JP5366936B2 - 猫アレルギーに対するワクチンペプチド併用剤 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、猫へのアレルギーを予防又は治療するためのペプチドを含む組成物に関し、特にペプチドの最適な併用剤に関する。
発明の背景
T細胞抗原認識は、抗原提示細胞(APC)が抗原断片(ペプチド)を主要組織適合複合体(MHC)分子に結合して、その細胞表面に提示することを必要とする。T細胞は、抗原特異的T細胞受容体(TCR)を使用して、APCによって提示された抗原断片を認識する。このような認識は免疫系への引き金として働き、認識された抗原を根絶するための様々な応答を引き起こす。
ヒトなどの生体の免疫系による外部抗原の認識は、場合によっては、アトピー状態として知られる疾患をもたらし得る。後者の例としては、喘息、アトピー性皮膚炎及びアレルギー性鼻炎を含むアレルギー性疾患がある。この疾患群においては、Bリンパ球が、外部由来の抗原(これらの分子はアレルギー反応を引き起こすため、この文脈においてはアレルゲンと呼ばれる)を結合するIgEクラス(ヒトにおいて)の抗体を産生する。アレルゲン特異的IgEの産生は、Tリンパ球に依存性であり、Tリンパ球も(アレルゲンに対して特異的であり)アレルゲンによって活性化される。アレルゲン特異的IgE抗体は、好塩基球及びマスト細胞などの細胞によるIgEに対する表面受容体の発現のおかげで、これらの細胞の表面に結合する。
アレルゲンによる表面結合IgE分子の架橋の結果、これらのエフェクター細胞の脱顆粒が起こり、ヒスタミン、5−ヒドロキシトリプタミンなどの炎症メディエイター、及び、スルフィドロイコトリエン類(sulphidoleukotrienes)などの脂質メディエイターの放出が起こる。IgE依存性の事象に加えて、喘息などの特定のアレルギー性疾患が、IgE非依存性の事象によって特徴付けられる。
アレルギー性IgE介在性疾患は現在のところ、症状の軽減又は予防をもたらす薬剤で治療される。このような薬剤の例としては、抗ヒスタミン剤、β2作動薬、及びグルココルチコステロイド類(glucocorticosteroids)がある。また、いくつかのIgE介在性疾患は、アレルゲン成分又は抽出物の定期的な注射を含む脱感作手段により治療される。脱感作治療は、アレルゲンについてIgEと競合するIgG反応を誘導し得、又はアレルゲンに対するIgEの合成を阻害する特異的サプレッサーT細胞を誘導し得る。この形態の治療は、常に効果的であるわけではなく、深刻な副作用、特に全身性アナフィラキシーショックを引き起こす危険がある。これは、直ちに認識され、アドレナリンで治療されない限り、致命的になり得る。他の外来性抗原への免疫反応性を変えることもアレルギー反応自体を引き起こすこともなしに、特定のアレルゲンへの望まれないアレルギー性免疫応答を軽減又は解消する治療的処置は、アレルギーを有する個体に非常に有用であろう。
世界人口のおよそ10%は、猫(Felis domesticus)へのアレルギーを有し、喘息患者の67%までが猫アレルゲンに感受性である。猫により産生される主要なアレルゲンは、糖タンパク質Fel d1であり、猫アレルギーを患う患者の90〜95%において反応を引き起こす。したがって治療的又は予防的処置は、猫アレルギーを患っている、又は患う危険のあるヒトに非常に有用であろう。
発明の要旨
本発明者らは、Fel d1タンパク質のペプチド断片の特定の併用剤が、個体をFel d1アレルゲンに対して脱感作するのに特に有用であることを発見した。本発明のポリペプチド併用剤は、多数のMHCクラスII分子に結合する能力、及び最少限のヒスタミン放出でT細胞増殖を引き起こす能力について選択された。したがって本発明の組成物、製品、ベクター及び製剤は、寛容化により猫へのアレルギーを予防又は治療するために個体へ提供され得る。
本発明のポリペプチドは、初めに、ペプチド−MHC結合アッセイの使用によって、潜在的T細胞エピトープとして選択された。例えば、図1(MHCクラスII結合アッセイにおいて、Fel d1鎖1及び2由来の様々なペプチドの、複数のDR型への結合能力を実証する)を参照されたい。次いで、これらの候補ポリペプチドは、寛容化における使用可能性についてさらにスクリーニングされた。
ペプチド免疫に基づく脱感作アプローチに伴う困難は、免疫に使用されるべきペプチドのための基礎として、アレルゲンの適切な大きさ及び領域をいかに選択するかという点にある。最適なペプチドの大きさは、極めて重要である。もしペプチドが小さすぎれば、ワクチンは免疫応答の誘導において有効でなくなるであろう。もしペプチドが大きすぎれば、又はもし抗原全体が個体に導入されれば、有害反応(例えばアナフィラキシーなど)を誘導する危険があり、これは致命的であり得る。
本発明のポリペプチドは、それらが分子全体のIgE結合性エピトープのコンフォメーションを保持することを可能にする顕著な三次構造を有さない程度に十分に小さい大きさである一方、T細胞特異性を保持するよう選択された。したがって本発明のポリペプチドは、マスト細胞及び好塩基球などの細胞上の近接した特異的IgE分子の顕著な架橋を誘導せず、その結果顕著なヒスタミン放出を引き起こさない。
本発明のペプチドは、最少限のヒスタミン放出しか引き起こさない一方で、T細胞サンプルへ投与されるとT細胞増殖をもたらすという点で都合が良い。このことは、実施例2において実証される。本発明のポリペプチドは、猫アレルギー個体において遅発型反応(late phase response)を誘導することができる。したがって、これらのポリペプチド、又はこれらのポリペプチドを発現することのできるポリヌクレオチドを含む、本発明の組成物、製品及び製剤は、この抗原に感作された個体におけるFel d1アレルゲンへの過敏性の低減において有用かつ有効である。
本発明のさらなる利点は、主要組織適合複合体(MHC)分子を広く標的とするという、ペプチドの併用剤の能力である。T細胞受容体(TCR)は、特異性において非常に多様である。多様性は、抗体分子と同様、細胞内の遺伝子組換え現象を通じて生み出される。TCRは、主要組織適合複合体(MHC)の遺伝子によりコードされる分子に結合した短いペプチドの形態の抗原を認識する。これらの遺伝子産物は、移植において使用される「組織型」を生じさせる、ヒト白血球抗原分子(HLA)(これらの用語は互換的に使用され得る)とも呼ばれる分子と、同じ分子である。個々のMHC分子は、ペプチド結合溝を有し、この溝は、それらの形及び電荷により、限られたペプチド群に結合することができるのみである。1つのMHC分子が結合するペプチドには、他のMHC分子が必ずしも結合しない場合がある。
抗原又はアレルゲンなどのタンパク質分子が、抗原提示細胞(例えばBリンパ球、樹状細胞、単球及びマクロファージなど)により取り込まれると、その分子は細胞内で酵素的に分解される。分解の過程は、その分子のペプチド断片を生じさせ、次いで、もしそれらが適切な大きさ、電荷及び形であれば、特定のMHC分子のペプチド結合性溝内に結合し得、続いて抗原提示細胞の表面上に提示され得る。もしペプチド/MHC複合体が抗原提示細胞表面上に十分な数で存在すれば、それらは、次いで、適切なペプチド/MHC特異的T細胞受容体を有するT細胞を活性化し得る。
MHCの多型性により、ヒトなどの非近交系集団内の個体は、それらの細胞表面上に異なる組み合わせのMHC分子を発現するであろう。異なるMHC分子は、同じ分子由来の種々のペプチドを、そのペプチドの大きさ、電荷及び形に基づき、結合し得るため、異なる個体は、MHC分子に結合した異なるレパートリーのペプチドを提示するであろう。ヒトなどの非近交系集団における普遍的なMHC結合性ペプチドエピトープの同定は、近交系動物(例えば実験室マウスの特定の系統など)におけるよりも困難である。個体間の示差的MHC発現、並びにペプチド結合及びこれがもたらす提示における固有の相違に基づけば、ヒトにおける脱感作治療のために役立つ単一のペプチドが同定できるとは考えにくい。
しかし本発明のペプチド併用剤は、集団の大多数のMHCを標的とすることにより、広範囲にわたる有効性をヒト集団にもたらす。例えば、どのようなペプチド又はペプチド併用剤が有効かを決定するために、患者又は個体の型を決定し、彼又は彼女がどのMHCクラスII分子を有するのか決定することは不要となろう。したがって本発明のペプチドで製剤化したワクチンは、広い有用性を有する。
本発明者らの研究は、以下の特徴を有するペプチド併用剤を生み出した:
−該併用剤は、多くの異なるMHCクラスII分子に結合する(図2(多くの異なるMHC分子に結合しない多数の併用剤を示す)を参照のこと)
−該併用剤は、アレルゲン全体と同じ又はより少ないヒスタミン放出を引き起こし、かつ/又はアレルゲン全体と同等のサイトカイン放出プロファイルを有する
−該併用剤のペプチドは可溶性である。
したがって、本発明は、寛容化による猫へのアレルギーの予防又は治療用組成物であって、
a)配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかから選択される4以上のポリペプチド、及び随意に、
b)以下の特徴を有する1、2又は3のポリペプチド:
(i)a)において選択しなかった配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含む;及び、
(ii)9から30アミノ酸長、
を含む組成物を提供する。
好ましくは、本発明の組成物は、
(i)HLA分子群の各メンバーに対し、強い結合を示す少なくとも2のペプチド、及び中程度の結合を示す少なくとも1のペプチド;又は、
(ii)前記HLA分子群の各メンバーに対し、強い結合を示す少なくとも1のペプチド、及び中程度の結合を示す少なくとも2のペプチド;
のいずれかを含み、ここでHLA分子群は、非近交系ヒト集団の少なくとも80%において特定の累積度数を有する異なる対立遺伝子によってコードされる、少なくとも7つの異なるHLA分子を含む;及び/又は、
(iii)ここで組成物は、猫アレルギー個体からのサンプルにおいて、同じ個体からのサンプルにおいてFel d 1アレルゲン全体により誘導されるヒスタミン放出を5%以下上回るレベルでヒスタミン放出を誘導することができる;及び/又は、
(iv)ここで組成物は、猫アレルギー個体からのPBMCサンプルにおいて、同じ個体からのサンプルにおいてFel d 1アレルゲン全体により誘導されるサイトカイン放出プロファイルと同等のサイトカイン放出プロファイルを誘導する。
典型的には、非近交系ヒト集団は白色人種であり、並びに/又はHLA分子群は、少なくともHLA−DR1、DR3、DR4、DR7、DR11、DR13及びDR15を含み、随意にHLA−DRB4及びDRB5も含む。
Fel d1鎖1及び2由来のペプチドを、MHCクラスII結合アッセイにおいて複数のDR型への結合能力について試験した。無差別的な結合特性を示したペプチドを選択し、混合し、MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチドの混合物を作り出した。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 MHCクラスII型の広範な集団へ結合するペプチド混合物を示す、ペプチド混合物の図式表示。 増殖:応答者の割合及び応答の質。図3には、ペプチド及び抗原への増殖応答をまとめる。検出可能な増殖応答を起こしている個体の割合を黒棒で示す。灰色(弱い)、白(中程度)及び網掛け(hashed)(強い)棒は、これらの応答の質の内訳を提供する。質は、刺激指数(SI:培地のみにおけるカウントで除した、抗原/ペプチドの存在下におけるカウントの割合)により適宜定義される。したがってペプチド1(MLA01)については、対象の12%が増殖応答を示し、これらのうち92%は弱く、中程度のものはなく、8%は高かった。個別のペプチド/抗原への増殖応答は多様だった(黒棒)。対象の92%は、陽性対照抗原PPDへの陽性増殖応答を示した。これらの大多数は強い応答(網掛け棒)であった。対象の75%は猫鱗屑抽出物に応答し、応答の59%(すなわち75%の59%)は弱かった。好ましい7つのペプチド(配列番号1〜7)の混合物への応答は、猫鱗屑抽出物(CAT)とほとんど同等だった。 サイトカインによる応答者の割合。図4には、測定した3つのサイトカインの産生により、各ペプチド/抗原への検出可能な応答を起こした(mounted)個体の割合をまとめる。陽性対照抗原PPDは、ほとんど全ての個体においてサイトカイン産生を引き起こした(IFN−γ:91%、IL−13:97%及びIL−10:96%)。猫アレルゲン全体及び7ペプチドの混合物は、およそ80%以上の対象においてサイトカイン応答を引き起こした。個別のペプチドは、異なる頻度の応答を引き起こした。概して、サイトカイン産生はより高感度の応答検出方法であるように思われ、高い割合の個体が増殖応答よりも陽性サイトカイン応答を与えた。ほとんどの場合、IL−10分泌は最も多数の対象において検出され、IFN−γは最も低い頻度で検出された。 ペプチド/抗原存在下での細胞培養後の、IFN−γを産生する個体の割合及び応答強度。IFN−γ応答は、個別のペプチドに応答して、対象の26〜44%において検出された。これらの応答は主に、非常に低い〜低い〜中程度であった。複合抗原は、より高頻度の応答を誘導した(ペプチド混合物80%、猫鱗屑79%、PPD91%)。これらの応答は、低い〜中程度〜高いであった。PPD応答は特に高かった(PPD応答の89は、100pg/mlより高かった)。 ペプチド/抗原存在下での細胞培養後の、IL−13を産生する個体の割合及び応答強度。IL−13応答は、個別のペプチドに応答して、対象の33〜68%において検出された。これらの応答は主に、非常に低い〜低いであったが、有意数の中程度応答が検出された。これは、これらの対象におけるアレルギー感作のTh2特性(Th2 nature)を反映している可能性がある。複合抗原は、より高頻度の応答を誘導した(ペプチド混合物85%、猫鱗屑93%、PPD97%)。これらの応答は、低い〜中程度〜高いであった。 ペプチド/抗原存在下での細胞培養後の、IL−10を産生する個体の割合及び応答強度。IL−10応答は、個別のペプチドに応答して、対象の46〜75%において検出された。これらの応答は主に、非常に低い〜低いであった。複合抗原は、より高頻度の応答を誘導した(ペプチド混合物93%、猫鱗屑96%、PPD96%)。これらの応答は、低い〜中程度であった。「高い」IL−10応答はほとんど見られなかった。 本発明のペプチドの好ましい混合物の臨床試験の12.0nmolコホート中の全8患者についての治療前後の平均LPSR面積を示す代表的プロット。
本明細書中で言及する配列の説明
配列番号1〜16は、本発明のポリペプチド配列を提供する。配列番号1〜16は、実施例及び図1中のペプチドMLA01、MLA03、MLA04、MLA05、MLA07、MLA12、MLA14、MLA02、MLA06、MLA11、MLA15、MLA16、MLA08、MLA09、MLA10及びMLA13にそれぞれ対応する。
発明の詳細な説明
本発明は、寛容化による猫へのアレルギーの予防又は治療用組成物であって、
a)配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかから選択される4以上のポリペプチド、及び随意に、
b)以下の特徴を有する1、2、又は3のポリペプチド:
(i)a)において選択しなかった配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれか中の少なくとも9連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含む;及び、
(ii)9から30アミノ酸長
を含む組成物を提供する。
本発明はまた、寛容化による猫アレルギーの予防又は治療用の、本発明のポリペプチドを含む製品及び製剤、並びに本発明のポリペプチドを発現可能なポリヌクレオチドを含む組成物、製品及びベクターも提供する。
Fel d1タンパク質のペプチド断片
家猫Felis catus(Felis domesticus)によって産生される主要なアレルゲンは、糖タンパク質Fel d1である。この39kDaタンパク質は、それぞれ2つのジスルフィド結合したペプチド(Fel d1鎖1及び鎖2)からなる2つの17kDaサブユニットから形成される。Fel d1のアミノ酸配列は、WO91/06571に開示されている。Fel d1タンパク質の主要な発生源は皮脂腺であるが、発現は唾液腺及び肛門腺においても検出される。Fel d1タンパク質の機能は現在のところ不明であるが、フェロモン結合タンパク質である可能性がある。
本発明のペプチドは、Fel d1由来である。用語「ペプチド」及び「ポリペプチド」は、本明細書中において互換的に使用される。Fel d1は、本明細書中において「アレルゲン」とも呼ばれる。
本発明の組成物は、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかから選択される4以上のポリペプチドを含む。随意に、組成物は、1、2又は3のさらなるポリペプチドを含み得る。これらのさらなるポリペプチドは、他の配列(すなわち既に選択された4以上のポリペプチドの中にない配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12)と関連する(すなわち、典型的にはそれらのホモログ及び/又は断片である)。1、2又は3のさらなるポリペプチドは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかと同一であり得る。したがって組成物は、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかにおいて提供されるような、4、5、6又は7の異なるポリペプチドを含み得る。しかし、随意的な1、2又は3のさらなるポリペプチドは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかと100%同一である必要はない。それらは、好ましくは、4以上のポリペプチドとしてまだ選択されていない配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれか中の、少なくとも9以上連続するアミノ酸と、少なくとも65%同一である。
言い換えると、本発明は、寛容化による猫アレルギーの予防又は治療用組成物であって、a)以下のアミノ酸配列のいずれか1つから選択される4以上のポリペプチドを含む組成物を提供する:
CPAVKRDVDLFLT(配列番号1);
EQVAQYKALPVVLENA(配列番号2);
KALPVVLENARILKNCV(配列番号3);
RILKNCVDAKMTEEDKE(配列番号4);
KENALSLLDKIYTSPL(配列番号5);
TAMKKIQDCYVENGLI(配列番号6);
SRVLDGLVMTTISSSK(配列番号7);
LFLTGTPDEYVEQVAQY(配列番号8);
KMTEEDKENALSLLDK(配列番号9);
LTKVNATEPERTAMKK(配列番号10);
ISSSKDCMGEAVQNTV(配列番号11);
AVQNTVEDLKLNTLGR(配列番号12)、
及び随意に、この組成物は、b)以下の特徴を有する1、2又は3のさらなるポリペプチドを含み得る:
(i)a)において選択されない上記配列番号1から12のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含む;及び、
(ii)9から30アミノ酸長。
本発明はまた、a)以下のアミノ酸配列のいずれか1つから選択される4以上のポリペプチドを含む製品も提供する:
CPAVKRDVDLFLT(配列番号1);
EQVAQYKALPVVLENA(配列番号2);
KALPVVLENARILKNCV(配列番号3);
RILKNCVDAKMTEEDKE(配列番号4);
KENALSLLDKIYTSPL(配列番号5);
TAMKKIQDCYVENGLI(配列番号6);
SRVLDGLVMTTISSSK(配列番号7);
LFLTGTPDEYVEQVAQY(配列番号8);
KMTEEDKENALSLLDK(配列番号9);
LTKVNATEPERTAMKK(配列番号10);
ISSSKDCMGEAVQNTV(配列番号11);
AVQNTVEDLKLNTLGR(配列番号12)、
及び随意に、この製品は、b)以下の特徴を有する1以上のさらなるポリペプチドを含み得る:
(i)a)において選択されない上記配列番号1から12のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含む;及び、
(ii)9から30アミノ酸長、
ここで異なる各ポリペプチドは、寛容化による猫アレルギーの予防又は治療において、同時使用、別々の使用、又は逐次使用用である。
したがってより詳細には、本発明は、寛容化による猫アレルギーの予防又は治療における、同時使用、別々の使用、又は逐次使用用の、
(a)配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれか1つから選択されるポリペプチド;
(b)上記(a)において選択しなかった配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれか1つから選択されるポリペプチド;
(c)上記(a)又は(b)において選択しなかった配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれか1つから選択されるポリペプチド;
(d)上記(a)、(b)又は(c)において選択しなかった配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれか1つから選択されるポリペプチド;及び随意に、
(e)以下の特徴を有するポリペプチド:
(i)上記a)、b)、c)又はd)において選択しなかった配列番号1から12のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含む;及び、
(ii)9から30アミノ酸長;及び随意に、
(f)以下の特徴を有するFel d1タンパク質のポリペプチド断片:
(i)上記a)、b)、c)、d)又はe)において選択しなかった配列番号1から12のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含む;及び、
(ii)9から30アミノ酸長;及び随意に、
(g)以下の特徴を有するFel d1タンパク質のポリペプチド断片:
(i)上記a)、b)、c)、d)、e)又はf)において選択しなかった配列番号1から12のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含む;及び、
(ii)9から30アミノ酸長;
を含む製品を提供する。
したがって本発明の組成物又は製品は、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかの変異体を含み得る。本発明によるペプチド断片は、トランケーションによって(例えば、ポリペプチドのN及び/又はC末端からの1以上のアミノ酸の除去によって)得られ得る。断片は、T細胞エピトープを構成する中核部の9アミノ酸が実質的に破壊されない限り、1以上の内部欠失によっても作り出され得る。
例えば、配列番号1の変異体は、配列番号1の断片、すなわちより短い配列を含み得る。これは、配列番号1のN末端からの、又は配列番号1のC末端からの、1、2、3又は4アミノ酸の欠失を含み得る。このような欠失は、配列番号1の両末端からなされ得る。配列番号1の変異体は、配列番号1の末端を越えて伸びる付加的アミノ酸(例えば、猫Fel d1タンパク質配列由来)を含み得る。変異体は、以上議論した欠失及び付加の組み合わせを含み得る。例えば、アミノ酸は、配列番号1の一方の末端から欠失され得るが、全長Fel d1タンパク質配列由来の付加的アミノ酸が、配列番号1の他方の末端に付加され得る。以上の変異体についての同じ議論は、配列番号2、3、4、5、6、7、8、9、10、11及び12にも適用される。
変異体ペプチドは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11若しくは12、又はそれらの断片のいずれかのアミノ酸配列からの、1以上のアミノ酸置換を含み得る。変異体ペプチドは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含み得る。より好ましくは、適切な変異体は、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかの少なくとも9連続するアミノ酸に対し、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、又は少なくとも98%のアミノ酸同一性を含み得る。このレベルのアミノ酸同一性は、ペプチドのいずれの部分において見られてもよいが、好ましくは中核領域である。アミノ酸同一性のレベルは、少なくとも9連続するアミノ酸にわたるが、比較するペプチドの大きさによっては、少なくとも10、11、12、13、14、15又は少なくとも16又は17アミノ酸であり得る。したがって、上で特定したレベルの同一性はいずれも、配列の全長にわたり得る。
アミノ酸配列との関連で、「配列同一性」とは、以下のパラメータでクラスタルW(ClustalW)(Thompson et al., 1994、上記)を使用して評価した場合に、規定の値を有する配列を言う:
ペアワイズアラインメントパラメータ(Pairwise alignment parameters)−方法:正確(accurate)、マトリクス:PAM、ギャップオープンペナルティ(Gap open penalty):10.00、ギャップエクステンションペナルティ(Gap extension penalty):0.10;マルチプルアラインメントパラメータ(Multiple alignment parameters)−マトリクス:PAM、ギャップオープンペナルティ:10.00、%アイデンティティーフォーディレイ(% identity for delay):30、ペナライズエンドギャップ(Penalize end gaps):オン、ギャップセパレーションディスタンス(Gap separation distance):0、ネガティブマトリクス(Negative matrix):なし、ギャップエクステンションペナルティ:0.20、残基特異的ギャップペナルティ:オン、親水性ギャップペナルティ:オン、親水性残基:GPSNDQEKR。特定の残基における配列同一性は、単に誘導体化されている同一の残基を含むことが意図される。
変異体ペプチドは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかからの、1、2、3、4、5若しくはそれ以上、又は10までのアミノ酸置換を含み得る。置換変異体は、好ましくは、同数のアミノ酸での1以上のアミノ酸の交換であって、かつ保存的アミノ酸置換となる交換を含む。例えば、アミノ酸は、類似の特性を有する別のアミノ酸、例えば、別の塩基性アミノ酸、別の酸性アミノ酸、別の中性アミノ酸、別の荷電アミノ酸、別の親水性アミノ酸、別の疎水性アミノ酸、別の極性アミノ酸、別の芳香族アミノ酸又は別の脂肪族アミノ酸で置換され得る。適切な置換基を選択するために使用され得る主要な20アミノ酸のいくつかの特性は以下の通りである:
さらなる変異体には、天然に存在するアミノ酸の代わりに、配列中に現れるアミノ酸がそれらの構造アナログであるものが含まれる。配列中に使用されるアミノ酸は、そのペプチドの機能が顕著に悪影響を受けない限り、修飾(例えば、標識)もされ得る。ペプチドが配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11若しくは12のいずれか又はそれらの断片の配列と異なる配列を有する場合、置換は、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11若しくは12のいずれかの配列内、又は配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11若しくは12のいずれかの配列外に、配列の全長にわたり起こり得る。例えば、本明細書中に記載される変異(例えば付加、欠失、置換及び修飾など)は、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかの配列内に起こり得る。変異体ペプチドは、1、2、3、4、又はそれ以上のアミノ酸置換がなされた配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかのアミノ酸配列を含み得、又はそれらから本質的になり得る。変異体ペプチドは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかよりも大きいFel d1の断片を含み得る。この実施形態において、本明細書中に記載される変異(例えば置換及び修飾など)は、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかの配列内及び/又は外に起こり得る。
本発明の変異体ペプチドは、9から30アミノ酸長(9及び30を含む)である。好ましくは、それらは、9から20以上、好ましくは13から17アミノ酸長であり得る。ペプチドは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれか1つのペプチド配列と同じ長さであり得る。
ペプチドは、例えばタンパク質分解的切断により、ポリペプチドアレルゲンから化学的に誘導され得、又は、例えばポリペプチドアレルゲンのアミノ酸配列を利用し、その配列に基づきペプチドを合成することにより、ペプチドアレルゲンから、知的な意味において誘導され得る。ペプチドは、当分野で周知の方法を使用して合成され得る。
用語「ペプチド」は、アミノ酸残基がペプチド(−CO−NH−)結合により連結されている分子だけでなく、ペプチド結合が反転している分子も含む。このようなレトロ−インベルソ(retro-inverso)ペプチド模倣物は、例えばMeziereら(1997) J. Immunol.159, 3230-3237に記載されているものなどの、当分野で公知の方法を使用して作製され得る。このアプローチは、主鎖に関する変化を含み、側鎖の配向性に関する変化は含まない擬ペプチドを作製すること含む。Meziereら(1997)は、少なくともMHCクラスII及びヘルパーT細胞応答については、これらの擬ペプチドが有用であることを示す。レトロ−インベルソペプチド(CO−NHペプチド結合の代わりにNH−CO結合を含む)は、タンパク質分解に対してはるかに抵抗性である。
同様に、ペプチド結合は、アミノ酸残基の炭素原子間の間隔を保持する適切なリンカー部分が使用される限り、完全になくしてもよい;リンカー部分がペプチド結合と実質的に同じ電荷分布及び実質的に同じ平面性を有している場合が、特に好ましい。末端タンパク質分解性(exoproteolytic)消化への感受性を低減するのを助けるために、ペプチドがそのN又はC末端において都合良くブロックされていることも好ましい。例えば、ペプチドのN末端アミノ基は、カルボン酸と反応させることにより保護され得、ペプチドのC末端カルボキシル基は、アミンと反応させることにより保護され得る。修飾の他の例としては、糖鎖付加及びリン酸化が挙げられる。別の可能性のある修飾は、R又はKの側鎖アミン上の水素がメチレン基と置換される場合(−NH→−NH(Me)又は−N(Me))である。
本発明によるペプチドのアナログは、in vivoにおけるペプチドの半減期を延長又は短縮させるペプチド変異体をも含み得る。本発明に従って使用されるペプチドの半減期を延長させることのできるアナログの例としては、ペプチドのペプトイド(peptoid)アナログ、ペプチドのD−アミノ酸誘導体、及びペプチド−ペプトイドハイブリッドが挙げられる。本発明に従って使用される変異体ポリペプチドのさらなる実施形態は、ポリペプチドのD−アミノ酸型を含む。L−アミノ酸ではなくD−アミノ酸を使用するポリペプチドの調製は、正常な代謝過程によるこのような薬剤の望ましくないいかなる分解も大幅に減少させ、投与が必要とされる薬剤の投与頻度とともにその量を減少させる。
本発明により提供されるペプチドは、Fel d1鎖をコードする一次転写産物のオルタナティブスプライシングにより作り出されるmRNAにコードされるFel d1のスプライス変異体に由来し得る。ペプチドは、少なくともアレルゲンのMHC結合特性を保持する、Fel d1のアミノ酸変異体、糖鎖付加変異体及び、他の共有結合性誘導体にも由来し得る。典型的な誘導体としては、本発明のペプチドが、置換、化学的手段、酵素的手段、又は他の適切な手段により、天然に存在するアミノ酸以外の部分で共有結合的に修飾されている分子が挙げられる。さらに、様々な猫において見出されるFel d1の、天然に存在する変異体が挙げられる。このような変異体は、対立遺伝子変異体によりコードされ得、又はオルタナティブスプライシング変異体を示し得る。
上記のような変異体は、ペプチドの合成中に、又は産生後修飾により、又はペプチドが組換え型の場合には、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は核酸の酵素的切断及び/若しくはライゲーションという公知技術を使用して、調製されうる。
本発明に従って、組成物が含み得るさらなる1、2、又は3のペプチドは、好ましくは、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかの機能的変異体である。すなわち、ペプチドは、好ましくは、免疫応答を誘導することができる。特に、それらは、猫アレルギー個体において遅発型反応を誘導することができる。これは、ペプチドの、T細胞サンプル中のT細胞増殖を誘導する能力により試験され得る。T細胞増殖の誘導を試験する方法は、当分野で周知であり、このような方法のひとつは、実施例2に例示されている。好ましくは、1以上のさらなるペプチドは、T細胞サンプルの少なくとも20%においてT細胞増殖を引き起こすことができ、ここで各サンプルは、集団内の異なる猫アレルギー個体から得られる。本発明の組成物は、好ましくは、猫アレルギー個体群から得られるT細胞サンプルの30%以上においてT細胞増殖を誘導することができる。より好ましくは、組成物は、群中の感作された個体から得られるサンプルの、35%以上、40%以上、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、又は90%以上においてT細胞増殖を誘導できる。猫アレルギー個体群中の個体数は、1より大きい任意の数であり得、例えば、少なくとも2、3、5、10、15、20、30、50、80、又は少なくとも100個体であり得る。ペプチドが、T細胞増殖は引き起こすが、感作された個体からの濃縮好塩基球又はマスト細胞調製物からのヒスタミン放出はもたらさないことが好ましい。多少のヒスタミン放出はあり得るが、好ましくは組成物は、配列番号1から7に示す異なる7つのペプチドを含む組成物よりも顕著に多いヒスタミン放出は引き起こさない。
TCRへ結合できる適切な変異体は実験的に得られ、又は公知の基準に従って選択され得る。単一ペプチド内に、MHC抗原結合溝内での結合に貢献する特定の残基、及びT細胞受容体の超可変領域と相互作用する他の残基が存在する(Allenら(1987) Nature 327: 713-5)。
T細胞受容体相互作用に貢献する残基の中で、所定のペプチド残基の置換へのT細胞活性化の依存性に関する序列が実証されている。異なるアミノ酸で置換された1以上のT細胞受容体接触残基を有するペプチドを使用して、いくつかのグループが、T細胞活性化の過程に対する大きな効果を実証している。Evavold & Allen (1991) Nature 252: 1308-10)は、T細胞増殖及びサイトカイン産生の解離を実証した。このin vitroモデルにおいて、ヘモグロビン(I−Eとの関連で)の64〜76残基に特異的なT細胞クローンが、アスパラギン酸のグルタミン酸への保存的置換がなされているペプチドアナログでチャレンジされた。この置換は、このアナログのI−Eへの結合能力を顕著に妨げることはなかった。
このアナログでのT細胞クローンのin vitroチャレンジの後、そのクローンがB細胞応答を助ける能力同様、IL−4分泌は維持されたが、増殖は検出されなかった。その後の研究において、同じグループは、T細胞媒介性細胞溶解の、サイトカイン産生からの分離を実証した。この場合、前者は変わらないままであった一方、後者は低下した。改変ペプチドリガンドのin vivoにおける有効性は、McDevittらによるEAE(実験的アレルギー性脳脊髄炎)のマウスモデルにおいて最初に実証された(Smilekら(1991) Proc Natl Acad Sci USA 88 : 9633-9637)。このモデルにおいて、EAEは、MBP(ミエリン塩基性タンパク質)の脳脊髄炎誘発性ペプチドAc1−11での免疫により誘導される。アラニン残基での4位(リジン)における置換は、その拘束要素(AαAβ)にはよく結合するが、感受性PL/JxSJLF1系統において非免疫原性であるペプチドを生み出し、このペプチドはさらに、脳脊髄炎誘発性ペプチドでの免疫の前後いずれかに投与された場合、EAEの発症を予防した。したがって、T細胞の種々の機能を誘導するペプチドの能力に影響する残基が、ペプチドにおいて同定され得る。
都合良く、ペプチドは、T細胞増殖及び脱感作誘導に有利に働くよう設計され得る。MetzlerとWraithは、ペプチド−MHC親和性を増強する置換がなされたペプチドの免疫寛容誘発能の向上を実証している(Metzler & Wraith(1993) Int Immunol〜:1159-65)。改変ペプチドリガンドがクローン化T細胞において長期かつ強いアネルギーを引き起こし得ることは、Sloan-Lancasterら(1993) Nature 363: 156-9により実証された。
本発明の組成物は、Fel d1アレルゲンに感作される個体において遅発型反応を誘導することができる。用語「遅発型反応」は、Allergy and Allergic Diseases (1997) A. B. Kay (Ed.), Blackwell Science, pp 1113-1130に説明されるような意味を含む。遅発型反応は、任意の遅発型反応(LPR)であり得る。好ましくは、ペプチドは、遅発型喘息反応(LAR)若しくは遅発型鼻炎反応、又は遅発型皮膚反応若しくは遅発型眼反応を誘導することができる。特定のペプチドがLPRを引き起こし得るかどうかは、当分野で周知の方法を使用して決定され得る;特に好ましい方法は、Cromwell O, Durham SR, Shaw RJ, Mackay J and Kay AB. Provocation tests and measurements of mediators from mast cells and basophils in asthma and allergic rhinitis.、Handbook of Experimental Immunology (4) Chapter 127, Editor: Weir DM, Blackwell Scientific Publications, 1986に記載されている方法である。
したがって、好ましくは、本発明の個別のペプチドは、Fel d1アレルゲンに感作された個体においてLPRを誘導することができる。個体がアレルゲンに感作されているかどうかは、アレルゲン抽出物溶液での皮膚プリックテスト、皮膚LPRの誘導、病歴、アレルゲンチャレンジ、及びアレルゲン特異的IgEの測定のための放射性アレルゲン吸着テスト(RAST)などの周知の手段により決定され得る。特定の個体が治療から効果を得ることが期待されるかどうかは、例えばこのようなテストに基づき医者によって決定され得る。
Fel d1アレルゲンに対して個体を脱感作すること又は寛容化することは、適切に感作された個体においてFel d1により誘導されるアレルギー性組織反応の阻害又は鈍化を意味する。T細胞が選択的に活性化され得、次いで非応答性にされ得ることが、示されている。さらに、これらのT細胞のアネルギー又は除去は、特定アレルゲンに対する患者の脱感作をもたらす。脱感作は、アレルゲン又はアレルゲン由来ペプチドの2回目以降の投与における、アレルゲン又はアレルゲン由来ペプチドへの反応の減少、又は好ましくはこのような反応の除去として現れる。2回目の投与は、脱感作を起こさせるために適切な期間が経過した後になされ得る;これは好ましくは、1日と数週間との間の任意の期間である。およそ2週間の間隔が好ましい。
本発明の組成物は、猫アレルギー個体においてLPRを誘導することができるが、組成物が患者を治療するために使用される場合には、検出可能なLPRが起こらないがその反応は次の(好ましくはより高い)用量が与えられ得るようT細胞を部分的に脱感作するのに十分であるような、十分に低濃度の組成物が使用されることなどが好ましいことが理解されるべきである。このように、用量は増加され、大抵患者においてLPRを全く誘導することなく、完全な脱感作を与える。とはいえ、組成物又はペプチドは、投与されるより高い濃度において、そのようにすることができる。
本発明の組成物は、好ましくは、集団からの猫アレルギー個体群の50%以上において遅発型反応を誘導することができる。より好ましくは、組成物は、群中の感作された個体の、55%以上、60%以上、65%以上、70%以上、75%以上、80%以上、85%以上、又は90%以上においてLPRを誘導することができる。組成物が対象群の特定の割合においてLPRを誘導することができるかどうかは、当分野で周知の方法により決定され得る。
ペプチド併用剤の特性
MHC結合
好ましいペプチド併用剤は、典型的には、多数の異なるHLA分子に結合する。これは、集団内のより多くの割合の個体が組成物により寛容化されるという点で都合が良い。したがって、好ましい併用剤は、
(iii)HLA分子群の各メンバーに対し、強い結合を示す少なくとも2のペプチド及び中程度の結合を示す少なくとも1のペプチド;又は、
(iv)前記HLA分子群の各メンバーに対し、強い結合を示す少なくとも1のペプチド及び中程度の結合を示す少なくとも2のペプチド;
のいずれかを含み、
ここでHLA分子群は、非近交系ヒト集団の少なくとも80%、又は少なくとも85%、90%、95%又は99%において特定の累積度数を有する異なる対立遺伝子によりコードされる少なくとも7つの異なるHLA分子を含む。
MHC結合強度は、任意の適切な方法により評価され得る。好ましい方法は、競合阻害アッセイを含み、ここで結合は基準ペプチドと比較して測定される。基準ペプチドは、典型的には、所定のMHC分子に対し強く結合することが知られたペプチドである。このようなアッセイにおいて、ペプチドは、それが所定のHLA分子に対し基準ペプチドよりも100倍を超えて低いIC50を有する場合、所定のHLA分子に対し弱く結合するものである。ペプチドは、それが所定のHLA分子に対し基準ペプチドよりも20倍を超えて低く、しかし100倍未満低いIC50を有する場合、中程度に結合するものである。ペプチドは、それが所定のHLA分子に対し基準ペプチドよりも20倍未満低いIC50を有する場合、強く結合するものである。
非近交系ヒト集団は任意の集団であり得、典型的には白色人種集団である。HLA分子群は、典型的には、少なくともHLA−DR1、DR3、DR4、DR7、DR11、DR13及びDR15を含む;随意に、HLA−DRB4及びDRB5も含む。これらのHLA分子に対する適切な基準ペプチドは、
DRl (DRB1*OlOl対立遺伝子): HA 306-318 (PKYVKQNTLKLAT);
DR3 (DRB1*0301対立遺伝子): MT216 (AKTIAYDEEARRGLE);
DR4 (DRB1*0401対立遺伝子): HA 306-318 (PKYVKQNTLKLAT);
DR7 (DRB1*0701対立遺伝子): YKL (AAYAAAKAAALAA);
DR11 (DRBl*1101対立遺伝子): HA 306-318 (PKYVKQNTLKLAT);
DR13 (DRB1*13O1対立遺伝子): Bl 21-36 (TERVRLVTRHIYNREE);
DR15 (DRBl*1501対立遺伝子): A3 152-166 (EAEQLRRAYLDGTGVE);
DRB4 (DRB4*0101対立遺伝子): E2/E7 (AGDLLAIETDKATI); 及び、
DRB5 (DRB5*0101対立遺伝子): HA 306-318 (PKYVKQNTLKLAT)
である。
ヒスタミン放出
好ましいペプチド併用剤は、典型的には、好塩基球又はマスト細胞を含む猫アレルギー個体からのサンプルにおいて、同じ個体又は個体集団からのサンプルにおいてFel d 1アレルゲン全体により誘導されるヒスタミン放出よりも、5%以下、6%以下、7%以下、8%以下、9%以下又は10%以下多いヒスタミン放出を誘導する。
最も好ましくは、組成物は、同じ個体又は個体集団からのサンプルにおいて配列番号1から7に示される異なる7ペプチドを含む組成物により誘導されるヒスタミン放出よりも、5%以下、6%以下、7%以下、8%以下、9%以下又は10%以下多いヒスタミン放出を誘導する。
猫アレルギー個体からのサンプルは、典型的には、当分野において標準的であるように調製され得る末梢血単核細胞(PBMC)のサンプルである。適切な方法の例には、対象から得られたヘパリン化血液サンプルからのPBMCの単離が含まれる。PBMCは、典型的には、密度勾配分離によりこのようなサンプルから単離される。
ヒスタミン放出は、任意の適切な方法により(例えばELISAにより)評価され得る。多くの適切なアッセイキットが、任意の所定のヒスタミン放出剤へ応答した細胞からのヒスタミン放出レベルを検査するために、市販されている。典型的には、約5×10から5×10のPBMCサンプルが、所定の濃度の所定のヒスタミン放出剤とインキュベートされる。インキュベーション培地中のヒスタミン濃度又はインキュベーション培地のサンプルが、インキュベーションの最後に測定される。インキュベーションは、典型的には、37℃30分間である。
ヒスタミン放出剤がペプチド又はペプチド併用剤の場合、典型的には、in vivoで存在すると期待されるのと同等の濃度範囲内で多くの異なる希釈率で投与される。例えば、5リットルの血液容量に入る10mg用量の単一ペプチドは、2ng/ml(2×10−6mg/ml)の血中濃度となる。したがって、ペプチド又はペプチド併用剤の適切な濃度範囲は、典型的には、10mg/mlから1ng/mlである。単一、二連又は三連の測定が、前記範囲内の各試験希釈率においてなされ得る。典型的には、約5×10のPBMCが、各測定のために必要とされる。適切な陽性対照もまた、当業者によって容易に決定され得る適切な濃度で試験される。適切な陽性対照としては、Fel d 1アレルゲン全体又は、市販の猫鱗屑全体抽出物などの適切な代替物が挙げられる。ヒスタミン放出剤で処理されていない細胞のサンプルによる自発的なヒスタミン放出もまた、陰性対照/バックグラウンドヒスタミン放出の指標として測定され得る。2以上の希釈率のペプチド/アレルゲン調製物がバックグラウンドよりも10%以上高いヒスタミン放出を引き起こす場合、又はバックグラウンドよりも10%以上高い単一の値が最高の試験濃度において達成される場合、これは典型的には「陽性ヒスタミン放出」とみなされる。
任意のサンプルのインキュベーション培地中のヒスタミン濃度は、典型的には、ELISAにより測定される。適切なELISAアッセイは、典型的には、ヒスタミンアシル化剤を適切な緩衝液とともにインキュベーション培地のサンプルに添加することを含む。アシル化ヒスタミンは、ヒスタミンよりも安定であり、このように処理されたサンプルは、分析前により長く保存され得る。分析は、典型的には、アルカリホスファターゼ結合抗アシルヒスタミン試薬の添加、その後の適切な発色性アルカリホスファターゼ基質の添加を含む。ヒスタミン濃度は、吸光度の測定及び、既知のヒスタミン濃度に対して較正された標準曲線との比較により決定される。
サイトカイン放出
好ましいペプチド併用剤は、典型的には、T細胞を含む猫アレルギー個体からのサンプルにおいて、同じ個体又は個体集団からのサンプルにおいてFel d 1アレルゲン全体により誘導されるサイトカイン放出プロファイルと同等のサイトカイン放出プロファイルを誘導する。
最も好ましくは、併用剤は、T細胞を含む猫アレルギー個体又は個体集団からのサンプルにおいて、同じ個体又は集団からのサンプルにおいて配列番号1から7に示される7つの異なるポリペプチドを含む組成物により誘導されるサイトカイン放出プロファイルと同等のサイトカイン放出プロファイルを誘導する。
猫アレルギー個体又は集団からのサンプルは、典型的には、当分野で標準的であるように調製され得る末梢血単球細胞(PBMC)のサンプルである。サイトカイン放出プロファイルは、任意の適切な方法により評価され得る。適切な方法としては、独立のアッセイにおいてサンプル中に放出された1、2、3以上の異なるサイトカインのレベルを測定することが挙げられる。適切なアッセイとしては、ELISA及びルミネクス(Luminex)アッセイが挙げられる。
産生された特定の特異的サイトカインのレベルが両サンプルにおいて同様であるとき、あるサンプルにおいて誘導されたサイトカイン放出プロファイルは、別のサンプルのサイトカイン放出プロファイルと同等であるとみなされる。より具体的には、あるサンプルにおいて産生されたIL−10及びIL−13のレベルが、第二のサンプルにおいて産生されたIL−10及びIL−13のレベルと、5%以下、6%以下、7%以下、8%以下、9%以下又は10%以下異なるとき、2つの異なるサンプルのサイトカイン放出プロファイルは、同等であるとみなされる。
したがって、好ましいペプチド併用剤は、同じ個体又は個体集団からのサンプルにおいてFel d 1アレルゲン全体により誘導されるIL−10及びIL−13レベルと10%以下異なるレベルで、IL−10及びIL−13の産生を誘導する。
典型的なサイトカイン放出アッセイは以下の通りである:
適切な抗原又はペプチド濃度の200μg/ml溶液250μlが、例えば48ウェルプレートの適切なウェルに分配される。次いでプレートが、加湿5%COインキュベーターで最長4時間、37℃でインキュベートされる。次いで5×10細胞/mlのPBMC懸濁液250μlが各ウェルに加えられ、プレートは5日間インキュベーターへ戻される。次いで、培養上清サンプルが、ELISAアッセイにおいて使用するために複数のアリコートとして採取される。サンプルは、分析前に冷凍保存され得る。1アリコートは、1つのサイトカインの存在について検査される。典型的には、サイトカインの存在は、当分野の標準的な実務に従いELISAアッセイを使用して確認される。サンプル中のサイトカイン濃度は、典型的には、同じアッセイにおいて作成された標準曲線から内挿法により決定される。
核酸及びベクター
本発明の組成物及び製品を構成する個別のペプチドは、直接投与され得、又はコード配列からの発現により間接的に投与され得る。例えば、上記ペプチドのいずれかなどの本発明のペプチドをコードするポリヌクレオチドが提供され得る。したがって、本発明のペプチドは、それをコードし、かつ発現できるポリヌクレオチドから作製され得、又はそのポリヌクレオチドの形態で送達され得る。本発明のペプチドの使用、送達又は投与への本明細書中の任意の言及は、このようなペプチドの、それをコードするポリヌクレオチドからの発現を介した間接的な使用、送達又は投与を含むことが意図される。
したがって、本発明は、寛容化による猫へのアレルギーの予防又は治療用組成物を提供し、この組成物は4以上の異なるポリヌクレオチド配列を含み、これらのポリヌクレオチドは、発現されると、寛容化による猫へのアレルギーの予防又は治療用の、以下を含む組成物の産生を引き起こす:
a)配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれかから選択される4以上のポリペプチド;及び随意に、
b)以下の特徴を有する1、2又は3のポリペプチド:
(i)a)において選択しなかった配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含む;及び、
(ii)9から30アミノ酸長。
本発明は、寛容化による猫へのアレルギーの予防又は治療用製品であって、
a)配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12から選択される異なるポリペプチドを発現することのできる4以上のポリヌクレオチド、及び随意に、
b)以下の特徴を有する異なるポリペプチドを発現することのできる1、2又は3のポリヌクレオチド:
(i)a)において選択しなかった配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含む;及び、
(ii)9から30アミノ酸長、
を含む製品も提供し、ここで異なる各ポリペプチドは、ヒトにおける猫へのアレルギーの予防又は治療において、同時使用、別々の使用、又は(of)逐次使用用である。
用語「核酸分子」及び「ポリヌクレオチド」は、本明細書中において互換的に使用され、任意の長さの高分子形態のヌクレオチド(デオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチド、又はそれらのアナログのいずれか)を言う。ポリヌクレオチドの非限定的例としては、遺伝子、遺伝子断片、メッセンジャーRNA(mRNA)、cDNA、組換えポリヌクレオチド、プラスミド、ベクター、任意の配列の単離されたDNA、任意の配列の単離されたRNA、核酸プローブ、及びプライマーが挙げられる。本発明のポリヌクレオチドは、単離され又は精製された形態で提供され得る。選択されたポリペプチドを「コードする」核酸配列は、適切な制御配列の制御下に置かれたときに、in vivoにおいてポリペプチドへと転写(DNAの場合)及び翻訳(mRNAの場合)される核酸分子である。コード配列の境界は、5’(アミノ)末端の開始コドン及び3’(カルボキシ)末端の翻訳終止コドンにより決定される。本発明の目的のために、このような核酸配列には、ウイルス、原核生物又は真核生物のmRNAからのcDNA、ウイルス若しくは原核生物のDNA若しくはRNAからのゲノム配列、及び合成DNA配列までもが含まれ得るが、これらに限定されない。転写終結配列は、コード配列の3’に位置し得る。
本発明のポリヌクレオチドは、例としてSambrookら(1989, Molecular Cloning - a laboratory manual; Cold Spring Harbor Press)に記載されるような、当分野で周知の方法に従って合成され得る。
本発明のポリヌクレオチド分子は、挿入配列に作動可能に連結された制御配列を含み、したがって標的対象においてin vivoで本発明のペプチドを発現させる、発現カセットの形態で提供され得る。これらの発現カセットは今度は、典型的には、核酸免疫用試薬としての使用に適したベクター(例えば、プラスミド又は組換えウイルスベクター)内で提供される。このような発現カセットは、宿主対象へと直接投与され得る。あるいは、本発明のポリヌクレオチドを含むベクターが、宿主対象へと投与され得る。好ましくは、ポリヌクレオチドは、遺伝子ベクターを使用して調製及び/又は投与される。適切なベクターは、十分量の遺伝情報を運搬することができ、本発明のペプチドを発現させる、任意のベクターであり得る。
したがって本発明は、このようなポリヌクレオチド配列を含む発現ベクターを含む。したがって、本発明は、4以上のポリヌクレオチド配列(本発明の異なるポリペプチドをコードする)及び随意に1以上のさらなるポリヌクレオチド配列(本明細書中で定義されるような異なるポリペプチドをコードする)を含む、寛容化による猫へのアレルギーの予防又は治療用ベクターを提供する。ベクターは、本発明の異なるポリペプチドをコードする4、5、6、7、8、9、10、11又は12のポリヌクレオチド配列を含み得る。
さらに、本発明の組成物及び製品は、ポリペプチド及びポリヌクレオチドの混合物を含み得ることが理解される。したがって、本発明は、本明細書中で定義するような組成物又は製品を提供し、ここで前記ポリペプチドを発現できるポリヌクレオチドが、ポリペプチドのいずれか1つの代わりとなる。
発現ベクターは、分子生物学分野において日常的に構築され、例えばプラスミドDNA及び適切なイニシエーター、プロモーター、エンハンサー及び、例えば、必要であり得るポリアデニル化シグナルなどの他の要素の使用を含み得、それらは、本発明のペプチドを発現させるために正しい向きに置かれる。他の適切なベクターは、当業者には明らかであろう。これに関するさらなる例として、本発明者らはSambrookらを参照する。
したがって、本発明のポリペプチドは、このようなベクターを細胞に送達し、ベクターからの転写を起こさせることにより提供され得る。好ましくは、本発明の、又はベクター中での本発明の使用のためのポリヌクレオチドは、宿主細胞によるコード配列の発現を提供できる制御配列に作動可能に連結されている、すなわちこのベクターは発現ベクターである。
「作動可能に連結された」とは、そのように記載される構成要素がそれらの通常の機能を果たすように配列される、要素の配置を言う。したがって、核酸配列に作動可能に連結された所定の制御配列(例えばプロモーターなど)は、適切な酵素が存在するときには、その配列の発現をもたらすことができる。プロモーターは、それらの発現を指揮するよう機能する限り、その配列と連続的である必要はない。したがって、例えば、翻訳されないが転写はされる介在配列が、プロモーター配列と核酸配列との間に存在し得、プロモーター配列は、それでもなおコード配列に「作動可能に連結された」とみなされ得る。
多くの発現系が当分野において記載されており、それらは各々、典型的には、発現制御配列に作動可能に連結された目的の遺伝子又はヌクレオチド配列を含むベクターからなる。これらの制御配列には、転写プロモーター配列並びに転写開始及び終結配列が含まれる。本発明のベクターは、例えば、複製起点、随意に前記ポリヌクレオチド発現用プロモーター及び随意にプロモーターのレギュレーターが提供された、プラスミドベクター、ウイルスベクター又はファージベクターであり得る。「プラスミド」は、染色体外遺伝要素の形態のベクターである。ベクターは、1以上の選択マーカー遺伝子、例えば細菌プラスミドの場合にはアンピシリン耐性遺伝子、あるいは真菌ベクター用の耐性遺伝子を含み得る。ベクターは、例えばDNA又はRNAの作製のためにin vitroで使用され得、又は宿主細胞(例えば、哺乳動物宿主細胞)をトランスフェクト又は形質転換するために使用され得る。ベクターは、in vivoで使用するためにも、例えばポリペプチドをin vivo発現させるためにも、適合され得る。
「プロモーター」は、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの転写を開始及び調節するヌクレオチド配列である。プロモーターは、誘導性プロモーター(プロモーターに作動可能に連結されたポリヌクレオチド配列の発現は、分析物、補因子、調節タンパク質などにより誘導される)、抑制可能なプロモーター(プロモーターに作動可能に連結されたポリヌクレオチド配列の発現は、分析物、補因子、調節タンパク質などにより抑制される)及び構成的プロモーターを含み得る。用語「プロモーター」又は「制御因子」には、全長プロモーター領域及び、これらの領域の機能的(例えば、転写又は翻訳を制御する)部分が含まれることが意図される。
本発明によるポリヌクレオチド、発現カセット又はベクターは、シグナルペプチド配列をさらに含み得る。シグナルペプチド配列は一般的に、シグナルペプチドが発現され、これもまたプロモーターと作動可能に連結しているコード配列にコードされるポリペプチドの分泌を促進するように、プロモーターと作動可能な連結で挿入される。
典型的には、シグナルペプチド配列は、10から30アミノ酸、例えば15から20アミノ酸のペプチドをコードする。アミノ酸は、主に疎水性であることが多い。典型的な状況では、シグナルペプチドは、シグナルペプチドを有する成長中のポリペプチド鎖を、発現細胞の小胞体へと標的化する。シグナルペプチドは、小胞体内で切断され、ゴルジ体経由でポリペプチドを分泌させる。したがって、本発明のペプチドは、個体内の細胞からの発現及びこれらの細胞からの分泌により個体に提供され得る。
あるいは、本発明のポリヌクレオチドは、抗原提示細胞の表面において、MHCクラスII分子により本発明のペプチドを提示させるために、適切な様式で発現され得る。例えば、本発明のポリヌクレオチド、発現カセット又はベクターは、抗原提示細胞に標的化され得、又はコードされたペプチドの発現は、このような細胞において優先的に刺激又は誘導され得る。
目的のポリヌクレオチドは、本発明のペプチドの作製において、in vitro、ex vivo又はin vivoで使用され得る。このようなポリヌクレオチドは、寛容化による猫へのアレルギーの予防又は治療において投与又は使用され得る。
遺伝子送達のための方法は、当分野で公知である。例えば、米国特許第5,399,346号、第5,580,859号及び第5,589,466号を参照されたい。核酸分子は、例えば標準の筋肉内又は皮内注射;経皮的粒子送達;吸入;局所的、又は経口、鼻腔内又は粘膜投与方法などにより、受容対象内へ直接導入され得る。分子は、あるいは、対象から取り出された細胞中に、ex vivoで導入され得る。例えば、本発明のポリヌクレオチド、発現カセット又はベクターは、ex vivoで個体のAPC内へ導入され得る。目的の核酸分子を含む細胞は、核酸分子によりコードされるペプチドに対して免疫応答が起こされ得るように、対象内に再導入される。このような免疫において使用される核酸分子は、一般的に、本明細書中では「核酸ワクチン」と呼ぶ。
本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、ベクター又は細胞は、実質的に単離された形態で存在しうる。それらは、それらの意図された使用を妨げない担体又は希釈剤と混合され得、それでもなお実質的に単離されているとみなされ得る。それらは、実質的に精製された形態でもあり得、この場合、それらは一般的に、調製物の少なくとも90%、例えば、少なくとも95%、98%又は99%の、タンパク質、ポリヌクレオチド、細胞又は乾燥質量を含む。
抗原提示細胞(APC)
本発明は、本発明のペプチドをその表面に提示し、その後治療において使用され得るAPC集団の作製方法のin vitroでの使用を包含する。このような方法は、患者から得た細胞サンプルについてex vivoで実施され得る。したがって、このようにして作製されたAPCは、寛容化による猫アレルギーの治療又は予防において使用され得る医薬を形成する。この細胞は、その個体由来であるため、その個体の免疫系により容認されるはずである。このようにして作製された細胞の、それらを元々得た個体への送達は、したがって、本発明の治療に関する実施形態を形成する。
製剤化及び組成物
本発明のペプチド、ポリヌクレオチド、ベクター及び細胞は、単独で又は併用して個体へと提供され得る。本発明の各分子又は細胞は、単離された、実質的に単離された、精製された又は実質的に精製された形態で、個体へと提供され得る。例えば、本発明のペプチドは、他のペプチドを実質的に含まずに、個体へと提供され得る。
本発明によるペプチド、ポリヌクレオチド又は組成物は、未処理の形態で提供され得るが、それらを医薬製剤として提供することが好ましい。したがって、本発明のさらなる態様に従って、本発明は、寛容化による猫へのアレルギーの予防又は治療用の医薬製剤であって、1以上の医薬上許容可能な担体又は希釈剤及び随意に1以上の他の治療成分とともに、本発明による組成物、ベクター又は製品を含む医薬製剤を提供する。担体は、製剤の他の成分と適合し、かつその受容者に有害でないという意味で、「許容可能」でなければならない。典型的には、注射用担体及び最終製剤は、無菌かつパイロジェンフリーである。本発明のペプチド、ポリヌクレオチド又は細胞を含む組成物の製剤化は、標準の医薬製剤化学及び方法論(それら全ては、当業者にとって容易に入手可能である)を使用して、実施され得る。
例えば、本発明の1以上の分子又は細胞を含む組成物は、1以上の医薬上許容可能な賦形剤又はビヒクルと組み合わせられ得る。補助物質(例えば湿潤剤又は乳化剤、pH緩衝物質など)が、賦形剤又はビヒクル中に存在し得る。これらの賦形剤、ビヒクル及び補助物質は、一般的に、組成物を受け入れる個体において免疫応答を誘導しない医薬であり、過度の毒性なしで投与され得る。医薬上許容可能な賦形剤としては、水、生理食塩水、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、グリセロール及びエタノールなどの液体が挙げられるが、これらに限定されない。医薬上許容可能な塩(例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩などの鉱酸塩;酢酸塩、プロピオン酸塩、マロン酸塩、安息香酸塩などの有機酸塩)もまた、それらに含まれ得る。医薬上許容可能な賦形剤、ビヒクル及び補助物質の詳細な考察は、Remington's Pharmaceutical Sciences (Mack Pub. Co., N.J. 1991)で得られる。
このような組成物は、ボーラス投与又は連続投与のために適した形態で、調製、包装、又は販売され得る。注射可能な組成物は、単位用量形態(例えばアンプル内)又は保存剤を含む複数回投与容器で、調製、包装、又は販売され得る。組成物には、懸濁液、溶液、油性又は水性ビヒクル中の乳液、ペースト、及び埋め込み型徐放性又は生分解性製剤が含まれるが、これらに限定されない。このような組成物は、さらに、懸濁剤、安定剤、又は分散剤を含むがこれらに限定されない、1以上の追加成分を含み得る。非経口投与用組成物の一実施形態において、活性成分は、再構成された組成物の非経口投与の前の、適切なビヒクル(例えば、無菌のパイロジェンフリーの水)での再構成のために、乾燥(例えば、粉末又は顆粒)形態で提供される。医薬組成物は、無菌の注射可能な水性若しくは油性の懸濁液若しくは溶液の形態で、調製、包装、又は販売され得る。この懸濁液又は溶液は、公知技術に従って製剤化され得、活性成分に加えて、本明細書中に記載の分散剤、湿潤剤、又は懸濁剤などの追加成分を含み得る。このような無菌の注射可能な製剤は、無毒性の非経口的に受容可能な希釈剤又は溶媒(例えば、水又は1,3−ブタンジオールなど)を使用して調製され得る。他の受容可能な希釈剤及び溶媒としては、リンガー溶液、等張塩化ナトリウム溶液、及び合成モノグリセリド又はジグリセリドなどの固定油が挙げられるが、これらに限定されない。有用な他の非経口投与可能な組成物としては、微結晶形態で、リポソーム調製物中に、又は生分解性ポリマーシステムの構成成分として、活性成分を含むものが挙げられる。除放用又は埋め込み用組成物は、乳液、イオン交換樹脂、難容性ポリマー、又は難容性塩などの、医薬上受容可能なポリマー材料又は疎水性材料を含み得る。
あるいは、本発明のペプチド又はポリヌクレオチドは、粒状担体に、封入され、吸着され、又は結合され得る。適切な粒状担体としては、ポリメチルメタクリレートポリマー由来のもの、並びにポリ乳酸(poly(lactides))及びポリ乳酸/グリコール酸共重合体(poly(lactide-co- glycolides))由来のPLG微粒子が挙げられる。例えば、Jefferyら(1993) Pharm. Res. 10:362-368を参照されたい。他の粒状システム及びポリマー(例えば、ポリリジン、ポリアルギニン、ポリオルニチン、スペルミン、スペルミジンなどのポリマー、並びにこれらの分子のコンジュゲート)も使用され得る。
本明細書中で言及されるペプチド、ポリヌクレオチド又は細胞のいずれかの製剤化は、物質の性質及び送達方法などの要因に依存する。任意のこのような物質は、種々の投薬形態で投与され得る。経口投与(例えば、錠剤、トローチ、薬用ドロップ(lozenges)、水性又は油性の懸濁液、分散性粉末又は顆粒として)、非経口投与、皮下投与、吸入投与、皮内投与、静脈内投与、筋肉内投与、胸骨内(intrasternally)投与、経皮投与又は点滴技術による投与がされ得る。物質は、坐薬としても投与され得る。医師は、特定の各個人のための必要な投与経路を決定することができる。
本発明の製剤の組成物は、有害反応を引き起こすことなく有効であるように、適切な濃度の各ペプチド/ポリヌクレオチド/細胞を含む。典型的には、組成物中の各ペプチドの濃度は、0.03から200nmol/mlの範囲内である。より好ましくは、0.3から200nmol/ml、3から180nmol/ml、5から75nmol/ml又は10から50nmol/mlの範囲内である。組成物又は製剤は、95%又は98%よりも高い純度、又は少なくとも99%の純度を有するべきである。
治療方法及び治療されるべき個体
本発明は、Fel d1アレルゲンに対してヒト個体を脱感作又は寛容化することができ、したがって猫アレルギーの予防又は治療に有用である、ペプチド、ポリヌクレオチド、ベクター及び細胞に関する。本発明は、寛容化による猫へのアレルギーの予防又は治療用の組成物、製品、ベクター及び製剤を提供する。本発明は、上記のように、本発明のポリペプチド/ポリヌクレオチド/細胞を単独で又は併用して投与することを含む、猫アレルギー個体の寛容化又は脱感作の方法も提供する。
治療されるべき、すなわち本発明の組成物又は製剤が提供されるべき個体は、好ましくはヒトである。治療されるべき個体は、Fel d1アレルギーに感作されること、感作される危険があること、又は感作されることが疑われることが既知の個体であり得ることが理解される。個体は、当分野において周知でありかつ本明細書中に記載される技術を使用して、感作について検査され得る。あるいは、個体は、猫へのアレルギーの家族暦を有し得る。猫の近傍に連れて行かれると、個体はアレルギー症状を表し得るため、Fel d1への感作について個体を検査することは不必要であり得る。近傍とは、猫から10メーター以下、5メーター以下、2メーター以下、1メーター以下、又は0メーターを意味する。アレルギー症状とは、目のかゆみ、鼻水、呼吸困難、肌の赤化とかゆみ又は発疹を含み得る。
治療されるべき個体は、任意の年齢であり得る。しかし、好ましくは、個体は、1から90、5から60、10から40、又はより好ましくは18から35の年齢群であり得る。治療から利益を受け得る個体群は、例えば猫の飼い主、獣医及び他の猫を扱う者である。
好ましくは、治療されるべき個体は、白色人種集団に典型的な頻度の範囲内のMHC対立遺伝子頻度を有する集団由来である。11の一般的なDRB1対立遺伝子ファミリーについての基準集団対立遺伝子頻度は、実施例2の表3に示される(HLA Facts Book, Parham and Barberからのデータ)。基準頻度は、頻度を報告する複数の調査の分析により得られ、示される数値は平均値である。したがって好ましくは、治療されるべき個体は、例えばそれらの数値プラス又はマイナス1、2、3、5、10、15又は20%の範囲内で、表3で言及される対立遺伝子について(例えば少なくとも1、2、3、4、5又は全ての対立遺伝子について)基準集団と同等のMHC対立遺伝子頻度を有する集団由来である。
好ましくは、個体は、以下のDRB1対立遺伝子の対立遺伝子頻度が、
4−少なくとも9%、
7−少なくとも10%、
11−少なくとも8%
である集団由来である。
個体は、少なくとも2週間、1月間、6月間、1年間又は5年間、猫へのアレルギーを有していてもよい。個体は、アレルギーにより引き起こされる発疹、鼻づまり、鼻水及び/又はせきを患っていてもよい。個体は、猫アレルギーを治療する他の組成物/化合物を投与されていてもされていなくてもよい。個体は、ヒト住人1人当たり少なくとも0.1匹の猫を含む集団内に住んでいてもよい。
診断方法
本発明は、個体が疾患を有する又は疾患を発症する危険があるかどうかを検出する方法も提供し、ここで疾患は、猫アレルゲンへ応答したアレルギー症状を含む。
個体は典型的には哺乳動物であり、好ましくはヒトである。本方法において検査されるべき個体は、好ましくは、1歳と80歳の間、より好ましくは1歳と60歳、50歳、40歳、30歳又は20歳の間、最も好ましくは1歳と16歳の間である。
個体は、内因性又は非アレルギー性として分類される疾患(例えば、内因性又は非アレルギー性喘息)と診断されていてもよく、それを患っていることが疑われてもよい。個体には、猫アレルゲンへの検出可能な抗体反応、特に猫アレルゲンへのIgE反応がなくてもよい。IgEを検出するための適切なアッセイとしては、Pharmacia(商標)CAPシステムが挙げられる。このシステムを使用して、個体には、典型的には、0又は0/1の評点が与えられる。
個体は、同定可能な誘引物の非存在下、目のかゆみ、鼻水、呼吸困難、肌の赤化とかゆみ又は発疹などの、典型的にはアレルギーと関連する症状を患っている、又は患っていると診断された患者でもよい。これらの症状の最初の発症又は診断は、個体が15歳よりも遅い年齢のときに、起こり得る。例えば、個体は、典型的にはアレルギーと関連するアレルギー症状の最初の発症又は診断の時点で、少なくとも15、16、17、18、20、22、24、26、28又は30歳であり得る。
本発明の方法は、個体が猫アレルゲン、特に主要な猫アレルゲンFel d 1へのT細胞応答を有するかどうかを決定することに関する。このようなT細胞応答は、猫アレルギー個体中に存在する。いかなる仮説にも制約されることなく、本発明者らは、内因性又は非アレルギー性疾患も、実際、T細胞誘導性IgE非依存性免疫応答により引き起こされると考える。したがって、これらの疾患もアレルゲン誘引物を有するが、それはアレルゲン特異的IgEを生じさせない。むしろ、それはT細胞増殖又はサイトカイン放出により特徴付けられ得るT細胞応答を生じさせる。例えば、放出されたサイトカインは、IL−5(好酸球の動員に関わる)を含み得る。したがって、T細胞応答は、個体中の好酸球反応の誘導を促進し得る。
個体がFel d 1へのT細胞応答を有するかは、その個体が本発明によるペプチド又は併用へのT細胞応答を有するか否かを測定することにより決定される。個体がこのような応答を有するか否かは、任意の適切な方法、典型的には、アレルゲンを経験したT細胞の増殖又はアレルゲンを経験したT細胞により放出されるサイトカインの存在を検出するために使用され得る方法により、決定され得る。患者のT細胞による本発明のペプチド又は組成物への陽性応答は、その患者が、アレルゲンに応答したアレルギー様症状を有している、又は発症する可能性がより高いことを示す。陰性応答は、患者が、猫アレルゲンによって引き起こされるのではないアレルギー様症状を有すること、又は猫アレルゲンに応答したアレルギー様症状を発症する可能性がより低いことを示す。
この方法においてペプチド又は併用剤に応答するT細胞は、一般的に、アレルゲンにin vivoであらかじめ感作されたT細胞である。アレルゲンを経験したこれらのT細胞は、一般的に、個体の末梢血中、すなわち個体の末梢血単球細胞(PBMC)集団内に存在する。T細胞は、CD4及び/又はCD8T細胞であり得る。
この方法において、T細胞は、in vitro又はin vivoで、好ましくは個体由来のサンプル中でin vitroで、本発明のペプチド又は併用剤と接触させられ得る。
一般的には、この方法において接触させられるT細胞は、個体から血液サンプル中に採取されるが、T細胞を含む他の種類のサンプルも使用され得る。サンプルは、アッセイに直接添加されても、最初に処理されてもよい。典型的には、その処理は、例えばT細胞を分離するための勾配遠心と任意の適切な容量への再懸濁などの標準技術を含み得る。あるいは、その処理は、例えば水、緩衝液又は培地でサンプルを希釈することを含み得る。サンプルは、1.5から100倍、例えば2から50倍、又は5から10倍に希釈され得る。
その処理は、サンプルの構成成分の分離を含み得る。典型的には、単核細胞(MC)が、サンプルから分離される。MCは、T細胞及び抗原提示細胞(APC)を含む。したがって本方法において、分離されたMC中に存在するAPCは、T細胞へペプチドを提示できる。別の実施形態において、T細胞のみ(例えばCD4T細胞のみ)が、サンプルから精製され得る。PBMC、MC及びT細胞は、当分野において公知の技術を使用してサンプルから分離できる。
好ましくは、アッセイにおいて使用されるT細胞は、未処理の又は希釈されたサンプルの形態であり、新たに単離されたT細胞(例えば新たに単離されたMC又はPBMCの形態など)であり、それらはex vivoで直接使用され(すなわちそれらは本方法において使用される前に培養されない)、又はそれらは(あらかじめ冷凍された)解凍された細胞である。しかし、T細胞は、例えばアレルゲンの存在下、及び一般的にはさらに外因性増殖促進サイトカインの存在下、使用前に培養され得る。培養中、アレルゲンは、典型的には、APC(例えば本方法において使用されるAPCなど)の表面上に存在する。T細胞の前培養は、本方法の感度の向上をもたらし得る。したがって、T細胞は、細胞株(例えば短期細胞株など)へと変換され得る。
本方法中に典型的に存在するAPCは、T細胞と同じ個体又は異なる個体由来であり得る。APCは、天然に存在するAPC又は人工APCであり得る。APCは、T細胞へ抗原を提示することができる細胞である。それは典型的には、B細胞、樹状細胞又はマクロファージである。それは、典型的にはT細胞と同じサンプルから分離され、典型的にはT細胞と共に精製される。したがってAPCは、MC又はPBMC中に存在し得る。APCは、典型的には、新たに単離されたex vivo細胞又は培養細胞である。それは細胞株(例えば短期又は不死化細胞株など)の形態であり得る。APCは、その表面上に空のMHCクラスII分子を発現し得る。
一実施形態において、本発明のペプチド又は併用剤は、T細胞及びAPCを含むアッセイに直接添加される。上で考察したように、このようなアッセイにおけるT細胞及びAPCは、MCの形態であり得る。
一実施形態において、ペプチド又はペプチド併用剤は、T細胞の非存在下でAPCへ提供される。次いでAPCは、典型的にはその表面上にアレルゲンを提示した後で、T細胞へ供給される。ペプチド又はペプチド併用剤は、APCの内部に取り込まれてから提示され得、又はAPCの内部に入ることなくその表面上に単に取り上げられ得る。
典型的には、10から10、好ましくは2.5×10から10のPBMCが、各アッセイに添加される。ペプチド又はペプチド併用剤がアッセイに直接添加される場合には、それは典型的には、ペプチドとして10−1から10μg/ml、好ましくは0.5から50μg/ml又は1から10μg/mlの濃度で添加される。
典型的には、T細胞がペプチド又は併用剤とインキュベートされる時間の長さは、エフェクターT細胞については4から24時間(好ましくは5から18時間)、セントラルメモリー細胞については24時間より長い時間である。ex vivo PBMCを使用する場合、5.0×10のPBMCが10μg/mlのペプチド中で、37℃にて5時間インキュベートできることが見出されている。
インキュベートされたT細胞の増殖は、任意の適切な方法により測定され得る。例えば、ペプチドとのインキュベーション後の、蛍光化合物CFSEの取り込みのフローサイトメトリーによる測定、又はペプチドとのインキュベーション後の、放射性標識化合物H−チミジンの取り込みの測定による。後者の方法の典型例は以下の通りである:
適切なペプチド濃度の100μlが、96ウェルプレートの適切なウェル中に分配される。次いでプレートは、37℃に設定された加湿5%COインキュベーター内に最大4時間置かれる。当分野において標準的であるように単離されたPBMCは、室温にて完全培地中2×10細胞/mlの濃度に調製される。次いで、細胞溶液100μlが、抗原/ペプチドを含む96ウェルプレートの各ウェル中に分配される。次いで、プレートは、6から8日間インキュベートされる。培養液は、各ウェルにトリチウム化チミジン原液(無血清RPMI培地中、1.85MBq/ml)10μlを添加することにより、トリチウム化チミジン溶液でパルスされる。次いで、プレートは、8から16時間インキュベーターへと戻される。次いで、培養液は、フィルターマット上に採取され、乾燥されたフィルターマットは、適切なベータシンチレーションカウンターを使用して測定される。ペプチドを含むウェルからのカウントは、培地のみを含むウェル(1群当たり12ウェル)と統計的に比較される。培地のみのウェルとペプチドで刺激されたウェルとの間の統計的に有意な差異は、ペプチド又はペプチド併用剤によるPBMCの陽性刺激とみなされる。
サイトカイン放出は、上記のようなELISAアッセイなどの任意の適切な方法により測定され得る。このような方法は、当分野において周知である。
併用免疫治療
多くの個体がいくつかのポリペプチド抗原に対してアレルギー体質であり、又はそれらに対して脱感作することが必要であり得るため、本発明は、複数の抗原に対してアレルギー体質である個体を脱感作する手段も提供する。個体において最初のポリペプチド抗原又はアレルゲンに対して誘導される「免疫寛容(Tolerance)」は、その個体において、他の抗原への免疫寛容を提供するために、他の抗原への不適切な免疫応答がダウンレギュレートされ得る、「寛容原性環境(tolergeneic environment)」を作り出し得る。
この知見は、複数のアレルゲンにアレルギー体質の個体が、大幅に短縮された期間で治療され得ること、あるアレルゲン(例えば、ピーナッツ)には深刻なアレルギー体質だが他のアレルゲン(例えば、猫鱗屑)にはより穏やかなアレルギー体質の個体が、より穏やかなアレルゲンへの免疫寛容が確立された後この寛容原性環境が使用されて他のより極端なアレルゲンへの免疫寛容を提供するという治療から利益を得うること、を意味する。また、自己免疫疾患を患い、無関係の抗原又はアレルゲンにさらに感作されている(または別に免疫を有する)個体は、無関係の抗原又はアレルゲンへの免疫寛容が最初に確立された後この寛容原性環境が使用されて自己免疫疾患に関連する自己抗原への免疫寛容を提供するという治療レジメンから利益を得うる。
したがって、猫アレルギーの個体をFeld1抗原及び1以上のさらなる異なるポリペプチド抗原へ脱感作するための方法が提供される。本方法は、最初の段階で、本明細書中に記載されるような本発明による組成物/製品/製剤(一次組成物)を個体に投与することを必要とし、ここでその投与はFeld1抗原に対して低応答性状態を作り出すのに十分な様式で実施される。Feld1抗原への低応答性状態が確立されると、又は少なくとも脱感作への転換が起こると、本方法は、個体が感作されるべき第二の異なるポリペプチド抗原を含む二次組成物の投与を必要とする。二次組成物の投与は、一次組成物の使用により確立された寛容原性環境(ここでは今や、第二の異なるポリペプチド抗原への免疫寛容を確立することが可能である)を利用する方法で実施される。二次組成物は、最初の一次組成物又はFeld1のより大きな断片のいずれかと同時投与される。「同時投与される(coadministered)」とは、同時(simultaneous)投与又は同時(concurrent)投与のいずれかを意味し、例えば、2つが同じ組成物中に存在する場合、又は別個の組成物中でほぼ同時にしかし異なる部位で投与される場合、並びに別個の組成物中のポリペプチド抗原の異なる時間における送達である。例えば、二次組成物は、同じ部位又は異なる部位において、最初の組成物(又はFeld1のより大きな断片)の送達前又は後に送達され得る。送達間のタイミングは、約数秒間隔から約数分間隔、数時間間隔、又は数日間隔の範囲でさえあり得る。さらに、異なる送達方法が使用され得る。
好ましくは第二のポリペプチド抗原は、Feld1アレルゲンとは異なるアレルゲンである。本発明の方法における使用に適したアレルゲンは、当然、公知の方法を使用して得られ及び/又は作製され得る。適切なアレルゲンの種類としては、花粉、猫鱗屑以外の動物鱗屑、草、カビ、ちり、抗生物質、刺咬昆虫毒、及び種々の環境アレルゲン(化学物質及び金属を含む)、薬物アレルゲン及び食品アレルゲンが挙げられるが、これらに限定されない。一般的な樹木アレルゲンとしては、ハコヤナギ、ポプラ(popular)、セイヨウトネリコ、カバノキ、カエデ、オーク、ニレ、ヒッコリー、及びペカンの木由来の花粉が挙げられる;一般的な植物アレルゲンとしては、ヨモギ、ブタクサ、ヘラオオバコ、タデ(sorrel-dock)及びアカザ由来のものが挙げられる;植物接触アレルゲンとしては、有毒オーク、ツタウルシ及びイラクサ由来のものが挙げられる;一般的な草アレルゲンとしては、ライグラス、オオアワガエリ、ジョンソングラス(Johnson)、バミューダグラス(Bermuda)、ウシノケグサ及びイチゴツナギのアレルゲンが挙げられる;一般的なアレルゲンは、アルテルナリア属(Alternaria)、フザリウム属(Fusarium)、ホルモデンドラム属(Hormodendrum)、アスペルギルス属(Aspergillus)、ミクロポリスポラ属(Micropolyspora)、ムコール属(Mucor)及び好熱性放線菌などのカビ又は真菌からも得られ得る;表皮性アレルゲンは、ハウスダスト若しくは有機塵(典型的には真菌由来)から、イエダニ(Dermatophagoides pteronyssinus)などの節足動物から、又は羽毛、及び犬鱗屑などの動物発生源から得られ得る;一般的な食品アレルゲンとしては、牛乳及びチーズ(乳製品(diary))、卵、小麦、ナッツ(例えば、ピーナッツ)、魚介(例えば、甲殻類)、エンドウ、豆及びグルテンのアレルゲンが挙げられる;一般的な環境アレルゲンとしては、金属(ニッケル及び金)、化学物質(ホルムアルデヒド、トリニトロフェノール及びテレビン油)、ラテックス、ゴム、繊維(綿又は羊毛)、バーラップ、毛染め剤、化粧品、界面活性剤及び香料のアレルゲンが挙げられる;一般的な薬物アレルゲンとしては、局所麻酔薬及びサリチル酸塩のアレルゲンが挙げられる;抗生物質アレルゲンとしては、ペニシリン、テトラサイクリン及びスルホンアミドのアレルゲンが挙げられる;及び一般的な昆虫アレルゲンとしては、ハチ毒、スズメバチ毒及びアリ毒、及びゴキブリ杯状器官(calyx)アレルゲンが挙げられる。特によく特徴付けられているアレルゲンとしては、Der p Iアレルゲン(Hoyneら(1994) Immunology 83190-195)、ハチ毒ホスフォリパーゼA2(PLA)(Akdisら(1996) J. Clin. Invest. 98:1676- 1683)、カバノキ花粉アレルゲンBet v 1(Bauerら(1997) Clin. Exp. Immunol. 107:536-541)、及び多エピトープ性組換え草アレルゲンrKBG8.3(Caoら(1997) Immunology 90:46-51)の主要及び潜在性エピトープが挙げられるが、これらに限定されない。これらの及び他の適切なアレルゲンは市販されており、及び/又は公知技術に従って抽出物として容易に調製され得る。
好ましくは、第二のポリペプチドアレルゲンは、下記アレルゲン配列及びデータベースアクセション番号(NCBI Entrezアクセション番号)のリストから選択される。NCBIは、国立生物工学情報センターであり、米国国立衛生研究所の一部門である。NCBIウェブサイト(そこからデータベースへのアクセスが調べられ得る)は、www.ncbi.nlm.nih.gov/である。アレルゲン配列及びデータベースアクセション番号(NCBI Entrezアクセション番号):

ハウスダストダニ

Dermatophagoides pteronyssinus

Der p 1
MKIVLAIASLLALSAVYARPSSIKTFEEYKKAFNKSYATFEDEEAARKNFLESVKYVQSNGGAINHLSDLSLDEFKNRFLMSAEAFEHLKTQFDLNAETNACSINGNAPAEIDLRQMRTVTPIRMQGGCGSCWAFSGVAATESAYLAYRNQSLDLAEQELVDCASQHGCHGDTIPRGIEYIQHNGVVQESYYRYVAREQSCRRPNAQRFGISNYCQIYPPNVNKIREALAQTHSAIAVIIGIKDLDAFRHYDGRTIIQRDNGYQPNYHAVNIVGYSNAQGVDYWIVRNSWDTNWGDNGYGYFAANIDLMMIEEYPYVVIL

Der p 2
MMYKILCLSLLVAAVARDQVDVKDCANHEIKKVLVPGCHGSEPCIIHRGKPFQLEAVFEANQNTKTAKIEIKASIDGLEVDVPGIDPNACHYMKCPLVKGQQYDIKYTWNVPKIAPKSENVVVTVKVMGDDGVLACAIATHAKIRD

Der p 3
MIIYNILIVLLLAINTLANPILPASPNATIVGGEKALAGECPYQISLQSSSHFCGGTILDEYWILTAAHCVAGQTASKLSIRYNSLKHSLGGEKISVAKIFAHEKYDSYQIDNDIALIKLKSPMKLNQKNAKAVGLPAKGSDVKVGDQVRVSGWGYLEEGSYSLPSELRRVDIAVVSRKECNELYSKANAEVTDNMICGGDVANGGKDSCQGDSGGPVVDVKNNQVVGIVSWGYGCARKGYPGVYTRVGNFIDWIESKRSQ

Der p 4
KYXNPHFIGXRSVITXLME

Der p 5
MKFIIAFFVATLAVMTVSGEDKKHDYQNEFDFLLMERIHEQIKKGELALFYLQEQINHFEEKPTKEMKDKIVAEMDTIIAMIDGVRGVLDRLMQRKDLDIFEQYNLEMAKKSGDILERDLKKEEARVKKIEV

Der p 6
AIGXQPAAEAEAPFQISLMK

Der p 7
MMKLLLIAAAAFVAVSADPIHYDKITEEINKAVDEAVAAIEKSETFDPMKVPDHSDKFERHIGIIDLKGELDMRNIQVRGLKQMKRVGDANVKSEDGVVKAHLLVGVHDDVVSMEYDLAYKLGDLHPNTHVISDIQDFVVELSLEVSEEGNMTLTSFEVRQFANVVNHIGGLSILDPIFAVLSDVLTAIFQDTVRAEMTKVLAPAFKKELERNNQ

Der p9
IVGGSNASPGDAVYQIAL

Dermatophagoides farinae

Der f 1
MKFVLAIASLLVLTVYARPASIKTFEFKKAFNKNYATVEEEEVARKNFLESLKYVEANKGAINHLSDLSLDEFKNRYLMSAEAFEQLKTQFDLNAETSACRINSVNVPSELDLRSLRTVTPIRMQGGCGSCWAFSGVAATESAYLAYRNTSLDLSEQELVDCASQHGCHGDTIPRGIEYIQQNGVVEERSYPYVAREQRCRRPNSQHYGISNYCQIYPPDVKQIREALTQTHTAIAVIIGIKDLRAFQHYDGRTIIQHDNGYQPNYHAVNIVGYGSTQGDDYWIVRNSWDTTWGDSGYGYFQAGNNLMMIEQYPYVVIM

Der f 2
MISKILCLSLLVAAVVADQVDVKDCANNEIKKVMVDGCHGSDPCIIHRGKPFTLEALFDANQNTKTAKIEIKASLDGLEIDVPGIDTNACHFMKCPLVKGQQYDIKYTWNVPKIAPKSENVVVTVKLIGDNGVLACAIATHGKIRD

Der f 3
MMILTIVVLLAANILATPILPSSPNATIVGGVKAQAGDCPYQISLQSSSHFCGGSILDEYWILTAAHCVNGQSAKKLSIRYNTLKHASGGEKIQVAEIYQHENYDSMTIDNDVALIKLKTPMTLDQTNAKPVPLPAQGSDVKVGDKIRVSGWGYLQEGSYSLPSELQRVDIDVVSREQCDQLYSKAGADVSENMICGGDVANGGVDSCQGDSGGPVVDVATKQIVGIVSWGYGCARKGYPGVYTRVGNFVDWIESKRSQ

Der f 4
AVGGQDADLAEAPFQISLLK

Der f 7
MMKFLLIAAVAFVAVSADPIHYDKITEEINKAIDDAIAAIEQSETIDPMKVPDHADKFERHVGIVDFKGELAMRNIEARGLKQMKRQGDANVKGEEGIVKAHLLIGVHDDIVSMEYDLAYKLGDLHPTTHVISDIQDFVVALSLEISDEGNITMTSFEVRQFANVVNHIGGLSILDPIFGVLSDVLTAIFQDTVRKEMTKVLAPAFKRELEKN

追加のダニアレルゲン配列(NCBI entrezアクセション):

1170095; 1359436; 2440053; 666007; 487661; 1545803; 84702; 84699; 625532; 404370; 1091577; 1460058; 7413; 9072; 387592.



ネコ属配列(NCBI entrezアクセション):

539716; 539715; 423193; 423192; 423191; 423190; 1364213; 1364212; 395407; 163827; 163823; 163825; 1169665; 232086; 1169666.

ラテックス
ハベア属(Hevea)配列:

Hev b 1
MAEDEDNQQGQGEGLKYLGFVQDAATYAVTTFSNVYLFAKDKSGPLQPGVDIIEGPVKNVAVPLYNRFSYIPNGALKFVDSTVVASVTIIDRSLPPIVKDASIQVVSAIRAAPEAARSLASSLPGQTKILAKVFYGEN

Hev b 3
MAEEVEEERLKYLDFVRAAGVYAVDSFSTLYLYAKDISGPLKPGVDTIENVVKTVVTPVYYIPLEAVKFVDKTVDVSVTSLDGVVPPVIKQVSAQTYSVAQDAPRIVLDVASSVFNTGVQEGAKALYANLEPKAEQYAVITWRALNKLPLVPQVANVVVPTAVYFSEKYNDVVRGTTEQGYRVSSYLPLLPTEKITKVFGDEAS

追加のハベア属配列(NCBI entrezアクセション):
3319923; 3319921; 3087805; 1493836; 1480457; 1223884; 3452147; 3451147; 1916805; 232267; 123335; 2501578; 3319662; 3288200; 1942537; 2392631; 2392630; 1421554; 1311006; 494093; 3183706; 3172534; 283243; 1170248; 1708278; 1706547; 464775; 266892; 231586; 123337; 116359; 123062; 2213877; 542013; 2144920; 1070656; 2129914; 2129913; 2129912; 100135; 82026; 1076559; 82028; 82027; 282933; 280399; 100138; 1086972; 108697; 1086976; 1086978; 1086978; 1086976; 1086974; 1086972; 913758; 913757; 913756; 234388; 1092500; 228691; 1177405; 18839; 18837; 18835; 18833; 18831; 1209317; 1184668; 168217; 168215; 168213; 168211; 168209; 348137.

ライグラス
ロリウム属(Lolium)配列:

126385 Lol p 1
MASSSSVLLVVALFAVFLGSAHGIAKVPPGPNITAEYGDKWLDAKSTWYGKPTGAGPKDNGGACGYKNVDKAPFNGMTGCGNTPIFKDGRGCGSCFEIKCTKPESCSGEAVTVTITDDNEEPIAPYHFDLSGHAFGSMAKKGEEQNVRSAGELELQFRRVKCKYPDDTKPTFHVEKASNPNYLAILVKYVDGDGDVVAVDIKEKGKDKWIELKESWGAVWRIDTPDKLTGPFTVRYTTEGGTKSEFEDVIPEGWKADTSYSAK

126386 Lol p 2a
AAPVEFTVEKGSDEKNLALSIKYNKEGDSMAEVELKEHGSNEWLALKKNGDGVWEIKSDKPLKGPFNFRFVSEKGMRNVFDDVVPADFKVGTTYKPE

126387 Lol p 3
TKVDLTVEKGSDAKTLVLNIKYTRPGDTLAEVELRQHGSEEWEPMTKKGNLWEVKSAKPLTGPMNFRFLSKGGMKNVFDEVIPTAFTVGKTYTPEYN

2498581 Lol p 5a
MAVQKYTVALFLRRGPRGGPGRSYAADAGYTPAAAATPATPAATPAGGWREGDDRRAEAAGGRQRLASRQPWPPLPTPLRRTSSRSSRPPSPSPPRASSPTSAAKAPGLIPKLDTAYDVAYKAAEAHPRGQVRRLRHCPHRSLRVIAGALEVHAVKPATEEVLAAKIPTGELQIVDKIDAAFKIAATAANAAPTNDKFTVFESAFNKALNECTGGAMRPTSSSPPSRPRSSRPTPPPSPAAPEVKYAVFEAALTKAITAMTQAQKAGKPAAAAATAAATVATAAATAAAVLPPPLLVVQSLISLLIYY

2498582 Lol p 5b
MAVQKHTVALFLAVALVAGPAASYAADAGYAPATPATPAAPATAATPATPATPATPAAVPSGKATTEEQKLIEKINAGFKAAVAAAAVVPPADKYKTFVETFGTATNKAFVEGLASGYADQSKNQLTSKLDAALKLAYEAAQGATPEAKYDAYVATLTEALRVIAGTLEVHAVKPAAEEVKVGAIPAAEVQLIDKVDAAYRTAATAANAAPANDKFTVFENTFNNAIKVSLGAAYDSYKFIPTLVAAVKQAYAAKQATAPEVKYTVSETALKKAVTAMSEAEKEATPAAAATATPTPAAATATATPAAAYATATPAAATATATPAAATATPAAAGGYKV

455288 Lol p アイソフォーム9
MAVQKHTVALFLAVALVAGPAASYAADAGYAPATPATPAAPATAATPATPATPATPAAVPSGKATTEEQKLIEKINAGFKAAVAAAAVVPPADKYKTFVETFGTATNKAFVEGLASGYADQSKNQLTSKLDAALKLAYEAAQGATPEAKYDAYVATLTEALRVIAGTLEVHAVKPAAEEVKVGAIPAAEVQLIDKVDAAYRTAATAANAAPANDKFTVFENTFNNAIKVSLGAAYDSYKFIPTLVAAVKQAYAAKQATAPEVKYTVSETALKKAVTAMSEAEKEATPAAAATATPTPAAATATATPAAAYATATPAAATATATPAAATATPAAAGGYKV

1582249 Lol p 11
DKGPGFVVTGRVYCDPCRAGFETNVSHNVEGATVAVDCRPFDGGESKLKAEATTDKDGWYKIEIDQDHQEEICEVVLAKSPDKSCSEIEEFRDRARVPLTSNXGIKQQGIRYANPIAFFRKEPLKECGGILQAY

追加のロリウム属配列(NCBI entrezアクセション):
135480; 417103; 687261; 687259; 1771355; 2388662; 631955; 542131; 542130; 542129; 100636; 626029; 542132; 320616; 320615; 320614; 100638; 100634; 82450; 626028; 100639; 283345; 542133; 1771353; 1763163; 1040877; 1040875; 250525; 551047; 515377; 510911; 939932; 439950; 2718; 168316; 168314; 485371; 2388664; 2832717; 2828273; 548867.

オリーブの木
オリーブ配列

416610 Ole e 1
EDIPQPPVSQFHIQGQVYCDTCRAGFITELSEFIPGASLRLQCKDKENGDVTFTEVGYTRAEGLYSMLVERDHKNEFCEITLISSGRKDCNEIPTEGWAKPSLKFKLNTVNGTTRTVNPLGFFKKEALPKCAQVYNKLGMYPPNM

ヒカゲミズ属(Parietaria)
ヒカゲミズ属配列:

2497750 Par j P2
MRTVSMAALVVIAAALAWTSSAEPAPAPAPGEEACGKVVQDIMPCLHFVKGEEKEPSKECCSGTKKLSEEVKTTEQKREACKCIVRATKGISGIKNELVAEVPKKCDIKTTLPPITADFDCSKIQSTIFRGYY

1352506 Par j P5
MVRALMPCLPFVQGKEKEPSKGCCSGAKRLDGETKTGPQRVHACECIQTAMKTYSDIDGKLVSEVPKHCGIVDSKLPPIDVNMDCKTVGVVPRQPQLPVSLRHGPVTGPSDPAHKARLERPQIRVPPPAPEKA

1532056 Par j P8
MRTVSMAALVVIAAALAWTSSAELASAPAPGEGPCGKVVHHIMPCLKFVKGEEKEPSKSCCSGTKKLSEEVKTTEQKREACKCIVAATKGISGIKNELVAEVPKKCGITTTLPPITADFDCSKIESTIFRGYY

1532058 Par j P9
MRTVSAPSAVALVVIVAAGLAWTSLASVAPPAPAPGSEETCGTVVRALMPCLPFVQGKEKEPSKGCCSGAKRLDGETKTGLQRVHACECIQTAMKTYSDIDGKLVSEVPKHCGIVDSKLPPIDVNMDCKTLGVVPRQPQLPVSLRHGPVTGPSDPAHKARLERPQIRVPPPAPEKA

2497749 Par j P9
MRTVSARSSVALVVIVAAVLVWTSSASVAPAPAPGSEETCGTVVGALMPCLPFVQGKEKEPSKGCCSGAKRLDGETKTGPQRVHACECIQTAMKTYSDIDGKLVSEVPKHCGIVDSKLPPIDVNMDCKTLGVLHYKGN

1086003 Par j 1
MVRALMPCLPFVQGKEKEPSKGCCSGAKRLDGETKTGPQRVHACECIQTAMKTYSDIDGKLVSEVPKHCGIVDSKLPPIDVNMDCKTVGVVPRQPQLPVSLRHGPVTGPSRSRPPTKHGWRDPRLEFRPPHRKKPNPAFSTLG

追加のヒカゲミズ属配列(NCBI entrezアクセション):

543659; 1836011; 1836010; 1311513; 1311512; 1311511; 1311510; 1311509; 240971.

オオアワガエリ
フレウム属(Phleum)配列:

Phl p 1
MASSSSVLLVVVLFAVFLGSAYGIPKVPPGPNITATYGDKWLDAKSTWYGKPTGAGPKDNGGACGYKDVDKPPFSGMTGCGNTPIFKSGRGCGSCFEIKCTKPEACSGEPVVVHITDDNEEPIAPYHFDLSGHAFGAMAKKGDEQKLRSAGELELQFRRVKCKYPEGTKVTFHVEKGSNPNYLALLVKYVNGDGDVVAVDIKEKGKDKWIELKESWGAIWRIDTPDKLTGPFTVRYTTEGGTKTEAEDVIPEGWKADTSYESK

Phl p 1
MASSSSVLLVVALFAVFLGSAHGIPKVPPGPNITATYGDKWLDAKSTWYGKPTAAGPKDNGGACGYKDVDKPPFSGMTGCGNTPIFKSGRGCGSCFEIKCTKPEACSGEPVVVHITDDNEEPIAAYHFDLSGIAFGSMAKKGDEQKLRSAGEVEIQFRRVKCKYPEGTKVTFHVEKGSNPNYLALLVKFSGDGDVVAVDIKEKGKDKWIALKESWGAIWRIDTPEVLKGPFTVRYTTEGGTKARAKDVIPEGWKADTAYESK

Phlp 2
MSMASSSSSSLLAMAVLAALFAGAWCVPKVTFTVEKGSNEKHLAVLVKYEGDTMAEVELREHGSDEWVAMTKGEGGVWTFDSEEPLQGPFNFRFLTEKGMKNVFDDVVPEKYTIGATYAPEE

Phl p 5
ADLGYGGPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINDGFKAALAAAAGVPPADKYKTFVATFGAASNKAFAEGLSAEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDSAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNNAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAFTAMSEAQKAAKPATEATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
ADLGYGGPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINDGFKAALAAAAGVPPADKYKTFVATFGAASNKAFAEGLSAEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDSAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNNAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPATEATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5b
AAAAVPRRGPRGGPGRSYTADAGYAPATPAAAGAAAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAAAAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5a
ADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAGADAAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAGAGVQPADKYRTFVATFGPASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDEIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
MAVQKYTVALFLAVALVAGPAASYAADAGYAPATPAAAGAEAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAATAKAPGLVPKLDAAYSVSYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5
MAVQKYTVALFLAVALVAGPAASYAADAGYAPATPAAAGAEAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAATAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEDPAWPKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTATGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5
ADAGYAPATPAAAGAEAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAATAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5
SVKRSNGSAEVHRGAVPRRGPRGGPGRSYAADAGYAPATPAAAGAEAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAATAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5
MAVHQYTVALFLAVALVAGPAGSYAADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAGAEPAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAAAAGVPPADKYRTFVATFGAASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATVSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
ADLGYGGPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINDGFKAALAAAAGVPPADKYKTFVATFGAASNKAFAEGLSAEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDSAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNNAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAFTAMSEAQKAAKPATEATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p5b
AAAAVPRRGPRGGPGRSYTADAGYAPATPAAAGAAAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAAAAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p5a
ADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAGADAAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAGAGVQPADKYRTFVATFGPASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDEIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
AVPRRGPRGGPGRSYAADAGYAPATPAAAGAEAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAGDKFKTFEAAFTSSSKAATAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTATGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5b
MAVPRRGPRGGPGRSYTADAGYAPATPAAAGAAAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAARQRPAADKFKTFEAASPRHPRPLRQGAGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAAEVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5
MAVHQYTVALFLAVALVAGPAASYAADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAAAAGVQPADKYRTFVATFGAASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
EAPAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALARRLQPADKYRTFVATFGPASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAAELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDEIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPPPLPPPPQPPPLAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
MAVHQYTVALFLAVALVAGPAASYAADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAAAAGVQPADKYRTFVATFGAASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5b
MAVPRRGPRGGPGRSYTADAGYAPATPAAAGAAAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAARQRPAADKFKTFEAASPRHPRPLRQGAGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAAEVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5a
ADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAGADAAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAGAGVQPADKYRTFVATFGPASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDEIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPPPLPPPPQPPPLAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
MAVHQYTVALFLAVALVAGPAASYAADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAAAAGVQPADKYRTFVATFGAASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 6
MAAHKFMVAMFLAVAVVLGLATSPTAEGGKATTEEQKLIEDVNASFRAAMATTANVPPADKYKTFEAAFTVSSKRNLADAVSKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALRIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 6
SKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALHIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 6
ADKYKTFEAAFTVSSKRNLADAVSKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALHIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 6
TEEQKLIEDVNASFRAAMATTANVPPADKYKTLEAAFTVSSKRNLADAVSKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALRIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 6
MAAHKFMVAMFLAVAVVLGLATSPTAEGGKATTEEQKLIEDINASFRAAMATTANVPPADKYKTFEAAFTVSSKRNLADAVSKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALHIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 6
MVAMFLAVAVVLGLATSPTAEGGKATTEEQKLIEDVNASFRAAMATTANVPPADKYKTFEAAFTVSSKRNLADAVSKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALRIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 7
MADDMERIFKRFDTNGDGKISLSELTDALRTLGSTSADEVQRMMAEIDTDGDGFIDFNEFISFCNANPGLMKDVAKVF

Phl p 11
MSWQTYVDEHLMCEIEGHHLASAAILGHDGTVWAQSADFPQFKPEEITGIMKDFDEPGHLAPTGMFVAGAKYMVIQGEPGRVIRGKKGAGGITIKKTGQALVVGIYDEPMTPGQCNMVVERLGDYLVEQGM

追加のフレウム属配列(NCBI entrezアクセション):

458878; 548863; 2529314; 2529308; 2415702; 2415700; 2415698; 542168; 542167; 626037; 542169; 541814; 542171; 253337; 253336; 453976; 439960 .

スズメバチ(及び近縁)
クロスズメバチ属(Vespula)配列:

465054 ALLERGEN VES V 5
MEISGLVYLIIIVTIIDLPYGKANNYCKIKCLKGGVHTACKYGSLKPNCGNKVVVSYGLTKQEKQDILKEHNDFRQKIARGLETRGNPGPQPPAKNMKNLVWNDELAYVAQVWANQCQYGHDTCRDVAKYQVGQNVALTGSTAAKYDDPVKLVKMWEDEVKDYNPKKKFSGNDFLKTGHYTQMVWANTKEVGCGSIKYIQEKWHKHYLVCNYGPSGNFMNEELYQTK

1709545 ALLERGEN VES M 1
GPKCPFNSDTVSIIIETRENRNRDLYTLQTLQNHPEFKKKTITRPVVFITHGFTSSASEKNFINLAKALVDKDNYMVISIDWQTAACTNEYPGLKYAYYPTAASNTRLVGQYIATITQKLVKDYKISMANIRLIGHSLGAHVSGFAGKRVQELKLGKYSEIIGLDPARPSFDSNHCSERLCETDAEYVQIIHTSNYLGTEKILGTVDFYMNNGKNNPGCGRFFSEVCSHTRAVIYMAECIKHECCLIGIPRSKSSQPISRCTKQECVCVGLNAKKYPSRGSFYVPVESTAPFCNNKGKII

1352699 ALLERGEN VES V 1
MEENMNLKYLLLFVYFVQVLNCCYGHGDPLSYELDRGPKCPFNSDTVSIIIETRENRNRDLYTLQTLQNHPEFKKKTITRPVVFITHGFTSSASETNFINLAKALVDKDNYMVISIDWQTAACTNEAAGLKYLYYPTAARNTRLVGQYIATITQKLVKHYKISMANIRLIGHSLGAHASGFAGKKVQELKLGKYSEIIGLDPARPSFDSNHCSERLCETDAEYVQIIHTSNYLGTEKTLGTVDFYMNNGKNQPGCGRFFSEVCSHSRAVIYMAECIKHECCLIGIPKSKSSQPISSCTKQECVCVGLNAKKYPSRGSFYVPVESTAPFCNNKGKII

1346323 ALLERGEN VES V 2
SERPKRVFNIYWNVPTFMCHQYDLYFDEVTNFNIKRNSKDDFQGDKIAIFYDPGEFPALLSLKDGKYKKRNGGVPQEGNITIHLQKFIENLDKIYPNRNFSGIGVIDFERWRPIFRQNWGNMKIHKNFSIDLVRNEHPTWNKKMIELEASKRFEKYARFFMEETLKLAKKTRKQADWGYYGYPYCFNMSPNNLVPECDVTAMHENDKMSWLFNNQNVLLPSVYVRQELTPDQRIGLVQGRVKEAVRISNNLKHSPKVLSYWWYVYQDETNTFLTETDVKKTFQEIVINGGDGIIIWGSSSDVNSLSKCKRLQDYLLTVLGPIAINVTEAVN

549194 ALLERGEN VES VI
5KVNYCKIKCLKGGVHTACKYGTSTKPNCGKMVVKAYGLTEAEKQEILKVHNDFRQKVAKGLETRGNPGPQPPAKNMNNLVWNDELANIAQVWASQCNYGHDTCKDTEKYPVGQNIAKRSTTAALFDSPGKLVKMWENEVKDFNPNIEWSKNNLKKTGHYTQMVWAKTKEIGCGSVKYVKDEWYTHYLVCNYGPSGNFRNEKLYEKK

追加のクロスズメバチ属配列(NCBI entrezアクセション):
549193; 549192; 549191; 549190; 549189; 117414; 126761; 69576; 625255; 627189; 627188; 627187; 482382; 112561; 627186; 627185; 1923233; 897645; 897647; 745570; 225764; 162551.

樹木アレルゲン配列(主にカバノキ)配列:

114922 Bet v 1
MGVFNYETETTSVIPAARLFKAFILDGDNLFPKVAPQAISSVENIEGNGGPGTIKKISFPEGFPFKYVKDRVDEVDHTNFKYNYSVIEGGPIGDTLEKISNEIKIVATPDGGSILKISNKYHTKGDHEVKAEQVKASKEMGETLLRAVESYLLAHSDAYN

130975 Bet v 2
MSWQTYVDEHLMCDIDGQASNSLASAIVGHDGSVWAQSSSFPQFKPQEITGIMKDFEEPGHLAPTGLHLGGIKYMVIQGEAGAVIRGKKGSGGITIKKTGQALVFGIYEEPVTPGQCNMVVERLGDYLIDQGL

1168696 Bet v 3
MPCSTEAMEKAGHGHASTPRKRSLSNSSFRLRSESLNTLRLRRIFDLFDKNSDGIITVDELSRALNLLGLETDLSELESTVKSFTREGNIGLQFEDFISLHQSLNDSYFAYGGEDEDDNEEDMRKSILSQEEADSFGGFKVFDEDGDGYISARELQMVLGKLGFSEGSEIDRVEKMIVSVDSNRDGRVDFFEFKDMMRSVLVRSS

809536 Bet v 4
MADDHPQDKAERERIFKRFDANGDGKISAAELGEALKTLGSITPDEVKHMMAEIDTDGDGFISFQEFTDFGRANRGLLKDVAKIF

543675 Que a I - Quercus alba=オークの木(断片)
GVFTXESQETSVIAPAXLFKALFL

543509 Car b I - Carpinus betulus=シデの木(断片)
GVFNYEAETPSVIPAARLFKSYVLDGDKLIPKVAPQAIXK

543491 Aln g I - Alnus glutinosa=ハンノキの木(断片)
GVFNYEAETPSVIPAARLFKAFILDGDKLLPKVAPEAVSSVENI

1204056 Rubisco
VQCMQVWPPLGLKKFETLSYLPPLSSEQLAKEVDYLLRKNLIPCLEFELEHGFVYREHNRSPGYYDGRYWTMWKLPMFGCNDSSQVLKELEECKKAYPSAFIRIIGFDDK

追加の樹木アレルゲン配列(NCBI entrezアクセション番号):

131919; 128193; 585564; 1942360; 2554672; 2392209; 2414158; 1321728; 1321726; 1321724; 1321722; 1321720; 1321718; 1321716; 1321714; 1321712; 3015520; 2935416; 464576; 1705843; 1168701; 1168710; 1168709; 1168708; 1168707; 1168706; 1168705; 1168704; 1168703; 1168702; 1842188; 2564228; 2564226; 2564224; 2564222; 2564220; 2051993; 1813891; 1536889; 534910; 534900; 534898; 1340000; 1339998; 2149808; 66207; 2129477; 1076249; 1076247; 629480; 481805; 81443; 1361968; 1361967; 1361966; 1361965; 1361964; 1361963; 1361962; 1361961; 1361960; 1361959; 320546; 629483 ; 629482; 629481; 541804; 320545; 81444; 541814:; 629484; 474911; 452742; 1834387; 298737; 298736; 1584322; 1584321; 584320; 1542873; 1542871; 1542869; 1542867; 1542865; 1542863; 1542861; 1542859; 1542857; 1483232; 1483230; 1483228; 558561; 551640; 488605; 452746; 452744; 452740; 452738; 452736; 452734; 452732; 452730; 452728; 450885; 17938; 17927; 17925; 17921; 297538; 510951; 289331; 289329; 166953 .

ピーナッツ
ピーナッツ配列

1168391 Ara h 1
MRGRVSPLMLLLGILVLASVSATHAKSSPYQKKTENPCAQRCLQSCQQEPDDLKQKACESRCTKLEYDPRCVYDPRGHTGTTNQRSPPGERTRGRQPGDYDDDRRQPRREEGGRWGPAGPREREREEDWRQPREDWRRPSHQQPRKIRPEGREGEQEWGTPGSHVREETSRNNPFYFPSRRFSTRYGNQNGRIRVLQRFDQRSRQFQNLQNHRIVQIEAKPNTLVLPKHADADNILVIQQGQATVTVANGNNRKSFNLDEGHALRIPSGFISYILNRHDNQNLRVAKISMPVNTPGQFEDFFPASSRDQSSYLQGFSRNTLEAAFNAEFNEIRRVLLEENAGGEQEERGQRRWSTRSSENNEGVIVKVSKEHVEELTKHAKSVSKKGSEEEGDITNPINLREGEPDLSNNFGKLFEVKPDKKNPQLQDLDMMLTCVEIKEGALMLPHFNSKAMVIVVVNKGTGNLELVAVRKEQQQRGRREEEEDEDEEEEGSNREVRRYTARLKEGDVFIMPAAHPVAINASSELHLLGFGINAENNHRIFLAGDKDNVIDQIEKQAKDLAFPGSGEQVEKLIKNQKESHFVSARPQSQSQSPSSPEKESPEKEDQEEENQGGKGPLLSILKAFN

ブタクサ
ブタクサ属(Ambrosia)配列

113478 Amb a 1
MGIKHCCYILYFTLALVTLLQPVRSAEDLQQILPSANETRSLTTCGTYNIIDGCWRGKADWAENRKALADCAQGFAKGTIGGKDGDIYTVTSELDDDVANPKEGTLRFGAAQNRPLWIIFARDMVIRLDRELAINNDKTIDGRGAKVEIINAGFAIYNVKNIIIHNIIMHDIVVNPGGLIKSHDGPPVPRKGSDGDAIGISGGSQIWIDHCSLSKAVDGLIDAKHGSTHFTVSNCLFTQHQYLLLFWDFDERGMLCTVAFNKFTDNVDQRMPNLRHGFVQVVNNNYERWGSYALGGSAGPTILSQGNRFLASDIKKEVVGRYGESAMSESINWNWRSYMDVFENGAIFVPSGVDPVLTPEQNAGMIPAEPGEAVLRLTSSAGVLSCQPGAPC

113479 Amb a 2
MGIKHCCYILYFTLALVTLVQAGRLGEEVDILPSPNDTRRSLQGCEAHNIIDKCWRCKPDWAENRQALGNCAQGFGKATHGGKWGDIYMVTSDQDDDVVNPKEGTLRFGATQDRPLWIIFQRDMIIYLQQEMVVTSDKTIDGRGAKVELVYGGITLMNVKNVIIHNIDIHDVRVLPGGRIKSNGGPAIPRHQSDGDAIHVTGSSDIWIDHCTLSKSFDGLVDVNWGSTGVTISNCKFTHHEKAVLLGASDTHFQDLKMHVTLAYNIFTNTVHERMPRCRFGFFQIVNNFYDRWDKYAIGGSSNPTILSQGNKFVAPDFIYKKNVCLRTGAQEPEWMTWNWRTQNDVLENGAIFVASGSDPVLTAEQNAGMMQAEPGDMVPQLTMNAGVLTCSPGAPC

113477 Amb a 1.3
MGIKQCCYILYFTLALVALLQPVRSAEGVGEILPSVNETRSLQACEALNIIDKCWRGKADWENNRQALADCAQGFAKGTYGGKWGDVYTVTSNLDDDVANPKEGTLRFAAAQNRPLWIIFKNDMVINLNQELVVNSDKTIDGRGVKVEIINGGLTLMNVKNIIIHNINIHDVKVLPGGMIKSNDGPPILRQASDGDTINVAGSSQIWIDHCSLSKSFDGLVDVTLGSTHVTISNCKFTQQSKAILLGADDTHVQDKGMLATVAFNMFTDNVDQRMPRCRFGFFQVVNNNYDRWGTYAIGGSSAPTILCQGNRFLAPDDQIKKNVLARTGTGAAESMAWNWRSDKDLLENGAIFVTSGSDPVLTPVQSAGMIPAEPGEAAIKLTSSAGVFSCHPGAPC

113476 Amb a 1.2
MGIKHCCYILYFTLALVTLLQPVRSAEDVEEFLPSANETRRSLKACEAHNIIDKCWRCKADWANNRQALADCAQGFAKGTYGGKHGDVYTVTSDKDDDVANPKEGTLRFAAAQNRPLWIIFKRNMVIHLNQELVVNSDKTIDGRGVKVNIVNAGLTLMNVKNIIIHNINIHDIKVCPGGMIKSNDGPPILRQQSDGDAINVAGSSQIWIDHCSLSKASDGLLDITLGSSHVTVSNCKFTQHQFVLLLGADDTHYQDKGMLATVAFNMFTDHVDQRMPRCRFGFFQVVNNNYDRWGTYAIGGSSAPTILSQGNRFFAPDDIIKKNVLARTGTGNAESMSWNWRTDRDLLENGAIFLPSGSDPVLTPEQKAGMIPAEPGEAVLRLTSSAGVLSCHQGAPC

113475 Amb a 1.1
MGIKHCCYILYFTLALVTLLQPVRSAEDLQEILPVNETRRLTTSGAYNIIDGCWRGKADWAENRKALADCAQGFGKGTVGGKDGDIYTVTSELDDDVANPKEGTLRFGAAQNRPLWIIFERDMVIRLDKEMVVNSDKTIDGRGAKVEIINAGFTLNGVKNVIIHNINMHDVKVNPGGLIKSNDGPAAPRAGSDGDAISISGSSQIWIDHCSLSKSVDGLVDAKLGTTRLTVSNSLFTQHQFVLLFGAGDENIEDRGMLATVAFNTFTDNVDQRMPRCRHGFFQVVNNNYDKWGSYAIGGSASPTILSQGNRFCAPDERSKKNVLGRHGEAAAESMKWNWRTNKDVLENGAIFVASGVDPVLTPEQSAGMIPAEPGESALSLTSSAGVLSCQPGAPC

ヒマラヤスギ属(Cedar)配列

493634 Cry j IB 前駆体
MDSPCLVALLVFSFVIGSCFSDNPIDSCWRGDSNWAQNRMKLADCAVGFGSSTMGGKGGDLYTVTNSDDDPVNPPGTLRYGATRDRPLWIIFSGNMNIKLKMPMYIAGYKTFDGRGAQVYIGNGGPCVFIKRVSNVIIHGLYLYGCSTSVLGNVLINESFGVEPVHPQDGDALTLRTATNIWIDHNSFSNSSDGLVDVTLTSTGVTISNNLFFNHHKVMSLGHDDAYSDDKSMKVTVAFNQFGPNCGQRMPRARYGLVHVANNNYDPWTIYAIGGSSNPTILSEGNSFTAPNESYKKQVTIRIGCKTSSSCSNWVWQSTQDVFYNGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNVENGNATPHLTQNAGVLTCSLSKRC

493632 Cry j IA前駆体
MDSPCLVALLVLSFVIGSCFSDNPIDSCWRGDSNWAQNRMKLADCAVGFGSSTMGGKGGDLYTVTNSDDDPVNPAPGTLRYGATRDRPLWIIFSGNMNIKLKMPMYIAGYKTFDGRGAQVYIGNGGPCVFIKRVSNVIIHGLHLYGCSTSVLGNVLINESFGVEPVHPQDGDALTLRTATNIWIDHNSFSNSSDGLVDVTLSSTGVTISNNLFFNHHKVMLLGHDDAYSDDKSMKVTVAFNQFGPNCGQRMPRARYGLVHVANNNYDPWTIYAIGGSSNPTILSEGNSFTAPNESYKKQVTIRIGCKTSSSCSNWVWQSTQDVFYNGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNVENGNATPQLTKNAGVLTCSLSKRC

1076242 Cry j II前駆体−杉(Japanese cedar)
MAMKLIAPMAFLAMQLIIMAAAEDQSAQIMLDSVVEKYLRSNRSLRKVEHSRHDAINIFNVEKYGAVGDGKHDCTEAFSTAWQAACKNPSAMLLVPGSKKFVVNNLFFNGPCQPHFTFKVDGIIAAYQNPASWKNNRIWLQFAKLTGFTLMGKGVIDGQGKQWWAGQCKWVNGREICNDRDRPTAIKFDFSTGLIIQGLKLMNSPEFHLVFGNCEGVKIIGISITAPRDSPNTDGIDIFASKNFHLQKNTIGTGDDCVAIGTGSSNIVIEDLICGPGHGISIGSLGRENSRAEVSYVHVNGAKFIDTQNGLRIKTWQGGSGMASHIIYENVEMINSENPILINQFYCTSASACQNQRSAVQIQDVTYKNIRGTSATAAAIQLKCSDSMPCKDIKLSDISLKLTSGKIASCLNDNANGYFSGHVIPACKNLSPSAKRKESKSHKHPKTVMVENMRAYDKGNRTRILLGSRPPNCTNKCHGCSPCKAKLVIVHRIMPQEYYPQRWICSCHGKIYHP

1076241 Cry j II タンパク質−杉
MAMKFIAPMAFVAMQLIIMAAAEDQSAQIMLDSDIEQYLRSNRSLRKVEHSRHDAINIFNVEKYGAVGDGKHDCTEAFSTAWQAACKKPSAMLLVPGNKKFVVNNLFFNGPCQPHFTFKVDGIIAAYQNPASWKNNRIWLQFAKLTGFTLMGKGVIDGQGKQWWAGQCKWVNGREICNDRDRPTAIKFDFSTGLIIQGLKLMNSPEFHLVFGNCEGVKIIGISITAPRDSPNTDGIDIFASKNFHLQKNTIGTGDDCVAIGTGSSNIVIEDLICGPGHGISIGSLGRENSRAEVSYVHVNGAKFIDTQNGLRIKTWQGGSGMASHIIYENVEMINSENPILINQFYCTSASACQNQRSAVQIQDVTYKNIRGTSATAAAIQLKCSDSMPCKDIKLSDISLKLTSGKIASCLNDNANGYFSGHVIPACKNLSPSAKRKESKSHKHPKTVMVKNMGAYDKGNRTRILLGSRPPNCTNKCHGCSPCKAKLVIVHRIMPQEYYPQRWMCSRHGKIYHP

541803 Cry j I 前駆体−杉
MDSPCLVALLVLSFVIGSCFSDNPIDSCWRGDSNWAQNRMKLADCAVGFGSSTMGGKGGDLYTVTNSDDDPVNPPGTLRYGATRDRPLWIIFSGNMNIKLKMPMYIAGYKTFDGRGAQVYIGNGGPCVFIKRVSNVIIHGLHLYGCSTSVLGNVLINESFGVEPVHPQDGDALTLRTATNIWIDHNSFSNSSDGLVDVTLSSTGVTISNNLFFNHHKVMLLGHDDAYSDDKSMKVTVAFNQFGPNCGQRMPRARYGLVHVANNNYDPWTIYAIGGSSNPTILSEGNSFTAPNESYKKQVTIRIGCKTSSSCSNWVWQSTQDVFYNGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNVENGNATPQLTKNAGVLTCSLSKRC

541802 Cry j I前駆体−杉
MDSPCLVALLVFSFVIGSCFSDNPIDSCWRGDSNWAQNRMKLADCAVGFGSSTMGGKGGDLYTVTNSDDDPVNPAPGTLRYGATRDRPLWIIFSGNMNIKLKMPMYIAGYKTFDGRGAQVYIGNGGPCVFIKRVSNVIIHGLYLYGCSTSVLGNVLINESFGVEPVHPQDGDALTLRTATNIWIDHNSFSNSSDGLVDVTLTSTGVTISNNLFFNHHKVMSLGHDDAYSDDKSMKVTVAFNQFGPNCGQRMPRARYGLVHVANNNYDPWTIYAIGGSSNPTILSEGNSFTAPNESYKKQVTIRIGCKTSSSCSNWVWQSTQDVFYNGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNVENGNATPHLTQNAGVLTCSLSKRC

イヌ
イヌ属(Canis)配列:

Can f 1
MKTLLLTIGFSLIAILQAQDTPALGKDTVAVSGKWYLKAMTADQEVPEKPDSVTPMILKAQKGGNLEAKITMLTNGQCQNITVVLHKTSEPGKYTAYEGQRVVFIQPSPVRDHYILYCEGELHGRQIRMAKLLGRDPEQSQEALEDFREFSRAKGLNQEILELAQSETCSPGGQ

血清アルブミン断片
EAYKSEIAHRYNDLGEEHFRGLVL

血清アルブミン断片
LSSAKERFKCASLQKFGDRAFKAWSVARLSQRFPKADFAEISKVVTDLTKVHKECCHGDLLECADDRADLAKYMCENQDSISTKLKECCDKPVLEKSQCLAEVERDELPGDLPSLAADFVEDKEVCKNYQEAKDVFLGTFLYEYSRRHPEYSVSLLLRLAKEYEATLEKCCATDDPPTCYAKVLDEFKPLVDEPQNLVKTNCELFEKLGEYGFQNALLVRYTKKAPQVSTPTLVVEVSRKLGKVGTKCCKKPESERMSCADDFLS

Can f 2
MQLLLLTVGLALICGLQAQEGNHEEPQGGLEELSGRWHSVALASNKSDLIKPWGHFRVFIHSMSAKDGNLHGDILIPQDGQCEKVSLTAFKTATSNKFDLEYWGHNDLYLAEVDPKSYLILYMINQYNDDTSLVAHLMVRDLSRQQDFLPAFESVCEDIGLHKDQIVVLSDDDRCQGSRD

追加のイヌアレルゲンタンパク質(NCBI entrezアクセション):

1731859

ウマ
ウマ属(Equus)配列:

1575778 Equ c1
MKLLLLCLGLILVCAQQEENSDVAIRNFDISKISGEWYSIFLASDVKEKIEENGSMRVFVDVIRALDNSSLYAEYQTKVNGECTEFPMVFDKTEEDGVYSLNYDGYNVFRISEFENDEHIILYLVNFDKDRPFQLFEFYAREPDVSPEIKEEFVKIVQKRGIVKENIIDLTKIDRCFQLRGNGVAQA

3121755 Equ c 2
SQXPQSETDYSQLSGEWNTIYGAASNIXK

ユーログリファス属(Euroglyphus)(ダニ)
ユーログリファス属配列

Eur m 1(変異体)
TYACSINSVSLPSELDLRSLRTVTPIRMQGGCGSCWAFSGVASTESAYLAYRNMSLDLAEQELVDCASQNGCHGDTIPRGIEYIQQNGVVQEHYYPYVAREQSCHRPNAQRYGLKNYCQISPPDSNKIRQALTQTHTAVAVIIGIKDLNAFRHYDGRTIMQHDNGYQPNYHAVNIVGYGNTQGVDYWIVRNSWDTTWGDNGYGYFAANINL

Eur m 1(変異体)
TYACSINSVSLPSELDLRSLRTVTPIRMQGGCGSCWAFSGVASTESAYLAYRNMSLDLAEQELVDCASQNGCHGDTIPRGIEYIQQNGVVQEHYYPYVAREQSCHRPNAQRYGLKNYCQISPPDSNKIRQALTQTHTAVAVIIGIKDLNAFRHYDGRTIMQHDNGYQPNYHAVNIVGYGNTQGVDYWIVRNSWDTTWGDNGYGYFAANINL

Eur m 1(変異体)
ETNACSINGNAPAEIDLRQMRTVTPIRMQGGCGSCWAFSGVAATESAYLAYRNQSLDLAEQELVDCASQHGCHGDTIPRGIEYIQHNGVVQESYYRYVAREQSCRRPNAQRFGISNYCQIYPPNANKIREALAQTHSAIAVIIGIKDLDAFRHYDGRTIIQRDNGYQPNYHAVNIVGYSNAQGVDYWIVRNSWDTNWGDNGYGYFAANIDL

Eur m 1(変異体)
ETSACRINSVNVPSELDLRSLRTVTPIRMQGGCGSCWAFSGVAATESAYLAYRNTSLDLSEQELVDCASQHGCHGDTIPRGIEYIQQNGVVEERSYPYVAREQQCRRPNSQHYGISNYCQIYPPDVKQIREALTQTHTAIAVIIGIKDLRAFQHYDGRTIIQHDNGYQPNYHAVNIVGYGSTQGVDYWIVRNSWDTTWGDSGYGYFQAGNNL

イチゴツナギ類(Poa)(草)配列

113562 POLLEN ALLERGEN POA P 9
MAVQKYTVALFLVALVVGPAASYAADLSYGAPATPAAPAAGYTPAAPAGAAPKATTDEQKMIEKINVGFKAAVAAAGGVPAANKYKTFVATFGAASNKAFAEALSTEPKGAAVDSSKAALTSKLDAAYKLAYKSAEGATPEAKYDDYVATLSEALRIIAGTLEVHGVKPAAEEVKATPAGELQVIDKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYQSYKFIPALEAAVKQSYAATVATAPAVKYTVFETALKKAITAMSQAQKAAKPAAAATGTATAAVGAATGAATAAAGGYKV

113561 POA P 9
MAVHQYTVALFLAVALVAGPAASYAADVGYGAPATLATPATPAAPAAGYTPAAPAGAAPKATTDEQKLIEKINAGFKAAVAAAAGVPAVDKYKTFVATFGTASNKAFAEALSTEPKGAAAASSNAVLTSKLDAAYKLAYKSAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAGEEVKAIPAGELQVIDKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYQSYKFIPALEAAVKQSYAATVATAPAVKYTVFETALKKAITAMSQAQKAAKPAAAVTATATGAVGAATGAVGAATGAATAAAGGYKTGAATPTAGGYKV

113560 POA P 9
MDKANGAYKTALKAASAVAPAEKFPVFQATFDKNLKEGLSGPDAVGFAKKLDAFIQTSYLSTKAAEPKEKFDLFVLSLTEVLRFMAGAVKAPPASKFPAKPAPKVAAYTPAAPAGAAPKATTDEQKLIEKINVGFKAAVAAAAGVPAASKYKTFVATFGAASNKAFAEALSTEPKGAAVASSKAVLTSKLDAAYKLAYKSAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHGVKPAAEEVKAIPAGELQVIDKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYQSYKFIPALEAAVKQSYAATVATAPAVKYTVFETALKKAITAMSQAQKAAKPAAAVTGTATSAVGAATGAATAAAGGYKV

ゴキブリ配列

2833325 Cr p1
MKTALVFAAVVAFVAARFPDHKDYKQLADKQFLAKQRDVLRLFHRVHQHNILNDQVEVGIPMTSKQTSATTVPPSGEAVHGVLQEGHARPRGEPFSVNYEKHREQAIMLYDLLYFANDYDTFYKTACWARDRVNEGMFMYSFSIAVFHRDDMQGVMLPPPYEVYPYLFVDHDVIHMAQKYWMKNAGSGEHHSHVIPVNFTLRTQDHLLAYFTSDVNLNAFNTYYRYYYPSWYNTTLYGHNIDRRGEQFYYTYKQIYARYFLERLSNDLPDVYPFYYSKPVKSAYNPNLRYHNGEEMPVRPSNMYVTNFDLYYIADIKNYEKRVEDAIDFGYAFDEHMKPHSLYHDVHGMEYLADMIEGNMDSPNFYFYGSIYHMYHSMIGHIVDPYHKMGLAPSLEHPETVLRDPVFYQLWKRVDHLFQKYKNRLPRYTHDELAFEGVKVENVDVGKLYTYFEQYDMSLDMAVYVNNVDQISNVDVQLAVRLNHKPFTYNIEVSSDKAQDVYVAVFLGPKYDYLGREYDLNDRRHYFVEMDRFPYHVGAGKTVIERNSHDSNIIAPERDSYRTFYKKVQEAYEGKSQYYVDKGHNYCGYPENLLIPKGKKGGQAYTFYVIVTPYVKQDEHDFEPYNYKAFSYCGVGSERKYPDNKPLGYPFDRKIYSNDFYTPNMYFKDVIIFHKKYDEVGVQGH

2231297 Cr p2
INEIHSIIGLPPFVPPSRRHARRGVGINGLIDDVIAILPVDELKALFQEKLETSPDFKALYDAIRSPEFQSIISTLNAMQRSEHHQNLRDKGVDVDHFIQLIRALFGLSRAARNLQDDLNDFLHSLEPISPRHRHGLPRQRRRSARVSAYLHADDFHKIITTIEALPEFANFYNFLKEHGLDVVDYINEIHSIIGLPPFVPPSRRHARRGVGINGLIDDVIAILPVDELKALFQEKLETSPDFKALYDAIRSPEFQSIISTLNAMPEYQELLQNLRDKGVDVDHFIRVDQGTLRTLSSGQRNLQDDLNDFLALIPTDQILAIAMDYLANDAEVQELVAYLQSDDFHKIITTIEALPEFANFYNFLKEHGLDVVDYINEIHSIIGLPPFVPPSQRHARRGVGINGLIDDVIAILPVDELKALFQEKLETSPDFKALYDAIDLRSSRA

1703445 Bla g 2
MIGLKLVTVLFAVATITHAAELQRVPLYKLVHVFINTQYAGITKIGNQNFLTVFDSTSCNVVVASQECVGGACVCPNLQKYEKLKPKYISDGNVQVKFFDTGSAVGRGIEDSLTISNLTTSQQDIVLADELSQEVCILSADVVVGIAAPGCPNALKGKTVLENFVEENLIAPVFSIHHARFQDGEHFGEIIFGGSDWKYVDGEFTYVPLVGDDSWKFRLDGVKIGDTTVAPAGTQAIIDTSKAIIVGPKAYVNPINEAIGCVVEKTTTRRICKLDCSKIPSLPDVTFVINGRNFNISSQYYIQQNGNLCYSGFQPCGHSDHFFIGDFFVDHYYSEFNWENKTMGFGRSVE
SV

1705483 Bla g 4
AVLALCATDTLANEDCFRHESLVPNLDYERFRGSWIIAAGTSEALTQYKCWIDRFSYDDALVSKYTDSQGKNRTTIRGRTKFEGNKFTIDYNDKGKAFSAPYSVLATDYENYAIVEGCPAAANGHVIYVQIRFSVRRFHPKLGDKEMIQHYTLDQVNQHKKAIEEDLKHFNLKYEDLHSTCH

2326190 Bla g 5
YKLTYCPVKALGEPIRFLLSYGEKDFEDYRFQEGDWPNLKPSMPFGKTPVLEIDGKQTHQSVAISRYLGKQFGLSGKDDWENLEIDMIVDTISDFRAAIANYHYDADENSKQKKWDPLKKETIPYYTKKFDEVVKANGGYLAAGKLTWADFYFVAILDYLNHMAKEDLVANQPNLKALREKVLGLPAIKAWVAKRPPTDL

追加のゴキブリ配列(NCBI Entrezアクセション番号):
2580504; 1580797; 1580794; 1362590; 544619; 544618; 1531589; 1580792; 1166573; 1176397; 2897849.

アレルゲン(一般的)配列:
NCBIアクセション番号

2739154; 3719257; 3703107; 3687326; 3643813; 3087805; 1864024; 1493836; 1480457; 2598976; 2598974; 1575778; 763532; 746485; 163827; 163823; 3080761; 163825; 3608493; 3581965; 2253610; 2231297; 2897849; 3409499; 3409498; 3409497; 3409496; 3409495; 3409494; 3409493; 3409492; 3409491; 3409490; 3409489; 3409488; 3409487; 3409486; 3409485; 3409484; 3409483; 3409482; 3409481; 3409480; 3409479; 3409478; 3409477; 3409476; 3409475; 3409474; 3409473; 3409472; 3409471; 3409470; 3409469; 3409468; 3409467; 3409466; 3409465; 3409464; 3409463; 3409462; 3409461; 3409460; 3409459; 3409458; 3409457; 3409456; 3318885; 3396070 ; 3367732; 1916805; 3337403; 2851457; 2851456; 1351295; 549187; 136467; 1173367; 2499810; 2498582; 2498581; 1346478; 1171009; 126608; 114091; 2506771; 1706660; 1169665; 1169531; 232086; 416898; 114922; 2497701; 1703232; 1703233; 1703233; 1703232; 3287877; 3122132; 3182907; 3121758; 3121756; 3121755; 3121746; 3121745; 3319925; 3319923; 3319921; 3319651; 3318789; 3318779; 3309647; 3309047; 3309045; 3309043; 3309041; 3309039; 3288200; 3288068; 2924494; 3256212; 3256210; 3243234; 3210053; 3210052; 3210051; 3210050; 3210049; 3210048; 3210047; 3210046; 3210045; 3210044; 3210043; 3210042; 3210041; 3210040; 3210039; 3210038; 3210037; 3210036; 3210035; 3210034; 3210033; 3210032; 3210031; 3210030; 3210029; 3210028; 3210027; 3210026; 3210025; 3210024; 3210023; 3210022; 3210021; 3210020; 3210019; 3210018; 3210017; 3210016; 3210015; 3210014; 3210013; 3210012; 3210011; 3210010; 3210009; 3210008; 3210007; 3210006; 3210005; 3210004; 3210003; 3210002; 3210001; 3210000; 3209999; 3201547; 2781152; 2392605; 2392604; 2781014; 1942360; 2554672; 2392209; 3114481; 3114480; 2981657; 3183706; 3152922 ; 3135503 ; 3135501; 3135499; 3135497; 2414158; 1321733; 1321731; 1321728; 1321726; 1321724; 1321722; 1321720; 1321718; 1321716; 1321714; 1321712; 3095075; 3062795; 3062793; 3062791; 2266625; 2266623; 2182106; 3044216; 2154736; 3021324; 3004467; 3005841; 3005839; 3004485; 3004473; 3004471; 3004469; 3004465; 2440053; 1805730; 2970629 ; 2959898; 2935527 ; 2935416; 809536; 730091; 585279; 584968; 2498195; 2833325; 2498604; 2498317; 2498299; 2493414; 2498586; 2498585; 2498576; 2497749; 2493446; 2493445; 1513216 ; 729944; 2498099; 548449; 465054; 465053; 465052; 548671; 548670; 548660; 548658; 548657; 2832430; 232084; 2500822; 2498118; 2498119; 2498119; 2498118; 1708296; 1708793; 416607; 416608; 416608; 416607; 2499791; 2498580; 2498579; 2498578; 2498577; 2497750; 1705483; 1703445; 1709542; 1709545; 1710589; 1352699; 1346568; 1346323; 1346322; 2507248; |1352240; 1352239; 1352237; 1352229; 1351935; 1350779; 1346806; 1346804; 1346803; 1170095; 1168701; 1352506; 1171011; 1171008; 1171005; 1171004; 1171002; 1171001; 1168710; 1168709; 1168708; 1168707; 1168706; 1168705; 1168704; 1168703; 1168702; 1168696; 1168391; 1168390; 1168348; 1173075; 1173074; 1173071; 1169290; 1168970; 1168402; 729764; 729320; 729979; 729970; 729315; 730050; 730049; 730048; 549194; 549193; 549192; 549191; 549190; 549189; 549188; 549185; 549184; 549183; 549182; 549181; 549180; 549179; 464471; 585290; 416731; 1169666; 113478; 113479; 113477; 113476; 113475; 130975; 119656; 113562; 113561; 113560; 416610; 126387; 126386; 126385; 132270; 416611; 416612; 416612; 416611; 730035; 127205; 1352238; 125887; 549186; 137395; 730036; 133174; 114090; 131112; 126949; 129293; 124757; 129501; 416636; 2801531; 2796177; 2796175; 2677826; 2735118; 2735116; 2735114; 2735112; 2735110; 2735108; 2735106 ; 2735104; 2735102 ; 2735100 ; 2735098 ; 2735096 ; 2707295 ; 2154730; 2154728; 1684720; 2580504 ; 2465137; 2465135; 2465133; 2465131; 2465129; 2465127; 2564228; 2564226; 2564224; 2564222; 2564220; 2051993; 1313972; 1313970; 1313968; 1313966; 2443824 ; 2488684; 2488683; 2488682; 2488681; 2488680; 2488679; 2488678; 2326190 ; 2464905; 2415702; 2415700; 2415698; 2398759; 2398757; 2353266 ; 2338288 ; 1167836; 414703 ; 2276458 ; 1684718 ; 2293571 ; 1580797 ; 1580794 ; 2245508 ; 2245060; 1261972; 2190552 ; 1881574 ; 511953 ; 1532058; 1532056; 1532054; 1359436; 666007; 487661; 217308; 1731859; 217306; 217304; 1545803; 1514943; 577696; 516728; 506858; 493634; 493632; 2154734; 2154732; 543659; 1086046; 1086045; 2147643; 2147642; 1086003; 1086002; 1086001; 543675; 543623; 543509; 543491; 1364099; 2147108; 2147107; 1364001; 1085628; 631913; 631912; 631911; 2147092; 477301; 543482; 345521; 542131; 542130; 542129; 100636; 2146809; 480443; 2114497; 2144915; 72355; 71728; 319828; 1082946; 1082945; 1082944; 539716; 539715; 423193; 423192; 423191; 423190; 1079187; 627190; 627189; 627188; 627187; 482382; 1362656; 627186; 627185; 627182; 482381; 85299; 85298; 2133756; 2133755; 1079186; 627181; 321044; 321043; 112559; 112558; 1362590; 2133564; 1085122; 1078971; 627144; 627143; 627142; 627141; 280576; 102835; 102834; 102833; 102832; 84703; 84702; 84700; 84699; 84698; 84696; 477888; 477505; 102575; 102572; 478272; 2130094; 629813; 629812; 542172; 542168; 542167; 481432; 320620; 280414; 626029; 542132; 320615; 320614; 100638; 100637; 100635; 82449; 320611; 320610; 280409; 320607; 320606; 539051; 539050; 539049; 539048; 322803; 280407; 100501; 100498; 100497; 100496; 1362137; 1362136; 1362135; 1362134; 1362133; 1362132; 1362131; 1362130; 1362129; 1362128; 100478; 2129891; 1076531; 1362049; 1076486; 2129817; 2129816; 2129815; 2129814; 2129813; 2129812; 2129805; 2129804; 2129802; 2129801; 2129800; 2129799; 479902; 479901; 2129477; 1076247; 629480; 1076242; 1076241; 541803; 541802; 280372; 280371; 1361968; 1361967; 1361966; 1361965; 1361964; 1361963; 1361962; 1361961; 1361960; 1361959; 320546; 2119763; 543622; 541804; 478825; 478824; 478823; 421788; 320545; 81444; 626037; 626028; 539056; 483123; 481398; 481397; 100733; 100732; 100639; 625532; 1083651; 322674; 322673; 81719; 81718; 2118430; 2118429; 2118428; 2118427; 419801; 419800; 419799; 419798; 282991; 100691; 322995; 322994; 101824; 626077; 414553 ; 398830 ; 1311457; 1916292 ; 1911819; 1911818; 1911659; 1911582; 467629; 467627; 467619 ; 467617 ; 915347; 1871507; 1322185; 1322183; 897645 ; 897647 ; 1850544 ; 1850542 ; 1850540 ; 288917; 452742; 1842045 ; 1839305; 1836011; 1836010; 1829900; 1829899; 1829898; 1829897; 1829896; 1829895; 1829894; 1825459 ; 1808987 ; 159653 ; 1773369 ; 1769849; 1769847; 608690 ; 1040877 ; 1040875; 1438761; 1311513; 1311512; 1311511; 1311510; 1311509; 1311689; 1246120; 1246119; 1246118; 1246117; 1246116; 1478293; 1478292; 1311642; 1174278; 1174276; 1086972; 1086974; 1086976; 1086978; 1086978; 1086976; 1086974; 1086972; 999009; 999356; 999355; 994866; 994865; 913758; 913757; 913756; 913285; 913283; 926885; 807138; 632782; 601807; 546852; 633938; 544619; 544618; 453094; 451275; 451274; 407610; 407609; 404371; 409328; 299551; 299550; 264742; 261407; 255657; 250902; 250525; 1613674; 1613673; 1613672; 1613671; 1613670; 1613304; 1613303; 1613302; 1613240; 1613239; 1613238; 1612181; 1612180; 1612179; 1612178; 1612177; 1612176; 1612175; 1612174; 1612173; 1612172; 1612171; 1612170; 1612169; 1612168; 1612167; 1612166; 1612165; 1612164; 1612163; 1612162; 1612161; 1612160; 1612159; 1612158; 1612157; 1612156; 1612155; 1612154; 1612153; 1612152; 1612151; 1612150; 1612149; 1612148; 1612147; 1612146; 1612145; 1612144; 1612143; 1612142; 1612141; 1612140; 1612139; 1093120; 447712; 447711; 447710; 1587177; 158542; 1582223; 1582222; 1531589 ; 1580792 ; 886215; 1545897; 1545895; 1545893; 1545891; 1545889; 1545887; 1545885; 1545883; 1545881; 1545879; 1545877; 1545875; 166486 ; 1498496 ; 1460058; 972513; 1009442 ; 1009440 ; 1009438 ; 1009436 ; 1009434 ; 7413 ; 1421808 ; 551228; 452606 ; 32905; 1377859 ; 1364213; 1364212; 395407; 22690 ; 22688 ; 22686; 22684 ; 488605 ; 17680 ; 1052817 ; 1008445 ; 1008443 ; 992612; 706811 ; 886683; 747852 ; 939932 ; 19003 ; 1247377 ; 1247375; 1247373; 862307 ; 312284 ; 999462; 999460 ; 999458 ; 587450 ; 763064 ; 886209 ; 1176397 ; 1173557 ; 902012; 997915; 997914; 997913; 997912; 997911; 997910; 99790; 997908; 997907; 997906; 997905; 997904; 997903; 997902; 997901; 997900; 997899; 997898; 997897; 997896; 997895; 997894; 997893; 997892; 910984; 910983; 910982; 910981; 511604 ; 169631 ; 169629 ; 169627 ; 168316 ; 168314 ; 607633 ; 555616; 293902 ; 485371 ; 455288 ; 166447 ; 166445 ; 166443 ; 166435 ; 162551 ; 160780; 552080 ; 156719 ; 156715 ; 515957 ; 515956 ; 515955 ; 515954 ; 515953 ; 459163; 166953 ; 386678 ; 169865.
送達方法
製剤化されると、本発明の組成物は、種々の公知の経路及び技術を使用してin vivoで対象へ送達され得る。例えば、組成物は、注射可能な溶液、懸濁液又は乳液として提供され得、通常の針と注射器を使用して、又は液体ジェット式注射システムを使用して、非経口の、皮下、表皮、皮内、筋肉内、動脈内、腹腔内、静脈内注射によって投与され得る。組成物は、皮膚又は粘膜組織に局所的にも(例えば経鼻的に、気管内に、腸に(intestinal)、直腸内に又は膣内に)投与され得、又は呼吸器投与若しくは肺内投与に適した微細化したスプレーとしても提供され得る。他の投与形態としては、経口投与、坐薬、舌下投与、及び能動又は受動経皮送達技術が挙げられる。
本発明のペプチドが投与される場合、それが適切な抗原提示細胞と接触する能力を有しかつそれ(又はそれら)が個体のT細胞と接触する機会を有する体の部位に、ペプチドを投与することが好ましい。APCが投与される場合、それが個体の適切なT細胞と接触しかつ活性化する能力を有する体の部位に、APCを投与することが好ましい。
送達レジメン
ペプチド/ポリヌクレオチド/細胞(例えば複数のペプチドを含む組成物など)の投与は、上記のような任意の適切な方法によってなされ得る。ペプチドの適切な量は、実験的に決定され得るが、典型的には、下記の範囲内である。各ペプチドの単回投与が、患者に対して有益な効果を有するのに十分であり得るが、ペプチドが1回より多く投与される場合にそれが有益であり得ることが理解され、その場合、典型的な投与レジメンは、例えば、1週間に1又は2回を6ヶ月毎に2〜4週間、又は1日1回を4から6ヶ月毎に1週間であり得る。理解されるように、各ペプチド又はポリヌクレオチド、或いはペプチド及び/又はポリヌクレオチド併用剤は、単独で又は併用して、患者に投与され得る。
投与のための用量は、組成物の性質、投与経路並びに投与レジメンのスケジュール及びタイミングを含む多くの要因に依存する。本発明の分子又は分子併用剤の適切な用量は、投与1回当たり、およそ10μgまで、15μgまで、20μgまで、25μgまで、30μgまで、35μgまで、50μgまで、100μgまで、500μgまで、又はそれ以上であり得る。適切な用量は、15μg未満であり得るが、少なくとも1ng、又は少なくとも2ng、又は少なくとも5ng、又は少なくとも50ng、又は少なくとも100ng、又は少なくとも500ng、又は少なくとも1μg、又は少なくとも10μgであり得る。本発明のいくつかの分子又は併用剤について、使用される用量は、より高くてもよく、例えば、1mgまで、2mgまで、3mgまで、4mgまで、5mgまで、又はより高くてもよい。このような用量は、選択された経路による投与に適切な容量を可能にするのに適した濃度で、液体製剤中で提供され得る。上記用量は、分子併用剤の場合には総用量を言うことが理解される。例えば、「35μgまで」とは、1より多いペプチドの併用剤を含む組成物中、総ペプチド濃度が35μgまでであることを言う。
キット
本発明はまた、容器中にキットの形態で包装された、本発明の治療における使用に適した、本明細書中に記載の構成成分の併用剤に関する。このようなキットは、本発明の治療を可能にする一連の構成成分を含み得る。例えば、キットは、本発明の4以上の異なるペプチド、ポリヌクレオチド及び/若しくは細胞、又は本発明の4以上のペプチド、ポリヌクレオチド若しくは細胞、並びに同時投与、又は逐次投与若しくは別々の投与に適した1以上の追加の治療剤を含み得る。キットは随意に、他の適切な試薬又は使用説明書などを含み得る。
本発明は、以下の実施例により説明される。
実施例1:MHC結合特性についてのペプチド混合物のスクリーニング
結合アッセイ
ペプチド
以下のペプチド(Fel d1の配列を包含する)を、9つのHLA−DR分子:DR1、DR3、DR4、DR7、DR11、DR13、DR15、B4及びB5を結合する能力について調べた。
MHC結合アッセイのための結合条件
EBVホモ接合型細胞株を、ヒトHLAクラスII分子の供給源として使用した(表4)。HLA−DR分子を、プロテインAセファロースCL 4B ゲル(Pharmacia、フランス)に結合させた単一形Mab L243(ATCC、ロックビル、アメリカ合衆国)を使用して、アフィニティークロマトグラフィーにより精製した。簡潔には、1% Nonidet P40(NP40)、10mg/lアプロチニン、5mM EDTA及び10mM PMSFを含む、150mM NaCl、10mM Tris HCl pH=8.3緩衝液中、5×10細胞/mlで、細胞を氷上にて溶解した。100000gで1時間の遠心後、上清を、セファロース4B及びプロテインA−セファロース4Bカラムにアプライし、次いで、特異的アフィニティーカラムにアプライした。HLA−DR分子を、1.1mM n−ドデシルb−D−マルトシド(DM)、500mM NaCl及び500mM Na2CO3 pH=11.5で溶出した。画分を、2M Tris HCl pH=6.8緩衝液で直ちにpH=7へと中和し、1mM DM、150mM NaCl、10mMリン酸塩 pH=7緩衝液に対して十分に透析した。ロット番号40より後のHLA−DR分子については、透析緩衝液中の1mM DMを、1mM NOGPで置き換えた。
HLA−DR分子を、適切なビオチン化ペプチド及び段階希釈の競合ペプチドと共に、10mMリン酸塩、150mM NaCl、1mM DM、10mMクエン酸塩、0.003%チメロサール緩衝液中で希釈した。各分子の結合条件を、表4に詳述する。サンプル(1ウェル当たり100μl)を、24時間から72時間、37℃にて96ウェルポリプロピレンプレート(Nunc、デンマーク)中でインキュベートした。450mM Tris HCl pH=7.5、0.003%チメロサール、0.3%BSA、1mM DM緩衝液50μlで中和した後、10mg/ml L243 Mabであらかじめ被覆し、100mM Tris HCl pH=7.5、0.3%BSA、0.003%チメロサール緩衝液で飽和させた、96ウェルマキシソープ(maxisorp)ELISAプレート(Nunc、デンマーク)へ、サンプルをアプライした。それらを、室温にて2時間、抗体被覆プレートに結合させた。ストレプトアビジン−アルカリホスファターゼコンジュゲート(Amersham、イギリス)をインキュベートし、洗浄後、4−メチルウンベリフェリルリン酸塩基質(Sigma、フランス)を添加することにより、結合したビオチン化ペプチドを検出した。発生する蛍光を、Wallac Victor2 1420マルチラベルカウンターフルオリメーター(multilabel counter fluorimeter)(Perkin Elmer)上で、365nmの励起で450nmにて測定した。ビオチン化ペプチドを競合物の非存在下でMHC II分子とインキュベートすることにより、最大の結合を決定した。過剰の非ビオチン化ペプチドを添加することにより、結合特異性を評価した。バックグラウンドは、MHC II分子非存在下でビオチン化ペプチドをインキュベートすることにより得られたものと、有意に異ならなかった。データは、50%の標識ペプチドの結合を阻害したペプチド濃度(IC50)として表した。次いで結合能力を、公知の強結合対照(基準)ペプチドと比較して評価した。これらの実験において試験したHLA対立遺伝子のための適切な基準ペプチドは:DRl (DRB1*OlOl対立遺伝子): HA 306-318 (PKYVKQNTLKLAT); DR3 (DRB1*0301対立遺伝子): MT216 (AKTIAYDEEARRGLE); DR4 (DRB1*0401対立遺伝子): HA 306-318 (PKYVKQNTLKLAT); DR7 (DRB1*0701対立遺伝子): YKL (AAYAAAKAAALAA); DRBl*1101: HA 306-318 (PKYVKQNTLKLAT); DR13 (DRB1*13O1対立遺伝子): Bl 21-36 (TERVRLVTRHIYNREE); DR15 (DRBl*1501対立遺伝子): A3 152-166 (EAEQLRRAYLDGTGVE); DRB4 (DRB4*0101対立遺伝子): E2/E7 (AGDLLAIETDKATI); 及びDRB5 (DRB5*0101対立遺伝子): HA 306-318 (PKYVKQNTLKLAT)である。
結果
最初に、結合性及び非結合性ペプチドを、文献(Southwoodら(1998). J Immunol 160:3363; Gelukら(1998) Proc Natl Acad Sci U S A 95:10797)中に一般的に記載されるように上限1000nMに基づき区別したが、基準ペプチドと比較することによりさらに評価する。基準ペプチドは所定の各HLA分子の最高の結合性ペプチドの中から選択する。基準ペプチドと比較して、ペプチドは、それが所定のHLA分子に対し基準ペプチドよりも100倍を超えて低いIC50を有する場合、所定のHLA分子に対して弱く結合するものである。ペプチドは、それが所定のHLA分子に対し基準ペプチドよりも20倍を超えて低く、しかし100倍未満低いIC50を有する場合、中程度に結合するものである。ペプチドは、それが所定のHLA分子に対し基準ペプチドよりも20倍未満低いIC50を有する場合、強く結合するものである。
好ましいペプチド混合物の分析
これらの実験に使用した9つのHLA対立遺伝子は、白色人種集団の高い割合に広がる。(集団内のHLA対立遺伝子の基準頻度を実施例2の表3に提供する)。したがって、ペプチド併用剤を、異なるHLA分子をどれが最も広く適用範囲とするかを決定するために評価した。したがって混合物についての標的基準(target criteria)を、以下のように定義した:所定のHLA分子について、混合物は、2つの強結合性ペプチド及び1つの中程度結合性ペプチド、又は1つの強結合性ペプチド及び3つの中程度結合性ペプチドを含まなければならない。好ましい混合物は、試験した9つのHLA型全てについてこれらの基準を達成する。配列番号13から16に対応する配列を有するペプチドは難容性であることが分かったため、配列番号1から12に対応する配列を有するペプチドのみをこの分析において検討した。配列番号1から12から、上記標的基準を潜在的に満たし得る、3000を越える可能なペプチド併用剤が存在し得る。
これらの併用剤の視覚化を可能にするために、各HLA型について、ペプチド併用剤が上記基準の1つを達成する場合、「1」点を入れ、基準を満たさなかった場合、「0」点を入れる、というような二元採点システムを適用した。次いで、全てのHLA型にわたって得点を合計すると、HLA型のいずれについても基準を満たさない混合物は0点となるのに対して、9つのHLA型全てについて基準を満たす混合物は9点となる。各ペプチド併用剤の点数を、図AからQにプロットする。最高の9点は、以下に示す10の混合物により達成された。

A 点16 MLA01、02、03、04、05、12、14
B 点272 MLA01、03、04、05、07、12、14
C 点472 MLA02、03、04、05、06、12、14
C 点482 MLA02、03、04、05、07、12、14
C 点488 MLA02、03、04、05、11、12、14
C 点494 MLA02、03、04、05、12、14、15
C 点495 MLA02、03、04、05、12、14、16
D 点699 MLA03、04、05、07、12、14、15
D 点700 MLA03、04、05、07、12、14、16
G 点1271 MLA02、03、04、05、12、14

したがって、これらの混合物は、ワクチン接種用の好ましいペプチド併用剤である。
実施例2:Fel d 1由来の、MHCに特徴付けられたT細胞ペプチドエピトープによるT細胞応答及び好塩基球ヒスタミン放出についての、猫アレルギー対象の横断的(Cross-sectional)スクリーニング
1.序論
1.1ヒスタミン放出アッセイ
このアッセイの目的は、血中好塩基球(組織マスト細胞の代わりとして)を活性化することができ、治療中にアレルギー反応を引き起こし得るヒスタミン放出を引き起こす、個別のペプチドを同定することであった。頻繁にヒスタミン放出を誘導するペプチド又はペプチド併用剤は、ペプチドワクチンに含有させるのに不適切であるとみなされ得る。
ヒスタミン放出は、好塩基球の表面上の近接する特異的IgE分子の架橋を必要とする。評価されるペプチドは小さく(13から17アミノ酸長)、したがってそれらが分子全体のIgE結合エピトープのコンフォメーションを保持することを可能にする顕著な三次構造を有さないはずである。さらに、溶液中のペプチド単量体は、たとえそれらがIgEに結合されたとしても、近接するIgE分子を架橋することができないはずである。しかし、いくつかのペプチドは、システイン残基(混合物中の単独ペプチド間において、また異なるペプチド間において、ジスルフィド結合形成を生じ得る)を含むことに注意すべきである。したがって、IgE架橋能力を有し得るペプチド二量体が生み出され得る。本分析においては、ペプチド製剤中に、ジスルフィド結合を介した二量体形成を防ぎ又は減少させるための賦形剤を使用しなかった。
猫アレルギー対象由来の新鮮末梢全血からのヒスタミン放出を評価した。アッセイには実用的でない組織マスト細胞の代わりとして、末梢血好塩基球を使用した。血液を、主要猫アレルゲンFel d 1の配列由来の個別の9ペプチド(MLA01、03、04、05、07、12、14、15及び16)と共に、in vitroでインキュベートした。実施例1において説明したペプチド−MHC結合アッセイの後、これらのペプチドを、潜在的T細胞エピトープとして選択した。また、実施例1において同定した7ペプチドの混合物の好ましい混合物への応答を分析した。試験した7ペプチドの好ましい混合物は、ペプチドMLA01、03、04、05、07、12、14(配列番号1〜7)からなった。猫鱗屑アレルゲン全体抽出物に応答するヒスタミン放出は、陽性対照として機能を果たした。
1.2 増殖アッセイ
増殖アッセイの目的は、個別の各ペプチド/バックアップ(back-up)ペプチド及び7ペプチドの好ましい混合物に応答する集団の割合を決定することであった。
1.3 サイトカインアッセイ
サイトカインアッセイの目的は、2つあった;(1)個別の各ペプチド及び7ペプチドの好ましい混合物に応答する集団の割合を決定すること、及び(2)アレルギー疾患用ペプチドワクチンにおいては望ましくない内在性Th2(IL−13)誘導特性を有する個別のペプチドを同定すること、及びまたアレルギー疾患用ペプチドワクチンのために有益であり得る内在性IL−10誘導特性を有する個別のペプチドを同定すること。
2. 材料及び方法
2.1 末梢血単核細胞の単離
末梢血単核細胞(PBMC)を、対象から得たヘパリン化血液サンプルから単離した。PBMCを、フィコール−ハイパック(Ficoll-Hypaque)密度勾配分離により単離した。単離した後、細胞を、細胞増殖アッセイ、ヒスタミン放出及びELISAアッセイ並びにサイトカイン放出アッセイに使用した。
2.2 ヒスタミン放出アッセイ及びヒスタミンELISA
アッセイを、PBMC(好塩基球を含む)について実施した。ヒスタミン放出アッセイにおいて、各ペプチド及びペプチド併用剤をアレルゲン分子全体と比較した。ヒスタミン濃度をELISAにより測定した。
アッセイは、1対象当たり3×10のPBMCを必要とした。イムノテック(Immunotech)ヒスタミン放出イムノアッセイキットを製造者の使用説明書に従って使用して、アッセイを実施した。ヒスタミン放出アッセイの後、アシル化サンプルをヒスタミンELISAにより試験した。ヒスタミンELISAには、ヒスタミン放出アッセイにより生じたアシル化サンプル100μlのうち50μlを使用した。残りの50μlのサンプルは、ELISAのデータ解析セクションが完了するまで−20℃で凍結することにより保存した。結果を解析し、ELISAが満足のいく様式で実施された後、サンプルを廃棄した。
ペプチドを、5log10の範囲(10μg/mlから1ng/ml)にわたって、ヒスタミン放出を誘導する能力についてアッセイした。アッセイした濃度範囲は、治療中達成され得る理論上のin vivoでのペプチド用量に基づき選択した。例えば、ヒスタミン放出アッセイ用量範囲の下端において、5リットルの血液容量に入る10μg用量のペプチドは、2ng/ml(2×10−6mg/ml)の血中濃度となる。猫鱗屑全体抽出物(C.B.F.LETI)を、わずかに高い濃度範囲(100μgから10ng/ml)にわたり、放出の陽性対照として使用した。各希釈率について単回測定(すなわち二連でも三連でもない)を実施した。自発的ヒスタミン放出については二連血液サンプルを1つアッセイし、これらのサンプルの平均値を全てのペプチド/アレルゲンの結果から引いた。
ヒスタミンELISAの完了後、ELISAアッセイにおいて作成された標準曲線に対する内挿法により、個別のヒスタミンレベルを決定した。任意の希釈率のサンプルを考慮するよう、サンプルからの結果を調節した。2以上の希釈率のペプチド/アレルゲン調製物がバックグラウンドよりも10%以上高いヒスタミン放出を引き起こした場合、又はバックグラウンドよりも10%以上高い単一の値が試験した最も高い濃度において達成された場合、これを「陽性ヒスタミン放出」とみなした。
2.3 細胞増殖アッセイ
PBMC(試験すべき全てのパラメーターについて140×10細胞を必要とした)について細胞増殖アッセイを実施した。増殖は、放射性標識化合物H−チミジンの取り込みにより測定した。
より詳細には、適切な抗原又はペプチド濃度の100μlを、96ウェルプレートの適切なウェル中に分配した。次いでプレートを、37℃に設定された加湿5%COインキュベーター内に最大4時間置いた。上記のように単離したPBMCを、室温にて完全培地中2×10細胞/mlの濃度になるよう調製した。次いで、細胞溶液100μlを、抗原/ペプチドを含む96ウェルプレートの各ウェル中に分配した。次いで、プレートを、6から8日間インキュベートした。培養液を、各ウェルにトリチウム化チミジン原液(無血清RPMI培地中、1.85MBq/ml)10μlを添加することにより、トリチウム化チミジン溶液でパルスした。次いで、プレートを、8から16時間インキュベーターへ戻した。次いで、培養液を、キャンベラパッカードフィルターメイト196セルハーベスター(Canberra Packard FilterMate 196 cell harvester)を使用して回収した。乾燥させたフィルターマットを、適切なベータシンチレーションカウンターを使用して測定した。
ペプチドを含むウェルからのカウントを、培地のみを含むウェル(1群当たり12ウェル)と統計的に比較した。ノンパラメトリックマンホイットニー検定(non-parametric Mann-Whitney test)を使用した。全ての対象について同じ統計的検定を使用した。培地のみのウェルとペプチドで刺激したウェルとの間の統計的に有意な差異を、ペプチドによるPBMCの陽性刺激とみなした。
2.4 サイトカイン放出アッセイ
ペプチド刺激に応答したPBMCからのサイトカイン分泌プロファイルを分析した。ELISAアッセイを使用して、3つのサイトカイン(IFN−γ、IL−10及びIL−13)の存在について、サイトカイン放出アッセイからの上清を試験した。
サイトカイン放出アッセイには、1対象当たり40×10のPBMCを必要とした。より詳細には、適切な抗原又はペプチド濃度の200μg/ml溶液250μlを、48ウェルプレートの適切なウェル中に分配した。プレートを、加湿5%COインキュベーターで最長4時間、37℃でインキュベートした。次いで5×10細胞/mlのPBMC懸濁液250μlを各ウェルに加え、プレートを5日間インキュベーターへ戻した。
刺激の後、培養上清サンプルを回収して3アリコートとし、ELISAアッセイを実施するまで凍結した。1アリコートを、1つのサイトカインの存在について検査した(したがって、3つのサイトカインについて検査するために、3アリコート全てが必要であった)。サンプル中のサイトカインレベルを、これもまたアッセイにおいて作成した標準曲線から内挿法により決定した。
3. 結果
結果概要
3.1 ヒスタミン放出
陽性対照及びペプチドの両方に応答した末梢血好塩基球からのヒスタミン放出が観察された。表1は、ヒスタミン放出(許容基準より定義されるような)が起こった個体の割合を示す。1以上の個別のペプチドに対するヒスタミン放出は頻繁に起こったが、これが、7ペプチドの好ましい混合物からのヒスタミン放出に変わることはまれであった。しかし、合計5%の個体が、ペプチド混合物へ応答したヒスタミン放出を示した。ヒスタミン放出を引き起こすペプチド混合物の連続投薬の用量及び回数の詳細は、これらの結果の解釈と関連しており、以下により詳細に考察する。
3.2 増殖アッセイ概要
図3に、ペプチド及び抗原への増殖応答をまとめる。検出可能な増殖応答起こしている(mounting)個体の割合を、黒棒で示す。灰色(弱い)、白(中程度)及び網掛け(強い)棒は、これらの応答の質の内訳を提供する。質は、刺激指数(SI:培地のみにおけるカウントで除した、抗原/ペプチドの存在下におけるカウントの割合)により適宜定義される。したがってペプチド1(MLA01)については、対象の12%が増殖応答を示し、これらのうち92%は弱く、中程度のものはなく、8%は高かった。個別のペプチド/抗原への増殖応答は多様であった(黒棒)。対象の92%は、陽性対照抗原PPDへの陽性増殖応答を示した。これらの大多数は強い応答(網掛け棒)であった。対象の75%は猫鱗屑抽出物に応答し、応答の59%(すなわち75%の59%)は弱かった。好ましい7ペプチド(配列番号1〜7)の混合物への応答は、猫鱗屑抽出物(CAT)とほとんど同等だった。ペプチドMLA15及びMLA16は、4つの好ましいペプチドよりもより高頻度の応答を誘導した。しかし、MLA15及びMLA16は、最も高頻度の好塩基球ヒスタミン放出応答を誘導した(セクション3.1を参照のこと)。ほとんどの個別のペプチドは、期待されたような強い増殖応答を誘導しなかった(ペプチド特異的前駆体T細胞の低い前駆体頻度)。
3.3 サイトカインアッセイ概要
図4に、測定された3つのサイトカインの産生により、各ペプチド/抗原への検出可能な応答を起こした個体の割合をまとめる。黒棒はIFN−γの産生を表し、灰色棒はIL−13の、白棒はIL−10の産生を表す。陽性対照抗原PPDは、ほとんど全ての個体においてサイトカイン産生を引き起こした(IFN−γ:91%、IL−13:97%、及びIL−10:96%)。猫アレルゲン全体及び7ペプチドの混合物は、対象のおよそ80%以上においてサイトカイン応答を引き起こした。個別のペプチドは、異なる頻度の応答を引き起こした。一般にサイトカイン産生は、より高感度の応答検出方法であるように思われ、増殖応答よりも高い割合の個体が陽性サイトカイン応答を与えた。ほとんどの場合、IL−10分泌は、最も多数の対象において検出され、IFN−γは、最も低い頻度で検出された。
3.4 組織適合検査
調査対象集団(主に白色人種)が、ワクチンが使用されることになる一般的な白色人種集団を代表することを保証するために、組織適合検査を実施した。11の一般的なDRB1対立遺伝子ファミリーを示す。分類した102の調査対象における対立遺伝子頻度が示されるが、各個体は2つのDRB1対立遺伝子を有し、いくつかの個体は特定の対立遺伝子についてホモ接合性であるため、対立遺伝子を発現している個体の割合は示されない。基準集団対立遺伝子頻度も比較のために示す(HLA Facts Book, Parham & Barberからのデータ)。基準頻度は、頻度を報告する複数の調査の分析により取得し、示す数値は平均値である。本分析において検出された全ての頻度は、基準データに報告された範囲内であった。したがって、本調査において試験した集団は、白色人種集団を代表する。
4. 図面
4. ヒスタミン放出アッセイ
本調査中、合計94のヒスタミン放出アッセイを完了した。これらのうち13アッセイは、主に許容不可能な高レベルの自発的放出のため、却下した。総ヒスタミン放出の20%以上の自発的ヒスタミン放出を伴うアッセイは却下した。10%から20%の間の自発的放出を伴うアッセイを表4中に示す。他の全てのアッセイは、10%未満の自発的放出値を有した。
アッセイした対象のおよそ78%は、感作アレルゲンに対する陽性ヒスタミン放出を示した。既存の文献は、アレルギー個体の10〜20%が、アレルゲンにより誘導される好塩基球ヒスタミン放出に抵抗性であることを報告する。
(a)最も高濃度のペプチドが単独で総放出値の10%以上の放出を誘導した場合、又は、(b)2つの連続する値が総放出の10%以上だった場合、ヒスタミン放出を陽性とみなした。対象のおよそ31%(25/81)が、1以上の個別のペプチドに対するヒスタミン放出を示した。これらのうち、6/81(7.4%)は、猫アレルゲン全体抽出物に対する陽性対照放出を有さなかった。
2個体においては、特定の個別のペプチドに加えて、7ペプチドの混合物もヒスタミン放出を誘導した。別の2個体においては、7ペプチドの混合物のみが放出を誘導した。したがって、4/81個体(約5%)は、ペプチドの混合物でヒスタミン放出を示した。
対象044は、最も高濃度(10ug/ml)のペプチドにおいてのみ、(総放出の28%)放出を示した。対象055は、0.1ug/ml(総放出の72%)及び1ug/ml(総放出の47%)においてのみ放出を示した。対象056は、0.01ug/ml(11%)、0.1ug/ml(12%)、1.0ug/ml(17%)及び10ug/ml(10ug/ml)において放出を示した。対象103は、最も高濃度(10ug/ml)のペプチドにおいてのみ、ヒスタミン放出(33%)を示した。
4.2 増殖アッセイ
増殖アッセイのために、全対象及び全ペプチド濃度についての個別の増殖データを分析した。100対象の集団全体について、各ペプチド/アレルゲンへの刺激指数をまとめた。
猫鱗屑抽出物及びPPDなどの複合抗原は、全体として、集団において顕著な増殖応答を誘導する。顕著な応答を誘導するペプチドとは、集団の高い割合において増殖応答を引き起こすものである。
1よりも小さい刺激指数は、ペプチドを含むウェルにおけるカウントが、培地のみを含むものよりも低いときに生じる。このような効果は、酸溶液中で調製したペプチドの添加によるpHのわずかな変化に起因し得る。その場合、ペプチドへの増殖応答の欠如は、培地のみのウェルにおけるカウントよりもわずかに低いカウントを生じさせる。
4.3 サイトカイン放出アッセイ
図4から6は、各ペプチド/抗原について、任意の検出可能な大きさの応答(すなわち検出可能なIFN−γ、IL−13又はIL−10の産生)を示した個体の割合を示す。次いで、それらの応答の強さを、4レベルのサイトカイン産生へと分ける。例えば、調査対象集団の35%がIFN−γ応答を示したと言ってよい。その35%の個体のうち、半数(50%)は非常に弱い応答を示し、20%は弱い応答を、15%は中程度の応答を、及び15%は強い応答を示した(合計100%の応答者となる)。各サイトカインレベルの境界は、ELISAアッセイの検出範囲に基づき適宜割り当てた。IFN−γ及びIL−10についての検出範囲はおよそ1〜100pg/mlであり、一方IL−13アッセイについての範囲はおよそ0.5〜50pg/mlであったため、境界はIFN−γ/IL−10とIL−13との間で異なる。
4.3.1 インターフェロン−γ産生
図4は、ペプチド/抗原存在下での細胞培養後の、IFN−γを産生する個体の割合及び応答強度を示す。個別のペプチドに応答して、対象の26〜44%でIFN−γ応答が検出された。これらの応答は主に、非常に低い〜低い〜中程度であった。複合抗原は、より高頻度の応答を誘導した(ペプチド混合物80%、猫鱗屑79%、PPD91%)。これらの応答は、低い〜中程度〜高いであった。PPD応答は特に高かった(89のPPD応答は、100pg/mlより高かった)。
4.3.2 IL−13産生
図5は、ペプチド/抗原存在下での細胞培養後の、IL−13を産生する個体の割合及び応答強度を示す。個別のペプチドに応答して、対象の33〜68%においてIL−13応答が検出された。これらの応答は主に、非常に低い〜低いであったが、有意数の中程度応答が検出された。これは、これらの対象におけるアレルギー感作のTh2特性(Th2 nature)を反映している可能性がある。複合抗原は、より高頻度の応答を誘導した(ペプチド混合物85%、猫鱗屑93%、PPD97%)。これらの応答は、低い〜中程度〜高いであった。
4.3.3 IL−10産生
図6は、ペプチド/抗原存在下での細胞培養後の、IL−10を産生する個体の割合及び応答強度を示す。個別のペプチドに応答して、対象の46〜75%においてIL−10応答が検出された。これらの応答は主に、非常に低い〜低いであった。複合抗原は、より高頻度の応答を誘導した(ペプチド混合物93%、猫鱗屑96%、PPD96%)。これらの応答は、低い〜中程度であった。「高い」IL−10応答はほとんど見られなかった。
5. 考察
5.1 ヒスタミン放出アッセイ
ヒスタミン放出の結果を解釈する際、アッセイ設計に関するいくつかの点を考慮することが重要である:
1)治療中に達成されるであろうペプチドの推定血中用量は、アッセイにおいて使用される用量応答曲線の底付近に位置する。例えば、5リットルの血液容量に入る10ug用量のペプチドは、2ng/ml(2×10−6mg/ml;ありそうにないことではあるが、これはペプチドが全く分解されないことを前提とする)の血中濃度となる。この濃度は、アッセイの下限用量(1ng/ml)よりわずかに高い。アッセイにおいて使用するペプチドの最も低い2つの濃度は、5μg(1ng/ml)及び50μg(10ng/ml)の注入用量におよそ対応する。したがって、アッセイは、治療に使用するペプチドの用量での、又はそれよりも高い用量でのヒスタミン放出を検出するよう設計される。3事例のみにおいて、ヒスタミン放出は、最も低い2つの(10%より高い連続する値の)ペプチド濃度と関連した。これらの場合のうち2つにおいて、値は11%よりも低かった。7ペプチドの混合物は、最も低い2つのペプチド濃度においては全く放出を示さなかった。したがって、個別のペプチド又は混合物に応答したヒスタミン放出は比較的一般的であったが、治療中に達成されるであろうペプチド濃度においては一般的には見られなかった。
2)コスト及び複雑性の理由から、各ペプチド濃度について1ウェルのみアッセイした。このことは、いずれか1の値が誤りであり得る危険性を増加させる。このことは、ペプチド/抗原の最も高い濃度が、単独で総放出の10%以上の放出を示すという陽性結果について定義した第二の条件と特に関連する。個別のペプチドに対するヒスタミン放出のいくつかの場合は、最も高い単一のペプチド濃度にのみ関連し、これは7ペプチドの混合物により引き起こされるヒスタミン放出を有する2/4個体についても同様であった。
3)いくつかの場合において、ペプチドからのヒスタミン放出は、猫鱗屑抽出物からのヒスタミン放出と関連しなかった(陽性対照なし)。
4)システイン残基を有するペプチド(MLA01、MLA04、MLA05、MLA12及びMLA15)は以前、様々な程度のホモ二量体化が可能であることが示された。正式に定量していないが、これらのペプチドは、混合すると、ヘテロ二量体(すなわち配列番号1から7の混合物内で)を形成する可能性も高い。二量体は、マスト細胞及び好塩基球の表面上のIgE分子を架橋して、ヒスタミン放出を引き起こすのに十分であり得る。相同又は非相同ペプチド間でのジスルフィド結合形成を減少させるための賦形剤は、本研究においては使用しなかった。ワクチンの臨床用調製物は、ジスルフィド結合形成を阻害するためにチオグリセロールを含むであろう。
アッセイした対象のおよそ78%は、感作アレルゲンに対して陽性ヒスタミン放出を示した。これは、文献中の報告(アレルギー個体の10〜20%がアレルゲンにより誘導される好塩基球のヒスタミン放出に抵抗性であることを示唆する)よりもわずかに低い。
対象の30.9%は、1以上の個別のペプチドに対してヒスタミン放出を示した。ヒスタミン放出は、対象の5%(4/81)において、7ペプチド(配列番号1から7;有望なワクチン候補)の混合物に対しても検出された。これら4個体のうち2個体は個別のペプチドに対して放出を示し、2個体は示さなかった。個別のペプチドに対してヒスタミン放出を示す数個体(6/81;7.4%)において、放出は、ペプチドMLA15又はMLA16(配列番号1から7の混合物には含まれない)でのみ起こった。MLA16は、最も頻繁にヒスタミン放出と関連するペプチドであった。好ましい7つのワクチン候補中のペプチドのみを含むように個別のペプチド放出についての値を調節すると、対象の23.5%が、ワクチンの個々の構成成分に対してヒスタミン放出を示した。
5.2 増殖アッセイ
3つの濃度の個別のペプチド、7ペプチドの混合物(MHC結合アッセイにより選択した)及び猫鱗屑アレルゲン全体抽出物の存在下での培養に応答したPBMCの増殖をアッセイした。単一濃度におけるPPDに対する応答も、陽性復活(recall)応答の指標として測定した。
PPD応答:対象の92%は、PPDに対する検出可能な増殖応答を起こした。応答は、BCGワクチンの事前の接種に大きく依存する。非応答者は、BCGが義務的ではない国(例えばアメリカ合衆国)出身であったかもしれず、又は他の理由により免疫を受けていなかったかもしれない。大多数の応答(92%)は、10よりも大きいSIをもたらした。これらを適宜、「強い」応答に割り当てた。
猫鱗屑アレルゲン抽出物応答:対象の75%は、猫鱗屑アレルゲン抽出物に対して検出可能な増殖応答を起こした。サイトカインの測定により、より高頻度の応答が検出され、反応性を決定するために複数の活性化パラメーターをアッセイすることの重要性が強調された。大部分の応答は弱かった(SI2〜5;59%)が、有意数の中程度(SI5〜10;24%)及び強い(SI10+;17%)応答が見られた。
ペプチド混合物(P1〜7):対象の71%は、猫鱗屑アレルゲン抽出物と類似の、ペプチド混合物に対する応答を起こした。類似の割合の弱い(52%)、中程度の(34%)及び強い(14%)応答が見られた。猫鱗屑アレルゲン抽出物及びペプチド混合物に対する増殖応答は密接に相関し、このことは、猫鱗屑に対するT細胞反応性の大部分は、ペプチド混合物中に含まれるエピトープによって説明され得ることを示す。
個別のペプチド応答:個別のペプチドに対する増殖応答は一般的に、弱い〜中程度であった。ほとんどのペプチドは、それらの応答の70〜80%を弱いカテゴリーにおいて起こし、20〜30%を中程度カテゴリーにおいて起こした。ほとんどのペプチドは、強い応答を引き起こさなかった。複合抗原又はペプチド混合物に対するよりも、個別のペプチドに対する応答が弱いことは、個別のエピトープに特異的なT細胞の前駆体頻度がより低いことから予期された知見である。
個別のペプチドに対する最も強い増殖応答は、Fel d 1鎖2由来のP12に対してであり(43%)、最も弱い応答は、鎖1由来のP4に対してであった(6%)。しかし、全てのペプチドに対して、サイトカイン応答は、増殖応答よりも高い頻度で検出された。
5.3 サイトカインアッセイ
サイトカイン測定は、ペプチドに対する応答を測定する最も感度の高い方法であることが判明した。一般的に、測定可能な増殖応答と比較して、より高い割合の対象が、測定可能なサイトカイン応答を示した。3つの各サイトカインの産生は異なっており、IL−10が一般に、IL−13及びIFN−γよりも、高い割合の対象により産生された。最も低い頻度の応答はIFN−γで検出された。これらの対象のアトピー性アレルギー状態は、Fel d 1及びそのエピトープに対するメモリーT細胞応答が、Th2応答によって支配されることを意味する可能性が高く、このことはより低頻度のTh1(IFN−γ)応答を説明し得る。高頻度のIL−10応答は驚きであった。IL−10は、マウスの系においてはTh2サイトカインとみなされているが、これはヒトの系においては十分に確立されていない。一般的にIL−10は、調節性/免疫抑制サイトカインとみなされる。以前の報告は、ペプチド配列の中には内在性IL−10誘導特性を有し得るものもあることを示唆していた。このようなペプチドは、本研究においては見られなかった。他の系におけるこのような応答の検出は、ペプチド存在下でのメモリーT細胞の培養により復活される、アレルゲン全体へのT細胞プライミングの性質を反映しているだけかもしれない。したがって、IL−10の産生は、ペプチドの内在性IL−10誘導特性の結果ではなく、リコール応答であり得る。
いずれの単一ペプチドも、特定のサイトカインの産生を優先的に誘導することはなかった。したがって、スクリーニングしたいずれのペプチドも、ペプチドワクチンに含有させるのに望ましくないとみなされていた特に好ましくないTh2(IL−13)応答を誘導しなかった。
5.4 組織適合検査
組織適合検査の結果は、本研究において代表的集団がアッセイされたことを示す。
6. 結論
6.1 ヒスタミン放出アッセイ
個別のペプチドが、いくつかの個体においてヒスタミン放出を誘導した。配列番号1から7の好ましいペプチドの混合物は、4個体においてヒスタミン放出を誘導したが、これらのうち2個体においては、放出は一点(最も高濃度)において検出された。MLA16は、最も高頻度の放出を引き起こしたが、配列番号1から7には含まれていない。猫鱗屑全体からの「陽性対照放出」がないときに、ある程度の陽性放出がペプチドで見られた。アッセイを、治療用量に近いペプチド濃度及びそれ以上の濃度におけるヒスタミン放出を検出するよう設計した。治療用量に対応するペプチド濃度におけるヒスタミン放出は、極めてまれであり(明確な1例のみ)、個別のペプチドでのみ起こったが、配列番号1から7では起こらなかった。
ペプチド間のジスルフィド結合形成を最小限にするための工程を採用しなかったため、in vitroヒスタミン放出アッセイの結果は、ワクチンのヒスタミン放出能力を過度に表している可能性がある。
ヒスタミンは、猫鱗屑全体抽出物の存在下では、大多数の個体からの好塩基球により放出された。用量範囲の中間の濃度において頻繁に起こったペプチドでの放出と対照的に、ヒスタミン放出は多くの対象において用量依存的な形で起こった。ヒスタミンがペプチドにより放出された個体において、猫鱗屑抽出物への感受性は通常、より低い用量の抽出物において明らかであった。
6.2 増殖アッセイ
ペプチドに対する増殖応答は、予期されたように、ペプチド混合物又は複合タンパク質抗原に対するよりも弱かった。ほとんどの個別のペプチドは、個体の20%未満において増殖応答を引き起こした。ペプチド間でかなりの変動が見られたが、好ましい7ペプチドの1つMLA04が増殖を誘導しにくかったものの、少なくともいくつかの対象においては増殖応答を引き起こすことができないペプチドは1つもなかった。ペプチドMLA15及びMLA16は、好ましい7ペプチドのうちのいくつかよりも増殖の誘導においてより強力であったが、最も高いヒスタミン放出をもたらした。
6.3 サイトカインアッセイ
本研究におけるペプチドへの応答の検出のためには、サイトカイン産生は、増殖よりもより感度の高い方法であった。特定のペプチドが特定パターンのサイトカイン産生を誘導する固有の能力を有し得るという考えを支持する証拠は得られなかった。Th1、Th2又はTreg(IL−10)応答を優先的に引き起こすペプチドは1つもなかった。IFN−γ応答は、IL−13及びIL−10よりも一般的ではない傾向があった。サイトカインアッセイデータは、好ましいペプチド混合物のいずれかが置換されることを示さず、任意の単一ペプチド又は混合物がin vivoでTh2応答を優先的に誘導することも示さない。
実施例3:好ましい併用剤の臨床試験
ペプチドMLA01、03、04、05、07、12、14(配列番号1から7)からなる7ペプチドの好ましい混合物を、無作為化したプラセボ対照の盲検臨床試験において試験した。アレルギー症状の軽減におけるこの混合物の有効性を評価した。臨床試験の研究設計は、医薬品の臨床試験の実施の基準(good clinical practice)ガイドラインに従った。
調査投薬の6から8日前に行なったベースラインチャレンジ(Baseline Challenge)を使用して、全ての対象についての猫アレルゲンへのベースライン皮膚応答を確立した。0.010HEP(ヒスタミン当量プリック)単位の市販の標準猫アレルゲン(Laboratorios Leti(スペイン)製)の皮内注射2回を、30分の時間間隔をあけて、左及び右前腕それぞれの掌表面に投与した。対象が猫アレルゲン全体への遅発型皮膚反応(LPSR)を経験することを保証するために、対象を評価し、ベースライン反応の大きさを以下のように記録した:
各注射の8時間後、任意の遅発型反応の輪郭を、ボールペンで皮膚の上に描いた。各反応について、最長径及び直行する直径を測定及び記録し、各腕における反応の面積を計算した。次いで、ベースライン反応を提供するために、各対象の両腕における反応の平均面積を計算した。適切なベースライン反応を生じた対象を、投与群に割り当て、無作為化し、治療段階に入れた。
治療段階は、各対象について21日の期間からなった。この期間中、1つの対象群には、第1日目に、治療段階来診1において、好ましい混合物(1用量当たり0.03、0.3、3、12nmolの各ペプチド)又は希釈剤プラセボのいずれかの皮内注射を1回施した。8対象のコホートには、各用量レベルにおいて治療を施した(6対象には好ましい混合物を、2対象にはプラセボを施した)。皮内群の第一のコホートには、混合物中0.03nmolの各ペプチドを施し、その群のその後の各コホートには、次に高い用量レベルを施した。
皮内注射を、左前腕の屈側表面に行なった。注射の総容量は、全ての注射について60μLであった。治療後、第21日目(±3日)に、治療段階来診2において、対象をアレルゲン全体への皮膚反応について再試験した。猫アレルゲンへの皮膚反応を、上記のように、0.010HEP(ヒスタミン当量プリック)単位の市販の標準猫アレルゲン(Laboratorios Leti(スペイン)製)の皮内投与の8時間後の、遅発型反応の測定により評価した。次いで、各対象の両腕についての平均反応面積を、上記のように計算した。
次いで、治療後のこの平均LPSR面積を、各対象についてベースラインLPSR面積と比較した。次いで、各コホート中の8患者全てについてのLPSR面積における全体的な変化を評価した。この分析の結果を以下の表に示す。この分析は、データを盲検化して実施した。
図8は、12.0nmolコホート中の全8患者についての治療前及び後の平均LPSR面積を示す典型的なプロットである。総合すると、これらのデータは、ペプチドの好ましい混合物が、猫アレルギー個体においてアレルゲン全体へのLPSRを軽減するという点で有効であることを示す。

Claims (9)

  1. 以下の(a)及び(b)を含む医薬組成物であって、
    (a)治療成分が、
    CPAVKRDVDLFLT(配列番号1)のアミノ酸配列からなるポリペプチド、
    EQVAQYKALPVVLENA(配列番号2)のアミノ酸配列からなるポリペプチド、
    KALPVVLENARILKNCV(配列番号3)のアミノ酸配列からなるポリペプチド、
    RILKNCVDAKMTEEDKE(配列番号4)のアミノ酸配列からなるポリペプチド、
    KENALSLLDKIYTSPL(配列番号5)のアミノ酸配列からなるポリペプチド、
    TAMKKIQDCYVENGLI(配列番号6)のアミノ酸配列からなるポリペプチド、及び
    SRVLDGLVMTTISSSK(配列番号7)のアミノ酸配列からなるポリペプチドからなり、かつ、
    (b)医薬上許容可能な担体又は希釈剤、
    を含む医薬組成物。
  2. 1以上のポリペプチドが、以下から選択される1以上の修飾を有する、請求項1に記載の組成物:
    (i)N末端アセチル化;
    (ii)C末端アミド化;
    (iii)アルギニン及び/又はリジンの側鎖アミン上の1以上の水素の、メチレン基での置換;
    (iv)糖鎖付加;及び、
    (v)リン酸化。
  3. 注射による投与、吸入投与、経口投与、非経口投与、皮下投与、皮内投与、静脈内投与、筋肉内投与、胸骨内(intrasternally)投与、経皮投与又は点滴技術による投与のために製剤化された、請求項1又は2に記載の組成物
  4. 注射可能な溶液、懸濁液又は乳液として提供される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. ポリペプチドが、0.03から200nmol/ml、0.3から200nmol/ml又は10から50nmol/mlの範囲内の濃度である、請求項1〜のいずれか1項に記載の組成物。
  6. リペプチドが、調製物中に存在するタンパク質の少なくとも90%を構成する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. さらなるポリペプチドを含まない、請求項1〜のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 個体において猫アレルギーの予防又は治療に使用される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 個体がヒトである、請求項に記載の組成物

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