JP5358268B2 - アクチュエータユニット、防振装置 - Google Patents

アクチュエータユニット、防振装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5358268B2
JP5358268B2 JP2009108321A JP2009108321A JP5358268B2 JP 5358268 B2 JP5358268 B2 JP 5358268B2 JP 2009108321 A JP2009108321 A JP 2009108321A JP 2009108321 A JP2009108321 A JP 2009108321A JP 5358268 B2 JP5358268 B2 JP 5358268B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
liquid chamber
elastic body
heat
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009108321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010253423A (ja
Inventor
宏 小島
哲 植木
幸大 杉本
浩治 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2009108321A priority Critical patent/JP5358268B2/ja
Publication of JP2010253423A publication Critical patent/JP2010253423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5358268B2 publication Critical patent/JP5358268B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Description

本発明は、加振手段として用いられるアクチュエータを有するアクチュエータユニット、及び、一般産業機械、自動車におけるエンジンマウント等として用いられ、エンジン等の振動発生部から車体等の振動受部へ伝達される振動を吸収及び減衰させる防振装置に関する。
車両の振動発生部となるエンジンと振動受部となる車体との間にはエンジンマウントとしての防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側への振動伝達を抑制する。このような防振装置として、能動型防振装置であるアクティブコントロールエンジンマウントが開発されている。例えば、特許文献1には、ゴム弾性体の変形に従って拡縮する主液室と、この主液室に制限通路(オリフィス)により接続された副液室とを備えた液体封入型のエンジンマウントが開示されており、主液室に面した可動板を、リニアアクチュエータを用いて加振している。
ところで、通常、リニアアクチュエータを加振手段として用いる場合、リニアアクチュエータは、防塵、防水性の確保のため、収容部材内に収容されて使用されている。この収容部材は、製造、組み立ての容易性の観点から、樹脂製とする場合がある。さらに、樹脂製とすることにより、容器内外での電気接続を行う場合、電気的接続用の部品(導線、コネクタなど)を、樹脂に埋め込んで容器の内外に露出させつつ一体成形することができる。したがって、電気的接続用の部品と収容部材とのシール性を確保して容器内の防塵・防水性を容易に確保することができるという利点も有している。この場合、樹脂の熱伝導率は金属よりも小さいため、積極的に放熱を行って収容部材内の温度上昇を抑制する必要がある。
特開2007−56915号
本発明は、上記事実を考慮して成されたものであり、アクチュエータの収容された樹脂製の収容部材の内部の温度上昇を抑制可能な、アクチュエータユニット、及び、このアクチュエータユニットを備えた防振装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係るアクチュエータユニットは、軸部材、及び、前記軸部材の軸方向中間部に固定され前記軸部材の径方向外側に張り出した張出部、を有し、前記軸方向に往復運動可能とされた可動子と、前記可動子の外周を囲むように配置され、磁性体で構成されるヨーク部、励磁用コイル有するコイル部材、及び、前記張出部を径方向に挟んで対向配置された永久磁石対を含んで構成された固定子と、前記可動子及び固定子を内部に構成された収容空間に収容する樹脂製の収容部材と、前記固定子に密着された密着面を有し、前記収容部材の外側に延出されて外部へ放熱する前記収容部材よりも熱伝導率の高い放熱部材と、を備えている。
本発明のアクチュエータユニットは、軸方向に往復運動する可動子が、軸部材の径方向外側に張り出した張出部を有している。張出部は、軸部材の中間部に固定され、可動子と共に軸方向に往復運動する。可動子及び固定子は、収容部材の内部に構成された収容空間に収容されている。固定子には放熱部材の密着面が密着され、放熱部材が収容部材の外側に延出されて外部へ放熱している。
ここで、放熱部材は、1つの部材で収容部材の外側に延出されていてもよいし、固定子に密着されている部材と収容部材の外側に延出されている部材とが別部材であっともよい。
本発明によれば、収容部材が樹脂製とされているので、製造、組み立ての容易性、及び、容器内外での電気接続を確保しつつ容器内の防塵・防水性を確保することができる。そして、放熱部材が収容部材の外側に延出されているので、放熱部材を介して固定子での発熱を外部へ放熱させることができ、収容空間内の温度上昇を抑制することができる。
請求項2に係るアクチュエータユニットは、前記収容部材が筒状とされ、前記放熱部材が前記収容部材の開口側で径方向外側へ延出されて外部へ放熱すること、を特徴とする。
このように、収容部材を筒状として筒内中空を収容空間とした場合には、放熱部材を収容部材の開口側で径方向外側へ延出して、外部へ放熱することができる。
請求項3に係るアクチュエータユニットは、前記放熱部材が、前記収容空間に圧入され前記収容部材に固定されていること、を特徴とする
このように、圧入により、放熱部材を収容部材に固定することができる。
請求項4に係るアクチュエータユニットは、前記放熱部材が、前記コイル部と密着されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、コイル部材からの発熱を効果的に伝達して、外部への放熱を行うことができる。
請求項5に係る防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材とを連結し、振動発生部からの振動入力により変形する弾性体と、液体が封入されると共に前記弾性体の変形により拡縮する主液室を前記弾性体との間に構成する可動板と、前記可動板を挟んで前記主液室と逆側に配置され、振動発生部及び振動受部の一方に前記収容部材が固定されると共に、前記可動子の軸部材が前記可動板に連結されて前記可動板を加振する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアクチュエータユニットと、を備えている。
本発明の防振装置では、アクチュエータを収容する収容部材が樹脂製とされているので、製造、組み立ての容易性、及び、容器内外での電気接続を確保しつつ容器内の防塵・防水性を確保することができる。そして、放熱部材が収容部材の外側に延出されているので、放熱部材を介して固定子での発熱を外部へ放熱させることができ、収容空間内の温度上昇を抑制することができる。
請求項6に係る防振装置は、少なくとも一部がダイヤフラムによって構成されて液圧変化に応じて拡縮する副液室と、前記主液室と前記副液室とを連通させる制限通路と、を備えている。
上記のように、副液室、制限通路を設けることにより、主液室と副液室との間で液体を流通させて、制限通路内での液柱共振等により、効果的に制振効果及び防振効果を得ることができる。
請求項7に係る防振装置は、前記副液室が、前記弾性体を挟んで前記主液室と逆側に構成され、隔壁の一部が前記弾性体で構成されていること、を特徴とする。
上記のように、副液室を、弾性体を挟んで主液室と逆側に設けることにより、弾性体の一部を副液室の隔壁として用いることができる。
以上説明したように本発明のアクチュエータユニットによれば、アクチュエータの収容された樹脂製の収容部材の内部の温度上昇を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータユニットの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す図1から90度回転させた側断面図である。 本発明の実施形態に係るアクチュエータユニットの構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る防振装置の構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係るアクチュエータユニットの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態の変形例に係るアクチュエータユニットの構成を示す側断面図である。
以下、本発明に係るアクチュエータ、および、防振装置の実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2には本発明の実施形態に係る防振装置10が示されている。この防振装置10は、自動車における振動発生部であるエンジンを振動受部である車体へ支持するエンジンマウントとして適用されるものである。なお、図中の符号Sは装置の軸心を示し、この軸心に沿った方向を装置の軸方向Sとして以下の説明を行う。
図1に示されるように、防振装置10は、エンジン側に取り付けられる第1取付部材12、後述する脚部材96を介して車体側に取り付けられる第2取付部材20、第1取付部材12と第2取付部材20とを連結するゴム弾性体16を備えている。
第2取付部材20は、外筒22、及び、中間筒24を含んで構成されている。外筒22は、略円筒形状の円筒部22A、円筒部22Aの一端から径方向外側に延出されたフランジ部22B、及び、円筒部22Aの他端側で中間筒24の端部や後述する封止板40などをかしめて固定するカシメ部22Cを有している。外筒22は、後述する樹脂製のブラケット82よりも熱伝導率が大きいものとされている。外筒22の材料としては、樹脂よりも熱伝導率の大きい金属を好適に用いることができる。
中間筒24は、円筒部22Aよりも小径の略円筒形状とされ、外筒22の径方向内側に同軸的に配置されている。中間筒24の一端側は、僅かに径方向外側へ湾曲した湾曲部24Aとされ、他端側は、径方向外側に段付きで屈曲された段付フランジ部24Bとされている。外筒22のフランジ部22Bには、リバウンドストッパ金具13との連結用のボルト穴22Hが穿孔されている。
図1に示すように、防振装置10の上部外側には、リバウンドストッパ金具13が配置されている。リバウンドストッパ金具13は、略U字状に湾曲された頂部の内側にゴム材13Aが接着されており、取付部13Bでボルト13C及びナット13Dにより第2取付部材20へ固定されている。なお、リバウンドストッパ金具13については、図1以外の図面では、図示を省略している。
第2取付部材20は、後述する脚部材96を介して、車体(不図示)に連結される。
第1取付部材12は、外径が第2取付部材20の内径よりも小径の略円柱状とされ、第2取付部材20と同軸的に、かつ、軸方向Sで第2取付部材20よりも外側に突出して配置されている。第1取付部材12の2取付部材20側は、先端に向かって小径となるような略テーパー形状とされている。第1取付部材12の第2取付部材20と逆側は、リバウンドストッパ金具13のゴム材13Aと対向配置されている。第1取付部材12は、不図示の取付部によってエンジン(不図示)と連結されている。
ゴム弾性体16は、第1取付部材12の小径側先端外周に加硫接着されると共に、中間筒24の湾曲部24A側の内周に湾曲部24Aの外周側をも覆うように加硫接着されており、第1取付部材12と中間筒24とを弾性的に連結している。ゴム弾性体16の下面(第2取付部材20側の面)には、凹部16Aが構成されている。ゴム弾性体16には、第1取付部材12の外周面を覆う薄肉の上部膜17が一体的に構成されている。また、ゴム弾性体16には、中間筒24の段付フランジ部24B側に延びて中間筒24の内周面を覆う薄肉の下部膜18が一体的に構成されている。
外筒22の円筒部22A内側には、ダイヤフラム30が加硫接着されている。ダイヤフラム30は、薄肉のゴム膜で構成されており、略円筒状とされている。ダイヤフラム30の円筒の一端は、径方向内側へ湾曲して縮径されリング34に加硫接着されている。リング34は、上部膜17を介して第1取付部材12に外嵌されている。ダイヤフラム30の円筒の他端は、外筒22のカシメ部22C側へ延出され円筒部22Aの内周面を覆う被覆膜32を構成している。
第2取付部材20の第1取付部材12と逆側には、封止板40が配置されている。ゴム弾性体16の凹部16A、中間筒24、及び封止板40により囲まれて、主液室36が構成されている。ゴム弾性体16とダイヤフラム30の間には、環状に副液室38が構成されている。外筒22と中間筒24との間には、オリフィス通路26が構成されている。オリフィス通路26は、一端が主液室36と連通され、他端が副液室38と連通されており、オリフィス通路26によって、主液室36と副液室38とが連通されている。主液室36、副液室38、及び、オリフィス通路26には、液体が充填されている。
エンジンに連結された第1取付部材12側から軸方向Sの振動が入力されると、ゴム弾性体16が弾性変形し、この弾性変形に伴って主液室36の内容積が拡縮する。これにより、エンジンから入力される振動のうち比較的低い周波数域の振動、例えばシェイク振動等の入力時には、主液室36と副液室38との圧力差により主液室36内に封入された液体と副液室38内に封入された液体がオリフィス通路26を通して相互に流通し、オリフィス通路26内での液柱共振作用等により、制振効果及び防振効果を得ることができる。オリフィス通路26は、その路長や断面積が、エンジンシェイク等の低周波大振幅振動の周波数域で制振効果が有効に発揮されるように設定されている。
封止板40は、円板状とされ、外周板部42、可動板44、及び、外周板部42と可動板44とを連結する環状のゴム部46を含んで構成されている。外周板部42は、後述する樹脂製のブラケット82よりも熱伝導率が大きいものとされている。外周板部42の材料としては、プレス鋼板(SPCC、SPHC)、アルミプレス材(A1000、A6000)などの金属を好適に用いることができる。外周板部42は外周端が下側に屈曲され、中間筒24の段付フランジ部24B等と共にカシメられ、外周板部42の下側に屈曲された外面と外筒22の内面と密着されて固定されている。可動板44には、後述するアクチュエータ50の軸部材54を挿入して連結する連結凹部44Aが構成されている。可動板44は、ゴム部46により、弾性的に外周板部42に支持されている。
封止板40の主液室36と逆側には、アクチュエータ50が配置されている。アクチュエータ50は、図3〜5にも示すように、軸方向Sに往復運動する可動子52、および、可動子52を支持する固定子60を備えている。本実施形態のアクチュエータ50は、例えば、特開2004−343964号に開示されたリニアアクチュエータと同様の原理により作動する。
可動子52は、軸状の軸部材54、及び、円板状の張出部56、58を備えている。軸部材54は、軸方向Sに沿って配置され、一端部54Aが可動板44の連結凹部44Aに連結されている。張出部56、58は、軸部材54と同軸的に、互いに離間して、軸部材54の中間部に固定されている。張出部56、58は、電磁鋼板等の磁性金属である複数の金属板が積層されて構成されている。
固定子60は、可動子52の外周を囲むように配置され、ヨーク部62、コイル部64、及び、磁極部67を備えている。
ヨーク部62は、環状とされ、中空部62Aが構成されている。可動子52は、中空部62Aの中央に挿通されている。ヨーク部62は、電磁鋼板等の磁性金属よりなる複数の環状の金属板を積層して構成されている。ヨーク部62には、各々対向する位置から径方向内側へ突出する凸部63A、63Bが形成されている。凸部63A、63Bの先端(内端)部は、張出部56、58に沿った弧状とされており、永久磁石が固定されて、磁極部67が構成されている。
図2、図3に示すように、凸部63A、63Bの張出部56に対向する位置には、軸方向Sに並ぶ2組の永久磁石65A、65Bが固定されている。2組の永久磁石65A、65Bは、磁極が互いにNS交互の異極をなすように配置されている。また、凸部63A、63Bの、2組の永久磁石65A、65Bの下側(封止板40から遠い側)には、軸方向Sに並ぶ2組の永久磁石66A、66Bが固定されている。2組の永久磁石66A、66Bは、磁極が互いにNS交互の異極をなすように、また、隣り合う永久磁石65Bと永久磁石66Aの磁極も互いにNS交互の異極をなすように配置されている。すなわち、磁極部67には、磁極が互いにNS交互の異極をなすように、4組の永久磁石65A、65B、66A、66Bが、軸方向Sに配置されている。
なお、永久磁石65Aの上端から永久磁石65Bの下端までの長さは、張出部56の上下方向(軸方向S)の長さよりも長くなっている。また、永久磁石66Aの上端から永久磁石66Bの下端までの長さも、張出部58の上下方向(軸方向S)の長さよりも長くなっている。
ヨーク部62の軸方向Sの上端(封止板40側)には、放熱部材70が固定されている。放熱部材70は、円筒状の円筒部71、円筒部71の一端側で径方向外側に延出されたフランジ部72、及び、円筒部71の他端側で底面を構成する底部73を備え、これらが一体的に構成されている。底部73は円板状とされ、中央に四角形状の開口73Aが構成されている。
放熱部材70は、後述する樹脂製のブラケット82よりも熱伝導率が大きいものとされている。放熱部材70の材料としては、樹脂よりも熱伝導率の大きい金属を好適に用いることができる。
放熱部材70は、底部73の下面がヨーク部62の上面に密着され、底部73に穿孔された止穴73Hにピン76、77が挿入されて、ヨーク部62に固定されている。円筒部71の外径は、後述するブラケット82の内径とほぼ同径とされ、ブラケット82に圧入されている。この圧入により、放熱部材70を介して固定子60がブラケット82との間で位置決めされつつ、ブラケット82に固定される。
可動子52は、上下一対の板バネ90、90を介して、固定子60に対して軸方向Sに往復動可能に弾性支持されている。板バネ90、90は、中央リング部93及び一対の外周環状部94、94を備えている。中央リング部93は、軸部材54に構成された支持溝54Mに係合されて支持されている。一対の外周環状部94、94は、中央リング部93から延びて後述するコイル部材64を各々迂回する角形の変形リング状とされている。上側の外周環状部94は、放熱部材70と軸方向Sに所定間隔離間されるように、ピン77の溝77Mに取り付けられている。下側の外周環状部94は、ヨーク部62の下面と軸方向Sに所定間隔離間されるように、ピン77に取り付けられている。
ヨーク部62の中空部62Aには、コイル部材64が配置されている。コイル部材64は、ヨーク部62の凸部63A、63Bの各々の周りにコイルが巻き回されて外側が絶縁部材で覆われた、一対のコイル部78A、78Bを有している。一対のコイル部78A、78Bは、コイル部78A、78Bのコイルの導線が連結された連結部79で連結されている。連結部79についても、絶縁部材で覆われている。図4にも示すように、連結部79は伝熱シート81で覆われている。伝熱シート81としては、ブラケット82よりも熱伝導率の高い部材が用いられており、伝熱シート81としては、シリコーンゲルシート、グラファイトシートなどを用いることができる。伝熱シート81は、開口73Aを構成する端面と密着されている。
コイル部78A、78Bは、4組の永久磁石65A、65B、66A、66Bが各々向き合う方向に磁束を発生可能に構成されている。コイル部78Aには、コネクタ80が形成されており、コネクタ80を介してコイルへの通電が行われる。コネクタ80は、後述するブラケット82に構成された外部接続部89と接続されている。
アクチュエータ50は、樹脂製のブラケット82に収納されている。ブラケット82は、有底円筒形状とされ、円筒状の円筒部84、円筒部84の一端側を閉鎖する底部86、及び、円筒部84の他端側の開口で径方向外側へ延出するフランジ部88を備えている。円筒部84内の中空で収容空間Rが構成されている。ブラケット82は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂で構成することができる。
また、ブラケット82には外部接続部89が構成されている。外部接続部89は、ブラケット82の樹脂内に埋設されて収納空間Rに連通されている。外部接続部89の収納空間R側は、コネクタ80と接続されている。
ブラケット82内の収容空間Rのフランジ部88側には、放熱部材70が底部73側から圧入されている。また、放熱部材70のフランジ部72がブラケット82のフランジ部88上に配置されている。底部86の軸部材54に対応する位置には、ストッパゴム92が設けられている。フランジ部72がフランジ部88上に当接されることにより、放熱部材70を介して固定子60がブラケット82との間で軸方向Sの位置決めがなされている。
アクチュエータ50は、コイル部78A、78Bに交流電流が通電されることにより、コイル部78A、78Bの磁力と磁極部67の磁力とが作用し合って可動子52に上下方向への力を交互に作用させる。これにより、板バネ90に支持された可動子52が、軸方向Sに往復運動する。
ブラケット82は、脚部材96内に収納されている。脚部材96は、円筒状の円筒部96A、円筒部96Aの下端から下側へ向かって大径となるテーパー状の脚部96B、及び、円筒部96Aの上端から径方向外側へ延出するフランジ部96Cを備えている。フランジ部96C上にフランジ部88が配置され、その上に、フランジ部72、外周板部42、段付フランジ部24Bが順に重ねられて互いに密着され、これらが、カシメ部22Cに挟み込まれて加締め固定される。脚部材96は、脚部96Bの円筒部96Aと逆側が不図示のボルトにより車体側に連結される。
なお、本実施形態では、伝熱シート81、放熱部材70、外周板部42、及び、外筒22により、固定子60に密着されると共に外部へ延出されて放熱を行うための放熱部材が構成されている。
上記構成の防振装置10では、振動発生部(エンジン)からの振動に応じてアクチュエータ50を往復運動させ、可動板44を加振することにより、振動発生部からの振動を吸収し、振動受部(車体)側への振動伝達が抑制されている。
本実施形態では、放熱部材70の底部73がヨーク部62に密着固定され、フランジ部72が外周板部42に密着され、外周板部42が外筒22に密着固定されているので、ヨーク部62の熱を、いずれもブラケット82よりも熱伝導率の高い、放熱部材70、外周板部42、及び、外筒22を経て外部へ放出させることができる。
また、本実施形態では、コイル部材64の連結部79を伝熱シート81で覆って、放熱部材70と連結部79とを密着させているので、より効果的に放熱部材70へ熱を伝達して外部へ放熱することができる。
なお、本実施形態では、伝熱シート81を設けたが、図5〜7に示すように、ヨーク部62の凸部63A、63Bの周りに伝熱シート81を配置してもよい。この場合には、コイル部78A、78Bの内周面が伝熱シート81の外面に密着し、伝熱シート81を介してコイル部78A、78Bの熱がヨーク部62、放熱部材70へと伝達されて効果的に放熱を行うことができる。
また、本実施形態では、伝熱シート81を設けた例について説明したが、伝熱シート81は、本発明の必須要件ではない。特に、伝熱シート81を設けることにより、コイル部材64と放熱部材70、ヨーク部62とを密着させて、より効果的に放熱を行うことができる。
10 防振装置
12 第1取付部材
16 ゴム弾性体
20 第2取付部材
22 外筒
24 中間筒
26 オリフィス通路
30 ダイヤフラム
36 主液室
38 副液室
40 封止板
42 外周板部
44 可動板
46 ゴム部
50 アクチュエータ
52 可動子
54 軸部材
56 張出部
58 張出部
60 固定子
62 ヨーク部
67 磁極部
70 放熱部材
78A コイル部
78B コイル部
82 ブラケット
90 板バネ
S 軸方向

Claims (7)

  1. 軸部材、及び、前記軸部材の軸方向中間部に固定され前記軸部材の径方向外側に張り出した張出部、を有し、前記軸方向に往復運動可能とされた可動子と、
    前記可動子の外周を囲むように配置され、磁性体で構成されるヨーク部、励磁用コイルを有するコイル部材、及び、前記張出部を径方向に挟んで対向配置された永久磁石対を含んで構成された固定子と、
    前記可動子及び固定子を内部に構成された収容空間に収容する樹脂製の収容部材と、
    前記固定子に密着された密着面を有し、前記収容部材及び前記ヨーク部の双方に固定され、前記収容部材の外側に延出されて外部へ放熱する前記収容部材よりも熱伝導率の高い放熱部材と、
    を備えた、アクチュエータユニット。
  2. 前記収容部材は有底筒状とされ、前記放熱部材が前記収容部材の開口側で径方向外側へ延出されて外部へ放熱すること、を特徴とする請求項1に記載のアクチュエータユニット。
  3. 前記放熱部材は、前記収容空間に圧入され前記収容部材に固定されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクチュエータユニット。
  4. 前記放熱部材は、前記コイル部材と密着されていること、を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のアクチュエータユニット。
  5. 振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
    振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
    前記第1の取付部材と前記第2の取付部材とを連結し、振動発生部からの振動入力により変形する弾性体と、
    液体が封入されると共に前記弾性体の変形により拡縮する主液室を前記弾性体との間に構成する可動板と、
    前記可動板を挟んで前記主液室と逆側に配置され、振動発生部及び振動受部の一方に前記収容部材が固定されると共に、前記可動子の軸部材が前記可動板に連結されて前記可動板を加振する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアクチュエータユニットと、
    を備えた防振装置。
  6. 少なくとも一部がダイヤフラムによって構成されて液圧変化に応じて拡縮する副液室と、
    前記主液室と前記副液室とを連通させる制限通路と、
    を備えた請求項5に記載の防振装置。
  7. 前記副液室は、前記弾性体を挟んで前記主液室と逆側に構成され、隔壁の一部が前記弾性体で構成されていること、を特徴とする請求項6に記載の防振装置。
JP2009108321A 2009-04-27 2009-04-27 アクチュエータユニット、防振装置 Active JP5358268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009108321A JP5358268B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 アクチュエータユニット、防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009108321A JP5358268B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 アクチュエータユニット、防振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010253423A JP2010253423A (ja) 2010-11-11
JP5358268B2 true JP5358268B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=43314981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009108321A Active JP5358268B2 (ja) 2009-04-27 2009-04-27 アクチュエータユニット、防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5358268B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0454845A (ja) * 1990-06-20 1992-02-21 Mitsubishi Electric Corp 小型電動機
JP2007218418A (ja) * 2005-07-19 2007-08-30 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 能動型液封入式防振装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010253423A (ja) 2010-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10151370B2 (en) Electromagnetic actuator, active vibration-control device and active vibration-damping device
JP4640270B2 (ja) 能動型制振器
US6588737B2 (en) Fluid-filled active vibration damping device and method of producing the same
JP2008061423A (ja) 能動型制振器
JP2007218418A (ja) 能動型液封入式防振装置
JP5226599B2 (ja) 防振装置
JP5358268B2 (ja) アクチュエータユニット、防振装置
JP6442341B2 (ja) 防振装置
JP5307618B2 (ja) 防振装置
JP5379706B2 (ja) 能動型防振装置及びその製造方法
JP5837398B2 (ja) 電磁式アクチュエータとそれを用いた能動型制振器
JP2006308054A (ja) 防振用アクチュエータおよびそれを用いた能動型防振装置
JP6644632B2 (ja) 電磁式アクチュエータおよび能動型制振装置と能動型防振装置
JP2010253422A (ja) アクチュエータユニット、防振装置
JP5237182B2 (ja) 防振装置
JP2018053945A (ja) 防振装置
JP2005155899A (ja) 能動型液封入式防振装置
JP2010255787A (ja) 防振装置
JP2011128454A (ja) レンズ保持装置
JP5379705B2 (ja) 能動型防振装置
JP2006180601A (ja) 電磁式アクチュエータと該電磁式アクチュエータを用いた能動型制振器および能動型防振用マウント
JP5237202B2 (ja) アクチュエータ、防振装置
JP2008240841A (ja) 防振装置
WO2013191019A1 (ja) 車両用防振装置
JP5615592B2 (ja) 防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5358268

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250