JP5364248B2 - 防振間柱 - Google Patents

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Description

本発明は、多層建物において、床材を振動させる加振源を有する加振階から、加振階以外の階へ伝播する振動を低減させる防振間柱に関する。
最近の多用途建物では、エアロビクススタジオなどの床材を振動させる加振源となるテナント(以下加振側テナント)と、診療所、高級ブティック、レストランなどの床材が振動することで空間としての価値が低下してしまうテナント(以下受振側テナント)とが同時に存在することが珍しくない。
このため、加振側テナントから受振側テナントへ伝播する振動の抑制が求められている。
伝播する振動の抑制にあたり、抑制手段を受振側テナントの所有範囲に設けることは、責任の所在と所有の問題から難しく、加振側テナントの所有範囲で対策せざるを得ないという問題がある。
対策としては、加振階の床スラブを補剛(剛性を上げる)する方法、加振階の床材に防振床を追加し二重床構成とする方法、加振階の床材に動吸振器を設置する方法などがある。しかし、これらの方法は、いずれも、加振階の振動の振幅を下げる効果はあっても、必ずしも受振階に伝播する振動を大幅に低減することはできず、コストパフォーマンスは高くない。
なお、エアロビクススタジオは、複数階を占有している場合が比較的多いので、エアロビクススタジオが占有している階の空間を利用して、間仕切り壁や、間仕切り壁に内蔵された間柱で、加振階の床材とその上階又は下階の床材とを結ぶ方法が比較的簡便な対策として採用されている。しかし、かかる方法も、加振階で発生している振動の振幅を下げる効果はあっても、受振階に伝播する振動を低減する効果はほとんどない。
また、加振階の床材に固定した管体へ、間柱の上端部を挿入し、管体と上端部との間に減衰材を介在させることで、加振階の振動を低減する技術もある(特許文献1)。しかし、この方法によっても、受振階に伝播する振動を低減する効果は得られない。
以上のように、加振階から受振階へ伝播する振動を低減する対策は、ほとんど効果が得られていない。
特開平2005−336714号公報
本発明は上記事実に鑑み、加振階の床材から受振階の床材への振動の伝播を低減することを課題とする。
請求項1に記載の発明に係る防振間柱は、床材を上下方向に振動させる加振源を有する加振階の階下に配置され、前記加振階の階下の床材に下端部が固定された間柱と、前記間柱の上部に接合され、前記加振階の床材のスラブ側部材と対向する受板材と、前記スラブ側部材と前記受板材とを、上下方向に移動可能に貫通する連結部材と、前記連結部材の上下両端部に設けられ、前記スラブ側部材と前記受板材との間に所定の隙間を開けて前記連結部材に引張力を付与し、前記スラブ側部材と前記受板材の間の連結剛性を調整する締結手段と、前記締結手段と前記受板材との間にのみ、又は前記締結手段と前記スラブ側部材との間にのみ設けられた弾性部材と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、間柱が加振階の階下に配置され、間柱の下端部は加振階の階下の床材に固定されており、間柱の上部には受板材が接合されている。
このとき、受板材は加振階の床材のスラブ側部材と対向配置されており、受板材の上面とスラブ側部材の下面との間には、所定の隙間が開けられている。
また、所定の隙間を開けて対向配置している受板材とスラブ側部材には、それぞれに貫通孔が設けられ、貫通孔には、連結部材が上下方向に移動可能に挿入されている。
連結部材の上端部及び下端部には締結手段が設けられており、この締結手段でスラブ側部材と受板材との間に所定の隙間を開けて連結部材に引張力を付与している。また、締結手段と受板材との間にのみ、又は締結手段とスラブ側部材との間にのみ弾性部材が配置され、弾性部材には圧縮力が付与されている。
これにより、間柱に接合された受板材と加振階の床材を支持するスラブ側部材とが弾性部材を介して連結部材で連結され、防振間柱がない場合と比較して各階の床材の応答振幅が変化する。
即ち、加振階の1階下の階の床材と加振階の床材のスラブ側部材が弾性部材を介して連結部材で連結されているため、連結されることにより、加振階から加振階の1階下の階(連結階)および受振階へと伝播される相対的な振動の大きさを表す振動モードが変化し、各々の振動モードが励起される程度も変化する。各階の床材の応答振動の大きさは、各々の振動モードにおける各階の振動の大きさと各々の振動モードが励起される程度により決まるので、締結手段で弾性部材に加える圧縮力を調節し、受振階の床材の応答振動が最も小さくなる連結剛性とする。これにより、加振階の床材から受振階の床材への振動の伝播を、低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の防振間柱において、前記間柱は鉄骨型鋼または組立鋼材で構成され、前記受板材は、鉛直部が前記間柱の側面に接合され、前記連結部材が貫通する貫通孔が形成された水平部が、前記スラブ側部材と所定の隙間を開けて対向するアングル材で構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、間柱は鉄骨型鋼または組立鋼材で構成され、受板材はアングル材で構成されている。このとき、アングル材は鉛直部が間柱の上部側面に接合され、連結部材が貫通できる貫通孔が形成された水平部は、水平部の上面部をスラブ側部材と所定の隙間を開けて対向している。
これにより、鉄骨型鋼または組立鋼材で構成された間柱を、先に加振階の1階下の階の床材に固定し、後から、加振階の床材のスラブ側部材と所定の隙間を開けて、受板材を間柱に接合することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の防振間柱において、前記間柱は鉄骨型鋼または組立鋼材で構成され、前記受板材は、前記間柱の上端面に接合され、前記スラブ側部材と所定の隙間を開けて対向し、前記連結部材が貫通する貫通孔が形成されたエンドプレートで構成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、間柱は鉄骨型鋼または組立鋼材で構成され、受板材は、間柱の上端面に接合された平板状のエンドプレートで構成されている。エンドプレートの上面は、所定の隙間を開けて、スラブ側部材と対向している。
また、エンドプレートの両端部には、連結部材が貫通できる貫通孔が設けられており、この貫通孔を利用して、連結部材で上階床材に連結される。
これにより、エンドプレートを間柱に連結する後工程が不要となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の防振間柱において、前記弾性部材は、所定の剛性を備え、前記連結部材が貫通する円盤状の弾性体と、前記弾性体の両面に接着された円盤状の座金と、を有することを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、弾性部材は連結部材が貫通できる貫通孔を有する円盤状の弾性体の両面に、円盤状の座金を接着して積層構造とされている。
これにより、弾性体の変形状態が安定し、鉛直方向の弾性変形の再現性の精度を向上できる。更に、締結手段が弾性体に接触して弾性体が傷むのを防止できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1または4のいずれか1項に記載の防振間柱において、前記スラブ側部材と前記受板材との連結部の剛性である連結剛性を、前記弾性部材の材質、硬度、寸法、形状若しくは数量を変更することにより調整することを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、スラブ側部材と受板材との連結部の剛性である連結剛性を、締結手段による締付け量だけでなく、弾性部材の材質、硬度、寸法、形状若しくは数量を変更することにより調整できる。
これにより、連結剛性の調整をより広範囲に行うことができる。また、種々の剛性を有する弾性部材を予め準備しておき、それらの中から、設計値に従い適切な製品を選び、弾性部材として用いることができる。現場の条件が、机上の推定と大きく異なっている場合には、弾性部材を適正なものに容易に交換できる。
請求項6に記載の発明は、請求項15のいずれか1項に記載の防振間柱において、前記締結手段の締付け量を調整して前記弾性部材の変形量を決定し、前記弾性部材の変形量で前記連結剛性を調整することを特徴としている。

以上
請求項6に記載の発明では、連結剛性を、締結手段の締付け量を変えることにより、弾性部材の変形量を調整し、弾性部材の変形量で連結剛性を調整している。
これにより、連結剛性を容易に微調整できる。即ち、締め付け面が拘束された弾性部材は、締め付け力が大きくなるにつれて、鉛直変形の増加の割合が小さくなるという非線形性を備えている。この弾性部材の特性を利用して、締め付け力を変えることで、連結剛性を微調整することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の防振間柱において、前記間柱を前記加振階に配置したことを特徴としている。
請求項7に記載の発明では、防振間柱を加振階に配置している。加振階に防振間柱を配置しても、加振階の床材と加振階の上階のスラブ側部材とを防振間柱により所定の連結剛性で連結することができる。
これにより、請求項1と同様に、加振階の床材から受振階の床材への振動の伝播を低減することができる。
本発明は上記構成としてあるので、加振階の床材から受振階の床材への振動の伝播を低減することができる。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、第1の実施の形態に係る防振間柱10は、H形鋼からなる間柱12を有し、間柱12は、設置階の床面と設置階の上階の床(スラブ)を支持するH形鋼からなる梁材30の間に配置されている。
間柱12のフランジ12Aには水平方向の貫通孔13が設けられ、フランジ12Aの上部には受板材(アングル材)14が配置されている。アングル材14は鋼板で形成され、アングル材14の鉛直部14Vには水平方向の貫通孔15が設けられ、フランジ12Aの貫通孔13を貫通したボルト16でフランジ12Aに接合されている。
アングル材14の水平部14Hは間柱12の外方へ向けられ、水平部14Hには垂直方向に貫通孔26が設けられている。水平部14Hは梁材30のフランジ部30Fの下部に配置され、水平部14Hの上面14Uは、フランジ部30Fの下面30Dと隙間Sを開けて対向配置されている。また、間柱12の上端面12Uは、梁材30の下端面30Dと寸法Tだけ開けて対向配置されている。
フランジ部30Fには、水平部14Hの貫通孔26と軸線を一致させて垂直方向に貫通孔28が設けられている。水平部14Hの貫通孔26とフランジ部30Fの貫通孔28とを貫通して、ボルト18が上下方向に移動可能に挿入されている。
ボルト18は、水平部14Hの下方から頭部19を下にして挿入され、フランジ部30Fの上部で、ナット20を用いて締結されている。ナット20の締付け力を調整することで、ボルト18に加える引張力を調整できる。
ボルト18の頭部19と水平部14Hの下面との間には、弾性部材としてのゴム座金23が挿入されており、アングル材14と梁材30がゴム座金23を介してボルト18で連結されている。
これにより、ボルト18に加える引張力を調整することで、ゴム座金23に加える圧縮力を調節できる。ゴム座金23は加えられる圧縮力に応じて変形され、ゴム座金23の変形量で、アングル材14と梁材30の間の連結の強さである連結剛性を調整できる。
なお、ゴム座金23の挿入位置は、ゴム座金23を挟んで梁材30とアングル材14を引張ボルト接合すれば同様の効果が得られるため、ボルト18の頭部19と水平部14Hの下部との間に限定されず、ゴム座金23をフランジ部30Fの上部とナット20との間に配置してもよい。
隙間Sは、加振階の床材が加振源で加振され、振動するときの最大振幅よりも大きな寸法とされている。このため、加振階の床材の振動で、アングル材14と梁材30とが直接衝突することはない。
また、水平部14Hの上面14Uは、間柱12の上端面12Uと同一若しくはより高い位置にある。即ち、隙間Sは間柱12の上端面12Uと梁材30の下面30Dとの隙間Tと同一若しくはより小さい値となっている。このため、加振階の床材の振動により、間柱12の上端面12Uと梁材30とが衝突することはない。
間柱12の下端部(図示せず)は、設置している階の床材に、アンカーボルトやモルタルベースなどで固定される。なお、間柱12は、成または幅のいずれか小さい方の寸法が50mm〜150mmの範囲にあるものが望ましい。また、間柱12は、単独で配置された状態を示しているが、配置される階の使用上の必要に応じて、間仕切壁の内部に格納された状態で配置してもよい。
実施例では、間柱12を梁材30に連結する構成としたが、スラブの構造によっては小梁や梁の下端フランジ、又はスラブの下面でもよい。また、梁材30から間柱12に対向する柱状の部材を垂下させて用いても良い。
以上説明したように、間柱12の設置は、間柱12の下端を床材に固定した後にアングル材14の高さ方向の位置決めをし、間柱12の上端にボルト接合16することができる。このため、現地での作業が容易となる。
なお、間柱12は、H形鋼を例に説明したが、H形鋼に限られることはなく、他の鉄骨型鋼または組立鋼材でもよい。
次にゴム座金23の詳細について説明する。
ゴム座金23は、図2(A)(B)に示すように、円盤状に形成された弾性体(ゴム部材)24の両側面に、同じく円盤状に形成された座金22を接着して積層構造としている。ゴム部材24の中央の穴25と、座金22の中央の穴27はいずれもボルト18用の貫通孔である。
ゴム部材24は、材料自体の減衰が小さなクロロプレンゴム又は天然ゴム等のゴム材で形成され、所定強度の鉛直方向の剛性を有している。なお、鉛直方向の剛性は、ゴム材料の硬度、ゴム部材24の厚さTと外形DOで決定される。
座金22の厚さTは、1mm〜5mmの範囲が望ましく、座金22の外形DOと内径DIは、いずれもゴム部材24の外形DOと内径DIと同径か、またはやや大きい径とされている。これは、座金22とボルト18の軸部との直接接触を避け、2次的な高振動数領域の振動の発生を防止するためである。
また、ゴム部材24と座金22とは積層接着されている。これにより、ゴム座金23が鉛直方向の荷重を受けたときの変形状態が安定し、鉛直荷重に対する弾性変形の再現性の精度が向上する。更に、締結手段によってゴム部材24が傷むのを防止できる。
図3に示すように、ゴム座金23の荷重(圧縮力)に対する変形量は非線形性となる。即ち、弾性体24の材質がゴムであり、圧縮面が座金22で拘束されているため、圧縮力が小さい時(荷重P)の変形量の増加の割合(角度α)に比べ、圧縮力が大きい時(荷重P)の変形量の増加の割合(角度α)が小さくなる(α<α)。
ゴム座金23の変形特性は非線形性ではあるが、ナット20による締付け力を調節し、ゴム座金23に加える圧縮力を一定にすれば、ゴム座金23は定まった量だけ変形する。図3に示すように、予め、ゴム座金23の変形特性を把握しておけば、ナット20による締付け力を調節することで、ゴム座金23の変形量を決定できる。
一例として、ゴム部材24を、厚さTを2mm〜6mmの範囲内で形成し、かつ、この厚さTの範囲内において、外形DOを20mm〜50mmの範囲内で形成する。そうすれば、ゴム部材24に面積1平方ミリメートル当たり1N〜3Nの範囲の圧縮力を加えた場合に、ゴム部材24の鉛直方向の剛性が1KN〜5KN/mmの範囲となる。
この結果、例えば材質、硬度、寸法、形状の異なるゴム座金23を複数種類成形しておけば、それらの中から、要求される鉛直方向の剛性に合わせて最適なゴム座金23が選択できる。また、使用数量を選択することもできる。更に、その選択したゴム座金23の締付け力を調節することで微調整をすることができ、幅広い連結剛性の要求に対応できる。
即ち、設計段階で求めた連結剛性の最適値に最も近い製品を選び、ゴム座金23として用いることができる。
このとき、現場の建物の条件が設計段階で求めた推定値と大きく異なった場合には、当初選定したゴム座金23を適正な製品に交換すればよく、容易に適正な特性をもつゴム座金23を得ることができる。
次に、本発明の作用、効果についてモデル実験の結果を用いて説明する。
図4に示すように、モデル実験に使用した多層建物50は、最上階に加振源となるエアロビクススタジオ51(加振階)を有し、エアロビクススタジオ51の床材54が加振床となる。
加振階51の直下のフロア57(連結階)は、加振階51と同じ所有者が所有している。この連結階57に防振間柱10が配置されている。防振間柱10の下端は連結階57の床材56に固定され、防振間柱10の上部は、床材54を支持するH形鋼からなる梁30に既述の方法で連結されている。
連結階57の下の階59(受振階)に入居しているテナントは、加振階51とは所有者が異なる。受振階59のテナントにとって、床材58の振動は好ましくなく、床材54で発生した振動が床材58まで伝播しないよう、可能な限り振動の伝播を低減させる必要がある。
エアロビクススタジオ51の床材54は、エアロビクススタジオ51で発生する加振力Pが床材54に加えられ、振動が励起される。
この床材54の振動は、柱材55を経由して、1階下の連結階の床材56や2階下の受振階の床材58に伝播される。この結果、受振階の床材58が振動する。
振動の低減にあたり、柱材55を経由して受振階の床材58に伝播される振動の最大加速度を算出し、この最大加速度の値で低減効果を判断した。
具体的には、防振間柱10のゴム座金23の剛性をパラメータとし、床材54に同じ加振力Pを加えた場合に、ゴム座金23の剛性により受振階の床材58に伝播される最大加速度をそれぞれ算定した。
このとき、ゴム座金23の剛性は、減衰が小さい場合と、減衰が大きい場合の2つのケースについて計算した。
算定は、図5に示すバネ−質量系の解析モデルを用いた。
図5において、加振階の床材54は、床材54の質量64と床材54のバネ70に分解され、モデル化されている。ここに、床材のバネ定数をK、減衰定数を とした。
連結階の床材56も、床材の質量66と床材のバネ72に分解され、受振階の床材58も、床材の質量68と床材のバネ74に分解されている。なお、防振間柱10については、質量は省略し、バネ76のみとしている。
先ず、加振階の床材54と連結階の床材56の間に防振間柱10が配置されていない場合について説明する。
図5において、質量64単独の固有振動数はfである。質量66単独の固有振動数はf2である。質量68単独の固有振動数はf3である。f2とf3はほぼ同程度の値である。これらの質量が柱材55の質量60を介して連結しているために、前記3つの質量と3つの固有振動数の相対的関係により、新たな3つの固有振動数が生じる。すなわち、固有振動数fに近接した値となる固有振動数f4と、固有振動数fと固有振動数f2およびf3の中間的な値となる固有振動数f5と、固有振動数f2およびf3に近接した値となる固有振動数f6である。
それぞれの振動数に対応する質量64、質量66、質量68の相対的な揺れの関係を、振動モードU4、振動モードU、振動モードUとする。
防振間柱10が配置されていない場合、3つの振動モードは以下のような特徴を持つ。
振動モードU4は、質量64が相対的に大きく振動し、質量66と質量68の振動が小さい。
振動モート゛Uは、質量64、質量66、質量68がほぼ同じ大きさの振動を呈する。
振動モードUは、質量64の振動に比べ質量66と質量68の振動が相対的に大きい。
質量64に加振力Pが加えられるために、3つの振動モードが励起される度合いは、振動モードU4が大きく、次いで振動モードUが大きく、振動モードUは小さい。
加振力Pが繰り返し加えられた場合には、この3つの振動モードの振動が、それぞれの固有振動数、それぞれの大きさで継続する。
減衰定数h1、h2、h3は、それぞれの振動モードにおけるそれぞれの質量64、66、68の相対的な振動の大きさの割合で分配され、3つの振動モードに対応する減衰定数h4、h5、h6となる。振動モードU4、U、Uは減衰定数h4、h5、h6で減衰される。
このときの質量68の振動は、振動モードUによる振動u568が大きく、ついで振動モードU4による振動u468が大きく、振動モードUよる振動u668は相対的に小さい。
この3つの振動u468、u568、u668を合計することで、受振階の床材58の質量68に伝達された応答加速度の最大値Qを求めることができる。
次に、加振階の床材54と連結階の床材56の間に防振間柱10が配置されている場合について説明する。
図5において、質量64単独の固有振動数はfである。質量66単独の固有振動数はf2である。質量68単独の固有振動数はf3である。f2とf3はほぼ同程度の値である。これらの質量が柱材55の質量60および防振間柱10のバネ定数K10と減衰定数h10を介して連結しているために、前記3つの質量と3つの固有振動数の相対的関係により、新たな3つの固有振動数が生じる。すなわち、固有振動数fに近接した値となる固有振動数f'4と、固有振動数fと固有振動数f2およびf3の中間的な値となる固有振動数f'5と、固有振動数f2およびf3に近接した値となる固有振動数f'6である。固有振動数f'4、f'5、f'6の値はバネ定数K10および減衰定数h10の大きさにより変化する。
それぞれの振動数に対応する質量64、質量66、質量68の相対的な揺れの関係を、振動モードU'4、振動モードU'、振動モードU'とする。
防振間柱10が配置された場合、3つの振動モードは以下のような特徴を持つ。
振動モードU'4は、質量64が相対的に大きく振動し、質量66と質量68の振動が小さい。
振動モードU'および振動モードU'は、質量64の振動に比べ質量66と質量68の振動が相対的に大きい。
3つの振動モードにおける質量64、質量66、質量68の相対的な振動の大きさは、バネ定数K10および減衰定数h10の大きさにより変化する。
質量64に加振力Pが加えられるために、3つの振動モードが励起される度合いは、振動モードU4が大きく、振動モードU、振動モードUはそれに比べ小さい。その度合いはバネ定数K10および減衰定数h10の大きさにより変化する。
加振力Pが繰り返し加えられた場合には、この3つの振動モードが、それぞれの固有振動数、それぞれの大きさで継続する。
減衰定数h1、h2、h3、h10は、それぞれの振動モードにおけるそれぞれの質量64、66、68の相対的な振動の大きさの割合で分配され、3つの振動モードに対応する減衰定数h'4、h'5、h'6となる。振動モードU'4、U'、U'は減衰定数h'4、h'5、h'6で減衰される。
このときの質量68の振動は、振動モードU'4による振動u'468、振動モート゛U'による振動u'568、振動モードU'よる振動u'668から成り立っている。この3つの振動u'468、u'568、u'668はバネ定数K10および減衰定数h10の大きさにより変化する。
3つの振動u'468、u'568、u'668を合計することで、受振階の床材58の質量68に伝達された応答加速度の最大値Qを求めることができる。
このようにして求めた、防振間柱10を配置したときの、質量68に伝達された応答加速度の最大値Qと、防振間柱10を配置しないときの、質量68に伝達された応答加速度の最大値Qとの比を求めることで、防振間柱10による振動の低減効果が求められる。
図6に、加振階の床材54、連結階の床材56、受振階の床材58の計算条件を示す。なお、図6に示した各値は、1スパン(8m×8m)の面積当たりの値であり、実験及び実測から得られた値に基づいて定めた。
図7は、上記の計算モデルと計算条件を用いて、受振階の床材58の応答加速度の最大値を計算した結果の一例である。
横軸はゴム座金23の剛性を、縦軸は受振階の床材58の最大加速度を示している。なお、縦軸は、防振間柱10が配置されていない場合の最大加速度との比で示している。
図7に示す応答特性Aは、ゴム座金23を減衰の大きな材料(例えば粘弾性体、減衰定数57.5%)で成形した場合の計算結果である。
ゴム座金23の剛性を、ゼロ(連結なし、最大加速度比は1)から徐々に高くしてゆくにつれ、最大加速度比は1から減少を始め、ゴム座金23の剛性が4tf/cm前後の値のとき最大加速度比は最小値(約0.73)となる。その後、ゴム座金23の剛性を高くしてゆくにつれ、最大加速度比は徐々に増大を始め、ゴム座金23の剛性が40tf/cm以上では、最大加速度比は、再び1前後となる。
即ち、剛性が4tf/cm前後のゴム座金を用いれば、防振間柱10を配置していない場合、若しくは防振間柱10を剛に連結している場合に比べ、受振階の床材58に伝わる最大加速度は、3割近く低減する。
図7に示す応答特性Bは、ゴム座金23を、減衰の小さな材料(例えばクロロプレンゴム又は天然ゴム、減衰定数2%)で連結した場合の計算結果である。
上述の応答特性Aと同様に、ゴム座金23の剛性をゼロ(連結なし、最大加速度比は1)から徐々に高くしてゆくにつれ、最大加速度比は1から減少を始め、ゴム座金23の剛性が10tf/cm前後で、最大加速度比は最小値(約0.61)となる。その後、ゴム座金23の剛性を高くしてゆくにつれ、最大加速度比は徐々に増大を始め、ゴム座金の剛性が50tf/cm以上で、最大加速度比は0.94前後となる。
即ち、剛性が10tf/cm前後のゴム座金を用いれば、防振間柱10を配置していない場合、若しくは防振間柱10を剛に連結している場合に比べ、受振階の床材58に伝わる最大加速度は、4割近く低減できる。
図7の結果から、受振階の床材58に伝達される振動の低減量は、減衰定数の小さなゴム部材24(応答特性B)を用いた方が、効果が大きいといえる。更に、応答特性Bの方が、応答特性Aより、良好な低減効果が得られる範囲(網掛け部D)が広いという特徴を有する。
また、減衰定数の大きなゴム材料は、圧縮力を加えた時に応力緩和が生じやすく、長時間圧縮力を加えておくと特性が変化する。これらは、ボルトの緩みの原因となるなどの欠点があり、ゴム部材24としては好ましくない。一方、減衰の小さなゴム材料は、応力緩和が生じにくく、この点からも信頼性の高い防振対策ができ、望ましいといえる。
上記の計算において、防振間柱10の配置は、連結階57の床面56(8m×8m)の中央位置とした。防振間柱10を、床面の周辺部に配置しても使用は可能であるが効果は低下する。良好な性能を確保するには、床面の中央付近に配置するのが望ましい。
以上、防振間柱10を、加振階51の1階下の連結階57に配置する場合について説明した。しかし、防振間柱10の配置位置は、この位置に限定されることはなく、加振階51に配置しても同じ効果を得ることができる。即ち、防振間柱10を加振階51の床面54と上階スラブ52との間に配置し、上述と同様の方法で、防振間柱10の下端を加振階の床面54に固定し、防振間柱10の上端を上階スラブの梁53に接合すればよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る防振間柱90は、図8に示すように、H形鋼で構成された間柱12を有し、間柱12の上端面12Uに受板材(エンドプレート)92が配置されている。
エンドプレート92は平板状の鋼板で形成され、エンドプレート92の中央部は、間柱12の上端面12Uと溶接接合されている。エンドプレート92の両端面は、それぞれ間柱12のフランジ12Aからせり出ており、連結端面92Rと連結端面92Lを構成している。
連結端面92Rと連結端面92Lには、それぞれ貫通孔94が垂直に設けられ、梁30のフランジ30Fには、貫通孔94と軸線を一致させた貫通穴28が垂直に設けられている。
これらの貫通穴94と貫通穴28には、ボルト18が頭19を下にして移動可能に挿入され、フランジ30Fの上部のナット20で締結されている。ボルト18の頭部20とエンドプレート92の下面との間には、ゴム座金23を挟み、引張ボルト接合とされている。
エンドプレート92の上面92Uは、フランジ30Fの下面30Dと隙間Sを開けて対向配置されている。
第2の実施の形態においては、受板材92がエンドプレートで形成されている点を除いては、第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同一の作用、効果を得ることができる。同一事項についての説明は省略する。
なお、第2の実施の形態においては、エンドプレート92は間柱12の上端面に溶接接合されているため、間柱12とエンドプレート92とを接合するための後工程が不要となる。
本発明の第1の実施の形態に係る防振間柱の構成を示す図である。 本発明のゴム座金の構成を示す図である。 本発明のゴム座金の荷重と変形計量の関係を示す図である。 本発明のモデル実験に使用した多層建物を示す図である。 本発明のモデル実験に用いたバネ−質量系の解析モデルを示す図である。 本発明のモデル実験の計算条件を示す図である。 本発明のモデル実験の計算結果の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る防振間柱の構成を示す図である。
符号の説明
10 防振間柱
12 間柱
14 受板材(アングル材)
18 連結部材(ボルト)
20 締結手段(ナット)
22 座金
23 弾性部材(ゴム座金)
24 弾性体(ゴム部材)
90 防振間柱
92 受板材(エンドプレート)

Claims (7)

  1. 床材を上下方向に振動させる加振源を有する加振階の階下に配置され、前記加振階の階下の床材に下端部が固定された間柱と、
    前記間柱の上部に接合され、前記加振階の床材のスラブ側部材と対向する受板材と、
    前記スラブ側部材と前記受板材とを、上下方向に移動可能に貫通する連結部材と、
    前記連結部材の上下両端部に設けられ、前記スラブ側部材と前記受板材との間に所定の隙間を開けて前記連結部材に引張力を付与し、前記スラブ側部材と前記受板材の間の連結剛性を調整する締結手段と、
    前記締結手段と前記受板材との間にのみ、又は前記締結手段と前記スラブ側部材との間にのみ設けられた弾性部材と、
    を有することを特徴とする防振間柱。
  2. 前記間柱は鉄骨型鋼または組立鋼材で構成され、
    前記受板材は、鉛直部が前記間柱の側面に接合され、前記連結部材が貫通する貫通孔が形成された水平部が、前記スラブ側部材と所定の隙間を開けて対向するアングル材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の防振間柱。
  3. 前記間柱は鉄骨型鋼または組立鋼材で構成され、
    前記受板材は、前記間柱の上端面に接合され、前記スラブ側部材と所定の隙間を開けて対向し、前記連結部材が貫通する貫通孔が形成されたエンドプレートで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の防振間柱。
  4. 前記弾性部材は、所定の剛性を備え、前記連結部材が貫通する円盤状の弾性体と、
    前記弾性体の両面に接着された円盤状の座金と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防振間柱。
  5. 前記スラブ側部材と前記受板材との連結部の剛性である連結剛性を、前記弾性部材の材質、硬度、寸法、形状若しくは数量を変更することにより調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の防振間柱。
  6. 前記締結手段の締付け量を調整して前記弾性部材の変形量を決定し、前記弾性部材の変形量で前記連結剛性を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の防振間柱。
  7. 前記間柱を前記加振階に配置したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の防振間柱。
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