JP2011128454A - レンズ保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化に適したレンズ保持装置を提供する。
【解決手段】外周側にコイルが取り付けられており、内周側にレンズを保持するレンズホルダ30と、前記レンズホルダの外周側に配置されており、4隅にマグネットが設置されるベース48と、前記レンズホルダと前記ベースとを相対移動可能に連結するスプリングと、前記レンズホルダに接続されるボトムキャップ12と、を有し、前記スプリングは、前記レンズホルダに取り付けられる内周側取付部と、前記ベースに取り付けられる外周側取付部と、前記内周側取付部と前記外周側取付部とを連結するように一体に形成されて光軸方向に弾性変形可能な連結部と、を有し、前記レンズホルダは、光軸方向出射側に向かって突出しており、前記内周取付部がカシメ止めされるホルダ凸部を有し、前記ベースは、前記外周側取付部および前記接続部がカシメ止めされるベース凸部を有するレンズ保持装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、たとえば携帯電話のカメラモジュールなどに好適に用いられるレンズ保持装置に関する。
携帯電話のカメラモジュール等に好適に用いられるレンズ保持装置では、略矩形形状のベースに、レンズ保持装置を構成する各部品を配置するものが知られている(特許文献1参照)。
近年、携帯電話の小型化と、これに搭載されるカメラモジュールの高性能化に伴い、より径の大きいレンズをコンパクトに収納できるレンズ保持装置が求められている。
特開2004−280031号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、小型化に適したレンズ保持装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るレンズ保持装置は、
外周側にコイルが取り付けられており、内周側にレンズを保持するレンズホルダと、
前記レンズホルダの外周側に配置されており、光軸方向からみて略矩形の額縁形状を有しており、4隅にマグネットが位置するベースと、
前記レンズホルダおよび前記ベースに対して光軸方向出射側に配置されており、前記レンズホルダと前記ベースとを相対移動可能に連結するスプリングと、
前記スプリングの光軸方向出射側に配置されており、前記ベースに接続される接続部を有するボトムキャップと、を有し、
前記スプリングは、前記レンズホルダに取り付けられる内周側取付部と、前記ベースに取り付けられる外周側取付部と、前記内周側取付部と前記外周側取付部とを連結するように一体に形成されて光軸方向に弾性変形可能な連結部と、を有し、
前記レンズホルダは、光軸方向出射側に向かって突出しており、前記内周取付部がカシメ止めされるホルダ凸部を有し、
前記ベースは、当該ベースの4隅に位置しており、光軸方向出射側に向かって突出しており、前記外周側取付部および前記接続部がカシメ止めされるベース凸部を有する。
本発明に係るレンズ保持装置では、スプリングがカシメ止めされるベース凸部およびホルダ凸部が、光軸方向出射側に向かって突出しているため、スプリングは、ベースおよびレンズホルダに対して光軸方向出射側からカシメ止めされる。したがって、本発明に係るレンズ保持装置は、コイルに対向するように配置するマグネットを、ベースの4隅に配置することができる。もし、ベースの4隅に、光軸方向入射側に突出する突起が形成されている場合は、当該突起が邪魔になり、マグネットをベースの4隅に配置することが難しい。また、突起を避けつつ、マグネットをベースの4隅に配置しようとすると、レンズ保持装置の光軸方向の長さが大きくなってしまう。
しかし、本発明に係るレンズ保持装置は、スプリングを光軸方向出射側からカシメ止めしているため、マグネットを、ベースの4隅にコンパクトに配置することができる。これにより、本発明に係るレンズ保持装置は、マグネット、ベース凸部および外周側取付部を、これらが光軸方向からみてベースの4隅に集中するように、配置できる。マグネット等をベースの4隅に集中させて配置することにより、本発明に係るレンズ保持装置は、全体の大きさをコンパクトに保ちつつ、レンズホルダに保持されるレンズの径を大きくすることができる。
また、Bスプリングは、熱カシメによってベースおよびレンズホルダに取り付けられるため、本発明に係るレンズ保持装置は、組み立て作業性に優れている。さらに、ベース凸部には、外周側取付部と接続部の両方がまとめてカシメ止めされるため、本発明に係るレンズ保持装置は、組立に要する工程が少ない。
また、例えば、前記ボトムキャップは、前記レンズホルダを光軸方向入射側に向かって押す接触面を有していても良い。
このような接触面を有するレンズ保持装置では、コイルが通電されていない状態において、レンズホルダが、スプリングによって、ボトムキャップに向かって押し付けられる。したがって、このような接触面を有するレンズ保持装置は、通電していない状態において、レンズホルダ等が外部からの衝撃等によって移動して、周辺の部材と衝突し、破損することを防止できる。
また、例えば、前記レンズホルダは、光軸方向でみて前記ベースの4隅に対応するように配置される4つの前記ホルダ凸部を有していてもよい。ホルダ凸部を、ベースの4隅に対応するように配置することによって、レンズ保持装置は、全体の大きさをコンパクトに保ちつつ、レンズホルダに保持されるレンズの径をさらに大きくすることができる。
また、例えば、本発明に係るレンズ保持装置は、
前記マグネットの磁束を集束させるヨークを有してもよく、
前記ヨークは、光軸方向入射側に向かって突出するように前記ベースの4隅に形成された柱部と、前記マグネットとの間を通過するリング状の枠部を有していても良い。
このようなヨークを有するレンズ保持装置は、全体をコンパクトに保ちつつ、コイルを通過する磁束密度を向上させることができるため、小型化に適している。
図1は本発明の一実施形態に係るレンズ保持装置の斜視図である。 図2は図1に示すレンズ保持装置の分解斜視図である。 図3は、図1に示すレンズ保持装置に含まれるレンズホルダの光軸方向入射側の構造を示す斜視図である。 図4は、図1に示すレンズ保持装置に含まれるレンズホルダの光軸方向出射側の構造を示す斜視図である。 図5は、図1に示すレンズ保持装置に含まれるボトムキャップの構造を示す斜視図である。 図6は、図1に示すレンズ保持装置に含まれるベースの光軸方向入射側の構造を示す斜視図である。 図7は、図1に示すレンズ保持装置に含まれるベースの光軸方向出射側の構造を示す斜視図である。 図8は、図1に示すレンズ保持装置に含まれるBスプリングの平面図である。 図9は、図1に示すレンズ保持装置の模式断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るレンズ保持装置10の斜視図である。本実施形態に係るレンズ保持装置10の外形状は、略直方体である。レンズ保持装置10は、レンズホルダ30を含む。レンズホルダ30は、無底の筒状の外形状を有しており、内周側に、図示省略してある光学レンズを保持する。
レンズ保持装置10は、光学レンズの光軸Z方向に、光を通過させる。すなわち、レンズ保持装置10は、光軸Zに沿って、フロントキャップ80側から入射した光を、ボトムキャップ12側から出射する。例えばレンズ保持装置10がカメラモジュール等に用いられる場合には、レンズ保持装置10から出射された光は、不図示の撮像素子に入射される。本実施形態に係るレンズ保持装置10の説明においては、光軸Z方向に沿ってボトムキャップ12側を光軸方向出射側、光軸Z方向に沿ってフロントキャップ80側を光軸方向入射側とする。
図2は、図1に示すレンズ保持装置10の分解斜視図である。レンズ保持装置10は、ボトムキャップ12、Bスプリング20、レンズホルダ30、ベース48を含む。また、レンズ保持装置10は、コイル40、マグネット58、ヨーク62、Fスプリング70、フロントキャップ80等をさらに含む。
レンズホルダ30は、Fスプリング70とBスプリング20によって、ベース48およびベース48に固定される他の部材に対して、光軸Z方向に沿って相対移動自在に保持される。図3は、レンズホルダ30の光軸方向入射側の構造を示す斜視図であり、図4は、レンズホルダ30の光軸方向出射側の構造を示す斜視図である。レンズホルダ30の光軸方向入射側の端部には、入射側スプリング配置面32が形成されている。入射側スプリング配置面32には、図2に示すFスプリング70の内周側取付部F74(図2)が取り付けられる。
図4に示すように、レンズホルダ30の光軸方向出射側の端部には、出射側スプリング配置面34が形成されている。出射側スプリング配置面34には、図2に示すBスプリング20の内周側取付部B24(図8)が設置される。すなわち、レンズホルダ30は、4つのホルダ凸部36を有する。ホルダ凸部36は、出射側スプリング配置面34から、光軸方向出射側に向かって突出している。Bスプリング20の内周側取付部B24(図8)は、ホルダ凸部36にカシメ止めされる。
レンズホルダ30の外周側にはコイル設置面38が形成されている。コイル設置面38には、図2に示すコイル40が取り付けられる。コイル40には、不図示の駆動回路から、Bスプリング20を介して電流が供給される。また、図2に示すように、コイル40の周辺には、マグネット58が配置されている。そのため、レンズ保持装置10は、コイル40を流れる電流を制御することによって、レンズホルダ30を光軸Z方向に沿って移動させるための駆動力を発生させることができる。
図1に示すように、ベース48は、レンズホルダ30の外周側に配置されている。図6は、ベース48の光軸方向入射側の構造を示す斜視図であり、図7は、ベース48の光軸方向出射側の構造を示す斜視図である。図6および図7に示すように、ベース48は、光軸Z方向からみて略矩形の額縁形状を有している。本実施形態に係るベース48は、額縁形状のベース枠部50と、4つの柱部52と、4つのベース凸部54を有する。
ベース枠部50は、光軸方向入射側の表面であるベース枠部入射側面50aと、光軸方向出射側の表面であるベース枠部出射側面50bとを有する。図6に示すように、柱部52は、ベース48の4隅に形成されている。柱部52は、ベース枠部入射側面50aから、光軸方向入射側に向かって突出するように形成されている。
また、ベース48の4隅には、図2に示すマグネット58が位置する。本実施形態において、4つのマグネット58は、ヨーク62におけるヨーク外枠部64の内周側に固定されている。ただし、マグネット58を固定する部材は特に限定されず、例えば、マグネット58は、ベース48のベース枠部入射側面50a(図6)に固定されてもよい。本実施形態において、4つのマグネット58(図2)は、ヨーク62の4隅に固定されることによって、図6に示すベース48の4隅に対応する位置であって、ベース枠部50の光軸方向入射側に配置される。すなわち、4つのマグネット58は、ベース48における4つの各柱部52(図6)に隣接するように配置される。また、マグネット58は、柱部52より光軸Z寄り(内周側)に配置される。
図7に示すように、ベース凸部54は、ベース48の4隅に形成されている。ベース凸部54は、ベース枠部出射側面50bから、光軸方向出射側に向かって突出するように形成されている。また、ベース凸部54には、Bスプリング20の外周側取付部B22(図8)と、ボトムキャップ12の接続部14(図5)がカシメ止めされる。
図2に示すように、レンズホルダ30およびベース48に対して光軸方向出射側には、Bスプリング20が配置される。Bスプリング20は、レンズホルダ30と、ベース48とを相対移動可能に連結する。
図8は、図2に示すBスプリング20の平面図である。本実施形態に係るBスプリング20は、電気的に互いに絶縁されている2つの部分によって構成されている。電気的に絶縁されている一方の部分20aは、レンズホルダ30に固定されるコイル40の一方の端部に電気的に接続される。それに対して、Bスプリング20のうち、他方の一方20bは、コイル40の他方の端部に電気的に接続される。
Bスプリング20は、4つの内周側取付部B24と、4つの外周側取付部B22と、4つの連結部B26とを有する。4つの内周側取付部B24には貫通孔が形成されている。内周側取付部B24は、ホルダ凸部36(図4)にカシメ止めされることによって、レンズホルダ30に取り付けられる。したがって、Bスプリング20の内周側取付部B24は、レンズホルダ30の出射側スプリング配置面34(図4)に配置される。
Bスプリング20における4つの外周側取付部B22には、貫通孔が形成されている。外周側取付部B22は、ベース凸部54(図7)にカシメ止めされることによって、ベース48に取り付けられる。したがって、Bスプリング20の外周側取付部B22は、ベース枠部50のベース枠部出射側面50bに設置される。なお、外周側取付部B22は、ボトムキャップ12の接続部14と共に、ベース凸部54(図7)にカシメ止めされる。
Bスプリング20における4つの連結部B26は、外周側取付部B22および内周側取付部B24と一体に形成されており、外周側取付部B22と内周側取付部B24とを連結する。連結部B26は、外周側取付部B22と内周側取付部B24との間を蛇行する形状を有しており、光軸方向に弾性変形可能である。連結部B26が光軸方向に弾性変形するため、Bスプリング20は、レンズホルダ30と、ベース48とを相対移動可能に連結できる。なお連結部B26は、図8に示すように、2つの連結部B26が互いに接続されていてもよく、互いに接続されている2つの連結部B26同士は、略対称な形状を有していても良い。連結部B26を図8に示すような形状とすることによって、レンズホルダ30の回転を防止することができる。
外周側取付部B22は、ベース凸部54にカシメ止めされるため、光軸方向でみてベース48の4隅に対応するように配置される。また、本実施形態において、内周側取付部B24は、外周側取付部B22より内周側の位置であって、外周側取付部B22に近接する位置に配置されている。したがって、内周側取付部B24がカシメ止めされるホルダ凸部36(図4)も、外周側取付部B22と同様に、光軸方向でみてベース48の4隅に対応するように配置される。
図2に示すように、Bスプリング20の光軸方向出射側には、ボトムキャップ12が配置される。図5は、図2に示すボトムキャップ12の拡大斜視図である。ボトムキャップ12は、ベース48に接続される接続部14を有する。接続部14は、ボトムキャップ12の4隅に形成されており、接続部14には貫通孔が形成されている。
接続部14は、外周側取付部B22(図8)と共に、ベース48のベース凸部54にカシメ止めされる。ベース48に、Bスプリング20およびボトムキャップ12を取り付ける際、ベース凸部54には、外周側取付部B22の貫通孔が挿通された後、接続部14の貫通孔が挿通される。
図5に示すように、ボトムキャップ12は、光軸方向入射側の端面である接触面16を有する。接触面16は、コイル40が非通電状態である時に、レンズホルダ30の一部と接触し、レンズホルダ30を光軸方向入射側に向かって押している。
ここで、図8に示すように、本実施形態に係るBスプリング20において、内周側取付部B24と外周側取付部B22とは、無負荷状態において同一平面内に位置する。しかし、ボトムキャップ12の接触面16は、レンズホルダ30に固定された内周側取付部B24が、ベース48に固定された外周側取付部B22より、光軸方向入射側に位置するように、レンズホルダ30を押している。言い換えると、コイル40が非通電状態である時、レンズホルダ30は、Bスプリング20の弾性力によって、ボトムキャップ12に押し付けられた状態となっている。
図2に示すように、ベース48に対して光軸方向入射側には、マグネット58の磁束を集束させるヨーク62が配置されている。ヨーク62は、1つのヨーク外枠部64と、4つのヨーク腕部66によって構成される。
ヨーク外枠部64は、光軸方向からみると略矩形であるリング状の形状を有する。ヨーク腕部66は、ヨーク外枠部64の4隅に、ヨーク外枠部64から内周側に突出するように形成されている。図9は、図1に示すレンズ保持装置10を、ベース48の4隅を通過する断面によって観察した模式断面図であり、ベース48、マグネット58およびコイル40に対するヨーク62の配置を表している。図9に示すように、ヨーク外枠部64は、ベース48の柱部52とマグネット58の間を通過する。ヨーク腕部66は、ヨーク外枠部64からL字状に伸びており、ヨーク外枠部64との間に、マグネット58およびコイル40を挟むように配置される。なお、ヨーク62は、ヨーク外枠部64の4隅が、光軸方向でみてベース48の4隅に対応するように配置される。
図1および図2に示すように、レンズホルダ30およびヨーク62の光軸入射側には、Fスプリング70が配置される。Fスプリング70は、レンズホルダ30と、ベース48に固定されたヨーク62またはフロントキャップ80とを、相対移動可能に連結する。
Fスプリング70は、内周側取付部F74と、外周側取付部F72と、連結部F76とを有する。外周側取付部F72は、ヨーク62またはフロントキャップ80に対して、接着等によって固定される。内周側取付部F74は、レンズホルダ30の入射側スプリング配置面32に、接着等によって固定される。連結部F76は、Bスプリング20における連結部B26と同様に、外周側取付部F72と内周側取付部F74との間を蛇行する形状を有しており、光軸方向に弾性変形可能である。なお、Fスプリング70のレンズホルダ30またはヨーク62に対する固定方法は、接着に限られず、例えばBスプリング20と同様に、熱カシメ等の方法を用いても良い。
図1または図2に示すように、Fスプリング70の光軸方向入射側には、フロントキャップ80が取り付けられる。図1に示すように、フロントキャップ80は、ベース48と同様に、光軸方向からみて略矩形の額縁形状を有しており、フロントキャップ80の4隅には、光軸方向出射側に伸びる突起が形成されている。フロントキャップ80は、Fスプリング70を間に挟み込んだ状態で、ヨーク62に対して接着等により固定される。
また、フロントキャップ80の4隅には、注入孔82が形成されている。Fスプリング70の外周側取付部F72は、フロントキャップ80がベース48に対して固定された後に、注入孔82から接着剤を注入することによって、ヨーク62またはフロントキャップ80に対して固定される。
図2に示す各部品のうち、ボトムキャップ12、レンズホルダ30、ベース48およびフロントキャップ80は、液晶ポリマー、PPS、PPE、PBT、PC、ABS、POMなどの熱可塑性樹脂で構成され、たとえば射出成形により成形される。また、Bスプリング20およびFスプリング70は、たとえば厚み20〜100μmのスプリング金属板をエッチング加工して形成されるが、弾力性を有するセラミック板、耐熱性合成樹脂板などで構成されてもよい。また、Bスプリング20は、導電性に優れた金属材料で構成されることが好ましく、これにより、Bスプリング20は、コイル40に対する電気的接続を図るための配線を兼ねることができる。ヨーク62の材料は、特に限定されないが、鉄、ステンレス等の磁性材料によって構成される。
図9は、図1に示すレンズ保持装置10の模式断面図である。図9は、図1に示すレンズ保持装置10を、光軸Zを含みかつベース48における対向する2つの隅部を通過する断面によって、観察したものである。ただし、図9は模式図であり、各部材の詳細部分については、形状を簡略化して表している。
図9に示すように、本実施形態に係るレンズ保持装置10では、Bスプリング20がカシメ止めされるベース凸部54およびホルダ凸部36が、ベース48の4隅に対応する位置に配置されている。光学レンズ86は略円筒形状であり、レンズ保持装置10は略直方体形状であるため、ベース凸部54やホルダ凸部36を、ベース48の4隅に対応する位置に配置することによって、レンズ保持装置10を小型化することができる。
また、ベース凸部54およびホルダ凸部36は、光軸方向出射側に突出している。そのため、Bスプリング20は、ベース48およびレンズホルダ30に対して、光軸方向出射側からカシメ止めされる。したがってレンズ保持装置10は、コイル40に対向するように配置するマグネット58を、ベース48の4隅に配置することができる。
言い換えると、レンズホルダ30およびベース48は、Bスプリング20の取り付け構造を、光軸方向出射側の表面に設けたため、ベース枠部50の光軸方向入射側の表面であるベース枠部入射側面50aには、マグネット58の配置を邪魔する突起等がない。したがって、本実施形態に係るレンズ保持装置10は、ベース48とレンズホルダ30の連結構造である外周側取付部B22、内周側取付部B24および連結部B26だけでなく、マグネット58も、ベース48の4隅にコンパクトに配置することができる。また、マグネット58をベース48の4隅に配置しても、レンズ保持装置10全体の光軸Z方向の長さを長くしないで済む。
このように、レンズ保持装置10は、ベース48とレンズホルダ30の連結構造やマグネット58が、光軸方向からみてベース48の4隅に集中するように配置されるため、全体の大きさをコンパクトに保ちつつ、レンズホルダ30に保持される光学レンズ86の径を大きくすることができる。また、本発明に係るレンズ保持装置10は、レンズホルダ30に保持される光学レンズ86の径が大きい場合であっても、ベース48の4隅を結ぶ辺の部分に、マグネット58等を配置する必要がないため、ベース48の各辺の長さを短くすることができ、小型化に適している。なお、レンズ保持装置10では、外周側取付部B22、内周側取付部B24または連結部B26のいずれか一つと、マグネット58とが、光軸方向でみて、互いに重なるように配置されていることが、小型化の観点から好ましい。
また、Bスプリング20は、熱カシメによってベース48およびレンズホルダ30に取り付けられるため、レンズ保持装置10は、組み立て作業性に優れている。Bスプリング20は、レンズホルダ30に熱カシメによって取り付けられるため、レンズホルダ30の出射側スプリング配置面34を狭くすることが可能である。これにより、レンズホルダ30には、光軸方向出射側に開く切り欠きを形成することが可能となり、レンズホルダ30を軽量化することができる。
さらに、ベース凸部54には、Bスプリング20の外周側取付部B22と、ボトムキャップ12の接続部14の両方が、まとめてカシメ止めされるため、レンズ保持装置10は、組立に要する工程が少ない。特に、本実施形態に係るレンズ保持装置10において、ボトムキャップ12は、レンズホルダ30を光軸方向入射側に向かって押す接触面16を有している。このような接触面16を有するレンズ保持装置10は、コイル40が通電されていない状態において、レンズホルダ30が、Bスプリング20によって、ボトムキャップ12に向かって押し付けられる。したがって、レンズ保持装置10は、通電していない状態において、レンズホルダ30等が外部からの衝撃等によって移動して、周辺の部材と衝突し、破損することを防止できる。また、レンズ保持装置10は、このような構造を、Bスプリング20の外周側取付部B22と、ボトムキャップ12の接続部14の両方をベース凸部54にまとめてカシメ止めするだけで実現することが可能であり、組み立て作業性に優れている。
また、レンズホルダ30は、光軸Z方向の両側から、Bスプリング20とFスプリング70によって挟まれている。レンズホルダ30は、Bスプリング20とFスプリング70によって挟持されているため、外部からの衝撃や振動による光軸Zの傾きや、予期しない変位の発生を効果的に防止できる。なお、Fスプリング70は、Bスプリング20と同様に、レンズホルダ30をボトムキャップ12に向かって付勢する力を発生させるように、周辺部材に対して固定されていることが好ましい。これにより、レンズ保持装置10は、外部からの衝撃や振動による影響を抑制し、レンズホルダ30のより正確な位置制御を実現することができる。
また、図2および図9に示すように、ヨーク62は、リング状のヨーク外枠部64を有している。ヨーク腕部66は、ヨーク外枠部64によって連結されており、ヨーク62は1つの部材で構成されるため、レンズ保持装置10は、組立性に優れている。また、ヨーク外枠部64は、ベース48の4隅において、柱部52とマグネット58との間を通過するとともに、ベース48の辺の部分においては、ベース48の辺に対して径方向に重ならない(図1)。したがって、図1に示すようなヨーク62を有するレンズ保持装置10は、組立性に優れており、かつ、小型化に適している。
その他の実施形態
上述のレンズ保持装置10において、Fスプリング70は、レンズホルダ30、ヨーク62またはフロントキャップ80に対して、接着によって固定されているが、Fスプリング70の固定方法はこれに限定されない。例えば、Fスプリング70は、Bスプリング20と同様に、レンズホルダ30およびベース48に対して、熱カシメによって固定されてもよい。さらに、Fスプリング70が、レンズホルダ30およびベース48に対して熱カシメによって固定される場合、Fスプリング70のレンズホルダ30およびベース48に対する固定構造は、光軸方向でみて、ベース48の4隅に対応するように配置されることが好ましい。
10… レンズ保持装置
12… ボトムキャップ
14… 接続部
16… 接触面
20… Bスプリング
22… 外周側取付部B
24… 内周側取付部B
26… 連結部B
30… レンズホルダ
36… ホルダ凸部
40… コイル
48… ベース
50… ベース枠部
52… 柱部
54… ベース凸部
56… マグネット設置面
58… マグネット
62… ヨーク
64… ヨーク外枠部
70… Fスプリング
80… フロントキャップ
86… 光学レンズ

Claims (4)

  1. 外周側にコイルが取り付けられており、内周側にレンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダの外周側に配置されており、光軸方向からみて略矩形の額縁形状を有しており、4隅にマグネットが位置するベースと、
    前記レンズホルダおよび前記ベースに対して光軸方向出射側に配置されており、前記レンズホルダと前記ベースとを相対移動可能に連結するスプリングと、
    前記スプリングの光軸方向出射側に配置されており、前記ベースに接続される接続部を有するボトムキャップと、を有し、
    前記スプリングは、前記レンズホルダに取り付けられる内周側取付部と、前記ベースに取り付けられる外周側取付部と、前記内周側取付部と前記外周側取付部とを連結するように一体に形成されて光軸方向に弾性変形可能な連結部と、を有し、
    前記レンズホルダは、光軸方向出射側に向かって突出しており、前記内周取付部がカシメ止めされるホルダ凸部を有し、
    前記ベースは、当該ベースの4隅に位置しており、光軸方向出射側に向かって突出しており、前記外周側取付部および前記接続部がカシメ止めされるベース凸部を有することを特徴とするレンズ保持装置。
  2. 前記ボトムキャップは、前記レンズホルダを光軸方向入射側に向かって押す接触面を有することを特徴とする請求項1に記載のレンズ保持装置。
  3. 前記レンズホルダは、光軸方向でみて前記ベースの4隅に対応するように配置される4つの前記ホルダ凸部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレンズ保持装置。
  4. 前記マグネットの磁束を集束させるヨークを有し、
    前記ヨークは、光軸方向入射側に向かって突出するように前記ベースの4隅に形成された柱部と、前記マグネットとの間を通過するリング状の枠部を有することを特徴とする請求項1〜請求項3までのいずれかに記載のレンズ保持装置。
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