか否かを判別する制御部と、を有することを特徴とするトルクレンチセット。
  4. 前記視覚的要素は、色、形状及び模様のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のトルクレンチセット
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