JP4662582B2 - 歯科矯正用ブラケット - Google Patents

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Description

本発明は、歯並びを矯正するために歯に取り付けられる歯科矯正用ブラケットに関する。
近年の歯科矯正は美的観点から、歯に取り付けられる歯科矯正用ブラケット及び該ブラケットに取り付けられるワイヤは、歯の内側、即ち舌側に配置されるものが使用されるようになってきている(例えば、特許文献1,2参照)。例えば、図3に示したように、歯科矯正用ブラケット10は、歯11の舌側(内側)の面12に接着される板状のパッド13と、パッド13から立ち上がるように蝋付け等の方法で一体化されたブラケット本体14からなっている。
ブラケット本体14は3本の指状の部分を有しており、それによって、歯科矯正用ブラケット10が歯の舌側の面に取り付けられた状態において鉛直の下方向(上顎の場合)または鉛直の上方向(下顎の場合)に向かって開くメインスロット15と、同じく水平方向に舌側に向かって開くサブスロット16とを形成しており、それらのスロット15、16のいずれかに、断面が例えば四角形の合金等の金属線からなるワイヤ17が挿入される。
ワイヤ17は固有の弾性による復元力としての曲げ力や張力等によって、正常な歯列を逸れたり不正に捩じれている歯11に対して与えるべき矯正力や矯正モーメントを発生し、時間をかけて各歯11を正常な歯列上の位置まで移動または回転させる。更に、ブラケット本体14の上下においてパッド13との間の隙間として形成されるアンダーカット18、19は、メインスロット15(またはサブスロット16)に挿入されたワイヤ17を歯科矯正用ブラケット10に結紮して固定するための、例えば細いワイヤ、或いはゴム等を掛けるために利用される。
また、図4に示したように、歯科矯正用ブラケット20は、図3に示した歯科矯正用ブラケット10と同様なパッド13を有し、それと一体化されるブラケット本体24は、歯科矯正用ブラケット20が歯に取り付けられた状態において水平方向に舌側に向かって開くメインスロット25を形成している。また図3の場合と同様に、ブラケット本体24とパッド13との間に上下のアンダーカット18、19をも形成しており、それらの少なくとも一方は、メインスロット25内の所定の位置に挿入されるワイヤ17を、その位置で結紮して固定する目的に利用することができる。
実公昭57−44967号公報 米国特許第4337037号公報
上述した従来の歯科矯正用ブラケットを用いて舌側矯正治療を行った場合、結紮の煩わしさが以前から指摘されている。特に上顎の前歯部トルクが強い歯科矯正用ブラケットではスロット底部にワイヤを押し込む力が十分ではなく、シングルタイではしっかりした結紮を行えないため、より煩雑なダブルオーバータイによる結紮が用いられてきた。また、サイズの小さな歯科矯正用ブラケットでは、スロット幅が狭く、スロット深さも浅いので確実にワイヤをスロットに押し込むために十分注意して結紮する事が重要となる。結紮が緩く、スロット・ワイヤ間の遊びが大きくなるとローテーションやトルクコントロールに悪影響を及ぼす。
水平方向のスロットを有する歯科矯正用ブラケットでは、結紮が緩いとローテーションの改善が行えなかったり、前歯リトラクション時にワイヤがスロットから抜け出てしまいトルクコントロールができない等の問題がおきる。一方、鉛直方向のスロットを有する歯科矯正用ブラケットにおいても結紮が緩いとティッピングやハイトのコントロールが行えなかったり、同様にトルクコントロールも十分に行えない。結果として水平方向または鉛直方向のどちらのスロットにおいても結紮の緩みは確実な歯の3次元的なコントロールの妨げとなる。また、ワイヤをスロット底部にしっかり押し込むような結紮は、ワイヤと結紮線によるフリクションを増大し、歯のスムーズな動きの妨げとなる。
そこで、本発明は上記課題を鑑み、術者間の結紮のスキル差をなくすだけでなく、フリクションも最小限に設定できる歯科矯正用ブラケットを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る発明は、歯並びを矯正するために歯に取り付けられる歯科矯正用ブラケットにおいて、ワイヤを鉛直方向から挿入可能な開口を有するスロットと、前記開口に対してスライド開閉自在なシャッタと、を備え、前記シャッタをスライドさせて前記開口を開け、前記ワイヤを前記開口から挿入し、前記シャッタをスライドさせて前記開口を閉じることにより、前記ワイヤを前記スロット内に取り付け、前記シャッタにより前記開口を閉じたとき、前記シャッタの蓋が前記スロットの内壁を形成し、前記スロットは、前記内壁を含めて、断面が正方形に形成され、前記ワイヤは、曲線と、その両端に接続している直線からなる形状を有し、かつ断面が正方形であり、前記歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付ける場合、隣接するブラケット間のワイヤの距離を長くして、前記ワイヤの変形に基づく矯正力を小さく抑えるため、前記スロットは、長さが1.0〜2.0mmの範囲内に形成され、ローテーションの遊び、ティッピングの遊び、およびトルクの遊びは、別個独立にそれぞれ、5°以下であることを特徴とする。
本発明の請求項に係る発明は、歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付ける場合、スロット中心の位置は、歯冠下端からの距離の歯冠高さ比率が0.1〜0.5の範囲内にあることを特徴とする
本発明の請求項に係る発明は、歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付ける場合、スロットの中心とパッドの底面の距離は0.5〜1.5mmの範囲にあることを特徴とする。
本発明の請求項に係る発明は、歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付ける場合、スロットの中心と、パッド底面の歯肉側端点との高低差は、0.5〜1.5mmの範囲にあることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ワイヤがスロットから抜け出てしまうことはなく、トルクコントロールを確実に行うことができる。また、ワイヤをスロット底部にしっかり押し込むような結紮を行う必要はなく、歯をスムーズに動かすことができる。
請求項に係る発明によれば、円弧のような単純で滑らかな曲線と、その両端に接続している直線からなるストレートな形状のワイヤを使用できる。
請求項3,4に係る発明によれば、新規な歯科矯正用ブラケットを得ることができる。
(A)、(B)、(C)は、本発明の実施形態に係る歯科矯正用ブラケットの平面図、側面図、下面図である。 図1の歯科矯正用ブラケットに使用可能なワイヤの平面図である。 従来の歯科矯正用ブラケットの側面図である。 従来の別の歯科矯正用ブラケットの側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書においては同一または同様の機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1(A)、(B)、(C)は、本発明の実施形態に係る歯科矯正用ブラケットの平面図、側面図、下面図である。この歯科矯正用ブラケット30は、ブラケット本体31と、シャッタ32と、シャッタホルダ33と、パッド34と、を備えている。
ブラケット本体31には、後述するワイヤ40が取り付けられるスロット35が形成されている。このスロット35は、断面が正方形であって長さが短小に形成されている。そして、スロット35は、ワイヤを咬合平面に垂直な方向(以下、「鉛直方向」という。)から挿入可能な開口35aを有している。従来の歯科矯正用ブラケットのスロットの断面形状は長方形状を呈しており、特に細いラウンドワイヤでレベリングする際、咬合平面に平行な方向(以下、「水平方向」という。)のスロットとワイヤ間の遊びが大きいため十分なローテーションの改善を行えないことが多い。この問題を改善するために、本実施形態の歯科矯正用ブラケット30は、スロット35の断面を正方形とし、またスロット35の長さ(図1(A)における、スロット35の横方向の長さ)を短くすることでローテーションコントロール、ティッピングコントロール、及びトルクコントロールを含む3次元のコントロールをローフリクションで行うことができる。
スロット35とワイヤ40間の遊びは、鉛直水平両方向で同量であり、従来の長方形状のスロットと比較して格段にローテーションコントロール、ティッピングコントロール、及びトルクコントロールの改善に有利である。
スロット断面の正方形の一辺の長さは、0.014〜0.019インチの範囲内にあることが好ましい。一辺の長さがこの範囲内にあると、スロットの長さ、ブラケット間距離、ワイヤサイズ等の他の要素と調整することにより、最適な矯正力及び矯正モーメントを得ることができる。
スロット35の長さは、例えば上顎用が1.5mm、下顎用が1.3mmとすることができる。
ただし、スロットの長さはこの値に限定されない。スロット35の長さは、1.0〜2.0mmの範囲内にあることが好ましい。スロットの長さがこの範囲内にあると、スロット断面の正方形の一辺の長さ、ブラケット間距離、ワイヤサイズ等の他の要素と調整することにより、最適な矯正力及び矯正モーメントを得ることができる。
このように、本実施形態の歯科矯正用ブラケットのスロットの長さは、従来の歯科矯正用ブラケットのスロットの長さよりも短くすることができる。
本実施形態の歯科矯正用ブラケットのスロットの長さは、従来の歯科矯正用ブラケットのスロットの長さよりも短いので、次のような効果がある。すなわち、スロットの長さを短くすることにより、隣接するブラケット間に露出するワイヤの距離(以下、「隣接するブラケット間のワイヤの距離」という。)を長くすることができる。このことにより、ワイヤに大きな応力がかかることによる塑性変形の発生を防止することができる。また、この塑性変形に基づくフリクションの増大を防止することができる。また、ワイヤの変形に基づく矯正力を小さく抑えることができ、歯に無理な力がかかるのを防止できるので、患者の快適性が向上する。
図1(B)に示す、スロット35のトルクθは、40〜70°の範囲内にあることが好ましい。スロットのトルクθがこの範囲内にあると、歯科矯正用ブラケット30を歯の形態に合わせて取り付けることができる。
また、ブラケット本体31においてスロット35の開口35aが略鉛直方向を向くようにスロット35は形成されている。それによって、ワイヤ40をスロット35内へ装着する作業が容易になり、その際にワイヤ40を撓ませて装着する作業も容易になる。
図1(B)において、スロット35は歯科矯正用ブラケット30の下側に位置している。歯科矯正用ブラケット30は、スロット35が歯肉側に位置するように、歯に取り付けられる。
スロット35の正方形断面の図心の、鉛直方向における位置を「スロット中心の位置」と定義する。また、歯冠の高さに対する、歯冠の下端からの距離の比率を、「歯冠下端からの距離の歯冠高さ比率」と定義する。スロット中心の位置は、歯冠下端からの距離の歯冠高さ比率が0.1〜0.5の範囲内にあることが好ましい。スロット中心の位置がこの範囲内にあると、円弧のような単純で滑らかな曲線と、その両端に接続している直線からなるストレートな形状のワイヤを使用できるという利点がある。
シャッタ32は、スロット35の開口35aに対してスライド開閉自在となるように、ブラケット本体31にシャッタホルダ33を介して取り付けられている。このシャッタ32は、矩形板状のシャッタ本体36と、矩形板状のストッパ37と、矩形板状のスペーサ38とを備えている。シャッタ本体36の下端には、スロット35の開口35aを開閉する蓋36aが形成されている。ストッパ37の下端には、シャッタ32がシャッタホルダ33から抜けないようにする爪37aが形成されている。
シャッタ本体36とストッパ37とは、上端でスペーサ38を挟んで重ね合わされて接合されている。シャッタホルダ33は、断面がコの字状に形成されており、コの字の内部にシャッタ32の上端が挿入され、コの字の両端がパッド34に接合されている。シャッタ本体36の蓋36aがスロット35の開口35aを閉じているときは、ストッパ37の爪37aがシャッタホルダ33に当接するので、シャッタ32はシャッタホルダ33から抜けないようになっている。これにより、蓋36aがスロット35の開口35aに確実に固定され、堅固なスロット35の内壁が形成できる。そして、ストッパ37の下端をシャッタ本体36に向かって押圧してストッパ37を撓ませ、ストッパ37の下端を上方へ持ち上げることにより、ストッパ37の爪37aがシャッタホルダ33のコの字の内部に入り込む。これにより、シャッタ32を上方へ持ち上げることができるので、シャッタ本体36の蓋36aはスロット35の開口35aを開けることになる。
本発明の歯科矯正用ブラケットは、シャッタがスロットの開口に確実に固定され、堅固なスロットの内壁を形成できるので、従来の歯科矯正用ブラケットようにウィングを設ける必要がなく、本発明の歯科矯正用ブラケットを小さくまた薄くすることができる。この結果、患者の快適性が向上する。
また、トルクコントロールに関してもこのスロット35では前歯のリトラクション時にワイヤ40がスロット35より抜け出てくる可能性がないため正方形のワイヤ40を用いたとしてもトルクの遊びは少なく、十分コントロールが可能である。何よりもローフリクションであるため、より弱い持続的な矯正力が得られることによりスムーズな歯の動きが期待できる。また弱い力で十分な矯正力が発揮されるため、矯正治療中に起こる歯の痛みの軽減も期待できる。
パッド34は、矩形板状に形成されており、ブラケット本体31の底面に蝋付け等の方法で一体化されている。パッド34は、歯の舌側の面に接着等の方法によって取り付けられる。パッド34はその厚さが薄く、またパッド34は歯肉側に寄せて取り付けられるため、歯科矯正用ブラケット30が上顎の前歯に取り付けられて下顎の前歯の先端と対向する場合でも、下顎の前歯の先端が当たり難くなる。従って、歯科矯正用ブラケット30と下顎前歯先端との抵触によって上下の臼歯の間に隙間が形成されることがないから、前歯に歯根吸収が起こる恐れがない。なお、パッド34を歯の舌側の面に接着する際に、歯の面に窪みがあればそれを接着剤によって充填したり、歯の面に対するパッド34の面の角度を接着剤によって微妙に調整することも可能である。
ワイヤ40は、滑らかに大きく曲がってはいても急な屈曲部が形成されておらず、追加的にも塑性変形による屈曲を殆ど加える必要がないストレートなアーチ形状のワイヤが用いられる。図2に示すように、円弧のような単純で滑らかな曲線と、その両端に段差なしに接続している直線からなるストレートな形状を有し、どこにも塑性変形による屈曲部を有しておらず、付勢されていない状態においては全体が水平面上にある。このワイヤ40を矯正すべき歯に取り付けた状態では、ワイヤ40は弾性限界内(形状記憶合金を使用したワイヤの場合は超弾性限界内)で変形させられて歯科矯正用ブラケット30のスロット35に挿入され、その弾性力によって歯科矯正用ブラケット30を介してその歯に矯正力或いは矯正モーメントを加える。
このようなワイヤ40においては塑性変形による屈曲部を予め設ける必要がないため、ワイヤ40の製作が容易であって、工業的に大量生産することが可能になるから、コストが低くなるという大きな利点がある。また、矯正の進行に従って歯科矯正用ブラケット30に対してワイヤ40の位置をスライドさせて調整する場合にも、従来のマッシュルーム形アーチワイヤの場合のように煩わしい屈曲部の曲げ直し作業や再結紮作業が不要であるから、ワイヤ40のスライド調整がきわめて簡単に済むので、術者及び患者の双方にとって負担が軽くなり、術者毎の個人差が比較的少なくなる。更に、ワイヤ40には基本的に個々の患者に合わせて屈曲を与える必要がないから、従来のワイヤよりも柔軟に超弾性変形する反面、塑性変形による屈曲を与えることが非常に難しいニッケル、チタン、銅等からなる形状記憶合金のような材料を使用することが可能になるという大きな利点もある。
本実施形態の歯科矯正用ブラケットを治療に使用した場合、チェアタイムや治療時間を短縮でき、ティッピングコントロールやローテーションコントロールなどの歯の移動が短期間に確実に行えた。具体的には、従来の歯科矯正用ブラケットを使用した場合よりも、10〜40%期間を短縮することができた。
なお、本実施形態の歯科矯正用ブラケットについては、歯の舌側に取り付ける場合について説明したが、本実施形態の歯科矯正用ブラケットは、歯の唇側に取り付けて使用することもできる。
ここで、歯科矯正用ブラケットを歯の唇側に取り付けて使用する場合、スロット断面の正方形の一辺の長さは、0.015〜0.022インチの範囲内にあることが好ましい。一辺の長さがこの範囲内にあると、スロットの長さ、ブラケット間距離、ワイヤサイズ等の他の要素と調整することにより、最適な矯正力及び矯正モーメントを得ることができる。
また、歯科矯正用ブラケットを歯の唇側に取り付けて使用する場合、スロット35の長さは、1.0〜3.0mmの範囲内にあることが好ましい。スロット35の長さは、1.0〜2.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。スロットの長さが1.0〜3.0mmの範囲内にあると、スロット断面の正方形の一辺の長さ、ブラケット間距離、ワイヤサイズ等の他の要素と調整することにより、最適な矯正力及び矯正モーメントを得ることができる。スロット35の長さが1.0〜2.0mmの範囲内にあるとこの効果がさらに顕著になる。
また、歯科矯正用ブラケットを歯の唇側に取り付けて使用する場合、スロット35のトルクθは、−20〜30°の範囲内にあることが好ましい。スロットのトルクθがこの範囲内にあると、歯科矯正用ブラケット30を歯の形態に合わせて取り付けることができる。
また、歯科矯正用ブラケットを歯の唇側に取り付けて使用する場合、スロット中心の位置は、歯冠下端からの距離の歯冠高さ比率が0.3〜0.7の範囲内にあることが好ましい。
なお、上述の歯科矯正用ブラケットにおいては、スロットの開口を開閉する手段として、スライド開閉自在なシャッタについて説明したが、このスライド開閉自在なシャッタに限定されるわけではない。このほか、スロットの開口を開閉する手段として、ヒンジキャップなどを採用することができる。ヒンジキャップなどは、ワイヤからの反力に抗して、スロットの開口に確実に固定されるものであることが好ましい。これにより、堅固なスロットの内壁を形成することでき、ワイヤがスロットから抜け出てしまうことはなく、ローテーションコントロール、ティッピングコントロール、及びトルクコントロールを確実に行うことができる。
また、上述の歯科矯正用ブラケットにおいては、スロットが、ワイヤを鉛直方向から挿入可能な開口を有していることについて説明したが、スロットは、ワイヤを鉛直方向から挿入可能な開口を有しているものに限定されるわけではない。このほか、スロットは、ワイヤを水平方向など他の方向から挿入可能な開口を有しているものであってもよい。作業環境に応じて、スロットの開口の方向を適宜変えることによって、ワイヤをスロット内へ装着する作業が容易になり、その際にワイヤを撓ませて装着する作業も容易になる。
また、上述の歯科矯正用ブラケットにおいては、スロットの断面が正方形であることについて説明したが、スロットの断面は正方形であることに限定されるわけではない。このほか、スロットの断面は、所定の範囲にある長方形であってもよい。
歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付けて使用する場合、スロット断面の正方形の一辺の長さは、0.014〜0.019インチの範囲内にあることが好ましい。スロット断面の長方形のいずれか一辺の長さは、0.014〜0.019インチの範囲内にあることが好ましい。長方形は、短辺の長さに対する長辺の長さの比率が、1より大きく1.1以下であることが好ましい。長方形は、短辺の長さに対する長辺の長さの比率が、1より大きく1.05以下であることがさらに好ましい。
歯科矯正用ブラケットを歯の唇側に取り付けて使用する場合、スロット断面の正方形の一辺の長さは、0.015〜0.022インチの範囲内にあることが好ましい。スロット断面の長方形のいずれか一辺の長さは、0.015〜0.022インチの範囲内にあることが好ましい。長方形は、短辺の長さに対する長辺の長さの比率が、1より大きく1.1以下であることが好ましい。長方形は、短辺の長さに対する長辺の長さの比率が、1より大きく1.05以下であることがさらに好ましい。
スロットの断面が、正方形または所定の範囲にある長方形であるので、スロットとワイヤの間に生じる遊びを小さく抑えることができ、ローテーションコントロール、ティッピングコントロール、及びトルクコントロールを確実に行うことができる。また、矯正治療の初期段階から最終段階に至るまでの期間内に取り換えるワイヤの本数を少なくすることができる。
また、スロットの断面の形状は、厳密な正方形または長方形でなくてもよい。例えば、正方形または長方形の角が曲率を有する形状、正方形または長方形の、角または辺の一部が欠ける形状などであってもよい。要するに、スロットとワイヤの間に生じる遊びを確実に小さく抑えることができる形状であればよい。
ローテーション、ティッピング、およびトルクにおける、スロットとワイヤの間に生じる遊びを角度で表示したものを、それぞれローテーションの遊び、ティッピングの遊び、およびトルクの遊びと定義する。ローテーションの遊び、ティッピングの遊び、およびトルクの遊びは、別個独立にそれぞれ、5°以下であることが好ましい。ローテーションの遊び、ティッピングの遊び、およびトルクの遊びは、別個独立にそれぞれ、3°以下であることがさらに好ましい。
ローテーションの遊び、ティッピングの遊び、およびトルクの遊びを別個独立にそれぞれ所定の範囲内にすることにより、ローテーションコントロール、ティッピングコントロール、及びトルクコントロールを確実に行うことができる。
歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付けて使用する場合、ワイヤのスティフネスは1500以下であることが好ましい。また、ワイヤのスティフネスは1000以下であることがさらに好ましい。歯科矯正用ブラケットを歯の唇側に取り付けて使用する場合、ワイヤのスティフネスは2000以下であることが好ましい。また、ワイヤのスティフネスは1500以下であることがさらに好ましい。ワイヤのスティフネスを所定の範囲内にすることにより、歯に無理な力を掛けることなく、最適な矯正力及び矯正モーメントを得ることができる。なお、スティフネスとは、対象とするワイヤの曲げ剛性の値を、基準値に対する比率で表した指標である。ここで、基準値とは、φ0.004インチの円断面を有するステンレススチール製ワイヤの曲げ剛性の値である。
図1(B)において、スロット35の正方形断面(または長方形断面)の図心を「スロットの中心」と定義する。パッド34の、歯に接着させる面を「パッドの底面」と定義する。スロットの中心Cからパッドの底面へ垂線をひき、垂線と底面の交点をDとする。距離CDを「スロットの中心とパッドの底面の距離」と定義する。
歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付けて使用する場合、スロットの中心とパッドの底面の距離は0.5〜1.5mmの範囲にあることが好ましい。また、スロットの中心とパッドの底面の距離は0.5〜1.0mmの範囲にあることがさらに好ましい。スロットの中心とパッドの底面の距離がこの範囲にあると、トルクコントロールにおいて、歯のインアウト及びハイトの変化を小さく抑えることができる。また、隣接するブラケット間のワイヤの距離を長くすることができる。これにより、ワイヤの変形に基づく矯正力を小さく抑えることができ、歯に無理な力がかかるのを防止できるので、患者の快適性が向上する。
歯科矯正用ブラケットを歯の唇側に取り付けて使用する場合、スロットの中心とパッドの底面の距離は0.5〜2.0mmの範囲にあることが好ましい。また、スロットの中心とパッドの底面の距離は0.5〜1.5mmの範囲にあることがさらに好ましい。スロットの中心とパッドの底面の距離がこの範囲にあると、トルクコントロールにおいて、歯のインアウト及びハイトの変化を小さく抑えることができる。
図1(B)において、パッドの底面における歯肉側の端点をFとする。距離DFを「スロットの中心と、パッド底面の歯肉側端点との高低差」と定義する。
歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付けて使用する場合、スロットの中心と、パッド底面の歯肉側端点との高低差は、0.5〜1.5mmの範囲にあることが好ましい。また、スロットの中心と、パッド底面の歯肉側端点との高低差は、0.5〜1.0mmの範囲にあることがさらに好ましい。スロットの中心と、パッド底面の歯肉側端点との高低差がこの範囲にあると、円弧のような単純で滑らかな曲線と、その両端に接続している直線からなるストレートな形状のワイヤを使用できる。また、隣接するブラケット間のワイヤの距離を長くすることができる。これにより、ワイヤの変形に基づく矯正力を小さく抑えることができ、歯に無理な力がかかるのを防止できるので、患者の快適性が向上する。
30…歯科矯正用ブラケット、31…ブラケット本体、32…シャッタ、33…シャッタホルダ、34…パッド、35…スロット、35a…開口、36…シャッタ本体、37…ストッパ、37a…爪、38…スペーサ、40…ワイヤ、θ…トルク

Claims (4)

  1. 歯並びを矯正するために歯に取り付けられる歯科矯正用ブラケットにおいて、
    ワイヤを鉛直方向から挿入可能な開口を有するスロットと、
    前記開口に対してスライド開閉自在なシャッタと、を備え、
    前記シャッタをスライドさせて前記開口を開け、前記ワイヤを前記開口から挿入し、前記シャッタをスライドさせて前記開口を閉じることにより、前記ワイヤを前記スロット内に取り付け
    前記シャッタにより前記開口を閉じたとき、前記シャッタの蓋が前記スロットの内壁を形成し、
    前記スロットは、前記内壁を含めて、断面が正方形に形成され、
    前記ワイヤは、曲線と、その両端に接続している直線からなる形状を有し、かつ断面が正方形であり、
    前記歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付ける場合、隣接するブラケット間のワイヤの距離を長くして、前記ワイヤの変形に基づく矯正力を小さく抑えるため、前記スロットは、長さが1.0〜2.0mmの範囲内に形成され、
    ローテーションの遊び、ティッピングの遊び、およびトルクの遊びは、別個独立にそれぞれ、5°以下であることを特徴とする歯科矯正用ブラケット。
  2. 歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付ける場合、スロット中心の位置は、歯冠下端からの距離の歯冠高さ比率が0.1〜0.5の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の歯科矯正用ブラケット。
  3. 歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付ける場合、スロットの中心とパッドの底面の距離は0.5〜1.5mmの範囲にあることを特徴とする請求項記載の歯科矯正用ブラケット。
  4. 歯科矯正用ブラケットを歯の舌側に取り付ける場合、スロットの中心と、パッド底面の歯肉側端点との高低差は、0.5〜1.5mmの範囲にあることを特徴とする請求項記載の歯科矯正用ブラケット。
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