JP2009059786A - 携帯電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、回路基板に形成された基準電位パターンに凹部を形成することで、ケース部材と基準電位パターンとにおける接点を増加させた携帯電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】携帯電話機1は、基準電位パターン層75が形成された回路基板70と、回路基板70における基準電位パターン層75側に積層配置される導電性を有するケース体60と、を備える。そして、基準電位パターン層75には、回路基板70における厚さ方向に窪む溝部75bが形成され、ケース体60は、基準電位パターン層75における溝部75bを含む領域に当接される。
【選択図】図8

Description

本発明は、基準電位パターンが形成された回路基板を有する携帯電子機器に関する。
従来、携帯電子機器としての携帯電話機には、所定の機能を有する電子部品が実装された回路基板等が収納されている。近年における機能の向上にともなって、収納される電子部品の数が増加すると共に、高周波等を発生する電子部品も多く実装されている。
ここで、外部から回路基板に実装された電子部品に対する高周波等の影響を防ぐと共に、回路基板に実装された電子部品からの高周波等が他の電子部品に与える悪影響を抑制するため回路基板上にシールド性を有するケース部材を配置する構造が知られている。例えば、第1回路基板と、導電性部材で形成されたケース部材と、基準電位パターンが形成された第2回路基板とが積層配設されて構成される無線通信端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−238204号公報
しかし、特許文献1の無線通信端末では、ケース部材の端面と第2回路基板の基準電位パターンとが面同士で当接される構成であるため、互いの平滑度が悪い場合には、両者の当接度が不十分となりやすく、高いシールド効果を確保するのが困難な場合があった。
また、ケース部材と第2回路基板における基準電位パターンとの当接度を向上させるためタブ等の接触部品を用いることもできるが、この場合、部品点数の増加を招くという問題があった。
本発明は、回路基板に形成された基準電位パターンに凹部を形成することで、部品点数の増加を抑えつつケース部材のシールド効果の向上を図ることのできる携帯電子機器を提供することを目的とする。
本発明は、基準電位パターンが形成された回路基板と、前記回路基板における前記基準電位パターン側に積層配置される導電性を有するケース部材と、を備え、前記基準電位パターンには、前記回路基板における厚さ方向に窪む凹部が形成され、前記ケース部材は、前記基準電位パターンにおける前記凹部を含む領域に当接される携帯電子機器に関する。
また、前記ケース部材は、前記凹部における外縁部に当接されることが好ましい。
また、前期回路基板には、高周波を発生する電子部品が実装され、前記凹部は、前記基準電位パターンにおける前記電子部品に隣接した部位に形成されることが好ましい。
また、前記回路基板には、電子部品が実装され、前記電子部品は、接着剤より前記回路基板に固定され、前記凹部は、前記基準電位パターンにおける前記電子部品に隣接した部分に形成されることが好ましい。
また、前記ケース部材は、前記回路基板側に突出して前記電子部品を囲むように形成されるリブを有し、前記リブは、前記凹部に対向して前記基準電位パターンに当接されることが好ましい。
また、前記凹部は、前記基準電位パターンに沿う方向に形成されることが好ましい。
本発明によれば、回路基板に形成された基準電位パターンに凹部を形成することで、部品点数の増加を抑えつつ、シールド効果の向上を図ることのできる携帯電子機器を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1により、電子機器としての携帯電話機1における基本構造を説明する。図1は、携帯電話機1を開いた状態における外観斜視図を示す。
図1に示すように、携帯電話機1は、筐体としての操作部側筐体2と、表示部側筐体3と、を備える。操作部側筐体2と表示部側筐体3とは、ヒンジ機構を備える連結部4を介して開閉可能に連結される。具体的には、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、連結部4を介して連結される。これにより、携帯電話機1は、ヒンジ機構を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に動かすことが可能に構成される。つまり、携帯電話機1は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが開いた状態(開状態)と、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが折り畳まれた状態(閉状態)とにすることができる。ここで、閉状態とは、両筐体が互いに重なるように配置された状態であり、開状態とは、両筐体が互いに重ならないように配置された状態をいう。
操作部側筐体2は、外面がフロントケース2aとリアケース2bとにより構成される。操作部側筐体2は、フロントケース2a側に、操作キー群11と、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイクとしての音声入力部12とがそれぞれ露出するように構成される。
操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作キー14と、各種操作における決定や上下左右方向のスクロール等を行う操作部材としての決定操作キー15とにより構成される。操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や各種モード、或いは起動されているアプリケーション等の種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。そして、使用者が各キーを押圧することにより、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
音声入力部12は、操作部側筐体2の長手方向における連結部4側と反対の外端部側に配置される。つまり、音声入力部12は、携帯電話機1が開状態において一方の外端部側に配置される。
操作部側筐体2における一方側の側面には、外部機器(例えば、ホスト装置)と通信を行うためのインターフェース(図示せず)が配置される。操作部側筐体2の他方側の側面には、所定の機能が割り当てられているサイドキーと、外部メモリの挿入及び取り出しが行われるインターフェース(図示せず)とが配置される。インターフェースは、キャップにより覆われている。各インターフェースは、不使用時にはキャップにより覆われる。
表示部側筐体3は、外面がフロントパネル3aと、フロントケース3bと、リアケース3cと、リアパネル3dとにより構成される。表示部側筐体3におけるフロントケース3bには、各種情報を表示するための表示部21と、通話の相手側の音声を出力するレシーバとしての音声出力部22と、が露出するように配置される。ここで、表示部21は、液晶パネルと、この液晶パネルを駆動する駆動回路と、この液晶パネルの背面側から光を照射するバックライト等の光源部とから構成される。
次いで、図2から図8により、操作部側筐体2及び表示部側筐体3の内部構造について説明する。図2は、操作部側筐体2に内蔵される部材の分解斜視図である。図3は、表示部側筐体3に内蔵される部材の分解斜視図である。図4は、溝部が形成された基準電位パターン層における平面図である。図5は、図4におけるX―X断面図である。図6は、電子部品が実装された回路基板における平面図である。図7は、回路基板にケース体を取り付けた状態における断面図である。図8は、図7における領域Aの部分拡大図である。
図2に示すように、操作部側筐体2は、フロントケース2aと、キー構造部40と、キー基板50と、ケース部材としてのケース体60と、基準電位パターン層75及び携帯電話機用のRF(Radio Frequency)モジュール等の各種電子部品を備える回路基板としての回路基板70と、バッテリリッド2cを備えたリアケース2bと、バッテリ80とを備える。
フロントケース2aとリアケース2bとは、互いの凹状の内側面が向き合うように配置され、互いの外周縁が重なり合うようにして結合される。また、フロントケース2aとリアケース2bとの間には、キー構造部40と、キー基板50と、ケース体60と、回路基板70とが挟まれるようにして内蔵される。つまり、回路基板70を覆うようにしてケース体60が積層配置され、また、ケース体60の上面側にキー基板50が積層配置され、また、キー基板50の上面にキー構造部40が積層配置される。
フロントケース2aには、携帯電話機1を折り畳んだ状態で表示部側筐体3の表示部21と対向する内側面に、第1開口部としてのキー孔13a、14a、15aが形成される。キー孔13a、14a、15aそれぞれからは、機能設定操作キー13を構成する機能設定操作キー部材13bの押圧面、入力操作キー14を構成する入力操作キー部材14bの押圧面、及び決定操作キー15を構成する決定操作キー部材15bの押圧面が露出される。この露出した機能設定操作キー部材13b、入力操作キー部材14b及び決定操作キー部材15bの押圧面を押し下げるように押圧することで、対応するキースイッチ51、52、53それぞれに設けられる後述のメタルドーム(椀状形状)の頂点が押圧され、スイッチ端子に接触して電気的に導通する。
キー構造部40は、操作部材40Aと、補強部材としてのキーフレーム40Bと、シート部材としてのキーシート40Cと、により構成される。
操作部材40Aは、複数のキー操作部材により構成される。具体的には、機能設定操作キー部材13bと、入力操作キー部材14bと、決定操作キー部材15bとにより構成される。操作部材40Aを構成する各操作キー部材それぞれは、後述するキーフレーム40Bを挟んでキーシート40Cに接着される。キーシート40Cに接着された各操作キー部材それぞれにおける押圧面は、上述の通り、キー孔13a、14a、15aそれぞれから外部に露出して配置される。
キーフレーム40Bは、孔部14cが複数形成された金属性の板状部材である。キーフレーム40Bは、入力操作キー部材14bの押圧による回路基板70等への悪影響を防ぐための補強部材である。また、キーフレーム40Bは導電性の部材であり、入力操作キー部材14bにおける静電気を逃がすための部材としても機能する。キーフレーム40Bに形成される複数の孔部14cには、後述するキーシート40Cに形成される凸部14dが嵌合するように配置される。そして、この凸部14dに入力操作キー部材14bが接着される。
キーシート40Cは、可撓性を有するシリコンゴム製のシート状部材である。キーシート40Cには、上述の通り、複数の凸部14dが形成される。複数の凸部14dは、キーシート40Cにおけるキーフレーム40Bが配置される側の面に形成される。この複数の凸部14dそれぞれは、後述するキースイッチ52に対応する位置に形成される。
図2及び図4から図6に示すように、キー基板50は、キーシート40C側に配置される複数のキースイッチ51、52、53を有する。複数のキースイッチ51、52、53、それぞれは、各操作部材40Aに対応する位置に配置される。キー基板50に配置されるキースイッチ51、52、53は、椀状に湾曲して立体的に形成された金属板のメタルドームを有する構造になっている。メタルドームは、その椀状形状の頂点が押圧されると、キー基板50の表面に印刷された電気回路(図示せず)に形成されるスイッチ端子に接触して電気的に導通するように構成される。なお、キー基板50は、複数の絶縁層(絶縁フィルム)の間に配線を挟み込んだものである。
キー基板50は、後述するケース体60における平板部61に載置される。キー基板50がケース体60における平板部61に載置されるので、操作部材40Aそれぞれが押圧されることによる圧力や撓みは、ケース体60の下方に配置される回路基板70に伝達されにくい。
図2及び図4から図6に示すように、ケース体60は、薄型の直方体における一の広い面が開口した形状を有する導電性の部材である。ケース体60は、平板部61における開口側の面に略垂直に形成されるリブ62を有する。リブ62は、回路基板70に実装される各種電子部品のうち最も高さのある電子部品の高さと同等又はそれよりも十分に高くなるよう形成される。リブ62は、平板部61の周縁及び内側に基準電位部を構成する基準電位パターン層75に対応するように形成される。具体的には、ケース体60が回路基板70に載置された状態で、基準電位パターン層75上に配置されるようにリブ62が形成される。なお、ケース体60は、金属により形成するほか、骨格を樹脂により形成し、その表面に導体膜を形成したものでもよい。
ケース体60は、リブの底面が基準電位パターン層75に当接されることで、該基準電位パターン層75と電気的に接続される。ケース体60は、基準電位パターン層75と電気的に導通して該基準電位パターン層75と同じ大きさの電位を有するようになる。つまり、ケース体60は、シールドケースとして機能する。ケース体60は、シールドケースとして外部からの高周波等のノイズが回路基板70に配置される各種電子部品に作用するのを防ぐと共に、RF(Radio Frequency)回路等の高周波回路から放出される高周波等のノイズを遮蔽して、他の電子部品に作用することを抑制する。また、ケース体60は、デジタル回路から放出される高周波ノイズがアンテナやRF回路に作用することを防ぐ。具体的には、ケース体60におけるリブ62の底面が基準電位パターン層75上に配置されることで、回路基板70に実装される電子部品や各回路はリブ62により囲われると共に平板部61の一部により覆われる。リブ62は、各回路における隔壁として機能し、平板部61の一部と共に各回路をシールドする。
回路基板70には、アンテナ部108が送受信する信号を処理する信号処理部を含む不図示の各種電子部品や回路が配置される。各種電子部品は、所定の組み合わせにより複数の回路ブロックを形成する。例えば、RF(Radio Frequency)回路、電源回路等を含む各種回路ブロックが形成される。
回路基板70におけるケース体60側の第1面70aには、上述の各種電子部品のほか、基準電位部を構成する基準電位パターン層75が形成される。基準電位パターン層75は、回路基板70の外周に沿うように形成されると共に、上述の各回路ブロックを区画するように形成される。基準電位パターン層75は、回路基板70の第1面70aの表面に導電性の部材を所定パターンで印刷することで形成される。ここで、図5に示すように、回路基板70は、表面側から絶縁層としてのレジスト層71aと、第1導通層である金メッキ層71bとが積層配設されるほか、さらに第2導通層である銅層71cと、基材層71dとを一パターンとして当該パターンが複数パターン積層されて構成される。基準電位パターン層75は、表面側のレジスト層71aを剥離して形成される。
図4及び図5に示すように、基準電位パターン層75は、当接部75aと溝部75bとを有して構成される。基準電位パターン層75には、該基準電位パターン層75が延びる方向に沿って形成される凹部としての複数の溝部75bが形成される。複数の溝部75b同士の間には、当接部75aがそれぞれ配置される。複数の当接部75aと複数の溝部75bとは、交互に形成される。なお、図示はしないが複数の溝部75bは、互いに導通されていずれも基準電位を確保するよう構成される。
図5に示すように、複数の溝部75bそれぞれは、金メッキ層71bと銅層71cとを取り除くことで形成される。溝部75bにおける表面は、当接部75aにおける表面に対して厚さ方向における内側(図5における下方側)に位置する。
当接部75aは、銅層71cを構成する部分と、該銅層71cの表面側に積層配置される柔軟に変形可能な金メッキ層71bとが溝部75bにおける表面から突出して形成される。
図7及び図8に示すように、回路基板70には、溝部75bが形成された基準電位パターン層75にリブ62が載置されるようにしてケース体60が取り付けられる。リブ62の端面は、基準電位パターン層75における当接面に当接して配置される。詳細には、リブ62の端面は、当接部75aと溝部75bとを覆うように配置される。つまり、ケース体60におけるリブ62の端面は、基準電位パターン層75における溝部75bを含む領域に配置される。なお、ここでの溝部75bには、溝部75bの外縁部も含むものとする。
回路基板70には、高周波等のノイズを発生する電子部品を含む複数の電子部品が実装される。図6に示すように、回路基板70に実装された電子部品は、接着剤としてのアンダーフィル72により該回路基板70に固定される。アンダーフィル72は、電子部品を固定する際には液体状であるため、固定作業時に回路基板70の表面に沿って流れる場合がある。
電気部品を固定するアンダーフィル72の一部は、該電子部品に近接するリブ62側に流れて固定される。図7及び図8に示すように、電子部品側から流れたアンダーフィル72は、基準電位パターン層75における外側に位置する当接部75aを覆うように配置されると共に、該当接部75aに隣接する溝部75bに流れ込むようにして配置される。該溝部75bに流れ込んだアンダーフィル72は、溝部75bにおける凹部に収容されるので、リブ62が載置された当接部75aの表面までは流れない。
リアケース2bの一端側(図2における下側)には、取り外し可能なバッテリリッド2cが設けられており、バッテリ80をリアケース2bの外側から収納した後、リアケース2bに装着される。また、リアケース2bにおける一端側には、ユーザの音声を入力する不図示の音声入力部12(特にマイク)が収容される。
図3に示すように、表示部側筐体3は、フロントパネル3aと、音声出力部22と、フロントケース3bと、音声出力部22と、表示部21と、表示部21が接続されたプリント基板85と、リアケース3cと、リアパネル3dと、を備える。
表示部側筐体3は、フロントパネル3aと、フロントケース3bと、表示部21と、プリント基板85と、リアケース3cと、リアパネル3dとがそれぞれが積層的に配置される。具体的には、フロントケース3bとリアケース3cとは、互いの凹状の内側面が向き合うように配置され、互いの外周縁が重なり合うようにして結合される。
そして、フロントケース3bとリアケース3cとの間には、表示部21が接続されたプリント基板85が挟まれるようにして内蔵される。プリント基板85には、不図示のアンプと接続されるスピーカが接続される。
なお、本実施形態においては、連結部4により折り畳み可能な携帯電話機1の説明をしているが、このような折り畳み式ではなく、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転(ターン)式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが一つの筐体に配置され連結部を有さない型式(ストレートタイプ)でもよい。
図8から図11により、溝部72bが形成された基準電位パターン層75における作用について説明する。
図9は、本実施形態における基準電位パターン層に対してリブが傾いて載置された状態を説明する図である。
図10は、従来の基準電位パターン層に対してリブが傾いて載置された状態を説明する図である。
本実施形態において、リブ62と基準電位パターン層75とは、複数の接点を有した状態で互いに当接される。リブ62の端面と基準電位パターン層75の表面は平面状に形成されるので、平滑度が悪い場合やリブ62が傾いた場合等には、リブ62と基準電位パターン層75との当接度(シールド効果)が低減する場合がある。
具体的には、図10に示すように、従来、ケース体60におけるリブ62が傾いた状態で基準電位パターン層75に載置される場合、リブ62の幅方向における一端側(図10において左側の端部)のみが基準電位パターン層75に当接し、他の部分は基準電位パターン層75から離間し状態(いわゆる浮いた状態)になっていた。
これに対し、図9に示すように、リブ62が傾いた状態で溝部75bを有する基準電位パターン層75に載置された場合、リブ62の端面は、当接部75axの全面と当接部75ayの縁部とに当接される。当接部75axを構成する金メッキ層71bは、リブ62における端面の傾きに対応して変形してリブ62の端面に全体的に当接される。当接部75ayにおける当接部75ax側の側部(溝部75bの外縁部)には、リブ62の端面における上面に浮きあがった端部側が当接される。
このように、本実施形態において、リブ62と基準電位パターン層75とは、複数の接点を有した状態で互いに当接される。特に、リブ62が傾いた状態等においても、リブ62と基準電位パターン層75との接触が維持されると共に、複数の接点において接触が維持される。
また、図8に示すように、本実施形態における溝部75bは、電子部品を固定するアンダーフィル72が、リブ62が載置される当接部75aの表面を覆うように形成されることを抑制する。つまり、回路基板70に電子部品を固定する際において、流動性を有する状態のアンダーフィル72が基準電位パターン層75におけるリブ62が載置される位置まで流れることを抑制する。
具体的には、上述のように、電子部品側からアンダーフィル72が基準電位パターン層75側に流れた場合、該アンダーフィル72は、リブ62が載置される当接部75aの外側に形成される溝部75bに収容される。このようにして、基準電位パターン層75にリブ62が載置される当接部75aよりも幅方向外側(電子部品側)に溝部75bが形成されることで、リブ62が載置される当接部75aを覆うようにアンダーフィル72が配置されることを抑制できる。
また、図11に示すように、基準電位パターン層75に形成される溝部75bは、回路基板70上に落ちたホコリ等の異物xを収容することができる。基準電位パターン層75上にホコリ等の異物xが落ちた状態でリブ62が載置された場合、リブ62と基準電位パターン層75との当接度が著しく低減するが、基準電位パターン層75に形成された溝部75bは該ホコリ等の異物を収容することでこれを抑制する。
本実施形態によれば、回路基板70に形成された基準電位パターン層75に凹部としての溝部75bを形成することで、ケース体60と基準電位パターン層75とにおける接点を増加させた携帯電話機1を提供することができる。特に、ケース体60におけるリブ62が傾いた状態で載置された場合において、リブ62と基準電位パターン層75との当接状態を維持すると共に、複数の接点で当接させた携帯電話機1を提供することができる。
また、本実施形態によれば、ケース体60と回路基板70とにおける接点を増加させることで、互いの当接度を向上させることができる。これにより、シールド性が向上された携帯電話機1を提供することができる。つまり、高周波(ノイズ)を発生する電子部品が回路基板70に実装された場合であっても、回路基板70に形成された基準電位パターン層75における当該電子部品に隣接した部位に溝部75bが形成されることにより、当該ノイズは好適に遮蔽される。また、接点が増加することで、ケース体60と基準電位パターン層75との摩擦力が強くなる場合があり、この場合、リブ62と基準電位パターン層75との当接状態が好適に維持されるので好ましい。
また、本実施形態によれば、バネ接点等の部材を用いずともケース体60と回路基板70側の基準電位パターン層75とを好適に電気的に導通させることができる。これにより、携帯電話機1における設計の自由度が向上される。また、これにより、部品点数の削減が図れるほか、回路基板70の大型化を抑制でき携帯電話機1を小型化することができる。
また、本実施形態によれば、基準電位パターン層75に溝部75bが形成されることにより、アンダーフィル72が、リブ62が載置される当接部75aの表面を覆うように流れることを抑制するので、アンダーフィル72により回路基板70に固定される電子部品が基準電位パターン層75に隣接して回路基板70上に実装された場合であっても、当該基準電位パターン層75に溝部75bが形成されることにより、アンダーフィル72が当接部75aの表面を覆うように流れることが抑制されるので、従来よりもリブ62に近接して電子部品を配置できる。これにより、回路基板70を小型化することができる。また、これにより、携帯電話機1を小型化することができる。なお、本実施形態においては、接着剤の一例として、電子部品を固定する際に流動性を有するアンダーフィル72を示したが、本発明はこれに限定されず、電子部品を固定する際に流動性を有する物質でなくともよい。
また、本実施形態によれば、基準電位パターン層75に形成された溝部75bが回路基板70上に落ちたホコリ等の異物を収容するので、ホコリ等の異物の存在により生じる導通性の低下等の障害を抑制できる。これにより、不良品の発生を抑制すると共に品質の向上を図ることができる。また、これにより、製造コストを低減することができる。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態において、携帯電子機器として携帯電話機1について説明しているが、これに限定されず、PHS(登録商標;Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等であってもよい。
また、本実施形態において、基準電位パターン層75に形成される凹部としての溝部75bは、基準電位パターン層75が延びる方向に沿って形成されるが、これに限定されず、基準電位パターン層75が延びる方向に交差する方向に沿って形成されてもよい。また、溝部75bは、第1方向に延びるように形成される第1溝部と、第1方向と交差する第2方向に延びるように形成される第2溝部とを有して構成されていてもよい。また、溝部75bは、直線状に延びるように形成されていなくてもよく、例えば、曲線状やジグザグ状であってもよい。また、本実施形態においては、ケース部材の一例としてケース体60を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、基準電位にするために基準電位パターン層に実装されるバネ接点等であってもよい。
また、本実施形態において、基準電位パターン層75に形成される凹部として、溝部75bについて説明されているが、これに限定されない。例えば、凹部は、開孔であってよい。具体的には、基準電位パターン層75には、凹部としての複数の開孔が形成されてもよい。
なお、本実施形態においては、ケース体60におけるリブ62の端面は平面状に形成されていたが、本発明は、当該端面に凸部が積極的に形成されている場合や、例えば製造工程過程等において意図せず凸部が形成されてしまう場合であっても効果的である。すなわち、基準電位パターン層75に本発明のような溝部75bが形成されていなかった場合には、当該端面に凸部が形成されていると、リブ62の凸部が形成されていない部位と基準電位パターン層75との接点は確保されにくく、ケース体60のシールド効果を好適に確保することが難しい。しかし、本発明は、基準電位パターン層75に溝部75bが形成されているため、当該端面の凸部が溝部75bを含む領域に当接されるように構成されれば、リブ62の凸部が溝部75bの複数の外縁部と当接されやすくなり、ケース体60のシールド効果は好適に確保される。また、リブ62の凸部が溝部75の内部に少なくとも一部挿入されるよう構成されれば、リブ62の凸部と溝部75bとの当接の程度がさらに増加し、ケース体60のシールド効果もさらに確保される。
携帯電話機1を開いた状態における外観斜視図を示す。 操作部側筐体2に内蔵される部材の分解斜視図である。 表示部側筐体3に内蔵される部材の分解斜視図である。 溝部が形成された基準電位パターン層における平面図である。 図4におけるX―X断面図である。 電子部品が実装された回路基板における平面図である。 回路基板にケース体を取り付けた状態における断面図である。 図7における領域Aの部分拡大図である。 本実施形態における基準電位パターン層に対してリブが傾いて載置された状態を説明する図である。 従来の基準電位パターン層に対してリブが傾いて載置された状態を説明する図である。 溝部に異物が収容された状態を説明する図である。
符号の説明
1 携帯電話機
2 操作部側筐体
3 表示部側筐体
60 ケース体
62 リブ
72 アンダーフィル
70 回路基板
75 基準電位パターン層
75a 当接部
75b 溝部

Claims (6)

  1. 基準電位パターンが形成された回路基板と、
    前記回路基板における前記基準電位パターン側に積層配置される導電性を有するケース部材と、を備え、
    前記基準電位パターンには、前記回路基板における厚さ方向に窪む凹部が形成され、
    前記ケース部材は、前記基準電位パターンにおける前記凹部を含む領域に当接される携帯電子機器。
  2. 前記ケース部材は、前記凹部における外縁部に当接される請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記回路基板には、高周波を発生する電子部品が実装され、
    前記凹部は、前記基準電位パターンにおける前記電子部品に隣接した部位に形成される請求項1又は2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記回路基板には、電子部品が実装され、
    前記電子部品は、接着剤より前記回路基板に固定され、
    前記凹部は、前記基準電位パターンにおける前記電子部品に隣接した部分に形成される請求項1又は2に記載の携帯電子機器。
  5. 前記ケース部材は、前記回路基板側に突出して前記電子部品を囲むように形成されるリブを有し、
    前記リブは、前記凹部に対向して前記基準電位パターンに当接される請求項3又は4に記載の携帯電子機器。
  6. 前記凹部は、前記基準電位パターンに沿う方向に形成される請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
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