JP2009291478A - ブラケット取り付け用治具およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】患者の歯冠部にセットする際、邪魔になりにくいブラケット取り付け用の治具およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】ブラケット取り付け用治具1は、歯冠部7の端部の一部に沿った形状を有する凹部4cを含む第1の樹脂部4と、歯冠部7に取り付けられるブラケット5の上面5aの少なくとも一部に沿った形状の凹部3bを含む第2の樹脂部3と、一端部分が第1の樹脂部4に取り付けられており、かつ、他端部分が第2の樹脂部3に取り付けられている金属部2とを備える。
【選択図】図5
【解決手段】ブラケット取り付け用治具1は、歯冠部7の端部の一部に沿った形状を有する凹部4cを含む第1の樹脂部4と、歯冠部7に取り付けられるブラケット5の上面5aの少なくとも一部に沿った形状の凹部3bを含む第2の樹脂部3と、一端部分が第1の樹脂部4に取り付けられており、かつ、他端部分が第2の樹脂部3に取り付けられている金属部2とを備える。
【選択図】図5
Description
本発明は、歯列矯正治療の際に使用される器具およびその製造方法に関し、より特定的には、矯正用のブラケットを歯冠部に取り付ける際に使用される治具およびその製造方法に関する。
従来、歯冠部の口蓋側又は舌側にブラケットを取り付けて、当該ブラケットにワイヤーを結紮して、歯列を矯正する手法が存在する。歯冠部の口蓋側又は舌側にブラケットを取り付けることによって、ブラケットやワイヤーが目立たなくなる。このような歯の裏側からの矯正治療が、近年、盛んに行われるようになってきている。
図8は、歯冠部7の口蓋側又は舌側にブラケット10,11を取り付けたときの様子を示す図である。なお、図8では、不咬合状態は解消されている。図9は、ブラケット10の斜視図である。図10は、ブラケット11の斜視図である。なお、図9及び図10に示すブラケット10,11は、一例に過ぎない。図8に示すように、ブラケット10,11を歯冠部7の口蓋側又は舌側に取り付けて、ワイヤーをブラケット10,11に結紮することによって、矯正治療が行われる。ブラケット10,11の取り付け位置は正確でなければならない。そのため、非特許文献1に記載されているように、ハイブリッドコアとよばれる治具が開発されている。
図11及び図12は、従来の治具12cを製造するため工程を示す図である。図11及び図12では、図8におけるD−D断面が示されている。図13は、完成した治具12cを示す斜視図である。図14は、治具12cにブラケット5を取り付けたときの様子を示す斜視図である。以下、図11〜図14を参照しながら、従来の治具12cの製造方法について説明する。
まず、口腔模型上で矯正したい歯を一本一本分割し、希望する歯列形態及び咬合状態に配列されたセットアップモデル9を用意する。次に、図11に示すように、ブラケット5を、セットアップモデル9に形成された歯冠部7の口蓋側又は舌側の面に、溶かしたロウ8を流し込んで固定する。次に、図12に示すように、歯冠部7の端部の一部を覆い、かつ、ブラケット5の上面5aを覆うように、可塑化した樹脂12を盛る。その後、樹脂12を硬化させる。樹脂12が硬化した後、ロウ8を溶かして、樹脂12及びブラケット5を歯冠部7から取り外す。取り外された樹脂12について、表面の余分な樹脂が研磨されて、図13に示すように、表面が平らな治具12cが得られる。治具12cは、ブラケット5の取り付け位置を決めるために用いられる。
図13に示すように、治具12cは、凹部12aを有する。凹部12aは、歯冠部7の端部の一部を覆って形成されたので、当該端部の一部に沿った形状を有することとなる。また、図13に示すように、治具12cは、凹部5bを有する。凹部5bは、ブラケット5の上面5aを覆って形成されたので、上面5aに沿った形状を有することとなる。
図14に示すように、凹部5bにブラケット5が嵌め込まれ、輪ゴム13で、樹脂12とブラケット5とが固定される。このようにして、治具12cは、ブラケット5が取り付けられる歯冠部7のそれぞれについて、製造される。
樹脂12の凹部12aは、歯冠部7にぴったり嵌る。したがって、治具12cに取り付けられたブラケット5は、適切な場所に位置することとなる。
矯正治療にあたる際、歯科医は、図14に示されたように治具12cに取り付けられたブラケット5の底面に接着剤を塗布し、治具12cの凹部12aを対応する患者の歯冠部に嵌め込み、当該接着剤を硬化させる。その後、歯科医は、輪ゴム13を取り外して、ブラケット5から治具12cを取り外す。このようにして、患者の歯冠部上、ブラケット5が適切な位置に接着され、口蓋側及び舌側(裏側)からの矯正治療が実現される。なお、もし、治療中、ブラケット5が外れるようなことがあったとしても、再度、治具12cにブラケット5を輪ゴムで取り付け、ブラケット5を患者の歯冠部に接着すればよい。
矯正臨床ジャーナル/2006年10月号 96頁〜98頁、2006年10月1日発行、東京臨床出版
矯正臨床ジャーナル/2006年10月号 96頁〜98頁、2006年10月1日発行、東京臨床出版
図15は、セットアップモデル9に治具12cを載置したときの様子を示す平面図である。図13及び図14に示すように、従来の治具12cは、強度を持たせるために、ある程度の厚み及び幅を有していなければならなかった。そのため、図15に示すように、セットアップモデル9のように、適切な位置に歯冠部が配置された場合でさえ、各治具12cは、相当狭い間隔で配置されることとなる。したがって、不咬合状態の患者の歯冠部に治具12cをセットした際、治具12cが隣の歯冠部に当たってしまうなどして、所望通りに治具12cがセットできず、その結果、ブラケット5が適切な位置に正確に接着できないといった問題が生じる。
それゆえ、本発明の目的は、患者の歯冠部にセットする際、邪魔になりにくいブラケット取り付け用の治具およびその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、患者の各歯に矯正用のブラケットを取り付ける際に、ブラケットの取り付け位置を決めるためのブラケット取り付け用治具であって、歯冠部の端部の一部に沿った形状を有する凹部を含む第1の樹脂部と、歯冠部に取り付けられるブラケットの上面の少なくとも一部に沿った形状の凹部を含む第2の樹脂部と、一端部分が第1の樹脂部に取り付けられており、かつ、他端部分が第2の樹脂部に取り付けられている剛性部材とを備える。
好ましくは、剛性部材は、複数の穿孔を有するとよい。また、好ましくは、剛性部材は、第1の樹脂部から第2の樹脂部にかけて隆起したリブ部を有するとよい。また、好ましくは、リブ部の上辺部分は、凹凸を有するとよい。また、好ましくは、剛性部材は、屈曲しているとよい。
本発明の他の局面は、患者の各歯に矯正用のブラケットを取り付ける際に、ブラケットの取り付け位置を決めるためのブラケット取り付け用治具を製造するための方法であって、セットアップモデルの歯冠部の端部の一部に樹脂を盛る工程と、歯冠部に仮止めされたブラケットの上面の一部に樹脂を盛る工程と、盛られた二つの樹脂に剛性部材を取り付ける工程とを備える。
なお、本発明のブラケット取り付け用治具は、歯冠部の裏側(歯冠部の舌側面及び口蓋側面)にブラケットを取り付けて矯正治療を行う場合に用いてもよいし、歯冠部の表側(歯冠部の唇側面及び頬側面)にブラケットを取り付けて矯正治療を行う場合に用いてもよい。
本発明によれば、剛性部材を用いることによって治具全体の強度を強化しているので、使用すべき樹脂の量を、従来に比べて少なくすることができる。したがって、治具全体が小型化し、患者の歯冠部に当該治具をセットする際、邪魔になりにくくなる。
また、剛性部材に複数の穿孔を設けることによって、樹脂と剛性部材との固定を容易に行うことができる。剛性部材にリブ部を設ければ、治具全体の強度がさらに増す。また、リブ部の上辺部分に凹凸を設ければ、ブラケットを治具に取り付けるための輪ゴムが引っ掛けやすくなり、利便性が向上する。剛性部材を屈曲させれば、剛性部材と樹脂との接合面積を大きくすることができ、治具全体の強度がさらに増す。
本発明の治具を製造するための方法は、簡便であり、本発明の治具が提供しやすくなり、結果、治具のコストダウン及び歯列矯正治療の治療費ダウンに繋がる。
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るブラケット取り付け用の治具1を示す斜視図である。治具1は、第1の樹脂部4と、第2の樹脂部3と、金属部2と、ブラケット5と、輪ゴム6とを備える。図2Aは、金属部2の正面図である。図2Bは、金属部2の右側面図である。金属部2は、第1の樹脂4側の幅が第2の樹脂3側の幅よりも広くなっている板状部材である。金属部2は、複数の穿孔2aを含む。図2Aに示されているように、複数の穿孔2aは、金属部2の胴部だけでなく、周縁に設けられていてもよい。図1に示すように、金属部2において、幅が広い方の一端部分は、第1の樹脂部4に取り付けられている。また、金属部2において、幅が狭い方の他端部分は、第2の樹脂部3に取り付けられている。金属部2は、歯冠部の上端部から口蓋側又は舌側に向けて屈曲している。金属部2の屈曲角度は、好ましくは、90度以上であるが、特に限定されるものではない。なお、一端部分において、金属部2は、第1の樹脂部4に埋め込まれていてもよいし、一部が第1の樹脂部4から露出していてもよい。同様に、他端部分において、金属部2は、第2の樹脂部3に埋め込まれていてもよいし、一部が第2の樹脂部3から露出していてもよい。
図3〜5は、治具1を製造するための工程を示す図である。図3〜図5では、図6におけるA−A断面が示されているとする。以下、図3〜5を参照しながら、治具1の製造方法について説明する。
まず、口腔模型上で矯正したい歯を一本一本分割し、希望する歯列形態及び咬合状態に配列されたセットアップモデル9を用意する。次に、図3に示すように、ブラケット5を、セットアップモデル9に形成された歯冠部7の口蓋側又は舌側の面に、溶かしたロウ8を流し込んで固定する。次に、図3に示すように、歯冠部7の端部の一部を覆うように、可塑化した樹脂4aを盛る。さらに、ブラケット5の上面5aの少なくとも一部を覆うように、可塑化した樹脂3aを盛る。
樹脂4a,3aが硬化する前に、図4に示すように、金属部2を樹脂4a,3aに取り付ける。金属部2において、幅が広い側が樹脂4aに押さえつけられ、幅が狭い側が樹脂3aに押さえつけられる。このとき、金属部2には複数の穿孔2aが形成されているので、穿孔2aに樹脂4a,3aが浸入し、穿孔2aの少なくとも一部からは、樹脂4a,3aがはみ出てくることとなる。
次に、図5に示すように、樹脂4aの側に、さらに、樹脂4bを盛る。その後、樹脂4a,4b,3aを硬化させる。硬化後、第1の樹脂部4が形成され、第1の樹脂部4に金属部2の一端部分が取り付けられることとなる。また、樹脂3aが、第2の樹脂部3となって、第2の樹脂部3に金属部2の他端部分が取り付けられることとなる。なお、図5において、樹脂3aの側に、さらに、樹脂を盛って、第2の樹脂部3を形成してもよい。なお、金属部2によって、強度が強化されているので、第1の樹脂部4及び第2の樹脂部3を形成するために必要な樹脂の量は、最小限の量でよい。
硬化後、ロウ8を溶かして、第1の樹脂部4、第2の樹脂部3、金属部2、及びブラケット5を歯冠部7から取り外す。その後、必要であれば、第1の樹脂部4及び/又は第2の樹脂部3の余分な樹脂を研磨する。最後に、ブラケット5を第2の樹脂部3に、輪ゴム6で取り付けて、図1に示すような治具1が完成する。
図5に示すように、第1の樹脂部4は、凹部4cを有する。凹部4cは、歯冠部7の端部の一部を覆って形成されたので、当該端部の一部に沿った形状を有することとなる。さらに、図5に示すように、第2の樹脂部3は、凹部3bを有する。凹部3bは、ブラケットの上面5aの少なくとも一部を覆って形成されたので、上面5aの少なくとも一部に沿った形状を有することとなる。
第1の樹脂部4の凹部4cは、歯冠部7にぴったり嵌る。したがって、治具1に取り付けられたブラケット5は、適切な場所に位置することとなる。
矯正治療にあたる際、歯科医は、図1に示されたように治具1に取り付けられたブラケット5の底面に接着剤を塗布し、治具1の凹部4cを対応する患者の歯冠部に嵌め込み、当該接着剤を硬化させる。その後、歯科医は、輪ゴム6を取り外して、ブラケット5から治具1を取り外す。このようにして、患者の歯冠部上、ブラケット5が適切な位置に接着され、裏側からの矯正治療が実現される。なお、もし、治療中、ブラケット5が外れるようなことがあったとしても、再度、治具1にブラケット5を輪ゴムで取り付け、ブラケット5を患者の歯冠部に接着すればよい。
図6は、セットアップモデル9に治具1を載置したときの様子を示す平面図である。図6に示すように、正常な位置に配列されたセットアップモデル9に治具1を載置した際、従来の図15に比べて、治具1が隣の歯冠部や治具1に接しにくくなっている。本実施形態に係る治具1は、金属部2を用いて、治具1の強度を強化させているため、樹脂の量を最小限にすることができる。そのため、治具1が、従来に比べて小型化される。したがって、不咬合状態の患者の歯冠部に治具1をセットした際、治具1が隣の歯冠部に当たってしまうなどして、所望通りに治具1がセットできず、その結果、ブラケットが適切な位置に正確に接着できないといった問題を解消することができる。よって、患者の歯冠部にセットする際に、邪魔になりにくいブラケット取り付け用の治具1が提供されることとなる。
なお、第1の樹脂部4の樹脂の量や、第2の樹脂部3の樹脂の量は、特に限定されない。出来るだけ治具1を小型化するために、第1の樹脂部4及び第2の樹脂部3の樹脂の量は、最小限であるとよいが、強度不足や、金属部2の固定力、取り付ける歯の種類や大きさ、不咬合状態等を考慮して、適宜、製造者が決定すればよい。
なお、本実施形態では、第1の樹脂部4と第2の樹脂部3とが分離されていることとしたが、第1の樹脂部4と第2の樹脂部3との一部が連結していてもよい。治具1の製造段階で、樹脂4a又は3aを盛る際、樹脂4aと樹脂3aとの一部が連結して、治具1が製造されてもよい。従来の治具では、樹脂12は、強度を得ることが出来る程度の大きさ及び厚みでなければならなかった。しかし、本実施形態では、金属部2を用いて強度が得られているので、樹脂4aと樹脂3aとの一部が連結しているという状況は、強度を得ることを主目的とするものではない。樹脂4aと樹脂3aとの一部を連結させることによって、治具1の製造が容易になったり、金属部2が歯冠部に接触して患者が不快に感じると行ったことを防止することができたりする。
なお、金属部2の形状は、特に限定されない。金属部2は、長方形状の板部材であってもよいし、格子状の部材であってもよいし、円柱状の部材であってもよし、ワイヤ状の部材であってもよい。
図7A〜図7Dは、金属部2の他の形状の一例を示す図である。図7Aは正面図、図7Bは右側面図、図7CはB−B断面図、図7DはC−C断面図である。このように、金属部2は、第1の樹脂部4から第2の樹脂部3にかけて隆起したリブ部2cを有していてもよい。図7Bに示すように、リブ部2cは、上辺部分が凹凸2dを有する。リブ部2cを設けることによって、金属部2の強度がさらに強化される。また、リブ部2cの上辺部分に凹凸2dを設けることによって、輪ゴム6が引っ掛けやすくなる。
また、金属部2は、歯冠部の上端部から口蓋側又は舌側に向けて屈曲していなくても、第1の樹脂部4と第2の樹脂部3とを連結することができるのであれば、直線状であってもよい。ただし、金属部2が歯冠部の上端部から口蓋側又は舌側に湾曲していたほうが、第1の樹脂部4と金属部2との接合面積が増加するので、強度は増す。なお、金属部2において、屈曲の形状や角度は、特に限定されない。
さらに、金属部2は、成型された樹脂部材に置き換えてもよい。すなわち、第1の樹脂部4と第2の樹脂部3とを連結する部材は、曲げや捻れなどの外力に対して変形しにくい性質を有する剛性部材であればよい。
なお、本実施形態では、金属部2は複数の穿孔2aを有することとしたが、穿孔2aはなくてもよい。金属部2に対して、樹脂と接合可能な表面処理を施しておけば、金属部2と第1及び第2の樹脂部4,3とは接合するので、穿孔2aは、本発明の必須構成要素ではない。また、金属部の表面に凹凸を形成して、金属部と樹脂とが接合可能にしてもよい。その他、金属部の表面に薬品を塗布したり、表面を熱処理したり、表面を洗浄処理したりして、金属部と樹脂とが接合可能にしてもよい。
なお、本実施形態では、ブラケット5を仮止めする際に、ロウ8を用いることとしたが、これに限定されるものではなく、シリコン等、適当な仮止め材料を用いて、ブラケット5が歯冠部に仮止めされればよい。
なお、本実施形態では、歯冠部の裏側である口蓋側面又は舌側面にブラケットを取り付けるための治具について説明したが、本発明の治具は、歯冠部の表側である唇側面又は頬側面にブラケットを取り付けるためにも用いることができる。ブラケットを歯冠部の表側に取り付ける際、本発明の治具は、上記実施形態と同様、歯冠部の端部の一部に沿った形状を有する凹部を含む第1の樹脂部と、歯冠部の表側(唇側面及び頬側面)に取り付けられるブラケットの上面の少なくとも一部に沿った形状の凹部を含む第2の樹脂部と、一端部分が第1の樹脂部に取り付けられており、かつ、他端部分が第2の樹脂部に取り付けられている剛性部材とを備える。剛性部材は、上記実施形態と同様に、複数の穿孔を有していてもよいし、上辺部分に凹凸を有するリブ部を有していてもよいし、屈曲していてもよい。当該治具の製造方法も、上記実施形態と同様であり、セットアップモデルの歯冠部の端部の一部に樹脂を盛る工程と、歯冠部の表側に仮止めされたブラケットの上面の一部に樹脂を盛る工程と、盛られた二つの樹脂に剛性部材を取り付ける工程とを備える。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本発明に係るブラケット取り付け用治具およびその製造方法は、歯科医療器具等の分野において利用可能である。
1 治具
2 金属部
2a 穿孔
2c リブ部
2d 凹凸
3 第2の樹脂部
4 第1の樹脂部
3a,4a,4b 樹脂
3b,4c 凹部
5 ブラケット
5a ブラケットの上面
6 輪ゴム
7 歯冠部
8 ロウ
9 セットアップモデル
2 金属部
2a 穿孔
2c リブ部
2d 凹凸
3 第2の樹脂部
4 第1の樹脂部
3a,4a,4b 樹脂
3b,4c 凹部
5 ブラケット
5a ブラケットの上面
6 輪ゴム
7 歯冠部
8 ロウ
9 セットアップモデル
Claims (6)
- 患者の各歯に矯正用のブラケットを取り付ける際に、前記ブラケットの取り付け位置を決めるためのブラケット取り付け用治具であって、
歯冠部の端部の一部に沿った形状を有する凹部を含む第1の樹脂部と、
前記歯冠部に取り付けられる前記ブラケットの上面の少なくとも一部に沿った形状の凹部を含む第2の樹脂部と、
一端部分が前記第1の樹脂部に取り付けられており、かつ、他端部分が前記第2の樹脂部に取り付けられている剛性部材とを備える、ブラケット取り付け用治具。 - 前記剛性部材は、複数の穿孔を有することを特徴とする、請求項1に記載のブラケット取り付け用治具。
- 前記剛性部材は、前記第1の樹脂部から前記第2の樹脂部にかけて隆起したリブ部を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のブラケット取り付け用治具。
- 前記リブ部の上辺部分は、凹凸を有することを特徴とする、請求項3に記載のブラケット取り付け用治具。
- 前記剛性部材は、屈曲していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のブラケット取り付け用治具。
- 患者の各歯に矯正用のブラケットを取り付ける際に、前記ブラケットの取り付け位置を決めるためのブラケット取り付け用治具を製造するための方法であって、
セットアップモデルの歯冠部の端部の一部に樹脂を盛る工程と、
前記歯冠部に仮止めされたブラケットの上面の一部に樹脂を盛る工程と、
盛られた二つの前記樹脂に剛性部材を取り付ける工程とを備える、ブラケット取り付け用治具の製造方法。
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JP2011136144A (ja) * | 2009-12-31 | 2011-07-14 | ▲黄▼正和 | 歯列矯正器具のポジショニング方法 |
-
2008
- 2008-06-06 JP JP2008149274A patent/JP2009291478A/ja active Pending
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