JP5361654B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、パネル型スピーカもしくはパネル型レシーバを用いた防水機能付の電子機器に関する。
近来、携帯電話のような電子機器においては、液晶表示部のような表示装置の保護用に設けられた透明なパネルをスピーカもしくはレシーバの振動板であるパネルとして用いるパネル型スピーカもしくはパネル型レシーバが多く用いられてきている。
そして、このようなパネル型スピーカもしくはパネル型レシーバを、防水機能を有する端末に用いることも検討されている。例えば、先行技術文献1に示すように、パネル型スピーカもしくはパネル型レシーバを用いるに際し、防水シートを用いて水の浸入を防止する技術が提案されている。
特開2007−27923号公報
しかしながら、上述の技術では、パネル型スピーカ及びパネル型レシーバを用いた電子機器において、防水性が十分保てないという課題が想定される。
本発明は、開口を有する筐体と、当該開口を塞いで配置されるパネル型スピーカの振動板であるパネルと、前記筐体と前記パネルとの間に配置され、前記パネルを前記筐体に対して振動可能に保持する中空状のチューブと、前記パネルを振動させる振動部材と、を備え、前記筐体と前記パネルとで構成される空間の内部を防水領域としており、前記振動部材は、前記チューブの内部に配置されている電子機器である。
本発明によれば、上記構成により、パネルの振動を良好なものにしつつ、従来に比較して防水性を向上させることができる。
携帯電話機1を開いた状態における外観斜視図を示す。 操作部側筐体2に内蔵される部材の分解斜視図である。 表示部側筐体3に内蔵される部材の分解斜視図である。 パネル型スピーカの取り付け構造を示す断面図である。 図4の部分拡大断面図である。 携帯電話機1における回路構成を説明するブロック図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
まず、電子機器の一例としての携帯電話機1における基本構造を説明する。
図1に示すように、携帯電話機1は、第1筐体としての操作部側筐体2と、第2筐体としての表示部側筐体3と、を備える。操作部側筐体2は、第1面としての操作部側内面2Aと、操作部側内面2Aと反対側の操作部側外面2Bとを備える。表示部側筐体3は、第2面としての表示部側内面3Aと、表示部側内面3Aと反対側の第3面としての表示部側外面3Bとを備える。
操作部側筐体2と表示部側筐体3とは、ヒンジ機構を備える連結部4を介して連結される。具体的には、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、連結部4を介して連結される。
連結部4は、いわゆる2軸ヒンジ機構を備える。連結部4は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを開閉可能に連結すると共に、表示部側筐体3を操作部側筐体2に対して表裏を反転させることができる。
連結部4は、表示部側筐体3が操作部側筐体2に対して第1相対位置としての閉位置に配置され操作部側内面2Aと表示部側内面3Aとが互いに離間して配置される開状態と、表示部側筐体3が操作部側筐体2に対して第2相対位置としての開位置に配置され操作部側内面2Aと表示部側内面3Aとが互いに近接した状態で積層配置される閉状態とに変形可能に操作部側筐体2と表示部側筐体3とを開閉軸Rを中心に開閉可能に連結する。
連結部4は、開状態において、操作部側筐体2に対して表示部側筐体3が開閉軸Rと交差する回転軸Sを中心に回転可能に操作部側筐体2と表示部側筐体3とを連結する。
連結部4は、表示部側筐体3が操作部側筐体2に対して操作部側内面2Aと表示部側内面3Aとが互いに近接した状態で積層配置される第1閉状態と、表示部側筐体3部が操作部側筐体2に対して操作部側内面2Aと表示部側外面3Bとが互いに近接した状態で積層配置される第2閉状態とに変形可能に操作部側筐体2と表示部側筐体3とを連結する。
これにより、携帯電話機1は、連結部4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に動かすことが可能に構成される。
携帯電話機1は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが互いに離間した開状態と、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが折り畳まれて積層配置された開状態とにすることができる。
また、携帯電話機1は、開状態において、表示部側筐体3における表裏を切り替えるように変形可能である。携帯電話機1は、開状態において、操作部側内面2Aと表示部側内面3Aとが同じ側を向く第1開状態と、操作部側内面2Aと表示部側内面3Aとが異なる側を向く第2開状態とに変形可能である。
また、携帯電話機1は、閉状態において、操作部側内面2Aと表示部側内面3Aとが互いに近接した状態で積層配置される第1閉状態と、操作部側内面2Aと表示部側外面3Bとが互いに近接した状態で積層配置される第2閉状態とに変形可能である。
操作部側筐体2は、外面がフロントケース2aとリアケース2bとにより構成される。操作部側筐体2は、フロントケース2a側(操作部側内面2A側)に、操作キー群11と、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイクとしてのマイク12とがそれぞれ露出するように構成される。
操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作キー14と、各種操作における決定や上下左右方向のスクロール等を行う操作部材としての決定操作キー15とにより構成される。操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や各種モード、或いは起動されているアプリケーション等の種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。そして、使用者が各キーを押圧することにより、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
マイク12は、操作部側筐体2の長手方向における連結部4側と反対の外端部側に配置される。つまり、マイク12は、携帯電話機1が開状態において一方の外端部側に配置される。
操作部側筐体2における一方側の側面には、外部機器(例えば、ホスト装置)と通信を行うためのインターフェース(図示せず)が配置される。操作部側筐体2の他方側の側面には、所定の機能が割り当てられているサイドキーと、外部メモリの挿入及び取り出しが行われるインターフェース(図示せず)とが配置される。インターフェースは、キャップにより覆われている。各インターフェースは、不使用時にはキャップにより覆われる。
表示部側筐体3は、外面がフロントパネル3aと、フロントケース3bと、リアケース3cと、リアパネル3dとにより構成される。表示部側筐体3には、表示部側内面3Aに各種情報を表示するためのパネル型スピーカ21が配置されている。
パネル型スピーカ21は、パネル型スピーカ21と、このパネル型スピーカ21を駆動する駆動回路と、このパネル型スピーカ21の背面側から光を照射するバックライト等の光源部と、パネル型スピーカを音声信号に基づいて振動させるアクチュエータ126と、パネル型スピーカ21を支持するチューブ124等から構成される。このパネル型スピーカ21と筐体の構造等については、後述する。
また、操作部側筐体2におけるパネル型スピーカ21の上方(図1において)に対応する部分の内部には、後述するループアンテナ100が配置される。
次いで、図2、図3により、操作部側筐体2及び表示部側筐体3の内部構造について説明する。
図2に示すように、操作部側筐体2は、フロントケース2aと、キー構造部40と、キー基板50と、ケース体60と、基準電位パターン層75及び携帯電話機用のRF(Radio Frequency)モジュール等の各種電子部品を備える回路基板70と、外部の基地局を介した無線通信用のメインアンテナ部90と、開状態においてループを形成するループアンテナ100と、バッテリリッド2cを備えたリアケース2bと、バッテリ80とを備える。
フロントケース2aとリアケース2bとは、互いの凹状の内側面が向き合うように配置され、互いの外周縁が重なり合うようにして結合され、互いの外周縁を接着することにより密閉される。また、フロントケース2aとリアケース2bとの間には、キー構造部40と、キー基板50と、ケース体60と、回路基板70と、メインアンテナ部90と、ループアンテナ100とが挟まれるようにして内蔵される。
フロントケース2aには、携帯電話機1を折り畳んだ閉状態で表示部側筐体3のパネル型スピーカ21と対向する内側面(操作部側内面2A)に、キー孔13a、14a、15aが形成される。キー孔13a、14a、15aそれぞれからは、機能設定操作キー13を構成する機能設定操作キー部材13bの押圧面、入力操作キー14を構成する入力操作キー部材14bの押圧面、及び決定操作キー15を構成する決定操作キー部材15bの押圧面が露出される。この露出した機能設定操作キー部材13b、入力操作キー部材14b及び決定操作キー部材15bの押圧面を押し下げるように押圧することで、対応するキースイッチ51、52、53それぞれに設けられる後述のメタルドーム(椀状形状)の頂点が押圧され、スイッチ端子に接触して電気的に導通する。
キー構造部40は、操作部材40Aと、補強部材としてのキーフレーム40Bと、シート部材としてのキーシート40Cと、により構成される。そして、キーシート40Cの周縁部が、フロントケース2aの下面に強く押圧されることにより、筐体内部の機密性が保持される。
操作部材40Aは、複数のキー操作部材により構成される。具体的には、機能設定操作キー部材13bと、入力操作キー部材14bと、決定操作キー部材15bとにより構成される。操作部材40Aを構成する各操作キー部材それぞれは、後述するキーフレーム40Bを挟んでキーシート40Cに接着される。キーシート40Cに接着された各操作キー部材それぞれにおける押圧面は、キー孔13a、14a、15aそれぞれから外部に露出して配置される。
キーフレーム40Bは、孔部14cが複数形成されたSUS303等の耐食性の金属板状部材である。キーフレーム40Bは、入力操作キー部材14bの押圧による回路基板70等への悪影響を防ぐための補強部材である。キーフレーム40Bに形成される複数の孔部14cには、後述するキーシート40Cに形成される凸部14dが嵌合するように配置される。そして、この凸部14dに入力操作キー部材14bが接着される。
キーシート40Cは、可撓性を有するシリコンゴム製のシート状部材である。キーシート40Cには、上述の通り、複数の凸部14dが形成される。複数の凸部14dは、キーシート40Cにおけるキーフレーム40Bが配置される側の面に形成される。この複数の凸部14dそれぞれは、後述するキースイッチ52に対応する位置に形成される。
キー基板50は、キーシート40C側の面である第1面50aに配置される複数のキースイッチ51、52、53を有する。複数のキースイッチ51、52、53、それぞれは、各操作部材40Aに対応する位置に配置される。キー基板50に配置されるキースイッチ51、52、53は、椀状に湾曲して立体的に形成された金属板のメタルドームを有する構造になっている。メタルドームは、その椀状形状の頂点が押圧されると、キー基板50の表面に印刷された電気回路(図示せず)に形成されるスイッチ端子に接触して電気的に導通するように構成される。また、キー基板50における第2面50b側には、複数の電極配線が形成される。
図2に示すように、ケース体60は、薄型の直方体における一の広い面が開口した形状を有する導電性の部材である。ケース体60は、平板部61における開口側の面に略垂直に形成されるリブ62を有する。リブ62は、回路基板70に実装される各種電子部品のうち最も高さのある電子部品の高さと同等又はそれよりも十分に高くなるよう形成される。リブ62は、平板部61の周縁及び内側に基準電位部を構成する基準電位パターン層75に対応するように形成される。具体的には、ケース体60が回路基板70に載置された状態で、基準電位パターン層75上に配置されるようにリブ62が形成される。なお、ケース体60は、金属により形成するほか、骨格を樹脂により形成し、その表面に導体膜を形成したものでもよい。
ケース体60は、リブの底面が基準電位パターン層75に当接されることで、該基準電位パターン層75と電気的に接続される。ケース体60は、基準電位パターン層75と電気的に導通して該基準電位パターン層75と同じ大きさの電位を有するようになる。つまり、ケース体60は、シールドケースとして機能する。ケース体60は、シールドケースとして外部からの高周波等のノイズが回路基板70に配置される各種電子部品に作用するのを抑制すると共に、RF(Radio Frequency)回路、CPU回路、電源回路等から放出されるノイズを遮蔽して、他の電子部品やメインアンテナ部90に接続される受信回路等に作用することを抑制する。具体的には、ケース体60におけるリブ62の底面が基準電位パターン層75上に配置されることで、後述する各回路はリブ62により囲われると共に平板部61の一部により覆われる。リブ62は、各回路における隔壁として機能し、平板部61の一部と共に各回路をシールドする。
図2に示すように、回路基板70には、メインアンテナ部90が送受信する信号を処理する信号処理部を含む不図示の各種電子部品や回路が配置される。各種電子部品は、所定の組み合わせにより複数の回路ブロックを形成する。例えば、RF(Radio Frequency)回路、電源回路等を含む各種回路ブロックが形成される。
回路基板70におけるケース体60側の第1面70aには、上述の各種電子部品のほか、基準電位部を構成する基準電位パターン層75が形成される。基準電位パターン層75は、上述の各回路ブロックを区画するように形成される。基準電位パターン層75は、回路基板70の第1面70aの表面に導電性の部材を所定パターンで印刷することで形成される。
メインアンテナ部90は、基台上に所定形状のアンテナエレメントが配置されることにより構成さる。メインアンテナ部90は、携帯電話機1における連結部4側と反対の端部側に配置される。メインアンテナ部90のアンテナエレメントは、帯状の板金により形成される。また、メインアンテナ部90は、不図示の給電端子を介して回路基板70から給電される。これにより、アンテナエレメントは、給電端子を介して回路基板70から給電されると共に、回路基板70のRFモジュール等と接続される。
図2に示すように、リアケース2bの一端側(図2において)には、取り外し可能なバッテリリッド2cが設けられている。バッテリリッド2cは、バッテリ80をリアケース2bの外側から収納した後、リアケース2bに装着される。また、リアケース2bにおける一端側には、ユーザの音声を入力する不図示のマイク12が収容される。
図3に示すように、表示部側筐体3は、フロントパネル3aと、フロントケース3bと、パネル型スピーカ21と、パネル型スピーカ21の筐体に内蔵されたプリント基板と、リアケース3cと、リアパネル3dと、を備える。
表示部側筐体3は、フロントケース3bとリアケース3cとが、互いの凹状の内側面が向き合うように配置され、互いの外周縁が重なり合うようにして結合され、外周縁同士が接着される。フロントパネル3aとフロントケース3bとの間には、ループアンテナ100及びRFIDチップ110が配置される。
また、図4、図5に示すように、フロントパネル3a、フロントケース3b、リアケース3cとで形成された開口301には、パネル型スピーカ21が配置される。
表示部側筐体3の開口301は、平面視で周回する段差部を有している。この段差部上に、後述する断面が環状のチューブ124の下面を、表示部側筐体3の段差部に固定するための第1の接着部材121aが配置される。また、チューブ124の上面には、チューブ124の上面とパネル型スピーカの下面とを接着する第2の接着部材121bが配置される。この第1の接着部材121aおよび第2の接着部材121bには、例えばゴムを固着することが可能な両面テープや、使用時には液状の樹脂製接着剤が用いられる。なお、ゴム用接着剤としては、例えばクロロブレンゴム或いはニトリルゴム或いはスチレン・プタジエンゴム等のいずれかを主成分とするものが好適である。
これにより、表示部側筐体3とパネル型スピーカ21との間の防水性を確保できる。
また、チューブ124の第1の接着部材121a或いは第2の接着部材121bとの接触領域には、当該チューブ124の延在方向に沿って溝124Yが形成されているとよい。
そして、第1の接着部材121a或いは第2の接着部材121bが、溝124Yに入り込むこととなる。これにより、チューブに対する接着効果を増大させることができる。
また、溝124Yが、チューブ124の延在方向に沿って設けられていることにより、第1の接着部材或いは第2の接着部材とチューブとの接着界面の面積が増大し、これにより、水の浸入経路が長大化することとなり、さらに水が浸入しにくくなる。
また、第1の接着部材121a或いは第2の接着部材121bは、チューブ124の側面まで延在されていてもよい。これによって、さらに接着力や防水性の向上が図れる。
チューブ124は、例えばゴムのような、弾性を有し且つ撥水性或いは疎水性の材料からなることが好ましい。これにより、パネル型スピーカ21の振動を可能とした状態で、表示部側筐体3とパネル型スピーカ21との間からの水の浸入を防ぐことができる。
また、チューブ124は、その断面形状が例えばおおむね矩形状をなしているとよい。平坦な上面及び下面を備えることで、段差部やパネル型スピーカとの接着性がよくなる。
なお、側面は弧状でもよい。
また、チューブ124は、内部が空洞になっており、例えば希ガスや窒素ガス等の不活性ガスが充填されている。このような構造により、チューブが筐体に固定されつつ、且つ、パネル型スピーカを保持しつつも、当該パネル型スピーカの振動を可能とすることができる。
また、内部に充填されるガスがすべて空気である場合に比較して、当該内部に金属膜等を形成したとしても、内部に充填されるガスが、不活性ガスである場合は、金属膜等が酸化により腐食しにくい。
また、窒素ガスの場合はゴム分子を通過しにくいことから、チューブ内の気圧が変化しにくく、そのため、パネル型スピーカの振動特性を変化しにくくでき、長期的な使用に適している。
チューブ124は、その内部に金属膜からなる回路配線125の一部が形成されており、また、後述するパネル型スピーカ21を振動させる振動部材となるアクチュエータ126が配置されている。
回路配線125を構成する金属膜は、例えばチューブ124となる平板状のゴム材の内面に、CVDや各種めっき形成法等の膜形成技術により所望のパターンに金属膜を被着させることにより形成される。そして、所望のパターンを形成後、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気中で、チューブ124が中空状となるように、平板状のゴム材の端部同士が圧着される。なお、窒素ガス等の充填は、チューブ124が接着剤103Aにより表示部側筐体3の段差部に固定されてから、ガス充填用の充填用穴を設けることにより行ってもよい。
また、チューブ124の下面の一部には、表示部側筐体3の内部に連通する貫通口124Xが設けられている。貫通口124X内には金属部材が延在して配置される。或いは、金属部材に代えて導電性樹脂を充填してもよい。このような導電性樹脂は、上述した接着部材121と主成分が共通していることが好ましい。
回路配線125を構成する金属膜は、この金属部材に電気的に接続される。これにより、回路配線125は、後述するLCD制御部42や音声処理部43からの信号をパネル型スピーカ21に伝達したり、アクチュエータ126に電力を供給したりすることができる。このように、回路配線125をチューブ内に配置したため、チューブ内部の空間を有効に活用でき、機器全体の小型化に寄与できる。
また、チューブ124内には、パネル型スピーカ21を振動させるためのアクチュエータ126が配置される。このアクチュエータ126は、上述の回路配線125を経由して供給される電力により、所望の振動パターンを発生させる。
このように、アクチュエータ126をチューブ124内に配置したため、チューブ124内部の空間を有効に活用でき、装置全体の小型化に寄与できる。
そして、パネル型スピーカの使用時には、チューブ124が変形可能に支持されることで音を発することができる。
なお、上述では、チューブ124内部に信号伝達用や電力供給用に用いることができる回路配線125を配置したが、これに代えて、チューブ内の金属部材を後述するループアンテナ等のアンテナ部材として使用してもよい。
次に、図6により、携帯電話機1の回路構成について説明する。
図6に示すように、携帯電話機1は、操作部側筐体2に配置される無線通信部200と、入力部としての操作部101と、マイク12と、LCD制御部42と、音声処理部43と、記憶部としてのメモリ44と、CPU45と、電源部46と、制御IC47と、表示部側筐体3に配置されるパネル型スピーカ21と、ドライバIC25と、ループアンテナ100と、RFIDチップ110と、を備える。
無線通信部200は、所定の使用周波数帯により外部装置と通信を行うメインアンテナ部90と、変調処理又は復調処理等の信号処理を行う通信処理部201と、を備える。
メインアンテナ部90は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で不図示の基地局と通信を行う。メインアンテナ部90は、所定の使用周波数帯で基地局を介して外部の通信機器と通信を行う。なお、本実施形態では、所定の使用周波数帯として、800MHzとしたが、他の周波数帯であってもよい。また、メインアンテナ部90は、所定の使用周波数帯(第1使用周波数帯)のほかに、第2使用周波数帯(例えば、2GHz)に対応できる、いわゆるデュアルバンド対応型による構成であってもよいし、更に、第3の使用周波数帯にも対応できる複数バンド対応型により構成されていてもよい。
通信処理部201は、所定の機能部から供給された信号を変調処理しメインアンテナ部90を介して基地局に送信すると共に、メインアンテナ部90により受信された信号を復調処理し所定の機能部に供給する。操作部101は、操作キー群11を含んで構成される。
LCD制御部42は、CPU45の制御にしたがって、入力された画像データに対して所定の画像処理を行うと共に、画像処理された画像データをドライバIC25に出力する。ドライバIC25は、LCD制御部42から入力された画像データをフレームメモリに蓄えると共に、該フレームメモリに蓄えられた画像データを所定のタイミングでパネル型スピーカ21に出力する。
パネル型スピーカ21は、ドライバIC25から入力されたデータに基づいて、所定の文字や画像を表示する。
メモリ44は、所定のデータを記憶する。具体的には、メモリ44は、各種機能を動作させるアプリケーションプログラムや、プロフィール情報や、アドレス帳機能に利用されるアドレス情報等が記憶される。
CPU45は、携帯電話機1の全体を制御する。CPU45は、特に、無線通信部200と、LCD制御部42と、音声処理部43に対して所定の制御を行う。
音声処理部43は、CPU45の制御にしたがって、通信処理部201から供給された信号に対して所定の音声処理を行うと共に、音声処理された信号をパネル型スピーカ21に出力する。パネル型スピーカ21は、音声処理部43から供給された信号に基づいてアクチュエータ126を振動させて、外部に放音(出力)する。また、音声処理部43は、CPU45の制御にしたがって、マイク12から入力された信号に対して所定の処理をすると共に、処理された信号を通信処理部201に出力する。通信処理部201は、音声処理部43から入力された信号に所定の処理を行うと共に、処理がされた信号をメインアンテナ部90に出力する。
電源部46は、バッテリ80を有して構成される。バッテリ80は、所定容量を有するリチウムイオン電池である。制御IC47は、電源部46から供給される電源電圧を所定の電源電圧に変換し、変換後の電源電圧を携帯電話機1における各部(例えば、CPU45等)に供給する。
ループアンテナ100は、外部に配置されるリーダ・ライタ装置に対して所定距離まで接近した場合、リーダ・ライタ装置から送信される磁界(キャリア周波数(例えば、13.56MHz)に対して変調されている)を受信する。
RFIDチップ110は、ループアンテナ100で受信された信号によって誘起された電力に基づいて所定の電圧を生成する電源回路と、ループアンテナ100により通信される信号に対して変調処理又は復調処理等の信号処理を行うRF回路と、所定の演算処理を行うCPUと、所定のデータが格納されているメモリと、を備える。
電源回路は、例えば、DC−DCコンバータにより構成される。
電源回路は、ループアンテナ100により磁界が受信されることで電磁誘導作用により発生した起電力から所定の電源電圧を生成し、RF回路と、CPUと、メモリとに供給する。RF回路と、CPUと、メモリとは、電源回路から所定の電源電圧が供給されることにより停止状態から起動状態に移行する。
RF回路は、ループアンテナ100を介して供給された信号に対して復調等の信号処理を行い、処理後の信号をCPUに供給する。
RF回路は、メモリから読み出されたデータに対して変調等の信号処理を行い、ループアンテナ100を介して外部のリーダ・ライタ装置に送信する。
CPUは、RF回路から供給された信号に基づいて、メモリにデータを書き込む、又は、メモリからデータを読み出す。CPUは、メモリからデータを読み出した場合には、該データをRF回路に供給する。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態において、携帯電子機器として携帯電話機1について説明しているが、これに限定されず、PHS(登録商標;Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等であってもよい。
また、上述の実施形態では、いわゆる2軸ヒンジタイプの携帯電話機1について説明をしているが、これに限定されない。携帯電話機1は、表示部側筐体3部が操作部側筐体2に対して第1相対位置に配置される第1状態及び表示部側筐体3が操作部側筐体2に対して第1相対位置とは異なる第2相対位置に配置される第2状態に変形可能となるように構成されていればよく、例えば、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライドタイプや、表示部側筐体3を厚さ方向に延びる回転軸を中心に回転可能なサイクロイド(回転)タイプであってもよい。
また、上述の実施形態では、チューブ124内部の金属部材が金属膜である例を紹介したが、これに限定されず、例えばフレキシブルプリント基板や各種ケーブルでもよい。さらに、チューブ124の下面に貫通口124Xを設ける例を紹介したが、パネル型スピーカに表示させる信号を伝達するために、チューブ124の上面に貫通口を設けてもよい。
或いは、上述の実施例では、チューブの上面及び下面を接着面としたが、これに代えて、チューブの側面を接着面としてもよい。
この場合、アクチュエータ126は、チューブ124の内部ではなく、表示部側筐体3とパネル型スピーカ21とで構成される空間の内部で且つ、パネル型スピーカ21の下面に設けることが好ましい。
1 携帯電話機
2 操作部側筐体
2A 操作部側内面
3 表示部側筐体
3A 表示部側内面
301 開口
4 連結部
21 パネル型スピーカ
121a 第1の接着部材
121b 第2の接着部材
124 チューブ
124Y 溝
124X 貫通口
125 回路配線
126 アクチュエータ

Claims (9)

  1. 開口を有する筐体と、
    当該開口を塞いで配置されるパネル型スピーカの振動板であるパネルと、
    前記筐体と前記パネルとの間に配置され、前記パネルを前記筐体に対して振動可能に保持する中空状のチューブと、
    前記パネルを振動させる振動部材と、を備え、
    前記筐体と前記パネルとで構成される空間の内部を防水領域としており、
    前記振動部材は、前記チューブの内部に配置されている電子機器。
  2. 開口を有する筐体と、
    当該開口を塞いで配置されるパネル型スピーカの振動板であるパネルと、
    前記筐体と前記パネルとの間に配置され、前記パネルを前記筐体に対して振動可能に保持する中空状のチューブと、
    前記パネルを振動させる振動部材と、
    前記チューブの内面に被着されている金属部材と、を備え、
    前記筐体と前記パネルとで構成される空間の内部を防水領域とした電子機器。
  3. 前記チューブは、内部に不活性ガスを充填してなる請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記チューブと前記筐体とが、第1の接着部材により接着され、
    前記チューブと前記パネルとが、第2の接着部材により接着される請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記チューブの内部には、金属部材が配置されている請求項1に記載の電子機器。
  6. 前記金属部材は、アンテナの一部を構成するとともに、
    前記金属部材は、前記筐体から前記チューブの内部に連通する金属配線に接続されている請求項2または請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記チューブ内部の不活性ガスは、窒素ガスである請求項に記載の電子機器。
  8. 前記チューブの前記第1の接着部材或いは前記第2の接着部材との接触領域には、当該チューブの延在方向に沿って溝が形成されているとともに、
    当該溝の内部に、前記第1の接着部材或いは前記第2の接着部材が入り込んでいる請求項に記載の電子機器。
  9. 前記第1の接着部材或いは第2の接着部材は、前記チューブの側面まで延在されている請求項に記載の電子機器。
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