JP2002325831A - 生体用充填材、および生体用充填材の製造方法 - Google Patents

生体用充填材、および生体用充填材の製造方法

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JP2002325831A
JP2002325831A JP2001135131A JP2001135131A JP2002325831A JP 2002325831 A JP2002325831 A JP 2002325831A JP 2001135131 A JP2001135131 A JP 2001135131A JP 2001135131 A JP2001135131 A JP 2001135131A JP 2002325831 A JP2002325831 A JP 2002325831A
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biological filler
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calcium phosphate
granules
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Asako Matsushima
麻子 松島
Masanori Nakasu
正議 中須
Takahiro Fukuhara
貴弘 福原
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Katakura Chikkarin Co Ltd
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Katakura Chikkarin Co Ltd
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L27/00Materials for grafts or prostheses or for coating grafts or prostheses
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    • A61L27/50Materials characterised by their function or physical properties, e.g. injectable or lubricating compositions, shape-memory materials, surface modified materials
    • A61L27/56Porous materials, e.g. foams or sponges

Abstract

(57)【要約】 【課題】保存性と取り扱い性に優れた生体用充填材を提
供すること。 【解決手段】本発明の生体用充填材は、リン酸カルシウ
ム顆粒と、この顆粒を結合する機能を有する有機物質で
構成された多孔質の小片とを含む。この生体用充填材
は、例えば、リン酸カルシウム顆粒と、有機物質の小片
とが混合されてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に医科用、歯科
用に用いられる生体用充填材、および生体用充填材の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医科および歯科の分野では、リン酸カル
シウムは、人工骨、骨補填材として使用されている。例
えば、骨折や骨腫瘍などによって骨欠損が生じた場合、
リン酸カルシウム製の骨補填材を用いて、骨欠損部の補
填が行われる。
【0003】このようなリン酸カルシウム製の骨補填材
としては、ブロック状のもの(特開平8−18275
3、特開平11−128336、特開平11−2443
73、特開平11−276510、特開2000−18
9510)と、顆粒状のものとが知られている。しか
し、ブロック状のものは、術場でハンドピース等を用い
て骨補填材を骨欠損部の形状に整形しなければならず、
面倒である。しかも、ブロック状のものは、骨欠損部の
形状が複雑な場合、急いで手術を行わなければならない
場合には、使用が困難である。加えて、ブロック状の骨
補填材は、軟組織の欠損部の補填に不向きである。
【0004】これに対し、顆粒状の骨補填材は、流動性
を有しているため、充填するだけで骨欠損部を補填する
ことができる。このため、円滑かつ迅速に手術を行うこ
とができる。しかし、骨補填材をリン酸カルシウム顆粒
のみで構成した場合、術場における取り扱い性が悪くな
るという欠点がある。例えば、顆粒状の骨補填材を骨欠
損部に充填する場合、顆粒がこぼれ、顆粒が骨欠損部以
外の部分に散逸してしまう場合がある。また、手術後に
も、骨欠損部に充填した顆粒が、骨欠損部の外に散逸し
てしまう場合がある。
【0005】このような欠点を解決するため、リン酸カ
ルシウム顆粒を高分子材料と混練し、手術時における取
り扱い性を向上させた骨補填材が開発されている(特開
平3−162863)。しかしながら、このような骨補
填材は、劣化しやすく、長期の保存に不向きである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、保存
性と取り扱い性に優れた生体用充填材、および生体用充
填材の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
の本発明により達成される。
【0008】(1) リン酸カルシウムの顆粒と、該顆
粒を結合する機能を有する有機物質で構成された多孔質
の小片とを含むことを特徴とする生体用充填材。これに
より、保存性と取り扱い性に優れた生体用充填材を得る
ことができる。
【0009】(2) 前記顆粒と前記小片とが混合され
てなる上記(1)に記載の生体用充填材。このような生
体用充填材は、使い勝手が良い。
【0010】(3) 前記小片のかさ密度が0.01〜
1g/cm3である上記(1)または(2)に記載の生体用
充填材。これにより、小片を構成する有機物質の劣化防
止と水への溶解性とを上手く両立させることが、さらに
容易となる。
【0011】(4) 前記小片1個あたりの平均体積
が、0.001〜500mm3である上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載の生体用充填材。これにより、
前述した効果がさらに効果的に得られるようになる。
【0012】(5) 前記小片は、前記有機物質を含有
する溶液から得られたものである上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載の生体用充填材。有機物質溶液
から固体を形成すると、多孔質の小片の調製が容易とな
る。
【0013】(6) 前記小片は、前記有機物質を含有
する溶液を凍結乾燥することにより得られたものである
上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の生体用充填
材。この方法は、多孔質の小片を形成する方法として、
特に優れている。
【0014】(7) 前記有機物質は、多糖類で構成さ
れる上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の生体用
充填材。多糖類は、生体親和性、および生体用充填材を
ペースト状にしたときの賦形性に優れている。
【0015】(8) 前記有機物質は、非ヒト由来の多
糖類で構成される上記(7)に記載の生体用充填材。こ
れにより、感染症のリスクを低減できる。
【0016】(9) 前記有機物質は、キチン類である
上記(8)に記載の生体用充填材。キチン類は、骨芽細
胞を誘導し、骨の再生を活性化する働きに秀でている。
【0017】(10) 前記リン酸カルシウムは、ハイ
ドロキシアパタイトである上記(1)ないし(9)のい
ずれかに記載の生体用充填材。ハイドロキシアパタイト
は、生体偽外性を示さない(拒絶反応などがおこらな
い)という点で、優れている。
【0018】(11) 前記リン酸カルシウムの顆粒と
前記小片との質量比が、1:0.5〜1:10である上
記(1)ないし(10)のいずれかに記載の生体用充填
材。これにより、骨欠損部への生体用充填材の補填がさ
らに容易となり、しかも、補填後、生体偽外性を示さ
ず、自家骨と直接結合する。
【0019】(12) かさ密度が0.01〜1g/cm3
である上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の生
体用充填材。これにより、生体用充填材の水への溶解性
が、さらに向上する。
【0020】(13) 加水・練和してペースト状とな
る上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の生体用
充填材。この形態は、生体用充填材を骨欠損部に補填す
る際の好ましい形態である。
【0021】(14) 前記ペースト状物は、注入器具
に入れて使用される上記(13)に記載の生体用充填
材。これにより、生体用充填材を骨欠損部に補填する操
作が、極めて容易となる。
【0022】(15) リン酸カルシウムの顆粒を結合
する機能を有する有機物質で構成された多孔質の小片を
形成し、次いで、前記小片にリン酸カルシウムの顆粒を
混合することを特徴とする生体用充填材の製造方法。こ
れにより、保存性および取り扱い性に優れた生体用充填
材を得ることができる。
【0023】(16) 液体に溶解させた前記有機物質
を固化させる工程を経ることにより、前記小片が形成さ
れる上記(15)に記載の生体用充填材の製造方法。有
機物質溶液から固体を形成すると、多孔質の小片の調製
が容易となる。
【0024】(17) 前記有機物質を溶解させた溶液
に対して凍結乾燥を行う工程を経ることにより、前記小
片が形成される上記(15)または(16)に記載の生
体用充填材の製造方法。凍結乾燥法は、有機物質を、変
質、劣化させにくく、容易に多孔質化できる。
【0025】(18) 前記有機物質溶液中の前記有機
物質の濃度が、0.1〜20wt%である上記(16)ま
たは(17)に記載の生体用充填材の製造方法。これに
より、小片中の孔が、保存、水への溶解に適したものと
なりやすい。
【0026】(19) 前記有機物質の固化後、この固
化物を細片化することにより、前記小片を形成する上記
(16)ないし(18)のいずれかに記載の生体用充填
材の製造方法。この方法は、小片を形成する上で、極め
て便利かつ有用な方法である。
【0027】(20) 前記小片と前記顆粒とを混合し
た後、加水・練和してペースト状にする上記(16)な
いし(19)のいずれかに記載の生体用充填材の製造方
法。この形態は、生体用充填材を骨欠損部に補填する際
の好ましい形態である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の生体用充填材、お
よび生体用充填材の製造方法を詳細に説明する。以下、
本発明の生体用充填材が骨補填材として用いられる場合
を例に、説明を行う。なお、ここでの「骨」という語に
は、通常の骨はもちろんのこと、歯も含む。
【0029】本発明の生体用充填材は、リン酸カルシウ
ム顆粒と、この顆粒を結合する機能を有する有機物質で
構成された多孔質の小片とを含む。この生体用充填材
は、例えば、リン酸カルシウム顆粒と、有機物質の小片
とが混合されてなるものである。このため、生体用充填
材は、定形性を有しておらず、例えば、容器に収納され
る場合には、容器の形状等に対応して任意の形状に変形
可能である。
【0030】この生体用充填材は、通常、乾燥状態で保
存される。そして、生体に充填する際には、この生体用
充填材に対して加水し、練和を行う。これにより、小片
が溶解し、生体用充填材がペースト状となる。そして、
このペースト状の生体用充填材を、例えばシリンジ等の
注入器具を用いて、骨欠損部等に、注入、充填する。
【0031】このように、本発明の生体用充填材は、簡
単な操作で骨欠損部に充填でき、取り扱い性に優れてい
る。加えて、本発明の生体用充填材は、劣化しにくいと
いう優れた性質を有している。このため、本発明の生体
用充填材は、保存に適している。以下、本発明の生体用
充填材を、構成要素ごとに説明する。
【0032】[リン酸カルシウム顆粒]本発明における
リン酸カルシウム顆粒とは、例えば、リン酸カルシウム
の粒体や粉体を意味する。
【0033】用いるリン酸カルシウム(リン酸カルシウ
ム系化合物)は、特に限定されないが、Ca/P比が
1.0〜2.0のものが好ましい。
【0034】このようなリン酸カルシウムの具体例とし
ては、ハイドロキシアパタイト、フッ素アパタイト、炭
酸アパタイト等のアパタイト類、リン酸水素カルシウム
(無水物または2水和物)、リン酸三カルシウム、リン
酸四カルシウム、リン酸八カルシウム等が挙げられ、こ
れらを1種または2種以上混合したものが挙げられる。
【0035】その中でも、本発明に用いられるリン酸カ
ルシウムとしては、ハイドロキシアパタイトが好まし
い。ハイドロキシアパタイトは、生体偽外性を示さない
という点で、特に優れている。
【0036】なお、リン酸カルシウム顆粒の平均粒径
は、特に限定されないが、10〜6000μm程度であ
るのが好ましく、40〜4000μm程度であるのがよ
り好ましい。これにより、生体用充填材の取り扱い性が
向上する。
【0037】また、リン酸カルシウム顆粒の粒度分布
は、全顆粒の少なくとも60%が平均粒径±250μm
に包含されるものであるのが好ましく、平均粒径±20
0μmに包含されるものであるのがより好ましい。粒度
分布がこの範囲内であると、生体用充填材の取り扱い性
が、さらに向上する。
【0038】このようなリン酸カルシウム顆粒は、焼成
されたものであることが好ましい。これにより、リン酸
カルシウム顆粒に不純物、異物等が混入することを、防
ぎやすくなる。なお、焼成条件は、例えば、大気中また
は減圧雰囲気下で700〜1550℃×0.5〜24時
間程度とすることができる。
【0039】[有機物質の小片]有機物質(バインダ
ー)は、加水後、リン酸カルシウム顆粒を結合する機能
を有している。また、この有機物質は、加水後、生体用
充填材の粘度を調整し、生体用充填材に、賦形性・保形
性を付与する役割を有している。本発明では、この有機
物質が多孔質の小片(薄板)を構成するようにした。こ
れにより、生体用充填材に、高い保存性と優れた取り扱
い性とを付与することができた。
【0040】前述したように、本発明の生体用充填材
は、通常、使用時まで、固体の状態で保存される。CM
キチンのような有機物質は、通常、一般的な多糖類と同
様、溶液の状態では、経時的に粘度の低下をきたす。し
かし、本発明の生体用充填材では、有機物質が固体化さ
れている。このため、本発明の生体用充填材では、有機
物質が、変質、劣化することが好適に防止される。
【0041】しかも、本発明の生体用充填材は、加水す
ると、有機物質が短時間で速やかに溶解する。これは、
有機物質を多孔質の小片状にしたことに大きく起因す
る。本発明では、小片が多孔質性であるため、有機物質
と水との接触面積が適度に増大している。しかも、有機
物質を小片状としたため、水が小片の中心部まで短時間
で容易に浸透する。このため、本発明の生体用充填材で
は、有機物質を、簡単に水に溶かせる。
【0042】加えて、本発明の生体用充填材は、通常、
定形性を有していない(非ブロック状である)。このた
め、生体用充填材に水を添加後、生体用充填材を容易に
攪拌することができる。
【0043】ゆえに、本発明の生体用充填材は、使用時
に術場等で、容易かつ迅速に、ペースト状にすることが
できる。そして、生体用充填材をペースト状にすれば、
あとは、生体用充填材を骨欠損部に注入するだけで、容
易に骨欠損部を補填することができる。しかも、このよ
うな生体用充填材は、適度な粘度で流動性を有している
ので、骨欠損部の形状に追従して変形しつつ、骨欠損部
に充填される。このため、本発明の生体用充填材は、様
々な骨欠損部の形状に対応可能である。
【0044】このように、本発明では、有機物質が多孔
質の小片(塊状物)を構成することにより、生体用充填
材の保存性と取り扱い性との両立が、上手く図られてい
る。以上述べた効果をより効果的に得られるようにする
観点からは、小片は、下記のような条件の少なくとも1
つを満足するものであることが好ましい。
【0045】小片のかさ密度は、0.01〜1g/cm3
度とすることが好ましく、0.02〜0.1g/cm3程度
とすることがより好ましい。本発明者は、小片のかさ密
度が、有機物質の保存性と溶解性との両立を図る上で極
めて重要であることを見出した。そして、本発明者は、
小片のかさ密度を上述した範囲内に設定すると、有機物
質の保存性と水への溶解性とを、極めて上手く両立でき
ることを見出した。
【0046】また、小片1個あたりの平均体積は、0.
001〜500mm3程度とすることが好ましく、0.1
〜100mm3程度とすることがより好ましい。小片1個
あたりの体積が大きすぎると、水への溶解性が悪くなる
場合がある。一方、小片1個あたりの体積が小さすぎる
と、保存時に有機物質が劣化しやすくなる場合がある。
【0047】同様の観点から、小片1個あたりの外面の
平均表面積は、0.05〜300mm 2程度とすることが
好ましく、1〜100mm2程度とすることがより好まし
い。
【0048】最後に、小片1個あたりの外面の表面積/
体積の平均は、0.6〜50mm2/mm 3程度とすることが
好ましく、1〜10mm2/mm3程度とすることがより好ま
しい。これにより、前述した効果がさらに効果的に得ら
れるようになる。以下、小片を構成する有機物質につい
て説明する。
【0049】有機物質としては、例えば、グルコース、
フルクトース等の単糖類、サッカロース、マルトース、
ラクトース等の少糖類、カルボキシメチル(CM)キチ
ン、CMセルロース、デンプン、グリコーゲン、ペクチ
ン、キチン、キトサン等の多糖類、グリセリン、糖アル
コール(ソルビトール、マンニトール、キシリトー
ル)、ゼラチン、ポリビニルアルコール、無水マレイン
酸等の水溶性(または親水性)高分子材料などが挙げら
れる。
【0050】その中でも特に、有機物質としては、多糖
類が好ましい。多糖類は、賦形性と生体親和性に優れて
いる。さらにその中でも、有機物質には、CMキチン、
CMセルロース、デンプン、ペクチン、キチン、キトサ
ン等非ヒト由来の多糖類を用いることがより好ましい。
非ヒト由来の有機物質は、ヒト以外から原料が採取され
る。このため、感染症のリスクが低減される。しかも、
このような物質の体内での分解速度は、速すぎもせず、
遅すぎもせず、骨の再生に適している。なお、非ヒト由
来とは、一般的に、原料の採取源をヒト以外としたこと
を指標とすることができる。
【0051】このような中でも、キチン、キチン誘導体
(キトサン、CMキチン等)などのキチン類が、有機物
質として特に好ましい。キチン類は、骨芽細胞を誘導
し、骨の再生を活性化する働きに優れている。
【0052】なお、小片は、このような有機物質以外の
他の物質(添加剤)を含有していてもよい。以上述べた
生体用充填材は、pH調整剤、抗菌剤、X線造影剤、そ
の他各種薬剤等を含有していてもよい。
【0053】[生体用充填材の製造]以下、生体用充填
材の製造方法の実施形態について説明する。
【0054】<1>まず、有機物質を水(溶媒)に溶解
させ、有機物質溶液を調製する。
【0055】有機物質溶液中の有機物質濃度は、0.1
〜20wt%程度とすることが好ましく、0.5〜12wt
%程度とすることがより好ましい。これにより、次工程
で得られる多孔質体中の孔が、有機物質の保存、水への
溶解に適したものとなりやすい。
【0056】また、有機物質溶液の粘度は、特に限定さ
れないが、好ましくは常温(例えば25℃)で100〜
100000cps程度、より好ましくは500〜100
00cps程度に調整すると良い。これにより、得られる
生体移植材の操作性が向上する。
【0057】なお、有機物質溶液のpHは、特に限定され
ないが、3〜10程度とすることが好ましく、4〜8程
度とすることがより好ましい。
【0058】<2>次に、有機物質溶液中の有機物質を
固化させ、有機物質の多孔質体を得る。この多孔質体の
空孔率は、特に限定されないが、50〜99%程度とす
ることが好ましい。
【0059】有機物質を固化させる方法としては、例え
ば、凍結乾燥法、減圧乾燥法、熱乾燥法などが挙げられ
るが、その中でも、凍結乾燥法が好ましい。凍結乾燥法
は、有機物質を、変質、劣化させにくい。
【0060】なお、凍結乾燥法により有機物質を固化さ
せる場合、有機物質溶液の凍結温度は、特に限定されな
いが、−90〜−10℃程度とすることが好ましい。乾
燥圧力は、特に限定されないが、0.004〜1mmHg程
度とすることが好ましく、0.004〜0.2mmHg程度
とすることがより好ましい。乾燥時間は、特に限定され
ないが、3時間〜1週間程度とすることが好ましい。こ
れにより、上述したような効果をより顕著に得られる大
きさ、空孔率の孔を、形成しやすくなる。なお、凍結乾
燥を行う前に、有機物質溶液に対して予備凍結を行って
もよい。
【0061】<3>次に、有機物質の多孔質体(固化
物)を細片化し、小片状とする。このとき、前述した好
ましい範囲を満足するように、有機物質の多孔質体を細
片化することが望ましい。
【0062】このような細片化は、有機物質の多孔質体
を例えば破砕(粉砕)機にかけて破砕(粉砕)すると、
好適に行うことができる。
【0063】<4>その後、有機物質の小片と別途用意
したリン酸カルシウム顆粒とを混合する。これにより、
生体用充填材が得られる。
【0064】この際のリン酸カルシウム顆粒と有機物質
の小片との混合比(質量比)は、1:0.5〜1:10
程度とすることが好ましく、1:0.8〜1:10程度
とすることがより好ましい。すなわち、生体用充填材中
におけるリン酸カルシウム顆粒と有機物質の小片との混
合比(質量比)は、1:0.5〜1:10程度であるこ
とが好ましく、1:0.8〜1:10程度であることが
より好ましい。これにより、骨欠損部への生体用充填材
の補填がさらに容易となり、しかも、補填後、骨の再生
が円滑に行われるようになる。
【0065】なお、リン酸カルシウム顆粒と有機物質と
の混合比は、使用態様、適用部位などに応じて、適宜変
更することができる。例えば、大きな荷重がかかる組織
に本発明の生体用充填材を充填する場合には、リン酸カ
ルシウム顆粒の配合量を、多くすることができる。これ
により、補填部位の強度が高まる。また、例えば、シリ
ンジ等を用いて組織の補填を行う場合には、有機物質の
配合量を、多くすることができる。これにより、注入操
作の操作性を高めることができる。
【0066】また、生体用充填材のかさ密度は、特に限
定されないが、0.01〜1g/cm3程度とすることが好
ましく、0.05〜0.5g/cm3程度とすることがより
好ましい。生体用充填材のかさ密度をこのような範囲内
に設定すると、保存性、水への溶解性が、さらに向上す
る。
【0067】[骨欠損部等への補填]以上述べた生体用
充填材は、劣化しにくいので、長期の保存に適してい
る。
【0068】生体用充填材を使用する際には、生体用充
填材に、所定量の水(液剤)を添加する。そして、生体
用充填材と液剤とを、練和(混練)する。これにより、
生体用充填材は、ペースト(スラリー)状となる。前述
したように、本発明の生体用充填材は、小片が速やかに
溶媒に溶けるので、容易にペースト状になる。
【0069】生体用充填材と液剤との混合比は、特に限
定されないが、例えば、質量比で、1:0.5〜1:2
0程度とすることができる。
【0070】生体用充填材をペースト状にするために用
いられる液剤(溶媒)としては、例えば、水、等張液
(リンゲル液などの各種輸液、生理食塩水等)、体液
(血清、血漿、血液等)、その他の薬液などが挙げられ
る。
【0071】得られたペースト状の生体用充填材は、例
えば、シリンジ(注射器)、注射針、カテーテル等の注
入器具にて使用すると良い。これにより、例えば、シリ
ンジの先端を骨欠損部に宛がいシリンジの押し子を押す
だけで、生体用充填材を、骨欠損部(またはその近傍)
に、供給できる。しかも、シリンジの先端部は一般的に
細いので、皮膚および皮下組織を大きく切開しなくて
も、シリンジの先端を骨欠損部に届かせることができ
る。このため、本発明の生体用充填材を用いると、骨欠
損部を補填する際の切開部の面積を、小さくすることが
できる。
【0072】また、ペースト状にした本発明の生体用充
填材は、適度な押し子の押圧力で、シリンジから排出で
きる。したがって、ペースト状にした本発明の生体用充
填材を充填したシリンジは、押し子の押し加減を微調整
しやすい。このため、本発明の生体用充填材を用いる
と、シリンジからの生体用充填材の排出量を、微調節し
やすくなる。
【0073】このように、本発明の生体用充填材を用い
ると、骨欠損部を補填する手術が楽になり、しかも、患
者への負担が軽減される。
【0074】以上、本発明を好適実施形態に基づいて説
明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0075】例えば、リン酸カルシウム顆粒と有機物質
の小片とを別体として保存し、使用時にこれらを混合し
てもよい。
【0076】例えば、本発明の生体用充填材を成形型に
入れて、これを乾燥することにより固化し、この固化物
を骨欠損部に充填してもよい。例えば、スプーン、さ
じ、こて等を用いて、本発明の生体用充填材を骨欠損部
に補填してもよい。例えば、本発明の生体用充填材を、
加水せずに用いてもよい。
【0077】以上述べた発明の実施の形態は、生体用充
填材を骨の補填に用いる場合を例に説明したが、本発明
の生体用充填材は、例えば軟組織の補填等に用いてもよ
い。
【0078】
【実施例】(実施例) 1.ハイドロキシアパタイト顆粒の調製 湿式法で合成したハイドロキシアパタイト(Ca/P比
=1.67)のスラリーを噴霧乾燥してハイドロキシア
パタイト顆粒を得、さらにこれを空気分級によって平均
粒径250μm、粒度分布150〜350μm(顆粒の
少なくとも60%が粒径150〜350μmの範囲に含
まれるものであること。以下「粒度分布」と言うときは
同様の意味とする。)とした。
【0079】こうして得られたハイドロキシアパタイト
顆粒を1200℃、大気中で1時間焼成し、平均粒径約
200μm、粒度分布100〜300μmのリン酸カル
シウム顆粒を、最終的に得た。
【0080】なお、焼成物の顆粒がハイドロキシアパタ
イトの顆粒であることは、X線回折装置(Rigaku
社製「RINT2200VHF」)を用いてX線回折を
行うことによって確認された。
【0081】2.CMキチン小片の作成 まず、蒸留水にCMキチンを溶解させ、2.0wt%CM
キチン水溶液を調製した。このCMキチン水溶液の25
℃における粘度は、10000cpsであった。また、こ
の水溶液のpHは、7.2であった。
【0082】次に、このCMキチン水溶液を、凍結乾燥
した。これにより、CMキチンの多孔質ブロックを得
た。この多孔質体の空孔率は、95%であった。
【0083】次に、得られたブロックを、破砕機を用い
て破砕し、かんな屑(あるいは削り節)のような形状を
した薄板状の小片(チップ)にした。得られたCMキチ
ン小片のかさ密度は、0.05g/cm3であった。CMキ
チン小片1個あたりの平均体積は、5mm3であった。
【0084】3.ハイドロキシアパタイト顆粒とCMキ
チン小片との混合 以上のようにして得られたハイドロキシアパタイト顆粒
とCMキチン小片とを、質量比=1:1.5となるよう
に、混合した。これにより、生体用充填材を得た。
【0085】得られた生体用充填材に、生理食塩水を、
生体用充填材と生理食塩水との質量比が1:1.4とな
るように、加えた。次いで、この混合物を、棒を用いて
練和し、ペースト状とした。
【0086】その後、ペースト状にした本実施例の生体
用充填材を、ウサギ頭頂骨に開けた穴に充填してみた。
この手術は、ウサギ頭頂骨に開けた穴にシリンジを用い
て生体用充填材を注入することにより、行った。
【0087】シリンジの押し子の押圧力は、生体用充填
材を排出するのには、ちょうどいい案配であった。しか
も、シリンジから排出された生体用充填材は、優れた賦
形性、保形性を有していた。
【0088】手術から4週間後、ウサギを屠殺し、術部
を周辺組織とともに摘出して、これらをホルマリン固定
した。次に、これを脱灰し、樹脂包理を行い、染色し
て、標本を作製した。この標本を顕微鏡で観察したとこ
ろ、術後骨補填部で新成骨の形成が活発に行われていた
ことが確認された。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、保
存性と取り扱い性に優れた生体用充填材を提供すること
ができる。このような利点を有しているので、本発明の
生体用充填材は、医師等の医療従事者にとって、極めて
有用、便利である。しかも、本発明の生体用充填材は、
手術の負担軽減等、患者にも利益をもたらすことができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中須 正議 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 福原 貴弘 茨城県土浦市並木5丁目5511番地 Fターム(参考) 4C081 AB04 AB06 CD012 CD092 CF011 CF031 DA11 DA13 DC12 4C089 AA06 BA16 BE14 CA02 CA03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン酸カルシウムの顆粒と、該顆粒を結
    合する機能を有する有機物質で構成された多孔質の小片
    とを含むことを特徴とする生体用充填材。
  2. 【請求項2】 前記顆粒と前記小片とが混合されてなる
    請求項1に記載の生体用充填材。
  3. 【請求項3】 前記小片のかさ密度が0.01〜1g/cm
    3である請求項1または2に記載の生体用充填材。
  4. 【請求項4】 前記小片1個あたりの平均体積が、0.
    001〜500mm3である請求項1ないし3のいずれか
    に記載の生体用充填材。
  5. 【請求項5】 前記小片は、前記有機物質を含有する溶
    液から得られたものである請求項1ないし4のいずれか
    に記載の生体用充填材。
  6. 【請求項6】 前記小片は、前記有機物質を含有する溶
    液を凍結乾燥することにより得られたものである請求項
    1ないし5のいずれかに記載の生体用充填材。
  7. 【請求項7】 前記有機物質は、多糖類で構成される請
    求項1ないし6のいずれかに記載の生体用充填材。
  8. 【請求項8】 前記有機物質は、非ヒト由来の多糖類で
    構成される請求項7に記載の生体用充填材。
  9. 【請求項9】 前記有機物質は、キチン類である請求項
    8に記載の生体用充填材。
  10. 【請求項10】 前記リン酸カルシウムは、ハイドロキ
    シアパタイトである請求項1ないし9のいずれかに記載
    の生体用充填材。
  11. 【請求項11】 前記リン酸カルシウムの顆粒と前記小
    片との質量比が、1:0.5〜1:10である請求項1
    ないし10のいずれかに記載の生体用充填材。
  12. 【請求項12】 かさ密度が0.01〜1g/cm3である
    請求項1ないし11のいずれかに記載の生体用充填材。
  13. 【請求項13】 加水・練和してペースト状となる請求
    項1ないし12のいずれかに記載の生体用充填材。
  14. 【請求項14】 前記ペースト状物は、注入器具に入れ
    て使用される請求項13に記載の生体用充填材。
  15. 【請求項15】 リン酸カルシウムの顆粒を結合する機
    能を有する有機物質で構成された多孔質の小片を形成
    し、 次いで、前記小片にリン酸カルシウムの顆粒を混合する
    ことを特徴とする生体用充填材の製造方法。
  16. 【請求項16】 液体に溶解させた前記有機物質を固化
    させる工程を経ることにより、前記小片が形成される請
    求項15に記載の生体用充填材の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記有機物質を溶解させた溶液に対し
    て凍結乾燥を行う工程を経ることにより、前記小片が形
    成される請求項15または16に記載の生体用充填材の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 前記有機物質溶液中の前記有機物質の
    濃度が、0.1〜20wt%である請求項16または17
    に記載の生体用充填材の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記有機物質の固化後、この固化物を
    細片化することにより、前記小片を形成する請求項16
    ないし18のいずれかに記載の生体用充填材の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 前記小片と前記顆粒とを混合した後、
    加水・練和してペースト状にする請求項16ないし19
    のいずれかに記載の生体用充填材の製造方法。
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