JP4555375B2 - 舌側ブラケット - Google Patents

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Description

本発明は、上前歯および下前歯および犬歯の歯列矯正のための舌側ブラケットに関するものであって、歯のうちの、舌側を向いた面に対して接着取付するためのベースプレートであるとともに、互いに反対側に位置した咬合側エッジおよび歯肉側エッジを有した、ベースプレートと;このベースプレートに対して連接しているとともに、先の両エッジに対して実質的に平行に延在していてアーチワイヤを受領するためのスロットを備えた、フレームと:可能であれば、先の両エッジに対して平行に延在するスロット開口面を少なくとも部分的に閉塞し得るようにしてフレームに対して可動的に支持された手段と;から構成されるブラケットに関するものである。この種のブラケットは、米国特許第4,698,017号明細書により公知である。
ヒトの歯並びは、様々にずれることがあり得る。ズレを矯正するために、歯に対してブラケットが取り付けられる。そのようなブラケットは、各ブラケット内に形成されたそれぞれのスロット内に挿入された弾性アーチワイヤによって、あたかもストリング上のパールの態様で、互いに連結される。各スロットは、歯に応じて様々に形成されている。歯並びのズレに応じて、アーチワイヤは、ブラケットを介して、各歯に対して様々な力をもたらす。様々な種類のそのような力は、互いに異なる歯上に設置された各ブラケットによって保持されていることによって、『傾斜(アンギュレーション)』や『回転』や『トルク』と称される。傾斜力は、歯の側方傾斜位置を矯正し、回転力は、軸回りに実際に歯を回転させ、トルク力は、歯列に対して横向きに歯を回転させる、すなわち、歯列に対して横向きかつ平行な軸回りに歯を回転させる。これにより、例えば顎前突症や交差咬合やオーバージェットといったようなものが矯正される。全体として、それぞれ個別の歯の位置に関しての3次元的修正が、引き起こされる。様々な矯正方向については、後述する。
ブラケットによって歯並びズレを処置する際には、比較的薄いアーチワイヤが、初期的に使用される。それは、まず最初は歯に対しての小さな矯正力で十分であるからであり、大きすぎる矯正力が痛みを引き起こすからである。処置が徐々に奏功することの結果として目標状態へと歯列が近づくにつれて、複数の歯に対して必要な矯正力を印加するために、より太いワイヤを次第に使用する必要がある。処置全体にわたって、最大で10回にわたって、アーチワイヤが交換される。
正方形や長方形といった横断面形状のアーチワイヤが、米国においては標準的であって、0.41×0.41mm(16×16ミリインチ)〜0.56×0.71mm(22×28ミリインチ)というサイズである。よって、ブラケット用のスロットは、処置に際して使用される最も大きな断面積のアーチワイヤを受領し得るに十分な寸法を有している。
米国特許第5,863,199号明細書における舌側歯列矯正ブラケットにおいては、アーチワイヤを受領するために設けられたスロットをカバーするまたは閉塞するための手段は、ベアリングピン回りに回転可能としてフレーム上に支持されたレバーであり、このレバーは、閉塞状態においては連結線によって保持されなければならない。連結線は、フレーム上に形成されたラグ回りに巻回される。スロットは、スロットの開口が歯肉の方向を向くようにしてブラケット上に形成される。このことは、歯列矯正師が、ブラケットの背面側からアーチワイヤをスロット内に挿入しなければならないことを意味する。この操作は、鏡を利用して間接的にしか行うことができない。さらに、食べ物を噛む時に、アーチワイヤは、スロットから離れる向きに、各食べ物から圧力を受ける。そのため、アーチワイヤは、レバーが開放されていれば、スロットから押し出されることとなる。したがって、連結線は、スロット上に配置された閉塞手段の開放を防止し得るよう、極度に信頼できるものでなければならない。
ブラケットは、米国特許第5,857,849号明細書において、唇側と舌側との双方に挿入可能なものが開示されている。このブラケットは、非常にフラットなフレームを具備しており、アーチワイヤを受領するためのスロットは、ベースプレートから実質的に垂直に離間する向きとされている。スロットは、閉塞プレートによってカバーされる。閉塞プレートは、閉塞位置に向けてスプリングによって保持される。この構成の欠点は、ブラケットが舌側に適用された場合には、多くの場合、アーチワイヤからの力が、内向きとなりすなわち口腔内を向く向きとなり、このような力が、閉塞プレートとこの閉塞プレートを閉塞位置に向けて付勢するために設けられているスプリングとによって受領されなければならないことである。したがって、アーチワイヤの支持は、剛直ではなく、むしろ、弾性的である。これでは、歯の回転のために必要な力を十分にもたらすことができない。
米国特許第6,142,776号明細書により、スロットが、先の米国特許第5,863,199号明細書によるブラケットにおけるスロットと同様の向きとされているような、舌側歯列矯正ブラケットが公知である。アーチワイヤの固定のために、高弾性O−リング(通常は、ゴム製)の形態とされた連結線が、このブラケットに対して使用される。そのため、このブラケットは、使用時に、および、アーチワイヤの交換時に、先の文献のブラケットと同様の欠点を有している。さらに、アーチワイヤに起因するような、口腔内を向く力が、このような力によってすぐに曲がってしまうような連結線によって吸収されなければならない。
さらなる舌側ブラケットが、米国特許第4,455,137号明細書により、公知である。このブラケットにおいては、ベースプレートに対向したフレームの両側に形成されたスロットが開口しており、アーチワイヤは、連結線によってこのスロット内に固定されなければならない。そのため、このブラケットは、本来的に、先の特許文献2,3におけるブラケットと同様の欠点を有している。同じことは、米国特許第4,337,037号明細書および米国特許第4,669,981号明細書におけるブラケットについても、当てはまる。
米国特許第5,516,284号明細書には、フレーム上において回転可能に支持された閉塞機構によってスロットをカバーし得るものとされた、舌側歯列矯正ブラケットが開示されている。そのような閉塞機構は、フレーム上に支持されるU字形曲げ部分を有したシートストリップから構成されている。U字形の2つの脚部は、互いに異なる長さを有しているとともに、さらにC字形状に曲げられている。閉塞状態においては、短い方のC字形状脚が、スロットをカバーする。これに対し、長い方のC字形状脚は、フレーム上に形成されたホルン上において、連結線によって固定されなければならない。このブラケットの全体的フレームは、比較的背の高いものであって、スロットの開口は、上記特許文献1の場合と同様に、操作者とは反対側の側面上に配置されている。
歯列矯正においては、いわゆる自己連結型ブラケットが、長期間にわたって使用されている。この場合、アーチワイヤは、弾性的な回転可能部材すなわち弾性的に固定されたスライド部材によって、ブラケットのスロット内に固定される。例えば、米国特許第6,071,118号明細書や欧州特許出願公開第0 938 874号明細書を参照されたい。唇側に対する適用に関しては、このタイプのブラケットは、従来より十分に検証されており試されている。しかしながら、舌側への適用に関しては、満足な手段が未だ提案されていない。その理由は、とりわけ、ブラケットの適用のために利用可能なスペースが非常に狭いことであり、アーチワイヤが作用力をもたらすのに必要とされるブラケット間隔が非常に短いことである。よって、舌側ブラケットは、唇側ブラケットよりも、かなり小さなものでなければならない。しかしながら、小さなブラケットの場合には、特に回転力やトルクといったような矯正力を印加するためのアーチワイヤに対して利用可能なレバーアームが、非常に小さなものとなってしまう。先の米国特許第4,698,017号明細書には、門歯および犬歯の歯列矯正のための舌側ブラケットであって、歯のうちの、舌側を向いた面に対して接着取付するためのベースプレートであるとともに、互いに反対側に位置した咬合側エッジおよび歯肉側エッジを有した、ベースプレートと;このベースプレートに対して連接しているとともに、このベースプレートに対して実質的に平行に延在していてアーチワイヤを受領するためのスロットを備えた、フレームと:アーチワイヤをスロット内に固定するための手段と;を具備しているブラケットにおいて、スロットの底面と開口面とを貫通しかつスロットに沿った仮想スロット面が、ベースプレートによって決定される面に対して、鋭角をなし、かつ、この鋭角の頂点とは反対側に位置している開口面が、ベースプレートの咬合側エッジの方を実質的に向いているようにして、スロットがフレーム(3)内に形成されているブラケットが開示されている。本発明の出発点をなすこのブラケットは、歯のうちの、舌側を向いた面上に取り付けることができ、スロットの底面によって形成された平面が、歯列の咬合面に対して平行とされている。よって、ブラケットに対して取り付けられるべきアーチワイヤは、スロット内へと、咬合面に対して垂直
に挿入される。米国特許第4,698,017号明細書によって公知の先のブラケットにおいては、スロット内にアーチワイヤを固定するための手段は、ストラップから構成されている。このストラップは、ブラケットのフレームに対して回転可能に取り付けられているとともに、背面のところに、ラッチ突出部を有している。このラッチ突出部は、ストラップの閉塞状態において、スプリングによって背面側から係合可能とされている。これにより、このスプリングは、偶発的な開放が起こらないように、ストラップをロックする。スロットの底面上には、薄い円弧状スプリングストリップが配置されている。このスプリングストリップは、スロット開口面に向けて凸状に膨出している。スプリングワイヤが、スロット内に挿入され、固定ストラップによって固定され、アーチワイヤに対してスプリングの膨出部を押し付けている。これにより、アーチワイヤは、固定ストラップに対して押圧されている。米国特許第5,474,545号明細書には、アーチワイヤを受領するためのスロットを備えた、唇側ブラケットが開示されている。このスロットは、頬に向けて開口しているとともに、スロット幅が、スロット深さよりも、広い。矩形横断面のアーチワイヤが、スロット内へとエッジ上において挿入される。これにより、アーチワイヤが、スロットの横断面を完全に充填するとともに、スロットを超えて突出する。アーチワイヤは、ブラケットのフレームに対して関節結合可能に固定された回転可能ストラップによって、スロット内に固定される。このストラップは、閉塞位置へと回転し終わった後には、回転アクセス方向に対して横向きに、変位する。これにより、ブラケットのフレームに対しての明確な固定を行うことができる。米国特許第6,168,428号明細書には、アーチワイヤを受領するためのスロットを備えた、唇側ブラケットが開示されている。このスロットは、頬に向けて開口しているとともに、スロット幅が、スロット深さよりも、広い。アーチワイヤが矩形横断面である場合には、アーチワイヤは、スロット内へとエッジ上において挿入される。アーチワイヤは、閉塞用スライダによって、スロット内に固定される。この閉塞用スライダは、アーチワイヤに対しては、何の力も及ぼさない。
米国特許第5,863,199号明細書 米国特許第5,857,849号明細書 米国特許第6,142,776号明細書 米国特許第4,455,137号明細書 米国特許第4,337,037号明細書 米国特許第4,669,981号明細書 米国特許第5,516,284号明細書 米国特許第6,071,118号明細書 欧州特許出願公開第0 938 874号明細書
本発明の目的は、アーチワイヤを簡単にかつ短時間で挿入することができるとともに、アーチワイヤを安全に保持することができ、さらに、アーチワイヤを最大限に効果的なものとし得ることができるような、上記タイプのブラケットを提供することである。
上記目的は、請求項1〜3に記載された特徴点によって得られる。本発明のいくつかの好ましい実施形態は、従属請求項の主題である。すなわち、本発明においては、歯列の位置ズレを矯正するための装置であって、前歯および犬歯の歯列矯正のための舌側ブラケットと;アーチワイヤ(9)と;を具備してなり、前記ブラケットが、歯のうちの、舌側を向いた面に対して接着取付するためのベースプレート(1)であるとともに、互いに反対側に位置した咬合側エッジ(O)および歯肉側エッジ(G)を有した、ベースプレート(1)と;このベースプレート(1)に対して連接しているとともに、このベースプレート(1)に対して実質的に平行に延在していて前記アーチワイヤ(9)を受領するためのスロット(4)を備えた、フレーム(3)と:前記アーチワイヤ(9)を前記スロット(4)内に固定するための固定手段(7;16)と;を備えているとともに、前記スロット(4)の深さが、前記スロットの幅よりも、浅いものとされ、前記スロットの底面(4a)と開口面とを貫通しかつ前記スロットに沿った仮想スロット面(V)が、前記ベースプレート(1)によって決定される面(B)に対して、鋭角(α)をなし、かつ、この鋭角(α)の頂点とは反対側に位置している前記開口面が、前記ベースプレート(1)の前記咬合側エッジ(O)の方を実質的に向いているようにして、前記スロット(4)が前記フレーム(3)内に形成され、このような装置において、前記アーチワイヤ(9)が、広い側面と狭い側面とを有した矩形横断面形状のものとされ、前記アーチワイヤ(9)が、前記広い側面によって実質的にフラットな態様で前記スロット内に挿入され、前記固定手段が、前記スロット(4)内に配置された前記アーチワイヤ(9)の前記広い側面を押圧しており、これにより、前記アーチワイヤ(9)の曲げ平面(すなわち、アーチワイヤが曲げを受ける平面)が前歯および犬歯の咬合平面に対して実質的に平行であるようにして、前記アーチワイヤ(9)が、前記スロットの前記底面(4a)に向けて、押圧されていることを特徴としている。
本発明は、安全な態様で咬合側(咬合面)からスロット内へとアーチワイヤを挿入し得るようにして、スロットが配置されているようなブラケットを提供する。したがって、アーチワイヤの挿入は、鏡を使用することなく、容易に実施することができる。スロット内におけるアーチワイヤの固定は、スプリングによって行うことができる。特に、公知の態様に従って、スロットを開放している一状態とスロットをカバーしている他状態との2つの状態間にわたって回転可能とされたスプリングによって行うことができる。一例としては、米国特許第5,562,444号明細書を参照することができる。これに代えて、スロット内にアーチワイヤを固定するために、弾性連結線を使用することができる。このような連結線は、ブラケットのフレームに設けられたウィングどうしの間に巻回される。この場合、連結線は、アーチワイヤ上に位置するとともに、スロットの底面に向けてアーチワイヤを押圧する。
本発明によるブラケットの構成により、アーチワイヤによって、ブラケットに対してもたらされる回転効果はしたがって処置される歯に対してもたらされる回転効果は、例えばスプリングや連結線といったような弾性的閉塞機構または弾性的保持機構によって伝達されるのではなく、そのような回転効果はフレームによって悪影響なく受領され、さらに、そのフレームから歯に対して伝達される。前歯領域および犬歯領域に対して適用するブラケットにおいては、アーチワイヤは、ブラケットの基底面に対して垂直に延在する面に対して作用するのではなく、咬合面に対して実質的に平行に延在する面に対して作用する。この向きにおいては、アーチワイヤは、ブラケットの例えば連結線やスプリングといったような閉塞機構によって支持されているのではなく、アーチワイヤを受領しているスロットの少なくとも1つの側面によって支持されている。したがって、アーチワイヤからの力は、公知の舌側ブラケットの場合よりも、より良好に歯に対して伝達される。これにより、唇側ブラケットよりも小さな舌側ブラケットを使用したにしても、十分に大きな方向力を、特に回転力やトルクを、伝達することができる。さらに、例えばリンゴを噛み切るといったような咬合時にアーチワイヤに対して作用する力は、スロットの底面に向けてアーチワイヤが押圧されている向きにおいて、増強するよう作用する。
舌側を向いていてブラケットの適用対象をなす歯面の傾斜が様々に相違することのために、本発明が対象とする中央および側方の歯に関しての目標を達成するためには、スロットがなす面の傾斜を、ベースプレートがなす面に対して、様々に変更する必要があることは、明らかである。ここで、スロットがなす面とは、スロットの底面に対して実質的に垂直に延在する面を意味している。したがって、歯列矯正処置に際しては、1組をなす複数のブラケットは、前歯領域および犬歯領域の中の様々な歯に対して様々に構成されたものである必要がある。臼歯に対するブラケットも様々に構成されるけれども、臼歯に対するブラケットは、本発明の対象ではない。
本発明によるブラケットは、すべての公知の舌側ブラケットと比較して、スロットが咬合面に向けて開口しているという点において、および、スロット深さがスロット幅よりも浅いという点において、相違している。したがって、本発明においては、矩形横断面を有したアーチワイヤは、広い方の側面によって実質的にフラットな態様で、スロット内に挿入される。このことは、すべての公知の舌側ブラケットにおいて、アーチワイヤが狭い方の側面によってスロット内に挿入されること、すなわち、アーチワイヤがスロットに対してエッジを当接させつつスロット内に挿入されること、とは対照的である。
本発明によるブラケットにおいては、連結線または閉塞用スプリングは、歯の位置ズレの程度に応じて、咬合面に対して略垂直な方向において、アーチワイヤの広幅面をスロット底面に対して押圧する。傾斜している場合(アンギュレーションの場合)には、連結線または閉塞用スプリングによって、その位置ズレを矯正し得るように作用する力が、生成される。従来より公知の舌側ブラケットにおいては、閉塞機構は、そのような弾性力を生成することはできない。しかしながら、本発明によるブラケットにおいては、アーチワイヤは、連結線またはスプリングによる力の影響を受け、歯に対して効果的である。
さらに、アーチワイヤは、回転した歯においては、対角線上に位置する2つのエッジにおいて、スロットの両端に対して当接する。そして、そこに対して圧力を印加する。これにより、ワイヤの弾性が、ブラケットにおいて回転力を引き起こし、ブラケットに対して直接的に作用し、それが、歯に対して伝達される。このことは、下顎の前歯に対するブラケットの場合には、特に重要である。それは、歯の寸法が小さいことのために、適用されるブラケットが非常に小さく、てこ効果が非常に小さいからである。従来技術の場合には、例えばO−リングといったような弾性支持体は、このような領域におけるアーチの効果を、かなり低減させてしまい、多くの場合、矯正のための回転力を十分に伝達することができない。この欠点は、本発明においては防止される。
さらに、本発明において形成されるスロット開口面の位置に起因する本発明の格別の利点は、連結線ではなく閉塞用スプリングが使用されている場合、上前歯用のブラケットに関しては、閉塞用スプリングの自由端のための安全ラグを使用する必要がないことである。また、可能であれば、上犬歯用のブラケットに関しても、有利には、そのような安全ラグが不要である。したがって、このようなブラケットは、極度に薄い。このことは、両顎を閉じる際に上前歯の背面と下前歯とが噛み合わせる場合において、下前歯が、上前歯に対して固定されたブラケットに対して干渉しない点において、重要である。
そのような安全ラグは、例えば米国特許第4,492,573号明細書において公知であり、この文献におけるブラケットにおいては不可欠である。それは、この文献においてはスプリングがU字形状とされておりかつ一方の脚によってスロットを閉塞するものとされているために、そのスプリングの開閉移動が、アーチワイヤがスロットから取り外される方向に対して、垂直な向きであるからである。スプリングによって閉塞されているスロットから、何らかの理由によって、アーチワイヤが飛び出す向きに付勢されたときには、スプリングが、弾性限界を超えて過度に曲げられ、それによって、スロットを被覆しているスプリング脚の自由端が突出ラグよりも下位置に固定されていなければ、ブラケット全体が破壊されかねないからである。本発明によるブラケットにおいては、閉塞用スプリングの開放向きへとスロットから飛び出す向きに付勢されたにしても、アーチワイヤは、スプリングに対して作用し、スプリングを回転させるだけであって、スプリングを破壊することがない。したがって、このブラケットにおいては、安全ラグは、基本的には、不要である。例えば犬歯の領域においてといったように、安全ラグが使用されたときには、安全ラグは、一方においては、スロットから飛び出そうとするアーチワイヤに対する抗力を増大させるよう機能し、他方においては、ある種の力を超えた時にはワイヤの解放を許容するよう機能する。よって、歯は、過負荷から、自動的に保護される。このラグを使用することにより、スロットの所望開放抵抗力を、生成することができる。以下においては、添付図面を参照して本発明について説明する。
図1に示すブラケットは、ベースプレート(1)を具備している。ベースプレート(1)の下面上には、複数のグルーブ(2)が形成されている。これらグルーブ(2)は、鳩の尾のような横断面形状を有している。ブラケットは、さらに、フレーム(3)を具備している。このフレーム(3)には、矩形横断面形状を有したスロット(4)が形成されている。スロット(4)の深さは、図示の例においては、スロットの幅よりも浅いものとされている。フレーム(3)は、2つのウィング(5,6)を備えている。これらウィング(5,6)は、スロット(4)の側壁に対して連接されているとともに、取付用の連結線のために使用することができる。ブラケットは、さらに、スプリング(7)を具備している。スプリング(7)は、この場合には、板ばねの形態とされており、円弧部(7a)と、ほぼ直線状の部分(7b)と、を有している、円弧部(7a)は、約270°という円弧部分をなすとともに、略直線部(7b)に対して連接されている。略直線部(7b)の端部は、図1に示す閉塞状態においては、スロット(4)をカバーする。スプリング(7)の円弧部(7a)は、フレーム(3)のウィング(6)を包囲している。スプリング(7)は、スロット(4)をカバーしている状態においては、自身のプレテンションによって、フレーム(3)上に保持されている。スプリング(7)は、独国特許発明第44 07 100号明細書に開示されているように、ワイヤストラップスプリングとすることもできる。
図2に示すように、スプリング(7)は、図1に示す状態から、スロット(4)を解放した状態へと、ウィング(6)回りに回転することができる。この目的のために、フレーム(3)には、ウィング(6)の下側部分に、ノッチ(8)が形成されている。スプリングのうちの、円弧形部(7a)に対して連接されている端部(7d)は、このノッチ(8)内へと、回転によって侵入することができる。図2は、破線によって、スプリング(7)が実質的に緩和状態とされたならば、スプリング(7)がなす形状を示している。図2において実線で示されている開放状態においては、スプリングが、開く向きにわずかに曲げられていることがわかる。この状態においては、スプリングは、ブラケットのウィング(6)のところにおいて、クランプする態様で自身を固定している。
複数のグルーブ(2)は、ブラケットを歯に対して取り付けるための接着剤またはセメントを受領し得るように機能する。この場合、グルーブが鳩の尾のような横断面形状とされていることは、接着剤またはセメントによる接着を向上させる。
スロット(4)の寸法と、ブラケットの上側の全体的フラット部分の起立状況と、を除けば、図示されたブラケットは、従来的なブラケットである。
ブラケットにおいて、本発明に基づく特有効果にとって重要に格別な特性は、スロット(4)が、次のような配置状況とされる点である。つまり、スロット(4)の延在方向に対して平行に延在しているスロット底面(4a)に対して垂直でありかつ図1において記号(V)によって示されている仮想線が、ベースプレート(1)の基底面によって決定される平面(B)に対して、鋭角(α)を形成し、この鋭角(α)の頂点が、ベースプレート(1)の歯肉側エッジ(G)を向いており、これにより、スロット底面(4a)とは反対側のスロット開口面が、ベースプレート(1)の咬合側エッジ(O)の方を、実質的に向いているような、配置状況とされる点である。この構成の意味合いは、図3aにより、明瞭となるであろう。図3aにおいては、第1タイプの前歯(11)と第2タイプの前歯(12)と犬歯(13)と2つの臼歯(14,15)とからなる歯列が、この歯列に対して取り付けられた複数のブラケットと一緒に、概略的に示されている。
図3aにより、前歯(11,12)と犬歯(13)とに対して取り付けられたブラケットに関し、それぞれ対応するスプリング端によってカバーされた各スロットのそれぞれの開口面が、互いに同じ向きを向いていること、すなわち、咬合面(あるいは、咬合平面)の方を向いていること、がわかる。これに対し、臼歯(14,15)に対して取り付けられたブラケットに関しては、従来技術と同様に、各スロットの開口面は、咬合面に対して実質的に平行に延在している。さらに、すべてのブラケットの各ベースプレートのそれぞれの基底面すなわち平面(B)が、咬合面に対して異なる傾斜を有していること、および、このような傾斜のそれぞれの相違が、咬合面に対してのまたは咬合面に対する直交面に対しての、それぞれの歯冠の舌側表面の様々な傾斜に対応していること、がわかる。よって、様々な歯に対して様々なブラケットが必要とされる。図3bにおいては、わずかに拡大したスケールで、図示がなされている。
咬合面に対する直交面に対しての、各ブラケットのベースプレートの基底面のそれぞれの傾斜角度は、例えば、上前歯のためのブラケットにおいては約45°であり、下前歯のためのブラケットにおいては約30°であり、4つのすべての臼歯のためのブラケットにおいては約35°である。これに応じて、ベースプレート面(B)に対しての、各ブラケットの平面(V)の傾斜角度が、決定される。
図3aにより、前歯と犬歯とに関するブラケットのスロット内へのアーチワイヤの挿入を、咬合面から非常に容易に観測できることがわかる。よって、例えば下顎に関して適用する場合には、前歯と犬歯との領域においては、アーチワイヤを、各ブラケットの各スロットの中へと上側から、観測しながら簡単に挿入することができ、その後、各スロット内に配置されたアーチワイヤ上にわたって、閉塞用スプリングを確実に閉塞することができる。
また、食べ物を噛むときには、それらブラケット内に挿入されたアーチワイヤに関しては、食べ物を噛む圧力によってスロットから押し出される向きに押圧されることが、あり得ない。
また、歯のところにおいてアーチワイヤによって引き起こされる力は、歯を回転させる向きに閉塞用スプリングに対して作用するのではなく、各ブラケットの各スロットの側壁に対して作用する。したがって、アーチワイヤは、弾性的柔軟面によって支持されているのではなく、剛直面によって支持されている。そのため、影響を受けることがない。
後者は、図4により、極めて明瞭となる。図4は、アーチワイヤ(9)がスロット(4)内に挿入されている状態で、本発明によるブラケットを示している。ただし、本発明の説明を明瞭とするために、閉塞用スプリングの一部を切り欠いて、図示がなされている。図4のブラケットは、咬合面から見た図示である。すなわち、アーチワイヤ(9)が、歯列をなす各歯に沿って延在しているアーチ形状を見た図示である。この図により、アーチワイヤ(9)が、スロットを規定している側壁(4b,4c)に対して接触していること、および、それら側壁(4b,4c)によって堅固に支持されていること、さらには、歯自身の軸回りに歯を回転させるためのアーチワイヤによる回転力と、ブラケット上において直接的に歯軸に対して横向きに歯を回転させるためのアーチワイヤによるトルク力と、を伝達することができるようになっていること、がわかる。
歯の傾斜(アンギュレーション)の矯正という観点からの、閉塞用スプリング(7)の効果を、図5,6から理解することができる。図5は、傾斜位置ズレを起こしている歯に対して取り付けられたブラケットを示している。この歯は、図5において一点鎖線で示す方向に関して、矢印(A)によって示す横向きに矯正される必要がある。図5は、図3における歯(12)を背面側から見た図である。すなわち、咬合面と平行に見た図である。この位置ズレにおいては、アーチワイヤ(9)は、本発明によるブラケットのスロット(4)内の底面(4a)上においてフラットに位置しているのではなく、歯の位置ズレの度合いに応じて、底面(4a)に対して、近心端すなわち先端においてのみ接触している。この配置状況は、図5において、記号(P)によって特徴的に示されている。スプリング(7)の本来的プレテンションに基づき、スプリング(7)は、位置(Q)のところにおいて、スロット底面(4a)に向けて、アーチワイヤ(9)を押圧する。
スプリング(7)がウィング(6)の下面上に支持され、このスプリングのところにおいて上向きの力をもたらしていることにより、なおかつ、アーチワイヤが、逆向きに曲がることができないことにより、その結果として力が発生し、その力が、歯に対して作用することとなり、歯軸に対して垂直に延在しかつスロット延在方向に対して垂直に延在する軸回りに、つまり、図5において記号(A)で示す向きに、歯を回転させる。歯は、次第に自身を直立化させ、その結果、アーチワイヤ(9)とスロットの長さ方向との間の角度(β)が、徐々に小さくなる。理想的なケースにおいては、処置完了の時点で、アーチワイヤ(9)が、スロット底面に対してフラットに当接するようになる。
図6により、スロットを、比較的『フラット』に維持することができることがわかる。すなわち、スロットの深さを、幅よりも、浅いものとすることができる。これにより、アーチワイヤ(9)がスロットの幅全体を充填していない場合であってさえも、すなわち、上記アーチワイヤ『ファミリー』の中の小さな断面積のアーチワイヤであってさえも、アーチワイヤ(9)が、スロットの開口面から突出することとなり、閉塞用スプリング(7)からの力を(あるいは、ウィング(5,6)の周囲において、閉塞用スプリングの位置に巻回された連結線からの力を)受けることができる。スロットの深さを浅くすることにより、ブラケットを非常に薄く構成することができる。
また、本発明によるブラケットにおいては、特に閉塞用スプリングの円弧部といったような、丸められた部材だけしか、舌側方向に露出していないことが、特徴的である。このことは、ブラケットが患者にもたらす不便さを、最小化する。
図7は、本発明によるブラケットの第2実施形態を示している。この実施形態は、図1によるブラケットと比較して、ウィング(5)上に、ラグ状突出部(5a)を有している点において相違している。突出部(5a)は、閉塞用スプリング(7)の自由端(7c)の上方に延在している。この突出部(5a)は、アーチワイヤに起因する開放向き圧力に応答して即座に曲がってしまうことを、防止する。突出部(5a)は、ある限界値に到達した時点で、スプリング(7)の曲がりを許容する。これにより、歯に対して作用し得る力が、制限されることとなる。このため、歯を、過負荷から保護することができる。この力は、閉塞用スプリング(7)を開閉するために閉塞用スプリング(7)の開口(10)(図7参照)内へと例えばフックといったような器具を挿入することによって歯列矯正師が閉塞用スプリングに対して印加する力と、同様の力である。このブラケットは、ブラケットを極度に平坦な形状とすることがそれほど要求されないような、例えば、犬歯に対して使用することができる。
最後に、図8は、本発明によるブラケットを示す側面図である。この実施形態におけるブラケットは、スロット(4)内にアーチワイヤを固定するためのスプリングを備えておらず、そのため、例えば公知のゴム製O−リング(16)の形態といったような弾性連結線と組み合わせてしか、使用することができない。そのような弾性連結線は、アーチワイヤ(9)上におよびウィング(5,6)上に巻回され、アーチワイヤ(4)をスロット(4)内に保持するとともに、アーチワイヤを底面(4a)上へと押圧する。この実施形態においては、スロット(4)の深さが幅よりも深くても、スロット(4)の位置合わせは、先の実施形態と同様である。つまり、図示のように、矩形横断面形状のアーチワイヤ(9)は、スロットの底面(4a)上に、『フラット』な状態で配置される。すなわち、広い方の側面が、スロットの底面(4a)上に配置される。アーチワイヤは、最終的には、連結線(16)によって固定される。
同じことは、スロット(4)内におけるアーチワイヤの位置に関しても、また、図9の実施形態の場合のスロット内における固定に関しても、当てはまる。図9は、図1の実施形態と同様に、スロットの深さが幅よりも浅いものとされたブラケットを示している。
本発明によるブラケットを示す側面図であって、スロットが閉塞された状態を示している。 図1のブラケットを示す側面図であって、スロットが開放された状態を示している。 図3aは、上顎の前歯と犬歯と臼歯とに対して取り付けられた状態での様々なブラケットを示す図であり、図3bは、図3aに示す各ブラケットを、同じ向きで拡大して示す図である。 図1のブラケットを示す平面図であって、閉塞用スプリングの一部を切り欠いて図示することによって、挿入されたアーチワイヤを明示している。 斜めに位置ズレ(傾斜、アンギュレーション)した歯に対して、図1のブラケットを取り付けた様子を示す図であって、図3aにおける歯(12)を矢印(H)から見た様子に対応しており、閉塞用スプリングの傾斜力発生効果を示している。 図1のブラケットを示す側面図であって、アーチワイヤが挿入された状態が示されている。 図1と同様のブラケットを示す側面図であって、スプリングの自由端の上方に突出部を備えた実施形態を示している。 本発明による、弾性連結線だけによって使用されるブラケットを示す側面図である。 本発明による、弾性連結線だけによって使用される他のブラケットを示す側面図である。
符号の説明
1 ベースプレート
3 フレーム
4 スロット
4a 底面
5a 突出部
6 ウィング
7 スプリング、閉塞用スプリング(固定手段、板ばねまたはワイヤストラップスプリング)
7a 円弧部
7b 略直線状部
7c 自由端
9 アーチワイヤ
B 基底面
G 歯肉側エッジ
O 咬合側エッジ
V 仮想スロット面

Claims (3)

  1. 歯列の位置ズレを矯正するための装置であって、
    前歯および犬歯の歯列矯正のための舌側ブラケットと;
    アーチワイヤ(9)と;
    を具備してなり、
    前記ブラケットが、歯のうちの、舌側を向いた面に対して接着取付するためのベースプレート(1)であるとともに、互いに反対側に位置した咬合側エッジ(O)および歯肉側エッジ(G)を有した、ベースプレート(1)と;このベースプレート(1)に対して連接しているとともに、このベースプレート(1)に対して実質的に平行に延在していて前記アーチワイヤ(9)を受領するためのスロット(4)を備えた、フレーム(3)と:前記アーチワイヤ(9)を前記スロット(4)内に固定するための固定手段(7;16)と;を備えているとともに、前記スロット(4)の深さが、前記スロットの幅よりも、浅いものとされ、前記スロットの底面(4a)と開口面とを貫通しかつ前記スロットに沿った仮想スロット面(V)が、前記ベースプレート(1)によって決定される面(B)に対して、鋭角(α)をなし、かつ、この鋭角(α)の頂点とは反対側に位置している前記開口面が、前記ベースプレート(1)の前記咬合側エッジ(O)の方を実質的に向いているようにして、前記スロット(4)が前記フレーム(3)内に形成され、
    このような装置において、
    前記アーチワイヤ(9)が、広い側面と狭い側面とを有した矩形横断面形状のものとされ、
    前記アーチワイヤ(9)が、前記広い側面によって実質的にフラットな態様で前記スロット内に挿入され、
    前記固定手段が、前記スロット(4)内に配置された前記アーチワイヤ(9)の前記広い側面を押圧しており、これにより、前記アーチワイヤ(9)の曲げ平面が前歯および犬歯の咬合平面に対して実質的に平行であるようにして、前記アーチワイヤ(9)が、前記スロットの前記底面(4a)に向けて、押圧されていることを特徴とする装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記固定手段が、板ばねまたはワイヤストラップスプリング(7)によって構成されていることを特徴とする装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記固定手段が、前記フレーム(3)に形成されたウィング(5,6)を巻回する弾性連結線(16)として構成されていることを特徴とする装置。
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