JP6569929B1 - 腕時計および腕時計用コマ、並びに腕時計用風防 - Google Patents

腕時計および腕時計用コマ、並びに腕時計用風防 Download PDF

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Abstract

【課題】時刻に対する視認性を阻害することなく、装飾効果を格段に向上しつつ、オーダーメイドの装飾性を容易に付与することが可能な腕時計および腕時計用コマ、並びに腕時計用風防を提供する。【解決手段】それぞれ、共通の所定位置を中心に回転可能な長針12および短針14が表面に設けられ、長針12と短針14との間の角度位置関係により時刻表示するダイアル16と、ダイアル16を覆い、かつ、表面から厚み方向に凹部を有する透明な風防20と、凹部にはめ込み可能なコマ28とを有し、コマ28は、風防20を介して、長針12および短針14により表示される時刻の視認性を阻害することのない外形を備え、視認可能な範囲に装飾用表面部を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、腕時計および腕時計用コマ、並びに腕時計用風防に関し、より詳細には、時刻に対する視認性を阻害することなく、装飾効果を格段に向上しつつ、オーダーメイドの装飾性を容易に付与することが可能な腕時計および腕時計用コマ、並びに腕時計用風防に関する。
従来から、腕時計が多用され、機械式、クウォーツ式によるアナログタイプ、または、デジタルタイプが採用され、最近では、時刻の補正が可能な電波時計、衛星電波時計、太陽光により充電可能なソーラー時計が採用されている。
特許文献1には、機械式腕時計として、視認性を犠牲にせずに装飾効果を高めたものが開示されている。
この腕時計は、共通の所定位置を中心に回転可能な長針および短針が表面に設けられ、長針と短針との間の角度位置関係により時刻表示するダイアルと、ダイアルを覆う透明な風防とを有し、ダイアルを覆って、1つの頂点から外縁に向かって下る線形の稜線を有し、隣接する稜線同士の間で広がる平面を有する風防を備え、個々の平面は頂点から放射状に広がり、風防全体で視認性は確保される。平面ごとに光の反射方向は相違することで、1つの平面で光の反射に応じて視認性が悪化しても、他の平面で針の位置は確認されることができる。しかも、光の反射が多様化することで、時計の装飾効果は高められる。
しかしながら、第1に、風防の上面の形状を工夫することにより、光の反射の多様化を利用して、ある程度、時計の装飾効果は高められることが可能であるとしても、光の反射の多様化により時刻に対する視認性は確実に低下する。
より詳細には、真正面から風防を見る場合には、複数の平面すべてが反射されることから、斜めから風防を見ざるを得ない以上、表示される時刻によっては、短針と長針との角度位置関係から、時刻の視認性が確保されないことがある。
第2に、腕時計に対して、オーダーメイドの装飾性を容易に付与することが困難である。
より詳細には、風防の上面に設ける複数の平面の数、および平面の傾斜角度を選択することにより、装飾性の程度を加減することは可能であるが、視認性との両立の観点から選択肢が少ないとともに、たとえば、腕時計の購入者が自己のイニシャルを提示して、その場で装飾を施すような、オーダーメイドにより装飾性を容易に付与することが困難である。
一方、非特許文献2は、風防の表面に、花びら、動物等のブローチ状装飾品を接着固定した腕時計を開示する。
このような腕時計は、装飾効果に優れるが、以下のような、問題点を有する。
第1に、時刻の視認性が悪く、実用的でない点である。
より詳細には、ブローチ状装飾品は、風防の表面に半分以上の領域を覆い、長短針の位置を確認することが困難であり、ブローチ状装飾品に覆われていないダイアルの領域内に、小型の長短針を設けているものが開示されているが、視認性に欠けるのは言うまでもない。
第2に、装飾品が腕時計から脱着するリスクが大である点である。
より詳細には、ブローチ状装飾品は、風防の表面から突出した形態で装着され、複雑で精工な形状を有することから、ブローチ状装飾品を何かに引っ掛けて、腕時計から脱落する可能性があり、この意味で非特許文献2の腕時計は、装飾工芸品としての置物であり、実用性に欠ける。
風防は通常透明であることから、文字盤を構成するダイアル上に、たとえば、貴金属を配置することにより装飾するとしても、ダイアルの風防を介して視認可能なエリアは、長針および短針が回転するエリアであり、貴金属を配置するエリアの確保が困難であるとともに、ダイアルは、金属製または樹脂製の薄板材からなり、ダイアル上に貴金属を固定するのが困難である。
なお、特許文献3は、外表面の中心部に水晶体を設けた腕時計を開示する。
しかしながら、いわゆる水晶のパワーストーンを得る観点から、肌に接触する位置、すなわち、腕時計の裏面に水晶体を設けるものであり、できるだけ大きな接触面積を確保する観点から水晶体の態様を定めており、もともと装飾性の観点はなく、ましてや水晶体を時計の視認性が問題となる風防側に設けるものではない。
特開2017−194402号 意匠登録第1484632号 特開2017−194403号
以上の技術的問題点に鑑み、本発明の目的は、時刻に対する視認性を阻害することなく、装飾効果を格段に向上しつつ、オーダーメイドの装飾性を容易に付与することが可能な腕時計および腕時計用コマ、並びに腕時計用風防を提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明の腕時計は、
それぞれ、共通の所定位置を中心に回転可能な長針および短針が表面に設けられ、長針と短針との間の角度位置関係により時刻表示するダイアルと、
該ダイアルを覆い、かつ、表面から厚み方向に凹部を有する透明な風防と、
該凹部にはめ込み可能なコマとを有し、
該コマは、前記風防を介して、前記長針および前記短針により表示される時刻の視認性を阻害することのない外形を備え、視認可能な範囲に装飾用表面部を有する、構成としている。
本発明者は、実用的な腕時計として、ダイアル上で長針および短針により表示される時計の視認性を阻害することがないように、ダイアルを覆う風防自体には、なんらの加工装飾を施さないという業界の技術常識を覆す発想を提示するものである。
すなわち、以上の構成を有する腕時計によれば、ダイアルを覆う透明な風防を介して、ダイアルの表面に設けられ、それぞれ、共通の所定位置を中心に回転可能な長針と短針の間の角度位置関係により表示される時刻が視認されるところ、風防は表面から厚み方向に凹部を有する一方、凹部にはめ込み可能なコマが設けられ、コマは、風防を介して、長針および短針により表示される時刻の視認性を阻害することのない外形を備え、視認可能な範囲に装飾用表面部を有することから、たとえば、ダイアルの外周縁とコマの外周縁との間で長針と短針の間の角度位置関係が視認可能であるとともに、凹部にはめ込み可能なコマの外形を工夫したり、コマの装飾用上面部に、模様を施したり、貴金属を埋め込んだり、複数の貴金属によりイニシャル等文字、図形、記号またはその組み合わせをデザインしたり等、時刻に対する視認性を阻害することなく、装飾効果を格段に向上しつつ、オーダーメイドの装飾性を容易に付与することが可能である。
また、前記長針および前記短針は、それぞれの一端部が、前記ダイアルの中心部に設けられ、該中心部を中心に回転することにより、それぞれの他端部により、時刻を表示し、
前記コマは、前記風防の中心部に設けられ、前記コマの外形周縁と、前記ダイアルの周縁との間の環状領域において、前記長針および前記短針が視認可能であるのがよい。
さらに、前記凹部は、前記風防の上面側に臨む溝部であり、前記コマは、該溝部に上方からはめ込み可能であり、前記装飾用表面部は、前記風防の上面から露出する装飾用上面部を有する、のがよい。
さらにまた、前記コマの前記装飾用上面部は、前記風防の上面と面一であるのがよい。
加えて、前記コマは、ツバを有し、前記装飾用上面部は該ツバの上面により構成され、前記溝部に上方からはめ込むことにより、前記風防の上面と段差を形成するのがよい。
また、前記凹部は、前記風防の下面側に臨む溝部であり、前記コマは、該溝部に下方からはめ込み可能であり、前記装飾用表面部は、前記溝部の上面に面する装飾用上面部を有する、のがよい。
さらに、前記風防は、中心部が最も厚みを有するように形成され、前記溝部は、該中心部に設けられるのがよい。
さらにまた、前記コマは、前記凹部と相補形状の中実状で、不透明の金属製または樹脂製であり、前記装飾用上面部には、貴金属が埋め込まれているのがよい。
加えて、前記貴金属が複数埋め込まれ、複数の貴金属により文字、図形または記号またはそれらの組み合わせを形成するのがよい。
前記コマは、前記凹部と相補形状の中実状で、透明の樹脂製であり、前記装飾用表面部は、前記凹部を構成する部位に面する装飾用周側面部を有し、前記装飾用周側面部には、貴金属が埋め込まれているのでもよい。
また、前記コマは、文字、図形または記号またはそれらの組み合わせの外形に形成されるのがよい。
さらに、前記コマは、開口部を有し、前記溝部には、前記開口部にはめ込み可能な凸部が形成されているのがよい。
さらにまた、前記装飾用表面部には、エッチング模様が形成されているのがよい。
加えて、前記風防および前記コマは、前記ダイアルの前記中心部に関して同心状の円形であり、前記コマの半径は、前記風防の半径の5分の1以上3分の2以下であるのがよい。
また、前記凹部は、前記風防の厚み方向に抜ける貫通孔であり、前記コマは、一端にツバを有し、該貫通孔の開口部に該ツバを当て込むことにより、上方または下方からはめ込み可能であるのがよい。
さらに、コマ自体が、貴金属製でもよい。
上記課題を達成するために、本発明の腕時計用コマは、
中心部に上面側に臨む溝部を有する透明な風防の該溝部にはめ込み可能なコマであって、該コマは、時刻の視認性を阻害することのない外形を備え、前記溝部の開口周縁に対応する外形の周縁内には、装飾用上面部が形成されている、構成としている。
また、前記コマは、前記溝部と相補形状の中実状で、不透明の金属製または樹脂製であり、前記装飾用上面部には、貴金属が埋め込まれているのがよい。
さらに、前記コマは、前記凹部と相補形状の中実状で、透明の樹脂製またはガラス製であり、前記コマの周側面には、貴金属が埋め込まれているのがよい。
上記課題を達成するために、本発明の腕時計用風防は、
それぞれ、共通の所定位置を中心に回転可能な長針および短針が表面に設けられ、長針と短針との間の角度位置関係により時刻表示するダイアルを覆う風防であって、該風防は、透明であり、コマをはめ込み可能な凹部を上面側または下面側に有し、該コマは、時刻の視認性を阻害することのない外形を備え、前記凹部の開口周縁に対応する外形の周縁内には、装飾用上面部が形成されている、構成としている。
また、前記凹部は、前記風防の上面側または下面側に臨む溝部であり、前記コマは、該溝部に上方または下方からはめ込み可能であるのがよい。
さらに、前記風防は、中心部が最も厚みを有するように形成され、前記溝部は、前記風防の中心部に設けられるのがよい。
本発明に係る腕時計および腕時計用コマ、並びに腕時計用風防の第1実施形態を図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。
図1および図2に示すように、腕時計10は、ベルト48および腕時計本体11を備え、ベルト48は、腕時計本体11にラグ50を介して連結される。ベルト48には、バックル52が連結され、バックル52は、一方のベルト48と他方のベルト48とを結合し、ベルト48で腕時計本体11は使用者の腕に固定されるようにしてある。つまり、バックル52からベルト48孔まで中心線56の長さが手首周りの長さに相当する。
腕時計本体11は、それぞれ、共通の所定位置を中心に回転可能な長針12および短針14が表面に設けられ、長針12と短針14との間の角度位置関係により時刻表示するダイアル16と、ダイアル16を覆い、凹部18を有する透明な風防20とを有し、長針12および短針14は、支軸58側の端部であるそれぞれの一端部22が、ダイアル16の中心部24に設けられ、中心部24を中心に回転することにより、インデックス60側の端部であるそれぞれの他端部26により、時刻を表示するようにしてある。
より具体的には、図3に示すように、ダイアル16を覆う風防20は、ダイアル16の表面と風防20の内面との間に、長針12および短針14が配置されるスペース17を構成するように、環状のベゼル62を介してダイアル16に結合され、ダイアル16の下面と裏蓋19との間には、長針12および短針14を回転駆動するムーブメント21が収納されている。
ベゼル62は、円形であり、ダイアル16と同心状にダイアル16の周囲を囲むように配置され、風防20はベゼル62に嵌め込まれるようになっている。ベゼル62には、リュウズ64が取り付けられ、リュウズ64の操作により、長針12の支軸58を中心とする回転動作を可能としている。
ダイアル16は、例えば、円形の輪郭を有し、円形の中心は、ベルト48の中心線56に重なるように、ベルト48が腕時計本体11に取り付けられ、特に、ベルト48の中心線56に沿って12時の方向および6時の方向が規定される。
支軸58が、ダイアル16の中心部24に配置され、長針12および短針14それぞれが支軸58に固定される。長針12および短針14はそれぞれ、支軸58からダイアル16の外縁に向かって線形に延び、ダイアル16の外周縁に近傍する位置に、支軸58を中心に放射状にインデックス60が固定される。
支軸58には、ダイアル16の背後で腕時計本体11内に収容されるムーブメント21が接続され、ムーブメント21の働きにより、長針12および短針14は支軸58を中心として回転される。
長針12および短針14それぞれについて、一端部22が視認可能でなくても、すなわち、ダイアル16の中心部24が、風防20を介して視認可能でなくても、他端部26が視認可能であれば、時刻の視認は可能であり、特に、インデックス60が時刻の読み取りを支援している。
ダイアル16は、例えば金属製または樹脂製の板材から形成される。風防20は、樹脂製またはガラス製であり、透明な材料から成形され、長針12、短針14およびダイアル16に覆い被さって、長針12、短針14およびダイアル16を保護するとともに、長針12、短針14およびインデックス60の視認を可能としており、この意味で、風防20は、カラー付の透明でもよい。
次に、本発明の特徴であるコマ28とコマ28を埋め込む凹部18とについて、説明する。
図4および図5に示すように、コマ28は、凹部18にはめ込み可能であり、コマ28は、長針12および短針14により表示される時刻の視認性を阻害することのない外形を備え、凹部18の開口周縁に対応する外形周縁30内部には、装飾用上面部38が形成されている。
風防20およびコマ28は、ダイアル16の中心部24を中心とする同心状の円形であり、コマ28の半径D1は、風防20の半径D2の5分の1以上3分の2以下である。半径は、手首に装着する腕時計本体の大きさを考慮して、たとえば、3ミリないし7ミリである。風防20の半径の5分の1未満では、時刻の視認性には十分であるが、コマ28の風防20に占める割合から、装飾性に劣り、逆に、風防20の半径の3分の2を越えると、装飾性は強調されるが、時刻の視認性には不十分となる。
これにより、コマ28の外形周縁30と、ダイアル16の周縁32との間の環状領域34において、長針12および短針14が視認可能である。
コマ28の厚みd(凹部18の深さに相当)は、風防20に対する凹部18の加工の容易性、およびガラス製風防20の強度確保の観点から定めればよいが、風防20の厚みの二分の一以下とするのが好ましく、たとえば、1ミリないし3ミリである。なお、コマ28の下面は、視認性がなく装飾用上面部38に比べて装飾的要素が薄いので、平面状である必要はない。
このように、長針12および短針14の他端部26が視認可能であれば、長針12および短針14全体を表示しなくても、時刻の表示としては十分であり、長針12および短針14の一端部22まわり、すなわち、風防20の中心部まわりを装飾性向上に活用することが可能である。
この場合、風防20の中心部まわりにおいて、風防20の上面23に、絵柄、模様等を印刷またはエッチング加工を施すことにより、装飾性をある程度向上することは可能であるが、後に説明するように、風防20の中心部まわりに風防20とは異なる材質のコマ28をはめ込み、その外形および/またはその装飾用上面部38に、印刷またはエッチング加工を施す、あるいは、貴金属Mを埋め込むことにより、より高級感のある装飾性を演出することが可能である。
コマ28は、凹部18と相補形状の中実状で、金属製または樹脂製、セラミック製であり、装飾用上面部38には、貴金属Mが埋め込まれている。
より具体的には、装飾用上面部38に貴金属Mが埋め込み可能な溝部を設け、宝石指輪に用いられる既存の接着剤により固定するのがよい。コマ28の装飾用上面部38に貴金属Mが埋め込み可能な溝部を加工する方法は、後に説明する風防20の上面23に凹部18を加工する物理的手段あるいはレーザー加工を用いればよいが、ガラス製風防20の精密加工に比べて、コマ28の加工は容易である。
金属製の具体例としては、金、銀、プラチナ、チタン等が挙げられる。貴金属Mの具体例としては、ダイアモンド、ルビー、サファイヤ等が挙げられる。コマ28は、その外形形状に応じて、中空上に形成してもよい。
コマ28の材質および貴金属Mの種類は、それらの色彩、光沢、色合い等の組合せのデザイン性から適宜選択すればよい。
図4においては、装飾用上面部38の中心部に貴金属Mが埋め込まれるとともに、TAROU HANAKO と印刷され、図5においては、装飾用上面部38の中心部に貴金属M1が埋め込まれるととともに、貴金属M1のまわりに複数の貴金属M2が周方向に互いに間隔を隔てて埋め込まれている。
一方、凹部18は、風防20の上面23側に臨む溝部36であり、コマ28は、溝部36に上方からはめ込み可能である。より具体的には、溝部36は、円形底面を有する円柱状であり、コマ28を締まり嵌め可能に構成すればよい。風防20をダイアル16に接着する固定する際に用いる既知の透明製接着剤を溝部36の底面および側面に塗布して、コマ28をより確実に風防20に対して固定するのがよい。
なお、溝部36の外形は、はめ込むべきコマ28の形状により決まり、円形底面を有する円柱状、すなわち、一定円形断面の柱状体である必要はないが、コマ28のはめ込みの容易性からは、たとえば、截頭円錐のように、底面に向かって縮径となる形状が好ましい。
ガラス状の風防20に凹部18を形成する手段としては、携帯電話やPDAなどの携帯端末装置のディスプレイとして用いられる板厚1ミリ以下のガラス基板を精密加工する際に用いられる物理的手段、またはレーザー加工法を用いればよい。
物理的手段としては、従来既知のダイシング加工、ホイールスクライブ加工、ウォータージェット加工の研削法を挙げることができる。
ダイシング加工による溝形成方法としては、例えば、ドーナツ盤状のブレードを回転自在に備えたダイシング装置を用い、水平に回転自在な回転テーブル上に、風防20を設置し、風防20を適切な方向に向けて回転テーブルを停止させ、回転中のブレードの周面を風防20の上面23に押し当てる方法を挙げることができる。ホイールスクライブ加工は、スクライビングホイールと呼ばれる回転工具を用いた方法であり、液晶用ガラスの切断に広く使用されており,液晶パネルの生産ラインにおいてすでに技術確立しており、スクライブ工程において、ガラス表面にスクライブラインを形成することにより,その線に沿って板厚方向に垂直なクラックを生じさせる。ウォータージェット加工は、水を最高数百MPaに加圧し、径1ミリ以下の小径ノズルから噴射、高速・高密度な超高圧水のエネルギーを利用して、対象物を加工する工法であり、超高圧水発生ポンプで加圧された水は、音速の約3倍に達し、破壊力のあるウォータージェットが生まれることから、その用途は多岐にわたり、身近なところでは、自動車のルーフ材やダッシュボード、バンパの切断加工、コンクリート構造物の切断・解体、新素材を使用した航空機の機体の切断加工などに利用されている。
レーザー加工法としては、従来公知の方法を適宜用いることができ、その方法について特に限定はない。レーザー加工法では、レーザー出力を調整しながら、凹部予定位置を走査させることで凹部18を形成することができる。また、この方法にかえて、凹部18形成予定位置の延長線上にブレード等を用いて予備的に加工痕を形成し、この加工痕をレーザーによる凹部形成位置の初期起点として利用し、風防20の凹部18形成位置に沿って冷却処理を施すことで初期起点のクラックを伝搬させた凹部18を形成することもできる。
風防20は、その上面23は平面状であり、厚みtの最大厚みは、3ミリないし6ミリ程度であり、中心部が最も厚みを有するように形成され、溝部36は、中心部に設けられる。これにより、風防20に溝部36を加工する際、加工が容易となる。
風防20は、上面23は平面状であるだけでなく、断面状で球状、弓形(図3参照)でもよい。また、ダイアル16の中心部24に一致する1つの頂点から外縁に向かって下る線状の稜線31を有し、隣接する稜線31同士の間で広がる平面を有するものでもよい。
コマ28の装飾用上面部38は、風防20の上面23から露出し、風防20の上面23と面一である。よって、装飾用上面部38に埋め込まれる貴金属Mは、風防20の上面23から突出する形態で設けられている。
図6に示すように、変形例として、コマ28の周側面66に、周溝37を設け、周溝37内に貴金属Mを埋め込むのでもよい。この場合、周溝37内に埋め込まれた貴金属Mは、風防20の厚み方向の途中に位置するが、風防20は透明であることから、腕時計10を手首に装着した状態で、風防20の上方から内部の貴金属Mを視認可能であり、その分、高級感を演出することが可能である。
なお、装飾用上面部38に埋め込まれる貴金属M、すなわち、風防20の上面23から突出する貴金属Mと、風防20の内部に埋め込まれる貴金属Mとを併用してもよい。
図7に示すように、変形例として、コマ28は、ツバ42を有し、装飾用上面部38はツバ42の上面40により構成され、溝部36に上方からはめ込むことにより、風防20の上面23と段差44を形成するのでもよい。これにより、コマ28を溝部36に締まり嵌めする際、はめ込みが容易となるとともに、デザイン性を向上することが可能である。
また、ツバ42の張出フランジ部の環状下面と風防20の上面23との間も接着剤により固定することにより、コマ28を溝部36に対してより強固に固定することが可能である。
この場合、段差44を構成するツバ42の外周縁を曲線状のデザイン(たとえば、ハート形、スペード形、クローバー形)とすることにより、装飾性を向上するのでもよく、ツバ42がない場合に比し、凹部18としては、底部を有する溝部36でなく、風防20の厚み方向に貫通する貫通孔でもよく、ツバ42の内面が風防20の上面23に当接するまで、コマ28を貫通孔に差し込めばよい。
風防20に設ける凹部18を貫通孔とする場合、単なる溝部36に比べて、文字盤の配置される風防20とダイアル16とのスペース17の気密性を確保するのが重要であり、貫通孔を介して外気中の水分がスペース17内に侵入することにより、風防20の内面が曇り、時刻の視認性が阻害されないように、コマ28の周側面に周溝を設け、そこに透明製パッキン(図示せず)を設けたり、コマ28の上端にツバ42を設けたり、風防20の貫通孔の内周面とコマ28の外周面との間に、透明製接着剤を隙間なく均一に塗布して、風防20とコマ28とを接着することにより、気密性を確保するのが好ましい。
図8に示すように、さらなる変形例として、貴金属Mが複数埋め込まれ、複数の貴金属Mにより文字、図形または記号またはそれらの組み合わせ(図上では、LOVEという文字)を形成するのでもよい。たとえば、腕時計購入者が、自己の名前、イニシャル、誕生日、結婚記念日等の日付を提示することにより、それを複数の貴金属Mにより表示して、デザイン性を向上することが可能である。
図9に示すように、さらなる変形例として、コマ28は、文字、図形または記号またはそれらの組み合わせの外形(図上では、クローバー形)に形成されるのでもよい。たとえば、腕時計購入者が、自己の名前、イニシャル、誕生日、結婚記念日等の日付を提示することにより、それをコマ28により表示して、デザイン性を向上することが可能である。
図10に示すように、さらなる変形例としては、コマ28は、リング状で開口部46を有し、溝部36には、開口部46にはめ込み可能な凸部が形成されているのでもよく、複数の貴金属Mをリングの周方向に間隔を隔てて配置するのでもよい。
図11および図12に示すように、さらなる変形例として、装飾用上面部38には、エッチング模様が形成されていてもよく、エッチング模様が形成されている装飾用上面部38に貴金属Mを埋め込むのでもよい。図11においては、互いに平行な複数の線状模様、図12においては、ハート形の模様が施されている。
以上、コマ28の外形、装飾用上面部38に埋め込む貴金属Mの種類、複数の場合にはその配置、装飾用上面部38に加工による施す模様、これらの組合せを工夫して、装飾効果を格段に向上させることが可能である。
図13に示すように、さらなる変形例として、風防20として、ダイアル16の中心部24に一致する1つの頂点から外縁に向かって下る線状の稜線31を有し、隣接する稜線31同士の間で広がる平面67を有するものを採用し、1つの頂点まわりに、上述のようなコマ28を設けてもよい。以上によれば、光の反射が多様化することにより、装飾性をさらに向上することが可能である。なお、平面67ごとに光の反射方向は相違することで、一つの平面で光の反射に応じて視認性が悪化しても、他の平面で針の位置は確認可能である。
以上の構成を有する腕時計および腕時計用コマ28並びに腕時計用風防20の作用について、腕時計購入者がその場でオーダーメイドの装飾性を付与する場合を例に、以下に説明する。
まず、腕時計購入者が、購入する腕時計を決定する際、オーダーメイドの装飾を施すのに、たとえば、自己の名前、イニシャル、誕生日等を提示する。この場合、ハート形、スペード形、クローバー形等外形の異なるコマ28とコマ28の外形に応じた溝部36が加工された風防20が複数ペア用意されていて、その中から、好みのコマ28および風防20を選択するのでもよい。
コマ28および風防20のラインアップとしては、コマ28については、透明性、不透明性またはカラー付透明性を含む材質、コマ28の外形、および貴金属Mが埋め込まれる位置(上面23、周側面66、下面25)、風防20としては、コマ28を設ける凹部として、溝タイプか、または貫通孔タイプか、凹部を設けるのが上面23か、下面25の選択があれば好ましい。
提示された文字、記号、模様に基づいて、腕時計用コマ28の装飾用上面部に、たとえば、レーザー加工によりエッチング加工し、エッチング加工した腕時計用コマ28を風防20の溝部36に、たとえば、透明の接着剤を用いて、締まり嵌めして、風防20をダイアル16に装着して、腕時計として完成する。
以上のように、その場で、オーダーメイドの装飾性を容易に行うことが可能である。
この場合、新規な腕時計を購入する場合に限らず、自己の所有する既存の腕時計にオーダーメイドの装飾を施したい場合に、その場で、たとえば、既存の風防20にレーザー加工により、凹部(加工の容易性より貫通孔がよい)を加工し、上述のようなオーダーメイドの装飾を施したコマ28をその場で装着するのも可能である。
なお、装飾用上面部38または周側面66に貴金属Mを埋め込むことにより、文字、記号および模様を表示する場合には、オーダーメイドでその場で加工するのは困難であるが、ハート形、スペード形等のコマ28に貴金属Mを埋め込んだ腕時計用コマ28を予め準備しておくことにより、その場で、好みの腕時計用コマ28を選択して、風防20に埋め込むことも可能である。
以上の構成を有する腕時計によれば、ダイアル16を覆う透明な風防20を介して、ダイアル16の表面に設けられ、それぞれ、共通の所定位置を中心に回転可能な長針12と短針14の間の角度位置関係により表示される時刻が視認されるところ、風防20は凹部18を有する一方、凹部18にはめ込み可能なコマ28が設けられ、コマ28は、長針12および短針14により表示される時刻の視認性を阻害することのない外形を備え、凹部18の開口周縁に対応する外形周縁30内には、装飾用上面部38が形成されていることから、たとえば、ダイアル16の外周縁32とコマ28の外周縁32との間で長針12と短針14の間の角度位置関係が視認可能であるとともに、凹部18にはめ込み可能なコマ28の外形を工夫したり、コマ28の装飾用上面部38に、模様を施したり、貴金属Mを埋め込んだり、複数の貴金属Mによりイニシャル等文字、図形、記号またはその組み合わせをデザインしたり等、時刻に対する視認性を阻害することなく、装飾効果を格段に向上しつつ、オーダーメイドの装飾性を容易に付与することが可能である。
以下に、本発明の第2実施形態について、図14を参照しながら説明する。以下の説明において、第1実施形態と同様な構成要素については、同様な参照番号を付することによりその説明は省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について詳細に説明する。
本発明の第2実施形態の特徴は、風防20に対してコマ28を設ける位置、それに応じて、風防20に設ける凹部18の位置にあり、第1実施形態においては、凹部18は、風防20の上面23側に臨む溝部36であり、コマ28は、溝部36に上方からはめ込み可能であるのに対して、本実施形態においては、凹部18は、風防20の下面25側に臨む溝部36であり、コマ28は、溝部36に下方からはめ込み可能である。
より詳細には、図14に示すように、第1実施形態と同様に、ダイアル16に対してコマ28を風防20の表面に埋め込むに際し、コマ28の外形を矩形としたうえで、コマ28の外形と相補形状の溝部36を風防20の下面25側に設け、下面25の中心部には、溝部36の矩形開口が形成されている。
このような実施形態によれば、第1実施形態においては、コマ28の上面40が風防20の上面23に露出し、特に、装飾用上面部38に設けた貴金属Mが露出していたのに対して、コマ28の上面40が風防20の上面23に露出せず、特に、装飾用上面部38に設けた貴金属Mが露出しないが、風防20自体は透明であることから、風防20の厚み方向の途中にあるコマ28の装飾用上面部38に設けた貴金属Mが風防20の上方から視認可能となっている。
この場合、第1実施形態においては、貴金属Mが装飾用上面部38から突出するのに対して、本実施形態においては、貴金属M1、M2を含め、風防20の下面25に設ける溝部36にはめ込み可能なように、貴金属M1、M2は、コマ28の上面と面一としている。
コマ28の周側面66に、周溝37を設け、周溝37内に貴金属Mを埋め込むことにより、その分、高級感を演出することが可能である点は、第1実施形態と同様である。
なお、風防20に設ける凹部18を溝部でなく、風防20の厚み方向に貫通する貫通孔とする一方、コマ28の下端部に環状張出部であるツバ42を設け、ツバ42を風防20の下面25に当てながら、コマ28を貫通孔に差し込み、コマ28の上面40が風防20の上面23に露出し、特に、装飾用上面部38に設けた貴金属Mが露出するようにしてもよい。
以下に、本発明の第3実施形態について、図15を参照しながら説明する。以下の説明において、第1実施形態と同様な構成要素については、同様な参照番号を付することによりその説明は省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について詳細に説明する。
本発明の第3実施形態の特徴は、コマ28の態様、および、それに応じて、コマ28に埋め込む貴金属Mの位置にあり、第1実施形態においては、コマ28は不透明であり、それに応じて、コマ28に埋め込む貴金属Mは、コマ28の上面40である装飾用上面部38に設けるのに対して、本実施形態においては、コマ28が透明であり、それに応じて、貴金属Mをコマ28の周側面66に設けている。
この場合、周側面66の凹部に貴金属Mを埋め込む際、凹部の開口を塞ぐ風防20の溝部36の面に当たらないように、貴金属Mの高さを調整する。
より詳細には、図15に示すように、第1実施形態と同様に、ダイアル16に対して同心状の円形のコマ28を風防20の表面に埋め込むに際し、コマ28の外形と相補形状の溝部36を風防20の上面23側に設け、上面23の中心部には、溝部36の円形開口が形成されている。
一方、コマ28について、第1実施形態においては、コマ28の装飾用上面部38に、貴金属Mを埋め込む凹部を設けているのに対して、本実施形態においては、コマ28の周側面66に周方向に所定角度間隔を隔てて、複数の凹部を設けている。たとえば、90度間隔で4つ設けてもよい。
このような実施形態によれば、第1実施形態においては、コマ28の上面40が風防20の上面23に露出し、特に、装飾用上面部38に設けた貴金属Mが露出していたのに対して、貴金属Mが露出しないが、風防20自体は透明であることから、風防20の厚み方向の途中にあるコマ28の周側面66に設けた貴金属Mが風防20の上方から視認可能となっている。
コマ28の下面に凹部を設け、そこに貴金属Mを配置したり、周側面66および下面の両方に貴金属Mを配置してもよい。
コマ28の周側面66に、周溝37を設け、周溝37内に貴金属Mを埋め込むことにより、その分、高級感を演出することが可能である点は、第1実施形態と同様であるが、本実施形態においては、コマ28が透明であることから、第1実施形態とは異なり、真上からコマ28に埋め込む貴金属M全体を視認可能であり、風防20の内部に位置する貴金属Mを強調することが可能である。
この場合、コマ28は完全透明でなく、カラー付の透明でもよく、貴金属Mとのコーディネイトにより、カラーの色を決めればよい。
変形例として、貴金属Mをコマ28の周側面66に固定するのではなく、周側面66の凹部と凹部の開口を塞ぐ風防20の溝部の面とにより構成されるスペース内に、貴金属Mを配置するだけ、すなわち、スぺ―ス内で貴金属Mが動くようにするのでもよく、これにより、貴金属Mの見え方も変わり、装飾性の向上に資する。
さらなる変形例として、透明のコマ28を用いる場合、風防20とは別個にコマ28を製造することなしに、溝部36のない通常の風防20を製造し、風防20の上面23側または下面25側に、たとえば、レーザー加工により、下面25側または上面23側に貫通する貫通孔状の凹部を形成し、風防20の切り抜かれた部分をコマ28として利用し、コマ28の周側面66に凹部を形成するのでもよい。これによれば、コマ28の外形は、貫通孔状の凹部と相補形状であることから、別個コマ28を製造することなく、周側面66に凹部を形成したうえで、貫通孔状の凹部にぴったり嵌るコマ28を効率的に製造可能である。
なお、第2実施形態のように、凹部18を風防20の下面25側に臨む溝部36として、コマ28が、溝部36に下方からはめ込み可能にしてもよいし、風防20に設ける凹部18を溝部でなく、風防20の厚み方向に貫通する貫通孔とする一方、コマ28の下端部に環状張出部であるツバ42を設け、ツバ42を風防20の下面25に当てながら、コマ28を貫通孔に差し込み、周側面66に設ける貴金属Mとともに、コマ28の上面40が風防20の上面23に露出し、特に、装飾用上面部38に設けた貴金属Mが露出するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者であれば、種々の修正あるいは変更が可能である。
たとえば、本実施形態において、風防20の中心部にコマ28を設け、コマ28の装飾用表面部38である上面23あるいは周側面に貴金属Mを埋め込むものとして説明したが、それに限定されることなく、時刻に対する視認性を阻害することなく、装飾効果を格段に向上しつつ、オーダーメイドの装飾性を容易に付与することが可能である限り、貴金属Mを埋め込むことなしに、コマ28自体を貴金属M製として、風防20に設けた凹部18にはめ込み、貴金属Mの形状等を工夫するのでもよく、貴金属M製コマ28として、第1実施形態のように、風防20の上面23側、または第2実施形態のように、風防20の下面25側に設けてもよく、さらには、貴金属M製コマ28の装飾用表面部38に模様を施したりしてもよく、これらによれば、さらなる高級感のある装飾性を演出することが可能である。
たとえば、本実施形態において、風防20の中心部およびダイアル16の中心部24を重ね、この中心部を中心に長針12および短針14を回転させ、コマ28をこの中心部に設けるものとして説明したが、それに限定されることなく、時刻に対する視認性を阻害することなく、装飾効果を格段に向上しつつ、オーダーメイドの装飾性を容易に付与することが可能である限り、長針12および短針14を風防20およびダイアル16の中心部24とは異なる位置を中心に回転させるように設けてもよいし、その際、コマ28を風防20およびダイアル16の中心部24とは異なる位置に設けてもよい。
この場合、複数のコマ28を風防20の異なる位置に配置してもよく、複数のコマ28それぞれにおいて、外形を異なるものとし、あるものはツバ42を有し、あるものは、第1実施形態のように、風防20の上面23に設けた凹部18に上方からはめ込み、あるものは、風防20の下面25に設けた凹部18に下方からはめ込む等の組合せにより、デザイン性を向上するのでもよい。
たとえば、第1実施形態において、風防20の上面23に設けた溝部36に不透明のコマ28を上方から嵌め込み、装飾用上面部38に貴金属Mを埋め込み、第2実施形態において、風防20の下面25に設けた溝部36に不透明のコマ28を下方から嵌め込み、装飾用上面部38に貴金属Mを埋め込み、第3実施形態において、風防20の上面23に設けた溝部36に透明のコマ28を上方から嵌め込み、周側面66に貴金属Mを埋め込むものとして説明したが、それに限定されることなく、時刻に対する視認性を阻害することなく、装飾効果を格段に向上しつつ、オーダーメイドの装飾性を容易に付与することが可能である限り、これらの実施例1ないし3の組合せ、たとえば、風防20の上面23に設けた溝部36に透明のコマ28を上方から嵌め込み、装飾用上面部38に貴金属Mを埋め込むとともに、風防20の下面25に設けた溝部36に不透明のコマ28を下方から嵌め込み、周側面66に貴金属Mを埋め込むものでもよく、これによれば、上側のコマ28が透明であることにより、下側の不透明のコマ28を視認可能であり、より装飾性に厚みを増すことが可能であり、上側のコマ28および下側のコマ28いずれも風防20の中心部に設ける場合には、風防20の中心部の厚みを厚くすることにより、風防20の上面23および下面25それぞれに溝部66を設けるスペースを確保するのがよい
たとえば、本実施形態において、コマ28の装飾用上面部に貴金属Mを埋め込むことにより、装飾効果を向上させるものして説明したが、それに限定されることなく、時刻に対する視認性を阻害することなく、装飾効果を格段に向上しつつ、オーダーメイドの装飾性を容易に付与することが可能である限り、コマ28の外形、特に、風防20の表面に露出する形状を工夫することにより、装飾効果を高め、その際、装飾用上面部には敢えて装飾を施さず、シンプル感による高級感を演出するのでもよい。
たとえば、本実施形態において、コマ28の外形および/またはコマ28の装飾用上面部に貴金属Mを埋め込むことにより、装飾を予め施したコマ28を埋め込んだ腕時計としてとして説明したが、それに限定されることなく、風防20の凹部18に埋め込み可能なコマ28であってオーダーメイドの装飾性を容易に付与することが可能である限り、たとえば、腕時計購入者の名前、イニシャル等をコマ28の装飾用上面部に対して、その場でレーザー加工によりエッチング加工するのでもよい。
たとえば、本実施形態において、リュウズ64付の機械式腕時計を対象に説明したが、それに限定されることなく、長針12および短針14による時刻に対する視認性を阻害することなく、装飾効果を格段に向上しつつ、オーダーメイドの装飾性を容易に付与することが可能である限り、たとえば、クウォーツ式腕時計、電波時計、衛星電波時計、あるいはソーラー時計でもよい。
たとえば、本実施形態において、コマ28を風防20の凹部18に埋め込むことにより装飾性を格段に向上した新規な腕時計として説明したが、それに限定されることなく、既存の腕時計に対して加工を施し、より詳細には、風防20に凹部18を加工して、コマ28を埋め込むように加工するのでもよい。
本発明の第1実施形態に係る腕時計を概略的に示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計の拡大部分斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計の構造を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計において、風防まわりの部分平面図および部分断面図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計の変形例を示す図4と同様な図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計の変形例を示す図4と同様な部分断面図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計の変形例を示す図4と同様な部分断面図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計の変形例を示す図4と同様な部分平面図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計の変形例を示す図4と同様な部分平面図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計の変形例を示す図4と同様な部分平面図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計の変形例を示す図4と同様な部分平面図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計の変形例を示す図4と同様な部分平面図である。 本発明の第1実施形態に係る腕時計の変形例を示す図4と同様な部分平面図である。 本発明の第2実施形態に係る腕時計の変形例を示す図4と同様な図である。 本発明の第3実施形態に係る腕時計の変形例を示す図4と同様な図である。
M 貴金属
D1 コマの半径
D2 風防の半径
t 風防の厚み
d コマの厚み
S 模様
10 腕時計
11 腕時計本体
12 長針
14 短針
16 ダイアル
17 スペース
18 凹部
19 裏蓋
20 風防
21 ムーブメント
22 一端部
23 上面
24 中心部
25 下面
26 他端部
28 コマ
30 外形周縁
32 周縁
34 環状領域
36 溝部
37 周溝
38 装飾用上面部
40 上面
42 ツバ
44 段差
46 開口部
48 ベルト
50 ラグ
52 バックル
56 中心線
58 支軸
60 インデックス
62 ベゼル
64 リュウズ
66 周側面
67 平面

Claims (22)

  1. それぞれ、共通の所定位置を中心に回転可能な長針および短針が表面に設けられ、長針と短針との間の角度位置関係により時刻表示するダイアルと、
    該ダイアルを覆い、かつ、上面または下面から厚み方向に凹部を有する透明な風防と、
    該凹部にはめ込み可能なコマとを有し、
    該コマは、前記風防を介して、前記長針および前記短針により表示される時刻の視認性を阻害することのない外形を備え、視認可能な範囲に装飾用表面部を有し、
    さらに、長針または短針の角度位置調整を可能とするリューズを側周部に有し、
    前記風防は、その下面全体または上面全体が平坦であり、その下周縁部が下方から支持されている、
    ことを特徴とする、腕時計。
  2. 前記長針および前記短針は、それぞれの一端部が、前記ダイアルの中心部に設けられ、該中心部を中心に回転することにより、それぞれの他端部により、時刻を表示し、
    前記コマは、前記風防の中心部に設けられ、前記凹部の開口周縁と、前記ダイアルの周縁との間の環状領域において、前記長針および前記短針が視認可能である、請求項1に記載の腕時計。
  3. 前記凹部は、前記風防の上面側に臨む溝部であり、前記コマは、該溝部に上方からはめ込み可能であり、前記装飾用表面部は、前記風防の上面から露出する装飾用上面部を有する、請求項1または請求項2に記載の腕時計。
  4. 前記コマの前記装飾用上面部は、前記風防の上面と面一である、請求項3に記載の腕時計。
  5. 前記コマは、ツバを有し、前記装飾用上面部は該ツバの上面により構成され、前記溝部に上方からはめ込むことにより、前記風防の上面と段差を形成する、請求項3に記載の腕時計。
  6. 前記凹部は、前記風防の下面側に臨む溝部であり、前記コマは、該溝部に下方からはめ込み可能であり、前記装飾用表面部は、前記溝部の上面に面する装飾用上面部を有する、請求項1または請求項2に記載の腕時計。
  7. 前記風防に前記コマをはめ込んだ後の前記風防に前記コマを合わせた厚みは、中心部が最も厚みを有するように形成され、前記溝部は、該中心部に設けられる、請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の腕時計。
  8. 前記コマは、前記凹部と相補形状の中実状で、不透明の金属製または樹脂製であり、前記装飾用上面部には、貴金属が埋め込まれている、請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の腕時計。
  9. 前記貴金属が複数埋め込まれ、複数の貴金属により文字、図形または記号またはそれらの組み合わせを形成する、請求項8に記載の腕時計。
  10. 前記コマは、前記凹部と相補形状の中実状で、透明の樹脂製またはガラス製であり、前記装飾用表面部は、前記凹部を構成する部位に面する装飾用周側面部を有し、前記装飾用周側面部には、貴金属が埋め込まれている、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の腕時計。
  11. 前記コマは、文字、図形または記号、またはそれらの組み合わせの外形に形成される、請求項8または請求項10に記載の腕時計。
  12. 前記コマは、開口部を有し、前記溝部には、前記開口部にはめ込み可能な凸部が形成されている、請求項3または請求項6に記載の腕時計。
  13. 前記装飾用表面部には、エッチング模様が形成されている、請求項1に記載の腕時計。
  14. 前記風防および前記コマは、前記ダイアルの前記中心部に関して同心状の円形であり、前記コマの半径は、前記風防の半径の5分の1以上3分の2以下である、請求項2に記載の腕時計。
  15. 中心部に上面側または下面側に臨む溝部を有する透明な風防の該溝部にはめ込み可能なコマであって、該コマは、前記風防を介して、時刻の視認性を阻害することのない外形を備え、前記溝部の開口周縁に対応する外形の周縁内には、装飾用上面部が形成され、
    前記風防は、その下面全体または上面全体が平坦であり、その下周縁部が下方から支持されている、
    ことを特徴とする、腕時計用コマ。
  16. 前記コマは、前記溝部と相補形状の中実状で、不透明の金属製または樹脂製であり、前記装飾用上面部には、貴金属が埋め込まれている、請求項15に記載の腕時計用コマ。
  17. 前記コマは、前記風防の表面から厚み方向に設けた凹部と相補形状の中実状で、透明の樹脂製またはガラス製であり、前記コマの周側面には、貴金属が埋め込まれている、請求項15に記載の腕時計用コマ。
  18. それぞれ、共通の所定位置を中心に回転可能な長針および短針が表面に設けられ、長針と短針との間の角度位置関係により時刻表示するダイアルを覆う風防であって、該風防は、透明であり、コマをはめ込み可能な凹部を上面側または下面側に有し、該コマは、時刻の視認性を阻害することのない外形を備え、前記凹部の開口周縁に対応する外形の周縁内には、装飾用上面部が形成され、
    前記風防は、その下面全体または上面全体が平坦であり、その下周縁部が下方から支持されている、ことを特徴とする
    腕時計用風防。
  19. 前記凹部は、前記風防の上面側または下面側に臨む溝部であり、前記コマは、該溝部に上方または下方からはめ込み可能である、請求項18に記載の腕時計用風防。
  20. 前記風防に前記コマをはめ込んだ後の前記風防に前記コマを合わせた厚みは、中心部が最も厚みを有するように形成され、前記溝部は、前記風防の中心部に設けられる、請求項19に記載の腕時計用風防。
  21. 前記凹部は、前記風防の厚み方向に抜ける貫通孔であり、前記コマは、一端にツバを有し、該貫通孔の開口部に該ツバを当て込むことにより、上方または下方からはめ込み可能である、請求項1または請求項2に記載の腕時計。
  22. 前記コマ自体が、貴金属製である、請求項1に記載の腕時計。
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