JP5360220B2 - 電子機器、メール記録方法及びメール記録プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、同報メールの送受信機能を備える携帯端末装置等の電子機器のメール記録機能に関し、例えば、複数の宛て先に送信された同報メールの記録管理機能を高めた電子機器、メール記録方法及びメール記録プログラムに関する。
携帯電話機等の携帯端末装置には、SMS(Short Message Service )等のメッセージ通信システム等の利用により、複数の宛て先に対して同一本文のメール(同報メール)を送信する機能がある。
この同報送信に関し、受信メールと同一内容のメールがなければ、メール本体とその振り分け情報を記憶装置に格納し、配信要求に応じ、コピーしたメール本体を宛て先に配信することが知られている(例えば、特許文献1)。
メール送信の失敗通知を受けたならば、その失敗通知に示されたあて先リストを生成し、そのあて先をグループ管理することが知られている(例えば、特許文献2)。
ところで、送信を失敗したあて先を自動的に失敗グループに登録して管理する意図は、再送信する際に、送信先として失敗グループを指定し、送信すべきあて先の設定を軽減することにある。
このようなメール管理では、再び送信記録にあるメールから新たなメールを編集して送信すると、送信を失敗したあて先について、前回と同様に失敗グループに登録される。このため、再度失敗グループを指定してメールの再送をする手順が必要となり、面倒な手順が必要となる課題がある。
そこで、電子機器、メール記録方法又はメール記録プログラムの第1の目的は、上記課題に鑑み、送達確認後のメール及びその宛て先の確認を容易化し、メールの再利用性を高めることにある。
また、電子機器、メール記録方法又はメール記録プログラムの第2の目的は、上記課題に鑑み、送達確認前後のメールの記録機能を高めることにある。
上記目的を達成するため、本開示の電子機器、メール記録方法又はメール記録プログラムは、メール送信先に複数の宛て先が指定されたメールの送信後、そのメール及びその宛て先を送達確認中記録部に記録する。また、最初の送達確認によりメールを送達確認済記録部に記録し、送達確認された各宛て先を送達確認中記録部から送達確認済記録部に移動する。
この結果、送達確認中記録部には送達確認中のメールと、その宛て先が記録されている。そこで、送達確認中記録部の記録内容からメールとともに、送達確認中の宛て先を知ることができる。また、送達確認済記録部には、送達確認されたメールと、送達確認された各宛て先が記録されている。そこで、送達確認済記録部の記録内容から送達済のメールとともに、送達確認された各宛て先を知ることができる。
そこで、上記目的を達成するため、本開示の電子機器は、メールの送受信機能を備える電子機器であって、メール送信部と、送達確認部と、送達確認中記録部と、送達確認済記録部と、記録制御部とを備える。メール送信部は、メール送信先に複数の宛て先が指定されたメールを前記宛て先に送信する。送達確認部は、前記メール送信部から送信された前記メールの送達確認通知により、その宛て先に対するメールの送達確認をする。送達確認中記録部は、前記メール送信部で送信された送達確認中の前記メール及び前記宛て先を記録する。送達確認済記録部は、前記送達確認部で確認された送達確認後の前記メール及び前記宛て先を記録する。記録制御部は、前記送達確認部が前記送達確認通知を最初に受領した際に前記メールを前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に複写するとともに、送達確認を経た宛て先を前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に移動させる。斯かる構成により、上記目的を達成する。
上記目的を達成するため、本開示の電子機器のメール記録方法は、メールの送受信機能を備える電子機器のメール記録方法であって、メール送信ステップと、送達確認ステップと、送達確認中メール記録ステップと、送達確認済メール記録ステップと、メール複写及び宛て先移動ステップとを含んでいる。即ち、メール送信ステップでは、メール送信先に複数の宛て先が指定されたメールを前記宛て先に送信する。送達確認ステップでは、前記メールの送達確認通知によりその宛て先に対するメールの送達確認をする。送達確認中メール記録ステップでは、送達確認中の前記メール及び前記宛て先を送達確認中記録部に記録する。送達確認済メール記録ステップでは、送達確認後の前記メール及び前記宛て先を送達確認済記録部に記録する。メール複写及び宛て先移動ステップでは、前記送達確認通知を最初に受領した際に前記メールを前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に複写するとともに、送達確認を経た宛て先を前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に移動させる。斯かる構成によっても、上記目的を達成する。
上記目的を達成するため、本開示のメール記録プログラムは、メールの送受信機能を備える電子機器のコンピュータで実行するメール記録プログラムであって、メール送信機能と、送達確認機能と、送達確認中メール記録機能と、送達確認済メール記録機能と、メール複写及び宛て先移動機能とを含んでいる。メール送信機能では、メール送信先に複数の宛て先が指定されたメールを前記宛て先に送信する。送達確認機能では、前記メールの送達確認通知によりその宛て先に対するメールの送達確認をする。送達確認中メール記録機能では、送達確認中の前記メール及び前記宛て先を送達確認中記録部に記録する。送達確認済メール記録機能では、送達確認後の前記メール及び前記宛て先を送達確認済記録部に記録する。メール複写及び宛て先移動機能では、前記送達確認通知を最初に受領した際に前記メールを前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に複写するとともに、送達確認を経た宛て先を前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に移動させる。斯かる構成によっても、上記目的を達成する。
本開示の電子機器、メール記録方法又はメール記録プログラムによれば、次のような効果が得られる。
(1) 送達確認部が送達確認通知を最初に受領した際に、メールを送達確認中記録部から送達確認済記録部に複写し、送達確認を経た宛て先を送達確認中記録部から送達確認済記録部に移動させて記録するので、送達確認中記録部又は送達確認済記録部の記録内容を確認すれば、送達されたメールや送達先を確認できる。
(2) 送達後のメール、未送達メールを編集等により再利用することができる。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態は、メール送信機能及びメール記録機能を備える電子機器を示している。この電子機器では、複数の宛て先にメールを同報送信する送信機能と、そのメール及び宛て先を記録する記録機能とを備え、記録機能を送達確認中記録部及び送達確認済記録部で実現している。送達確認中記録部には、送達確認中のメール及び宛て先情報が記録される。送達確認済記録部には、最初の送達確認の後、そのメールが送達確認中記録部から複写される。また、送達確認された宛て先について、その宛て先情報を送達確認中記録部から送達確認済記録部に移動させる。そこで、送達確認中記録部の記録内容からメール送信及び送達確認中の宛て先を確認でき、送達確認済記録部の記録内容から送達されたメール及び送達先を知ることができる。これにより、送達確認中のメール、送達確認中の宛て先、送達されたメール、送達確認された宛て先を異なる記録部を以て確認でき、送達された宛て先やメールの編集等、メールの再利用性が高められる。
この第1の実施の形態について、図1を参照する。図1は、第1の実施の形態に係る電子機器を示す図である。図1に示す構成は一例であって、かかる構成に本発明が限定されるものではない。
この電子機器1は、複数の宛て先にメールを同報送信する機能を備えた電子メール装置の一例である。この電子機器1には、メール送受信部4と、送達確認部6と、メール記録部8と、記録制御部10とを備える。
メール送受信部4は、複数の宛て先に対して共通のメールを同報送信する機能部の一例である。この場合、複数の宛て先は、メールの送信先である。また、共通のメールは、少なくとも同一のメール本文を持つメールである。
送達確認部6は、送信したメールの送達を表す確認通知を受け、メール送達を確認する機能部である。この確認通知は、メールの宛て先毎に行われ、この確認通知により、送達されたメール、その宛て先を知ることができる。
メール記録部8は、メールを記録する記録手段の一例であって、コンピュータ読み取り可能な記録媒体で構成される。このメール記録部8には、送達確認中記録部12と送達確認済記録部14とが備えられている。
記録制御部10は、送達確認中記録部12に対するメール及び宛て先情報の記録、送達確認中記録部12から送達確認済記録部14へのメール複写、送達確認中記録部12から送達確認済記録部14へ宛て先情報の移動等の記録制御を実行する手段である。
送達確認中記録部12は、送信したメールを表すメール情報とともに、その宛て先を表す宛て先情報を記録する記録手段の一例である。この送達確認中記録部12には送達確認中のメール及びその宛て先が記録される。即ち、この送達確認中記録部12の記録内容を見れば、送達確認中のメール及びその宛て先を確認できる。
また、送達確認済記録部14は、最初の送達確認後、そのメールを記録するとともに、送達確認された宛て先を表す宛て先情報を記録する記録手段の一例である。この送達確認済記録部14には、送達確認された一つのメールとともに、送達確認された複数の宛て先を表す宛て先情報が記録される。
そこで、メールを複数の宛て先に送信した際には、送達確認中記録部12により、そのメール及び送信先である複数の宛て先情報がメール記録部8に記録される。このメール送信の後、送達確認部6で最初のメールの送達確認が行われると、送達確認を契機に、送達確認されたメールが送達確認中記録部12から送達確認済記録部14に複写される。また、宛て先情報は、送達確認毎に送達確認中記録部12から送達確認済記録部14に移動させる。これにより、送達確認中記録部12には送達確認中のメール及び宛て先情報、送達確認済記録部14には送達確認後のメール及び宛て先情報が記録される。送達確認後の宛て先情報は、送達確認済記録部14への移動によって送達確認中記録部12から消去され、送達確認済記録部14のみで確認できる。
次に、メール記録処理(機能)について、図2及び図3を参照する。図2は、第1の実施の形態に係るメール記録の処理手順を示すフローチャート、図3は、その変形例である処理手順を示すフローチャートである。図2及び図3に示す処理手順は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
このメール記録処理は、複数の宛て先にメールを同報送信する機能を備えた電子機器のメール記録方法又はメール記録プログラムの一例である。このメール記録処理の処理手順(機能)は、図2に示すように、同報メールを送信すると(ステップS11)、その送達確認となり、送達確認中のメールは送達確認中記録部12に記録され(ステップS12)、待機状態となる。
この待機状態において、メールの送達確認が行われる(ステップS13)。このメールの送達確認では、メールの送達確認通知の最初の受領か否かを判定する(ステップS14)。この送達確認通知には、メールが宛て先に送達されたことを表す送達完了又は未送達が含まれる。そこで、メールの送達確認では、その送達完了か未送達かを判断する。
メールの送達確認通知を受領し、その送達確認通知が最初の受領であれば(ステップS14のYES)、送達確認後のメールを送達確認済記録部14に複写する(ステップS15)。即ち、送達確認後のメールは、送達確認済記録部14に記録される。そして、送達完了であれば、送達確認後の宛て先を送達確認済記録部14に移動し(ステップS16)、ステップS13に戻る。即ち、送達確認後の宛て先も、送達確認済記録部14に記録される。
メールの送達確認通知を受領し、送達確認通知が最初の受領でなければ(ステップS14のNO)、ステップS17に移行し、送達確認通知が送達完了を示していれば、送達確認された宛て先を送達確認済記録部14に移動する(ステップS17)。即ち、送達確認された宛て先は、送達確認済記録部14に記録される。
そこで、メール送信の宛て先の全てについて、メールの送達確認通知を受領したか否かの判定が行われ(ステップS18)、全ての宛て先についての送達確認通知があるまでステップS13〜S18の処理が実行される。そして、全ての宛て先について、送達確認通知が得られれば(ステップS18のYES)、この処理を終了する。
この処理手順において、メールの送達不良を判断し、その判断結果に応じて宛て先情報を移動する機能を備えてもよい。この場合、図3に示すように、最初の送達確認である場合、送達確認済記録部14に宛て先を記録する前に、メールがその宛て先に送達不良か否かを判定し(ステップS20)、その判定結果に応じてその宛て先を送達確認済記録部14に記録する(ステップS16)処理としてもよい。
また、送達確認が最初でない場合、送達確認済記録部14に宛て先を記録する前に、メールがその宛て先に送達不良か否かを判定し(ステップS21)、その判定結果に応じてその宛て先を送達確認済記録部14に記録する(ステップS17)処理としてもよい。
斯かる構成とすれば、送達不良に係る宛て先情報を送達確認中記録部12に残し、送達確認済記録部14に移行させることがないので、全ての宛て先について、送達確認通知の受領後、特定の宛て先に対する送信に送達不良があることを知ることができる。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態は、既述のメール送信機能及びメール記録機能を備える電子機器として携帯電話機を示している。この携帯電話機では、メールの送信先として複数の宛て先が指定された場合、送達確認されるまでは、送達確認中記録部にメールが記録される。最初の送達確認が通知された場合に、送達確認中記録部のメールを複写して、送達確認済記録部にメールが記録される。また、送達確認された宛て先を表す宛て先情報だけを、送達確認中記録部から送達確認済記録部に移動する。そこで、送達確認中記録部のメールには、送達確認された宛て先だけが記録され、送達確認されたメールを編集し、そのメールを再利用することが可能となる。
この第2の実施の形態について、図4、図5、図6及び図7を参照する。図4は、第2の実施の形態に係る携帯電話機を示す図、図5、図6及び図7は、メールの送達確認受信時の動作を示す図である。図4、図5、図6及び図7に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
携帯電話機2Aは、本開示の電子機器の一例であって、電子メール機能としてメッセージ通信機能(例えば、SMS:Short Message Service )等、メール送受信機能を備えている。
この場合、携帯電話機2Aは、図4に示すように、複数の宛て先16として例えば、携帯電話機2B、2C、2Dに対し、同報メールを送信する。同報メールは例えば、複数の宛て先に対して送信され、同一(又は共通)の本文(文章に限定されない)からなる送信(SMS送信)メールである。この同報メールはSMSセンター18を介して送信される。SMSセンター18は、基地局に設置されたメール中継装置の一例であって、同報メールの宛て先に係る携帯電話機2B、2C、2Dに対する送達確認を行い、その確認通知を携帯電話機2Aに返送する機能部を構成する。
そこで、携帯電話機2Aにはメールフォルダ20が設置され、このメールフォルダ20は、既述のメール記録部8(図1)に対応する。そこで、このメールフォルダ20には、未送信フォルダ22と、送達確認中フォルダ23と、送信済フォルダ24とが備えられる。未送信フォルダ22は、送信前の宛て先及びメール本文が格納される送達前記録部の一例である。この未送信フォルダ22には、宛て先情報記憶部222と、メール本文記憶部224とが設定されている。宛て先情報記憶部222には、宛て先情報として既述の携帯電話機2B、2C、2Dを表す宛て先情報として「携帯電話B」、「携帯電話C」、「携帯電話D」が格納される。また、メール本文記憶部224には、既述の宛て先に送信中の同報メールのメール本文が格納される。
送達確認中フォルダ23は、送達確認中のメールを記録する既述の送達確認中記録部12の一例である。この送達確認中フォルダ23には、同様に、宛て先情報記憶部232と、メール本文記憶部234とが設定されている。宛て先情報記憶部232には、図5に示すように、宛て先情報として既述の携帯電話機2B、2C、2Dを表す宛て先情報が格納される。また、メール本文記憶部234には、既述の宛て先に送信中の同報メールのメール本文が格納される。
また、送信済フォルダ24は、既述の送達確認済記録部14の一例である。この送信済フォルダ24には、宛て先情報記憶部242と、メール本文記憶部244とが設定されている。宛て先情報記憶部242は、宛て先情報を記憶するエリアであり、メール本文記憶部244は、メール本文を記憶するエリアである。
そこで、送信記録機能は以下の通りである。
(1) 同報メールの送信前(図4)
同報メールが携帯電話機2Aから携帯電話機2B、2C、2Dに送信された場合、その送信前には、図4に示すように、未送信フォルダ22に宛て先情報及びメール本文が記録される。この場合、宛て先情報記憶部222には、宛て先情報として「携帯電話B」、「携帯電話C」、「携帯電話D」が格納され、また、メール本文記憶部224には同報メールのメール本文が格納され、待機状態に維持される。
(2) 同報メールの送信直後(図5)
同報メールが携帯電話機2Aから携帯電話機2B、2C、2Dに送信された場合、その送信直後では、図5に示すように、送達確認中フォルダ23に宛て先情報及びメール本文が記録される。この場合、宛て先情報記憶部232には、宛て先情報として「携帯電話B」、「携帯電話C」、「携帯電話D」が格納され、また、メール本文記憶部234には同報メールのメール本文が格納され、待機状態に維持される。
(3) 送達確認受信(最初の1通:図6)
同報メールの送信後、図6に示すように、SMSセンター18から携帯電話機2Bの送達確認通知として例えば、「SMS送信OK(携帯電話B)」が送付され、それを受信したとする。この場合、携帯電話機2Aでは、その確認通知を契機として、同報メールのメール本文が送達確認中フォルダ23のメール本文記憶部234から送信済フォルダ24のメール本文記憶部244に複写される。同時に、携帯電話機2Bを表す宛て先情報である「携帯電話B」を宛て先情報記憶部232から宛て先情報記憶部242に移動する。これにより、送達されたメール本文を送信済フォルダ24で確認することができるとともに、その送達先が「携帯電話B」であることを知ることができる。
(4) 送達確認受信(全宛て先:図7)
同報メールの最初の1通の送達確認の後、図7に示すように、全ての宛て先から送達結果を受信する。例えば、送達確認通知として「SMS送信OK(携帯電話C)」、不達確認通知として「SMS送信NG(携帯電話D)」を受信する。この場合、携帯電話機2Aでは、各通知を契機として、宛て先情報を移動する。即ち、送達確認通知を契機として、同報メールのメール本文に対応し、携帯電話機2Cを表す宛て先情報である「携帯電話C」を送信済フォルダ24の宛て先情報記憶部242に移動する。また、「SMS送信NG(携帯電話D)」を受けた場合、送達確認中フォルダ23には送信確認中である宛て先情報として「携帯電話D」とともにメール本文が記録される。これにより、送信済フォルダ24の記録内容から、送達されたメール本文及びその送達先が「携帯電話B」及び「携帯電話C」であることを知ることができる。また、SMSセンター18から「携帯電話D」に対する送達不可を受け、送達確認中フォルダ23の記録内容から、未送達先が「携帯電話D」であること、及びメール本文を知ることができる。
次に、携帯電話機について、図8、図9及び図10を参照する。図8は、携帯電話機の機能部を示すブロック図、図9は、携帯電話機のハードウェアを示す図、図10は、携帯電話機の外観形態を示す図である。図8ないし図10に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図8ないし図10において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この携帯電話機2は、複数の宛て先をメール送信先とする同報メールの送受信機能を備える電子機器の一例であって、既述の携帯電話機2A、2B、2C、2D(図4ないし図7)を構成する。この携帯電話機2には、図8に示すように、既述のメール送受信部4と、送達確認部6と、メール記録部8と、記録制御部10と、呼制御部26と、無線制御部28と、入力制御部30と、表示制御部32とを備える。
メール送受信部4は、SMS(Short Message Service )メールを送受信する機能部の一例である。送達確認部6、メール記録部8及び記録制御部10は、図1について述べた通りである。
呼制御部26は、発呼又は着呼を制御する機能部であって、無線制御部28を通じて電話の着信、発信等を制御し、通信の相手先の電話番号に対し、基地局を介して電話接続を行う。無線制御部28は、通話信号の送受を行う制御手段の一例である。
入力制御部30は、キー入力等の入力制御を行う機能部であり、表示制御部32は、表示部の表示制御を行う機能部である。
このような機能を実現する携帯電話機2にあっては、図9に示すように、コンピュータによって構成され、プロセッサ34と、メモリ36と、無線部38と、入力操作部40と、表示部42とを備える。プロセッサ34は、メモリ36にあるプログラムの実行手段であって、例えば、CPU(Central Processing Unit )等で構成される。
メモリ36は、プログラム記憶部44と、データ記憶部46と、RAM(Random-Access Memory)48とを備え、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によって実現される。このメモリ36には、磁気ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MD等)を用いることができる。
プログラム記憶部44は、OS(Operating System)や、ミドルソフトウェアや、アプリケーションプログラム等が格納され、本開示のメール記録プログラムは、このプログラム記憶部44に格納されている。
データ記憶部46は、データ等、各種情報の記憶手段であって、既述のメール記録部8(図1、図8)やメールフォルダ20(図4、図5、図6)等が設定されている。また、RAM48は、プログラムが展開され、ワークエリアを構成する。
無線部38は、プロセッサ34によって制御され、アンテナ50を備え、基地局やSMSセンター18等の中継局との無線による通信手段の一例である。この無線部38は、同報メールの送受信、メール送達確認通知の受領等の情報通信、受信信号から音声信号の復調再生や、音声信号及び搬送信号を用いた無線信号の生成等の通信機能を備える。
入力操作部40は、入力手段の一例であって、キー入力部やタッチパネルで構成され、入力情報は既述の入力制御部30(図8)によって制御される。タッチパネルで構成された入力操作部40にあっては、表示部42の表示画面上に設置される。
表示部42は、文字情報や画像情報を提示する手段の一例であって、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)表示素子等によって構成される。この表示部42は、プロセッサ34によって制御され、既述の表示制御部32(図8)によって表示制御が実行される。
そして、ハードウェアに関し、この携帯電話機2は、図10に示すように、第1の筐体部として固定側筐体部52と、第2の筐体部として可動側筐体部54とをヒンジ部56で連結し、開閉可能に構成されている。固定側筐体部52には入力操作部40や、マイクロフォン58等が設置され、入力操作部40には、文字キー60や、カーソルキー62、決定キー64等が備えられている。
可動側筐体部54には、表示部42や、レシーバ66が設置され、表示部42には表示画面68が備えられている。
次に、SMSセンターについて、図11及び図12を参照する。図11は、SMSセンターの機能部を示すブロック図、図12は、SMSセンターのハードウェアを示す図である。図11及び図12に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
このSMSセンター18は、図11に示すように、基地局に設置されたデータ中継手段であって、TCP/IP(Transmission Control Protocol /Internet Protocol )部70と、SMS送受信部72と、SMS送達確認部74とを備えている。
TCP/IP部70はTCP部とIP部とを備える機能部である。TCP部は、データを分割し、各データに誤り検出用データやパケット番号等を付したTCPパケットを作成する機能部である。IP部は、TCPパケットに宛て先のIPアドレスや発信元のアドレスを付したIPパケットを作成し、ネットワークに送出する機能部である。このTCP/IP部70では、IP部がネットワークからIPパケットを受け取ると、TCP部に渡し、TCP部はそのパケットに誤りがあるか否かを精査し、誤りがなければ、そのパケットによりデータに復元し、誤りがあれば、再度、パケットを要求する。
SMS送受信部72は、既述の同報メールの送受信を行う機能部であり、そのメールの送達時に、送達確認通知を発する機能部である。また、SMS送達確認部74は、例えば、複数のメールの送信先情報を記憶しておき、メール送達の確認通知を受けると、どの送信先からの確認通知かを判別する機能部である。
このような機能を実現するため、SMSセンター18にあっては、図12に示すように、コンピュータによって構成され、プロセッサ76と、メモリ78と、LAN(Local Area Network)装置80とを備える。プロセッサ76は、メモリ78にあるプログラムの実行手段であって、例えば、CPU等で構成される。
メモリ78は、プログラム記憶部82と、データ記憶部84と、RAM86とを備え、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によって実現される。
プログラム記憶部82は、OSや、ミドルソフトウェアや、アプリケーションプログラム等が格納され、本開示のメール記録プログラムは、このプログラム記憶部に格納されている。
データ記憶部84は、データ等、各種情報の記憶手段であって、メールの送信先情報やその日時情報等を記憶する。また、RAM86は、プログラムが展開され、ワークエリアを構成する。
LAN装置80は、コンピュータ間を連結する情報通信網であり、情報の授受を行う手段の一例であって、プロセッサ76とともに、既述のTCP/IP部70や、SMS送受信部72や、SMS送達確認部74を構成する。
次に、メール記録の処理手順(機能)について、図13及び図14を参照する。図13及び図14は、メール記録の処理手順を示すフローチャートである。図13及び図14に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図13及び図14において、a、b、c、d、eはフローチャート間を連結する連結子である。
このメール記録の処理手順(機能)は、メール記録方法又はメール記録プログラムの一例である。この処理手順には、携帯電話機2Aのメール本文編集、同報メール送信、メール記録、SMSセンター18の送達確認、携帯電話機2B、2Cのメール受信、携帯電話機2Dの圏外によるメール送達失敗等の処理を含んでいる。
そこで、このメール記録の処理手順では、図13に示すように、携帯電話機2Aにおいて、メール本文編集(ステップS31)、未送信フォルダ22の宛て先情報記憶部222に複数の宛て先として送信先アドレスB(携帯電話B)、送信先アドレスC(携帯電話C)及び送信先アドレスD(携帯電話D)を追加し(ステップS32、S33、S34)、メール本文記憶部224にメール本文を記録する(ステップS35)。
メール送信は、宛て先毎に実行される(ステップS36、S37、S38)。送信を開始すると、送信先アドレスB(携帯電話B)に対するメールがSMSセンター18に送信され(ステップS39)、その送信先アドレスBに対するメールを受けたSMSセンター18から送信先アドレスBに対し、そのメールが送信される(ステップS40)。携帯電話機2Bには、そのメールが受信される。
送信先アドレスC(携帯電話C)に対するメールがSMSセンター18に送信され(ステップS41)、その送信先アドレスCに対するメールを受けたSMSセンター18から送信先アドレスCに対し、そのメールが送信される(ステップS42)。携帯電話機2Cには、そのメールが受信される。
送信先アドレスD(携帯電話D)に対するメールがSMSセンター18に送信され(ステップS43)、その送信先アドレスDに対するメールを受けたSMSセンター18から送信先アドレスDに対し、そのメールが送信される(ステップS44)。この場合、携帯電話機2Dが圏外に存在し、SMSセンター18からのメール受信は不可能な状態であるとすれば、SMSセンター18から送信されたメールは送達不良(×)となる。
このように、同報メールの送信が完了した後、SMSセンター18に対し、携帯電話機2BからSMSメール正常のメッセージが送信される(ステップS45)。このメッセージを受けたSMSセンター18から携帯電話機2Bに関するSMSメール送達確認が携帯電話機2Aに対して送信される(ステップS46)。
ステップS39の後、未送信フォルダ22から送信確認中フォルダ23にメール本文が移動するとともに、最初の送信先である携帯電話Bが送信確認中フォルダ23に移動する。次のステップS41、S43により、メール送信の度に宛て先情報が未送信フォルダ22から送信確認中フォルダ23に移動し、送達確認に移行する。
そこで、携帯電話機2Aでは、送達確認数の判定が行われ(ステップS47)、送達確認数=0の状態で待機し、送達確認数=1が成立した時点で、最初の送達確認が成立する。最初の送達確認の後、メール本文を送信済フォルダ24に複写する(ステップS48)。送達確認中フォルダ23から送達確認済アドレスである宛て先を削除し(ステップS49)、送信済フォルダ24にその送達確認済アドレスである宛て先を追加する(ステップS50)。
送達確認の終了まで、送達確認が継続して行われ、SMSセンター18に対し、携帯電話機2CからSMSメール正常のメッセージが送信される(ステップS51)。このメッセージを受けたSMSセンター18から携帯電話機2Cに関するSMSメール送達確認が携帯電話機2Aに対して送信される(ステップS52)。
また、携帯電話機2Dに対して送信されたメールは、送達不良となっているので、SMSセンター18から携帯電話機2Dに関する送達異常が携帯電話機2Aに対して送信される(ステップS53)。
このような送達確認の処理は継続して実行され、送達確認の有無が判定され(ステップS54)、送達確認があれば、ステップS49、S50、S54を実行する。即ち、ステップS49では、送達確認中フォルダ23から送達確認済アドレスである宛て先を削除し、ステップS50では、送信済フォルダ24にその送達確認済アドレスである宛て先を追加する。これにより、送達確認により正常にメール送達が行われた宛て先については、送達確認中フォルダ23から送信済フォルダ24に宛て先が移動する。また、送達確認により送達異常となった宛て先(携帯電話D)については、送達確認中フォルダ23に残存することになる。
このメール記録の処理手順では、メール送信(ステップS36、S37、S38)を契機に、未送信フォルダ22にある宛て先情報「携帯電話B」、「携帯電話C」及び「携帯電話D」とともにメール本文を削除している。この削除と同時に、送達確認中フォルダ23に宛て先情報「携帯電話B」、「携帯電話C」及び「携帯電話D」とともにメール本文を追加している。そこで、このような処理に対し、図15に示すように、ステップS47の前処理として、未送信フォルダ22から送達確認中フォルダ23にメール本文及び宛て先を移動する処理としてもよい(ステップS55)。その他のステップの内容及び機能は図13及び図14と同様であるので、その説明を省略する。
次に、メールフォルダ及びデータ推移(機能)について、図16を参照する。図16は、メールフォルダ及びデータ推移を示す図である。図16に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
メールフォルダ20には、未送信フォルダ22、送達確認中フォルダ23、送信済フォルダ24が存在している。これらフォルダ22、23、24について、データ推移として、メール送信前、メール送信後送達確認中、メール送信済の各状態が存在する。
そこで、メール送信前に未送信フォルダ22に格納されているメール本文は、矢印で示すように、メール送信後、送達確認中フォルダ23に移動し、送達確認済により送信済フォルダ24に複写される。
メール送信済の状態には、全アドレス送達確認済と、一部アドレス未送達とが存在する。そこで、全アドレス送達確認済では、全アドレス即ち、全ての宛て先に対して送達確認が完了した場合には、送達確認中の宛て先が不要となるので、破線で記載するように、送達確認中フォルダ23の記憶内容が削除される。そして、送信済フォルダ24では、メール送信後、メール本文が送達確認中フォルダ23から送達確認済により送信済フォルダ24に複写された状態が維持される。
また、一部アドレス未送達では、一部のアドレス即ち、一部の宛て先に対して送達に失敗した場合には、送達失敗を表す送達異常通知が送付されるので、その状態を知ることができる。そこで、送達確認中フォルダ23には送達失敗を表すメール本文が削除されることなく残存し、図示しないが、未送達の宛て先が残留することになる。そして、送信済フォルダ24では、メール送信後、メール本文が送達確認中フォルダ23から送達確認済により送信済フォルダ24に複写された状態が維持される。
このような携帯電話機2では、送信メール記録手段に未送信フォルダ22、送信済フォルダ24に対して送達確認中フォルダ23を追加することにより実現できる。この場合、未送信フォルダ22にあるメール本文は、メール送信後、送達確認中フォルダ23に移動する。同報メールアドレス中、最初の送達確認が行われた際、送信済フォルダ24にメール本文を複写する。この状態で、メール本文は、送達確認中フォルダ23と送信済フォルダ24の双方に存在することになる。そこで、同報メールアドレスの全てのアドレスに対する送達確認が正常に終了した場合には、送達確認中フォルダ23のメール本文は削除する。また、同報メールアドレス中の一部のアドレスに対する送達確認ができなかった場合には、そのメール本文は、送達確認中フォルダ23と送信済フォルダ24の双方に存在することになる。
次に、表示画面について、図17を参照する。図17は、携帯電話機の表示画面の一例を示す図である。図17に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この携帯電話機2では、初期画面から機能選択を行い、「送信メール」を選択すると、図17に示すように、表示部42の表示画面68にタイトル表示である「送信メール」とともに、未送信フォルダ選択ボタン88、送達確認中フォルダ選択ボタン90、送信済フォルダ選択ボタン92が表示される。これら未送信フォルダ選択ボタン88、送達確認中フォルダ選択ボタン90又は送信済フォルダ選択ボタン92にカーソルを合わせ、決定ボタン64を押下すれば、未送信フォルダ22、送達確認中フォルダ23又は送信済フォルダ24を選択することができる。
未送信フォルダ選択ボタン88を選択すれば、既述の未送信フォルダ22(図4又は図16)中の記録内容を表示画面68に表示させることができる。また、送達確認中フォルダ選択ボタン90を選択すれば、既述の送達確認中フォルダ23(図5又は図16)中の記録内容を表示画面68に表示させることができる。また、送信済フォルダ選択ボタン92を選択すれば、既述の送信済フォルダ24(図6又は図16)中の記録内容を表示画面68に表示させることができる。これらをメール作成等に再利用することができる。
この第2の実施の形態について、その特徴事項を列挙すれば次の通りである。既述の通り、携帯電話機2に送信記録機能を追加すれば、メールの送信先として複数の宛て先が指定された場合、送達確認が完了するまで、送達確認中フォルダ23にメールが記録される。複数のメールについて、最初の送達確認が通知された際には、送達確認中フォルダ23から送信済フォルダ24にメールを複写し、送信済フォルダ24のメールに記録する。そして、送達確認が完了した宛て先については、送達確認中フォルダ23から送信済フォルダ24に移動する。即ち、送信済フォルダ24には、送達確認後の宛て先だけが記録されるので、そのメールを編集して再利用することができる。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態について、図18を参照する。図18は、メール記録確認の処理手順を示すフローチャートである。図18に示す内容は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この第3の実施の形態においても、携帯電話機2の機能部(図8)、そのハードウェア(図9)及びその外観構成(図10)を用いればよい。
このメール記録確認の処理手順は、既述の処理手順(図13、図14、図15)を用いてメール記録の後、記録されているメールを確認する処理手順であって、本開示の電子機器、メール記録方法又はメール記録プログラムの一例である。この処理手順では、図18に示すように、メール記録の後、メール記録の確認を行う(ステップS61)。このメール確認では、既述のように、初期画面から送信メール表示の機能を立ち上げ、表示画面68に送信メール(図17)を表示させる(ステップS62)。この送信メール表示からフォルダ選択を行い(ステップS63)、そのフォルダ内の表示を行う(ステップS64)。
各フォルダ22、23、24の記録内容から、既述の通り、未送信メール、送信済メール、送達確認中メール、未送達メールを確認することができる。また、そのフォルダ22、23、24の内容を表示し、メールを編集し(ステップS65)、送信先として複数の宛て先を設定し、同報メールとして編集後のメールを送信することができる(ステップS66)。
〔比較例〕
次に、比較例について、図19を参照する。図19は、メッセージ通信によるメール送信を示す図である。
この比較例では、携帯電話機102Aから送信先として複数の宛て先104として携帯電話機102B、102Cに対してメールを送信する場合を示している。この比較例は、メッセージ通信即ち、SMSセンター106を用いた同報送信である。
この比較例では、携帯電話機102Aから携帯電話機102B、102Cに送信されたSMSメールが携帯電話機102Bについては送達を完了し、携帯電話機102Cに対しては送達失敗の場合である。この場合、送達成功はSMSセンター106からの送達確認通知で知ることができ、送達失敗は同様に、送達確認通知で知ることができる。
そこで、携帯電話機102Aでは、送達確認通知を受け、送達失敗に係る宛て先リスト108を作成し、送達失敗の宛て先をグループ管理する方式がある(例えば、特開2002−290619)。このような管理方式は、送達失敗(送信失敗)に係る宛て先を失敗グループに登録するので、再送信する際に、送信先として失敗グループの宛て先を指定すれば、宛て先設定が軽減できるというものである。このような送信を失敗した宛て先が失敗グループに登録されると、再度、失敗グループを指定してメール文を再送する手順が必要となり、厄介である。
上記実施の形態では、送達確認中フォルダ23に送達確認中の宛て先及びメール本文が記録され、送信されたメール本文及び送達成功の宛て先が送信済フォルダ24に登録される。
従って、上記実施の形態によれば、上記課題が解決される。即ち、携帯電話機2に送信記録機能が追加され、メールの送信先として複数の宛て先が指定された場合、送達確認ができるまでは、送達確認中フォルダ23にメールが記録される。最初の送達確認通知がされた場合に、そのメールが送達確認中フォルダ23から送信済フォルダ24に複写され、送信済フォルダ24に記録される。そして、送達確認のできた宛て先だけを送達確認中フォルダ23から送信済フォルダ24に移動するので、送信済フォルダ24には送達確認のできた宛て先だけが記録されることになる。これにより、そのメールを編集して再利用することができる。
〔他の実施の形態〕
(1) 第1の実施の形態では、電子機器、メール記録方法及びメール記録プログラムを例示し、第2及び第3実施の形態では、携帯電話機、メール記録方法及びメール記録プログラムを例示した。本開示の電子機器、メール記録方法及びメール記録プログラムは、複数の通信先や不特定の通信先を対象とする通信機能を備えた電子機器に適用でき、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、通信機能を備えた携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)200(図20)や通信機能を備えたパーソナルコンピュータ(PC)300(図21)等の電子機器であってもよい。
PDA200は、図20に示すように、装置本体202に表示部42、表示画面68や、入力操作部40を備える。その他の構成は、第1ないし第3の実施の形態と同様の構成や機能を備えればよい。
PC300は、図21に示すように、固定側筐体部302と可動側筐体部304とをヒンジ部306で開閉可能に連結し、固定側筐体部302には入力操作部40、可動側筐体304には表示部42、表示画面68を備える。その他の構成は、第1ないし第3の実施の形態と同様の構成や機能を備えればよい。
(2) 上記実施の形態では、携帯電話機能に搭載されるメッセージ通信(例えば、SMS)について例示したが、本開示の電子機器、メール記録方法及びメール記録プログラムは、上記実施の形態に限定されるものではない。
(3) 上記実施の形態では、説明を容易にするため、メール本文と宛て先とを別個の情報として説明しているが、メール情報としてメール本文及び宛て先の双方を含む構成としてもよい。また、メール情報と電話帳とを連係させ、メール情報に電話帳にあるアドレス情報をリンクさせる構成としてもよい。この場合、送達確認中フォルダ23や、送信済フォルダ24にあるアドレス情報は、電話帳にあるアドレスに対応する情報を明示すればよい。
以上述べたように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、携帯電話機等、SMSメール等のメール送受信機能を備える電子機器に広く利用でき、有用である。
1 電子機器
2、2A、2B、2C、2D 携帯電話機
4 メール送受信部
6 送達確認部
8 メール記録部
10 記録制御部
12 送達確認中記録部
14 送達確認済記録部
20 メールフォルダ
22 未送信フォルダ
23 送達確認中フォルダ
24 送信済フォルダ
2、2A、2B、2C、2D 携帯電話機
4 メール送受信部
6 送達確認部
8 メール記録部
10 記録制御部
12 送達確認中記録部
14 送達確認済記録部
20 メールフォルダ
22 未送信フォルダ
23 送達確認中フォルダ
24 送信済フォルダ
Claims (5)
- メールの送受信機能を備える電子機器であって、
メール送信先に複数の宛て先が指定されたメールを前記宛て先に送信するメール送信部と、
前記メール送信部から送信された前記メールの送達確認通知によりその宛て先に対するメールの送達確認をする送達確認部と、
前記メール送信部で送信された送達確認中の前記メール及び前記宛て先を記録する送達確認中記録部と、
前記送達確認部で確認された送達確認後の前記メール及び前記宛て先を記録する送達確認済記録部と、
前記送達確認部が前記送達確認通知を最初に受領した際に前記メールを前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に複写するとともに、送達確認を経た宛て先を前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に移動させる記録制御部と、
を備えることを特徴とする、電子機器。
- 前記送達確認部は、前記送達確認通知をSMS(Short Message Service )センターから受けることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
- 送信前の前記メール及び前記宛て先を記録する送達前記録部を備え、前記記録制御部が送信後、前記送達前記録部から前記メール及び前記宛て先を前記送達確認中記録部に移動させることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
- メールの送受信機能を備える電子機器のメール記録方法であって、
メール送信先に複数の宛て先が指定されたメールを前記宛て先に送信するステップと、
前記メールの送達確認通知によりその宛て先に対するメールの送達確認をするステップと、
達確認中の前記メール及び前記宛て先を送達確認中記録部に記録するステップと、
送達確認後の前記メール及び前記宛て先を送達確認済記録部に記録するステップと、
前記送達確認通知を最初に受領した際に前記メールを前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に複写するとともに、送達確認を経た宛て先を前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に移動させるステップと、
を含むことを特徴とする、電子機器のメール記録方法。
- メールの送受信機能を備える電子機器のコンピュータで実行するメール記録プログラムであって、
メール送信先に複数の宛て先が指定されたメールを前記宛て先に送信する機能と、
前記メールの送達確認通知によりその宛て先に対するメールの送達確認をする機能と、
送達確認中の前記メール及び前記宛て先を送達確認中記録部に記録する機能と、
送達確認後の前記メール及び前記宛て先を送達確認済記録部に記録する機能と、
前記送達確認通知を最初に受領した際に前記メールを前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に複写するとともに、送達確認を経た宛て先を前記送達確認中記録部から前記送達確認済記録部に移動させる機能と、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、電子機器のメール記録プログラム。
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