JP2020043879A - 歯科矯正用のブラケットおよびブラケット位置決め用治具 - Google Patents

歯科矯正用のブラケットおよびブラケット位置決め用治具 Download PDF

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Abstract

【課題】セルフライゲーションタイプの歯科矯正用のブラケットを用いて的確な矯正を行うこと。【解決手段】本発明の一態様は、歯科矯正用のブラケットであって、ワイヤーを取り付けるためのスロットと、スロットに繋がる導入口とを有するブラケット本体と、ブラケット本体のスロットと導入口との間に進退可能に設けられたシャッタと、を備える。ブラケット本体は、スロットおよび導入口を構成する外側ガイド壁を有する。シャッタは、外側ガイド壁に設けられた貫通孔に挿入される。シャッタを閉じる際にはシャッタの先端部が貫通孔からスロット側に突出しつつ、導入口側から開口部側に向けた第1方向に動作してスロットを覆うよう設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、歯科矯正用のブラケットおよびブラケット位置決め用治具に関する。
歯科矯正においては、移動させたい歯に対して前後左右、傾斜、回転などの三次元的な矯正力を与えることで歯並びを整えている。歯に矯正力を与えるには、歯にブラケットを固定し、基準にする歯のブラケットと移動させたい歯のブラケットとの間にワイヤー等を取り付け、ワイヤーを締めていく。ワイヤーの取り回し、締め付け方などを調整することで、所望の方向へ矯正力を与えるようにしている。
ブラケットにはワイヤーを取り付けるためのスロットが設けられる。ワイヤーは、スロットに取り付けられた状態でゴム等によって結紮され、ブラケットに対してずれないように固定される。ブラケットの種類として、ゴム等で結紮する必要のないセルフライゲーションタイプもある。このタイプのブラケットでは、ワイヤーを取り付けるスロットの開口部に開閉可能にシャッタが設けられている。ワイヤーを取り付けた状態でシャッタを閉じることでスロットの開口部が閉じて、ワイヤーの外れを防止している。また、シャッタを開けることで開口部が開き、ワイヤーの取り外し、交換を容易に行うことができるようになっている(例えば、特許文献1〜4参照)。
また、スロットに取り付けたワイヤーをクリップで固定するタイプのブラケットや(例えば、特許文献5参照)、スロットの開口付近にフックを設けておき、フックを乗り越えてワイヤーを挿入することでワイヤーが抜けないようにするブラケットも考えられている(例えば、特許文献6参照)。
特開2011−025070号公報 特開2011−025016号公報 特表2014−512852号公報 特表2001−503305号公報 特開2010−131368号公報 特開2012−095994号公報
歯科矯正用のブラケットにおいて、セルフライゲーションタイプではスロットに取り付けたワイヤーとブラケットとの摩擦力が少なく、弱い矯正力によって歯を動かすことができる。その一方、ワイヤーのサイズによってはスロットとワイヤーとの間に必要以上の隙間が生じることや、ブラケットの位置によってはスロットに対して正確にワイヤーを嵌めることができないこともある。
本発明は、セルフライゲーションタイプの歯科矯正用のブラケットを用いて的確な矯正を行うことを目的とする。
本発明の一態様は、歯科矯正用のブラケットであって、ワイヤーを取り付けるためのスロットと、スロットに繋がる導入口とを有するブラケット本体と、ブラケット本体のスロットと導入口との間に進退可能に設けられたシャッタと、を備える。ブラケット本体は、スロットおよび導入口を構成する外側ガイド壁を有する。シャッタは、外側ガイド壁に設けられた貫通孔に挿入される。シャッタは、シャッタを閉じてスロットを覆う際、シャッタの先端部が貫通孔からスロット側に突出した後、この先端部が導入口側からスロット側に向けた第1方向に変位するよう設けられている。
このような構成によれば、スロットにワイヤーを挿入した状態でシャッタを閉じると、シャッタの先端部が突出してワイヤーを上から押さえながらスロットを覆うように動作する。これにより、ワイヤーがシャッタの先端部で押さえられ、スロット内に確実に嵌め込まれることになる。
上記ブラケットにおいて、外側ガイド壁は、貫通孔の第1方向の開口サイズがスロットから離れるに従い大きくなるテーパ部と、テーパ部から貫通孔の縁にかけて設けられ、シャッタが閉じた際にシャッタを支持する支持部と、を有していてもよい。これにより、シャッタは支持部を支点して揺動可能に設けられ、シャッタの後端部を力点、先端部を作用点としてワイヤーを押圧することができる。
上記ブラケットにおいて、ブラケット本体は、外側ガイド壁と対向する内側ガイド壁を有していてもよい。内側ガイド壁は、貫通孔と対向する位置にシャッタの先端部を嵌合する凹部を有していてもよい。これにより、シャッタを閉じて先端部を凹部に嵌合することで、シャッタを固定することができる。
上記ブラケットにおいて、シャッタの先端部は、固定片と、係合片とを有していてもよい。シャッタを閉じた際に、固定片が凹部と嵌合し、係合片に設けられた突起部が凹部に設けられた係合穴と係合する。これにより、シャッタを閉じた際に突起部が係合穴と係合して、シャッタが開かないようにロックが掛かる状態となる。
上記ブラケットにおいて、凹部の第1方向の内寸は、シャッタを閉じた状態での固定片の第1方向の厚さと等しくし、シャッタを閉じて固定片が凹部と嵌合した状態で、シャッタの後端部が外側ガイド壁で支持されるようにしてもよい。これにより、シャッタを閉じた際に、シャッタの固定片と凹部がしっかりと嵌まって固定されるとともに、シャッタの後端部も外側ガイド壁で支持され、シャッタを内側ガイド壁と外側ガイド壁との間に渡して確実に固定することができる。
上記ブラケットにおいて、係合穴は、第1方向に貫通して設けられていてもよい。これにより、係合穴の外側から突起部を押すことができ、突起部と係合穴との係合を外してシャッタを容易に開くことができる。
上記ブラケットにおいて、前記スロットに前記ワイヤーを取り付けた際に、ワイヤーとスロットの内壁との間に設けられる緩衝部材をさらに備えていてもよい。この緩衝部材によってワイヤーとスロットの内壁との隙間が埋まり、緩衝部材の緩衝性によってワイヤーとスロットとの隙間を埋めて、ワイヤーとブラケットとのずれを適度に抑制することができる。
上記ブラケットにおいて、ブラケット本体を歯に対して所定の角度で固定するためのベース部をさらに備えていてもよい。これにより、様々な歯の角度に対応してブラケットを固定することができる。
本発明の一態様は、上記ブラケットを歯に位置決めするためのブラケット位置決め用治具であって、固定端部と、支持アームと、を備える。固定端部は、スロットに挿入され、シャッタを閉じることでブラケット本体に固定される。支持アームは、固定端部から延在して設けられ、歯に対して支持される。このような構成によれば、固定端部をブラケットのスロットに挿入してシャッタを閉じて固定することで、ブラケットと支持アームとの位置関係を決めることができる。さらに、支持アームを歯に対して支持することで、歯とブラケットとの位置関係を正確に決めることができる。
本発明によれば、セルフライゲーションタイプの歯科矯正用のブラケットを用いて的確な矯正を行うことが可能となる。
(a)〜(c)は、本実施形態に係るブラケットの構成を例示する斜視図である。 (a)〜(c)は、本実施形態に係るブラケットの構成を例示する断面図である。 (a)〜(d)は、シャッタによるワイヤーの押さえ込み動作を説明する断面図である。 (a)および(b)は、シャッタの固定機構について例示する断面図である。 (a)および(b)は、緩衝部材を例示する断面図である。 (a)および(b)は、ブラケット位置決め用治具を例示する模式図である。 ブラケット位置決め用治具の使用例を示す模式図である。 (a)および(b)は、他のブラケットの例(その1)を示す模式図である。 他のブラケットの例(その2)を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(ブラケットの構成)
図1(a)〜(c)は、本実施形態に係るブラケットの構成を例示する斜視図である。
図2(a)〜(c)は、本実施形態に係るブラケットの構成を例示する断面図である。
図1および図2のそれぞれにおいて、(a)にはシャッタ20が開いた状態が示され、(b)にはシャッタ20が閉まる途中の状態が示され、(c)にはシャッタ20が閉まった状態が示される。
本実施形態は、歯科矯正用のブラケット1である。このブラケット1は、歯の表側や裏側に取り付けられる器具である。ブラケット1には、歯に矯正力を与えるためのワイヤーWが取り付けられる。本実施形態のブラケット1は、ワイヤーWをゴム等の結紮具を用いることなくブラケット1に固定できるセルフライゲーションタイプである。
本実施形態のブラケット1は、ブラケット本体10と、シャッタ20とを備える。ブラケット本体10は、ワイヤーWを取り付けるためのスロット101と、スロット101に繋がる導入口102とを有する。
なお、本実施形態において、説明の便宜上、スロット101と導入口102とを結ぶ方向(スロット101の深さ方向とも言う。)を第1方向D1、第1方向D1と直交する方向の一つ(スロット101の長さ方向とも言う。)を第2方向D2、第1方向D1および第2方向D2と直交する方向(スロット101の幅方向とも言う。)を第3方向D3と称することにする。
ブラケット本体10は、スロット101および導入口102を構成する外側ガイド壁11と、外側ガイド壁11と対向する内側ガイド壁12とを有する。この外側ガイド壁11と内側ガイド壁12との間にスロット101および導入口102が設けられる。第2方向D2にみたスロット101の断面形状は、例えば矩形となっている。スロット101の底を構成するため、外側ガイド壁11と内側ガイド壁12との間には底部13が設けられる。
スロット101と連通する導入口102の向き(開口している側の向き)は、ブラケット1を歯に取り付けた際に歯の先端側を向くようになっていることが好ましい。例えば、ブラケット1を歯の裏側(舌側)に取り付けた際、導入口102が歯の先端側を向いていることで、ワイヤーWをスロット101に入れる際の空間を確保しやすくなる。歯の先端側からワイヤーWを入れるようになっていれば、歯列に影響を受けにくく、容易にワイヤーWをスロット101に挿入することができる。なお、導入口102の向きは、歯の伸びる方向と直交する方向であってもよい。
外側ガイド壁11や内側ガイド壁12には、必要に応じてフックFが設けられていてもよい。セルフライゲーションタイプのブラケット1であっても、ゴム等の結紮具をフックFに掛けてもよく、また、ワイヤーW以外からの矯正力を与えるためにゴムや他の器具をフックFに取り付けてもよい。
ブラケット1は、ベース部30を備えている。ベース部30は、ブラケット本体10を歯に対して所定の角度で固定するための部材である。ベース部30の一方側には歯への取り付け面30aが設けられる。ブラケット本体10は、ベース部30の他方側に設けられる。ベース部30の取り付け面30aは、第1方向D1に対して所定の角度で設けられる。これにより、歯にブラケット1を取り付けた際に、スロット101の深さ方向(第1方向D1)を所望の向き(上下方向など)になるようにブラケット1を配置することができる。
ブラケット1には、生体親和性に優れた材料として、例えば純チタンおよびチタン合金等のチタン系材料やステンレス合金などが用いられる。このような材料を用いて、ブラケット本体10およびベース部30は一体的に設けられていてもよいし、ブラケット本体10とベース部30とを別体にして互いに所定の角度で接続してもよい。
シャッタ20は、ブラケット本体10のスロット101と導入口102との間に進退可能に設けられる。すなわち、シャッタ20は、外側ガイド壁11に設けられた貫通孔111に挿入されており、この貫通孔111を介して出し入れできるようになっている。シャッタ20は、シャッタ20を閉じてスロット101を覆う際、シャッタ20の先端部21が貫通孔111からスロット101側に突出した後、この先端部21が導入口102側からスロット101側に向けて変位するよう設けられている。
(シャッタの基本動作)
ここで、シャッタ20の基本的な動作について説明する。
図1(a)および図2(a)に示すように、シャッタ20が開いている状態では、シャッタ20の先端部21は貫通孔111からスロット101側に突出しておらず、導入口102からスロット101まで連通した状態になる。また、シャッタ20が開いている状態では、シャッタ20の後端部22側が斜め下方に向いている。シャッタ20を開いておくことで、ワイヤーWを導入口102から差し込んで、スロット101まで容易に挿入することができる。また、挿入されたワイヤーWを外す際にもシャッタ20を開けておくことで、簡単に取り外すことができる。
図1(b)および図2(b)に示すように、シャッタ20は斜め下方から第3方向D3に沿う方向まで容易に角度を変えることができる。例えば、シャッタ20の角度を第3方向D3に沿うようにした状態で、シャッタ20を貫通孔111に沿って出し入れする。
図1(c)および図2(c)に示すように、シャッタ20が閉じている状態では、シャッタ20の先端部21は、内側ガイド壁12に設けられた凹部121に嵌め込まれている。これにより、シャッタ20は内側ガイド壁12と外側ガイド壁11との間に渡され、スロット101と導入口102との間を塞ぐように配置される。
外側ガイド壁11の貫通孔111の部分にはテーパ部111aが設けられる。テーパ部111aには、貫通孔111の第1方向D1の開口サイズがスロット101から離れるに従い大きくなるような傾斜が設けられる。また、外側ガイド壁11には、テーパ部111aから貫通孔111の縁にかけてシャッタ20を支持する支持部111bが設けられる。したがって、貫通孔111に挿入されたシャッタ20は、テーパ部111aの開口の範囲内において支持部111bを支点として揺動可能に設けられる。すなわち、シャッタ20が開いている状態では、シャッタ20は揺動可能であるとともに、第3方向D3に進退可能となっている。
一方、シャッタ20を閉じた状態では、シャッタ20の先端部21は内側ガイド壁12の凹部121に嵌合し、シャッタ20の後端部22は支持部111bと貫通孔111の内壁との間で支持される。
このような構成により、シャッタ20が開いている状態ではシャッタ20を動かしやすく、シャッタ20が閉じている状態では確実な固定状態を維持できるようになる。また、シャッタ20が外側ガイド壁11の貫通孔111に沿って進退可能に設けられているため、歯の位置や向きに関係なくシャッタ20の開閉動作を行いやすい。
(ワイヤーの押さえ込み動作)
次に、このようなシャッタ20を用いたワイヤーの押さえ込み動作について説明する。
図3(a)〜(d)は、シャッタによるワイヤーの押さえ込み動作を説明する断面図である。
先ず、図3(a)に示すように、シャッタ20を開いた状態でワイヤーWを導入口102からスロット101に嵌め込む。ワイヤーWには様々な種類が用意されている。ここでは、一例として断面視矩形のワイヤーWが用いられる。矯正しようとする歯の位置、向き、傾斜は様々であり、ワイヤーWをスロット101に嵌めようとした場合、必ずしもスロット101の深い位置にワイヤーWが配置されるとは限らない。図3(a)では、ワイヤーWが導入口102からスロット101の途中までしか嵌まっていない状態が示されている。
次に、図3(b)に示すように、シャッタ20を閉める動作を開始する。この際、テーパ部111aの傾斜を利用してシャッタ20を斜めにして、この状態でシャッタ20をスロット101側にスライドさせる。シャッタ20のスライドとともに先端部21が貫通孔111から突出して、ワイヤーWの上に掛かる。
次に、図3(c)に示すように、シャッタ20の後端部22を押し上げる。これにより、シャッタ20は支持部111bを支点として揺動し、先端部21を押し下げることができる。先端部21の押し下げによってワイヤーWはスロット101の深さ方向に押し込まれる。この際、支持部111bを支点、後端部22を力点、先端部21を作用点として、てこの原理によりワイヤーWがスロット101に押し込まれることになる。
次に、図3(d)に示すように、シャッタ20を第3方向D3に沿った位置まで揺動させた状態で、シャッタ20を第3方向D3にスライドさせる。これにより、シャッタ20は外側ガイド壁11と内側ガイド壁12との間に渡される。そして、シャッタ20の先端部21が内側ガイド壁12の凹部121に嵌合することで、シャッタ20の位置が固定される。シャッタ20は、スロット101にワイヤーWが嵌まった状態で上蓋として機能することになる。
このような動作によって、ワイヤーWがスロット101から浮いた状態で取り付けられていても、シャッタ20の先端部21で押し込みつつ、スロット101内に確実に収めて蓋をすることができるようになる。
(シャッタの固定機構)
図4(a)および(b)は、シャッタの固定機構について例示する断面図である。
図4(a)には固定片211の断面図が示され、図4(b)には係合片212の断面図が示される。
シャッタ20の先端部21は、図4(a)に示す固定片211と、図4(b)に示す係合片212とを有する。例えば、固定片211は先端部21の左右両側に設けられ、係合片212は先端部21の中央であって左右の固定片211の間に設けられる。固定片211および係合片212は、シャッタ20の先端から途中まで設けられた2本のスリットによって先端部21が分けられることで構成されている。
シャッタ20を閉じた状態で、固定片211は内側ガイド壁12の凹部121に嵌合する。すなわち、固定片211の厚さ(シャッタ20が閉じた状態での第1方向D1の厚さ)は、凹部121の第1方向D1の内寸とほぼ等しくなっている。固定片211の厚さは先端部21から後端部22まで等しい。これにより、固定片211が凹部121に嵌合することで、シャッタ20の先端部21が凹部121に嵌まって固定され、シャッタ20の後端部22が貫通孔111の支持部111bと外側ガイド壁11との間で支持される。
したがって、シャッタ20は第1方向D1にずれることなく、しっかりと固定されることになる。シャッタ20を閉じた状態では、固定片211がスロット101の上に被せられ、スロット101を閉じる蓋を構成することになる。
本実施形態では、貫通孔111の伸びる方向(第3方向D3)に対向して凹部121が設けられる。したがって、シャッタ20を貫通孔111の伸びる方向(第3方向D3)にスライドさせて閉じると、シャッタ20の先端部21が丁度凹部121に嵌まることになる。これにより、シャッタ20の先端部21の面と、スロット101の内壁とでワイヤーWを囲む断面視矩形の空間がしっかりと確保される。スロット101の底面が第3方向D3に沿っていれば、シャッタ20の先端部21の面と、スロット101の底面とを平行にすることができる。ワイヤーWの断面視形状が矩形の場合、この平行な対向面とワイヤーWの面とが合致して、ワイヤーWの回転ずれを抑制することができる。
係合片212はシャッタ20の先端部21の中央において片持ち状に延出する状態で設けられる。係合片212の先端側には突起部212aが設けられる。係合片212の厚さは根元から途中まで固定片211の厚さ(凹部121の第1方向D1の内寸)よりも薄く設けられている。これにより、係合片212は凹部121に挿入された状態で第1方向D1に僅かに揺動できるようになっている。
突起部212aは上側(スロット101から離れる方向)に突出しており、シャッタ20を閉じた状態で凹部121の奥に設けられた係合穴121aと係合している。突起部212aの上端位置は、内側ガイド壁12における凹部121の上面よりも上側に位置する。突起部212aは山型に設けられており、突起部212aが設けられた係合片212の厚さは凹部121の第1方向D1の内寸よりも僅かに薄くなっている。
これにより、シャッタ20の先端部21を凹部121に差し込む際、凹部121に突起部212aが当たり、係合片212が僅かに押し下げられる。そして、突起部212aが内側ガイド壁12における凹部121の上面を超えて係合穴121aまで達すると、係合片212の弾性によって突起部212aの位置が上がり、係合穴121aと係合する状態になる。突起部212aと係合穴121aとが係合することで、シャッタ20は閉じた状態で固定される。すなわち、シャッタ20の先端部21を凹部121に押し込むことで、突起部212aと係合穴121aとが係合して、シャッタ20の固定を行うことができる。
係合穴121aは第1方向D1に貫通して設けられる。したがって、係合穴121aの外側から突起部212aを細長い工具で押すことで、突起部212aと係合穴121aとの係合が外れる。この状態でシャッタ20の後端を引き出すことで、シャッタ20を容易に開くことができる。なお、細長い工具で突起部212aを押した状態でシャッタ20を押し開けるようにしてもよい。
また、突起部212aは、シャッタ20を開いた際に貫通孔111で外側ガイド壁11に引っ掛かる。これにより、シャッタ20を開いた際のシャッタ20の抜け防止としても機能することになる。
このように、本実施形態のブラケット1では、シャッタ20を開いた状態でワイヤーWを導入口102からスロット101へ容易に挿入することができる。また、たとえワイヤーWがスロット101内で浮いていても、シャッタ20を閉じる際に先端部21でワイヤーWをスロット101の底へ押し込むことができる。さらに、シャッタ20を閉じることで、特別な工具や器具を用いることなくシャッタ20をロックでき、スロット101に蓋をしてワイヤーWをブラケット1にセルフライゲーションで簡単に固定することができる。
なお、上記の例では、係合穴121aは第1方向D1に貫通して設けられているが、これに限定されない。係合穴121aは第1方向D1に貫通していない場合には、係合片212の中央部に設けられた段差部212bに工具を突き当てることにより、突起部212aと係合穴121aとの係合を外すことができる。
(緩衝部材)
図5(a)および(b)は、緩衝部材を例示する断面図である。
図5(a)にはシャッタ20を開いた状態が示され、図5(b)にはシャッタ20を閉じた状態が示される。
本実施形態に係るブラケット1において、スロット101の内壁に沿って緩衝部材40が設けられていてもよい。
ワイヤーWの形態(太さ、断面形状、形など)は、矯正力の調整や矯正の段階に応じて選択される。このため、ブラケット1のスロット101の大きさと、ワイヤーWの太さとが合わない場合も生じる。緩衝部材40は、スロット101にワイヤーWを取り付けた際に、ワイヤーWとスロット101の内壁との間や、ワイヤーWとシャッタ20との間に設けられる。
緩衝部材40には、例えばシリコーン(シリコーン樹脂、シリコーンゴム)やプラスチックが用いられる。このような緩衝部材40を設けることで、ワイヤーWとスロット101との隙間などを埋めて、ワイヤーWとブラケット1とのずれを適度に抑制することができる。
一例として、図5に示す緩衝部材40の断面視形状はL型になっている。これにより、ワイヤーWとスロット101の側壁との間、およびワイヤーWとシャッタ20との間に緩衝部材40が介在するようになっている。必要に応じて緩衝部材40の形状は適宜選択可能である。
(ブラケット位置決め用治具)
次に、本実施形態に係るブラケット位置決め用治具について説明する。
図6(a)および(b)は、ブラケット位置決め用治具を例示する模式図である。
図6(a)にはブラケット位置決め用治具5の斜視図が示され、図6(b)にはブラケット位置決め用治具5をブラケット1に装着した状態の側面図が示される。
本実施形態にブラケット位置決め用治具5は、上記説明したブラケット1を歯に位置決めするための治具である。
ブラケット位置決め用治具5は、固定端部51と、固定端部51から延在する支持アーム52とを備える。ブラケット位置決め用治具5は、ステンレスなどの金属によって形成されている。
固定端部51は、ブラケット1のスロット101に挿入され、シャッタ20を閉じることでブラケット本体10に固定される。固定端部51には、スロット101の大きさと対応したスロット嵌合部511と、スロット101の第2方向D2の両端を抱え込む凸部512とが設けられる。固定端部51がスロット101に挿入されると、固定端部51は第2方向D2および第3方向D3に動くことなく固定される。
固定端部51にはシャッタ挿入孔513が設けられており、固定端部51をスロット101に嵌めた状態でシャッタ20を閉じると、シャッタ20がシャッタ挿入孔513に差し込まれ、固定端部51の第1方向D1への位置を固定できるようになっている。
支持アーム52は、固定端部51から延出するよう設けられる。支持アーム52は可撓性を有している。支持アーム52の付け根や途中を適宜の方向に曲げることで、支持アーム52を歯に固定しやすくする。
図7は、ブラケット位置決め用治具の使用例を示す模式図である。
ここで、歯Tには患者の歯のほか、模型歯も含まれる。歯Tにブラケット1を取り付ける場合、歯Tの位置や角度に合わせて矯正に適した位置に正確に合わせる必要がある。ブラケット1を取り付けたい位置に配置した場合、ベース部30の取り付け面30aと歯Tとの間に隙間が生じる場合もある。
そこで、先ずは患者の歯から型どりした模型歯を作成しておき、この模型歯を用いて歯Tとブラケット1との位置関係を決定する。先ず、ブラケット1に本実施形態のブラケット位置決め用治具5を装着する。ブラケット位置決め用治具5の固定端部51をスロット101に挿入してシャッタ20を閉じることで、ブラケット位置決め用治具5とブラケット1とが確実に固定される。
この状態で、模型歯の歯Tに合わせてブラケット1を位置合わせし、この位置においてブラケット位置決め用治具5の支持アーム52と模型歯とを固定部材6によって固定する。固定部材6には、例えば紫外線照射硬化型樹脂が用いられる。支持アーム52が模型歯に固定されることで、ブラケット位置決め用治具5に固定されたブラケット1と模型歯との位置関係が保持される。
次に、模型歯からブラケット1を取り外す。この際、ブラケット1とともにブラケット位置決め用治具5および固定部材6も一緒に取り外す。そして、取り外した固定部材6を患者の歯Tに被せる。この歯Tと同じ形の模型歯によって固定した固定部材6であるから、模型歯と同じ位置関係で患者の歯Tにブラケット位置決め用治具5およびブラケット1が配置される。
この状態でブラケット1と歯Tとの隙間に接着剤7を塗布し、硬化させる。接着剤7が硬化した後、ブラケット1のシャッタ20を開けて、ブラケット位置決め用治具5を固定部材6とともに取り外す。これによって、模型歯を用いた場合と同じ位置にブラケット1を固定することが可能となる。
(他のブラケットの例)
図8(a)および(b)は、他のブラケットの例(その1)を示す模式図である。
図8(a)には他のブラケット1Bの断面図が示され、図8(b)には他のブラケット1Bを歯Tに固定した状態が示される。
このブラケット1Bは、複数のスロットを備えている。図8に示す例では、第1スロット101Aと、第2スロット101Bとの2つのスロットが設けられる。第1スロット101Aの深さ方向は第1方向D1であり、第2スロット101Bの深さ方向は第3方向D3である。
第1スロット101Aには第1シャッタ20Aが開閉自在に設けられ、第2スロット101Bには第2シャッタ20Bが開閉自在に設けられる。第1シャッタ20Aは第3方向D3に開閉動作し、第2シャッタ20Bは第1方向D1に開閉動作する。
第1シャッタ20Aの先端部21および第2シャッタ20Bの先端部21のそれぞれには、固定片211および係合片212が設けられる。各係合片212には突起部212aが設けられており、シャッタを閉じた際にロックがなされる。
このブラケット1Bでは、第1スロット101Aに第1ワイヤーW1を取り付け、第2スロット101Bに第2ワイヤーW2を取り付けることができる。複数のワイヤーによって確実に歯Tに矯正力を与えることができる。特に、ブラケット1Bは臼歯に取り付けて矯正力を与えたい場合に有効である。
ブラケット1Bを歯Tに接着剤7で固定した場合、第1スロット101Aの開口は歯Tの先端側を向くようになり、第2スロット101Bの開口は歯Tの表側または裏側を向くようになる。すなわち、ワイヤーW1およびワイヤーW2のスロットへの挿入方向は互いに直交することになる。これに伴い、第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bの開閉方向も互いに直交する。第1スロット101Aおよび第2スロット101Bの位置が近い場合でも、一方のシャッタが閉じていれば他方のシャッタを開閉することができる。
このように、第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bのそれぞれが開閉自在に設けられており、閉じる際には係合片212の突起部212aと係合穴121aとの係合によって簡単に固定することができる。
2つのワイヤー(第1ワイヤーW1および第2ワイヤーW2)のそれぞれをブラケット1Bに止める場合、一旦、第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bの両方を閉じておき、一方のシャッタ(例えば、第1シャッタ20A)のみを開けた状態でワイヤー(例えば、第1ワイヤーW1)をスロット(例えば、第1スロット101A)に挿入してシャッタを閉じる。
その後、他方のシャッタ(例えば、第2シャッタ20B)を開けた状態でワイヤー(例えば、第2ワイヤーW2)をスロット(例えば、第2スロット101B)に挿入してシャッタを閉じる。これにより、2つのワイヤーをそれぞれのスロットに簡単に挿入して固定することができる。
このように、第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bがスロットの導入口側を蓋するように構成されているため、スロットに嵌めた第1ワイヤーW1および第2ワイヤーW2の浮き上がりを確実に防止することができる。
なお、第1スロット101Aの開口が歯Tの先端側を向くようになっていることで、ブラケット1Bを歯Tに固定する際の治具として、上記説明した本実施形態に係るブラケット位置決め用治具5を利用することができる。
図9は、他のブラケットの例(その2)を示す断面図である。
このブラケット1Cでは、スロット101Cの開口が、ベース部30の取り付け面30aとは反対側に向いている。すなわち、図1に示すブラケット1に対してスロット101Cの開口の向きが90度異なっている。したがって、スロット101Cの深さ方向は第3方向D3となる。
スロット101Cにはシャッタ20Cが開閉自在に設けられる。シャッタ20は、ブラケット本体10のスロット101Cと導入口102との間に進退可能に設けられる。ブラケット1Cではシャッタ20Cは第1方向D1に開閉動作する。シャッタ20Cは、外側ガイド壁11に設けられた貫通孔111に挿入されており、この貫通孔111を介して出し入れできるようになっている。シャッタ20Cは、シャッタ20Cを閉じてスロット101Cを覆う際、シャッタ20Cの先端部21が貫通孔111からスロット101C側に突出した後、この先端部21が導入口102側からスロット101C側に向けて変位するよう設けられている。これにより、シャッタ20Cの容易な開閉と、シャッタ20Cによる確実なワイヤーWの押さえを行うことができる。
ブラケット1Cではスロット101Cの開口が取り付け面30aとは反対側に向いているため、例えば、歯の前面にブラケット1Cを取り付けて、歯Tの前方の空間(口腔外の空間)を利用してワイヤーWを着脱したい場合に適している。
以上説明したように、実施形態によれば、セルフライゲーションタイプの歯科矯正用のブラケット1、1Bやブラケット位置決め用治具5を用いて的確な矯正を行うことが可能となる。また、ワイヤーWの取り付けや固定を簡単かつ確実に行うことが可能となり、医師の作業性向上および施術時間の短縮を図ることができるとともに、患者への負担軽減を図ることが可能となる。
なお、上記に本実施形態およびその具体例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、前述の実施形態またはその具体例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
1,1B,1C…ブラケット
5…ブラケット位置決め用治具
6…固定部材
7…接着剤
10…ブラケット本体
11…外側ガイド壁
12…内側ガイド壁
13…底部
20,20C…シャッタ
20A…第1シャッタ
20B…第2シャッタ
21…先端部
22…後端部
30…ベース部
30a…取り付け面
40…緩衝部材
51…固定端部
52…支持アーム
101,101C…スロット
101A…第1スロット
101B…第2スロット
102…導入口
111…貫通孔
111a…テーパ部
111b…支持部
121…凹部
121a…係合穴
211…固定片
212…係合片
212a…突起部
212b…段差部
511…スロット嵌合部
512…凸部
513…シャッタ挿入孔
D1…第1方向
D2…第2方向
D3…第3方向
F…フック
T…歯
W…ワイヤー
W1…第1ワイヤー
W2…第2ワイヤー

Claims (9)

  1. 歯科矯正用のブラケットであって、
    ワイヤーを取り付けるためのスロットと、前記スロットに繋がる導入口とを有するブラケット本体と、
    前記ブラケット本体の前記スロットと前記導入口との間に進退可能に設けられたシャッタと、
    を備え、
    前記ブラケット本体は、前記スロットおよび前記導入口を構成する外側ガイド壁を有し、
    前記シャッタは、前記外側ガイド壁に設けられた貫通孔に挿入され、
    前記シャッタは、前記シャッタを閉じて前記スロットを覆う際、前記シャッタの先端部が前記貫通孔から前記スロット側に突出した後、前記先端部が前記導入口側から前記スロット側に向けた第1方向に変位するように設けられたことを特徴とする歯科矯正用のブラケット。
  2. 前記外側ガイド壁は、
    前記貫通孔の前記第1方向の開口サイズが前記スロットから離れるに従い大きくなるテーパ部と、
    前記テーパ部から前記貫通孔の縁にかけて設けられ、前記シャッタが閉じた際に前記シャッタを支持する支持部と、
    を有する請求項1記載の歯科矯正用のブラケット。
  3. 前記ブラケット本体は、前記外側ガイド壁と対向する内側ガイド壁を有し、
    前記内側ガイド壁は、前記貫通孔と対向する位置に前記シャッタの前記先端部を嵌合する凹部を有する、請求項1または2に記載の歯科矯正用のブラケット。
  4. 前記シャッタの前記先端部は、固定片と、係合片とを有し、
    前記シャッタを閉じた際に、前記固定片が前記凹部と嵌合し、前記係合片に設けられた突起部が前記凹部に設けられた係合穴と係合する、請求項3記載の歯科矯正用のブラケット。
  5. 前記凹部の前記第1方向の内寸は、前記シャッタを閉じた状態での前記固定片の前記第1方向の厚さと等しく、
    前記シャッタを閉じて前記固定片が前記凹部と嵌合した状態で、前記シャッタの後端部が前記外側ガイド壁で支持される、請求項4記載の歯科矯正用のブラケット。
  6. 前記係合穴は、前記第1方向に貫通して設けられた、請求項4または5に記載の歯科矯正用のブラケット。
  7. 前記スロットに前記ワイヤーを取り付けた際に、前記ワイヤーと前記スロットの内壁との間に設けられる緩衝部材をさらに備えた、請求項1〜6のいずれか1つに記載の歯科矯正用のブラケット。
  8. 前記ブラケット本体を歯に対して所定の角度で固定するためのベース部をさらに備えた、請求項1〜7のいずれか1つに記載の歯科矯正用のブラケット。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の歯科矯正用のブラケットを歯に位置決めするためのブラケット位置決め用治具であって、
    前記スロットに挿入され、前記シャッタを閉じることで前記ブラケット本体に固定される固定端部と、
    前記固定端部から延在し、前記歯に支持される支持アームと、
    を備えたことを特徴とするブラケット位置決め用治具。
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