JP6950903B2 - 歯科矯正用のブラケット - Google Patents

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Description

本発明は、歯科矯正用のブラケットに関し、より詳しくはセルフライゲーションタイプのブラケットに関するものである。
歯科矯正においては、移動させたい歯に対して前後左右、傾斜、回転などの三次元的な矯正力を与えることで歯並びを整えている。歯に矯正力を与えるには、歯にブラケットを固定し、基準にする歯のブラケットと移動させたい歯のブラケットとの間にワイヤー等を取り付け、ワイヤーを締めていく。ワイヤーの取り回し、締め付け方などを調整することで、所望の方向へ矯正力を与えるようにしている。
ブラケットにはワイヤーを取り付けるためのスロットが設けられる。ワイヤーは、スロットに取り付けられた状態でゴム等によって結紮され、ブラケットに対してずれないように固定される。ブラケットの種類として、ゴム等で結紮する必要のないセルフライゲーションタイプもある。このタイプのブラケットでは、ワイヤーを取り付けるスロットの開口部に開閉可能にシャッタが設けられている。ワイヤーを取り付けた状態でシャッタを閉じることでスロットの開口部が閉じて、ワイヤーの外れを防止している。また、シャッタを開けることで開口部が開き、ワイヤーの取り外し、交換を容易に行うことができるようになっている(例えば、特許文献1〜4参照)。
また、ワイヤーを取り付けるためのスロットと、前記スロットに繋がる導入口とを有するブラケット本体と、前記ブラケット本体の前記スロットと前記導入口との間に進退可能に設けられたシャッタと、を備え、前記ブラケット本体は、前記スロットおよび前記導入口を構成する外側ガイド壁を有し、シャッタは、前記外側ガイド壁に設けられた貫通孔に挿入され、前記シャッタは、前記シャッタを閉じて前記スロットを覆う際、前記シャッタの先端部が前記貫通孔から前記スロット側に突出した後、前記先端部が前記導入口側から前記スロット側に向けた第1方向に変位するように設けられた歯科矯正用のブラケットも提案されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2011−025070号公報 特開2011−025016号公報 特表2014−512852号公報 特表2001−503305号公報 国際公開第2018/135569号
歯科矯正用のブラケットにおいて、セルフライゲーションタイプではスロットに取り付けたワイヤーとブラケットとの摩擦力が少なく、弱い矯正力によって歯を動かすことができる。その一方、特許文献5に示されるようにブラケットの構造が複雑になりやすい。また、従来のセルフライゲーションタイプでは、ブラケットワイヤーの着脱方向にシャッタが開閉するため、ワイヤーに強い力が加わるとシャッタが開いてしまう恐れがある。そのため、ワイヤーに加わる力を考慮したブラケットの配置や並べ替えが必要となり、施術の煩雑さの要因となっている。
本発明は、セルフライゲーションタイプにおいて、簡単な構造でシャッタを確実に開閉および固定することができる歯科矯正用のブラケットを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、歯科矯正用のブラケットであって、ワイヤーを取り付けるためのスロットと、スロットに繋がる導入口と、を有するブラケット本体と、スロットと導入口との間に進退可能に設けられたシャッタと、ブラケット本体に取り付けられ、シャッタの脱離を防止するストッパワイヤーと、を備える。このブラケットにおいて、ストッパワイヤーは弾性を有する。ストッパワイヤーの両端部は、ブラケット本体に保持される。ストッパワイヤーの中央部は、シャッタが閉じている状態でシャッタの開く方向の経路(進退経路)を遮る位置に配置される。
このような構成によれば、シャッタが閉じている状態でストッパワイヤーの中央部がシャッタの開く方向の経路(進退経路)を遮る位置に配置されるため、ストッパワイヤーによってシャッタの開きを防止することができる。また、シャッタを開く際にはストッパワイヤーの弾性によって中央部をシャッタの進退経路から外すことにより、ストッパワイヤーに邪魔されることなくシャッタを開くことができる。さらに、シャッタの進退方向が、ブラケットのスロットに挿入されるワイヤーの挿入方向と略直交するため、ワイヤーに強い力が加わっても閉じたシャッタが開いてしまうことがない。
上記ブラケットにおいて、ストッパワイヤーの中央部は、ストッパワイヤーの弾性によってシャッタの端部を押圧するよう設けられていてもよい。これにより、シャッタが閉じている状態で、ストッパワイヤーの中央部によりシャッタの端部を押圧して、より強固にシャッタを閉じておくことができる。
上記ブラケットにおいて、ストッパワイヤーの中央部は、シャッタが開いている状態でシャッタの進退経路から退き、シャッタと接するよう設けられていることが好ましい。これにより、シャッタを開く際、ストッパワイヤーの中央部がシャッタと接してシャッタの動作に抵抗感を与え、ブラケット本体からのシャッタの脱離を抑制することができる。
上記ブラケットにおいて、ブラケット本体は、スロットおよび導入口を構成し、互いに対向する内側ガイド壁および外側ガイド壁を有し、外側ガイド壁は、シャッタを挿入する貫通孔を有し、シャッタには、貫通孔に挿入されたシャッタを開く際にシャッタが貫通孔から脱離することを防止する脱離防止手段が設けられていてもよい。これにより、シャッタを開く際に脱離防止手段によってシャッタの脱離を防止することができ、作業性を高めることができる。
本発明の一態様は、歯科矯正用のブラケットであって、第1ワイヤーを取り付けるための第1スロットと、第1スロットに繋がる第1導入口と、第2ワイヤーを取り付けるための第2スロットと、第2スロットに繋がる第2導入口と、を有するブラケット本体と、第1スロットと第1導入口との間に進退可能に設けられた第1シャッタと、第2スロットと第2導入口との間に進退可能に設けられた第2シャッタと、ブラケット本体に取り付けられ、第1シャッタおよび第2シャッタの脱離を防止するストッパワイヤーと、を備える。このブラケットにおいて、第1シャッタの開く方向の経路(進退経路)と、第2シャッタの開く方向の経路(進退経路)とが、交差領域で互いに交差するように設けられる。ストッパワイヤーは弾性を有する。ストッパワイヤーの両端部は、ブラケット本体に保持される。ストッパワイヤーの中央部は、第1シャッタおよび第2シャッタが閉じている状態で交差領域に配置される。
このような構成によれば、ブラケット本体に第1ワイヤーおよび第2ワイヤーの2つのワイヤーを取り付けられるブラケットにおいて、ストッパワイヤーの中央部が第1シャッタおよび第2シャッタのそれぞれに開く方向の交差領域に配置されるため、1つのストッパワイヤーにより第1シャッタおよび第2シャッタの2つのシャッタの開きを防止することができる。また、第1シャッタおよび第2シャッタを開く際にはストッパワイヤーの弾性によって中央部を交差領域から外すことにより、ストッパワイヤーに邪魔されることなく第1シャッタおよび第2シャッタを開くことができる。
本発明によれば、セルフライゲーションタイプにおいて、簡単な構造でシャッタを確実に開閉および固定することができる歯科矯正用のブラケットを提供することが可能となる。
(a)および(b)は、本実施形態に係るブラケットの構成を例示する模式図である。 (a)〜(c)は、シャッタの動作を説明する側面図である。 (a)および(b)は脱離防止手段の例を示す斜視図である。 (a)および(b)は脱離防止手段の例を示す側面図である。 他の脱離防止手段の例を示す側面図である。 他のタイプのブラケットを例示する側面図である。 (a)および(b)は、2つのワイヤーに対応したブラケットを例示する図である。 (a)および(b)は、2つのシャッタの動作を例示する側面図である。 (a)および(b)は、2つのシャッタの動作を例示する側面図である。 (a)および(b)は、ブラケット本体とベース部とが別体に設けられた例を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(ブラケットの構成)
図1(a)および(b)は、本実施形態に係るブラケットの構成を例示する模式図である。
図1(a)にはブラケット1の斜視図が示され、図1(b)にはブラケット1の側面図が示される。
本実施形態に係るブラケット1は、歯の表側や裏側(舌側)に取り付けられる歯科矯正用の器具である。ブラケット1には、歯に矯正力を与えるためのワイヤーWが取り付けられる。本実施形態に係るブラケット1は、ワイヤーWをゴム等の結紮具を用いることなくブラケット1に固定できるセルフライゲーションタイプである。
ブラケット1は、ブラケット本体10と、シャッタ20と、ストッパワイヤー30と、を備える。ブラケット本体10は、ワイヤーWを取り付けるためのスロット101と、スロット101に繋がる導入口102とを有する。
なお、本実施形態において、説明の便宜上、スロット101と導入口102とを結ぶ方向(スロット101の深さ方向とも言う。)を第1方向D1、第1方向D1と直交する方向の一つ(スロット101の長さ方向とも言う。)を第2方向D2、第1方向D1および第2方向D2と直交する方向(スロット101の幅方向とも言う。)を第3方向D3と称することにする。
ブラケット本体10は、スロット101および導入口102を構成する外側ガイド壁11と、外側ガイド壁11と対向する内側ガイド壁12とを有する。この外側ガイド壁11と内側ガイド壁12との間にスロット101および導入口102が設けられる。第2方向D2にみたスロット101の断面形状は、例えば矩形となっている。スロット101の底を構成するため、外側ガイド壁11と内側ガイド壁12との間には底部13が設けられる。
スロット101と連通する導入口102の向き(開口している側の向き)は、ブラケット1を歯に取り付けた際に歯の先端側を向くようになっていることが好ましい。例えば、ブラケット1を歯の裏側(舌側)に取り付けた際、導入口102が歯の先端側を向いていることで、ワイヤーWをスロット101に入れる際の空間を確保しやすくなる。歯の先端側からワイヤーWを入れるようになっていれば、歯列に影響を受けにくく、容易にワイヤーWをスロット101に挿入することができる。なお、導入口102の向きは、歯の伸びる方向と直交する方向であってもよい。
外側ガイド壁11や内側ガイド壁12には、必要に応じてフックFが設けられていてもよい。セルフライゲーションタイプのブラケット1であっても、ゴム等の結紮具をフックFに掛けてもよく、また、ワイヤーW以外からの矯正力を与えるためにゴムや他の器具をフックFに取り付けてもよい。
ブラケット1は、ベース部40を備えていてもよい。ベース部40は、ブラケット本体10を歯に対して所定の角度で固定するための部材である。ベース部40の一方(図1(b)ではD3方向左向き)側には歯への取り付け面40aが設けられる。ブラケット本体10は、ベース部40の他方(図1(b)ではD3方向右向き)側に設けられる。ベース部40の取り付け面40aは、第1方向D1に対して任意の角度で設けられる。これにより、歯にブラケット1を取り付けた際に、スロット101の深さ方向(第1方向D1)を所望の向き(上下方向など)になるようにブラケット1を配置することができる。
ブラケット1には、生体親和性に優れた材料として、例えば純チタンおよびチタン合金等のチタン系材料やステンレス合金などが用いられる。このような材料を用いて、ブラケット本体10およびベース部40は一体的に設けられていてもよいし、ブラケット本体10とベース部40とを別体にして互いに所定の角度で接続してもよい。
シャッタ20は、ブラケット本体10のスロット101と導入口102との間に進退可能に設けられる。すなわち、シャッタ20は、外側ガイド壁11に設けられた貫通孔111に挿入されており、この貫通孔111を介して出し入れできるようになっている。シャッタ20を閉じてスロット101を覆う際、シャッタ20の先端部21が貫通孔111からスロット101側に突出した後、この先端部21が内側ガイド壁12に設けられた凹部121に嵌め込まれる。また、シャッタ20の進退方向は第3方向D3であり、ワイヤーWをスロット101に挿入する方向である第1方向D1とは直交している。このため、ワイヤーWをスロット101に挿入してシャッタ20を閉じた状態で、ワイヤーWに強い力が加わっても、閉じたシャッタ20が開いてしまうことがない。
ストッパワイヤー30は、弾性を有するワイヤー部材である。ストッパワイヤー30は、ワイヤー部材を所定の形状に屈曲して設けられたものである。ストッパワイヤー30には優れた弾性を有する形状記憶合金を用いることが好ましい。これにより、ストッパワイヤー30に十分な弾性を持たせることができる。また、もしストッパワイヤー30を取り付ける際に変形が生じたとしても、取り付けた後の口腔内の温度によってストッパワイヤー30の形状が復元し、確実な取り付けを行うことができる。
ストッパワイヤー30は、両端部31から中央部32にかけて、ワイヤーWを避けるように屈曲して設けられる。例えば、両端部31からワイヤーWの下側を経由して再度上側に曲げられ、シャッタ20の後端22aの近傍に中央部32が位置するように設けられる。
ストッパワイヤー30の両端部31は、ブラケット本体10に設けられた筒部105に挿入または嵌合され、ブラケット本体10に固定されている。そして、ストッパワイヤー30の中央部32は、シャッタ20が閉じている状態でシャッタ20の開く方向の経路(以下、「進退経路」とも言う。)を遮る位置に配置される。これにより、シャッタ20が閉じた状態において、ストッパワイヤー30の中央部32はシャッタ20のストッパとして機能し、シャッタ20の脱落を防止する。
なお、ストッパワイヤー30の中央部32は、ストッパワイヤー30の弾性によってシャッタ20の後端22aを押圧するよう設けられていてもよい。これにより、シャッタ20が閉じている状態で、ストッパワイヤー30の中央部32によりシャッタ20の後端22aを押圧することができ、より強固にシャッタ20を閉じておくことができるようになる。
また、ストッパワイヤー30として形状記憶合金を用いる場合、予めストッパワイヤー30の形状を中央部32が後端22aから離れるように変形させておき、シャッタ20を閉じた後、口腔内の温度によってストッパワイヤー30の形状を復元させて、中央部32が後端22aを押圧するように設定しておいてもよい。
(シャッタの動作)
次に、シャッタ20の動作について説明する。
図2(a)〜(c)は、シャッタの動作を説明する側面図である。
先ず、図2(a)に示すように、シャッタ20を開く。シャッタ20を開く際には、ストッパワイヤー30の中央部32を押し下げることでシャッタ20の進退経路から外す。中央部32は、ストッパワイヤー30の弾性力によってシャッタ20の後端22aの近傍に位置しているため、この弾性力に対抗して押し下げることで、進退経路から外すことができる。中央部32が進退経路から外れることでストッパ機能が解除され、シャッタ20を開くことができる。
シャッタ20が中央部32の位置を超えて開いていく際、押し下げられている中央部32は、ストッパワイヤー30の弾性力によって元の位置に戻ろうとする。このため、開く途中のシャッタ20の下面に中央部32が接触する状態になる。この中央部32の接触によってシャッタ20の動作に適度な抵抗感が与えられる。これにより、シャッタ20の動作に安定感を得られるとともに、シャッタ20がブラケット本体10から簡単に脱離してしまうことを抑制することができる。
次に、図2(b)に示すように、シャッタ20を開いてスロット101と導入口102とを連通させた状態で、ワイヤーWを導入口102からスロット101に差し込む。
次に、図2(c)に示すように、シャッタ20を閉じる。シャッタ20を閉じる際にもシャッタ20の下面に中央部32が接触しているため、シャッタ20の動作に適度な抵抗感および安定感を与えることができる。シャッタ20を閉じていくと、シャッタ20の先端部21が内側ガイド壁12の凹部121に嵌合する。そして、シャッタ20の後端22aがストッパワイヤー30の中央部32の位置を超えると、ストッパワイヤー30の弾性力によって中央部32が押し上げられ、元の位置に戻る。これにより、中央部32のストッパ機能が復帰して、シャッタ20を閉じた状態で固定することができる。
このように、本実施形態に係るブラケット1では、貫通孔111を介してシャッタ20をスライドさせ、先端部21を凹部121に抜き差しするといった簡単な動作によってシャッタ20を開閉することができる。また、ストッパワイヤー30によってシャッタ20の固定と、開閉動作の際の適度な抵抗感および安定感を与えることができ、シャッタ20の脱離も抑制することができる。また、シャッタ20の進退方向(第3方向D3)が、スロット101に挿入されるワイヤーWの挿入方向(第1方向D1)と直交するため、ワイヤーWを挿入してシャッタ20を閉じた状態でワイヤーWに強い力が加わっても、閉じたシャッタ20が開いてしまうことがない。このため、ワイヤーWに加わる力によってシャッタ20が開いてことを懸念して、ブラケット1の配置や並べ替えを行わずに済み、施術時間の低減や患者負担の軽減を図ることができる。
(脱離防止手段の例)
次に、脱離防止手段について説明する。
図3(a)および(b)は脱離防止手段の例を示す斜視図である。
図3(a)にはシャッタ20を閉じた状態が示され、図3(b)にはシャッタ20を開いた状態が示される。
図4(a)および(b)は脱離防止手段の例を示す側面図である。
図4(a)にはシャッタ20を閉じた状態が示され、図4(b)にはシャッタ20を開いた状態が示される。
脱離防止手段として、本実施形態では突起部25が用いられる。突起部25は、シャッタ20の先端部21に設けられ、貫通孔111に挿入されたシャッタ20を開く際にシャッタ20が貫通孔111から脱離することを防止する役目を果たす。例えば、突起部25は、第2方向D2に延在する三角柱形状に設けられる。
貫通孔111にシャッタ20を挿入する際、貫通孔111の開口サイズは突起部25を含むシャッタ20を挿入可能な大きさになっている。これにより、シャッタ20の先端部21に突起部25が設けられていても、貫通孔111にシャッタ20を挿入することができる。
また、内側ガイド壁12の凹部121のサイズも突起部25を含むシャッタ20を挿入可能な大きさになっている。これにより、シャッタ20の先端部21に突起部25が設けられていても、凹部121にシャッタ20の先端部21を挿入することができる。
突起部25が貫通孔111を通過するまでシャッタ20を挿入した後に、外側ガイド壁11に圧力を加えて貫通孔111を僅かに押し潰すようにする。この際、貫通孔111の開口サイズを、シャッタ20の進退は可能で、突起部25の通過ができない程度の大きさにする。これにより、貫通孔111に挿入したシャッタ20の進退動作を妨げることなく、シャッタ20を開く際には突起部25が貫通孔111の位置で引っ掛かり、それ以上シャッタ20が開くことを阻止し、シャッタ20の脱離を防止することができる。
ここで、シャッタ20における導入口102側の面には凹部27が設けられていてもよい。この凹部27に例えばピックの先端を引っ掛けることで、シャッタ20の開閉動作を行いやすくなる。特に、突起部25が設けられているシャッタ20では、シャッタ20を開く際の脱離が防止されることから、凹部27にピックの先端を引っ掛けて強めに引っ張る場合でも、シャッタ20の脱離を気にすることなく行うことができる。
なお、上記説明した突起部25の形状は三角柱形状に限定されず、四角柱形状や半球形状など、他の形状であってもよい。また、突起部25の第2方向D2の長さは、シャッタ20の第2方向D2の長さと同等であってもよい。これにより、突起部25を含めたシャッタ20の先端部21が凹部121に挿入される際、シャッタ20を安定して嵌め込むことが可能となる。
また、凹部121の開口サイズは必ずしも突起部25を含むシャッタ20が挿入可能な大きさでなくてもよい。例えば、突起部25がシャッタ20の先端よりも僅かに中央寄りに設けられていれば、突起部25よりも先端側の部分を凹部121に挿入できるようになる。この場合、凹部121の開口サイズはシャッタ20の先端部21のみが挿入可能な大きさになっていればよい。
シャッタ20の脱離防止を図る方法として、上記では外側ガイド壁11に圧力を加えて貫通孔111を僅かに押し潰す方法を説明したが、これに限定されない。
図5は、他の脱離防止手段の例を示す側面図である。
図5に示す具体例のように、外側ガイド壁11の第3方向D3の端部に貫通孔111の一部を塞ぐ部材(止め部材115)を取り付けるようにしてもよい。止め部材115の取り付け方法の一例は電気溶接である。貫通孔111にシャッタ20を挿入した後、貫通孔111の一部を塞ぐように止め部材115が取り付けられる。これにより、シャッタ20を開く際、シャッタ20の突起部25が止め部材115に当たるまで開くことができ、それ以上外側へ開くことはない。
図6は、他のタイプのブラケットを例示する側面図である。
このブラケット1Bは、例えば上顎前歯に適用されるものであって、先に説明したブラケット1(図1および図2)に比べてベース部40に対してシャッタ20の開閉方向の角度が鋭角になっている。このため、ブラケット1Bを用いると、咬合面側(舌側)、すなわち、図6では第1方向D1からワイヤーWを挿入可能となり、ワイヤーWの挿入が容易となる。これに対し、従来技術に係る構造のブラケットの場合には、ワイヤーWは図6の第3方向D3からスロット101内に挿入しなければならない。これはすなわちワイヤーWを歯頸部側から挿入することであり、作業性が著しく低い。
一方、例えば、下顎小臼歯に舌側からワイヤーWを挿入する場合には、図1および図2に示すブラケット1を用いることで、ワイヤーWの挿入が容易となる。
上記以外にも、ベース部40に対するシャッタ20の開閉方向の角度が異なるタイプのブラケットを予め用意しておく、またはカスタムメイドで用意しておくことで、様々な歯の形状に対応してシャッタ20の開閉動作を行いやすく、ワイヤーWを垂直に挿入できるブラケットを構成することが可能となる。
(2つのワイヤーに対応したブラケット)
図7(a)および(b)は、2つのワイヤーに対応したブラケットを例示する図である。
図7(a)にはブラケット1Cの斜視図が示され、図7(b)にはブラケット1Cの側面図が示される。
このブラケット1Cは、複数のスロットを備えている。図7に示す例では、第1スロット101Aと、第2スロット101Bとの2つのスロットが設けられる。第1スロット101Aの深さ方向は第1方向D1であり、第2スロット101Bの深さ方向は第3方向D3である。
第1スロット101Aには第1導入口102Aが繋がり、第2スロット101Bには第2導入口102Bが繋がる。第1スロット101Aと第1導入口102Aとの間には第1シャッタ20Aが開閉自在に設けられ、第2スロット101Bと第2導入口102Bとの間には第2シャッタ20Bが開閉自在に設けられる。
第1シャッタ20Aは第3方向D3に開閉動作し、第2シャッタ20Bは第1方向D1に開閉動作する。これにより、第1シャッタ20Aの開く方向の経路(進退経路)と、第2シャッタ20Bの開く方向の経路(進退経路)とが、交差領域CAで互いに交差することになる。
このブラケット1Cにおいて、ストッパワイヤー30の両端部31は筒部105に挿入または嵌合されることで、ブラケット本体10に保持される。また、ストッパワイヤー30の第1中央部分321および第2中央部分322は、第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bが閉じている状態で交差領域CAに配置される。
ストッパワイヤー30は第1ワイヤーW1および第2ワイヤーW2と干渉しないように両端部31から中央部に向けて湾曲するように設けられている。具体的には、ストッパワイヤー30の中央部は、第3方向D3にみて略M字形に湾曲して設けられる。すなわち、ストッパワイヤー30の中央部32は、1つの凸形の第1中央部分321と、第1中央部分321の両側に設けられた2つの凸形の第2中央部分322とを有する。
ストッパワイヤー30の第1中央部分321は第2シャッタ20Bの後端22aに向けて凸形になるよう湾曲し、第2中央部分322は第1中央部分321とは反対側、すなわち第1シャッタ20Aの後端22aに向けて凸形になるように湾曲している。
これにより、ストッパワイヤー30は、1つの凸形である第1中央部分321で第2シャッタ20Bの後端22aを押さえ、2つの凸形である第2中央部分322で第1シャッタ20Aの後端22aを押さえるようになる。なお、第1中央部分321が当接する第2シャッタ20Bの後端22aは、第1中央部分321から弾性力(押圧力)を受けやすくするため、所定の角度で傾斜を設けた面に加工されていることが好ましい。
このようなブラケット1Cでは、第1スロット101Aに第1ワイヤーW1を取り付け、第2スロット101Bに第2ワイヤーW2を取り付けることができる。複数のワイヤーによって確実に歯に矯正力を与えることができる。特に、ブラケット1Cは臼歯に取り付けて矯正力を与えたい場合に有効である。
ブラケット1Cを歯に固定した場合、第1スロット101Aの開口は歯の先端側を向くようになり、第2スロット101Bの開口は歯の表側または裏側を向くようになる。すなわち、第1ワイヤーW1および第2ワイヤーW2のスロットへの挿入方向は互いに直交することになる。これに伴い、第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bの開閉方向も互いに直交する。第1スロット101Aおよび第2スロット101Bの位置が近い場合でも、一方のシャッタが閉じていれば他方のシャッタを開閉することができる。
また、ブラケット1Cにおいては、第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bが閉じている状態で、ストッパワイヤー30の第1中央部分321および第2中央部分322が交差領域CAに配置される。このため、1つのストッパワイヤー30により第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bの2つのシャッタを確実に固定することができる。
次に、このブラケット1Cにおける第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bの動作を説明する。
図8(a)〜図9(b)は、2つのシャッタの動作を例示する側面図である。
先ず、図8(a)に示すように、第1シャッタ20Aを開く。第1シャッタ20Aを開く際には、ストッパワイヤー30の第1中央部分321および第2中央部分322を押し下げることで第1シャッタ20Aの進退経路から外す。第2中央部分322が進退経路から外れることでストッパ機能が解除され、第1シャッタ20Aを開くことができる。
第1シャッタ20Aを開く際、第1シャッタ20Aの下面に第2中央部分322が接触するため、第1シャッタ20Aの動作に適度な抵抗感および安定感を与えることができる。第1シャッタ20Aを開いた状態で、第1導入口102Aから第1スロット101Aに第1ワイヤーW1を差し込む。なお、ストッパワイヤー30において、第1中央部分321および第2中央部分322が設けられた部分は屈曲加工を受けているため、これらの部分は、両端部31との間の部分(直線部分)のように屈曲加工を受けていない部分に比べて相対的に硬い。それゆえ、第1シャッタ20Aを開くと相対的に軟質な直線部分を優先的に変形させることができる。このように、ストッパワイヤー30の屈曲部の位置を調整することにより、シャッタ(第1シャッタ20A、第2シャッタ20B)を開く際にストッパワイヤー30が曲がる場所を所定の場所に誘導することができる。
次に、図8(b)に示すように、第1シャッタ20Aを閉じる。第1シャッタ20Aを閉じていくと、第1シャッタ20Aの先端部21が第1凹部121Aに嵌合する。そして、第1シャッタ20Aの後端22aがストッパワイヤー30の第2中央部分322の位置を超えると、ストッパワイヤー30の弾性力によって第1中央部分321および第2中央部分322が押し上げられ、元の位置に戻る。これにより、第2中央部分322のストッパ機能が復帰して、第1シャッタ20Aを閉じた状態で固定することができる。
次に、図9(a)に示すように、第2シャッタ20Bを開く。第2シャッタ20Bを開く際には、ストッパワイヤー30の第1中央部分321および第2中央部分322を第3方向D3に開くように引っ張ることで、第2シャッタ20Bの進退経路から外す。第1中央部分321が進退経路から外れることでストッパ機能が解除され、第2シャッタ20Bを開くことができる。
第2シャッタ20Bを開く際、第2シャッタ20Bの下面に第2中央部分322が接触するため、第2シャッタ20Bの動作に適度な抵抗感および安定感を与えることができる。第2シャッタ20Bを開いた状態で、第2導入口102Bから第2スロット101Bに第2ワイヤーW2を差し込む。
次に、図9(b)に示すように、第2シャッタ20Bを閉じる。第2シャッタ20Bを閉じていくと、第2シャッタ20Bの先端部21が第2凹部121Bに嵌合する。そして、第2シャッタ20Bの後端22aがストッパワイヤー30の第1中央部分321の位置を超えると、ストッパワイヤー30の弾性力によって第1中央部分321および第2中央部分322が閉じて元の位置に戻る。これにより、第1中央部分321のストッパ機能が復帰して、第2シャッタ20Bを閉じた状態で固定することができる。
このように、第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bを1つのストッパワイヤー30で固定する構成であっても、第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bのそれぞれについて別個に開閉することで、一方が他方に邪魔されることなく開閉できるようになる。
(別体ベース部の例)
図10(a)および(b)は、ブラケット本体とベース部とが別体に設けられた例を示す側面図である。
図10(a)に示すように、ブラケット1は、ブラケット本体10とベース部40とが別体で構成され、電気溶接などによって接続される構造を有していてもよい(図10(b)参照)。
この場合には、ブラケット本体10は標準品として用意し、ベース部40を患者のそれぞれの歯に合わせたカスタマイズ部品として用意することで、取り付け面40a側に追加工したり充填剤を配置したりして患者ごとにカスタマイズする方法に比べて、ブラケット1としての生産性が高く、取り付け作業性にも優れる。
以上説明したように、実施形態によれば、セルフライゲーションタイプにおいて、簡単な構造でシャッタ20を確実に開閉および固定することができる歯科矯正用のブラケット1、1Bおよび1Cを提供することが可能となる。これにより、ワイヤーWの取り付けや固定を簡単かつ確実に行うことが可能となり、医師の作業性向上および施術時間の短縮を図ることができるとともに、患者への負担軽減を図ることが可能となる。
なお、上記に本実施形態およびその具体例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、図6および図7に示すストッパワイヤー30の湾曲形状は略M字形に限定されず、第1シャッタ20Aおよび第2シャッタ20Bの押さえや開閉の行いやすさなどを考慮して適宜の形状に湾曲していればよい。また、前述の実施形態またはその具体例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
1,1B,1C…ブラケット
10…ブラケット本体
11…外側ガイド壁
12…内側ガイド壁
13…底部
20…シャッタ
20A…第1シャッタ
20B…第2シャッタ
21…先端部
22a…後端
25…突起部
27…凹部
30…ストッパワイヤー
31…両端部
32…中央部
321…第1中央部分
322…第2中央部分
40…ベース部
40a…取り付け面
101…スロット
101A…第1スロット
101B…第2スロット
102…導入口
102A…第1導入口
102B…第2導入口
105…筒部
111…貫通孔
115…止め部材
121…凹部
121A…第1凹部
121B…第2凹部
CA…交差領域
F…フック
W…ワイヤー
W1…第1ワイヤー
W2…第2ワイヤー

Claims (4)

  1. 歯科矯正用のブラケットであって、
    ワイヤーを取り付けるためのスロットと、前記スロットに繋がる導入口と、を有するブラケット本体と、
    前記スロットと前記導入口との間に進退可能に設けられたシャッタと、
    前記ブラケット本体に取り付けられ、前記シャッタの脱離を防止するストッパワイヤーと、
    を備え、
    前記ストッパワイヤーは弾性を有し、
    前記ストッパワイヤーの両端部は、前記ブラケット本体に保持され、
    前記シャッタが閉じている状態で、前記ストッパワイヤーの中央部は前記シャッタの進退経路を遮る位置に配置され、前記ストッパワイヤーの弾性によって前記シャッタの後端を押圧し、
    前記シャッタが開いている状態で、前記ストッパワイヤーの中央部は、前記シャッタの下面に接触して前記シャッタの動作に抵抗感を与えることを特徴とする歯科矯正用のブラケット。
  2. 前記ストッパワイヤーの中央部は、前記シャッタが開いている状態で前記シャッタの進退経路から退き、前記シャッタと接するよう設けられた、請求項1に記載の歯科矯正用のブラケット。
  3. 前記ブラケット本体は、前記スロットおよび前記導入口を構成し、互いに対向する内側ガイド壁および外側ガイド壁を有し、
    前記外側ガイド壁は、前記シャッタを挿入する貫通孔を有し、
    前記シャッタには、前記貫通孔に挿入された前記シャッタを開く際に前記シャッタが前記貫通孔から脱離することを防止する脱離防止手段が設けられた、請求項1または請求項2に記載の歯科矯正用のブラケット。
  4. 歯科矯正用のブラケットであって、
    第1ワイヤーを取り付けるための第1スロットと、前記第1スロットに繋がる第1導入口と、第2ワイヤーを取り付けるための第2スロットと、前記第2スロットに繋がる第2導入口と、を有するブラケット本体と、
    前記第1スロットと前記第1導入口との間に進退可能に設けられた第1シャッタと、
    前記第2スロットと前記第2導入口との間に進退可能に設けられた第2シャッタと、
    前記ブラケット本体に取り付けられ、前記第1シャッタおよび前記第2シャッタの脱離を防止するストッパワイヤーと、
    を備え、
    前記第1シャッタの進退経路と、前記第2シャッタの進退経路とが、交差領域で互いに交差するように設けられ、
    前記ストッパワイヤーは弾性を有し、
    前記ストッパワイヤーの両端部は、前記ブラケット本体に保持され、
    前記ストッパワイヤーの中央部は、前記第1シャッタおよび前記第2シャッタが閉じている状態で前記交差領域に配置される、ことを特徴とする歯科矯正用のブラケット。

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