JP5366606B2 - 時計用指針の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、時計用指針の製造方法、時計用指針、およびアナログ表示式時計に関するものである。
時計に要求される基本的な性能は正確な時刻を表示するということであることは言うまでもない。しかし、その他に一般的に、時計には調度品や装飾品としての外観の美しさや高級質感を兼ね備えることが求められている。
特に腕時計は、時刻を知るための道具であると同時に装身具でもあり、外観の美しさや高級質感は無くてはならないものであって、これによって製品価値が決まると言っても過言ではない。腕時計は単に時刻を知るための道具ではなく、ファッション衣料品と同様に自己を表現したり主張したりするために愛着を持って身に付けるアクセサリーでもあるので、その外観の美しさや高級質感にこだわりを持つ消費者は多く、外観の美しさや高級質感に対してはより良いものを求める強い要求が不変的にある。
アナログ表示式時計の外観を構成する時計外装部材としては、時計駆動体を内蔵するケース、時分秒の時刻目盛を設けた文字板、時刻目盛を指し示す時針や分針や秒針などの指針、文字板や指針を保護する風防ガラスなどがある。腕時計においては、時計を腕に装着するためのバンドもある。これらの時計外装部材は、時計の外観質感の良し悪しを決定付けるものであるので、当然、その外観には美しさや高級質感が求められる。
そのために、時計のケースや文字板、指針、風防ガラス、バンドなどの時計外装部材に対しては、外観美と高級質感とを付与する様々な創意工夫が提案されてきた。
指針に関しては、曲面形状(甲丸形状)で立体感のある高級な指針を提供することを目的とした製造方法として、先端が曲面凸形状のプレス外形抜き雄型によりプレス打ちして時計用指針の曲面成形加工と外形状の抜き戻し加工とを同時に行う工程を含む製造方法が提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1で提案されている時計用指針の製造方法を以下に解説する。
特許文献1に提案されている時計用指針の製造方法は、金属帯材を連続的にプレス打ちしてハカマ穴を形成する時計用指針の製造方法において、以下に説明する第一工程と、第二工程と、第三工程と、第四工程とから成ることを特徴としている。
特許文献1に提案されている時計用指針の製造方法は、以下に説明する第一工程、第二工程、第三工程、第四工程を第一工程、第二工程、第三工程、第四工程の順序で経ることにより、上面に曲面形状(甲丸形状)を付与した指針を得るものである。
第一工程とは、ハカマ穴を含む帯材の部分にバフ掛けやダイヤカット等の表面仕上げを施す工程である。
第二工程とは、ハカマ穴を含む帯材の部分を先端が曲面凸形状の雄型を有するプレス外形抜き型によりプレス打ちして時計用指針の曲面成形加工と外形状の抜き戻し加工とを同時に行う工程である。
第三工程とは、ハカマ穴、曲面成形加工及び外形状が抜き戻し加工された時計用指針を含む帯材の表面にメッキや塗装等による被覆仕上げ層を形成する工程である。
第四工程とは、被覆仕上げ層を形成した帯材より時計用指針を取り外す工程である。
以上の第一工程、第二工程、第三工程、第四工程のうちで、指針に曲面形状(甲丸形状)を付与する工程は、第二工程である。
第二工程において、指針に曲面形状(甲丸形状)を付与する手段は、指針外形状の抜き戻しプレス加工に先端が曲面凸形状のプレス外形抜き雄型を使用することである。第二工程では指針外形状の抜き戻しプレス加工をすると同時に、プレス外形抜き雄型の先端に設けた凸形状曲面を指針に打ち付け(型押し)することによって、指針に曲面形状(甲丸形状)を転写付与している。
以上に解説したように、特許文献1で提案されている時計用指針の製造方法によれば、指針の上面に曲面形状(甲丸形状)を付与することは可能ではある。
特開平1−317646号公報
しかしながら、プレス外形抜き雄型の先端に設けた凸形状曲面を指針に打ち付け(型押し)する方法では、指針が弾性変形することによるスプリングバックがある関係で、プレス外形抜き雄型の先端に設けた凸形状曲面の曲率どおりの曲率とはならず、プレス外形抜き雄型の先端に設けた凸形状曲面よりも大きな曲率の曲面形状しか得られないという問題点があった。
より立体感を出すためには、プレス外形抜き雄型の先端に設ける凸形状曲面の曲率をより小さくして、指針に転写付与する曲面形状(甲丸形状)の曲率を小さくすれば良いが、指針は細長い形状が一般的であり、長さに比べて幅が小さいために、小さな曲率の曲面を転写付与するのが難いという問題点もあった。
また、以上に解説した特許文献1で提案されている時計用指針の製造方法により製造された指針の断面図が特許文献1の第10図に示されているが、この図面からも明らかなように指針の側面はプレス抜きされた垂直な破断面であって、この指針側面と凸形状曲面の指針上面との境界には稜線(角)が形成される。
ここで指針の立体感の有無とは何かを考えてみると、立体感の有無とは、凸形状曲面の指針上面の頂点と前記稜線との高低差を目視で感じ取れるかであるが、この高低差は指針材料の厚み寸法以下の僅かな寸法にしか成り得ないという問題点もあった。
以上の問題点に起因しては、上面を凸形状曲面にしていないフラット形状の指針と比較をすれば僅かには立体感があるが、「こんもりとした」言う表現に値するほどの立体感は得られず、高級感にしても今ひとつ物足りない状態の指針しか現実的には得られないという課題があった。
また、以上に解説した特許文献1で提案されている時計用指針の製造方法では、第一工程においてバフ掛けやダイヤカット等によって指針の上面となる帯材の表面仕上げをする
が、バフ掛けやダイヤカット等によって仕上げられる表面は鏡面状態となる。そして、続く第二工程では既に鏡面仕上げされた帯材を先端が曲面凸形状のプレス外形抜き雄型でプレス打ちして、指針の外形状抜き戻し加工と曲面成形加工とが同時に行われる。この時、曲面成形加工によって指針は塑性変形して、指針上面となる鏡面仕上げ面には塑性変形(表面が引き伸ばされる)の影響による曇りが生じてしまう。すなわち、せっかく第一工程で指針上面となる帯材上面を高級感のある美しい鏡面に仕上げておいても、第二工程の曲面成形(塑性)加工によっては指針上面の鏡面に曇りが生じてしまう。
その後の第三工程ではメッキや塗装等による被覆層を形成するが、下地の曇りの影響を受けて、指針の最終的な仕上がりとしては高級感を損なったものになってしまうという課題もあった。
このようなことから、外観の美しさや高級質感が要求される時計外装部材のひとつである時計用指針においては、特許文献1で提案されている時計用指針の製造方法により得られる指針よりも、更にこんもりとした曲面形状(甲丸形状)の立体感と高級質感とを兼ね備えたものが要望されていた。
また、そのような外観美と高級質感とを兼ね備えた時計用指針を実現するために、その製造方法を提案することも要望されていた。
そこで、本発明は以上のような課題を解決し、以上のような要望に応えようとするもので、設計的に厚み寸法が薄く制限される時計用指針においても、従来よりもこんもりとした曲面形状(甲丸形状)の立体的重厚感と高級質感とを兼ね備え、なおかつ高視認性も有する時計用指針の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明の時計用指針の製造方法によって製造される立体的重厚感と高級質感とを兼ね備え、なおかつ高視認性も有する時計用指針を提供することも目的とする。
更に本発明は、本発明の時計用指針の製造方法によって製造される立体的重厚感と高級質感とを兼ね備え、なおかつ高視認性も有する時計用指針を備えたことにより、時刻の判読性に優れるアナログ表示式時計を提供することも目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の時計用指針の製造方法は、金属帯材を加工して側面と平らな上面とを有する指針ブランクを作製する第一工程と、前記第一工程で作製した指針ブランクを、前記上面側から弾性体工具に押し付けて沈みこませた状態で、該弾性体工具
の上面に対して前記指針ブランクの上面が摺動するように該指針ブランクに回転運動を与えながら、該指針ブランクの前記上面と前記側面とを同時に研磨加工して前記指針ブランクの外形輪郭稜線を丸め面取りする第二工程とを有することを特徴とする。
更に、本発明の時計用指針の製造方法は、前記第二工程で外形輪郭稜線を丸め面取りした指針ブランクの表面に、メッキ、塗装等による被覆仕上げ層を形成する第三工程を有することを特徴とする。
更に、本発明の時計用指針の製造方法は、前記弾性体工具が不織布シート素材または発泡ポリウレタンシート素材、またはそれら素材の積層体からなるポリシングパッドであることを特徴とする。
また、更に、本発明の時計用指針の製造方法は、前記金属帯材をプレス加工した後、前記指針ブランクを、ハカマ穴形成と外形抜き落としによって形成したことを特徴とする。
また、更に、前記プレス加工が、連続プレス加工であることを特徴とする。
以上のように本発明の時計用指針の製造方法では、第二工程において指針ブランクの上面および外形側面を弾性体工具で研磨加工して前記指針ブランクの外形輪郭稜線を丸め面取りをするが、これにより指針ブランクの上面と側面との境界稜線は消失して、指針ブランクの上面と側面は一つに繋がった凸形状曲面になる。
この場合には、指針ブランクの厚みがそのまま凸形状曲面の凸量に相当することになる。すなわち、従来(特許文献1の時計用指針の製造方法で製造される指針)とは異なり、指針ブランクの厚み寸法全体が立体感(凸形状曲面の頂点と裾野との高低差)として視認されるようになる訳である。
したがって、従来よりも、こんもりとした立体的な凸形状曲面(甲丸形状)が形成されて、ひいては従来以上に立体的重厚感と高級質感を備えた時計用指針の製造が可能になった。
また、本発明の時計用指針の製造方法では、第二工程において指針ブランクの上面および外形側面を研磨加工(指針ブランクの外形輪郭稜線を丸め面取り)する弾性体工具が不織布シート素材または発泡ポリウレタンシート素材、またはそれら素材の積層体からなるポリシングパッドであることを特徴としているが、これら弾性体工具の表面に指針ブランクの上面を押し当てて研磨加工すると、これら弾性体工具の表面が弾性変形して指針ブランクの外形状に倣って凹むので、指針ブランクの上面と外形側面を同時に研磨でき、指針ブランクの外形輪郭稜線には自然な研磨ダレが生じることにより丸め面取りが施される。
したがって、第二工程において指針ブランクの上面および外形側面を研磨加工(指針ブランクの外形輪郭稜線を丸め面取り)する弾性体工具に、不織布シート素材または発泡ポリウレタンシート素材、またはそれら素材の積層体からなるポリシングパッドを用いることは好ましく、ひいては従来以上に立体的重厚感と高級質感を備えた時計用指針を製造することが可能になった。
また更に、本発明の時計用指針の製造方法では、第二工程において指針ブランクの上面および外形側面を研磨加工(指針ブランクの外形輪郭稜線を丸め面取り)する弾性体工具が円形布地の積層体や円板状フェルトからなるバフ研磨ホイールであることを特徴としているが、これら弾性体工具の表面に指針ブランクの上面を押し当てて研磨加工すると、これら弾性体工具は指針ブランクの外形状に倣って変形し、指針ブランクの上面と外形側面を同時に研磨でき、指針ブランクの外形輪郭稜線には自然な研磨ダレが生じることにより丸め面取りが施される。
したがって、第二工程において指針ブランクの上面および外形側面を研磨加工(指針ブランクの外形輪郭稜線を丸め面取り)する弾性体工具に、円形布地の積層体や円板状フェルトからなるバフ研磨ホイールを用いることは好ましく、ひいては従来以上に立体的重厚感と高級質感を備えた時計用指針を製造することが可能になった。
本発明の時計用指針は、本発明の時計用指針の製造方法によって外形輪郭稜線を丸め面取りしたことを特徴としているが、これによっては、従来よりも、こんもりとした立体的な凸形状曲面(甲丸形状)に形成されて、従来以上に立体的重厚感と高級質感とを兼ね備えた時計用指針となった。従来以上の立体的重厚感によっては、従来以上に視認性が向上し、高視認性の時計用指針となった。ひいては、立体的重厚感と高級質感とを兼ね備え、
なおかつ高視認性も有する時計用指針を提供することが可能になった。
本発明のアナログ表示式時計は、本発明の時計用指針の製造方法によって外形輪郭稜線を丸め面取りした時計用指針を備えたことを特徴としているが、この時計用指針は従来以上の立体的重厚感があるので従来以上に高い視認性を有する時計用指針である。高い視認性を有する時計用指針をアナログ表示式時計に備えたことによっては、時刻の判読性に優れるアナログ表示式時計を提供することが可能になった。
以上述べてきたように、本発明によれば、従来よりも、こんもりとした曲面形状(甲丸形状)の立体的重厚感と高級質感とを兼ね備え、なおかつ高視認性も有する時計用指針の製造が可能になった。また、従来よりも、こんもりとした曲面形状(甲丸形状)の立体的重厚感と高級質感とを兼ね備え、なおかつ高視認性も有する時計用指針の提供が可能になった。更には、従来よりも、時刻の判読性に優れるアナログ表示式時計の提供が可能になった。
本発明の時計用指針の製造方法による第一工程において、腕時計用の分針ブランク100の作製を示す説明図である。 図1(3)のX−X断面図である。 本発明の時計用指針の製造方法による第二工程において、複数個の分針ブランク100を研磨加工するために、分針ブランク100を研磨治具200にホットメルトワックス201で接着固定した状態を示す説明図である。 図3のY−Y断面図である。 本発明の時計用指針の製造方法による第二工程においての分針ブランク100の研磨加工を示す説明図である。 図5に示した本発明の時計用指針の製造方法による第二工程においての分針ブランク100の研磨加工局部の要所断面図である。 図5に示した本発明の時計用指針の製造方法による第二工程において研磨を施した後の分針ブランク100の外観斜視図である。 本発明の時計用指針の製造方法による第二工程においての分針ブランク100の研磨加工を示す説明図である。
アナログ表示式時計用の指針(時針や分針や秒針)の製造において、以下に説明するように、第一工程、第二工程、第三工程を順に行う方法を採用する。
先ず、最初の第一工程では、平らな金属帯材を連続プレス加工して、ハカマ穴の形成と外形状の抜き落としとを行って、上面が平らな状態の指針ブランクを作製する。
ハカマ穴とは、時計駆動体に在る指針を回す軸と嵌合する穴であり、指針を時計駆動体に取り付けるための穴である。
第一工程に続く、第二工程では、研磨剤を供給した弾性体工具の表面に、第一工程で作製した指針ブランクの上面を押し付けた状態にして、弾性体工具と指針ブランクとを相対的に摺動させて、指針ブランクに研磨加工を施す。
この時、弾性体工具の表面に指針ブランク上面を押し付けることによっては、弾性体工具の表面が指針ブランクの外形状に倣って弾性変形して凹み、指針ブランクが弾性工具表面に沈み込む。指針ブランクが弾性工具表面に沈み込むと、指針ブランクの上面と外形側面および両面が構成する稜線(角)が、研磨剤を供給した弾性体工具の表面と当接して摺動するので、指針ブランクの上面と外形側面とが同時に研磨されて、外形輪郭稜線の角は滑
らかに丸められる(丸め面取りされる)ことになる。
第二工程に続く、第三工程では、第二工程で外形輪郭稜線を丸め面取りした指針ブランクの表面にメッキや塗装等による被覆仕上げ層を形成して、指針の完成体を製造する。
上記の第一工程、第二工程、第三工程を順に経て製造した指針(時針、分針、秒針)は時計駆動体の指針回転軸とハカマ穴とを嵌合組立して、アナログ表示式時計を製造する。
以下に実施例を挙げて、本発明の一実施の形態を具体的に説明する。
以下に、図面を用いて本発明による一実施例を説明するが、本実施例は本発明による時計用指針の製造方法によって、腕時計用の分針を製造した一実施例である。
本発明による時計用指針の製造方法では、先ずは第一工程で、平らな金属帯材を連続プレス加工して、ハカマ穴の形成と外形状の抜き落としとを行って、指針上面が平らな状態の指針ブランクを作製する。
図1は、本発明の時計用指針の製造方法による第一工程において、腕時計用の分針ブランク100の作製を示す説明図である。
第一工程では、図1に示す平らな黄銅の帯材10を順次連続プレス加工して、上面が平らな状態の分針ブランク100を作製するが、連続プレス加工の順序と加工部位および加工内容は、次のようである。
一番目のプレス加工部位を図1(1)に示す。一番目のプレス加工部位はパイロット穴11であり、帯材10に穴あけ加工を施す。パイロット穴11は、パイロット穴穿孔に続く各部位の連続プレス加工を順次進めていく際に、プレス金型(図示しない)と帯材10との相対位置を決めるためのものであり、従来から連続プレス加工には用いられているものである。
二番目のプレス加工部位を図1(2)に示す。二番目のプレス加工部位はハカマ穴101の穴部101aであり、帯材10に穴あけ加工を施す。なお、この段階の穴部101aの直径は、分針ブランク完成時の直径よりも小さくしておき、次に続けて行う三番目のプレス加工によって穴部101aの直径寸法は仕上げる。
三番目のプレス加工部位を図1(3)に示す。三番目のプレス加工部位はハカマ穴101のハカマ部101bであり、二番目のプレス加工で帯材10に穴あけ加工した穴部101aの周囲を塑性変形させて、帯材10の下面10a側にハカマ部101bを筒状に成形する、と同時に穴部101aの直径を完成寸法に仕上げる。
図1(3)においては、ハカマ部101bが隠れた所に位置していて図示できないので、図1(3)のX−X断面を図2に示し、ハカマ部101bを図示しておく。図2は、ハカマ部101bの形状を示す図であって、図1(3)におけるX−X断面図であり、ハカマ部101bを含む帯材10の幅方向の断面図である。
なお、二番目のプレス加工時において、穴部101aの直径を完成状態よりも、あえて小さくしておいたのは、三番目のプレス加工でハカマ部101bを成形するために材料の余肉を残しておく必要があったからである。
筒状のハカマ部101bを設けているのは、分針のハカマ穴を腕時計駆動体の分針回転軸に嵌合させて腕時計を組み立てた際に、十分な固定を確保するためである。本実施例の腕時計の分針に限らず、一般的に、時計の指針の時計駆動体への組み付け固定方法は、指針のハカマ穴と時計駆動体の指針回転軸との圧入嵌合組立(指針回転軸径よりハカマ穴径が小さく、ハカマ穴が指針回転軸を締め付けて固定する)であるが、圧入嵌合の丈寸法が指針の厚み寸法だけでは固定力が弱く、信頼性が不十分な固定状態になってしまう。そこで、時計の指針のハカマ穴にはハカマ部を設けて圧入嵌合の丈寸法を増して、時計駆動体の指針回転軸との固定力を強化し、十分に信頼性のある固定状態を確保するのが、一般的である。
四番目のプレス加工部位を図1(4)に示す。四番目のプレス加工部位は分針ブランク100の外形状100aであり、帯材10から分針ブランク100を抜き落としする。
以上、第一工程では帯材10に、一番目のプレス加工、二番目のプレス加工、四番目のプレス加工を連続的に順次行って、図1(5)に示す上面100bが平らな状態の黄銅製の分針ブランク100を作製する。
第一工程に続く、第二工程では、研磨剤を供給した弾性体工具の表面に、第一工程で作製した分針ブランク100の上面100bを押し付けた状態で、弾性体工具と分針ブランク100とを相対的に摺動させて、分針ブランク100の上面100bに研磨加工を施す。
図3は、本発明の時計用指針の製造方法による第二工程において、分針ブランク100を研磨加工するために、複数個の分針ブランク100を研磨治具200にホットメルトワックス300で接着固定した状態を示す説明図である。分針ブランク100は研磨加工すべき上面100bを上向きにして、円板状の研磨治具200に接着固定してある。言うまでもないが、第一工程の連続プレス加工において、プレス加工油剤などで汚染された分針ブランク100は、清浄に洗浄処理をしてから円板状の研磨治具200に接着固定する。
図4には図3のY−Y断面図を示すが、研磨治具200にはハカマ部逃がし穴201が設けてあり、分針ブランク100の下面側に在るハカマ部101bをこのハカマ部逃がし穴201に沈めた状態で、分針ブランク100を研磨治具200にホットメルトワックス300で接着固定している。
ホットメルトワックス300は、室温では固まった固体状であるが、80℃程度に加熱すると融けて液体状になる市販のワックス接着剤である。
分針ブランク100を研磨治具200にホットメルトワックス300で接着固定する作業方法としては、ホットプレート(図示しない)を用いて、ホットメルトワックス300が融ける温度に加熱した研磨治具200上で固体状のホットメルトワックス300を融かし、その上に分針ブランク100を置いた後に、研磨治具200を室温まで冷却する。研磨治具200の温度が室温まで下がると、ホットメルトワックス300が固体状に戻り、分針ブランク100を接着固定できる。
なお、第二工程において分針ブランク100を研磨加工した後に、研磨治具200から分針ブランク100を剥離する際には、接着固定の時と同様にして再度ホットプレートで加熱してやればホットメルトワックス300が融けるので、剥離することができる。
図5は、本発明の時計用指針の製造方法による第二工程においての分針ブランク100の研磨加工を示す説明図であり、一般的に単一ラップ型と呼ばれるタイプの研磨装置40
0を用いて分針ブランク100の上面100bを研磨している状態を示している。
分針ブランク100の上面100bを研磨する時には、上面に弾性体工具401を貼り付けた研磨定盤402がモータ(図示しない)によって反時計方向(矢印A方向)に回転する。
研磨定盤402の上面に貼り付ける弾性体工具401としては、不織布シート素材または発泡ポリウレタンシート素材、またはそれら素材の積層体からなるポリシングパッドが好ましい。
具体的には、本実施例では、ニッタ・ハース社から市販されているポリシングパッド(Supreme RN−H)を弾性体工具401として用いた。
弾性体工具401上には砥粒501を含んだ研磨液500ポンプ600によりチューブ601を通じて連続的に点滴供給される。なお、砥粒501を含んだ研磨液500は瓶602に入れてあり、砥粒501が研磨液500中で沈澱しないように攪拌機700で常時攪拌している。
なお、本発明の時計用指針の製造方法における研磨液の供給方法は、上述の点滴供給に限定される訳ではない。上述の点滴供給法は、ダイヤモンド微粉などの高価な砥粒を含んだ研磨液を使用する場合、無駄の無いように必要最低限量の研磨液を供給するのに適した研磨液の供給方法であり、瓶入りで市販されている研磨液をそのまま使用することができる。
比較的安価なアルミナ微粉を砥粒として使う場合などには、大量の研磨液を準備して、弾性体工具上へジャブジャブと大量に流しながら研磨しても構わない。この場合、研磨装置には、研磨液の供給配管の他に、回収配管を設けて研磨液を循環させる。
アルミナ微粉を砥粒として研磨液を自作して使用する場合には、純水にアルミナ微粉およびソルブルタイプの水溶性加工油剤をそれぞれ1wt%から3wt%加えるのが良い。なお、ソルブルタイプの水溶性加工油剤としては、ネオス社から市販されているSTF−300などが好ましい。
また、研磨装置400の上には支柱403を設けており、支柱403の上端にはL字型のガイド治具404を取り付けてある。更に、ガイド治具404の2つの先端部には、時計方向(矢印B方向)に回転可能な外輪を持つ一対のローラ405が取り付けてある。ローラ405の配置としては、ローラ405の時計方向(矢印B方向)に回転可能な外輪が弾性体工具401上に載せた中空円筒状のワークキャリアリング406の外側円筒面に接し、ワークキャリアリング406の外側円筒面をローラ405が受けるような配置にしてある。
ワークキャリアリング406は、反時計方向(矢印A方向)に回転する弾性体工具401上に載せてあり、また、それと同時にワークキャリアリング406の外側円筒面を時計方向(矢印B方向)に回転可能な外輪付きローラ405で受けることによっては、弾性体工具401上でのワークキャリアリング406の配置位置を位置決めしている。
弾性体工具401の回転時において、ワークキャリアリング406の環状下端面が当接している弾性体工具401の上面では、内側部と外側部とで回転半径の大きさの違いによって、周速差が生じる。弾性体工具401の上面の回転半径は、内側部よりも外側部の方が当然大きいので、そのぶん外側部の周速の方が内側部の周速よりも速くなる。この弾性
体工具401の上面における内側部と外側部との周速差すなわち弾性体工具401上面の外側部周速が内側部周速よりも速いことによっては、ワークキャリアリング406に反時計方向(矢印C方向)への回転力が加わって、ワークキャリアリング406は反時計方向(矢印C方向)に自転する。この際、ローラ405の時計方向(矢印B方向)に回転可能な外輪は、ワークキャリアリング406が反時計方向(矢印C方向)に自転するためのガイド役として働く。
中空円筒状のワークキャリアリング406の内側には、分針ブランク100を接着固定した研磨治具200が配置してある。当然のことながら、分針ブランク100の研磨加工すべき上面100bを下向きにして、分針ブランク100の上面100bが弾性体工具401と当接する状態に研磨治具200を配置してある。この研磨治具200は、弾性体工具401上に載せてあるので弾性体工具401の反時計方向(矢印A方向)の回転によって反時計方向(矢印A方向)に動かされ、ワークキャリアリング406の内側円筒面に外周面を押し付けられる。そして、ワークキャリアリング406は前記のように反時計方向(矢印C方向)に自転しているので、研磨治具200も反時計方向(矢印D方向)に連れ回されて回転する。
上述したように、研磨治具200は弾性体工具401上に配置しており、その研磨治具200には分針ブランク100の研磨加工すべき上面100bを下向きにして保持されており、更に、その研磨治具200は反時計方向(矢印A方向)に回転している弾性体工具401の上で反時計方向(矢印C方向)に自転するワークキャリア406によって反時計方向に回転運動が与えられる。したがって、分針ブランク100の上面100bと弾性体工具401とは相対的な摺動運動をすることになり、弾性体工具401の上面には砥粒501を含んだ研磨液500がポンプ600によってチューブ601を通じて連続的に点滴供給されているので、分針ブランク100の上面100bに研磨が施されることになる。
図6には、図5に示した本発明の時計用指針の製造方法による第二工程における分針ブランク100の研磨加工局部の要所断面図を示す。
本発明の時計用指針の製造方法による第二工程における分針ブランク100の研磨加工では、図6に示したように、研磨治具200の荷重と分針ブランク100自身の自重とによって、分針ブランク100の上面100bが弾性体工具401の表面に押し付けられる。これによっては、弾性体工具401の表面が分針ブランク100の外形状に倣って弾性変形して凹んで、分針ブランク100は弾性工具401の表面に沈み込んだ状態となり、分針ブランク100の上面100bと外形側面100cとが同時に研磨加工されることになる。
分針ブランク100の上面100bと外形側面100cとが同時に研磨加工されると、上面100bと外形側面100cとが構成する稜線(角)100dが滑らかに丸められる(丸め面取りされる)ことになる。
なお、この際に、弾性工具401の表面に分針ブランク100を適正に沈み込ませるには、分針ブランク100を弾性体工具401の表面に押し付ける圧力を適正に調整する必要があることは言うまでもない。圧力調整の具体的な方法としては、被研磨面の面積(分針ブランク100の数量)に応じて研磨治具200の荷重を増減するか、あるいは、研磨治具200の荷重に応じて被研磨面の面積(分針ブランク100の数量)を定める。
研磨加工の条件としては、上記の圧力の他に、研磨加工時間の調整も重要である。研磨加工時間の長短によっては、分針ブランク100の外形輪郭稜線の丸め面取り具合の過不足が生じるので、最適な曲面甲丸形状が形成される時間に決定すべきである。
以上、研磨加工の圧力条件と加工時間条件の重要性を述べたが、分針ブランクの大きさ外形状によっては、これらの最適値は異なるので、分針を量産製造する事前には最適条件を求める予備実験を行って、条件設定しておくことが好ましい。
図7には、図5に示した本発明の時計用指針の製造方法による第二工程において研磨を施した後の分針ブランク100の外観斜視図を示す。なお、平面に描いた単なる斜視図では、上記研磨加工によって得た曲面100eの形状(膨らみ)を表現しきれないので、図7には曲面上に等高線Eと尾根を表現する補助線Fを記入してある。言うまでもないが、等高線Eと尾根を表現する補助線Fは、分針ブランク100上に実在するものではなく、視認はされない。あくまでも、斜視図で曲面を表現する補助のために記入した線である。
研磨加工を終えた分針ブランク100の上面と外形側面とは滑らかに繋がった一つの曲面100eとなって、その外観は撥水性の有る蓮の葉の上の置いた水滴のように、プックリと膨らんだ甲丸形状となる。
第二工程において研磨加工する前の上面が平らな指針ブランクの外観と比較すると、明らかに研磨後の外観は立体感、重厚感が増して、高級質感を有するものとなる。立体感、重厚感が増したことによっては、図1(5)に示した研磨加工する前の上面が平らな分針ブランクに比べて視認性も向上したものとなる。
本発明の時計用指針の製造方法では、第二工程に続く第三工程で、第二工程で研磨加工した指針ブランクの表面にメッキや塗装等による被覆仕上げ層を形成して、指針ブランクを指針の完成体とする。その目的は、外観色の仕上げと、耐食性の付与である。
なお、第三工程において、研磨加工した分針ブランク100の表面にメッキや塗装等によって被覆仕上げ層を形成する事前には、言うまでもないが、前述したように、研磨治具200をホットプレートで加熱してホットメルトワックス300を融かし、分針ブランク100を剥離する。また、剥離した分針ブランク100は洗浄して、ホットメルトワックス300を除去し、分針ブランク100の表面を清浄に整えてから被覆仕上げ層を形成する。
本実施例の分針ブランク100に対しては、第三工程において、金やロジウムを湿式メッキして、腕時計用の分針の完成体を得た。
平面では入射角と等しい反射角で光を反射するので、外光を反射する方向が狭い範囲に限られるので、その反射方向からの視線で見ないと反射光がキラリと輝いて目には映らない。
これに対し、本発明の時計用指針の製造方法で得た腕時計用の分針の完成体は、第二工程の研磨加工で形成した曲面100eを有しているが、曲面の場合には外光の反射方向が曲面上の位置によって異なり外光の反射角度範囲が広がるので、視線の方向には関係なく、曲面上の何処かしらからの反射光が目に映って局所的にキラリと光って見える。また、局部的に光って見える部分があると言うことは、逆にその他の部分には陰影となる部分もあり、コントラストの有る外観が視認される。
このことにより、上述した本実施例で得た腕時計用の分針の完成体は、立体感、重厚感、があって、高級感と高視認性とを兼ね備えたものになっている。
以上のように、本発明の時計用指針の製造方法によれば、本実施例のように、曲面形状
(甲丸形状)の立体的重厚感と高級質感とを兼ね備え、なおかつ高視認性をも有する時計用指針の製造が可能になった。
本実施例においては、第二工程における分針ブランク100の研磨加工を行うにあたっては、図5に示したように、単一ラップ型タイプの研磨装置400を使って、弾性体工具401には不織布シート素材または発泡ポリウレタンシート素材、またはそれら素材の積層体からなるポリシングパッドを用いた。しかし、第二工程における分針ブランク100の研磨加工を行う方法としては、卓上型や床上型の自由研磨装置を使って、弾性体工具を円形布地の積層体や円板状フェルトからなるバフ研磨ホイールとすることも好ましい。
自由研磨装置とは、被研磨物を手に持って、回転駆動する円板状の工具に押し当てて研磨を行う簡易的な研磨装置である。
図8は、本発明の時計用指針の製造方法による第二工程においての分針ブランク100の研磨加工を示す説明図であり、卓上型自由研磨装置800を使って弾性体工具として円形布地の積層体や円板状フェルトからなるバフ研磨ホイール801を用いて研磨する方法の説明図である。
図8において、卓上型自由研磨装置800はモータ(図示しない)を内蔵しており、スピンドル802を回転駆動させる。スピンドル802の端部には、円形布地の積層体や円板状フェルトからなるバフ研磨ホイール801が装着してあって、スピンドルと一緒に回転駆動する。バフ研磨ホイール801の研磨作業面801aには、アルミナ砥粒などが入っている市販の固形バフ研磨剤(図示しない)を塗り付けてある。一方、研磨治具900は、図3に示した円板状の研磨治具200と形状は異なるが、研磨治具200と同様にハカマ部逃がし穴を有しており、同様にホットメルトワックス300で複数個の分針ブランク100を接着固定してある。
分針ブランク100を接着固定してある研磨治具900を手に持って、固形バフ研磨剤が塗り付けてあり回転駆動しているバフ研磨ホイール801の研磨作業面801aに、分針ブランク100の上面100bを押し当てることによって、分針ブランク100の上面100bに研磨加工を施す。
この時、円形布地の積層体や円板状フェルトからなるバフ研磨ホイール801は柔らかな工具であるので、被研磨物の形状に倣って、被研磨物を研磨する。分針ブランク100の研磨においては、分針ブランク100の上面100bおよび外形側面100cの形状に倣って、上面100bと外形側面100cとを同時に研磨加工し、上面100bと外形側面100cとが構成する稜線(角)100dを滑らかに丸める(丸め面取りする)効果がある。
この効果によっては、図5に示した研磨方法で研磨した結果と同様に、分針ブランク100の上面100bと外形側面1000cとが滑らかに繋がった一つの曲面となる。そして、図7に示した分針ブランク100と同様に、プックリと膨らんだ甲丸形状の外観を有する分針ブランク100が得られる。
ひいては、発明の時計用指針の製造方法における第二工程で、分針ブランク100を研磨加工する弾性体工具として円形布地の積層体や円板状フェルトからなるバフ研磨ホイール801を用いても、曲面形状(甲丸形状)の立体的重厚感と高級質感とを兼ね備え、なおかつ高視認性をも有する時計用指針の製造が可能になった。
よって、本発明の時計用指針の製造方法における第二工程で、指針ブランクを研磨加工
する弾性体工具としては、円形布地の積層体や円板状フェルトからなるバフ研磨ホイールを用いることも好ましい。
上述の本実施例では腕時計用の分針の製造方法を取り上げて説明したが、製造する指針は分針に限らず、時針や秒針も同様に本発明の時計用指針の製造方法で製造可能であることは言うまでもない。
また、本実施例では黄銅の帯材10から腕時計用の分針を説明したが、黄銅以外の帯材から指針を製造しても構わない。腕時計用の秒針においては、黄銅材よりも比重の軽いアルミ材を使って製造するのが一般的である。
そして、本発明の時計用指針の製造方法によって製造する指針は、時針、分針、秒針、いずれの指針であっても、同様に、曲面形状(甲丸形状)で立体的重厚感と高級質感と高視認性を有している。
上述の本実施例では外形状が菱形で比較的シンプルな形状デザインの分針を図示して説明したが、本発明の時計用指針の製造方法で製造する指針の外形状は菱形に限定される訳ではなく、菱形以外の多種多様な外形状の指針であっても対応可能である。
また、本発明による時計用指針の製造方法によって製造する指針のデザインバリェーションの多様性は、多種多様な外形状にも対応が可能ということだけに留まらず、次のようなデザインバリェーションにも対応可能である。
例えば、本発明の時計用指針の製造方法における第一工程では平らな金属帯材10を連続プレス加工して平らな指針ブランク100を作製するが、この第一工程で指針ブランク100の上面と下面とを貫通する穴(窓)を空けた外形状としておいて、第三工程でメッキや塗装等による被覆仕上げ層を形成した後に、その穴(窓)に夜光塗料を充填して、暗い場所でも視認可能な夜光付きデザインの指針に仕上げることができる。
あるいは、本発明の時計用指針製造方法における第一工程では平らな金属帯材10を連続プレス加工して平らな指針ブランク100を作製するが、この第一工程を行う事前に、後に指針が完成した際には指針の上面となる帯材10の表面に切削彫刻加工で各種の模様を設けておいたり、指針の長手方向のセンターラインとなる溝を設けておいたりすると、単に曲面形状(甲丸形状)を呈するだけでなく、曲面上に各種模様やセンターラインを有するデザインの指針が得られる。この場合、第一工程の事前に設けた各種模様やセンターラインの稜線部も第二工程において指針外形状と一緒に研磨加工されて滑らかに丸められ、柔らかな印象の各種模様やセンターラインを有するデザインの指針に仕上げることができる。
単に曲面形状(甲丸形状)を呈するだけでなく、曲面上に各種模様やセンターラインを有するデザインの指針とするには、第二工程の後に、曲面上に各種模様やセンターラインを切削彫刻加工することも可能である。この場合には、上記の場合とは異なり、各種模様やセンターラインの稜線部が研磨加工で丸められていないので、曲面上にハッキリとした印象の各種模様やセンターラインを有するデザインの指針に仕上げることができる。
また、例えば、本発明の時計用指針の製造方法における第三工程ではメッキや塗装等による被覆仕上げ層を形成するが、その後に、第三工程のメッキや塗装等による被覆仕上げ層とは色調が異なるインクで、曲面上に各種模様やセンターラインを印刷することも可能である。この場合は、単に曲面形状(甲丸形状)を呈するだけでなく、曲面上に指針本体部とは異なった色調の各種模様やセンターラインを有するデザインの指針に仕上げること
ができる。
以上のように、本発明の時計用指針の製造方法では、様々なデザインバリェーションの指針を得ることも可能であるが、いずれの場合おいても、曲面形状(甲丸形状)で立体的重厚感と高級質感と高視認性を有した指針が得られることに変わりはない。
そして、本発明の時計用指針の製造方法で製造した指針、すなわち、立体的重厚感と高級質感と高視認性を有した時針、分針、秒針などをアナログ表示式時計に取り付け組立することによっては、外観美と高級質感を兼ね備え、なおかつ時刻の判読性に優れるアナログ表示式時計を得ることができた。
本発明は、曲面形状(甲丸形状)の立体的重厚感と高級質感とを兼ね備え、なおかつ高視認性をも有する時計用指針の製造方法として利用の可能性があり適用できる。また、本発明は、外観美と高級質感を兼ね備え、なおかつ時刻の判読性に優れるアナログ表示式時計への利用の可能性があり適用できる。
10 帯材
10a 帯材の下面
11 パイロット穴
100 分針ブランク
100a 分針ブランクの外形状
100b 分針ブランクの上面
100c 分針ブランクの外形側面
100d 稜線(角)
100e 曲面
101 ハカマ穴
101a ハカマ穴の穴部
101b ハカマ穴のハカマ部
200 研磨治具
201 ハカマ部逃がし穴
300 ホットメルトワックス
400 研磨装置
401 弾性体工具
402 研磨定盤
403 支柱
404 ガイド治具
405 ローラ
406 ワークキャリアリング
500 研磨液
501 砥粒
600 ポンプ
601 チューブ
602 瓶
700 攪拌機
800 卓上型自由研磨装置
801 バフ研磨ホイール
801a バフ研磨ホイールの研磨作業面
802 スピンドル
900 研磨治具

Claims (5)

  1. 時計用の指針を製造する方法において、金属帯材を加工して側面と平らな上面とを有する指針ブランクを作製する第一工程と、前記第一工程で作製した指針ブランクを、前記上面側から弾性体工具に押し付けて沈みこませた状態で、該弾性体工具の上面に対して前記指針ブランクの上面が摺動するように該指針ブランクに回転運動を与えながら、該指針ブランクの前記上面と前記側面とを同時に研磨加工して前記指針ブランクの外形輪郭稜線を丸め面取りする第二工程とを有することを特徴とする時計用指針の製造方法。
  2. 前記第二工程で外形輪郭稜線を丸め面取りした指針ブランクの表面に、メッキ、塗装等による被覆仕上げ層を形成する第三工程を有することを特徴とする請求項1に記載の時計用指針の製造方法。
  3. 前記弾性体工具が不織布シート素材または発泡ポリウレタンシート素材、またはそれら素材の積層体からなるポリシングパッドであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の時計用指針の製造方法。
  4. 記指針ブランクの作製は、前記金属帯材をプレス加工した後、ハカマ穴形成と外形抜き落としによって行うことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の時計用指針の製造方法。
  5. 前記プレス加工が、連続プレス加工であることを特徴とする請求項に記載の時計用指針の製造方法。
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