JP2020146224A - 歯列矯正器具 - Google Patents

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【課題】口蓋取付部が様々な方向から力を受けても脱落しない歯列矯正器具を提供する。【解決手段】口腔内の上顎に着脱可能に固定される歯列矯正器具1であって、前記上顎に設けられた突起に固定される口蓋取付部2と、超弾性合金により構成され、前記口蓋取付部2から延在すると共に端部が歯に固定されるアーム部3とを備え、前記口蓋取付部2は、前記突起を挟持するクリップ2aと、咽頭方向に向けて突出すると共に前記突起に固定されるフック2bとを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、歯列矯正器具に関するものである。
例えば、特許文献1においては、上顎に取り付けられると共に歯列を矯正するアームを支持する歯科矯正用口蓋側固定装置(口蓋取付部)が開示されている。このような歯科矯正用口蓋側固定装置は、上顎に設けられたインプラント(突起)に対して固定されている。また、歯科矯正用口蓋側固定装置の両側にはアームが設けられ、アームの先端が歯列に対して固定されている。このアームは、弾性力により歯列に対して力を加えて、歯列を任意の方向へと移動させる。
特許第5660507号公報
このような口蓋取付部とアームとを有する歯列矯正器具において、例えば一方側の臼歯を遠心(口蓋取付部から離れる方向)に、他方側の臼歯を近心(口蓋取付部に近づく方向)へと移動させる等、複雑な方向へと歯列を移動させる場合がある。しかしながら、このような場合に、口蓋取付部には常にモーメントが発生するため、突起を中心として口蓋取付部が回転し、歯列矯正器具が突起から脱落してしまう可能性がある。また、両側の臼歯を近心方向へと移動させる場合についても、反力により歯列矯正器具が脱落する場合がある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、口蓋取付部が様々な方向から力を受けても脱落しない歯列矯正器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の手段として、口腔内の上顎に着脱可能に固定される歯列矯正器具であって、前記上顎に設けられた突起に固定される口蓋取付部と、超弾性合金により構成され、前記口蓋取付部から延在すると共に端部が歯に固定されるアーム部とを備え、前記口蓋取付部は、前記突起を挟持するクリップと、咽頭方向に向けて突出すると共に前記突起に固定されるフックとを有する、という構成を採用する。
第2の手段として、上記第1の手段において、前記アーム部は、前記口蓋取付部から口唇側に傾斜した後に歯列方向へと延在する、という構成を採用する。
第3の手段として、上記第1または2の手段において、前記アーム部は、口唇側または咽頭側に向けて屈曲されたループを有する、という構成を採用する。
第4の手段として、上記第3の手段において、前記アーム部は、2以上の前記ループを有し、前記口蓋取付部に最も近いループが咽頭側に向けて屈曲されているという構成を採用する。
第5の手段として、上記第1〜4のいずれかの手段において、前記アーム部は、断面形状が矩形であるという構成を採用する。
本発明によれば、クリップにより突起を挟持した上で、フックと突起とを固定している。したがって、口蓋取付部2が2か所において突起と固定されることで、回転方向に力を受ける場合や、両側の臼歯を近心方向へと移動させる場合についても、上顎から脱落することがない。
本発明の第1実施形態に係る歯列矯正器具の正面図である。 アーム部の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る歯列矯正器具を歯列に対して取り付けた模式図である。 本発明の第2実施形態に係る歯列矯正器具の正面図である。 本発明の第2実施形態に係る歯列矯正器具を歯列に対して取り付けた模式図である。
[第1実施形態]
以下、図1〜3を参照して、本発明に係る歯列矯正器具の第1実施形態について説明する。
本実施形態に係る歯列矯正器具1は、超弾性部材をレーザにより切り出すことで形成されており、図1に示すように、口蓋取付部2と、アーム部3とが一体として構成されている。このような歯列矯正器具1は、図3に示すように、上顎骨に取り付けられると共に口唇側と咽頭側とに配される2つのインプラントA、B(突起)に対して固定される器具である。
口蓋取付部2は、クリップ2aと、フック2bとを有している。クリップ2aは、図3に示すように、歯列取り付け時に口唇側に突出するように設けられており、対称形状の一対の湾曲部により構成されている。このクリップ2aは、歯列に対して取り付けられていない状態において、2つの湾曲部の端部が接触した状態とされている。また、クリップ2aは、図3に示すように、上顎骨に設けられた2つのインプラントA、Bを挟持した状態で、ゴム等により2つの湾曲部の端部が括られて固定されている。
フック2bは、クリップ2aの端部と反対側の部位から突出して設けられている。すなわち、フック2bは、歯列取り付け時に咽頭側に向けて突出するように設けられる。このフック2bは、歯列取り付け時において、咽頭側のインプラントBと結紮されて固定される。これにより、フック2bは、歯列矯正器具1がインプラントA、Bを中心として回転することを防止している。
アーム部3は、図1に示すように、口蓋取付部2から2方向に向けて延在する長尺状の部材であり、図3に示すように、端部が任意の方向へと屈曲されている。2本のアーム部3は、一直線上に設けられず、口唇側において180度未満の角度を形成するように配されている。すなわち、2本のアーム部3は、歯列取り付け時において、いずれも口蓋取付部2から口唇側へと僅かに傾斜した後に、歯列へと延在している。このアーム部3は、図3に示すように、臼歯に設けられるブラケット維持部Cに対して端部が挿入されることで、歯に対して固定された状態とされる。また、アーム部3は、図2に示すように、断面形状が矩形とされている。
このような歯列矯正器具1は、インプラントA、Bに固定された口蓋取付部2を支点として、弾性力によりアーム部3に力を加えられる。これにより、ブラケット維持部Cが設けられた歯は、アーム部3から力を受けて移動する。本実施形態に係る歯列矯正器具1は、図3のように歯列に対して取り付けられる場合、ブラケット維持部Cが設けられた2本の臼歯に対して、アーム部3の長さが調節された状態で設けられる。これにより、歯列矯正器具1は、アーム部3の元の形状へと戻る弾性力により、一方を遠心(口蓋取付部2から遠ざかる方向)へと向けて移動し、他方を近心(口蓋取付部2へと近づく方向)へと向けて移動させる。一方のアーム部3と他方のアーム部3とは、一直線上に設けられておらず、180°未満の角度を形成している。これにより、歯列矯正器具1には、モーメントが生じ、口蓋取付部2を中心として回転方向へと力が加わった状態となる。
このとき、口蓋取付部2においては、フック2bと咽頭側のインプラントBとが結紮された状態で固定されている。したがって、口蓋取付部2は、インプラントA、Bに対して2か所で固定されており、回転を防止することができる。これにより、歯列矯正器具1は、歯列取り付け時において、口蓋取付部2が様々な方向から力を受けても脱落しない。
さらに、クリップ2aの端部を括る紐と、インプラントBとフック2bとを結紮するゴムとを解くことにより、歯列矯正器具1は、歯列から取り外すことが可能である。したがって、歯列矯正器具1は、口腔内から着脱可能であり、歯列の矯正の状態に応じた調整が容易である。
さらに、本実施形態においては、アーム部3が口唇側へと傾斜した後に歯列方向へと延在している。これにより、アーム部3を適切に臼歯へと案内することが可能である。したがって、歯列矯正器具1は、口腔内において適切に配置される。
また、本実施形態においては、歯列矯正器具1は、アーム部3の断面が図2に示すように矩形形状である。これにより、アーム部3の端部が臼歯に設けられたブラケット維持部Cに挿入された際に、長手方向を軸として回転することを阻止できるため、アーム部3に捻れ方向の力が加わることを防止できる。
また、本実施形態においては、超弾性合金を用いて歯列矯正器具1を作製している。これにより、歯列矯正器具1の弾性力は、臼歯に大きな損傷を与えることなく臼歯を移動可能とする程度に調節可能である。
[第2実施形態]
上記第1実施形態の変形例を第2実施形態として、図4、5を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については符号を同一とし、説明を省略する。
本実施形態に係る歯列矯正器具1Aは、図4、5に示すように、アーム部3に代わり、アーム部3Aを有している。アーム部3Aは、口蓋取付部2の近傍において、3つのループ3aが形成されている。ループ3aは、口蓋取付部2に最も近い側から、口唇側、咽頭側、口唇側へと3回湾曲された部位である。このループ3aは、歯列取り付け時において、作業者により湾曲量が調節された上で取り付けられる。
このような歯列矯正器具1Aは、歯列に取り付けられる際に、作業者によりループ3aの湾曲量が調節されることで、アーム部3Aの端部からブラケット維持部Cに伝わる力の方向及び強さが調整される。これにより、アーム部3Aを用いて矯正を行う際の方向や強さの微調整が容易となる。
このような本実施形態の歯列矯正器具1Aにおいても、口蓋取付部2においては、フック2bと咽頭側のインプラントBとが結紮された状態で固定されている。したがって、口蓋取付部2は、インプラントA、Bに対して2か所で固定されており、回転を防止することができる。これにより、歯列矯正器具1Aは、歯列取り付け時において、口蓋取付部2が様々な方向から力を受けても脱落しない。
また、歯列矯正器具1Aは、ループ3aが、口蓋取付部2に最も近い部位が、咽頭側に向けて湾曲されている。これにより、口蓋取付部2に対してループ3aが急峻に屈曲されることがなく、口蓋取付部2とアーム部3Aとの接続部分に大きな応力が発生することを防止できる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
上記実施形態においては、アーム部3、3Aは、口蓋取付部2の両側から2本設けられるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、片側の臼歯のみを矯正したい場合には、口蓋取付部2の片側にのみアーム部3またはアーム部3Aが設けられるものとしてもよい。このような場合においても、片側のアーム部3、3Aのみにおいて弾性力が生じるため、歯列矯正器具が回転しやすくなる。したがって、フック2bとインプラントBとを結紮することで、歯列矯正器具の脱落を防止できる。
また、アーム部3、3Aは、口蓋取付部2側において径が太く、ブラケット維持部C側において径が細く設定されるものとしてもよい。これにより、大きな応力が発生しやすい口蓋取付部2とアーム部3Aとの接続部分において、アーム部3、3Aの強度を担保することが可能となる。
また、ループ3aの形状は、上記第2実施形態に限定されるものではない。ループ3aの口唇−咽頭方向の大きさは、図4、5に示すものよりも小さくすることも可能である。ループ3aをより小さくした場合、被験者が口内に違和感を覚えにくくなる。
また、上記実施形態においては、口蓋取付部2とアーム部3とを一体として超弾性合金により形成するものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、歯列矯正器具1は、ステンレスにより構成されるものとしてもよい。また、口蓋取付部2は硬質の金属で構成し、アーム部3を超弾性合金により構成するものとしてもよい。
1……歯列矯正器具
1A……歯列矯正器具
2……口蓋取付部
2a……クリップ
2b……フック
3……アーム部
3a……ループ
3A……アーム部
A……インプラント
B……インプラント
C……ブラケット維持部

Claims (5)

  1. 口腔内の上顎に着脱可能に固定される歯列矯正器具であって、
    前記上顎に設けられた突起に固定される口蓋取付部と、
    超弾性合金により構成され、前記口蓋取付部から延在すると共に端部が歯に固定されるアーム部とを備え、
    前記口蓋取付部は、
    前記突起を挟持するクリップと、
    咽頭方向に向けて突出すると共に前記突起に固定されるフックとを有する
    ことを特徴とする歯列矯正器具。
  2. 前記アーム部は、前記口蓋取付部から口唇側に傾斜した後に歯列方向へと延在することを特徴とする請求項1記載の歯列矯正器具。
  3. 前記アーム部は、口唇側または咽頭側に向けて屈曲されたループを有することを特徴とする請求項1または2記載の歯列矯正器具。
  4. 前記アーム部は、2以上の前記ループを有し、前記口蓋取付部に最も近いループが咽頭側に向けて屈曲されていることを特徴とする請求項3記載の歯列矯正器具。
  5. 前記アーム部は、断面形状が矩形であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の歯列矯正器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011102070A1 (ja) * 2010-02-17 2011-08-25 学校法人日本大学 歯科矯正用口蓋側固定装置

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