JP5360760B2 - トレーニング補助機能付の家具 - Google Patents

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本発明は、姿勢を正すための筋力トレーニングを補助する機能を付帯させた家具に関する。
学校その他の教育施設において児童生徒が使用する学習用の机や椅子が周知である(例えば、下記特許文献を参照)。この種の家具は、一人につき一基づつ割り当てられるものであり、大量供給の都合上、安全性及び耐久性に配慮しつつシンプルな構造であることが多い。
近年、子供達の姿勢が悪くなった、との指摘が増えている。遊びを含む活動の屋内化に伴う運動量の低下が、その一因と考えられる。姿勢の悪化は骨格や筋肉、内臓に余計な負担をかけ、身体に悪影響を及ぼすおそれがある。子供達の筋力強化を日常的に促し、正しい姿勢を一定時間維持できる力を身につけさせたいという要求が高まっていると言える。
特開2006−158940号公報 特開2001−095643号公報
以上の問題に鑑みてなされた本発明は、筋力トレーニングを好適に補助して姿勢の良化を実現し得る家具を提供しようとするものである。
本発明では、自立性を有した家具本体と、家具本体に設けられ床面との間に使用者の足を差し入れることのできる間隙を形成してこの使用者の足を保定する足保定部材と、家具本体に設けられ使用者の身体荷重の一部または全部を受けて家具本体及び足保定部材の浮き上がりを防止する荷重受け部材とを具備し、椅子に着座した使用者の股関節屈曲筋群のトレーニングを補助するトレーニング補助機能付の家具であって、前記足保定部材を、椅子に着座した使用者から見て当該椅子の座の前端よりも前方であって使用者の膝から下の部分が概ね直立した姿勢となる位置に配置している家具を構成した。
姿勢を正すために必要となる筋肉としては、腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)、大腿直筋、大腿筋膜腸筋等の股関節屈曲筋群を挙げることができる。これら股関節屈曲筋群の収縮を通じて骨盤を前方に回転させる、換言すれば骨盤を立てることで、脊椎伸展の準備が整う。本発明は、このような股関節屈曲筋群のトレーニングを補助するものである。即ち、使用者は、自身の足を足保定部材の直下に差し入れて足を保定させ、その状態で骨盤を前方に回転させる股関節屈曲運動を行うのである。
特に、着座する使用者によって使用される家具であり、前記足保定部材が前記荷重受け部材よりも使用者から見て前方に位置し、着座姿勢の使用者の足が足保定部材と床面との間隙に差し入るものとすれば、椅座位姿勢での股関節屈曲運動を好適に補助することができる。そして、日常的な股関節屈曲運動を通じて、股関節屈曲筋群を強化、ひいては真っ直ぐに座った正しい姿勢を維持する能力を養うことが可能になる。
前記家具本体は、例えば、机や棚、パソコンラック等の天板付家具とする。
前記荷重受け部材が使用者の足に踏まれる位置にあれば、足の甲を足保定部材にかけ、足の裏で荷重受け部材を踏まえながら股関節屈曲運動を行うことができ、利便性が高い。
前記荷重受け部材を前後方向に変位させることができれば、使用者の体格または足の前後サイズに合わせて荷重受け部材の位置を調整することができ、成長期にある児童生徒による使用にふさわしいものとなる。
前記荷重受け部材を前記家具本体から取り外すことができれば、トレーニングを行わない間これを取り外し、使用者の足を置くスペースを拡げることができる。また、荷重受け部材が椅子の脚等と干渉することも避けられる。
あるいは、前記荷重受け部材が使用者から見て前端側を中心に回動可能であるように前記家具本体に支持され、床面上に載置した使用位置と、その使用位置から前方に跳ね上げた退避位置とを選択的にとり得るものとしても、同様の効果を得られる。
本発明を、椅子に適用することもできる。その場合、使用者の臀部を支持する座が、荷重受け部材としての役割を担う。
前記足保定部材を前後方向に変位させることができれば、使用者の体格に合わせて足保定部材の位置を調整することができ、やはり成長期にある児童生徒による使用にふさわしいものとなる。加えて、トレーニングを行わない間、足保定部材を後方に退避させることも可能となる。
また、前記家具本体に対して着脱自在であり、家具本体に取り付けられた状態で使用者の身体荷重の一部または全部を受けて家具本体及び前記足保定部材の浮き上がりを防止する荷重受け部材を構成すれば、既製の学習机等にこれを組み合わせてトレーニング補助機能を付与することができる。
このような荷重受け部材は、例えば、使用者の足に踏まれる踏面部と、前記踏面部から上方に突き出しており前記家具本体に設けられた前記足保定部材となる部材に上方から係合する係合部とを備えてなる。
本発明によれば、筋力トレーニングを好適に補助して姿勢の良化を実現し得る家具が具現される。この家具を用いた日常的な股関節屈曲運動を通じて、股関節屈曲筋群を強化、ひいては真っ直ぐに座った正しい姿勢を維持する能力を養うことが可能になる。
本発明の一実施形態の天板付家具を示す斜視図。 同天板付家具の側面図。 同天板付家具の要部分解斜視図。 同天板付家具の使用態様を示す側断面図。 同天板付家具の使用態様を示す側断面図。 本発明の一実施形態の天板付家具を示す斜視図。 同天板付家具の側断面図。 同天板付家具の側断面図。 本発明の一実施形態の天板付家具を示す斜視図。 同天板付家具の側断面図。 同天板付家具の分解斜視図。 本発明の一実施形態の椅子を示す斜視図。 同椅子の側面図。 同椅子の使用態様を示す側断面図。
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、説明の簡明化のため、家具D、Cの使用者Uから見て前の方向を前方と定義する。
<第一実施形態>図1ないし図5に示すものは、本発明の一実施形態の天板付家具Dである。本実施形態の天板付家具Dは、学校その他の教育施設において児童生徒が使用する学習机である。
天板付家具Dは、左右に対をなす脚2に棚3及び天板1を支持させてなる。脚2は、前後方向に延伸したベース21と、ベース21から立ち上がる脚支柱22と、左右のベース21の前端部同士を連結する連結フレーム23とを主要な構成要素とする金属製の部材である。脚支柱22は、その上部21が下部22に対して上下動するテレスコピック構造をなしており、伸縮可能である。脚支柱22の上端部位の外側面には、荷物をかけることのできるフック223を設けている。
棚3は、板金材をプレス加工する等して底板31、前板32及び左右の側板33を成形したもので、上方及び後方に開放した内部空間を包有する。棚3は、左右の脚支柱22の上端部位の内側面間に配置する。
天板1は、メラミン化粧板貼りのゴム合板製の部材である。天板1は、脚支柱22並びに棚3の前板32及び側板33の上端に載置して固着する。天板1は、棚3の内部空間を上方から閉塞する。
しかして、この天板付家具Dに、足保定部材4及び荷重受け部材5を取り付けて、股関節屈曲筋群のトレーニングを補助する機能を付与している。
足保定部材4は、トレーニングの際に使用者Uの足を上から抑えて保定する役割を担う。足保定部材4は、床面から浮いた状態とし、床面との間に使用者Uの足を差し入れることのできる間隙を形成する。足保定部材4は、左右方向に延伸した丸パイプ状(または、丸棒状)をなし、その左右両端にそれぞれ取付ブラケット41を備える。取付ブラケット41は、丸パイプ(丸棒)に直交するように左右方向を向いた薄板体である。
荷重受け部材5は、使用者Uの身体荷重の一部または全部を受けて、トレーニングの際に家具本体D及び足保定部材4の浮き上がりを防止する役割を担う。本実施形態では、足保定部材4と床面との間隙に差し入れられた使用者Uの足により、荷重受け部材5が踏まれるようにしている。即ち、荷重受け部材5を足保定部材4よりも低位置(特に、床面近傍)に、かつ足保定部材4の後背に配置している。荷重受け部材5もまた、足保定部材4と同様、左右方向に延伸した丸パイプ状をなし、その左右両端にそれぞれ取付ブラケット51を備える。
他方、天板付家具Dの脚2には、取付ブラケット41、51と接合してこれを支持するための支持ブラケット24を設けている。支持ブラケット24は、左右方向を向いた薄板体であって、ベース21に沿うように前後に拡張している。支持ブラケット24は、左右のベース21の内側面にそれぞれ溶接等により固着する。左右に対をなす支持ブラケット24の離間距離は、左右に対をなす取付ブラケット41、51の外側面間の距離に略等しい。
足保定部材4及び荷重受け部材5の取り付けにあたっては、取付ブラケット41、51の外側面を支持ブラケット24の内側面に当接させた上、取付ブラケット41、51と支持ブラケット24とを締着材26、27によって圧着する。締着材は、例えば、ボルト26とナット(袋ナット)27との組とする。
図3等に示しているように、取付ブラケット41、51には、ボルト26を挿通する複数の挿通孔42、52を、前後方向に間欠的に穿っている。左右の取付ブラケット41、51の挿通孔42、52は、左右対称に位置する。
支持ブラケット24には、ボルト26を挿通する上下に拡張した多数の長孔25を、前後方向に間欠的に穿っている。左右の支持ブラケット24の長孔25も、左右対称に位置する。上下に拡張した長孔25としているのは、足保定部材4及び荷重受け部材5の取付高さ位置を調整可能とするためである。さらに、長孔25は鉛直方向からやや前傾している。このように長孔25が傾斜していると、ボルト26とナット27との締結が若干緩んだときに、使用者Uの足から外力の作用を受けた足保定部材4が上方に動いてずれてしまうのを予防することができる。
取付ブラケット41、51に穿った複数の挿通孔42、52の前後方向のピッチは、支持ブラケット24に穿った複数の長孔25の前後方向のピッチの整数倍である。なお、図示例に反し、取付ブラケット41、51に傾斜長孔を穿ち、支持ブラケット24に挿通孔を穿つようにしてもよい。
挿通孔41、51を長孔25に側面視重ね合わせるようにして取付ブラケット41、51を支持ブラケット24に当接させ、挿通孔42、52及び長孔25にボルト26を挿通し、そのボルト26の軸部にナット27を螺合緊締すれば、取付ブラケット41、51と支持ブラケット24とを圧着することができる。これにより、足保定部材4や荷重受け部材5を脚2に固定することができる。足保定部材4や荷重受け部材5を脚2から取り外したければ、ナット27をボルト26から離脱させた後、ボルト26を挿通孔42、52及び長孔25から抜出すればよい。
支持ブラケット24側の孔25の個数は取付ブラケット41、51側の孔42、52の個数よりも多いため、足保定部材4、荷重受け部材5の各々の取付位置を前後方向に変位させることができる。加えて、既に述べた通り、長孔25が上下方向に拡張していることから、ボルト26の締着位置を上下方向に変位させることができる。つまり、足保定部材4、荷重受け部材5の各々の取付位置を上下方向に変位させることもできる。
股関節屈曲筋群のトレーニング時、使用者Uは、図4に示すように、椅子等に着座しつつ、自身の足を足保定部材4の直下に差し入れ、同時にその足を荷重受け部材5に載せる。そして、骨盤を前方に回転させる股関節屈曲運動を行う。
因みに、図5に示すように、床上で仰臥した姿勢から上体を起こす上体起こし(シットアップ)運動を行うこともできる。上体起こし運動の際、天板1等が邪魔になるのであれば、脚支柱上部221を脚支柱下部222から離脱させて、脚支柱上部221、棚3及び天板1を取り除いてもよい。
本実施形態によれば、自立性を有した家具本体Dと、家具本体Dに設けられ床面との間に使用者Uの足を差し入れることのできる間隙を形成してこの使用者Uの足を保定する足保定部材4と、家具本体Dに設けられ使用者Uの身体荷重の一部または全部を受けて家具本体D及び足保定部材4の浮き上がりを防止する荷重受け部材5とを具備するトレーニング補助機能付の家具を構成したため、使用者Uは自身の足を足保定部材4直下の間隙に差し入れて足を保定させ、下半身を安定させた状態で骨盤を前方に回転させる股関節屈曲運動を行うことができる。
着座する使用者Uによって使用される家具であり、前記足保定部材4が前記荷重受け部材5よりも使用者Uから見て前方に位置し、着座姿勢の使用者Uの足が足保定部材4と床面との間隙に差し入るものとしているため、椅座位姿勢での股関節屈曲運動を好適に補助することができる。そして、日常的な股関節屈曲運動を通じて、股関節屈曲筋群を強化、ひいては真っ直ぐに座った正しい姿勢を維持する能力を養うことが可能になる。
前記家具本体が天板付家具Dであることから、非トレーニング時にも家具として有効に活用でき、また常日頃から椅座位姿勢での股関節屈曲運動を行うことが可能となる。
前記荷重受け部材5が使用者Uの足に踏まれる位置にあるため、足の甲を足保定部材4にかけ、足の裏で荷重受け部材5を踏まえながら股関節屈曲運動を行うことができ、利便性が高い。
前記足保定部材4、前記荷重受け部材5は各々前後方向に変位可能であり、使用者Uの体格または足の前後サイズに合わせてこれら部材4、5の位置を調整することができる。
のみならず、前記足保定部材4、前記荷重受け部材5は各々上下方向にも変位可能であり、足の上下厚みに合わせてこれら部材4、5の位置を調整することもできる。従って、成長期にある児童生徒による使用にふさわしいものとなっている。
前記荷重受け部材5を前記家具本体Dから取り外すことが可能であるので、トレーニングを行わない間はこれを取り外し、使用者Uの足を置くスペースを拡げることができる。荷重受け部材5が椅子の脚等と干渉することも避けられる。
<第二実施形態>図6ないし図8に示す第二実施形態は、荷重受け部材5の形状、並びに荷重受け部材3の脚2への組み付けの構造を変更したものである。以下、第一実施形態との相違点に主眼を置いて述べる。
本実施形態において、足保定部材4は、左右両端がそれぞれ脚支柱22の下端部位の内側面に溶接等により連結して固定している。足保定部材4は、床面から浮いている。この足保定部材4は、左右の脚支柱22同士を連結する連結フレームとしても機能する。
荷重受け部材5は、前後左右に拡張した板状体である。この荷重受け部材5の左右両側縁からは側壁53がそれぞれ起立し、各側壁53の前端部において、左右方向に開通した軸孔を有する軸受54を上方に突き出させるように設けてある。軸受54は、左右に離間して対をなす。荷重受け部材5は、軸受54の軸孔に足保定部材4を挿通する形で、この足保定部材4を介して脚支柱22に支持させる。荷重受け部材5は、軸受54のある前端側を中心として、足保定部材4の軸回りに前後に回動可能となる。
股関節屈曲筋群のトレーニング時、使用者Uは、図7に示しているように、荷重受け部材5を後方に回動させてこれを床面上に載置する。図7の使用位置にある荷重受け部材5は、足保定部材4よりも低位置にあり、足保定部材4の後背に所在する。そして、使用者Uは、自身の足を足保定部材4の直下に差し入れつつ、その足を荷重受け部材5に載せて、骨盤を前方に回転させる股関節屈曲運動を行う。
トレーニングを行わない間は、図8に示しているように、荷重受け部材5を前方に回動させて天板付家具Dの下肢空間から退避させる。図8の退避位置に荷重受け部材5を位置づけることで、荷重受け部材5が使用者Uの足や椅子の脚2等と干渉する不都合を回避できる。
本実施形態によれば、前記荷重受け部材5が使用者Uから見て前端側を中心に回動可能であるように前記家具本体Dに支持され、床面上に載置した使用位置と、その使用位置から前方に跳ね上げた退避位置とを選択的にとり得るように構成したため、トレーニングを行わない間は荷重受け部材5を退避位置に退避させて使用者Uの足を置くスペースを拡げることができる。また、荷重受け部材5が椅子の脚2等と干渉することも避けられる。
その他、第一実施形態において述べた効果を奏し得ることは言うまでもない。
<第三実施形態>図9ないし図11に示す第三実施形態は、荷重受け部材5を脚2に対して着脱自在としたものである。以下、第二実施形態との相違点に主眼を置いて述べる。
本実施形態において、荷重受け部材5は、前後左右に拡張した板状の踏面部55と、踏面部55から上方に突き出しており前記足保定部材4に上方から係合する係合部57とを備えてなる。係合部57は、踏面部55の左右両側縁から起立した側壁56の前端部に設けており、左右に離間して対をなす。係合部57には、前縁を開放しそこから後上方に向けて切り欠いた開口571を形成してある。
股関節屈曲筋群のトレーニング時、使用者Uは、図10に示しているように、開口571に足保定部材4を挿入し、くわえ込ませるようにして係合部57を足保定部材4の外周に係合させる。荷重受け部材5の踏面部55は床面上に載置され、足保定部材4よりも低位置に、かつ足保定部材4の後背に所在する。そして、使用者Uは、自身の足を足保定部材4の直下に差し入れつつ、その足を荷重受け部材5に載せて、骨盤を前方に回転させる股関節屈曲運動を行う。
トレーニングを行わない間は、係合部57の開口から足保定部材4を抜出し、荷重受け部材5を取り除く。さすれば、天板付家具Dの下肢空間が解放されて、荷重受け部材5が使用者Uの足や椅子の脚2等と干渉する不都合を回避できる。
本実施形態によれば、荷重受け部材5が前記家具本体に対して着脱自在であり、家具本体Dに取り付けられた状態で使用者Uの身体荷重の一部または全部を受けて家具本体D及び前記足保定部材4の浮き上がりを防止するものとなっているため、トレーニングを行わない間これを取り外し、使用者Uの足を置くスペースを拡げることができる。また、荷重受け部材5が椅子の脚2等と干渉することも避けられる。
荷重受け部材5は、使用者Uの足に踏まれる踏面部55と、前記踏面部55から上方に突き出しており前記家具本体Dに設けられた前記足保定部材4となる部材に上方から係合する係合部57とを備えてなる。このような荷重受け部材5を、床面から浮いた状態に固定された部材4(典型的には、左右方向に延伸し左右の脚2を相互連結するフレームやパイプ等)を有している既製の学習机等に組み合わせれば、当該学習机等に後付けでトレーニング補助機能を付与することができる。
その他、第一実施形態において述べた効果を奏し得ることは言うまでもない。
<第四実施形態>図12ないし図14に示すものは、本発明の一実施形態の椅子Cである。本実施形態の椅子Cは、学校その他の教育施設において児童生徒が使用する椅子である。
椅子Cは、左右に対をなす脚7に座6及び背凭れ8を支持させてなる。脚7は、前後方向に延伸したベース71と、ベース71から立ち上がる脚支柱72と、左右の脚支柱72の下端部同士を連結する連結フレーム73とを主要な構成要素とする金属製の部材である。脚支柱72は、その上部721が下部722に対して上下動するテレスコピック構造をなしており、伸縮可能である。
脚支柱72の上端には、座受61を兼ねる背支桿81を固着している。背支桿81は、金属パイプ材(または、棒材)を曲げ加工して背面視略Π字型に成形し、その下端から連続して前方に伸長する座受61を設けたものである。左右に対をなす座受61は、左右方向に延伸した横架材62により連結している。
座6及び背凭れ8は、インジェクション成形により作製した合成樹脂製の部材である。
本実施形態では、座6が、使用者Uの身体荷重を受ける荷重受け部材となる。しかして、この椅子Cに、足保定部材9を別途設けて、股関節屈曲筋群のトレーニングを補助する機能を付与している。
足保定部材9は、座6の前方、着座した使用者Uの足下に所在する。足保定部材9は、左右方向に延伸した丸パイプ状(または、丸棒状)をなし、その左右両端部にそれぞれ支持フレーム91を備える。支持フレーム91は、前後方向に延伸するとともに、前端部で上方に湾曲する。足保定部材9は、この支持フレーム91の前端に連結して固定している。支持フレーム91は、足保定部材9を床面から浮いた状態に支持する。
図13及び図14に示しているように、足保定部材9及び支持フレーム91は、前後方向に変位可能である。本実施形態では、支持フレーム91とベース71とでテレスコピック構造を構築しており、筒状体のベース71内から支持フレーム91を引き出すことで足保定部材9を前方に移動させ、ベース71内に支持フレーム91を押し入れることで足保定部材9を後方に移動させることができる。ベース71から支持フレーム91を完全に抜出して、足保定部材9を取り除くことも可能である。
股関節屈曲筋群のトレーニング時、使用者Uは、図14に示すように、座6に臀部を載せて着座し、自身の足を足保定部材9の直下に差し入れる。そして、骨盤を前方に回転させる股関節屈曲運動を行う。
本実施形態によれば、自立性を有した家具本体Cと、家具本体Cに設けられ床面との間に使用者Uの足を差し入れることのできる間隙を形成してこの使用者Uの足を保定する足保定部材9と、家具本体Cに設けられ使用者Uの身体荷重の一部または全部を受けて家具本体C及び足保定部材9の浮き上がりを防止する荷重受け部材6とを具備するトレーニング補助機能付の家具を構成したため、使用者Uは自身の足を足保定部材9直下の間隙に差し入れて足を保定させ、下半身を安定させた状態で骨盤を前方に回転させる股関節屈曲運動を行うことができる。
着座する使用者Uによって使用される家具であり、前記足保定部材9が前記荷重受け部材6よりも使用者Uから見て前方に位置し、着座姿勢の使用者Uの足が足保定部材9と床面との間隙に差し入るものとしているため、椅座位姿勢での股関節屈曲運動を好適に補助することができる。そして、日常的な股関節屈曲運動を通じて、股関節屈曲筋群を強化、ひいては真っ直ぐに座った正しい姿勢を維持する能力を養うことが可能になる。
前記家具本体Cが椅子であることから、非トレーニング時にも家具として有効に活用でき、また常日頃から椅座位姿勢での股関節屈曲運動を行うことが可能となる。
前記足保定部材9は前後方向に変位可能であり、使用者Uの体格または足の前後サイズに合わせて部材9の位置を調整することができる。
のみならず、前記荷重受け部材6は上下方向に変位可能であり、使用者Uの体躯に合わせて部材6の位置を調整することもできる。従って、成長期にある児童生徒による使用にふさわしいものとなっている。
前記足保定部材9を前記家具本体Cから取り外すことが可能であるので、トレーニングを行わない間はこれを取り外し、使用者Uの足を置くスペースを拡げることができる。足保定部材9が机の脚等と干渉することも避けられる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。各部の具体的な構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。また、特に、家具本体の機能は、机や椅子には限定されない。
本発明は、例えば、学校その他の教育施設における児童生徒のための学習机や椅子として利用することができる。
D…家具本体(天板付家具)
4…足保定部材
5…荷重受け部材
C…家具本体(椅子)
6…荷重受け部材(座)
9…足保定部材

Claims (11)

  1. 自立性を有した家具本体と、
    家具本体に設けられ床面との間に使用者の足を差し入れることのできる間隙を形成してこの使用者の足を保定する足保定部材と、
    家具本体に設けられ使用者の身体荷重の一部または全部を受けて家具本体及び足保定部材の浮き上がりを防止する荷重受け部材と
    を具備し、椅子に着座した使用者の股関節屈曲筋群のトレーニングを補助するトレーニング補助機能付の家具であって、
    前記足保定部材を、椅子に着座した使用者から見て当該椅子の座の前端よりも前方であって使用者の膝から下の部分が概ね直立した姿勢となる位置に配置している家具。
  2. 前記足保定部材が前記荷重受け部材よりも使用者から見て前方に位置し、着座姿勢の使用者の足が足保定部材と床面との間隙に差し入る請求項1記載の家具。
  3. 前記家具本体が天板付家具である請求項1または2記載の家具。
  4. 前記荷重受け部材が使用者の足に踏まれる位置にある請求項1、2または3記載の家具。
  5. 前記荷重受け部材を前後方向に変位させることができる請求項1、2、3または4記載の家具。
  6. 前記荷重受け部材を前記家具本体から取り外すことができる請求項1、2、3、4または5記載の家具。
  7. 前記荷重受け部材は使用者から見て前端側を中心に回動可能であるように前記家具本体に支持されており、床面上に載置した使用位置と、その使用位置から前方に跳ね上げた退避位置とを選択的にとり得る請求項1、2、3、4または5記載の家具。
  8. 前記荷重受け部材が使用者の臀部を支持する座である請求項1または2記載の家具。
  9. 前記足保定部材を前後方向に変位させることができる請求項1、2、3、4、5、6または8記載の家具。
  10. 自立性を有した家具本体、及び家具本体に設けられ床面との間に使用者の足を差し入れることのできる間隙を形成してこの使用者の足を保定する足保定部材を具備する家具に対して着脱自在な、トレーニング補助機能付の家具を構成するための荷重受け部材であって、
    家具本体に取り付けられた状態で使用者の身体荷重の一部または全部を受けて家具本体及び前記足保定部材の浮き上がりを防止する荷重受け部材。
  11. 使用者の足に踏まれる踏面部と、
    前記踏面部から上方に突き出しており前記家具本体に設けられた前記足保定部材となる部材に上方から係合する係合部と
    を備えている請求項10記載の荷重受け部材。
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