JP6869506B2 - 歯列矯正具の作製治具、およびアーチワイヤを備える作製治具 - Google Patents

歯列矯正具の作製治具、およびアーチワイヤを備える作製治具 Download PDF

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Description

本発明は、歯列矯正具の作製治具、アーチワイヤを備える作製治具、および歯列矯正具の作製方法に関する。詳しくは、高度の熟練度を要することなくセットアップ歯型模型に対する取り付け作業を、短時間で、かつ正確に行うことができる歯列矯正具の作製治具、アーチワイヤを備える作製治具、および歯列矯正具の作製方法に係るものである。
従来より、歯並びを矯正するための歯列矯正治療として、各歯の表面である歯面に歯列矯正用ブラケットをそれぞれ装着し、隣接する各歯矯正用ブラケットに取り付けたアーチワイヤの機械的なテンション力(押圧、引き戻し、捩り等の復元力)を歯に与え、歯の位置を徐々に適正な歯列状態へと矯正するようにしている。
すなわち、歯列矯正用ブラケットには、矯正用のアーチワイヤを挿入可能とした略U字状の溝が形成されており、この溝内にアーチワイヤを挿入した後に、アーチワイヤを溝内で固定し、アーチワイヤに加えられているテンションに応じた力を歯列矯正用ブラケットに作用させ、この歯列矯正用ブラケットを介して歯に矯正のための力を作用させている(特許文献1)。
このような歯列矯正用ブラケット、およびアーチワイヤを含む歯列矯正具を用いて、実際に被治療者に対して歯列矯正を開始するに際しては、被治療者ごとの歯型に対応して個々に調整された歯列矯正具を準備する必要がある。そして、このような歯列矯正具を事前に準備するためには、歯列矯正の最終的な目標となる理想的な歯列に対して歯列矯正具を作製、および調整しなければならない。
一方で、このような理想的な歯列は存在しないため、通常は被治療者の口腔内の歯型に倣って形成されたオリジナル歯型模型に基づいて、目標とする理想的な歯並びに配列し直したセットアップ歯型模型を作製し、このセットアップ歯型模型を使用して、アーチワイヤの作製、およびブラケットの位置決めが行われる(特許文献2)。
ここで、セットアップ歯型模型に対するアーチワイヤの作製、およびブラケットの位置決めにおいては、まずセットアップ歯型模型の疑似歯肉に、アーチワイヤを支持するための作製治具を埋没させる。そして、この作製治具にアーチワイヤを係止させた状態で、セットアップ歯型模型に対してブラケットの位置決めを行っていく。このような作製治具としては、アーチワイヤを係止、またはブラケットをセットアップ歯型模型に取り付ける際に外力が加えられても、傾倒や回転、または疑似歯肉部から離脱したりしないことが求められる。
この点、特許文献3には、図5に示すように、図示しないアーチワイヤが保持される溝部102が形成された短円柱状の頭部103と、一対の球体部104を有する略円柱状の支持部105を有する作製治具101が開示されている。
特許第5624094号公報 特許第3118213号公報 特許第5121961号公報
前記の特許文献3に開示の作製治具によれば、セットアップ歯型模型の疑似歯肉に支持部を埋没させた際に、球体部が疑似歯肉内において抵抗部材として機能するため、例えばアーチワイヤを溝部に係止する際に頭部に外力が加えられたとしても、作製治具の傾倒や回転、または支持部の疑似歯肉からの離脱を未然に防止することができるものとなっている。
一方で、特許文献3に開示の作製治具の頭部は、厚みのある短円柱状に形成されていることから、頭部に形成された溝部にアーチワイヤを係止させた状態で、セットアップ歯型模型の各模型歯にブラケットを取り付けるに際して、この頭部の存在によりブラケットの取り付けスペースが制限されてしまう。
特に、ブラケットの各模型歯への取り付けは正確な位置決めが要求されるが、制限された取り付けスペースでの位置決め作業においては、多くの工数を費やすとともに、高度の熟練度が要求されるものとなっている。
さらに、位置決めしたブラケットの各模型歯への取り付けに際しては、ブラケットと各模型歯に形成された隙間やその周囲の広い範囲に未硬化のレジンを積層する必要があるが、作業スペースが制限されることにより、レジンの積層範囲も限られてしまい、結果として歯列矯正具の被治療者の口腔内への取り付け誤差が発生することが懸念される。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、高度の熟練度を要することなくセットアップ歯型模型に対する取り付け作業を、短時間で、かつ正確に行うことができる歯列矯正具の作製治具、アーチワイヤを備える作製治具、および歯列矯正具の作製方法を提供することを目的とするものである。
前記の目的を達成するために、本発明の歯列矯正具の作製治具は、一端にアーチワイヤを保持するための凹溝部が外方に向けて形成され、平板状に構成された頭部と、一端が該頭部の一端と対峙する他端に連接され、周縁の所定位置に外方に突出する突起部を含み、一端から他端にかけて先細形状のテーパー部を有する平板状に構成された支持部とを備える。
ここで、頭部の一端に外方に向けて凹溝部が形成されていることにより、この凹溝部にアーチワイヤを嵌入、または挿入して保持させることができる。
また、頭部が平板状に構成されていることにより、例えば、アーチワイヤを保持させた歯列矯正具の作製治具をセットアップ歯型模型の疑似歯肉に固定したとしても、歯列矯正用のブラケットを取り付けるための作業スペースを充分に確保することができるため、高度の熟練度を要することなく、ブラケットを正確な位置に短時間で取り付けることができる。さらに、作製治具の原材料コストも大幅に低減することができる。
また、支持部の一端が頭部の一端と対峙する他端に連接されることにより、頭部と支持部を一体構成とすることができるため、作製治具全体の強度を確保することができるとともに、作製治具の製造工数も短縮することができる。
また、支持部が先細形状のテーパー部を有することにより、作製治具をセットアップ歯型模型の疑似歯肉に取り付けるに際して、支持部を疑似歯肉に容易に埋没させることができるため、作製治具の疑似歯肉への取り付けに要する工数を短縮することができる。
また、支持部の周縁の所定位置に外方に突出する突起部を有することにより、この突起部がセットアップ歯型模型の疑似歯肉内においてアンカとして機能するため、例えばブラケットの取り付け作業時に、頭部に外力が加わったとしても作製治具が回転、傾倒したり、疑似歯肉から離脱したりすることを未然に防止することができる。
また、支持部が平板状に構成されていることにより、セットアップ歯型模型の疑似歯肉の限られたスペースにおいても、容易に支持部を埋没させることができるとともに、複雑な切削工程を行うことなく、作製治具を作製することができる。さらに、作製治具の原材料コストも大幅に低減することができる。
また、頭部と支持部が同一平面上で連接されている場合には、作製治具の切削加工が容易なものとなる。
また、アーチワイヤの凹溝部内からの抜け止めを防止する抜止防止部材を有する場合には、例えば、アーチワイヤにブラケットを締結する際に、アーチワイヤに外力が加わったとしても、頭部の外方に向けて開放された凹溝部に保持されたアーチワイヤの離脱を未然に防止することができる。
また、押圧部材が弾性環状体であり、頭部の周縁の所定位置には、凹溝部を挟んで溝幅方向の一方側に突出し弾性環状体の一端が係合する第1の係合部、溝幅方向の他方側に突出し弾性環状体の他端が係合する第2の係合部を有する場合には、弾性環状体を第1の係合部と第2の係合部に係合するという簡単な取り付け作業により、頭部に弾性環状体を確実に固定することができる。さらに、被治療者の口腔内に歯列矯正具を取り付けるに際して、セットアップ歯型模型から歯列矯正具を取り外すにあたっても、第1の係合部と第2の係合部の係合状態を解除するという簡単な解除作業により、歯列矯正具を作製治具から取り外すことができる。
また、突起部が、支持部の一端から他端にかけての中心軸線に軸対称となるように外方に突出する場合には、例えばブラケットの取り付け作業時に、どのような方向から頭部に外力が加わったとしても、作製治具が回転、傾倒したり、疑似歯肉から離脱したりすることを未然に防止することができる。
また、凹溝部の溝幅方向に垂直な垂直軸線と、支持部の一端から他端にかけての中心軸線のなす角度が、20°〜40°である場合には、複雑な曲線形状により形成されているセットアップ歯型模型の疑似歯肉部分に対して、作製治具の取り付け角度を適正なものとすることができるため、作製治具の疑似歯肉での固定状態を安定させることができる。
前記の目的を達成するために、本発明のアーチワイヤを備える作製治具は、アーチワイヤと、一端に該アーチワイヤを保持するための凹溝部が外方に向けて形成された頭部、一端が該頭部の一端と対峙する他端に連接され、周縁の所定位置に外方に突出する突起部を含み、一端から他端にかけて先細形状のテーパー部を含む支持部を有する平板状の作製治具とを備える。
ここで、歯列矯正具がアーチワイヤを備えることにより、アーチワイヤに加えられているテンションに応じた力を、後述するブラケットに作用させることができる。
また、作製治具の頭部の一端に外方に向けて凹溝部が形成されていることにより、この凹溝部にアーチワイヤを嵌入、または挿入して保持させることができる。
また、頭部が平板状に構成されていることにより、例えば、アーチワイヤを保持させた歯列矯正具の作製治具をセットアップ歯型模型の疑似歯肉に固定したとしても、歯列矯正用のブラケットを取り付けるための作業スペースを充分に確保することができるため、高度の熟練度を要することなく、ブラケットを正確な位置に短時間で取り付けることができる。さらに、作製治具の原材料コストも大幅に低減することができる。
また、作製治具の支持部の一端が頭部の一端と対峙する他端に連接されることにより、頭部と支持部を一体構成とすることができるため、作製治具全体の強度を確保することができるとともに、作製治具の製造工数も短縮することができる。
また、支持部が先細形状のテーパー部を有することにより、作製治具をセットアップ歯型模型の疑似歯肉に取り付けるに際して、支持部を疑似歯肉に容易に埋没させることができるため、作製治具の疑似歯肉への取り付けに要する工数を短縮することができる。
また、支持部の周縁の所定位置に外方に突出する突起部を有することにより、この突起部がセットアップ歯型模型の疑似歯肉内においてアンカとして機能するため、例えばブラケットの取り付け作業時に、頭部に外力が加わったとしても作製治具が回転、傾倒したり、疑似歯肉から離脱したりすることを未然に防止することができる。
また、支持部が平板状に構成されていることにより、セットアップ歯型模型の疑似歯肉の限られたスペースにおいても、容易に支持部を埋没させることができるとともに、複雑な切削工程を行うことなく、作製治具を作製することができる。さらに、作製治具の原材料コストも大幅に低減することができる。
前記の目的を達成するために、本発明の歯列矯正具の作製方法は、被治療者の歯型印象を採取する歯型印象採取工程と、採取した歯型印象に硬石膏を流し込み、オリジナル歯型模型を作製するオリジナル歯型模型作製工程と、前記オリジナル歯型模型の複数の模型歯を個々に分割して、歯列矯正後の目標とする歯並びとなるように各模型歯を疑似歯肉に配列しなおしたセットアップ歯型模型を作製するセットアップ歯型模型作製工程と、一端にアーチワイヤを保持するための凹溝部が外方に向けて形成された頭部、一端が該頭部の一端と対峙する他端に連接され、周縁の所定位置に外方に突出する突起部を含み一端から他端にかけて先細形状の支持部を有する平板状の作製治具の前記凹溝部で前記アーチワイヤを保持するアーチワイヤ保持工程と、前記凹溝部で保持した前記アーチワイヤを、前記凹溝部から離脱不能に固定するアーチワイヤ固定工程と、前記アーチワイヤを保持した前記作製治具の前記支持部を、前記疑似歯肉に埋没させる作製治具固定工程と、前記アーチワイヤに、前記各模型歯に対応する歯列矯正用のブラケットをそれぞれ締結するブラケット締結工程と、前記各模型歯と前記各ブラケットとの間にレジンを充填して前記各模型歯に前記各ブラケットを固着するブラケット固着工程とを備える。
ここで、被治療者の歯型印象を採取する歯型印象採取工程を備えることにより、オリジナル歯型模型の原型となる被治療者の歯型印象を採取することができる。
また、採取した歯型印象に硬石膏を流し込み、オリジナル歯型模型を作製するオリジナル歯型模型作製工程を備えることにより、被治療者の歯型印象に基づく歯型模型を作製することができる。
また、オリジナル歯型模型の複数の模型歯を個々に分割して、歯列矯正後の目標とする歯並びとなるように各模型歯を疑似歯肉に配列しなおしたセットアップ歯型模型を作製するセットアップ歯型模型作製工程を備えることにより、目標とする歯並びとなるように各模型歯を配列しなおしたセットアップ歯型模型を作製することができる。
また、一端にアーチワイヤを保持するための凹溝部が外方に向けて形成された頭部、一端が該頭部の一端と対峙する他端に連接され、周縁の所定位置に外方に突出する突起部を含み一端から他端にかけて先細形状の支持部を有する平板状の作製治具の前記凹溝部で前記アーチワイヤを保持するアーチワイヤ保持工程を備えることにより、歯列矯正用ブラケットを取り付けるためのアーチワイヤをセットアップ歯型模型に設置することができる。
また、凹溝部で保持したアーチワイヤを、凹溝部から離脱不能に固定するアーチワイヤ固定工程を備えることにより、作製治具にアーチワイヤが離脱不能なように固定することができるため、ブラケットのアーチワイヤへの取り付けの際に、アーチワイヤが作製治具から不意に外れたりすることを未然に防止することができる。
また、アーチワイヤを保持した作製治具の支持部を、疑似歯肉に埋没させる作製治具固定工程を備えることにより、アーチワイヤを取り付けた状態の作製治具をセットアップ歯型模型に固定することができる。
また、アーチワイヤに、各模型歯に対応する歯列矯正用のブラケットをそれぞれ締結するブラケット締結工程を備えることにより、アーチワイヤに各模型歯の対応するブラケットを取り付けることができる。
また、各模型歯と各ブラケットとの間にレジンを充填して各模型歯に各ブラケットを固着するブラケット固着工程を備えることにより、各模型歯に対してブラケットを固着することができる。
また、アーチワイヤ固定工程は、凹溝部を挟んで溝幅方向の一方側に突出する第1の係合部に弾性環状体の一端を係合し、溝幅方向の他方側に突出する第2の係合部に前記弾性環状体の他端を係合する弾性環状体係合工程を有する場合には、簡単な取り付け作業により、頭部に被覆体を確実に固定することができる。
本発明に係る歯列矯正具の作製治具、アーチワイヤを備える作製治具、および歯列矯正具の作製方法は、高度の熟練度を要することなくセットアップ歯型模型に対するブラケットの取り付け作業を、短時間で、かつ正確に行うことができるものとなっている。
本発明の実施形態に係る歯列矯正具の作製治具の使用状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る歯列矯正具の作製治具の拡大図である。 本発明の実施形態に係る歯列矯正具の作製治具にワイヤを係止した状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明の実施形態に係る歯列矯正具の作製方法を示す図である。 従来技術を示す図である。
以下、歯列矯正具の作製治具、アーチワイヤを備える作製治具、および歯列矯正具の作製方法に関する本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、各図において説明の便宜上、歯列矯正具1を被治療者の歯Tに装着した状態において、上顎方向を上方、下顎方向を下方と定義する。
まず、本発明に係る歯列矯正具1について図1を用いて説明する。歯列矯正具1は、図1に示すように、被治療者の歯型に倣って形成された図示しないオリジナル歯型模型に基づいて、目標とする理想的な歯並びに配列し直した状態のセットアップ歯型模型2にセットされるものであり、アーチワイヤ11と、セットアップ歯型模型2の各模型歯T(T1〜T7)に当接した状態でアーチワイヤ11に取り付けられるブラケット12から主に構成されている。
アーチワイヤ11は、折り曲げ加工が可能な金属材料(ステンレス鋼製)で構成され、複数のブラケット12の間に伸びて隣接する歯をまたぎ、ブラケット12を介して被治療者の歯Tに応力を加えて、歯Tを適正な位置に移動させることを目的とするものである。
ブラケット12は、ステンレス、チタン、セラミックス等を原材料とし、模型歯Tの種類(主に中切歯T1、側切歯T2、犬歯T3、小臼歯T4、T5、大臼歯T6、T7)に応じて異なる形状をしており、それぞれのブラケット12が被治療者の舌側表面に当接されるように構成されている。
ここで、必ずしも、ブラケット12は、ステンレス、チタン、セラミックス等を原材料として構成されている必要はない。口腔内という厳しい使用環境であっても劣化、腐食、および破損のおそれがなく医療的に安全性が確認されている材料であればどのような材質であってもよい。
また、必ずしも、ブラケット12はセットアップ歯型模型2の舌側表面に当接するように配置されている必要はない。例えば、唇側表面に当接するように配置されていてもよい。なお、本発明の実施形態においては、説明の便宜上、舌側表面にブラケット12を当接する実施形態に基づいて説明する。
作製治具3a、3bは、アーチワイヤ11、およびブラケット12をセットアップ歯型模型2に取り付ける際に使用されるものである。詳しくは、図1に示すように、作製治具3a、3bにアーチワイヤ11を保持し、セットアップ歯型模型2の疑似歯肉21に作製治具3a、3bを埋め込んで固定した状態で、セットアップ歯型模型2の各模型歯Tに当接するようにブラケット12をアーチワイヤ11に取り付ける。
次に、作製治具3a、3bの詳細な形状について図2(a)、(b)に基づき説明する。作製治具3a、3bは、金属製材料からなる板厚の薄い平板状であり、幅広の頭部31a、31bと、頭部31a、31bよりも幅狭であり、かつ細長形状の支持部32a、32bが同一平面上で連接されている。
ここで、必ずしも、作製治具3a、3bは金属製材料である必要はない。例えば、樹脂、FRP(Fiber‐Reinforced Plastics)等のように、一定の強度を有する公知の材料から適宜選択することができる。
また、必ずしも、作製治具3a、3bの頭部31a、31bと支持部32a、32bは同一平面上で連接されている必要はない。例えば、頭部31a、31bと指示部32a、32bは直角方向に交差するように連接されていてもよい。但し、切削加工の容易性という観点からは、作製治具3a、3bの頭部31a、31bと支持部32a、32bは平面的に連接されていることが好ましい。
作製治具3a、3bは疑似歯肉21に設置される位置により、その形状が異なるものとなっている。例えば、図2(a)に示すように、アーチワイヤ11の端部以外の部分が係合され、中切歯T1、および小臼歯T4、T5の近傍に設置される作製治具3aは、溝幅が一定の凹溝部311aが外方に向けて形成され、この凹溝部311a内にアーチワイヤ11の一部が保持される。
一方、アーチワイヤ11の端部が保持され、大臼歯T7の近傍に設置される作製治具3bは、外方に向けて形成された凹溝部311bの開放端付近が幅狭とした形状となっている。このように凹溝部311bの開放端付近を幅狭とすることにより、凹溝部311bに係合したアーチワイヤ11が凹溝部311bから抜け出ることを防止することができる。
ここで、必ずしも、作製治具3a、3bの疑似歯肉21への取り付け位置に応じて、頭部31に形成される凹溝部311a、311bの形状を変更する必要はない。例えば、設置する全ての作製治具として、作製治具3a、或いは作製治具3bを使用してもよい。但し、アーチワイヤ11の端部以外の部分を係合する作製治具として、作製治具3aを使用することにより、アーチワイヤ11の作製治具3aへの着脱が容易なものとなる。また、アーチワイヤ11の端部を保持する作製治具として、作製治具3bを使用することにより、ブラケット12の取り付け作業時等において、アーチワイヤ11に外力が加わったとしても、アーチワイヤ11の端部が作製治具3bから抜け出ることを防止することができる。
作製治具3aの頭部31aの外周には、凹溝部311aを挟んで溝幅方向の一方側に突出する第1の係合部312a、溝幅方向の他方側に突出する第2の係合部313aをそれぞれ有している。これら第1の係合部312a、および第2の係合部313aは、後述する通り、凹溝部311aに保持させたアーチワイヤ11を、凹溝部311aから離脱することを防止するための弾性環状体4を係合するための係合突起である。
頭部31a、31bの凹溝部311a、311bと対峙する側には、支持部32a、32bの一端が連接されており、この支持部32a、32bの他端には先細形状のテーパー部321a、321bを有している。
ここで、必ずしも、支持部32a、32bの他端には先細形状のテーパー部321a、321bを有している必要はない。但し、支持部32a、32bの他方側が先細形状のテーパー部321a、321bを有していることにより、作製治具3a、3bをセットアップ歯型模型2の疑似歯肉21に埋め込むに際して、その作業性を向上することができる。
頭部31a、31bの凹溝部311a、311bの溝幅方向に垂直な垂直軸線L1と、支持部32a、32bの長さ方向である一端から他端にかけての中心軸線L2のなす角度αは、略20°〜40°に設定されており、好ましくは、疑似歯肉21の舌側に設置される作製治具3a、3bの角度αは35〜40°の範囲、疑似歯肉21の唇側に設置される作製治具3a、3bの角度αは20°〜25°に設定される。
ここで、必ずしも、頭部31a、31bの凹溝部311a、311bの溝幅方向に垂直な垂直軸線L1と、支持部32a、32bの長さ方向の一端から他端にかけての中心軸線L2のなす角度αは、略20°〜40°の範囲に設定される必要はない。例えば、L1とL2が一直線になるように構成されていてもよい。但し、L1とL2のなす角度αが略20°〜40°に設定されていることにより、複雑な曲線形状により形成されているセットアップ歯型模型2の疑似歯肉21への作製治具3a、3bの取り付けが容易となり、作業性を向上させることができる。また、作製治具3a、3bの疑似歯肉21での固定状態も安定させることができる。
また、必ずしも、疑似歯肉21の舌側に設置される作製治具3a、3bの角度αが35〜40°の範囲、疑似歯肉21の唇側に設置される作製治具3a、3bの角度αが20°〜25°に設定される必要はない。但し、発明者らが検討を繰り返した結果においては、疑似歯肉21の舌側に設置される作製治具3a、3bの角度αを35〜40°の範囲、疑似歯肉21の唇側に設置される作製治具3a、3bの角度αを20°〜25°の範囲に設定することで、作製治具3a、3bの疑似歯肉21への固定状態が最も安定させることができた。
支持部32a、32bのテーパー部321a、321bの周縁には、支持部32a、32bの中心軸線L2に対して、軸対称となるように支持部32a、32bの幅方向外方に突出する複数の突起部322a、322bを有している。
ここで、必ずしも、支持部32a、32bのテーパー部321a、321bの周縁には、幅方向外方に突出する複数の突起部322a、322bを有している必要はない。但し、突起部322a、322bは、支持部32a、32bを疑似歯肉21に埋め込んだ際に、アンカとして機能するため、例えばアーチワイヤ11にブラケット12を取り付ける作業時において、作製治具3a、3bに外力が加わったとしても、作製治具3a、3bが疑似歯肉21から抜け出ることを防止することができるため、突起部322a、322bは有していることが好ましい。
また、必ずしも、支持部32a、32bの中心軸線L2に対して、軸対称となるように支持部32a、32bの幅方向外方に突出する複数の突起部322a、322bを有している必要はない。中心軸線L2を軸として、幅方向外方の一方側に突出するようにしてもよい。但し、中心軸線L2に対して、軸対称となるように支持部32a、32bの幅方向外方に突出する複数の突起部322a、322bを有していることにより、作製治具3a、3bを疑似歯肉21に埋没させた際の安定感が増すため、突起部322a、322bは、中心軸線L2に対して軸対称となるように支持部32a、32bの幅方向外方に突出するように構成されていることが好ましい。
図3は、アーチワイヤ11の作製治具3aの凹溝部311a、311bからの抜け止め防止構造を示すものである。この抜け止め防止構造としては、作製治具3aの凹溝部311a内にアーチワイヤ11を保持させた状態において、弾性環状体4の一端を第1の突起部312aに、弾性環状体4の他端を第2の突起部313aにそれぞれ係合し、アーチワイヤ11を凹溝部311a内に押圧する構造となっている。
ここで、必ずしも、弾性環状体4により凹溝部311aを押圧する必要はない。但し、弾性環状体4により凹溝部311aを押圧することにより、例えば、アーチワイヤ11に対してブラケット12を取り付ける際に、アーチワイヤ11に外力が加わったとしても、アーチワイヤ11が凹溝部311aから抜け出すことを防止することができる。
また、必ずしも、アーチワイヤ11の凹溝部311aからの抜け止防止構造として、弾性環状体4にて押圧する必要はない。例えば、接着剤等を凹溝部311a内に塗布するようにしてもよい。但し、被治療者の口腔内に歯列矯正具1をセットするために、作製治具3aからアーチワイヤ11を取り外す必要がある。このとき、弾性環状体4が係合されている場合には、その取り外しが容易なものとなる。一方で、接着剤等によりアーチワイヤ11を凹溝部311a内に固定してしまうと、取り外しに多くの工数を要するとともに、取り外しの工程において強い外力がアーチワイヤ11に働き、アーチワイヤ11の変形等の要因となる。従って、アーチワイヤ11の凹溝部311aからの抜け止め防止構造として、弾性環状体4を使用することが好ましい。
次に、本発明の実施形態に係る歯列矯正具の作製方法について、図5を用いて説明する。
[歯型印象採取工程]
被治療者の歯列対象となる上顎側、または下顎側の歯列に対して印象材を付着させて型取りを行う。
[オリジナル歯型模型作製工程]
歯型印象採取工程において型取りし、歯列形状を保持している印象材に硬石膏を流し込み、固形化した後に硬石膏を取り出すことで、オリジナル歯型模型を作製する。
[セットアップ歯型模型作製工程]
オリジナル歯型模型の複数の模型歯を個々に分割して、歯列矯正後の目標とする歯並びとなるように、各模型歯を疑似歯肉に配列しなおしたセットアップ歯型模型2を作製する。
[アーチワイヤ保持工程]
図4(a)に示すように、作製治具3aの凹溝部311aに対してアーチワイヤ11を嵌入させるとともに、作製治具3bの凹溝部311bに対してアーチワイヤ11の端部を挿入し、アーチワイヤ11を作製治具3a、3bで保持させる。このとき、アーチワイヤ11を各模型歯の歯列に沿ってある程度湾曲形成させるようにしてもよい。
[アーチワイヤ固定工程]
図4(b)に示すように、作製治具3a、3bの凹溝部311a、311bでアーチワイヤ11を保持した状態において、作製治具3aの頭部31aの第1の係合部312aに弾性環状体4の一端を係合し、第2の係合部313aに弾性環状体4の他端を係合する。
ここで、必ずしも、アーチワイヤ固定工程として、弾性環状体4を作製治具3aに係合する必要はない。弾性環状体4に代えて、接着材等を塗布してもよい。
[作製治具固定工程]
図4(c)に示すように、弾性環状体4を作製治具3a、3bに係合させた状態において、続いて図4(d)に示すようにセットアップ歯型模型2の歯列に沿うようにアーチワイヤ11の一部を屈曲させながら、作製治具3a、3bの支持部32a、32bをセットアップ歯型模型2の各模型歯Tの内側に位置するように疑似歯肉21に埋没させる。このとき、作製治具3a、3bの支持部32a、32bには抵抗部材としての突起部322a、322bが疑似歯肉21内に埋没するように設置することで、突起部322a、322bがアンカとして機能し、作製治具3a、3bの傾倒や回転、または疑似歯肉21から離脱することを防止することができる。
ここで、必ずしも、作製治具3a、3bはアーチワイヤ11を固定した状態において疑似歯肉21に設置する必要はない。まず、作製治具3a、3bを疑似歯肉に設置し、その後、アーチワイヤ11を作製治具に設置するようにしてもよい。但し、疑似歯肉21に作製治具3a、3bを設置した状態においてアーチワイヤ11を作製治具3a、3bに取り付け、さらに弾性環状体4を取り付ける作業は、細かな手作業が要求される。そのため、作製治具3a、3bを疑似歯肉21に固定する前に、アーチワイヤ11、および弾性環状体4を取り付ける作業を行うことで、比較的取り付け自由度が高く、作業性を高めることができる。
[ブラケット締結工程]
最後に、各模型歯Tに対する取り付け位置を慎重に確認しながら、アーチワイヤ11に各模型歯Tに対応するブラケット12をそれぞれ締結する。
[接合部作製工程]
各模型歯Tの内側の側面と、ブラケット12との間にレジンを充填して固着しつつ、各模型歯Tの側面から切縁或は咬頭頂までにレジンを延長して図示しない接合部を形成する。この接合部は、硬化すると各模型歯Tの外形となる。
以上の工程を経ることで、図1に示すように歯列矯正具1のセットアップ歯型模型2へのセットが完了する。そして、このセットアップ歯型模型2にセットされた歯列矯正具1は、各模型歯T、および作製治具3a、3bから取り外され、被治療者の口腔内に設置されることになる。
以上、本発明に係る歯列矯正具の作製治具、アーチワイヤを備える作製治具、および歯列矯正具の作製方法においては、高度の熟練度を要することなくセットアップ歯型模型に対する取り付け作業を、短時間で、かつ正確に行うことができるものとなっている。
1 歯列矯正具
11 アーチワイヤ
12 ブラケット
2 セットアップ歯型模型
21 疑似歯肉
3a、3b 作製治具
31a、31b 頭部
311a、311b 凹溝部
312a 第1の係合部
313a 第2の係合部
32a、32b 支持部
321a、321b テーパー部
322a、322b 突起部
4 弾性環状体
T 歯、模型歯
L1 垂直軸線
L2 中心軸線

Claims (7)

  1. 一端にアーチワイヤを保持するための凹溝部が外方に向けて形成され、平板状に構成された頭部と、
    一端が該頭部の一端と対峙する他端に連接され、周縁の所定位置に外方に突出する突起部を含み、一端から他端にかけて先細形状のテーパー部を有する平板状に構成された支持部と、を備える
    歯列矯正具の作製治具。
  2. 前記頭部と前記支持部は同一平面上で連接されている
    請求項1に記載の歯列矯正具の作製治具。
  3. 前記アーチワイヤの前記凹溝部内からの抜け止を防止する抜止防止部材を有する
    請求項1または請求項2に記載の歯列矯正具の作製治具。
  4. 前記抜止防止部材は弾性環状体であり、
    前記頭部の周縁の所定位置には、前記凹溝部の溝幅方向の一方側に突出し前記弾性環状体の一端が係合する第1の係合部、前記凹溝部の溝幅方向の他方側に突出し前記弾性環状体の他端が係合する第2の係合部を有する
    請求項3に記載の歯列矯正具の作製治具。
  5. 前記突起部は、前記支持部の一端から他端にかけての中心軸線に軸対称となるように前記支持部の周縁から外方に突出する
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載の歯列矯正具の作製治具。
  6. 前記凹溝部の溝幅方向に垂直な垂直軸線と、前記支持部の一端から他端にかけての中心軸線のなす角度が、20°〜40°である
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載の歯列矯正具の作製治具。
  7. アーチワイヤと、
    一端に該アーチワイヤを保持するための凹溝部が外方に向けて形成された頭部、一端が該頭部の一端と対峙する他端に連接され、周縁の所定位置に外方に突出する突起部を含み、一端から他端にかけて先細形状のテーパー部を含む支持部を有する平板状の作製治具と、を備える
    アーチワイヤを備える作製治具
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