JP5362383B2 - ブラケット取り付け治具 - Google Patents

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Description

本発明は、患者の歯の矯正を行う際に用いられるブラケットを位置決めするための取り付け治具に関する。
患者の歯の矯正を行う手段として、それに利用される歯科矯正装置のブラケットを患者の歯に取り付ける場合、その歯の舌側面に歯科矯正装置のブラケットを接着することが行われている。しかしながら、歯の舌側面は、唇側面と比べ複雑な形状をしていることおよび奥まった位置にあることから、歯科矯正装置のブラケットの理想的な位置決めが困難である。図6は、この発明の背景となる従来の歯科矯正装置のブラケット取り付け治具100である。この従来のブラケット取り付け治具100は、歯の矯正を行うためのブラケット110を位置決めして取り付けるブラケット取り付け治具100であって複数種の硬度の異なる部材から構成されており、歯に接する最も内側の部材102を、その外側の部材104よりも低硬度の部材としたものである(特許文献1参照)。
特開2006−043121号公報
しかしながら、このブラケット取り付け治具100にブラケット110を取り付けた状態では、図6に示すとおり、ブラケット110が低硬度の部材の中に埋まっているため、歯科矯正装置のブラケット110の着脱が迅速に行いにくい問題がある。また、ブラケット取り付け治具100にブラケット110の取り付けられている状態が外から確認しづらい。さらに、ブラケット取り付け治具100からブラケット110の着脱を繰り返すことによって、ブラケット取り付け治具100の内側の部材102においてブラケット110が取り付けられる部分が磨耗しやすくなるため、ブラケット110の取り付け位置の精度が低下する問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、患者の歯に歯科矯正装置のブラケットを着脱自在に、かつそれを迅速にできるブラケット取り付け治具を提供することである。
この発明にかかるブラケット取り付け治具は、歯の矯正を行うに際して、患者の歯の舌面側に接着固定する歯科矯正用の磁性体により形成されるブラケットを位置決めし、患者の歯に取り付けるためのブラケット取り付け治具であって、ブラケットの背面部の突部を嵌め込むための凹部が形成されるブラケット保持部と、ブラケット保持部と一体に形成され、歯の切縁または咬合面の陰型である治具維持面が形成される治具補助部とを備え、ブラケット保持部の内部には、ブラケットを磁力で保持するための磁石からなる接合手段が設けられ、凹部において、ブラケットと接合手段とを直接接触させるための開口部が形成されることを特徴とする、ブラケット取り付け治具である。
また、この発明にかかるブラケット取り付け治具では、凹部は、ブラケットの背面部の突部における上部のみを嵌め込むように形成されることが好ましい。
さらにまた、この発明にかかるブラケット取り付け治具では、ブラケット保持部の内部において、凹部の深さ方向に対して直角の方向の接合手段の幅は、凹部の深さ方向に行くにしたがって広くなっていくように形成されることが好ましい。
この発明にかかるブラケット取り付け治具では、ブラケットの背面部の突部が凹部に保持され、かつ磁石の磁力により歯科矯正装置のブラケットがブラケット取り付け治具に取り付けられているので、ブラケット取り付け治具からブラケットを着脱自在に、かつ迅速に行うことができ、さらに、凹部において、ブラケットと接合手段たる磁石とを直接接触させるための開口部を設けることで、このブラケット取り付け治具にブラケットをしっかりと位置決めし、固定することができる。
また、この発明にかかるブラケット取り付け治具では、ブラケットの背面部の突部の上部のみが凹部に保持されてブラケットがブラケット取り付け治具に取り付けられると、外部から視認出来る状態であるので、患者の歯にブラケットを取り付ける際に、所定の場所に精度よく取り付けることができ、さらに、ブラケットに塗布された余剰の接着剤を容易に取り除くことができる。
また、この発明にかかるブラケット取り付け治具では、ブラケット保持部の内部において、凹部の深さ方向に対して直角の方向の接合手段の幅は、凹部の深さ方向に行くにしたがって広くなっていくように形成されると、ブラケット保持部から接合手段が容易に抜けることを防止することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
(A)は、この発明にかかるブラケット取り付け治具によって患者の歯に取り付けられるブラケットの一例の斜視図であり、(B)は、この発明にかかるブラケット取り付け治具によって患者の歯に取り付けられるブラケットの他の例の斜視図である。 (A)は、図1(A)のブラケットが、患者の歯の舌側面に取り付けられた状態を示す図であり、(B)は、図1(A)のブラケットが患者の歯の舌側面に複数取り付けられた状態を示す概略図である。 この発明にかかるブラケット取り付け治具を示す図であり、(A)は、その正面図であり、(B)は、その背面図であり、(C)は、その側面図であり、(D)は、その断面図である。 (A)〜(E)は、この発明にかかるブラケット取り付け治具の作製方法を説明するための模式図である。 この発明にかかるブラケット取り付け治具を使用して患者の歯にブラケットを取り付ける際の様子を示す模式図である。 従来のブラケット取り付け治具を示す図である。
本発明にかかるブラケット取り付け治具は、歯の舌面側に歯科矯正装置を取り付けて歯の矯正を行う、マルチリンガルブラケット法において用いられるものである。最初に、図1において、本実施形態に係るブラケット取り付け治具に使用される歯科矯正装置のブラケット10,30について説明する。
図1(A)は、この発明にかかるブラケット取り付け治具によって歯に取り付ける歯科矯正装置のブラケットの一例を示す斜視図である。この歯科矯正装置のブラケット10(以下、単にブラケット10という)は、患者の歯90(以下、単に歯90という)に接着される略長方形の板状をしたベース12と、突部14とを有している。突部14は、ベース12の背面16、すなわち、歯90に接着される面(接着面18)とは反対側の面に歯科矯正用のワイヤー24(以下、単にワイヤー24という)が嵌まるスロット20と、スロット20の両側で外側に張り出したタイウイング22a,22bとを備えている。タイウイング22a,22bにより挟まれたスロット20の上面において、スロット縁21a,21bが形成される。
また、図1(B)は、この発明にかかるブラケット取り付け治具によって歯に取り付ける他の例の歯科矯正装置のブラケット30を示す斜視図である。歯科矯正装置のブラケット30(以下、単にブラケット30という)は、歯90に接着される略長方形の板状をしたベース12と、突部14とを有している。突部14は、ベース12の背面16、すなわち、歯90に接着される面(接着面18)とは反対側の面に形成される。突部14は、ベース12から上方に突出している突出部32と、突出部32の上方に設けられた、ベース12に比べ小さな略長方形の板状のバイトプレーン34と、突出部32の下方の部分から側方に向かってT字型の形状をしたフック36により構成される。また、フック36とバイトプレーン34との間において、歯90の根元側に向けて開口した隙間に、ワイヤー24が通されるスロット20が形成される。さらに、フック36とベース12との間で、歯90の根元方向に向けて開口した隙間によって、タイウイング22aが形成され、ベース12とバイトプレーン34との間で、歯90の先端方向に向けて開口した隙間によって、タイウイング22bがそれぞれ形成されている。
図2(A)および図2(B)は、ブラケット10が、歯90の舌側面80に取り付けられた状態を示す図および概略図である。ブラケット10は、ベース12の接着面18が接着剤26により歯90の舌側面80に接着(ボンディング)されることにより歯90に固定される。このブラケット10は、図2(B)に示すとおり、矯正すべき患者の複数の歯90に適宜固定される。そして、ブラケット10におけるスロット20にワイヤーが結紮され(図示せず)、タイウイング22a,22bは、スロット20に挿入されたワイヤー24をブラケット10に結紮して固定するための細いワイヤーやゴム等を掛けるために利用される。
また、ブラケット30についても、同様に、歯90に接着剤によって接着されることで固定される。この場合、ブラケット30におけるスロット20にワイヤー24が結紮される。タイウイング22a,22bは、スロット20に挿入されたワイヤー24をブラケット30に結紮して固定するための細いワイヤーやゴム等を掛けるために利用される。
これらのブラケット10,30は、歯の舌側面に取り付ける事で患者の歯を矯正するマルチリンガルブラケット法により使用されるものである。本発明のブラケット取り付け治具に使用されるブラケット10,30の材料は、例えば、ニッケル、コバルト、チタン等の磁性体の金属により形成されるものである。ブラケット10,30は、それ自体が矯正力を有するものではなく、スロット20にワイヤー24を結紮し、そのワイヤー24の力を正確に歯に伝えるための治具である。そのため、ブラケット10,30を歯の正確な位置に取り付けることが重要となる。また、一般にワイヤー24は、ステンレスあるいはニッケルとチタンの合金であるNiTiを材料とするものが使用される。
次に、ブラケット10,30を患者の歯90の理想的な位置に取り付けるための本発明にかかるブラケット取り付け治具について説明する。
図3において、ブラケット取り付け治具40を示す。図3(A)は、その正面図であり、図3(B)は、その背面図である。図3(C)は、その側面図を示し、図3(D)は、その断面図を示す。また、図3(A)ないし図3(D)においては、上方を上端とし、下方を下端とする。また、正面図に示す面を裏面84とし、背面図に示す面を表面86とする。
ブラケット取り付け治具40は、ブラケット10を位置決めして患者の歯90の舌側面80に取り付けるための治具である。ブラケット取り付け治具40は、この治具を形成する治具本体部42と磁石からなる接合部材60とにより構成される。
治具本体部42は、ブラケット保持部44、接合部材保持部48および治具補助部46が一体に形成される。治具本体部42の一方端側には、ブラケット保持部44が形成される。また、ブラケット保持部44の内部には、接合部材保持部48が形成される。治具本体部42の他方端側には、治具補助部46が形成される。治具本体部42は、ブラケット保持部44が形成される側よりも治具補助部46が形成される側の幅が広くなるように形成され、その結果、背面視略T字型の形状に形成される。
ブラケット保持部44は、ブラケット10をブラケット取り付け治具40に保持するために設けられる。ブラケット保持部44は、治具本体部42の一方端側に形成される。ブラケット保持部44は、平面部50と凹部52とを有する。このブラケット保持部44の裏面84には、平面部50が平面にして形成される。このブラケット保持部44の平面部50の略中央部には、ブラケット10の突部14を嵌め込み、固定するためのブラケット10の突部14の形状に対応した凹部52が形成される。
ブラケット保持部44に形成されている凹部52は、ブラケット10の突部14を保持するために設けられる。凹部52は、ブラケット10の突部14の形状に対応して上下方向に縦長である略直方体の空間として形成され、突部14を上下左右から囲むように形成される。これにより、ブラケット10がブラケット取り付け治具40からずれることなく、確実にブラケット10を固定することができる。また、ブラケット10が、ブラケット取り付け治具40に対して、90度回転した状態で取り付けられることを防止することができる。また、ブラケット10の突部14の上部に形成されているタイウイング22a,22bのみを上下左右から囲むような略直方体の空間に形成されてもよい。これにより、ブラケット10を患者の歯90に取り付けた後にブラケット取り付け治具40をスムーズに取り付け、取り外すことができる。
また、凹部52にブラケット10の突部14を嵌め込んだときに、その凹部52において、その突部14の上面が接触する面には、例えば略円形に開口した開口部54が形成される。その結果、開口部54を介して、接合部材保持部48と凹部52とが連結される。
接合部材保持部48は、接合部材60を保持するために設けられる。接合部材保持部48は、ブラケット保持部44の内部に形成される。接合部材保持部48には、接合部材60たる磁石が配置される。なお、本実施例においては、接合部材60は、例えば、略球形に形成されているので、接合部材保持部48は、接合部材60と略同じ大きさの球形に形成されている。なお、この接合部材60に用いられる磁石の直径の大きさは、略円形に開口した開口部54の直径の大きさよりも大きい。
治具補助部46は、ブラケット取り付け治具40を患者の歯90に取り付けるために設けられる。治具補助部46は、治具本体部42の他方端側に形成される。治具補助部46の左右方向の幅の大きさは、少なくともブラケット取り付け治具40を取り付ける患者の歯90の幅の大きさ以下に形成され、背面視略長方形に形成される。また、治具補助部46は、ブラケット取り付け治具40を歯90に取り付けた場合、歯90の唇側面82から歯の切縁92(切歯または犬歯の場合は切縁であるが、臼歯の場合は咬合面である。以下、同様。)を跨ぐように形成され、結果、側面視J字型に形成される。治具補助部46における歯の切縁92との接触面には、歯の切縁92の陰型となるような形状となる治具維持面56が形成される。さらに、治具維持面56は、歯90の唇側面82の左右方向に湾曲した曲面に沿うように形成される。
接合部材60は、磁石により構成される。上述したように、接合部材60は、例えば、略球形に形成されており、接合部材保持部48に配置される。なお、接合部材60たる磁石は、開口部54からその一部が露出することで、ブラケット10をブラケット取り付け治具40に取り付けた際に、開口部54を介してブラケット10と直接接触する。この接合部材60に用いられる磁石の直径の大きさは、略円形に開口した開口部54の直径の大きさよりも大きい。これにより、その磁石が接合部材保持部48から容易に抜けることを防止することができる。磁石の直径の大きさは、ブラケット保持部44における表面86から裏面84の方向の厚さに対して、例えば、2/3ないし3/4の大きさで形成され、1.5mm〜2mmで形成されるのが望ましい。また、開口部54からの接合部材60の露出の高さは、凹部52の平面部50により形成される面からの深さよりも少なくとも小さいことが望ましい。
本実施形態においては、治具本体部42は、レジン系修復材料(光重合レジン、即時重合レジン等)が使用される。また、このレジンに透過性の部材を用いることで、ブラケット10,30を患者の歯に取り付ける際に、光硬化性の接着剤を使用することができる。
(ブラケット取り付け治具の作製方法)
次に、図4を参照しながら、ブラケット取り付け治具の作製方法について説明する。なお、ここでは、ブラケット10に対応するブラケット取り付け治具の作製方法について説明するが、ブラケット30の場合についても同様の作製方法を適用することができる。
まず、患者の歯型を印象剤により採得する。本実施の形態では、アルジネート印象剤またはシリコーン印象剤を用いて印象採得する。このとき、全顎用または一部顎用の印象トレーを用いて印象材料を保持する。次に、この歯型印象を用いて、硬石膏による歯型模型を作製する。そして、この歯型模型を分割して、矯正完了後の目標とする歯並びに配列しなおしたセットアップ歯型模型を作製する。そして、セットアップ歯型模型の歯94(以下、単に歯94という)の舌側面80にブラケット10を、ターグ等の位置決め装置により接着剤26で正確に位置決めして取り付ける。
次に、図4(A)に示すとおり、ブラケット10上に、ブラケット10のタイウイング22a,22bに被せるように、未硬化状態の光重合レジンを形成し、ブラケット固定部62を形成する。このとき、ブラケット10のタイウイング22a,22bを上下左右方向から囲むように形成することで、凹部52を形成する。そして、接合部材60たる磁石をブラケット10の上面のスロット縁21a,21bに載せ、その磁石の磁力により取り付けられる。このとき、接合部材60とブラケット10のスロット縁21a,21bとは直接、接するように載せ、ブラケット保持部44を形成する光重合レジン上に接合部材60を配置する位置を決める。そして、光照射器から光線を光重合レジンに照射させることで、該レジンを硬化させて、ブラケット保持部44の一部であるブラケット固定部62が形成される。
次に、図4(B)に示すとおり、未硬化状態の光重合レジンを歯94の切縁96に載せることで、維持面形成部64が形成される。このとき、光重合レジンが、歯94の唇側面82から歯94の切縁96を跨ぎ、歯94の舌側面80までかかるように載せられることで、歯94の切縁96の形状に対応した陰型となる治具維持面56が形成される。そして、光照射器から光線を光重合レジンに照射させることで、該レジンを硬化させて、治具補助部46の一部である維持面形成部64が形成される。
次に、図4(C)に示すとおり、維持面形成部64の舌側面80における下端部分とブラケット固定部62の上面とを未硬化状態の光重合レジンで連結させることで、治具補助部46の他の一部である連結部66が形成される。そして、光照射器から光線を光重合レジンに照射させることで、該レジンを硬化させる。この連結部66により、維持面形成部64とブラケット固定部62との位置関係が固定される。したがって、ブラケット取り付け治具40により患者の歯90にブラケット10を取り付ける際に、患者の歯90に対して理想的な状態に位置決めすることができる。
次に、図4(D)に示すとおり、未硬化状態の即時重合レジンを用いて、ブラケット固定部62、維持面形成部64および連結部66を一体化するために、治具外形部68が形成される。これにより、ブラケット取り付け治具40の外形を肉厚にすることができるので、この後にブラケット取り付け治具40がより扱いやすくなる。
以上により、ブラケット固定部62、維持面形成部64、連結部66および治具外形部68のそれぞれが一体に形成されることで、治具本体部42が形成され、ブラケット取り付け治具40が作製される。
そして、図4(E)に示すように、ブラケット10とブラケット取り付け治具40とを一体化したもの(以下、ブラケット付き取り付け治具70という)を、セットアップ歯型模型の歯94から取り外す。そして、ブラケット取り付け治具40の形状を整える。これにより、形状は、背面視略T字型に形成される。以上の作製方法により、ブラケット取り付け治具40の作製は、矯正に必要とする患者の各歯90に対して行われる。
次に、図5に示すように、ブラケット付き取り付け治具40の治具補助部46を、患者の各歯90に被せることにより、ブラケット10を患者の歯90の所定の位置に位置決めされた状態で接着する。このとき、ブラケット10の接着面18に、あらかじめ光硬化性の接着剤26を塗布しておく。治具本体部42は、透明性の部材により形成されることから、ブラケット付き取り付け治具70を歯90に装着した状態で、その外側から光を照射することで、ブラケット10を歯90に接着することができる。
接着剤26が硬化し、ブラケット10が患者の歯90に接着された後、ブラケット取り付け治具40を歯90から取り外す。ここで、ブラケット10とブラケット取り付け治具40とは、接合部材保持部46に設けられた接合部材60たる磁石による磁力により取り付けられていることから、容易に取り外すことができ、ブラケット10は、歯90に接着されたまま残る。このとき、接合部材60たる磁石の磁力は、接着剤26の接着力よりも弱いことが望ましい。このようにして、ブラケット10の歯90への取り付けが行われる。このブラケット10の取り付け作業は、患者の各歯90に対して行われる。
本発明にかかるブラケット取り付け治具40によれば、ブラケット取り付け治具40にブラケット10,30における突部14が凹部に嵌め込まれ、かつ接合部材60たる磁石の磁力により取り付けられているので、ブラケット10,30は、ブラケット取り付け治具40からブラケット10,30を着脱自在にかつ、迅速に行うことができる。
また、本発明にかかるブラケット取り付け治具40によれば、ブラケット取り付け治具40にブラケット10,30が、接合部材60たる磁石が凹部52に設けられた開口部54を介して直接接触するように取り付けられるので、ブラケット取り付け治具40にしっかりと位置決めし、固定することができる。
さらにまた、本発明にかかるブラケット取り付け治具40によれば、ブラケット10,30における突部14の上部のみが凹部に嵌め込まれてブラケット10,30が取り付けられるので、そのブラケット10,30の取り付け状態が外部から視認できる状態であるから、取り付け状態を容易に修正することができる。さらにまた、ブラケット10,30の接着面18に塗布された余剰の接着剤を容易に取り除くことができる。
また、本発明にかかるブラケット取り付け治具40よれば、接合部材保持部46に配置される接合部材60に用いられる磁石の形状を略球形とし、かつ開口部54の直径の大きさをその磁石の直径の大きさよりも小さく形成することで、その磁石が接合部材保持部46から容易に抜けることを防止することができる。
また、ブラケット取り付け治具40によれば、治具本体部42において、ブラケット保持部44が形成される側よりも治具補助部46が形成される側の方が、幅を広く形成するので、ブラケット取り付け治具40を患者の歯90に安定して取り付け、装着させることができる。また、ブラケット保持部44が形成される側を治具補助部46が形成される側よりも幅を狭く形成するので、ブラケット取り付け治具40を患者に取り付けた状態で、接着剤等を取り除くための他の治具等をブラケット10,30の取り付け位置付近に入れやすくなるといった効果を有する。
また、ブラケット付き取り付け治具70によれば、患者の歯型と同じ形状であるセットアップ歯型模型を用いて形成されているので、ブラケット付き取り付け治具70を患者の歯90に装着した場合、ブラケット10をセットアップ歯型模型の歯94において位置決めした位置と同じ位置に取り付けることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
本実施例においては、治具本体部42の材料は、ブラケット10,30を患者の歯90に取り付けるときに使用される接着剤26に光硬化性の接着剤26を使用することを考慮すると透過性のレジン系修復材料が好ましいが、これに限られるものではない。
また、本実施例においては、ブラケット固定部62、維持面形成部64および連結部66を形成するにあたり、微妙な調整が可能な光重合レジンを使用したが、即時重合レジンを使用してもかまわない。また、治具外形部68の形成にあたり、上記実施例においては、即時重合レジンを用いるとしたが、光重合レジンを用いてもかまわない。
また、本実施例においては、接合部材60たる磁石の形状は、略球形としたが、それに限られることない。ブラケット保持部の内部において、凹部52の深さ方向に対して直角の方向の接合部材60たる磁石の幅が、凹部52の深さ方向に行くにしたがって広くなるように形成していればよい。例えば、オバール、側面視凸形状、三角形(三角錐)または台形(円錐台)に形成したものでもよい。そうすることで、接合部材60が、ブラケット保持部44から抜けることを防止することができる。
また、本実施例においては、患者の歯90にブラケット10,30を接着する際に用いられる接着剤26に、光硬化性の接着剤を用いたが、これに限られるものではない。
さらにまた、本実施例においては、ブラケット取り付け治具40の使用にあたり、ブラケット10,30を例示したが、これらのブラケットに限らず、その他の磁性体により形成された患者の歯の舌面側に取り付けられる歯科矯正装置のブラケットにも使用できる。
この発明にかかるブラケット取り付け治具は、歯の矯正に関する産業に利用することができる。
10、30 歯科矯正装置のブラケット
12 ベース
14 突部
16 背面
18 接着面
20 スロット
21a、21b スロット縁
22a、22b タイウイング
24 歯科矯正用のワイヤー
26 接着剤
32 突出部
34 バイトプレーン
36 フック
40 ブラケット取り付け治具
42 治具本体部
44 ブラケット保持部
46 治具補助部
48 接合部材保持部
50 平面部
52 凹部
54 開口部
56 治具維持面
60 接合部材
62 ブラケット固定部
64 維持面形成部
66 連結部
68 治具外形部
70 ブラケット付き取り付け治具
80 舌側面
82 唇側面
84 裏面
86 表面
90 患者の歯
92 患者の歯の切縁
94 セットアップ歯型模型の歯
96 セットアップ歯型模型の歯の切縁

Claims (3)

  1. 歯の矯正を行うに際して、患者の歯の舌面側に接着固定する歯科矯正用の磁性体により形成されるブラケットを位置決めし、患者の歯に取り付けるためのブラケット取り付け治具であって、
    前記ブラケットの背面部の突部を嵌め込むための凹部が形成されるブラケット保持部と、
    前記ブラケット保持部と一体に形成され、歯の切縁または咬合面の陰型である治具維持面が形成される治具補助部とを備え、
    前記ブラケット保持部の内部には、前記ブラケットを磁力で保持するための磁石からなる接合手段が設けられ、前記凹部において、前記ブラケットと前記接合手段とを直接接触させるための開口部が形成されることを特徴とする、ブラケット取り付け治具。
  2. 前記凹部は、前記ブラケットの背面部の突部における上部のみを嵌め込むように形成されることを特徴とする、請求項1に記載のブラケット取り付け治具。
  3. 前記ブラケット保持部の内部において、前記凹部の深さ方向に対して直角の方向の前記接合手段の幅は、前記凹部の深さ方向に行くにしたがって広くなっていくように形成されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のブラケット取り付け治具。
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