JP5361722B2 - 例えば骨欠損部を充填するため又は骨代替材料として使用するための、相安定性及び沈降安定性を有し、内在性細孔を形成する塑性変形可能な剤、並びにその製造方法 - Google Patents

例えば骨欠損部を充填するため又は骨代替材料として使用するための、相安定性及び沈降安定性を有し、内在性細孔を形成する塑性変形可能な剤、並びにその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば骨欠損部の充填及び骨増量のために使用できる、相安定性及び沈降安定性を有し、内在性細孔を形成する塑性変形可能な剤(インプラント材料/骨代替材料)、並びにその製造方法に関する。
リン酸カルシウムをベースとする吸収可能及び吸収不能なインプラント材料は、骨欠損部充填及び骨増量のための骨代替材料としてかなり以前から知られている。成形体及び粒状物質と並んで特に注入及び混練可能なインプラント材料に関心が持たれている。
骨修復のための方法及び組成物がWO03/063686に開示されている。この組成物はヒアルロン酸から生成され、動物の骨成分、骨類似の粉末又はヒドロキシアパタイトと混合されたヒドロゲルである。成長を誘発するペプチドも混合成分とすることができる。
明細書EP1477176A1には、骨欠損部を充填するために成形可能な骨組成物が記載されている。この組成物はペースト又は流動性ゲルとして形成されることができ、特にヒドロゲル担体内に包含される骨粉末からなることができる。EP1477176A1によれば、粉末状の成分は材料中に25〜35%含まれることができ、粒径100〜850μmを有することができる。ヒドロゲル担体は分子量100,000〜300,000Daのキトサンからなり、材料中に1〜4.5%含まれることができる。
明細書US5258028により、ポリビニルピロリドンから製造されたヒドロゲルとポリ(ジメチルポリシロキサン)からなる可塑性材料とを含む注入可能なマイクロインプラントが知られている。このポリマーの代わりにヒドロキシアパタイト等のカルシウム塩、生体適合セラミックス又は生体適合金属からなる粒子も使用することができる。生体適合粒子の粒径は10〜3000μmとするこができる。
明細書US471076は、多孔性球状粒子と吸収性結合剤からなるコーティング組成物を開示している。粒子はリン酸トリカルシウムからなり、結合剤はゼラチン、ポリアミノ酸又はコラーゲンからなる。
明細書US4780450で提案されている骨治療のための組成物は、多結晶粒子状リン酸カルシウムセラミックス、リン含有酸性タンパク質及びI型コラーゲンを含んでいる。リン酸カルシウムセラミックスとして、US4780450にはヒドロキシアパタイト、β−リン酸トリカルシウム及びそれらの混合物が挙げられている。
明細書EP0416398A1に記載されているペースト状骨代替材料は、プルラン、グリコールキチン、カルボキシメチルキチン及びペクチンから製造された水溶液にリン酸カルシウム粒子を懸濁させたものである。リン酸カルシウムとしてヒドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、α−リン酸トリカルシウム、β−リン酸トリカルシウム及びリン酸テトラカルシウムが使用される。
特許出願US2002169506に記載された混練可能な充填材料は、リン酸カルシウム粒状物質といわゆる「小型チップ」からなる。これらのチップはキチンから形成され、水と接触後、リン酸カルシウム粒状物質の顆粒が接着により結合する。
明細書WO03/082365に記載されている混練及び成形可能な骨代替物質は、カルシウム含有セラミック粒子とヒドロゲル又はヒドロゲルに膨潤可能な物質とからなる。この場合、セラミック粒子は完全合成品であり、多数のセラミック粒子は非球体形状を有する。若干のセラミック粒子は少なくとも一部は連通細孔構造を有する。カルシウム含有セラミック粒子はリン酸ジカルシウム二水和物、リン酸ジカルシウム、α−TCP、β−TCP、カルシウム欠損型ヒドロキシアパタイト、ヒドロキシアパタイト、カーボネートアパタイト、クロロアパタイト、ホワイトロッカイト、リン酸テトラカルシウム、オキシアパタイト、ピロリン酸カルシウム及びリン酸オクタカルシウムからなることができる。ヒドロゲルに膨潤可能な物質は成分としてポリアミノ酸、多糖類、ポリリピド、ヌクレオチド又はこれらの組み合わせを含むことができる。
特許出願US2003055512は、カルシウムをベースとする注入可能な生体吸収性骨代替材料を開示している。この材料は硫酸カルシウムとホスフェートセメント粉末との混合物であり、水と混合すると硬化する。
明細書WO2004011053により骨治療用のペーストが知られている。このペーストは、ヒアルロン酸をベースとしたキャリアゲルと、その中に懸濁させた合成ヒドロキシアパタイト又は骨材料から調製されたヒドロキシアパタイトからなる。
出版物「ナノヒドロキシアパタイトをベースとする多糖類を使用した生体吸収性合成骨ペースト」(R.ムルガン、S.ラマクリシュナ、バイオマテリアルズ2004、25、3829〜3835ページ)は、ナノ粒子状の沈降ヒドロキシアパタイトを有するペーストを開示している。ヒドロキシアパタイト粒子に対する結合剤及びマトリックスとして、多糖類のキトサンからなるゾルが使用される。
明細書FR2852249は、特に口腔インプラントに関連して使用するための骨充填材料を開示している。この材料は、リン酸塩源及びカルシウム源と、骨芽細胞によるコラーゲン産生を誘発する刺激物質、例えばヒドロキシプロリン・モノパルミチン酸又はヒドロキシプロリン・ジパルミチン酸とからなる。リン酸塩源として、コラーゲン産生を刺激するヒドロキシアパタイト、リン酸ジカルシウム、α−リン酸トリカルシウム、β−リン酸トリカルシウム、リン酸テトラカルシウム及びリン酸オクタカルシウムが挙げられている。組成物は、種々異なる形態で、特に注射による注入を許す粘度で製造されることができる。組成物の粘度は、セルロース、アミドン、シクロデキストリン、アルギン酸塩、デキストラン硫酸、ポリビニルピロリドン又はヒアルロン酸の群に属する凝集促進剤によって調整される。リン酸カルシウムの粒径は100μm以下であり、50μm、20μm、10μm又は5μmとすることができる。多血小板血漿(PRP)及び他の成長因子とを組み合わせることが可能である。
明細書WO03/035124には生体活性材料、その製造法及び使用が記載されている。この明細書には、特にフィブロイン懸濁液、及び任意の細孔形成粒子状材料からなる生体活性組成物が開示されている。フィブロイン懸濁液は、オクルージョン、ゲル、クリーム又はペーストの形態を有することができる。フィブロインは蚕(Bombyx mori)の絹糸の繊維物質から得ることができる。細孔を形成する粒子状材料はヒドロキシアパタイト、リン酸トリカルシウム、コレレ(Korelle)、キトサン又はこれらの材料の組み合わせとすることができる。更に細孔を形成する粒子状材料は、コアがリン酸カルシウム又はガラスセラミックスからなり、これを取り囲むシェルが1種以上の生分解性ポリマー、例えばポリアクチド、ポリグリコシド、ポリα−ヒドロキシ酸、ポリアミド等からなるコンポジットであることができる。
明細書WO03/028779により、カルシウム塩粒子、カルシウム塩と親和性を有する有機結合剤、幹細胞、骨細胞及びそれらの前駆体の群から選択される細胞、並びに薬学的に許容可能な緩衝液からなる注入可能な骨欠損部充填材が知られている。この骨欠損部充填材においては、カルシウム塩としてモネタイト(CaHPO)、ブラッシャイト(CaHPO・2HO)、ピロリン酸カルシウムリン酸カルシウム粒子及びカルボン酸カルシウム、並びにこれらの組み合わせが使用される。カルシウム塩は、ヒドロキシアパタイト及びβ−TCP又はそれらの混合物からなってもよい。カルシウム塩の粒径は100〜600μm、好ましくは200〜400μmの範囲にある。有機結合剤としてアルギン酸塩、デキストラン、セルロース及びその誘導体、血漿、生物由来結合剤、ヒアルロン酸、並びにこれらの組み合わせが挙げられている。このうち、ヒアルロン酸、アルギン酸ナトリウム、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、デキストラン、フィブリン接着剤及びトランスグルタミナーゼが好ましく選択される。明細書WO03/028779においては、アルギン酸ナトリウムにより最良の効果が達成されると述べられている。この明細書によると結合剤の量は0.5〜10質量%の範囲、好ましくは3〜7質量%の範囲にある。緩衝液としてはリン酸緩衝液(PBS)が使用される。固体含量は30〜70質量%の範囲、好ましくは40〜60質量%の範囲にある。WO03/028779によると粘度30,000〜100,000センチポアズのペーストは、良好に注入可能である。使用する針は直径2〜5mm、長さ5〜20mmである。注入に必要な力に関するデータは、種々異なるパラメーターとして記載されている。リン酸カルシム粒子の表面に存在する細胞の他に、成長因子が更に存在してもよい。
明細書WO02/058755により、細孔率をin situで高めることができる注入可能な多孔性骨材料が知られている。この材料は骨類似化合物と疎水性担体からなる。骨類似化合物はリン酸カルシウム、リン酸カリウム、硫酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、生体活性ガラス又はこれらの組み合わせからなることができる。疎水性物質はタンパク質、糖タンパク質、ポリエステル、ポリ酸無水物、ポリアミン、生分解性のワックス状ポリマー、例えばポリグリコリド及びそれらの組み合わせからなることができる。更にさらにWO02/058755により水性成分、並びに生分解性成分と上述の骨類似物質との混合物が使用されてもよい。生分解性成分は、ポリヒドロキシポリエステル、アルブミン、コラーゲン、タンパク質、多糖類、糖タンパク質及びこれらの組み合わせからなることができる。多孔性を創出するために気体を生成する成分、例えば過酸化水素及び/又はペルオキシダーゼが提案される。
明細書WO01/41821に記載された注入可能な自硬性の混合物は、多様な特性を有する生物材料の硬化物の生成を可能にする。この混合物は、水をベースとした液状成分、少なくとも1種のカチオン性ポリマー、及びpHが6.5〜7.4のモノリン酸塩からなる。WO01/41821によれば、この液相は吸熱的なゲル生成特性を有する。混合物の第2の成分は、アパタイト、リン酸オクタカルシウム、無定形リン酸カルシウム、リン酸テトラカルシウム、リン酸トリカルシウム、リン酸ジカルシウム及びリン酸モノカルシウムのうち少なくとも2種のリン酸カルシウムからなる。
カチオン性ポリマーは第1の成分に0.1〜5.0重量%含まれており、多糖類、ポリペプチド又は合成ポリマー、キチン又はキトサンからなることができる。モノリン酸塩は、リン酸ナトリウム・カリウム、リン酸マグネシウム、リン酸マンガン又は種々の化学量組成を有するリン酸鉄からなることができる。水溶性ポリマーとしては、種々の改変セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、有機ポリオール、グリコールオリゴマー、糖類又はグリセリンが挙げられる。更に上述の混合物は成長因子を含むことができる。
明細書EP1475109A1は、骨由来タンパク質と止血性のゼラチンフォームペーストとの薬学的に許容可能な混合物からなる骨由来タンパク質の注入による適用のための組成物を開示している。この組成物は更にリン酸トリカルシウムを含むことができる。骨由来タンパク質はBMP類、好ましくはBMP−2及びOP−1に由来する。TCP粒子は微孔性で、粒径45〜125μmを有しており、18ゲージ針(直径1.2mm、長さ40mmに相当)を通して注入できる。更にこの明細書ではタンパク質を制御して遊離させるための作用物質としてアルギン酸塩又はセルロースも開示されている。
明細書WO01/41824により、マグネシウム塩により安定化された水硬性ブラッシャイトセメントが知られている。ブラッシャイトセメントは塩基性リン酸カルシウム、酸性リン酸カルシウムからなる第2の成分、水からなる第3の成分、及びマグネシウム塩からなる、固化反応を制御するための第4の成分から製造することができる。明細書WO01/41824によると、塩基性リン酸カルシウムはリン酸トリカルシウム類とアパタイトから得ることができる。酸性リン酸成分は、リン酸モノカルシウムからなることができる。この材料中に0.001〜60重量%含まれている第4の成分は、種々のリン酸マグネシウムと有機化合物のマグネシウム塩から得ることができる。液状成分は硫酸又はリン酸を含んでもよい。WO01/41824によると、セメントの流動性を制御するために添加剤を添加できる。添加剤は多糖類、好ましくはヒアルロン酸及びその塩、デキストラン、アルギン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キトサン又はキサンタンからなることができる。セメントは直径範囲100μm〜500μm、好ましくは200〜350μmの粒状物質を含むことができる。これら粒状物質は、リン酸カルシウム又は石膏からなることができる。硬化したセメント混合物はCa/P比1.00〜1.67を有することができる。
明細書WO00/07639には骨前駆体混合物とその製造方法が開示されている。これらの混合物は、リン酸モノカルシウム一水和物及びβ−TCP、更にピロリン酸カルシウム及び硫酸カルシウムからなる注入可能なカルシウムセメントを含むことができる。これらのカルシウムセメントは、1〜500μmの範囲の粒状形態を有することができる。粘度を制御するために、コラーゲン、メチルセルロース、バイオポリマー又は薬学的に許容可能な物質を含むことができる。骨前駆体物質のpHを中和するために、CAPS、トリエタノールアミン、TES、トリシン、HEPES、グリシン、PBS、ビストリスプロパン、TAPS、AMP及びTRISを追加的に使用してもよい。
明細書WO00/45867は、カルシウム源、水及び疎水性液体からなる水硬性セメントを開示している。この混合物はカルシウム源と水からなり、これらが互いに混合されると自硬性のセメントペーストを生じる。第3の成分は疎水性液体からなり、これがin situで洗い落とされると開口マクロ細孔を有するセメントを生じ、急速な骨新生を可能にする。
疎水性液体は脂肪又は油類から得ることができる。カルシウム源はリン酸カルシウム類から得ることができる。カルシウム源のCa/P比は1.0〜1.67とすることができる。明細書ではこれに関して特にリン酸モノカルシウム一水和物及び無水リン酸モノカルシウム、リン酸ジカルシウム、リン酸オクタカルシウム、α−リン酸トリカルシウム、β−リン酸トリカルシウム、リン酸テトラカルシウム及びヒドロキシアパタイトを挙げている。セメントの流動性を制御するための添加剤としてポリマー添加剤を使用することができる。これらの添加剤は多糖類から得ることができ、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の改変セルロース及びヒアルロン酸を含むことができる。更に、界面活性剤から選択される乳化助剤を安定剤として使用できる。薬学的及び生理学的に活性な物質が配合されていてもよい。
WO95/21634により、生物材料組成物とその製造方法が知られている。この組成物は、40〜75重量%のβ−リン酸トリカルシウム及びヒドロキシアパタイトを20:80〜70:30の割合で含んでいてもよく、更にリン酸チタンカルシウム(CaTi(PO)のセルロース誘導体水溶液からなる液相60〜25重量%を含んでいてもよい。明細書は更にヒドロキシプロピルメチルセルロースを挙げている。粒状物質の粒径は80〜200μmである。この材料は無菌であり、そのまま利用できる状態にあり、注入可能である。
公知のこの種の混合物の問題点は、これらが比較的長期間に亘って均質若しくは安定ではないという点である。その上、混合物の性質によってはカニューレによって注入できないものもある。従来技術におけるリン酸カルシウム含有組成物では、比較的長時間経過すると、混練不能な比較的固いリン酸カルシウム相が水相下に沈澱するという問題があり、これは特に事前に製造された混合物を営利目的で使用する場合に不都合である。
WO03/063686 EP1477176A1 US5258028 US471076 US4780450 EP0416398A1 US2002169506 WO03/082365 US2003055512 WO2004011053 FR2852249 WO03/035124 WO03/028779 WO02/058755 WO01/41821 EP1475109A1 WO01/41824 WO00/07639 WO00/45867 WO95/21634
出版物「ナノヒドロキシアパタイトをベースとする多糖類を使用した生体吸収性合成骨ペースト」(R.ムルガン、S.ラマクリシュナ、バイオマテリアルズ2004、25、3829〜3835ページ)
従来技術の上述の問題点は本発明により簡単に解決され、相安定性及び沈降安定性を有し内在性細孔を形成する塑性変形可能なインプラント材料が提供される。この材料は粘調乃至ペースト状の濃度を有し、低コストで実現され、骨欠損部に注射により注入されるか、或いは混練可能な物質として骨欠損部に適用/適合することができる。更に本発明の課題は、この材料を製造するための方法を提供することにある。
上述の課題は、特許請求項1及び36の特徴によって解決される。有利な構成形態を従属請求項に記載する。
本発明の本質は、粒子の直径が被貪食可能な粒子より大きい範囲にあり(F.ペーテルス、D.ライフの出版物、「β−リン酸トリカルシウムからなる骨再生のための機能材料」(Mat.−wiss.u.Werkstofftech.2004,35(4),203〜207)の第2章「粒径と機械的特性」にはβ−リン酸トリカルシウムからなる生物材料について、貪食作用の現象を回避するために平均粒径は7〜10μmの範囲にあるべきであると記載されている)、慣用的な注入カニューレのその都度の貫通径に適合されて使用され、沈降を抑制する安定化物質を同時に添加して結合剤と完全に混和される点にある。この場合、結合剤は有機的な性質を有し、アルギン酸塩、澱粉、多糖類、セルロース、改変セルロース、ヒアルロン酸及びこれらの塩、ゼラチン、コラーゲン、ポリアクリル酸、これらの水溶液又はアルコール溶液、デキストラン、ポリエチレングリコール及びこれらの混合物であることができる。
本発明においては、液状ポリエチレングリコール及びリン酸カルシウム粒子の無水混合物を使用して安定な流動性懸濁液を製造できる。更に本発明においては、上に挙げた多糖類、アルギン酸塩、澱粉、改変セルロース、タンパク質及びタンパク質混合物の水溶液により安定した懸濁液が製造可能である。
本発明においては、組成物に凝集促進剤、特に有利にはヒドロゲルを添加することによって、セラミック粒子の相互の滑動が誘発される。本発明において添加される凝集促進剤は、個々の成分が組成物中に沈澱(沈降)することを防止するので、これらは比較的長時間に亘り均質な懸濁液として維持される。
易溶性ヒドロゲル成分は、欠損部において内在性細孔形成剤として作用する。粒子間の空隙は粒径及び粒度分布に依存し、血管及び組織の新生に用いられる。更にこの易溶性ヒドロゲルマトリックスは粒子堆積物を嵩高くし、同時に凝集促進剤として用いられ注入性を確保する。ヒドロマトリックスは粒子間に存在する。欠損部に注入された場合、カルシウムに誘導されて血液が粒子堆積物の表面で凝固する。易溶性ヒドロゲル成分は短時間に吸収されるが、繊維状組織によって安定化された粒子堆積物は残っている。この際、大きい粒間空隙を有するバイオセラミックからなるこの堆積物は、骨代替材料に求められる細孔率、相純度及び吸収性等に関する全要件を満たす。「低溶解性」という概念は、当該物質が室温下で水に最大で濃度100mg/L溶解まで溶解する溶解性と理解されたい。
本発明においては、組成物に相純粋な物質、特に相純粋なβ−リン酸トリカルシウムを添加すると、より大きい組織安定性を生じさせる。これは、熱膨張係数又は溶解度の異なる材料が無く、早期に粒状崩壊を惹起することがないことによる。本発明に係る組成物は連通細孔(マイクロ孔0.01〜50μm)をを有する粒子を含有するため、in vivoでは組成物/生物材料(例えばβ−リン酸トリカルシウム)内部でも細胞供給が行われ得る。更に液体(例えば血液又は体液)が吸収性/分解性生物材料を内側から外側に向かって溶解するので、吸収と骨成長がほぼ同時に起こり得る。更に生物材料の連通マイクロ孔に起因する毛管力が、欠損部供給時に止血効果を生み出す。マイクロ孔(>50μm)は血管新生及び新生骨の発生のためのガイドの役割を果たす。この場合、細孔の直径は50〜100μmの範囲で良好な結果を示す。長く曲がりくねった細孔は供給媒体との接触が行われなければ、完全に骨で満たされ得ない。それゆえ大きい細孔は小さい細孔によって連通するように形成されなければならない。大きい生物材料ブロックにおいては、このような多孔性は焼失性物質の注入、起泡又はボーリングによって達成される。粒状物質では粒間空隙がマクロ細孔の機能を満たす。
更に細孔の導入又は小さい粒子の使用によって、欠損部容積当たりの材料の量が比較的少なくでき、同時に骨欠損部の空間保持材としての機能が得られる。材料の量が比較的少なく、比較的小さい粒子を使用することと表面積が大きいこととの結果として、吸収速度が速くなる。
本発明に係る解決方法により、構造安定性が最適化されて、吸収中早期に貪食され得るサブ粒子に崩壊することがない。
本発明において、粒径範囲0.1〜150μm及び細孔直径0.01〜50μmの多孔性粒子は、β−リン酸トリカルシウム、α−リン酸トリカルシウム、ホワイトロッカイト、リン酸テトラカルシウム、リン酸オクタカルシウム、ヒドロキシアパタイト、A型カーボネートアパタイト、B型カーボネートアパタイト、カルシウム欠損型ヒドロキシアパタイト、無定形リン酸カルシウム及び/又は吸収可能なガラスセラミックスからなることができる。粒子は球状でも、多角形様に破砕され磨耗及び熱焼結法により丸められた形状を有してもよい。
このように形成された粒子からなる塑性変形可能なインプラント材料はペーストの形態でも、粘度のより高い、むしろ混練可能な形態乃至ワックス状の形態でも存在できる。ペースト状のインプラント材料は、直線カニューレ又は屈曲カニューレを用いた注射により最小の侵襲性で骨欠損部に適用され得るように製造されている。粒子の直径は注入カニューレのカニューレ径に合わせて最適化されている。粒径の最適化は、注射器の長手方向軸で測定して1〜60°屈曲したカニューレを通してもペースト状材料を適用できるように選択されている。
本発明に係る粒子は水に難溶性且つ生物学的に活性であり、多角形様に破砕されて丸められた形状を有している。この形状により粒子堆積物の最適な結合が達成される。
本発明において本質的なことは、60〜98質量%のリン酸カルシウム粒子と、1〜30質量%のデキストラン及び/又はカルボキシメチルデキストラン及び/又はヒアルロン酸及び/又はデルマタン硫酸、カルボキシメチルセルロース及び/又は酸化セルロース及び/又はゼラチン及び/又はこれらの混合物の水溶液又はアルコール溶液との混合物によって構成されていることである。多糖類誘導体、例えばカルボキシメチルデキストラン、カルボキシメチルヒアルロン酸及び硫酸化ヒアルロン酸の使用も本発明に含まれる。疎水性に改変されたリン酸カルシウム粒子を使用する特段の利点は、特に陰イオン多糖類及び多糖類誘導体、例えばヒアルロン酸又はカルボキシメチルデキストランが、それらのカルボキシル基を介してリン酸カルシウム表面と限定的な相互作用しかできない点にある。それによってレオロジー特性が好影響を受ける。本発明において、好ましくは80〜98質量%のリン酸カルシウム粒子、1〜20質量%の無水ポリエチレングリコール400、及び1〜20質量%の無水ポリエチレングリコール600の混合物から構成されている。ポリエチレングリコール400及びポリエチレングリコール600は、更に追加的に酸化安定剤を含むことができる。
本発明において、セラミック懸濁液をベースとした骨再生/骨代替物用の塑性変形可能な剤はペースト状で存在するため、注入カニューレを通して適用可能である。
この場合、水に低溶解性の粒子状成分の粒子形状と粒子の粒径は、注入カニューレの直径に適合されている。
本発明において、生物学的に活性な物質の平均粒径は、屈曲カニューレを通して混合物を適用できるように最適化されており、屈曲角度は注射器の長手方向軸で測定して最大60°、好ましくは45°である。
注入すべきセラミック粒子の粒径には上限が設けられているが(粒子がカニューレの前又は中で引っ掛かって動かなくなる)、過度に小さい粒径も制限される。種々の文献から、直径5μm以下の範囲の大量の粒子は過剰な異物反応を招く可能性のあることが知られている。この場合、粒子はマクロファージ(異物大食細胞)によって取り込まれ、運び出されるか、又は消化される(貪食作用)。これについては特に出版物(S.シミズ、Biomed.Res.1988,9(2),95及びJ.ファン・デル・モイレン及びH.K.ケルテン、J.Biomed.Mater.Res.1994,28,1455)で論じられている。その結果として無菌の過剰異物反応が生じて、周囲の軟組織の炎症を誘発することがある。貪食作用を示すマクロファージの周囲(炎症巣)のpHが低下する結果、その他のセラミックが小さいサブ粒子に崩壊し、これらも被食されてしまう。それによって生じた隙間には軟組織が発生して、有効な欠損治療の妨げとなり得る。
従って本発明においては、平均粒径は、大多数の粒子が被貪食可能な粒径を上回るように調節することが本質的である。
生物学的に活性な物質/粒子の本発明における本質的な平均粒径d10、d50、d90は、カニューレ直径kに対して次の関係にある。k≧3/20×10+1/2、k≧2/25×50及びk≧2/25×90+4/5
粒子の粒径と並んで、粒子の形状も本発明にとっての本質的な特徴である。多角形様に破砕された形状を得るためには、比較的大きい単位のセラミック粉末を圧粉し、焼結(焼成)し、破砕する。破砕された粒子を熱焼結プロセスに付すと、それらは丸められた焼結体構造を有する。このようにすると、移植後に周囲軟組織を刺激し得る鋭角領域が粒子表面に全く見られなくなる。
本発明に係る剤は、混練可能な状態で存在してよく、それにより骨欠損部に容易に適用及び適合され得る。
本発明に係るペースト状の剤/混合物は注入カニューレを通して適用可能である。該混合物は60〜80重量%、好ましくは67〜75重量%のβ−リン酸トリカルシウム、17〜37重量%、好ましくは25〜35重量%の水、及び0.3〜3重量%、好ましくは0.5〜1.5重量%の低粘度メチルセルロースからなる。
本発明に係る混練可能なワックス状剤は、65〜85重量%、好ましくは68〜78重量%のβ−リン酸トリカルシウム、13〜32重量%、好ましくは20〜30重量%の水、及び0.1〜3重量%、好ましくは0.3〜1.0重量%の高粘度メチルセルロースの混合物からなることができる。
注入カニューレを通して適用可能な本発明に係る剤の他のペースト状の形態は、60〜80重量%、好ましくは68〜76重量%のβ−リン酸トリカルシウム、15〜35重量%、好ましくは25〜31重量%の水、0.1〜3重量%、好ましくは0.2〜0.9重量%の低粘度メチルセルロース、及び0.01〜2重量%、好ましくは0.1〜0.6重量%のヒアルロン酸ナトリウム又はヒアルロン酸の混合物からなることができる。
本発明に係る剤の混練可能な形態は、60〜80重量%、好ましくは65〜78重量%のβ−リン酸トリカルシウム、20〜35重量%、好ましくは24〜30重量%の水、0.05〜3重量%、好ましくは0.1〜0.7重量%の高粘度メチルセルロース、及び0.05〜2重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%のヒアルロン酸ナトリウム又はヒアルロン酸の混合物からなることができる。
特に有利なのは、20〜98質量%のリン酸カルシウム粒子、1〜20質量%の無水ポリエチレングリコール400、及び1〜20質量%の無水ポリエチレングリコール600の混合物の形態の剤である。更にHS+メソセル+デキストラン、HS+メソセル+PEG若しくはHS+メソセル+PEG+デキストランの組み合わせが特に有利である。
本発明に係る剤の密度は1.3g/cm〜2.1g/cm、好ましくは1.6g/cm〜1.9g/cmであり、水溶性の有機結合剤が生物学的に活性な粒状物質と共に適用された状態で形状安定な多孔性堆積物を形成する。欠損部周辺の易溶性成分は繊維状組織と交換され、それによって多孔性粒子パッケージは形状が安定したままで徐々に統合されて、血管新生を伴って吸収される。
水溶性の有機結合剤は、生物学的に活性な粒状物質が2種の相、即ち主として粒状物質からなる密な相と水相とに沈澱分離することが防止されていると特に有利である。
更に、ヒドロゲルを生成する水又はアルコール溶媒に可溶の成分がアルギン酸塩、澱粉、多糖類、セルロース、改変セルロース、ヒアルロン酸及びこれらの塩、ゼラチン、コラーゲン、シェラック、ポリアクリル酸、これらの水溶液又はアルコール溶液、デキストラン、ポリエチレングリコール及びこれらの混合物の群から選択された物質から得られ、生物学的に活性な物質がリン酸カルシウム、及び/又はナトリウム及び/又はカリウム及び/又はカルシウム及び/又はシリケートを含有する酸性及び/又は中性及び/又はアルカリ性バイオガラス、又は前記物質の混合物からなると特に有利である。
生物学的に活性な物質は、特に好ましくはリン酸モノカルシウム一水和物、無水リン酸モノカルシウム、リン酸ジカルシウム二水和物、無水リン酸ジカルシウム、β−リン酸トリカルシウム、α−リン酸トリカルシウム、リン酸テトラカルシウム、ホワイトロッカイト、リン酸オクタカルシウム、ヒドロキシアパタイト、オキシアパタイト、A型カーボネートアパタイト、B型カーボネートアパタイト、カルシウム欠損型ヒドロキシアパタイト、無定形リン酸カルシウム、炭酸塩含有無定形リン酸カルシウム又は前記物質の混合物からなる。本発明に係る混練及び注入可能なペースト状の組成物の利点は、ヒドロゲルを生成する水又はアルコール溶媒に可溶の成分が結晶化抑制作用を有していることであり、リン酸カルシウム系又はその他の可能なセラミック成分が水の影響下で別の相に再結晶化することが、これらの安定化成分によって抑制される。
更に、本発明剤は成長誘導タンパク質を含み、骨発生又は組織発生又は骨発生を持続的に促進することができる。これらの成長因子は成長因子(GF)又は骨形態形成タンパク質の族から得てもよい。この場合用いられるのは成長因子BMP−1〜BMP−12、特に好ましくはBMP−2及びBMP−7、及び/又はFGF、TGF−β、PDGF、VEGF、IGF、HGF、PTH及び/又はこれらの混合物である。更に直接患者自身の血液から得られた成長因子混合物、例えば多血小板血漿(PRP)が剤内に含まれてもよい。
図1は、粒子をヒドロゲルマトリックス内に取り入れた本発明に係る剤の実施形態を示す。 図2は、表面で凝固した血液と、吸収されたヒドロゲルマトリックスによって形成された細孔を有する、図1に従う実施形態を示す。 図3は、図1に従う本発明に係る実施形態の相安定性に関する測定結果を示すグラフである。 図4は、図1に従う本発明に係る剤の実施形態の種々の貯蔵媒質中の変換安定性若しくは再結晶化安定性に関する測定結果を示す別のグラフ(粉末X線回折図)である。 図5は、図1に従う本発明に係る剤の実施形態の難溶性粒状成分における細孔分布を証明するための水銀圧入式ポロシメータ測定のグラフである。
以下、本発明を図面及び実施例に基づき詳細に説明する。
リン酸カルシウムをベースとした本発明に係る剤は、
a)水に低溶解性の粒子状成分、及び
b)水溶性、液状又はゼラチン状の少なくとも1種の成分
を含んでおり、ペースト状混合物として形成されている。
易溶性ヒドロゲル成分は、骨欠損部において内在的細孔形成剤として作用する。剤の粒子間の空隙は、それらの粒径が粒径及び粒度分布に依存し、血管及び組織の新生に用いられる。
更にこの易溶性ヒドロゲルマトリックスは粒子堆積物を嵩高くし、同時に凝集促進剤として用いられ注入性を確保する。
図1に示すように、ヒドロマトリックス(1)は粒子(2)間に存在する。
図2に概略的に示すように、本発明に係る剤を欠損部に注入するとカルシウムに誘導されて血液(3)が粒子堆積物の表面で凝固する。
易溶性ヒドロゲル成分が短時間に吸収されて、繊維状組織によって安定化された粒子堆積物が後に残る。このとき大きい粒間空隙を有するバイオセラミックからなるこの堆積物は、骨代替材料に求められる細孔率、相純度及び吸収性等に関する全要件を満たす。
「低溶解性」という概念は、当該物質が室温下で水に最大で濃度100mg/L溶解まで溶解する溶解性と理解されたい。
本発明において、剤の粒子は0.1〜150μmの範囲の粒径と0.01〜50μmの直径を有し、β−リン酸トリカルシウム、α−リン酸トリカルシウム、ホワイトロッカイト、リン酸オクタカルシウム、ヒドロキシアパタイト、A型カーボネートアパタイト、B型カーボネートアパタイト、カルシウム欠損型ヒドロキシアパタイト、無定形リン酸カルシウム及び/又は吸収可能なガラスセラミックスからなることができる。
リン酸カルシウム粒子は球状でも、多角形様に破砕され磨耗及び熱焼結法により丸められた形状を有してもよい。
0.1〜150μmの粒径範囲にある上述の粒子は、0.01〜50μmの細孔径を有する。
本発明に係る塑性変形可能な剤は、ペースト状の形態でも、粘度のより高い、むしろ混練可能な形態乃至ワックス状の形態でも存在できる。
剤のペースト状の形態は、直線カニューレ又は屈曲カニューレを用いた注射により最小の侵襲性で骨欠損部に適用され得るように形成されている。
粒子の直径は注入カニューレのカニューレ径に合わせて最適化されている。粒径の最適化は、注射器の長手方向軸で測定して最大60°屈曲したカニューレを通してもペースト状材料を適用できるように選択されている。
本発明にとって本質的なことは、好ましくは60〜98質量%のリン酸カルシウム粒子と、1〜30質量%のデキストラン及び/又はカルボキシメチルデキストラン及び/又はヒアルロン酸及び/又はデルマタン硫酸、カルボキシメチルセルロース及び/又は酸化セルロース及び/又はゼラチン及び/又はこれらの混合物の水溶液又はアルコール溶液との混合物によって構成されていることである。多糖類誘導体、例えばカルボキシメチルデキストラン、カルボキシメチルヒアルロン酸及び硫酸化ヒアルロン酸の使用も本発明に含まれる。
本発明においては、好ましくは80〜98質量%のリン酸カルシウム粒子、1〜20質量%の無水ポリエチレングリコール400及び1〜20質量%の無水ポリエチレングリコール600の混合物から構成されている。ポリエチレングリコール400及びポリエチレングリコール600は、追加的に更に酸化安定剤を含むことができる。
図4は、次の粉末X線回折図を示している。
(1)出発原料のβ−TCPセラミック
(2)ヒアルロン酸溶液中のβ−TCP
(3)デキストラン溶液中のβ−TCP
(4)水中に12週間貯蔵後のメチルセルロース溶液のβ−TCP
この図から読み取ることができるように、本発明に係る組成物においてリン酸カルシウム類の他の相への転移は生じない。
図5は、次の粉末X線回折図の詳細な記録を示している。
(1)出発原料のβ−TCPセラミック
(2)水中に12週間貯蔵後の同セラミック
この図から読み取ることができるように、水性懸濁液においてβ−TCPのヒドロキシアパタイトへの部分的な転移/再結晶化が生じた。
本発明に係る剤は乾熱殺菌するか、或いは線量8〜30kGy(キログレイ)のガンマ放射で殺菌することができる。
本発明に係る剤に使用されるヒアルロン酸又はヒアルロン酸塩はバイオテクノロジーによって製造できる。この場合、ヒアルロン酸の分子量は1,500,000〜4,500,000Daであり、殺菌により700,000〜2,500,000Daに減少する。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
塑性変形可能なインプラント材料の製造には、次の成分A〜Kを使用することができる。
成分A:
バイオテクノロジーにより製造された分子量2.5MDaのヒアルロン酸ナトリウム。
成分B:
相純度99%のβ−リン酸トリカルシウム。多角形様に破砕された後、破砕面が摩擦と後続の焼成により丸められたセラミック粒子で、細孔率20±5%、細孔径分布0.1〜50μm、見掛け密度1.1±0.1g/cm及び粒径<63μm(d50=15±5μm)を有する。
成分C:
注入用の温水(30℃)
成分D:
低粘度のメチルセルロース
成分E:
高粘度のメチルセルロース
成分F:
高粘度のヒドロキシプロピルセルロース
成分G:
低粘度のヒドロキシプロピルセルロース
成分H:
ポリエチレングリコール400
成分I:
ポリエチレングリコール20,000
成分K:
デキストラン
成分A(0.3g)に成分C(20.05g)を加える。4時間膨潤させた後のゲルを無菌濾過し、成分B(計50g)を添加し、完全に混合する。混合物を容器に入れ121℃で乾熱殺菌する。カニューレを介して押出し可能な濃度のペースト状の均質混合物が得られる。この混合物は欠損部状況に適合するように進入し、空気の作用により表面が容易に硬化する。この硬化は圧縮空気銃から穏やかな空気流を送ることによって加速され得る。乾熱殺菌後の材料の分子量は1.7±0.5MDaである。4時間遠心した後でも固体又は液体の沈澱は見られない。押し出されたペーストは周囲組織に良好に付着する。生体環境におけるシミュレーション(生理的条件下にある加湿チャンバ)においては、押し出された表面が乾燥したペースト体はその形状を維持していた。
成分A(0.2g)に成分C(20.0g)を加える。4時間膨潤させた後の膨潤ゲルを無菌濾過し、成分B(計63.4g)を攪拌下でゆっくりと添加し、完全に混合する。混合物を密閉容器に入れ121℃で乾熱殺菌する。
可塑性の均質混合物が得られる。この混合物はその可塑性によって骨欠損部に容易に適用することができ、取り囲まれた組織と良好に付着し、空気の作用により表面が容易に硬化する。この硬化は圧縮空気銃から穏やかな空気流を送ることによって加速され得る。乾熱殺菌後の材料の分子量は1.7±0.5MDaである。4時間遠心した後でも固体又は液体の沈澱は見られない。押し出されたペーストは周囲組織に良好に付着する。生体環境におけるシミュレーション(生理的条件下にある加湿チャンバ)においては、表面が乾燥した形成体はその形状を維持していた。
成分D(225mg)と成分A(38mg)を混合し、成分C(9.7g)を攪拌下でゆっくりと添加する。1時間膨潤させた後の膨潤ゲルを無菌濾過し、成分B(計22g)を攪拌下でゆっくりと添加し、完全に混合する。混合物を密閉容器に入れ121℃で乾熱殺菌する。カニューレを介して押出し可能な濃度のペースト状の均質混合物が得られる。この混合物は欠損部状況に適合するように進入し、空気の作用により表面が容易に硬化する。この硬化は圧縮空気銃から穏やかな空気流を送ることによって加速され得る。4時間遠心した後でも固体又は液体の沈澱は見られない。数週間放置しても、多量の水溶液が表面に出てくることはない。押し出されたペーストは周囲組織に良好に付着する。生体環境におけるシミュレーション(生理的条件下にある加湿チャンバ)においては、押し出された表面が乾燥したペースト体はその形状を維持していた。
成分E(200mg)と成分A(100mg)を混合し、成分C(19g)を攪拌下でゆっくりと添加する。1時間膨潤させた後の膨潤ゲルを無菌濾過し、成分B(計58g)を攪拌下でゆっくりと添加し、完全に混合する。混合物を密閉容器に入れ121℃で乾熱殺菌する。可塑性の均質混合物が得られる。この混合物はその可塑性によって骨欠損部に容易に適用することができ、取り囲まれた組織と良好に付着し、空気の作用により表面が容易に硬化する。この硬化は圧縮空気銃から穏やかな空気流を送ることによって加速され得る。4時間遠心した後でも固体又は液体の沈澱は見られない。数週間放置しても、多量の水溶液が表面に出てくることはない。生体環境におけるシミュレーション(生理的条件下にある加湿チャンバ)においては、表面が乾燥した形成体はその形状を維持していた。
成分F(500mg)を成分C(10.0g)に加える。4時間膨潤させた後の膨潤ゲルを無菌濾過し、成分B(計27g)を攪拌下でゆっくりと添加し、完全に混合する。混合物を密閉容器に入れ121℃で乾熱殺菌する。可塑性の均質素材が得られる。この素材はその可塑性によって骨欠損部に容易に適用することができ、取り囲まれた組織と良好に付着し、空気の作用により表面が容易に硬化する。この硬化は圧縮空気銃から穏やかな空気流を送ることによって加速され得る。4時間遠心した後でも固体又は液体の沈澱は見られない。生体環境におけるシミュレーション(生理的条件下にある加湿チャンバ)においては、表面が乾燥した形成体はその形状を維持していた。
成分G(500mg)を成分C(10.0g)に加える。4時間膨潤させた後の膨潤ゲルを無菌濾過し、成分B(計22g)を攪拌下でゆっくりと添加し、完全に混合する。混合物を密閉容器に入れ121℃で乾熱殺菌する。
カニューレを介して押出し可能な濃度のペースト状の均質混合物が得られる。この混合物は欠損部状況に適合するように進入し、空気の作用により表面が容易に硬化する。この硬化は圧縮空気銃から穏やかな空気流を送ることによって加速され得る。4時間遠心した後でも固体又は液体の沈澱は見られない。押し出されたペーストは周囲組織に良好に付着する。生体環境におけるシミュレーション(生理的条件下にある加湿チャンバ)においては、押し出された表面が乾燥したペースト体はその形状を維持していた。
成分H(1.9g)を無菌濾過し、続いて成分B(5g)を攪拌下でゆっくりと加える。注射器により容易に押し出し可能な進入性の高いペーストが得られる。このペーストは欠損部間の空間に進入する。数時間の遠心の後でもTCP粒子は懸濁液の状態を維持する。この材料は骨形成材料、特に欠損部の補綴材料として非常に好適である。
成分I(2.0mg)を成分C(10.0g)に加える。ホモジネーションの後、無菌濾過する。その後、成分B(25g)と共に激しく混合する。注射器により容易に押し出し可能な進入性の高いペーストが得られる。この素材は進入性が高く、欠損部間の空間に理想的に進入して周囲の組織に付着する。数時間の遠心の後でもTCP粒子は懸濁液の状態を維持する。この材料は骨形成材料、特に複雑な欠損状態に非常に好適である。
成分I(0.2g)を成分H(10.0g)に加える。ホモジネーションの後、無菌濾過する。その後、成分B(25g)と共に激しく混合する。押し出し、混練は可能ではないが容易に弾性的でロウ様の可塑性を示す素材を得る。このような可塑性により、本素材は種々タイプの欠損部によく適合し、損傷部の一時的な空間保持材として留めることも可能である。数時間の遠心の後でもTCP粒子は懸濁液の状態を維持する。この材料は骨形成材料、特に複雑な欠損状態に非常に好適である。
成分K(3.0g)を成分C(10.0g)に加える。成分Kを溶解した後、無菌濾過し、成分B(26.3g)を添加する。注射器で押し出し可能で、カニューレから滴下しない可塑性を示すペーストを得る。このような可塑性により、本材料は種々タイプの欠損部によく適合し、損傷部の一時的な空間保持材として留めることも可能である。数時間の遠心の後でもTCP粒子は懸濁液の状態を維持する。この材料は骨形成材料、特に複雑な欠損状態に非常に好適である。
成分D(300mg)を成分C(10g)に加える。1時間膨潤させた後、成分B(25g)を上述の表の平均粒径範囲として添加し、完全に混合する。ペースト状素材を得、種々のカニューレ径における押し出し性をテストする。押し出し性は上述の表の記載よりも低くく、押し出し用ペーストの製造のための種々の粒子径に好適であることが示される。
Figure 0005361722
本発明に係る組成物の利点は、低コストで実現され、骨欠損部に注射により注入されるか、又は択一的に混練可能な物質として骨欠損部に適用/適合され得る、相安定及び沈降安定で内在性細孔を形成する塑性変形可能なインプラント材料が提供されることである。
本発明に係る組成物において、水溶性の液状又はペースト状の成分が、水に難溶性で生物学的に活性な、多角形様に破砕されて丸められた、粒径0.1〜150μm及び細孔直径0.01〜50μmの粒子を安定化させて、これらの粒子が溶解/再結晶化プロセスにより他の相又は物質に変換されないようにする。
更に、ペースト状のインプラント材料/本発明に係る組成物を本発明に従って適用すると、水溶性の有機結合剤が生物学的に活性な粒状物質と共に、適用された状態で形状安定な多孔性堆積物を形成する。この場合、欠損部周辺の易溶性成分は繊維状組織と交換され、それによって多孔性粒子パッケージは形状が安定したままで徐々に統合されて、血管新生を伴って吸収される。
上述の記述、以下の請求項及び図面に示された特徴は、個々独立でも、互いに任意に組み合わせても発明にとって本質的であり得る。
1 ヒドロゲルマトリックス
2 粒子
3 凝固した血液

Claims (30)

  1. (i)水に低溶解性の粒子状の多孔性成分であって、その粒子が、粒径5〜150μm(但し、5μmのものを除く)の範囲にあり、0.01〜50μmの範囲の細孔を有すると共に多角形様に破砕されて丸められた焼結体構造を有する、粒子状の多孔性成分と、
    (ii)水又はアルコールに溶解した液状、ワックス状又はゼラチン状の少なくとも1種の成分とを含む、
    セラミック懸濁液をベースとした骨再生/骨代替物用のペースト状で塑性変形可能且つ吸収可能であ、注入カニューレを通して適用可能な剤であって、
    前記粒子はリン酸モノカルシウム一水和物、無水リン酸モノカルシウム、リン酸ジカルシウム二水和物、無水リン酸ジカルシウム、β−リン酸トリカルシウム、α−リン酸トリカルシウム、リン酸テトラカルシウム、ホワイトロッカイト、リン酸オクタカルシウム、ヒドロキシアパタイト、オキシアパタイト、A型カーボネートアパタイト、B型カーボネートアパタイト、カルシウム欠損型ヒドロキシアパタイト、無定形リン酸カルシウム、炭酸塩含有無定形リン酸カルシウム、又は前記物質の混合物からなることを特徴とする剤。
  2. 前記粒子の平均粒径d10、d50及びd90は、カニューレ直径kに対してk≧3/20×d10+1/2、k≧2/25×d50及びk≧2/25×d90+4/5の関係を有することを特徴とする、請求項1に記載の剤。
  3. 前記粒子は、溶解/再結晶化プロセスによって他の相又は物質に変換されないように安定化されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の剤。
  4. 前記粒子は相純粋なβ−リン酸トリカルシウムからなることを特徴とする、請求項1乃至の何れかに記載の剤。
  5. 前記水溶性の液状、ワックス状又はゼラチン状の成分は、有機結合剤の水溶液又はアルコール溶液からなることを特徴とする、請求項1乃至の何れかに記載の剤。
  6. 前記結合剤は、アルギン酸塩、澱粉、多糖類、セルロース、改変セルロース、ヒアルロン酸及びこれらの塩、ゼラチン、コラーゲン、シェラック、ポリアクリル酸、これらの水溶液又はアルコール溶液、デキストラン、ポリエチレングリコール又はこれらの混合物を含む一群から選択されることを特徴とする請求項に記載の剤。
  7. 前記剤は、(i)60〜98質量%のリン酸カルシウム粒子と、(ii)1〜30質量%のデキストラン及び/又はカルボキシメチルデキストラン及び/又はヒアルロン酸及び/又はヒアルロン酸ナトリウム及び/又はデルマタン硫酸、カルボキシメチルセルロース及び/又は酸化セルロース及び/又はゼラチン及び/又はアルギン酸塩及び/又はポリアクリル酸及び/又はそれらの混合物の水又はアルコール溶液と、の混合物からなることを特徴とする、請求項1乃至の何れかに記載の剤。
  8. 60〜80質量%のβ−リン酸トリカルシウム、17〜37質量%の水、及び0.3〜3質量%の低粘度メチルセルロースを含む混合物からなることを特徴とする、請求項1乃至の何れかに記載の剤。
  9. 前記剤は67〜75質量%のβ−リン酸トリカルシウム、25〜35質量%の水、及び0.5〜1.5質量%の低粘度メチルセルロースを含む混合物からなることを特徴とする、請求項に記載の剤。
  10. 前記剤は60〜80質量%のβ−リン酸トリカルシウム、15〜35質量%の水、0.1〜3質量%の低粘度メチルセルロース、及び0.01〜2質量%のヒアルロン酸ナトリウム又はヒアルロン酸を含む混合物からなることを特徴とする、請求項1乃至の何れかに記載の剤。
  11. 前記剤は68〜76質量%のβ−リン酸トリカルシウム、25〜31質量%の水、0.2〜0.9質量%の低粘度メチルセルロース、及び0.1〜0.6質量%のヒアルロン酸ナトリウム又はヒアルロン酸を含む混合物からなることを特徴とする、請求項10に記載の剤。
  12. 前記剤は20〜98質量%のリン酸カルシウム粒子、1〜20質量%の無水ポリエチレングリコール400、及び1〜20質量%の無水ポリエチレングリコール600を含む混合物からなることを特徴とする、請求項1乃至の何れかに記載の剤。
  13. 前記剤の密度は1.3g/cm〜2.1g/cmであることを特徴とする、請求項1乃至12の何れかに記載の剤。
  14. 前記剤の密度は1.6g/cm〜1.9g/cmであることを特徴とする、請求項13に記載の剤。
  15. 前記水溶性の有機結合剤はその溶液濃度に条件付けられた付着性により、適用された状態で前記粒子を形状安定な多孔性堆積物に結合することを特徴とする、請求項1乃至14の何れかに記載の剤。
  16. 前記水溶性の有機結合剤は欠損部周囲で、結合物質が繊維状組織により同時に置換され得る速度で溶解可能であることを特徴とする、請求項15に記載の剤。
  17. 前記剤は成長誘導タンパク質を含むことを特徴とする、請求項1乃至16の何れかに記載の剤。
  18. 前記剤は成長因子(GF)又は骨形態形成タンパク質類から選択される成長因子を含むことを特徴とする、請求項1乃至17の何れかに記載の剤。
  19. 前記成長因子はBMP−1〜BMP−12及び/又はFGF、TGF−β、PDGF、VEGF、IGF、HGF、PTH及び/又はこれらの混合物であることを特徴とする、請求項18に記載の剤。
  20. 前記成長因子はBMP−2及びBMP−7、及び/又はFGF、TGF−β、PDGF、VEGF、IGF、HGF、PTH及び/又はこれらの混合物であることを特徴とする、請求項19に記載の剤。
  21. 前記剤は多血小板血漿(PRP)を含むことを特徴とする、請求項1乃至20の何れかに記載の剤。
  22. 前記ヒアルロン酸又はヒアルロン酸塩はバイオテクノロジーにより製造されることを特徴とする、請求項6、7、10又は11に記載の剤。
  23. 前記ヒアルロン酸の分子量は1,500,000〜4,500,000Daであり、殺菌により700,000〜2,500,000Daに減少することを特徴とする、請求項22に記載の剤。
  24. 前記剤は乾熱殺菌可能であることを特徴とする、請求項1乃至23の何れかに記載の剤。
  25. 前記剤は線量8〜30kGyのガンマ放射で殺菌可能であることを特徴とする、請求項
    1乃至23の何れかに記載の剤。
  26. 請求項1乃至25の何れかに記載の剤を製造するための方法であって、粒子の直径が被貪食可能な粒子より圧倒的に大きい範囲にあり、慣用的な注入カニューレの貫通径に適合されて使用され、沈降を抑制する安定化物質を同時に添加して結合剤と完全に混和されることを特徴とする方法。
  27. 80〜98質量%のリン酸カルシウム粒子、1〜20質量%の無水ポリエチレングリコール400、及び1〜20質量%の無水ポリエチレングリコール600が混合されることを特徴とする、請求項26に記載の剤の製造方法。
  28. ポリエチレングリコール400及びポリエチレングリコール600は、混合物の追加的な酸化安定剤を含むことを特徴とする、請求項27に記載の剤の製造方法。
  29. 請求項1乃至25の何れかに記載の剤を製造するための方法であって、ヒドロゲルを生成する水又はアルコール溶媒に可溶の1種以上の成分を溶剤に添加して、所定の膨潤時間の後に無菌濾過し、次いで生物学的に活性な物質と攪拌下で混合し、数時間攪拌した後に密閉された適用システムに充填し、10〜60分間100〜130℃の加熱下で殺菌することを特徴とする、方法。
  30. 請求項1乃至25の何れかに記載の剤を製造するための方法であって、水溶性の液状又はペースト状の成分は、水に難溶性で生物学的に活性な、多角形様に破砕されて丸められた、粒径5〜150μm(但し、5μmのものを除く)及び細孔径0.01〜50μmの粒子を、溶解/再結晶化プロセスにより他の相又は物質に変換されないように安定化させることを特徴とする、方法。
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