JP5363272B2 - 地域警備システム - Google Patents

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Description

本発明は、住宅分譲地を含む特定地域の警戒を行う地域警備システムに関する。
個別の住宅や敷地等において、不審者の侵入に対して警戒を行う警備システムが一般的に知られている。例えば、住宅や敷地等に不審者が侵入した場合にはその不審者に警告等を発して威嚇したり、住人や警備会社等に通報したりするようになっている。
しかしながら、このような戸別単位で設置される警備システムはその設置費用や維持費用が負担となり、金銭的に余裕がある者しか導入できないというのが実情である。
そこで、複数の住宅が集合した分譲地という単位で防犯対策を実施することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この場合、住宅分譲地内の私道と公道との境界部に防犯ゲートが設置されており、各分譲区画地の所有者や該所有者に認められた者のみ私道への通過を許可することで、住宅分譲地への不審者の侵入を防止するというものである。これにより、警備システムの設置費用や維持費用の負担が分散され、個々の負担が小さくなって導入し易くなるというメリットがある。
特開2006−63582号公報
しかしながら、中には私道が設けられない住宅分譲地も存在するため、そのような分譲地の防犯対策に上記従来技術は適していない。また、近年の防犯意識の高まりから、学校への通学路など住宅分譲地の外であっても不審者に対する警戒が必要とされる場所もあるが、上記従来技術はあくまで住宅分譲地を外から遮断して不審者をシャットアウトするというものであるため、住宅分譲地外の防犯には全く対処できない。
そこで、本発明は、住宅分譲地を含む特定地域で警戒を行うことで、分譲地内はもとより分譲地外の者に対しても警戒を行える地域警備システムを提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明では、住宅分譲地を含む特定地域の警戒を行う地域警備システムであって、前記特定地域に設けられ、当該特定地域に存在する人を検知する人検知手段と、同じく前記特定地域に設けられ、前記住宅分譲地に住む住人のID情報を取得するID情報取得手段と、前記人検知手段により人が検知された場合に、前記ID情報取得手段による前記ID情報の取得結果に基づいて、その人が前記住人でないことを判別する非住人判別手段と、前記特定地域に少なくとも一つの警戒エリアを設けて、その警戒エリアに警戒レベルを設定する警戒設定手段と、前記非住人判別手段により非住人と判別された場合に、前記警戒エリアにて同エリアの警戒レベルに応じた警戒制御を実施する防犯制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この第1の発明によれば、人検知手段により特定地域に存在する人を検知すると、非住人判別手段は、ID情報取得手段による分譲地住人のID情報取得結果に基づいてその人が住人でないことを判別する。そして、住人でない(すなわち、非住人)と判別された場合に、防犯制御手段は警戒エリアとされたエリアでその警戒レベルに応じた警戒制御を実施する。住宅分譲地を含むだけでなく、警戒を必要とする分譲地外の特定エリア(小学校や通学路等)を含む地域を特定地域とすれば、その分譲地外の特定エリアを警戒エリアに設定することで、分譲地内はもとより分譲地外の不審者に対しても警戒を行える。
ここで、ID情報取得手段によって取得されるID情報とは、携帯電話や電子キー等のID端末から発信される固有のIDコード、監視カメラ等の撮影手段によって撮影された画像情報を解析して得られる顔情報等の人物情報が例として考えられる。そして、住人のID情報を予め登録しておけば、その登録情報に基づいて、前記人検知手段により検知された人が住人でないことの判別が可能となる。
前記人検知手段及び前記ID情報取得手段は、前記特定地域の境界部となっている道路の全域が人検知範囲や情報取得範囲となるように設置されていることが好ましい。これにより、特定地域に立ち入る人を確実に捕捉できる。また、この人検知手段及びID情報取得手段は前記特定地域の境界部だけでなく、前記特定地域内の道路全体も人検知範囲や情報取得範囲となるように、多数が特定地域内に点在していることが好ましい。これにより、特定地域の各所で人を検知したり、住人のID情報を取得したりして、その情報を警備に利用できる。人検知手段及びID情報取得手段の具体的な設置態様としては、道路や歩道等において、既設の電柱や信号機等の支柱を利用したり、設置ポールを新設したり、埋設したりして設置することが考えられる。
前記防犯制御手段によって実施される警戒内容は、非住人に対する威嚇、住人に対する注意喚起、警察や警備会社等への通報等が考えられ、これらが適宜併用されるとよい。非住人への威嚇については、特定地域内に設置された照明装置、音による警報装置等の手段を用いることが例として考えられる。住人への注意喚起については、住宅ごとに設置された宅内モニタ、住人所持の携帯電話、住人所有車両の車載モニタ等に警戒表示させることが例として考えられる。
この場合、照明装置としては、道路(車道や歩道等)に埋め込まれたもの、沿道の壁や塀、縁石等に設置されたもの、街灯、公園灯等が考えられる。この照明装置を用いた警戒制御では、警戒レベルごとにその点灯方式を変化させることが好ましい。具体的には、警戒レベルごとで照明装置を点滅させたり、点灯色を変更したり、非住人を追尾するように点灯位置を変更したりする等によって警戒内容を変化させることが考えられる。
前記警戒設定手段は、例えば、日時や不審者の行動態様(長時間滞在など)に応じて警戒エリアに設定された警戒レベルを適宜変更してもよい。これにより、要求される警戒の程度の変化に追従して警戒レベルが変更されるため、より実効性のある警戒を行うことができる。
第2の発明では、前記ID情報を取得した位置に基づいて、前記特定地域における前記住人の存在位置を把握する住人位置把握手段をさらに備えた。
この第2の発明によれば、住人位置把握手段によって把握された住人の存在位置情報から当該住人が所定エリア内に存在しているか否かを把握する等、その存在位置情報を利用して住人自身に対する警戒を行える。例えば、小学生や高齢者等、行動範囲がある程度限定される住人に対しては、その行動範囲を予め設定しておけば、当該住人の異常行動に対処できる点で有益となる。
第3の発明では、前記住人のID情報には特定の人属性情報が関連付けられるとともに、その人属性情報には属性ごとで異なる地域が前記特定地域として対応付けられており、前記特定地域において、当該特定地域と対応付けられた属性を有する住人の存在が前記住人位置把握手段によって把握されない場合に、住人用の警戒制御を実施する住人警戒制御手段をさらに備えた。
この第3の発明は、前記住人位置把握手段で把握された住人の存在位置情報を利用して行われる具体的制御の一つである。この発明によれば、住宅分譲地の住人が有する属性ごとに特定地域が対応付けられていて、対応する特定地域の外に住人が存在する場合には住人用の警戒制御が行われる。これにより、不審者に対する警戒だけでなく、住人自身の異常行動にも対処することができる。なお、人属性情報としては、性別(男性又は女性)、高齢(例えば、75歳以上)か否か、小学生か否か、障害の有無等、その人個人に関する情報である。例えば、小学生という属性を有する住人に対しては、通常の行動範囲(例えば、小学校や通学路、分譲地近所の公園等を含む地域)を特定地域とすれば、その特定地域で存在が把握されない場合には異常行動があるとして警戒を行える。
前記住人警戒制御手段によって実施される警戒内容は、特定地域外に存在する住人本人やその周辺エリアに存在する人等への注意喚起、当該住人の家族への注意喚起、警察や警備会社等への通報等が考えられ、これらが適宜併用されるとよい。異常行動した住人やその周辺エリアの住人等への注意喚起については、照明装置、音による警報装置、携帯電話での異常表示等の手段が例として考えられる。家族への注意喚起については、住宅ごとに設置された宅内モニタ、家族が所有する携帯電話、住人所有車両の車載モニタ等に異常表示させることが例として考えられる。なお、照明装置は前述したものと同様である。
なお、特定地域の外でも住人のID情報を取得すべく、前記ID情報取得手段は特定地域の外にも設置されていることが好ましい。また、住人の属性ごとに特定地域が設定されることから、その複数の特定地域をすべて含む広域地区にその全域が情報取得範囲となるように前記ID情報取得手段が設置されることが好ましい。この場合、広域地区内であって特定地域の外に存在する住人からもID情報を取得できるため、その住人の存在位置を前記住人位置把握手段によって把握することができる。
第4の発明では、前記警戒設定手段は、前記住人が前記人属性情報のうち特定の属性を有する場合に、その住人の存在位置が警戒エリアであればその警戒レベルを上げ、非警戒エリアであれば存在位置の周辺エリアを警戒エリアに設定するようにした。
この第4の発明によれば、住人の属性に合わせた警戒を実施できる。例えば、女性、小学生及び高齢者等の属性を有する場合、その住人との関係では非住人に対する警戒の必要性は高いことから、警戒レベルを上げる等の非住人に対する防犯性能を向上させることができる。
第5の発明では、前記特定地域における前記非住人の存在位置を把握する非住人位置把握手段を備えている。
この第5の発明によれば、特定地域における非住人の存否だけでなく、その非住人の存在位置まで把握されるため、当該非住人の存在位置周辺を特定してその周辺エリアだけで警戒を実施するなど、非住人の存在位置情報を利用してより実効性のある警戒を行うことができる。
第6の発明では、前記非住人位置把握手段は、前記人検知手段によって検知された人が前記非住人判別手段により非住人であると判別された場合に、当該非住人の存在位置を把握するようにした。
この第6の発明によれば、人検知手段により検知された人が非住人であると判別されると、前記非住人位置把握手段は当該非住人の存在位置を把握する。このように人検知手段の検知情報とID情報取得手段によるID情報の取得とが連動することで非住人の存在位置が把握されるため、その存在位置把握を好適に行える。
第7の発明では、前記警戒設定手段は、前記警戒エリアに複数の非住人が存在する場合にその警戒エリアの警戒レベルを上げ、非警戒エリアで複数の非住人が所定範囲内に存在することを把握した場合にその所定範囲を含む周辺エリアを警戒エリアとして設定するようにした。
この第7の発明によれば、複数の非住人が警戒エリアに存在すればその警戒エリアに設定されている警戒レベルが上がり、非警戒エリアで複数の非住人が所定範囲内に存在すればその周辺エリアが警戒エリアとされるため、非住人に対する防犯性能を向上させることができる。この場合、例えば複数の非住人が10メートル程度の範囲内に存在すれば、複数の非住人が所定範囲内に存在すると認定してよい。
第8の発明では、前記警戒設定手段は、非住人が前記特定地域に所定時間滞在する場合に、その特定地域に設定されている警戒エリアの警戒レベルを上げるようにした。
この第8の発明によれば、前記特定地域に非住人が所定時間滞在すれば、警戒エリアの警戒レベルが上がるため、非住人に対する防犯性能を向上させることができる。
ちなみに、上記第1乃至第8の各発明では、非住人判別手段により非住人と判別された者を防犯対象としているが、非住人であってかつ所定条件を満たす場合に当該非住人を不審者と判別する不審者判別手段を備え、単なる非住人ではなく不審者と判別された者を防犯対象とすることが好ましい。これにより警戒対象が絞り込まれ、非住人であっても現実には防犯対象でない者に対して不用意に警戒が実施されることを回避できる。なお、非住人が不審者と判別される所定条件としては、特定地域内に所定時間滞在していること等が例として考えられる。
モデル地区であるX地区の全体概略図。 地域警備システムの電気的構成を示すブロック図。 X地区における特定地域の設定状況を示す概念図。 各特定地域における警戒エリア及び警戒レベルの設定状況を示す図。 警戒レベルの変更を示す表。 道路と検知機器類の設置状況を簡略化して示す図。 侵入検知センサの設置構成を示す住宅の一部縦断面図。 発光追尾装置が設置された塀の正面図。 警戒レベルごとの制御内容を示す表。
以下に、地域警備システムの一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
この実施形態では、住宅分譲地、商店街、学校、通学路、公園等の各種特定エリアや、役所、郵便局、病院、スーパー等の公共又は民間施設が、一又は複数存在する比較的広範囲の地区を想定している。図1は、その一つのモデル地区であるX地区について、全体の概略を示す図である。便宜上、このX地区では図示のように碁盤の目に道路が整備されている。なお、この実施形態で用いられる用語として、「地区」は「地域」よりも広い範囲を示すものとする。
図1に示されているように、X地区は鉄道の駅前に広がる地区であり、特定エリアとしては住宅分譲地エリア11、小学校エリア12、公園エリア13、商店街エリア14、通学路エリア15及び駅ルートエリア16の各エリアが、施設としては病院21が存在している。なお、特定エリアを除く部分は一般エリアとする。各特定エリア11〜16のうち、住宅分譲地エリア11は多数(例えば、100戸程度)の住宅が建てられた比較的大規模な分譲地であり、そのエリア11内には戸別住宅の他、防犯管理センタ22が設置されている。駅ルートエリア16は住宅分譲地エリア11と駅とをつなぐルートに設定され、住宅分譲地エリア11の住人等が通勤や通学等のために駅との間を往復するのに利用するエリアである。通学路エリア15は住宅分譲地エリア11と小学校エリア12との間に設定され、住宅分譲地エリア11に居住する小学生はこの通学路エリア15を通って小学校エリア12との間を往復する。
このようなX地区において、少なくとも住宅分譲地エリア11が含まれるように一の又は複数の特定地域が設定されている。その一例として、住宅分譲地エリア11、小学校エリア12、公園エリア13、通学路エリア15を含むように設定された特定地域Aが図1に示されている。このように、X地区において設定された特定地域の警戒を行う地域警備システムがこの実施形態の特徴となっている。
そこで、まずはかかる地域警備システムの構成について説明する。図2はそのシステムの電気的構成を示すブロック図である。
この地域警備システムにおいては、住宅分譲地エリア11に居住する各住人によってID端末Tnがそれぞれ所持されるようになっている。ID端末Tnは常時携帯することが可能な小型機器であり、例えば、玄関ドアの開閉に使用される電子キーや、携帯電話、通信機能を有するICカードがID端末Tnとして用いられる。なお、住人ごとに形式・形態の異なるID端末Tnを使用してもよい。
ID端末TnにはメモリMnが設けられており、そのメモリMnにはそれぞれの所有者ごとに異なる固有のIDコードと、所有者ごとに登録される属性コードが予め記憶されている。IDコードは、少なくとも本システムにおいて、住宅分譲地エリア11の住人であり、かつ多数の住人の中から個別の住人が認識可能となる情報となっている。また、属性コードとは、性別(男性又は女性)、高齢(例えば、75歳以上)か否か、小学生か否か、障害の有無等といった人属性情報である。そして、ID端末Tnは無線通信機能を有しており、外部との間でIDコードや属性コードの無線通信が行われる。
なお、所持するID端末TnのIDコードが異なっていても、同じ属性を有するのであれば同一の属性コードが付与されている。例えば、住人J1が所持するID端末T1と住人J2が所持するID端末T2とでそれぞれ異なるIDコードが記憶されているが、いずれも小学生であれば「小学生」という属性コードがいずれのID端末T1,T2にも記憶されている。また、この属性コードは必要に応じて更新(書き換え)することが可能となっている。年齢を重ねることで変更される属性(例えば、小学生か否か等)もあるからである。この更新はIDコードに誕生日を含ませて自動的に行われるようにしてもよいし、ID端末Tnの入力装置等を利用して手動で行うようにしてもよい。
次に、地域警備システムは、管理サーバ31を備えている。管理サーバ31はCPU等からなるマイクロコンピュータを備えており、住宅分譲地エリア11の防犯管理センタ22に設置されている。この管理サーバ31がX地区に存在する人の各種情報を前記ID端末TnのIDコード、当該管理サーバ31に接続された人感センサ41や監視カメラ42等を通じて取得し、その情報に基づいて警戒制御を行う。
管理サーバ31はメモリとして、IDコード記憶部32、非住人情報記憶部33、設定情報記憶部34とを有している。IDコード記憶部32には、住宅分譲地エリア11の住人が所持する前記ID端末TnのIDコードが認証IDコードとして予め記憶されている。この認証IDコードを用いて管理サーバ31は受信したIDコードの認証を行う。非住人情報記憶部33には、IDコードの認証がNGの者(つまり、非住人)に関する情報(非住人情報)が記憶されている。非住人情報とは、監視カメラ42によって撮影された非住人の画像を解析して得られる人物情報(例えば、顔情報等)、非住人が所持する携帯電話等から得られたIDコード等である。管理サーバ31は、この非住人情報を用いて当該非住人に対する警戒を行う。設定情報記憶部34には、特定地域情報、警戒エリア情報、警戒レベル情報、警戒属性情報等の各種設定情報が記憶されている。これらの設定情報は管理サーバ31に接続された操作部35を用いて設定されるようになっている。なお、いったん設定されたこれらの情報は操作部35を用いれば変更することも可能である。
前記特定地域情報は、X地区における特定地域が本システムによって警戒を行う特定地域として設定された情報である。この特定地域は、X地区の前記各特定エリア11〜16のうち少なくとも住宅分譲地エリア11を含むように設定されている。また、特定地域はID端末Tnの属性コードと対応付けられており、その属性と関連するエリアが前記住宅分譲地エリア11の他に含まれるように設定されている。図3はそのようにして設定された特定地域の設定状況を示す概念図である。この図に例示されているように、特定地域Aは「小学生」という属性コードと対応付けられ、住宅分譲地エリア11に加えて小学校エリア12、公園エリア13及び通学路エリア15を含む小学生の通常行動範囲が設定されている。ちなみに、この特定地域Aについては、前記図1に、X地区での具体的な設定状態が図示されている。また、特定地域Bは「女性」という属性コードと対応付けられ、住宅分譲地エリア11に加えて駅ルートエリア16を含むように設定されている。特定地域Cは「高齢者」という属性コードと対応付けられ、住宅分譲地エリア11に加えて公園エリア13及び病院21を含むように設定されている。
前記警戒エリア情報は、特定地域情報として設定された前記各特定地域A〜Cにおいて、それぞれに含まれる特定エリア(商店街エリア14を除く各エリア11〜13,15,16)及び一般エリアのうち、所定のエリアが警戒エリアとして設定された情報である。この場合、一の特定地域には少なくとも一の警戒エリアが設定されている。
前記警戒レベル情報は、前記警戒エリアごとに設定された警戒レベルに関する情報である。警戒レベルとしては、通常レベルLV1又は高レベルLV2の二レベルがあり、そのいずれかのレベルが設定されている。
図4は、そのようにして設定された警戒エリア及び警戒レベルを例示する図である。この図に示されているように、前記各特定地域A〜Cでは、個々の地域A〜Cに含まれる全ての特定エリア(商店街エリア14を除く各エリア11〜13,15,16)が警戒エリアとして設定されている。そして、特定地域Aについては、住宅分譲地エリア11及び公園エリア13が通常レベルLV1に、小学校エリア12及び通学路エリア15が高レベルLV2に設定されている。特定地域Bについては、住宅分譲地エリア11が通常レベルLV1に、駅ルートエリア16が高レベルLV2に設定されている。特定地域Cについては、住宅分譲地エリア11及び公園エリア13が通常レベルLV1に設定されている。
ここで、これらの警戒レベルは操作部35によって設定された一例であるが、この警戒レベルは所定のレベル変更要素が存在する場合に、管理サーバ31は設定された警戒レベルを適宜変更するようになっている。図5は、その変更を例示する表である。レベル変更要素には、例えば次のような要素が考えられる。(a)住宅分譲地エリア11の戸別敷地へ侵入したこと又は各特定地域A〜Cに長時間滞在したこと、(b)夜間(例えば、PM10:00〜AM4:00)、(c)住人の周辺に不審者が存在すること、(d)各特定地域A〜Cに複数の不審者が存在すること、(e)非登校日、(f)朝と昼間(例えば、AM7:00〜PM16:00)等である。各特定地域A〜Cでは、(a)〜(d)の場合に住宅分譲地エリア11及び公園エリア13が高レベルLV2に引き上げられる。また、特定地域Aでは(b)、(e)の場合に小学校エリア12及び通学路エリア15が通常レベルLV1に引き下げられる。特定地域Bでは、(f)の場合に駅ルートエリア16が通常レベルLV1に引き下げられる。
警戒属性情報は、前記ID端末Tnに付与された前記属性コードのうち、住人を対象とする警戒が必要な属性コードとして設定された情報である。例えば、幼児、小学生、高齢者、障害者といった要保護性の高い場合が警戒を必要とする属性とされ、ここでは例として小学生及び高齢者が警戒属性情報として設定されている。
図2に戻り、前記管理サーバ31には、人感センサ41、監視カメラ42及びID通信装置43がそれぞれ接続されている。人感センサ41はその検知範囲で人を検知した場合に、人検知信号を管理サーバ31に対して出力する。この人検知信号を取得することにより、管理サーバ31はセンサ設置場所における人の存否を把握する。監視カメラ42はカメラ周辺を常時撮影し、その撮影画像情報を解析することで画像情報に含まれる人物情報を取得する。そして、この取得した人物情報を管理サーバ31に対して逐次出力する。ID通信装置43はその設置箇所周辺を通信範囲としてID端末(非住人所持のものも含む)との間で無線通信が可能であり、リクエスト信号を送信して応答したID端末からIDコードを取得する。このIDコード取得により、管理サーバ31はID認証を実施したり、ID端末Tnを所持する住人の存在を把握したりする。
ちなみに、前記人感センサ41が人検知手段に、前記ID通信装置43がID情報取得手段に相当する。監視カメラ42は管理サーバ31に画像情報を逐次出力するものとし、管理サーバ31がその画像情報から人物情報を取得するようにしてもよい。
これら人感センサ41、監視カメラ42及びID通信装置43は、X地区の道路全域(特定エリア11〜16内の道路も含む)が検知範囲、画像取得範囲及びID通信範囲としてカバーされるように、そのX地区の道路に多数設置されている。その設置態様としては、例えば、人感センサ41、監視カメラ42及びID通信装置43を一組の検知機器類44−nとし、それが道路に沿って数〜10m程度の間隔で、電柱や新設の設置ポールを利用して設置されている。そして、各人感センサ41、各監視カメラ42及び各ID通信装置43には、それぞれ機器番号が付与されている。検知機器類44から人検知信号、人物情報及びIDコードを取得すると、管理サーバ31はその機器番号によってその出力先の場所を把握する。したがって、管理サーバ31は人検知信号、人物情報及びIDコードの出力先から住人や非住人のX地区における存在位置を把握できるようになっている。
また、X地区には複数の特定地域A〜Cが設定されていることを前に述べた。これら各特定地域A〜Cは、前記人感センサ41等が設置された道路を境界として設定される。そして、人感センサ41等の検知機器類44は特定地域A〜Cの境界部となる道路全域及び地域内の道路全域が検知範囲となっている。前記図1には、そのように道路を境界として設定された特定地域Aが図示されている。なお、複数の特定地域A〜Cに重複する道路部分では、同一の検知機器類44が重複する特定地域の設定に関わっている。各特定地域A〜Cの境界となる道路及びその地域内にそれぞれ多数設置された検知機器類44から出力を受けることにより、管理サーバ31は特定地域A〜Cに人(住人・非住人)が存在するか否かについても把握する。
以上説明した検知機器類44の機能について、図6を用いてより具体的に説明する。図6は、道路と検知機器類44の設置状況を簡略化して示す図であり、ここではモデルとされたX地区からいったん離れ、一般化して考えてみる。図6において、道路α1〜α3,β1〜β3には検知機器類44が設置され、それぞれに機器番号「a11」「b11」等が付与されている。そして、機器番号「a31」の検知機器類44の情報取得範囲に人H1が存在すれば、「a31」の人感センサ41、監視カメラ42及びID通信装置43で情報が取得され、管理サーバ31はその人H1の存在位置を把握する。
また、道路α1線及びα2線並びにβ1線及びβ3線で囲まれた第1地域R1、道路α1線及びα3線並びにβ2線及びβ3線で囲まれた第2地域R2というようにして特定地域Rが設定される。第1地域R1の境界となる道路α1線に設置された機器番号「a11」の検知機器類44から出力があれば、管理サーバ31は第1地域R1に人H2が存在することを把握する。第1地域R1及び第2地域R2に重複する機器番号「b21」の検知機器類44から出力があれば、管理サーバ31は第1地域R1及び第2地域R2のいずれにも人H3が存在することを把握する。
X地区に設置された検知機器類44での人存在位置の把握、そのX地区における各特定地域A〜Cの設定やそれら各地域A〜Cでの人存在位置の把握も、この図6を用いて説明したようにして行われる。
図2に戻って、管理サーバ31には住宅分譲地エリア11に多数設けられた街灯46−n、及び住宅分譲地エリア11の外の各道路に沿って多数設けられた街灯47−nが接続されている。加えて、公園エリア13に多数設けられた公園灯48−nも接続されている。管理サーバ31は、指令信号を出力することにより各街灯46,47−nや各公園灯48−nの点灯制御を行う。この場合、各街灯46,47−n及び各公園灯48−nにも機器番号が付与されており、管理サーバ31は任意の街灯46,47−n又は公園灯48−nを選択してその点灯制御を実施することが可能となっている。各街灯46,47−n及び各公園灯48−nは点灯や点滅、点滅サイクルといった点灯方式、点灯色の変更(例えば、昼白色や電球色から青色、黄色、赤色等への変更)が可能となっており、その点灯方式や点灯色の変更を行うことで点灯制御が行われる。
また、管理サーバ31には外部通信装置36も接続されており、管理サーバ31は所定の場合にこの外部通信装置36を利用して、住人の携帯電話等の携帯機器、警備会社や警察等の機関に警戒信号を出力する。
さらに、管理サーバ31には住宅分譲地エリア11の各戸別住宅に対応したホームサーバ51−nが接続されており、管理サーバ31は各ホームサーバ51−nに対して指令信号を個別に出力する。ホームサーバ51−nはCPUや各種メモリ等からなるマイクロコンピュータを備えており、各戸別住宅に設置されている。ホームサーバ51−nには、侵入検知センサ52、宅内モニタ53及び発光追尾装置54がそれぞれ接続されている。ホームサーバ51−nは侵入検知センサ52の侵入検知信号を管理サーバ31に出力するとともに、管理サーバ31から受信した指令信号に基づいて宅内モニタ53及び発光追尾装置54の動作制御を行う。
侵入検知センサ52は戸別住宅の敷地に当該住宅の住人でない者が侵入したことを検知するセンサであり、ホームサーバ51−nを通じてその侵入検知信号を管理サーバ31が取得すると、管理サーバ31は非住人が戸別敷地に侵入したことを把握する。侵入検知センサ52の設置構成は次の通りである。図7は、侵入検知センサの設置構成を示す住宅の一部縦断面図である。この図7ではユニット式住宅を例としている。基礎61の上に建物ユニットの床大梁62が設置され、その床大梁62には外壁パネル63の下端側が取り付けられている。外壁パネル63のフレーム下端部には、その長手方向(外壁の壁面に沿った方向)に沿って長尺状をなす土台水切64が取り付けられている。土台水切64の内側スペースを利用し、長手方向に沿って所定間隔を隔てて侵入検知センサ52が設置されている。この侵入検知センサ52は人感センサとしての機能だけでなくID受信機能も備えており、センサ周辺に存在する人を単に検知するだけでなく、住人との識別用にIDコードも併せて受信するようになっている。このため、管理サーバ31は侵入検知信号を取得すると、ID認証を行って住人でないと判断した場合に侵入者があったと把握する。
宅内モニタ53は例えば戸別住宅のリビング壁面等に設置されており、X地区に点在する前記監視カメラ42や戸別住宅の外壁に取り付けられた監視カメラの撮影画像を表示するモニタ、報知音や音声を出力可能なスピーカ、黄色や赤色で不審者の警戒や住人の異常に関する点灯表示装置を有している。管理サーバ31による警戒制御の一環として、この宅内モニタ53の点灯表示装置で住宅内に存在する住人に注意を喚起する。
発光追尾装置54は戸別住宅の敷地内外を区画する塀やフェンス等の外構に沿って設置され、戸別敷地の周囲を徘徊する人に追従するように発光してその者を威嚇する装置である。図8は、この発光追尾装置が設置された塀の正面図である。この図に示されているように、発光追尾装置54は、戸別住宅71の敷地内外を区画する塀72の上部に設けられている。この発光追尾装置54は、所定間隔ごとに設けられた人感センサ73と、塀に沿って多数設けられた発光ユニット74とを備え、人感センサ73によって人が検知されるとその検知された人感センサ73に対応する発光ユニット74のみが発光する。このため、人が移動して検知される人感センサ73が変われば、従前の人感センサ73に対応する発光ユニット74が消灯し、新たに検知した人感センサ73に対応する発光ユニット74が発光する。このようにして、人の移動に追尾しながら発光するようになっている。ホームサーバ51−nは、かかる発光追尾装置54のオンオフや発光色(黄色又は赤色)を制御する。
以上が地域警備システムの構成である。上記説明から把握されるように、この実施形態では、管理サーバ31が非住人判別手段、警戒設定手段、防犯制御手段、住人警戒制御手段、住人位置把握手段及び非住人位置把握手段に相当する。
次に、この地域警備システムにおいて、管理サーバ31によって実行される警戒制御処理を説明する。
まず、不審者を対象とした防犯制御処理について説明する。予め設定されている各特定地域A〜Cにおいて、人感センサ41によって人検知されると、その人に対してID認証を行う。この認証処理では、ID通信装置43よりリクエスト信号を送信し、その応答として住人のID端末TnからIDコードを受信したか否かを判別する。その受信があれば、そのIDコードはIDコード記憶部32に記憶された認証IDコードと一致するため、その人は住宅分譲地エリア11の住人であると判断する。
これに対し、認証IDコードを受信しない場合は認証NGとし、その人は住宅分譲地エリア11の住人でない非住人であると判断する。この場合、監視カメラ42から得られた当該非住人の人物情報等の非住人情報を非住人情報記憶部33に記憶する。この非住人情報をもとに、非住人が各特定地域A〜C内に所定時間(例えば、数10分〜1時間程度)滞在しているかを判別し、所定時間滞在している場合にその非住人を不審者であると認定して警戒を実施する。なお、このように所定時間滞在を不審者認定の条件としたのは、非住人とはいっても単なる通行人等も含まれ、その全部に対して防犯対策を行う必要がないからである。
不審者に対して実施する警戒は警戒エリアにおいて行われ、その警戒エリアに設定された警戒レベルに応じた内容となっている。なお、予め所定のレベルが設定されていても、前述したレベル変更要素が存在すれば自動的に変更される。
警戒レベルごとの具体的な警戒制御内容は、次の通りである。図9は、その制御内容を表にして示している。警戒レベルが通常レベルLV1である場合、不審者に対して警戒中であることを知らせるべく、不審者周辺の街灯46,47及び公園灯48を選択的に青色点灯へ変更し、各戸別住宅の発光追尾装置54をオンして黄色点灯で追尾可能な状態とする。また、宅内モニタ53の点灯表示装置で黄色の不審者警戒表示を行わせることにより、住宅内の住人に対して注意を喚起する。
一方、警戒レベルが高レベルLV2である場合、不審者周辺の街灯46,47及び公園灯48を選択的に黄色点滅へ変更し、発光追尾装置54は赤色点灯で追尾可能な状態とし、不審者に対する威嚇度を上げる。また、外部通信装置36によって住人の携帯電話、警備会社や警察等の機関に通報する。さらに、宅内モニタ53の点灯表示装置で赤色の不審者警戒表示を行わせることにより、住宅内の住人に喚起する注意の程度を上げる。
したがって、各特定地域A〜Cでは住宅分譲地エリア11が警戒エリアとして通常レベルLV1が設定されているため、ここに不審者が侵入すると、前述した通常レベルLV1の警戒制御を実施する。また、特定地域Aでは小学校エリア12や通学路エリア15が警戒エリアとされ、高レベルLV2が設定されているため、ここに不審者が侵入すると、前述した高レベルLV2の警戒制御を実施する。
次に、住人を対象とした住人警戒制御処理について説明する。
まず、X地区に存在している住人が所持するID端末TnよりIDコードを受信し、X地区における住人の存在位置を把握する。この場合、IDコードを受信したID通信装置43の機器番号からその存在位置を把握できる。また、IDコードと併せて受信した属性コードを設定情報記憶部34に記憶されている警戒属性情報と照合し、当該住人が警戒属性を有するか否かを判別する。そして、警戒属性を有する場合には、その警戒属性に対応付けられた特定地域情報を設定情報記憶部34から読み出し、当該警戒属性を有する住人がその対応する特定地域に存在しているか否かを判断する。
その結果、特定地域に存在していれば、警戒属性を有する住人は許容された範囲内で活動しているため、その住人に対して警戒は行われない。これに対し、特定地域の外に存在している場合には、警戒属性を有する住人が異常行動を示したものとして、その住人に対して警戒を実施する。
この実施形態では、例として小学生及び高齢者が警戒属性とされている。小学生属性のID端末Tnを所持する住人がX地区に存在することが把握されると、その住人が特定地域Aの外に存在する場合に異常行動を示したものとして警戒を行う。また、高齢者属性のID端末Tnを所持する住人がX地区に存在することが把握されると、その住人が特定地域Cの外に存在する場合に異常行動を示したものとして警戒処理を行う。
実施される具体的な警戒制御としては、異常行動を示した住人本人やその周辺に存在する人に対して警戒中であることを知らせるべく、当該住人周辺の街灯46,47及び公園灯48を選択的に黄色点滅させる。また、外部通信装置36によって当該住人の家族の携帯電話、警備会社や警察等の機関に通報する。さらに、当該住人が居住する住宅やその隣近所の住宅において、宅内モニタ53の点灯表示装置で警戒属性を有する住人が異常行動を示した旨の表示を行わせることにより、宅内の住人に注意喚起する。
以上により、本実施形態の地域警備システムによれば、以下に示す有利な効果が得られる。
(1)各特定地域A〜Cに存在する人が人感センサ41により検知されると、認証IDコードを受信したか否かによりその人が住人か非住人かを判別する。そして、非住人である場合、警戒エリアとされたエリアでその警戒レベルに応じた警戒制御を実施する。各特定地域A〜Cは、住宅分譲地エリア11を含むだけでなく、警戒を必要とする分譲地外の特定エリア(商店街エリア14を除く各エリア11〜13,15,16)を含むように設定され、その特定エリアが警戒エリアとして設定されている。このため、住宅分譲地エリア11はもとより、その住宅分譲地エリア11の外に存在する不審者に対しても警戒を行える。
(2)警戒エリアには所定の警戒レベルが設定されているが、上記(a)〜(e)のように日時や不審者の行動態様等を基にしたレベル変更要素が生じると、警戒エリアに設定された警戒レベルが変更される。このため、要求される警戒の程度に応じてより細やかな警戒を行うことができる。
(3)ID端末Tnには住人が属する特定の属性コードがIDコードとともに付与されており、前記属性コードごとに各特定地域A〜Cのいずれかが対応付けられている。そして、認証IDコードの受信によりX地区における住人の存在位置を把握し、それが対応する特定地域の外であれば住人用の警戒制御を実施する。これにより、不審者に対する警戒だけでなく、住人自身の異常行動にも対処することができる。例えば、小学生の住人がその通常の行動範囲である特定地域Aの外に存在する場合、異常行動があるとしてそれに対処することができる。
(4)認証IDコードを受信しないために非住人と判別された場合、その非住人の人物情報等を取得して当該非住人の存在位置も把握する。そして、各特定地域A〜Cに所定時間滞在して不審者と認定された非住人に対して警戒を行う場合、その存在位置周辺を特定してその周辺エリアで警戒(街灯46,47や公園灯48の点灯制御)を実施する。これにより、不審者に対して実効性のある警戒を行うことができる。
(5)ID認証によって非住人と判別されただけで警戒を行うのではなく、その非住人が所定時間滞在するなどの所定条件を満たした場合にのみ、その非住人を不審者と認定して警戒を実施している。警備の対象を各特定地域A〜Cまで広げたことにより、検知される非住人の中に防犯対象でない者が存在する割合も増加する。そこで、このように所定条件を満たした場合にのみ不審者と認定すれば警戒対象が絞り込まれることになり、不用意に警戒が実施されることを回避できる。
なお、以上説明した実施の形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
(a)上記実施の形態では、人感センサ41によって人検知を行っているが、自動車等の車両に乗って各特定地域A〜Cに進入することもあることから、車両を検知する検知センサが設置されてもよい。また、人に付与されたIDコードを用いて住人か非住人かを判別するだけではなく、ETC車載機等で車両に付与されたIDコードを用いて住人か非住人かを判別するようにしてもよい。その他、住人が飼っているペットにもIDコードを付与するようにしてもよい。
なお、このように車両IDコードやペットのIDコードも認証可能な構成を採用すれば、車両やペットにも特定地域を設定して上記実施形態における住人警戒制御処理と同様な処理を行える。これにより、車両やペットが特定地域の外に存在すると警戒が行われるため、車両の盗難やペットの逃出し防止に役立てることができる。もっとも、住人が車両を利用して外出する場合にもこの警戒制御処理が行われてはかえって不都合となるため、住人自身が制御のオンオフを切り替えるようにするとよい。
(b)上記実施の形態では、各特定地域A〜Cで検知された人が非住人である場合、地域内に所定時間滞在することでその者を不審者と認定するようにしているが、非住人であれば直ちに不審者であるとして警戒処理を行うようにしてもよい。また、滞在時間だけで不審者か否かを判別するのではなく、監視カメラ42で撮影した画像を解析し、不審な服装や行動様式として予め設定された情報に該当する場合に、その非住人を不審者として認定するようにしてもよい。また、指名手配犯や逃亡者等、予め不審者であることが確定している者については、その顔情報等の人物情報を不審者情報として予め記憶させておいてもよい。
(c)上記実施の形態では、各特定地域A〜Cにおいて、住宅分譲地エリア11等の特定エリアのみが警戒エリアとして設定されているが、特定エリア外の一般エリアを警戒エリアとして設定してもよい。この場合、一般エリアは通行人等の住人以外の者が数多く存在するため、そこに設定される警戒レベルは通常レベルLV1かそれよりも低レベルに設定するとよい。
(d)警戒エリアや警戒レベルの設定及びその変更については、さらに別の態様も考えられる。その考えられる態様をいくつか列挙する。
警戒レベルの設定は通常レベルLV1と高レベルLV2の二段階だけではなく、より他段階のレベルを設定してもよい。こうすることで、より細やかな警戒制御を実施できる。
住人が女性、幼児、小学生及び高齢者等の属性を有する場合、その属性との関係では不審者に対する警戒の必要性が一般的に高い。このため、当該特定の属性を有する住人が警戒エリア内に存在することをレベル変更要素とし、警戒レベルを上げるようにしてもよい。また、仮に当該特定の属性を有する住人が、警戒エリアとして設定されていない一般エリアに存在する場合には、その存在位置の周辺エリアを警戒エリアとして設定し、当該周辺エリアについて警戒レベルに応じた警戒を実施するようにしてもよい。
警戒エリアとして設定されていない一般エリアに複数の不審者が存在する場合、その複数の不審者同士が所定範囲内(例えば、10メートル程度の範囲)に存在するのであれば、その所定範囲を含む周辺エリアを警戒エリアとして設定し、その周辺エリアについて警戒レベルに応じた警戒を実施するようにしてもよい。この場合、同一の機器番号が付与された監視カメラ42又はID通信装置43にて複数の不審者が検知されたことで、複数の不審者が所定範囲内に存在すると判別するようにしてもよい。
(e)上記実施の形態では、不審者を対象とする警戒でも、住人を対象とする警戒でも、警戒内容として街灯46,47及び公園灯48の点灯制御を行っているが、警戒内容は任意に設定できる。X地区に点在するように多数のスピーカを設置して、不審者や住人周辺のスピーカから選択的に警報音を出力させるようにしてもよいし、宅内モニタ53のスピーカから警報音を出力させるようにしてもよい。
また、外部通信装置36を用いて、不審者周辺に存在する住人所有の登録車両に不審者が存在する旨の情報を送信し、その車載表示モニタに警告を報知したり、モニタ上の地図に不審者が存在する位置を表示させたりしてもよい。その他、不審者が利用している車両の表示モニタに警告表示させ、不審者を威嚇するようにしてもよい。
さらに、深夜や早朝といった人があまり活動していない時間帯では、街灯46,47や公園灯48の点灯制御、スピーカによる警報音報知を行っても、住人等への注意喚起という効果が得られにくい場合もある。このため、住宅分譲地エリア11の住人に緊急当番を割り当て、その当番住人に注意喚起させるようにしてもよい。
(f)上記実施の形態では、発光追尾装置54は塀72に設置されているが、その発光追尾装置54を道路(車道及び歩道を含む)や、沿道の縁石等に埋め込んで設置してもよい。
(g)上記実施の形態では、住人に対する警戒として、警戒属性を有する住人がその属性に対応した特定地域A,Cの外に存在する場合に警戒を行うようにしたが、これ以外の警戒も考えられる。例えば、住人のIDコードを特定のID通信装置43と対応付け、当該特定のID通信装置43とは異なるID通信装置43でIDコードを受信した場合に警戒を行うようにしてもよい。例えば、徘徊癖があるために外出禁止とする必要がある高齢者については、その高齢者が住宅内に存在する場合にその者のIDコードを受信するID通信装置43を設定しておく。この高齢者住人が外出すると、そのIDコードを受信するID通信装置43が変更されるため、これにより異常行動を示したものとして警戒を行うようにしてもよい。
(h)上記実施の形態では、IDコード記憶部32には住宅分譲地エリア11の住人に付与されたIDコードを予め記憶させているが、非住人であっても住宅分譲地エリア11への出入りが許可された者のIDコードを記憶させておいてもよい。例えば、郵便や新聞配達人、宅配業者、公共料金の集金人等の定期的に住宅分譲地エリア11へ出入りする者に、所定時間に限定して立入許可する専用IDコードが付与されたID端末Tを貸与することが考えられる。
(i)上記実施の形態では、住人か非住人かを判別するID情報として、ID端末Tnに付与された固有のIDコードを用いているが、監視カメラ42によって撮影された画像情報を基に得られた顔情報等の人物情報を住人判別用のID情報として利用してもよい。この場合、監視カメラ42がID情報取得手段となる。
11…住宅分譲地エリア、31…管理サーバ(非住人判別手段、警戒設定手段、防犯制御手段、住人警戒制御手段、住人位置把握手段及び非住人位置把握手段)、41…人感センサ(人検知手段)、43…ID通信装置(ID情報取得手段)、A〜C…特定地域。

Claims (8)

  1. 住宅分譲地を含む特定地域の警戒を行う地域警備システムであって、
    前記特定地域に設けられ、当該特定地域に存在する人を検知する人検知手段と、
    同じく前記特定地域に設けられ、前記住宅分譲地に住む住人のID情報を取得するID情報取得手段と、
    前記人検知手段により人が検知された場合に、前記ID情報取得手段による前記ID情報の取得結果に基づいて、その人が前記住人でないことを判別する非住人判別手段と、
    前記特定地域内に少なくとも一つの警戒エリアを設けて、その警戒エリアに警戒レベルを設定する警戒設定手段と、
    前記非住人判別手段により非住人と判別された場合に、前記警戒エリアにて同エリアの設定された警戒レベルに応じた警戒制御を実施する防犯制御手段と、
    を備え、
    前記警戒設定手段は、非警戒エリアで複数の非住人が所定範囲内に存在することを把握した場合にその所定範囲を含む周辺エリアを警戒エリアとして設定することを特徴とする地域警備システム。
  2. 前記警戒設定手段は、前記警戒エリアに複数の非住人が存在する場合にその警戒エリアの警戒レベルを上げることを特徴とする請求項1に記載の地域警備システム。
  3. 前記ID情報を取得した位置に基づいて、前記特定地域における前記住人の存在位置を把握する住人位置把握手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の地域警備システム。
  4. 前記住人のID情報には特定の人属性情報が関連付けられるとともに、その人属性情報には属性ごとで異なる地域が前記特定地域として対応付けられており、
    前記特定地域において、当該特定地域と対応付けられた属性を有する住人の存在が前記住人位置把握手段によって把握されない場合に、住人用の警戒制御を実施する住人警戒制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の地域警備システム。
  5. 前記警戒設定手段は、前記住人が前記人属性情報のうち特定の属性を有する場合に、その住人の存在位置が警戒エリアであればその警戒レベルを上げ、非警戒エリアであれば存在位置の周辺エリアを警戒エリアに設定することを特徴とする請求項に記載の地域警備システム。
  6. 前記特定地域における前記非住人の存在位置を把握する非住人位置把握手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の地域警備システム。
  7. 前記非住人位置把握手段は、前記人検知手段によって検知された人が前記非住人判別手段により非住人であると判別された場合に、当該非住人の存在位置を把握するようにした請求項に記載の地域警備システム。
  8. 前記警戒設定手段は、前記非住人が前記特定地域に所定時間滞在する場合に、その特定地域に設定されている警戒エリアの警戒レベルを上げることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の地域警備システム。
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