JP2023064471A - 床構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】床構造における指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能を的確に高める。【解決手段】床構造1は、X軸方向に延びる複数の床梁2と、X軸方向に互いに隣接して配置された状態で各床梁2に下方側から支持される複数の床パネル3と、床梁2と床パネル3との間に配置される複数の防振材4と、複数の床パネル3を連結する連結部材5とを備える。連結部材5は、床梁2からY軸方向に離間した位置に配置された状態で、複数の床パネル3の各々に対して締結具7によって固定されることにより複数の床パネル3を連結する。【選択図】図1

Description

本発明は、床梁と、床梁上に設けられた複数の床パネルとを備えた床構造に関する。
建物の床構造として、床梁と、床梁上に設けられた複数の床パネルと、床梁と各床パネルとの間に設けられた防振材(弾性部材)とを備えた床構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような床構造では、各床パネルの振動に応じて防振材が弾性変形することにより各床パネルから床梁への振動の伝達が抑制される。
特許第6428840号公報
防振材は、各床パネルの共振周波数が低くなるように調整し、床構造の共振周波数より高い周波数帯域における衝撃力による床梁への振動伝搬を抑制する。これにより、床構造における指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能を向上させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の床構造では、各床パネルの鉛直軸回りの回転や水平面に対するねじれが十分に規制されない状態で複数の床パネルが防振材を介して床梁上に設けられている。このため、特許文献1に記載の床構造では、各床パネルに衝撃が加わった際に複数の床パネルの各々がバラバラに回転やねじれに伴って振動する虞がある。
複数の床パネルが個々に振動すると、床構造の高次の振動モードが発生し、指標となる周波数帯域の振動が大きくなってしまう。このため、床構造における指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能を的確に高めることができないという問題が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、床構造における指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能を的確に高めることにある。
本発明の一の局面に係る床構造は、第1水平方向に延び、前記第1水平方向と交差する第2水平方向に所定の間隔を隔てて配置される複数の床梁と、互いに隣り合う2本の前記床梁同士の間に跨り、且つ、前記第1水平方向に互いに隣接して配置された状態で前記各床梁に下方側から支持される複数の床パネルと、前記床梁と前記複数の床パネルとの間で弾性変形することにより前記複数の床パネルから前記床梁への振動の伝達を抑制する複数の防振材と、前記第1水平方向に並ぶ前記複数の床パネルを、各床パネルの下面に当接した状態で連結する連結部材と、を備える。そして、前記連結部材は、前記床梁から前記第2水平方向に離間した位置に配置された状態で、前記複数の床パネルの各々に対して締結具によって固定されることにより前記複数の床パネルを連結する。
この床構造によれば、床梁と複数の床パネルとの間に防振材が設けられている。このため、各床パネルの振動に応じて防振材が弾性変形することにより、床構造の共振周波数を低くし、共振周波数より高い周波数帯域における衝撃力による床梁への振動伝搬を抑制することができる。これにより、床構造における指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能を向上させることができる。
ここで、床パネルの共振周波数を低くし床構造における指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能を効率よく向上させるには、防振材を柔らかくする方がよい。しかしながら、床パネルの自重及び床パネルが受ける荷重により防振材が許容値を超えて圧縮されると、指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能を向上させることができなくなる虞がある。このため、防振材の受ける荷重と、その許容値を示す防振材の許容荷重とに基づいて、防振材の柔らかさを設定する必要がある。
防振材の受ける荷重が許容荷重を超えない範囲で防振材を柔らかくしていくとき、ある一定の柔らかさを超えると、各床パネルに衝撃が加わった際に複数の床パネルの各々がバラバラに回転やねじれを伴って振動する現象が生じる。複数の床パネルが個々に振動すると、床構造の高次の振動モードが発生し、床衝撃音の遮断性能の指標となる所定の周波数帯域の振動が大きくなってしまう。
そこで、複数の床パネルの各々に対して締結具によって固定された連結部材により複数の床パネルを連結する。この連結部材による連結によって複数の床パネルを一体化することができる。この際、連結部材は、各床パネルの下方側において、防振材が設けられた床梁から離間した位置で複数の床パネルを連結する。これにより、防振材の弾性変形を阻害することなく防振材の防振効果を維持したまま、連結部材による連結によって複数の床パネルを一体化することができる。このような連結部材による複数の床パネルの一体化によって、複数の床パネルが個々に回転やねじれを伴って振動することを抑制できる。これにより、床構造における指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能を的確に高めることができる。
また、各床パネルの下方側に連結部材が配置されているので、各床パネルの上方側に配置される場合と比較して、床レベルが変わることを抑制した上で連結部材による連結によって複数の床パネルを一体化することができる。これにより、床構造の全体的な仕様の変更を可及的に抑止した上で、下方側からの連結部材による連結によって複数の床パネルを一体化し、床構造における指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能を的確に高めることができる。
上記の床構造において、前記連結部材は、前記第1水平方向に延び、前記複数の床パネルの各々の前記第2水平方向の一端部及び他端部における前記床梁により支持される領域の内側に隣接する連結領域を連結する一対の第1連結部材を含む構成であってもよい。
この態様では、複数の床パネルの各々の一端部及び他端部がそれぞれ第1連結部材によって連結されるため、各床パネルの一端部及び他端部が個々に振動することを抑制できる。これにより、床構造における指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能を的確に高めることができる。
上記の床構造において、前記連結部材は、前記第1水平方向に延び、前記複数の床パネルの各々の前記第2水平方向の一端部と他端部との間の中間部を連結する第2連結部材を、更に含む構成であってもよい。
この態様では、複数の床パネルの各々の一端部及び他端部がそれぞれ第1連結部材によって連結されることに加えて、一端部と他端部との間の中間部が第2連結部材によって連結される。これにより、複数の床パネルをより強固に一体化することができるため、複数の床パネルが個々に回転やねじれを伴って振動することをより確実に抑制することができる。このため、床構造における指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能をより的確に高めることができる。
上記の床構造は、平面視で前記床梁の下に配置されて当該床梁に対向する対向部と、前記対向部から前記第2水平方向で前記床梁から離れる方向に延びて前記床パネルの下面に固定される固定部と、を有し、前記床梁に対する前記床パネルの上方への移動を規制する規制部材を、更に備える構成であってもよい。この場合、前記固定部は、前記連結部材と共通の前記締結具によって前記床パネルに固定される。
この態様では、規制部材において固定部が床パネルの下面に固定された状態で対向部が床梁の下に配置されて当該床梁に対向するため、床梁に対する床パネルの上方への移動を規制することができる。また、規制部材の固定部が連結部材と共通の締結具によって床パネルに固定されることにより、例えば、規制部材用の締結孔と連結部材用の締結孔とを個別に床パネルに形成する必要はなくなる。
上記の床構造において、前記連結部材は、前記規制部材の回転を規制するように前記規制部材に当接する部分を有する構成であってもよい。
この態様では、連結部材が規制部材の回転を規制する機能を有しているので、締結具によって規制部材の固定部を床パネルに固定するときに規制部材が締結具を中心に回転することを防止できる。これにより、規制部材を床パネルに固定するときの作業性を向上することができる。
上記の床構造において、前記連結部材は、前記複数の床パネルの各々の下面に当接する当接部と、前記当接部から下方に延出する延出部と、を有する構成であってもよい。
この態様では、各床パネルの下面に当接する当接部とその当接部から下方に延出する延出部とを有した連結部材とすることにより、連結部材の曲げ強度を高めることができる。これにより、複数の床パネルの個々の振動を抑制するときに連結部材が変形することを抑制できるので、連結部材の振動抑制効果を高めることができる。
以上説明したように、本発明によれば、床構造における指標となる周波数を有する床衝撃音の遮断性能を的確に高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る床構造の側面断面図である。 図1の床構造を下方側から見た平面図である。 重量床衝撃音の測定結果を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る床構造を下方側から見た平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る床構造について、図面に基づいて説明する。なお、以下では、方向関係についてはXYZ直交座標軸を用いて説明する。X軸方向は水平面と平行な方向であり、Y軸方向は水平面上でX軸方向と直交する方向であり、Z軸方向はX、Y両方向に直交する上下方向である。また、X軸方向の一方向側を「+X側」と称し、X軸方向の一方向側とは反対の他方向側を「-X側」と称する。また、Y軸方向の一方向側を「+Y側」と称し、Y軸方向の一方向側とは反対の他方向側を「-Y側」と称する。また、Z軸方向の一方向側である上側を「+Z側」と称し、Z軸方向の一方向側とは反対の他方向側である下側を「-Z側」と称する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る床構造1が図1及び図2に示される。床構造1は、例えば鉄骨造の建物の一部であって、一の階層(例えば3階)の床を構成する。床構造1は、複数本の床梁2と、床梁2上に設けられた複数の防振材4と、防振材4の上から床梁2上に設けられた複数枚の床パネル3と、各床パネル3に亘って設けられた連結部材5と、各床パネル3に対応して配置された複数の規制部材6と、を備える。
複数の床梁2は、X軸方向(第1水平方向)に延び、Y軸方向(第2水平方向)に所定の間隔を隔てて互いに平行するように配置される。床梁2は、例えば、断面形状がH形のH形鋼によって構成される。この場合、床梁2は、一対のフランジ21と、両フランジ21同士を接続するウェブ22とを有する。床梁2は、一対のフランジ21がZ軸方向に並んだ状態でX軸方向に延びるように配置される。
複数の床パネル3は、互いに隣り合う2本の床梁2同士の間に跨り、且つ、X軸方向に互いに隣接して配置された状態で各床梁2に下方側(-Z側)から支持される。床パネル3は、例えば、床スラブ、ALC(autoclaved lightweight aerated concrete)、中空押出セメント板などによって構成される。本実施形態では、床パネル3は、中空押出セメント板によって構成される。この場合、床パネル3は、中空部31を有し、この中空部31に砂状の無機材が充填されている。
床パネル3は、長方形の平面形状を有する板状の部材である。床パネル3のサイズについて例示すると、その長手方向の長さ寸法が2000mm、幅方向の幅寸法が250mm又は500mmである。床パネル3は、その長手方向をY軸方向に向け、幅方向をX軸方向に向け、厚み方向をZ軸方向に向けた状態で、2本の床梁2間に架け渡される。この状態で、複数の床パネル3は、水平面に沿うようにX軸方向に互いに隣接した状態で各床梁2上に設けられる。具体的には、複数の床パネル3はそれぞれ、厚み方向の一方側の上面32が+Z側を向き、厚み方向の他方側の下面33が-Z側を向いた状態で、長手方向となるY軸方向の一端部34の支持領域341が床梁2のフランジ21に下方側(-Z側)から支持されるとともに、Y軸方向の他端部35の支持領域351が床梁2のフランジ21に下方側(-Z側)から支持される。
複数の防振材4はそれぞれ、床梁2に対する床パネル3の相対移動に応じて弾性変形可能な部材である。防振材4は、例えば、ポリウレタンなどの合成樹脂やゴムによって構成される。複数の防振材4はそれぞれ、床梁2と床パネル3との間で弾性変形することにより、床パネル3から床梁2への振動の伝達を抑制する。
防振材4の寸法や硬さ、配置位置、及び個数は、床パネル3から床梁2への振動の伝達を的確に抑制することが可能となるように、防振材4が受ける荷重(すなわち、防振材4の上に配置される床パネル3の重量および床パネル3が受ける荷重)に基づいて設定される。図2では、床梁2の一対のフランジ21のうちの上方側(+Z側)のフランジ21上において、平面視で各床パネル3の四隅に対応する位置に防振材4が配置される例が示されている。
連結部材5は、X軸方向に並ぶ複数の床パネル3を、各床パネル3の下面33に当接した状態で連結する。連結部材5は、Y軸方向に互いに隣り合う2本の床梁2の間において床梁2からY軸方向の内側に離間した位置に配置された状態で、複数の床パネル3の各々に対して下方側(-Z側)から締結ボルト7(締結具)によって固定されることにより複数の床パネル3を連結する。なお、図1に示されるように、締結ボルト7は、床パネル3の中空部31に配置された締結ナット311に締結される。連結部材5が連結する床パネル3の数は、2以上の複数であれば特に限定されるものではない。図2では、連結部材5は、X軸方向に並ぶ4枚の床パネル3を連結する。
上記の通り、本実施形態に係る床構造1では、床梁2と複数の床パネル3との間に防振材4が設けられている。このため、各床パネル3の振動に応じて防振材4が弾性変形することにより、各床パネル3の共振周波数を低くし、床構造1の共振周波数より高い周波数帯域における衝撃力による床梁2及び階下の天井への振動伝搬を抑制することができる。これにより、床構造1における指標となる周波数を有する床衝撃音(以下、「重量床衝撃音」という)の遮断性能を向上させることができる。
ここで、床パネル3の共振周波数を低くし重量床衝撃音の遮断性能を効率よく向上させるには、防振材4を柔らかくする方がよい。しかしながら、床パネル3の自重及び床パネル3が受ける荷重により防振材4が許容値を超えて圧縮されると、重量床衝撃音の遮断性能を向上させることができなくなる虞がある。このため、防振材4の受ける荷重と、その許容値を示す防振材4の許容荷重とに基づいて、防振材4の柔らかさを設定する必要がある。
防振材4の受ける荷重が許容荷重を超えない範囲で防振材4を柔らかくしていくとき、ある一定の柔らかさを超えると、各床パネル3に衝撃が加わった際に複数の床パネル3の各々がバラバラに回転やねじれを伴って振動する現象が生じる。複数の床パネル3が個々に振動すると、床構造1における重量床衝撃音の遮断性能の指標となる所定の周波数帯域(中心周波数が63Hzの63Hz帯域)の振動が大きくなってしまう。
そこで、複数の床パネル3の各々に対して下方側(-Z側)から締結ボルト7によって固定された連結部材5によって複数の床パネル3を連結する。この連結部材5による連結によって複数の床パネル3を一体化することができる。この際、連結部材5は、各床パネル3の下方側において、防振材4が設けられた床梁2から離間した位置で複数の床パネル3を連結する。これにより、防振材4の弾性変形を阻害することなく防振材4の防振効果を維持したまま、連結部材5による連結によって複数の床パネル3を一体化することができる。このような連結部材5による複数の床パネル3の一体化によって、複数の床パネル3が個々に回転やねじれを伴って振動することを抑制できる。これにより、床構造1における重量床衝撃音の遮断性能を的確に高めることができる。
連結部材5により複数の床パネル3を一体化することの重量床衝撃音の遮断性能に関する効果について、図3に示される重量床衝撃音の測定結果のグラフを参照しながら説明する。図3において実線で示す曲線D1は、複数の床パネル3が連結部材5によって連結された本実施形態に係る床構造1の床衝撃音レベルの特性を示すものである。一方、図3において一点鎖線で示す曲線D2は、複数の床パネル3が連結されていない比較例に係る床構造の床衝撃音レベルの特性を示すものである。図3から明らかなように、重量床衝撃音の遮断性能の指標となる中心周波数が63Hzの63Hz帯域における床衝撃音レベルは、連結部材5による複数の床パネル3の一体化によって低くなる。この結果から、連結部材5により複数の床パネル3を一体化することによって、床構造1における重量床衝撃音の遮断性能が高まることが分かる。
なお、床構造1においては、各床パネル3の上にパーティクルボードなどの床下地材がビス留めされる。この場合、床下地材によって各床パネル3が上方側(+Z側)から連結されることになるが、この床下地材だけでは、床構造1における重量床衝撃音の遮断性能を高めることが可能な程度にまで複数の床パネル3を強固に一体化することはできない。
また、本実施形態に係る床構造1では、既述の通り、各床パネル3の下方側(-Z側)に連結部材5が配置されているので、各床パネル3の上方側(+Z側)に連結部材が配置される場合と比較して、床レベルが変わることを抑制した上で連結部材5による連結によって複数の床パネル3を一体化することができる。これにより、床構造1の全体的な仕様の変更を可及的に抑止した上で、下方側からの連結部材5による連結によって複数の床パネル3を一体化し、床構造1における重量床衝撃音の遮断性能を的確に高めることができる。
各床パネル3の上方側に連結部材が配置される場合、床パネル3に対して立設される柱の領域で連結部材が分断される。この場合、連結部材による複数の床パネル3を一体化する効果が低下する。これに対し、本実施形態に係る床構造1では、各床パネル3の下方側に連結部材5が配置されているので、連結部材5が柱によって分断されることを回避できる。
図1及び図2に示されるように、連結部材5は、一対の第1連結部材51と、第2連結部材52とを含む。
一対の第1連結部材51は、X軸方向に延びる板状の部材である。一対の第1連結部材51は、例えば、長方形の平面形状を有する厚みが4.5mmの鋼板によって構成される。一対の第1連結部材51の幅方向の幅寸法は、例えば、50mmに設定される。一対の第1連結部材51の長手方向の長さ寸法は、連結対象の床パネル3の幅寸法及び連結枚数に基づいて設定される。例えば、幅寸法500mmの床パネル3を4枚連結する場合、一対の第1連結部材51の長手方向の長さ寸法は、1632mmに設定される。一対の第1連結部材51は、その長手方向をX軸方向に向け、幅方向をY軸方向に向け、厚み方向をZ軸方向に向けた状態で、X軸方向に並ぶ複数の床パネル3の下面33に当接するように配置される。
一対の第1連結部材51は、複数の床パネル3の各々のY軸方向の一端部34及び他端部35における支持領域341,351の内側に隣接する連結領域342,352を連結する。具体的には、一方の第1連結部材51は、複数の床パネル3の各々のY軸方向の一端部34における支持領域341の内側に隣接する連結領域342に対して下方側から当接した状態で、締結ボルト7によって固定されることにより、複数の床パネル3の一端部34における各連結領域342を連結する。この状態では、一方の第1連結部材51は、床梁2から-Y側に離間した位置で、複数の床パネル3の一端部34における各連結領域342を連結する。他方の第1連結部材51は、複数の床パネル3の各々のY軸方向の他端部35における支持領域351の内側に隣接する連結領域352に対して下方側から当接した状態で、締結ボルト7によって固定されることにより、複数の床パネル3の他端部35における各連結領域352を連結する。この状態では、他方の第1連結部材51は、床梁2から+Y側に離間した位置で、複数の床パネル3の他端部35における各連結領域352を連結する。
複数の床パネル3の各々の一端部34及び他端部35がそれぞれ第1連結部材51によって連結されることにより、各床パネル3の一端部34及び他端部35が個々に振動することを抑制できる。これにより、床構造1における重量床衝撃音の遮断性能を的確に高めることができる。
第2連結部材52は、一対の第1連結部材51と同様の形状及びサイズを有し、X軸方向に延びる板状の部材である。第2連結部材52は、複数の床パネル3の各々のY軸方向の一端部34と他端部35との間の中間部36を連結する。具体的には、第2連結部材52は、複数の床パネル3の各々の中間部36に対して下方側から当接した状態で、締結ボルト7によって固定されることにより、複数の床パネル3の各中間部36を連結する。この状態では、第2連結部材52は、床梁2からY軸方向に離間した位置で、複数の床パネル3の各中間部36を連結する。なお、図1及び図2では、複数の床パネル3の一端部34と他端部35との間においてY軸方向の中央位置に1つの第2連結部材52が設けられる例が示されているが、2つ以上の複数の第2連結部材52が設けられていてもよい。複数の第2連結部材52を設ける場合、複数の床パネル3の一端部34と他端部35との間において各第2連結部材52がY軸方向に等間隔をあけて並ぶように、各第2連結部材52を配置すればよい。この場合、例えば、複数の床パネル3の一端部34と他端部35との間においてY軸方向に三等分する位置にそれぞれ第2連結部材52を配置することが可能である。
複数の床パネル3の各々の一端部34及び他端部35がそれぞれ第1連結部材51によって連結されることに加えて、一端部34と他端部35との間の中間部36が第2連結部材52によって連結される。これにより、複数の床パネル3をより強固に一体化することができるため、複数の床パネル3が個々に回転やねじれを伴って振動することをより確実に抑制することができる。このため、床構造1における重量床衝撃音の遮断性能をより的確に高めることができる。
また、図1及び図2に示されるように、一対の第1連結部材51及び第2連結部材52はそれぞれ、複数の床パネル3の各々の下面33に当接する当接部53と、当接部53から下方に延出する延出部54と、を有している。当接部53は、X軸方向に延びる矩形平板状に形成される。当接部53は、X軸方向に並ぶ複数の床パネル3の各々に対応した位置に、締結ボルト7が挿通されるボルト挿通孔531を有している。延出部54は、当接部53に沿うようにX軸方向に延びるとともに、当接部53から下方に延出する。このような構成の一対の第1連結部材51及び第2連結部材52は、例えば、断面形状がL形となるように鋼板を曲げ加工することにより作製することができる。
一対の第1連結部材51及び第2連結部材52を、各床パネル3の下面33に当接する当接部53とその当接部53から下方に延出する延出部54とを有した構成とすることにより、各連結部材51,52の曲げ強度を高めることができる。これにより、複数の床パネル3の個々の振動を抑制するときに各連結部材51,52が変形することを抑制できるので、各連結部材51,52の振動抑制効果を高めることができる。
また、図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る床構造1は、複数の規制部材6を備えている。規制部材6は、複数の床パネル3の下方側(-Z側)において各床パネル3にそれぞれ対応して配置され、床梁2に対する各床パネル3の上方への移動を規制するための部材である。
規制部材6は、例えば、一般的にZクリップと称される部材によって構成される。規制部材6は、Z軸方向から見る平面視で、床梁2のフランジ21の下に配置されて当該フランジ21に下方側から対向する対向部62と、対向部62に対してY軸方向に沿って床梁2から離れる方向に延びて床パネル3の下面33に下方側から締結ボルト7によって固定される固定部61と、固定部61と対向部62とを接続する接続部63と、を有している。規制部材6では、固定部61に形成されたボルト挿通孔611に締結ボルト7が挿通された状態で、床パネル3に対して締結ボルト7によって固定部61が固定される。この状態で、床梁2のフランジ21に下方側から対向部62が対向することにより、床梁2に対する床パネル3の上方への移動を規制することができる。この際、複数の規制部材6はそれぞれ、固定部61において、一対の第1連結部材51と共通の締結ボルト7によって各床パネル3に固定される。
床構造1では、各規制部材6において固定部61が床パネル3の下面33に固定された状態で対向部62が床梁2のフランジ21の下に配置されて当該フランジ21に対向するため、床梁2に対する床パネル3の上方への移動を規制することができる。また、各規制部材6の固定部61が第1連結部材51と共通の締結ボルト7によって床パネル3に固定されることにより、例えば、規制部材6用の締結孔と第1連結部材51用の締結孔とを個別に床パネル3に形成する必要はなくなる。
また、規制部材6と第1連結部材51とが共通の締結ボルト7によって床パネル3に固定される場合、規制部材6の固定部61に形成されたボルト挿通孔611と、第1連結部材51の当接部53に形成されたボルト挿通孔531とが重なった状態で、締結ボルト7が挿通される。この状態では、第1連結部材51において当接部53から下方に延出する延出部54は、規制部材6の固定部61における対向部62が接続される側との反対の端部に近接するように配置される。このため、第1連結部材51の延出部54は、規制部材6の締結ボルト7を中心とした回転を規制するように規制部材6の固定部61に当接することが可能な部分となる。つまり、第1連結部材51の延出部54は、規制部材6の回転を規制する機能を有している。この場合、締結ボルト7によって規制部材6を床パネル3に固定するときに規制部材6が締結ボルト7を中心に回転することを防止できる。これにより、規制部材6を床パネル3に固定するときの作業性を向上することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る床構造1Aが図4に示される。ここでは、第1実施形態と異なる構成要素について説明し、その他の構成要素については説明を省略する。
第2実施形態に係る床構造1Aにおいては、連結部材5Aの構成が、第1実施形態とは異なっている。第1実施形態に係る床構造1では、X軸方向に並ぶ複数の床パネル3を連結する連結部材5は、X軸方向に延びる第1連結部材51及び第2連結部材52によって構成されていた。これに対し、第2実施形態に係る床構造1Aでは、X軸方向に並ぶ複数の床パネル3を連結する連結部材5Aは、Y軸方向に延びる板状の部材である。
連結部材5Aは、X軸方向に互いに隣接する2枚の床パネル3の間のY軸方向に延びる目地を下方側から覆うように各床パネル3の下面33に当接した状態で、締結ボルト7によって各床パネル3に固定されることにより、各床パネル3を連結する。この際、連結部材5Aは、各床パネル3の下方側において、防振材4が設けられた床梁2からY軸方向に離間した位置で各床パネル3を連結する。これにより、防振材4の弾性変形を阻害することなく防振材4の防振効果を維持したまま、連結部材5Aによる連結によって各床パネル3を一体化することができる。このような連結部材5Aによる各床パネル3の一体化によって、各床パネル3が個々に回転やねじれを伴って振動することを抑制できる。これにより、床構造1Aにおける重量床衝撃音の遮断性能を的確に高めることができる。
図4に示されるように、連結部材5Aは、各床パネル3の間の目地を覆うように各床パネル3の下面33に当接する当接部5A1と、当接部5A1から下方に延出する第1延出部5A2及び第2延出部5A3と、を有している。
当接部5A1は、Y軸方向に延びる矩形平板状に形成される。当接部5A1は、各床パネル3の下面33に当接した状態で締結ボルト7によって各床パネル3に固定される。
第1延出部5A2は、当接部5A1におけるX軸方向の端縁に沿うようにY軸方向に延びるとともに、当接部5A1から下方に延出する。
第2延出部5A3は、当接部5A1におけるY軸方向の一端部5A11及び他端部5A12の、規制部材6の固定部61に近接した位置から下方に延出する。
連結部材5Aを、各床パネル3の下面33に当接する当接部5A1とその当接部5A1から下方に延出する第1延出部5A2及び第2延出部5A3とを有した構成とすることにより、連結部材5Aの曲げ強度を高めることができる。これにより、各床パネル3の個々の振動を抑制するときに連結部材5Aが変形することを抑制できるので、連結部材5Aの振動抑制効果を高めることができる。
また、床構造1Aでは、複数の規制部材6はそれぞれ、連結部材5Aと共通の締結ボルト7によって各床パネル3に固定される。この場合、連結部材5Aの第2延出部5A3は、当接部5A1において規制部材6の固定部61に近接した位置から下方に延出している。このため、連結部材5Aの第2延出部5A3は、規制部材6の締結ボルト7を中心とした回転を規制する機能を有している。この場合、締結ボルト7によって規制部材6を床パネル3に固定するときに規制部材6が締結ボルト7を中心に回転することを防止できる。これにより、規制部材6を床パネル3に固定するときの作業性を向上することができる。
1,1A 床構造
2 床梁
3 床パネル
4 防振材
5,5A 連結部材
51 第1連結部材
52 第2連結部材
53 当接部
54 延出部
6 規制部材
61 固定部
62 対向部
7 締結ボルト(締結具)
X 第1方向
Y 第2方向

Claims (6)

  1. 第1水平方向に延び、前記第1水平方向と交差する第2水平方向に所定の間隔を隔てて配置される複数の床梁と、
    互いに隣り合う2本の前記床梁同士の間に跨り、且つ、前記第1水平方向に互いに隣接して配置された状態で前記各床梁に下方側から支持される複数の床パネルと、
    前記床梁と前記複数の床パネルとの間で弾性変形することにより前記複数の床パネルから前記床梁への振動の伝達を抑制する複数の防振材と、
    前記第1水平方向に並ぶ前記複数の床パネルを、各床パネルの下面に当接した状態で連結する連結部材と、を備え、
    前記連結部材は、前記床梁から前記第2水平方向に離間した位置に配置された状態で、前記複数の床パネルの各々に対して締結具によって固定されることにより前記複数の床パネルを連結する、床構造。
  2. 前記連結部材は、前記第1水平方向に延び、前記複数の床パネルの各々の前記第2水平方向の一端部及び他端部における前記床梁により支持される領域の内側に隣接する連結領域を連結する一対の第1連結部材を含む、請求項1に記載の床構造。
  3. 前記連結部材は、前記第1水平方向に延び、前記複数の床パネルの各々の前記第2水平方向の一端部と他端部との間の中間部を連結する第2連結部材を、更に含む、請求項2に記載の床構造。
  4. 平面視で前記床梁の下に配置されて当該床梁に対向する対向部と、前記対向部から前記第2水平方向で前記床梁から離れる方向に延びて前記床パネルの下面に固定される固定部と、を有し、前記床梁に対する前記床パネルの上方への移動を規制する規制部材を、更に備え、
    前記固定部は、前記連結部材と共通の前記締結具によって前記床パネルに固定される、請求項1~3のいずれか1項に記載の床構造。
  5. 前記連結部材は、前記規制部材の回転を規制するように前記規制部材に当接する部分を有する、請求項4に記載の床構造。
  6. 前記連結部材は、前記複数の床パネルの各々の下面に当接する当接部と、前記当接部から下方に延出する延出部と、を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の床構造。
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