JP3172700U - 座椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程やコストを低減させるとともに、着座中、もしくは横臥中に、身体の歪みを矯正することで、理想的な姿勢とリラックス効果を実現できる座椅子を提供する。
【解決手段】座部2と、座部2に角度調節自在に連結された背凭れ部3を具備する座椅子である。長手方向略中央部に沿って隆起する突起部10が座部2および/または背凭れ部3に形成されている。突起部10は、断面半円状に形成されていることが好ましい。また、突起部10は、小片状のチップフォームにて形成されていることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本考案は、着座中、もしくは横臥中に、身体の歪みを矯正することができる座椅子に関する。
一般的な座椅子は、臀部が配置される座部と、かかる座部にラチェット金具を介して角度調節自在に連結された背凭れ部とからなり、畳上、もしくは床上に載置して使用される。また、肘掛を装着して高級感を付与したものや、身体に振動を与えるマッサージ機能を具備した座椅子も開発されている。
従来より様々な座椅子が開発されている中で、通常の座姿勢においては腰部への負担軽減を実現するとともに、多種多様な柔軟姿勢やストレッチ運動を一人で行うことができる座椅子が報告されている(例えば、特許文献1参照)。
上掲特許文献1の座椅子は、座部と、該座部の後部より立設された支柱と、該支柱の上部に取り付けられ、該支柱より左右方向に突出して設けられた腰当部からなる座椅子であって、前記支柱の下部には転倒防止突起が後方に突出して設けられている。
登録実用新案第3161619号公報(実用新案登録請求の範囲等)
しかしながら、上掲特許文献1に記載された座椅子は、腰当部が座部の後部より立設された支柱に取り付けられる構造であり、製造工程が多くなるとともに、コスト高になるという欠点があった。また、この構造の座椅子によると、座部に着座した状態でのみの柔軟運動であるため、身体全体を反らしたり伸ばしたりするというストレッチ運動はできなかった。
そこで本考案の目的は、上記問題を解消し、製造工程やコストを低減させるとともに、着座中、もしくは横臥中に、身体の歪みを矯正することで、理想的な姿勢とリラックス効果を実現できる座椅子を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の座椅子は、座部と、該座部に角度調節自在に連結された背凭れ部とを具備する座椅子において、長手方向略中央部に沿って隆起する突起部が前記座部および/または前記背凭れ部に形成されていることを特徴とするものである。
本考案の座椅子において、前記突起部は、断面半円状に形成されていることが好ましい。
また、前記突起部は、小片状のチップフォームにて好適に形成することができる。
本考案の座椅子によれば、長手方向略中央部に沿って隆起する突起部を形成したことにより、製造工程やコストを大幅に軽減することができる。
また、突起部を長手方向略中央部に沿って隆起する断面半円状に形成することにより、通常の着座状態はもとより、横臥中においても身体の歪みを容易に矯正することができる。
本考案における座椅子の一部切欠状態の斜視図である。 前記座椅子の展開状態の斜視図である。 図1に示す座椅子のX−X方向断面図である。 図1に示す座椅子のY−Y方向断面図である。 (a)、(b)および(c)は夫々横臥状態の使用例を示す斜視図である。 (a)、(b)および(c)は夫々横臥状態の他の使用例を示す斜視図である。 (a)は横臥状態の他の使用例を示す斜視図である。 着座状態の使用例を示す斜視図である。
以下、本考案の座椅子における実施の形態を図面に基づいて説明する。
本考案の一実施の形態に係る座椅子1は、市販されている座椅子と同様に、座部2と、座部2に角度調節自在のラチェット金具(図示せず)に連結された背凭れ部3とで構成することができる。図示例の座椅子1では座部2および背凭れ部3は中空状のパイプ部材4にて形状や強度が保持されている。
また、座部2および背凭れ部3の内部にはクッション性を有する発泡ウレタン等からなる中材5が収容されており、かかる中材5の周囲には、ウレタンシート6およびカバー材7が被覆されている。
また特に、座椅子1には、長手方向略中央部に沿って隆起する突起部10が形成されている。図示例の座椅子1では突起部10は、座部2および背凭れ部3の双方に形成されているが、いずれか一方のみに形成してもよい。
さらに、前記突起部10は、好適には幅が略15cmで高さが7.5cm程度の長尺蒲鉾形状を呈しており、図示するように断面が嵩高の半円状に形成されていることが好ましい。なお、突起部10は、着座時および横臥時に人の手が届かない背中の深層部を押圧することができる形状であれば断面球状、断面多角形状、断面楕円形状等であってもよい。
突起部10は、接着剤等を介して中材5の中央部分に接着させることで、製造工程が簡略できるとともに製造コストも低減することができる。
また、突起部10は、小片状のチップフォームにて好適に形成することができる。例えば、新規のウレタンフォームや使用済みのウレタンフォームをチップ状にして接着剤で固めたチップフォームや、低反発クッション部材をチップ状にしたものをチップフォームに混合し接着剤で固めた混合チップフォームとすることができる。かかるチップフォームにより形成される突起部10は、接着剤にて互いが接着されているため、中材5として使用されるウレタンフォームよりも高い硬度を有するが、中材5自体を混合チップフォームで形成してもよい。
また、突起部10は、上述の小片状のチップフォームが好適に使用されるが、これに限定されるものではなく、例えば、通常の発泡ウレタン、プラスチック、ゴム、木材等の、適宜硬度を有するものであれば、如何なる素材で形成してもよい。
次に、本考案の座椅子の使用例を図5乃至図8に基づいて説明する。
図5の(a)は、平坦状に展開した座椅子1に横臥した状態を示す。この場合、背凭れ部3の突起部10上に背骨が、また座部2の突起部10上に腰骨や尾てい骨が載置されるため、歪んだ体形を真っ直ぐに伸ばして矯正することができる。また、突起部10は嵩高に形成されているので、横臥した状態で身体のバランスを維持することでバランス感覚を向上させることができる。さらに、つま先を左右に動かすことで、腰骨部分に快適な刺激を与えることができる。
図5の(b)は、横臥状態で両腕を伸ばして頭上まで上げた状態を示す。この場合、特に背凭れ部3の突起部10により、硬くなった肩周りや背中上部の筋肉をほぐすストレッチ効果に優れている。
図5の(c)は、横臥状態で両腕を上げた状態を示す。この姿勢を保つことで、肩周辺の荷重は主に背凭れ部3の突起部10に集中し、深層筋への刺激が深まり肩のコリをほぐすことができる。またさらに、この状態で両腕を上下動させることにより、その効果を一層向上させることができる。
図6の(a)は、横臥状態で両膝を立て、両膝を左右に揺らす状態を示す。この場合、
座部2の突起部10により腰骨に集中して荷重がかかり、腰骨の歪みを矯正すること
ができる。
図6の(b)は、横臥状態で両膝を立て、片膝を上下動させる状態を示す。この場合、座部2の突起部10により腰骨に集中して荷重がかかる。よって、この運動を左右の脚で交互に繰り返すことで、腰骨の歪みをバランスよく矯正させることができる。
図6の(c)は、横臥状態で両腕を左右に開いた状態を示す。この場合、胸筋が伸ばされるとともに、座部2の突起部10に上方の背骨に荷重が集中するため、背骨の矯正を効率よく行うことができる。さらに、この姿勢で両膝を立てると、バランス能力も同時に向上させることができる。
図7は、横臥状態で両腕を左右に開き、さらに腰を上方に引き上げた状態を示す。この姿勢を保持することで、バランス感覚が向上するとともに、肩周辺の荷重は主に背凭れ部3の突起部10に集中するため、肩周辺の矯正力を高めることができる。
横臥状態での使用は、上述でのトレーニングに限らず、それらを複数組み合わせて使用することで、身体の歪みを矯正するとともに、バランス感覚が向上し、さらに適度のストレッチによりリラックス効果を高めることができる。
図8は、背凭れ部3を起立させ、通常の形状とした座椅子に着座した状態を示す。この姿勢においては、座部3の突起部10に骨盤が載置されるため、テレビを観賞したり読書をしたりする状態で自然に骨盤の矯正を行うことができる。
1 座椅子
2 座部
3 背凭れ部
4 パイプ部材
5 中材
6 ウレタンシート
7 カバー
10 突起部

Claims (3)

  1. 座部と、座部に角度調節自在に連結された背凭れ部とを具備する座椅子において、長手方向略中央部に沿って隆起する突起部が、前記座部および/または前記背凭れ部に形成されていることを特徴とする座椅子。
  2. 前記突起部が、断面半円状に形成されている請求項1記載の座椅子。
  3. 前記突起部が、小片状のチップフォームにて形成されている請求項1または2記載の座椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220032954A (ko) * 2020-09-08 2022-03-15 주식회사 에싸 폴리우레탄폼, 메모리폼 및 메모리칩을 층상화하여 착석감을 개선한 소파

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