JP5367223B2 - アルコール類発生抑制用建築組成物 - Google Patents

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本発明は、フタル酸エステル、トリメリット酸エステル、脂肪族二塩基酸エステルおよびリン酸エステルよりなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を含有する塩化ビニル系樹脂組成物などの合成樹脂組成物が、セメントなどのアルカリ成分含有層などのアルカリ成分と接触する部分で使用されている場合に発生する臭気および/またはシックハウス症候群などの原因物質である2−エチルヘキサノールなどのアルコールが生成するのを抑制することのできるアルコール類発生抑制用建築組成物に関する。
合成樹脂製床材とくに塩化ビニル系樹脂製床材には、フタル酸エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤および/またはリン酸エステル系可塑剤が大量に用いられているが、このフタル酸エステル系可塑剤などが下地湿気あるいはそれによるコンクリート中からのアルカリ性物質などの影響により臭気発生の原因になっていることはよく知られている。
また、例えば、2002年4月に発行された日本衛生学雑誌第57巻第1号第290ページ(非特許文献1)に開示されているように、建材中のフタル酸エステル系可塑剤に起因する2−エチルヘキサノールがシックハウス症侯群の原因となっていることが報告されている。
前記フタル酸エステル系可塑剤例えばフタル酸ジ(2−エチルヘキシル)(DOP)と下地に含まれているアルカリとの反応により2−エチルヘキサノールが発生する反応は、下記に示すとおりである。
Figure 0005367223
その対応策の1つとしてフタル酸エステル系可塑剤の使用を回避することが考えられ、その1つとして塩素化パラフィンの使用が提案されているが、どうしても充分な可塑化効果が得られないという問題点がある。
本出願人は、特許文献1において、2−エチルヘキサノールの発生を抑制できる合成樹脂組成物および合成樹脂系床材を提案した。
この発明は、
(A)イソシアネート基と反応性を有する基をもつ不飽和脂肪酸モノグリセリド、イソシアネート基と反応性を有する基をもつ不飽和脂肪酸ジグリセリドおよびイソシアネート基と反応性を有する基をもつ不飽和脂肪酸トリグリセリドよりなる群から選ばれた不飽和脂肪酸グリセリドに、ジイソシアネートおよびトリイソシアネートよりなる群から選ばれたイソシアネート化合物を反応させて得られた、未反応のイソシアネート基含有不飽和脂肪酸グリセリドのイソシアネート変性体と
(B)(イ)フタル酸エステル系可塑剤
(ロ)トリメリット酸エステル系可塑剤
(ハ)脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤
(ニ)リン酸エステル系可塑剤
よりなる群から選ばれた少なくとも1種の可塑剤
とを含有することを特徴とする合成樹脂組成物よりなる合成樹脂製床材に関するものであるが、前記(A)成分である未反応のイソシアネート基含有不飽和脂肪酸グリセリドのイソシアネート変性体が、下記の反応式のように2−エチルヘキサノールなどのアルコール成分と反応してアルコール成分をとり込むことにより、臭気の発生を抑制するものである。
Figure 0005367223
本発明は、この技術をさらに発展させたものである。
日本衛生学雑誌第57巻第1号第290ページ 特願2005−314332号明細書
本発明の目的は、建物の下地などアルカリ性物質を発生する組成物の上に適用される合成樹脂層、とくに塩化ビニル系樹脂層に含まれているフタル酸エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤などの酸エステル系可塑剤の加水分解により生成するアルコール類、とくにフタル酸ジ(2−エチルヘキシル)(DOP)可塑剤の加水分解により生成する2−エチルヘキサノールを抑制することができる、アルコール類発生抑制用建築組成物の提供にある。
本発明は、下記(I)と(II)を配合したことを特徴とする、可塑剤の加水分解によるアルコール類発生抑制用建築組成物に関する。
(I) フタル酸エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤およびリン酸エステル系可塑剤から選ばれた少なくとも1種を含有する合成樹脂系床材組成物、または前記合成樹脂系床材組成物からなる床材に隣接して用いられる合成樹脂系下地用組成物もしくは合成樹脂系コーティング用組成物
(II) (i)イソシアネート基(−N=C=O基)含有化合物と、(ii)ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、及び両末端に水酸基を有するポリブタジエンよりなる群から選ばれたものとを反応させて得られるイソシアネート基含有反応生成物
なお、(I)に対する(II)の添加量は、0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%である。
本発明に用いる(i)のイソシアネート基(−N=C=O基)含有化合物としては、脂肪族イソシアネート、芳香族イソシアネート、その分子中の1部にイソシアネート基を有する高分子化合物などを挙げることができる。また1つの化合物当りのイソシアネート基の数は、1つであってもよいし、2以上であってもよい。以下に具体例を示と、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、オクタメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネートなどの炭素数6〜20の脂肪族ジイソシアネート化合物、トリレンジイソシアネート(TDI)、水素添加したTDI(メチルシクロヘキサンのジイソシアネート)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、m−キシリレンジイソシアネート(MXDI)、メチレンビス(1,4−フェニレン)ジイソシアネート(MDI)、ジメリールジイソシアネート(DDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、トリデンジイソシアネート、フェニルイソシアネート、クロルフェニルイソシアネート、ジクロルフェニルイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(4−フェニルイソシアネートチオホスフェート)、N,N′(4,4′−ジメチル−3,3′−ジフェニルジイソシアネート)ウレジオン、4,4′,4″−トリメチル−3,3′,3″−トリイソシアネート−2,4,6−トリフェニルシアヌレート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエートなどの化合物およびポリメチレンポリフェニルイソシアネート(P.A.P.I:昭和44年6月30日、日刊興行新聞社発行、岩田敬治著、「ポリウレタン樹脂」45〜51頁参照)、イソシアネート再生体(上記刊行物51〜52頁参照)あるいは前述のようなイソシアネート化合物とポリオール、ポリカルボン酸、ポリアミンなどのイソシアネート基と反応性の基をもつ化合物との反応生成物であって、末端に未反応のイソシアネート基をもつものなどを挙げることができる。
前記(ii)の複数の水酸基(COOH基の形でもよい)を含有する化合物としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、両末端に水酸基を有するポリブタジエンを挙げることができる。
ポリエステルポリオールとしては、末端が水酸基のヒドロキシルポリエステル、末端がカルボキシル基のカルボキシルポリエステルなどを挙げることができる。
このものは、通常ポリウレタン製造用原料として周知のものであり、例えば昭和44年6月30日 日刊工業新聞社発行 岩田敬治著 プラスチック材料講座2「ポリウレタン樹脂」第56〜61頁記載のものを挙げることができる。
ポリエーテルポリオールとしては、ポリオキシプロピレングリコール、ポリ(オキシプロピレン)ポリ(オキシエチレン)グリコール、ポリ(オキシブチレン)グリコール、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコールなどのジオール、ポリ(オキシプロピレン)トリオール、ポリ(オキシプロピレン)ポリ(オキシエチレン)トリオール、ポリ(オキシプロピレン)ポリ(オキシエチレン)ポリ(オキシプロピレン)トリオールなどのトリオール、その他、ソルビトール、ペンタエリスリトール、シュクローズ、スターチ、リン酸などの無機酸を開始剤としたポリ(オキシプロピレン)ポリオール、ポリ(オキシプロピレン)ポリ(オキシエチレン)ポリオールなどを挙げることができる(詳しくは、前記「ポリウレタン樹脂」第61〜69頁参照)。
本発明における(i)のイソシアネート基含有化合物と(ii)の複数の水酸基を含有する化合物との使用割合は、NCO基の数/OHの数の比が1.1〜2.0であることが好ましく、とくに1.1〜1.5であることが望ましい。
なお、本発明においては、前記(i)と(ii)の反応が終了した後、このままでは粘度が高すぎるので、前記反応に用いたイソシアネート基含有化合物を加え、遊離のNCO含有率が15〜17%になるように調製することが好ましい。
本発明では、イソシアネート基含有反応生成物を、フタル酸エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤およびリン酸エステル系可塑剤から選ばれた少なくとも1種を含有する合成樹脂系床材組成物、または該合成樹脂系床材組成物からなる床材に隣接して用いられる合成樹脂系下地用組成物もしくは合成樹脂系コーティング用組成物中にブレンドして用いる。
合成樹脂系組成物に可塑剤として用いられているフタル酸エステル、トリメリット酸エステル、脂肪族二塩基酸エステル、リン酸エステルとしては、下記のものを挙げることができる。
フタル酸エステルとしては、フタル酸ジイソヘプチルエステル(DHP)、フタル酸ジn−デシルエステル(DnDP)、フタル酸ジイソデシルエステル(DIDP)、フタル酸ジイソオクチルエステル、フタル酸ジ(2−エチルヘキシル)エステル(DOP)、フタル酸ジイソノニルエステル(DINP)、フタル酸ジウンデシルエステル(DUP)、アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)エステル(DOA)、アジピン酸ジ(イソノニル)エステル(DINA)などを挙げることができる。
トリメリット酸エステルとしては、トリメリット酸トリ(2−エチルヘキシル)エステル、トリメリット酸ジ(2−エチルヘキシル)エステル、トリメリット酸トリイソノニルエステル、トリメリット酸トリイソデシルエステルなどを挙げることができる。
脂肪族二塩基酸エステルとしては、ジ(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイソデシルアジペート、ジ(2−エチルヘキシル)アゼラエート、ジブチルセバケート、ジ(2−エチルヘキシル)セバケート、ジ(2−エチルヘキシル)イソセバケートなどを挙げることができる。
リン酸エステルとしては、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリイソオクチルホスフェートなどの脂肪族エステルを挙げることができる。
本発明において建築組成物の中心成分である合成樹脂としては、前記(ii)の成分が配合されたものであれば、いずれの合成樹脂であってもよい。もっとも代表的な樹脂としては、塩化ビニル系樹脂であり、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体などが代表的なものである。
イソシアネート基含有反応生成物の溶剤としてはメタノール、エタノールなどのアルコール系溶剤、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系溶剤、ベンゼンなどの芳香族系溶剤、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、酢酸エチル、塩化メチレンなどの溶剤が例示できる。
本発明における合成樹脂系床材組成物は、塩化ビニル樹脂で代表される合成樹脂系のシート状床材やタイルなどを形成するためのものであり、合成樹脂系下地用組成物は、床材の下地補修材を形成するためのものであり、合成樹脂系コーティング用組成物は、床材のコーティング材を形成するためのものである。このコーティング材は前記合成樹脂系床材組成物からなる床材の表面にコーティングして使用されるもので、このコーティング材に本発明に係る反応生成物を含有させておくことにより、床材からのアルコール類の発生を抑制できる。この種のコーティング材としてはアクリル樹脂系のコーティング材、ウレタン樹脂系のコーティング材、アクリル−ウレタン共重合樹脂系コーティング材が例示できる。
前記下地補修材とは、塩化ビニル系樹脂組成物が適用される下地の仕上げのために用いられる表面塗工材や下地補修のために用いられる下地補修材を意味する。言い換えれば、新築の際の下地の表面に塗布する表面塗工材や下地に亀裂が入ったときなどに用いる下地補修材を指すものであり、下地の平滑性、水平性、補強、粉止め、クラック等の補修、床材用の接着材使用時の接着性向上のために用いられるものである。
これらの下地補修材としては、セメント系のもの(石膏系、セラミック系のものを含む)、樹脂系のもの、アスファルト系のものあるいはこれらの併用系のものなどを挙げることができる。
具体例としては、下記の1〜8を挙げることができる。
1.ポリマーセメントモルタル(例、株式会社タジマ商品名:フラッター)
モルタルにラテックスや樹脂エマルジョンを加えて混練したもの。本件の試料であるフラッターはポリマーセメントモルタルに分類される。基本的な配合表を以下に示す。
Figure 0005367223
2.セルフレベリング材(SL材)
セルフレベリング材自体の流動性によって表面が自然に水平になる性質を持つもの。セメント系、石膏系、セラミック系のものである。
3.樹脂モルタル
セメントの代りにエポキシ樹脂等の樹脂と砂を1:5〜6の割合で混練したもの。硬化が早く強度が大きい。
4.ポリマーセメントスラリー(例、株式会社タジマ商品名:フラッターQ、フラッターLC)
セメントに微細骨材、水、ラテックスや樹脂エマルジョンを加えて混連し流動性を高めたもの。おもに薄塗り補修に使用される。
5.エポキシ系グラウト剤
コンクリートに発生したクラックや間隙の補修に使用するグリース状のエポキシ樹脂。
6.弾性シーリング材
クラックの成長抑制用の充填材。ウレタンやシリコン等が使用される。
7.荷重床プライマー〔例、株式会社タジマの製品、荷重床プライマー・A液(主剤:エポキシ樹脂)と荷重床プライマー・B液(硬化剤:アミン化合物)の組合せ、同荷重床ハードナー・A液(主剤)と荷重床ハードナー・B液(硬化剤)の組合せ、荷重床パテ・A液(主剤)と荷重床パテ・B液(硬化剤)の組合せ〕
床材施工の際、下地の表面強化を要する場合に使用するエポキシ系の補強剤。有機溶剤を多く含むため、コンクリートに浸透しやすい。
8.樹脂系エマルジョン(例、株式会社タジマ商品名:フラッタープライマー:酢酸ビニル/マレイン酸共重合樹脂エマルジョン)
下地表面が粉っぽい場合に、ラテックスやエマルジョン樹脂を水で薄めたプライマーを塗布することにより、粉止め処理を行うことができる。浸透性があまりなく高歩行箇所では剥離することがあるので、軽歩行箇所に使用が限られる。
本発明の組成物をコンクリート系下地に充てん、塗布または含浸させ、該組成物を硬化または乾燥させたのち、PVC系の床材の仕上材を、接着剤を用いるかまたは置敷により施工する。
建物の下地などアルカリ性物質を発生する組成物の上に適用される合成樹脂層、とくに塩化ビニル系樹脂層からなる床材に含まれているフタル酸エステル、トリメリット酸エステル、脂肪族二塩基酸エステル、リン酸エステルなどがコンクリート中のアルカリ成分と反応して2−エチルヘキサノールなどのアルコールを生成しても、本発明で用いる組成物中のイソシアネート基含有反応生成物と反応し、実質的に2−エチルヘキサノールなどのアルコールが大気中に漏れ出ることはほとんどないため、顕著な臭気抑制効果をあげることができる。
したがって、本発明の組成物はDOPなどを含有している可能性が高い合成樹脂製、とくに塩化ビニル系樹脂製の床材組成物中に、あるいはそれらと接触する下地の表面層として適用することにより、所期の効果を発揮することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
合成例
ポリプロピレングリコール 55重量%
2,4−トリレンジイソシアネート(TDI) 45重量%
とを反応させ、末端に未反応のイソシアネート基をもつポリイソシアネートを得た。
合成例
ポリブタジエンの両末端に水酸基を有するポリマー 70重量%
2,4−トリレンジイソシアネート(TDI) 30重量%
とを反応させ、末端に未反応のイソシアネート基をもつポリイソシアネートを得た。
実施例
下記組成をもつ「可塑剤としてトリメリット酸エステルを用いた床材下層シート」を作った。
PVC 30重量%
TOTM* 12重量%
炭酸カルシウム 56.5重量%
Ca/Zn系安定剤 0.5重量%
ステアリン酸 0.5重量%
合成例の反応生成物 0.5重量%
*:2−エチルヘキサノールを原料としたトリメリット酸エステル
上記組成のシートをコンクリート下地上に形成し、その上に塩化ビニル樹脂系床材を形成した。その結果、満足すべき悪臭抑制効果が得られた。
実施例
下記組成をもつ「可塑剤としてアジピン酸ジ−2−エチルヘキシルを用いた捨張りシート」を作った。
PVC 30重量%
DOA 12重量%
炭酸カルシウム 56.5重量%
Ca/Zn系安定剤 0.5重量%
ステアリン酸 0.5重量%
合成例の反応生成物 0.5重量%
この捨張りシートをコンクリート下地上に適用し、その上に塩化ビニル系樹脂床材を形成した。その結果、満足すべき悪臭抑制効果が得られた。
実施例
下記組成をもつ「表面塗工材」を得た。
塩化メチレン 90重量%
合成例の反応生成物 10重量%
この表面塗工剤をコンクリート下地上に適用し、その上に塩化ビニル樹脂系床材を形成した。その結果、満足すべき悪臭抑制効果が得られた。
実施例
下地補修材として、下記組成の樹脂モルタルを作った。
エポキシ樹脂 15重量%
骨剤 82重量%
合成例の反応生成物 3重量%
この樹脂モルタルをコンクリート下地上に適用し、その上に塩化ビニル樹脂系床材を形成した。その結果、満足すべき悪臭抑制効果が得られた。
実施例
下記組成の紫外線硬化型床用塗料を作った。
UV塗料用ウレタンアクリレート樹脂(無黄変タイプ) 80重量%
トリメチルプロパントリアクリレート 架橋剤 5重量%
ヘキサンジオールジアクリレート 架橋剤 5重量%
シリコーンオイル 1重量%
ベンゾフェノン 増感剤 3重量%
イルガキュアー651(チバガイギー) 開始剤 3重量%
合成例の反応生成物 3重量%
この塗料を塩化ビニル樹脂系床材表面にコーティングした。その結果、満足すべき悪臭抑制効果が得られた。

Claims (1)

  1. 下記(I)と(II)を配合したことを特徴とする、可塑剤の加水分解によるアルコール類発生抑制用建築組成物。
    (I) フタル酸エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤およびリン酸エステル系可塑剤から選ばれた少なくとも1種を含有する合成樹脂系床材組成物、または前記合成樹脂系床材組成物からなる床材に隣接して用いられる合成樹脂系下地用組成物もしくは合成樹脂系コーティング用組成物
    (II) (i)イソシアネート基(−N=C=O基)含有化合物と、(ii)ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、及び両末端に水酸基を有するポリブタジエンよりなる群から選ばれたものとを反応させて得られるイソシアネート基含有反応生成物
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