JP5357809B2 - 誘導電流発生器、回転センサ、及び、攪拌脱泡装置 - Google Patents
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Description
材料が収納された収納容器を、公転軸線を中心に回転する回転体に保持させることで公転させながら、自転軸線を中心に自転させることにより、前記材料を処理する装置にて誘導電流を発生させる誘導電流発生器であって、
前記収納容器の自転軸線を中心に移動可能に構成され、回転体が前記公転軸線を中心に回転することで生じる遠心力にて、前記回転体に対し所定の姿勢をとる磁性体と、
前記自転軸線を中心に自転する前記収納容器と共に挙動し、前記磁性体を通過することで誘導電流を発生するコイル体と、
を備える。
上記記載の誘導電流発生器と、
前記誘導電流発生器が発生した誘導電流により発光する発光素子と、
を備える。
本発明によると、誘導電流発生器が収納容器の自転数に依拠して発生した誘導電流により発光素子を発光させるので、収納容器の自転数を正確に検出できる。
上記回転センサと、
前記収納容器を公転させながら自転させる回転駆動機構と、
前記発光素子からの光を受光して、前記収納容器の自転数を検出する自転数検出部と、
を備え、前記材料を攪拌脱泡する。
はじめに、本実施の形態に係る攪拌脱泡装置1の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
次に、本実施の形態に適用可能な収納容器100について、図3(A)及び図3(B)を参照して説明する。収納容器100は、材料(被攪拌脱泡材料)Mが収納される容器である。収納容器100は、図3(A)に示すように、例えば有底円筒状の本体110と、本体110に着脱可能な蓋体120とを含む構成とすることができる。そして、図3(B)に示すように、収納容器(本体110)の内部空間に、材料Mが収納される。収納容器100は、容器ホルダ30に着脱可能に構成されている。そして、収納容器100は、容器ホルダ30に保持されて容器ホルダ30の自転に伴って自転し、容器ホルダ30の公転に伴って公転する。なお、収納容器100は、容器ホルダ30に対する空回りを防止するための、空回り防止機構を備えた構成とすることも可能である(図示せず)。また、収納容器100の構成材料は特に限定されるものではなく、樹脂や金属など、既に公知となっているいずれかの材料によって構成された容器を利用することができる。
本実施の形態に適用可能な材料Mは、流体として挙動するものであればよく、その組成や用途は特に限定されるものではない。材料Mとして、例えば、接着剤、シーラント剤、液晶材料、半田ペースト、成型に利用される硬化性の樹脂材料、歯科用印象材料、歯科用セメント(穴埋め剤等)、粘性の強い液状の薬剤等の種々の材料を適用することができる。また、材料Mとして、液状の材料と粒状(粉状)の材料との混合材料を適用することも可能である。このとき、収納容器100には、材料Mとともに、粒状(粉状)材料を粉砕するための粉砕用メディア(例えばジルコニアボール)を収納することも可能である。
次に、本実施の形態に適用可能なセンサユニット200について、図4(A)〜図6(D)を参照して説明する。なお、センサユニット200は、筐体210と、筐体210に収納された回転センサ220とを有し、先述した収納容器100(蓋体120に形成された凹部122)に保持されて、収納容器100と一体的に挙動する部材である。
センサユニット200は、被検出子230を含む。被検出子230は、図4(A)〜図4(C)に示すように、回転部材232を有する。回転部材232は、図4(A)に示すように、筐体210に固定された中心軸212に、ベアリング214を介して取り付けられている。これにより、回転部材232(被検出子230)は、筐体210に対して回転可能となる。回転部材232は、中央部234と、中央部234から延びる四個の延設部236とを含む(図4(B)及び図4(C)参照)。ただし回転部材232の外形はこれに限られるものではなく、検出子240の性質に合致した形状とすることができる。回転部材232は、また、後述する検出子240が検出可能ないずれかの材料で構成される。本実施の形態では、回転部材232は、発光素子242(後述)が発した光を遮断することが可能な材料、例えばアルミニウムなどの金属で構成することができる。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、検出子240の構造に合致した材料で、回転部材232を構成することができる。
センサユニット200は、検出子240を含む。検出子240は、筐体210に固定され、筐体210と一体的に挙動する。なお、検出子240は、筐体210の周縁部に(中心軸212からずれた位置に)配置される。これにより、検出子240は、筐体210(収納容器100)の自転に伴って、自転軸線L2を中心に回転(公転)することになる。検出子240は、図4(A)に示すように、発光素子242及び受光素子244を有する。発光素子242及び受光素子244は、所定の間隔をあけて対向するように配置されており、発光素子242が発した光を受光素子244が受光するように構成されている。そして、検出子240は、被検出子230(延設部236)が、発光素子242及び受光素子244の間を通過するように配置される。
センサユニット200は、発光部246を有する。発光部246は、例えば赤外線LEDによって実現することができる。本実施の形態では、発光部246は、中心軸212の上端に、光軸が自転軸線L2に沿って延びるように配置される(図1参照)。これにより、発光部246が、公転軌道上のいずれの位置にある場合でも、自転数検出部300の受光素子302(後述)が、発光部246からの光を受光することが可能になる。
次に、本実施の形態に係る攪拌脱泡装置1を動作させたときの、センサユニット200(回転センサ220)の動作について、図6(A)〜図6(D)を参照して説明する。
なお、センサユニット200の変形例として、被検出子を筐体210に固定し、検出子を筐体210に対して回転可能に構成することも可能である(図示せず)。
本実施の形態では、攪拌脱泡装置1には、自転数検出部300が取り付けられる(図1及び図2参照)。自転数検出部300は、攪拌脱泡装置1の動作時におけるセンサユニット200の自転数(すなわち収納容器100の自転数)を検出する役割を果たす。
次に、本実施の形態に係る材料Mの攪拌脱泡方法について、図8を参照して説明する。ここで、図8は、攪拌脱泡方法を説明するためのフローチャートである。
次に、本実施の形態が奏する作用効果について説明する。
本実施の形態によると、回転体20や容器ホルダ30の回転数に関するデータを利用することなく、センサユニット200によって、収納容器100の挙動(自転数)を直接検出することが可能になる。そのため、収納容器100内の材料Mの処理状況を正確に把握することができる。このことから、攪拌脱泡装置1によると、材料Mを所望の状態に攪拌脱泡処理することが可能になるとともに、材料Mの処理履歴を正確に記録することが可能になる。
以下、本実施の形態の変形例について説明する。
本変形例では、攪拌脱泡装置1は、図9(A)〜図9(C)に示す、センサユニット400を有する。センサユニット400は、筐体410と、筐体410に収納された回転センサ420とを有する。本実施の形態では、回転センサ420は、被検出子430及び検出子440を含んで構成されている。以下、センサユニット400の構成について説明する。
センサユニット400は、被検出子430を有する。被検出子430は、図9(B)に示すように、筐体410の中央部(自転軸線L2)を囲むように延びるループ状の移動経路Cに沿って移動可能に保持されている。本実施の形態では、図9(A)及び図9(B)に示すように、筐体410はガイド412を有し、ガイド412によって移動経路Cが区画される。なお、センサユニット400では、ガイド412は、移動経路Cが、筐体410の中心部(容器ホルダ30の自転軸線L2)を中心とする円周形状となるように構成される。ただし本発明はこれに限られるものではなく、ガイド412を、移動経路Cが多角形となるように構成することも可能である(図示せず)。あるいは、筐体410(その内壁面)を利用することにより、特別なガイド412を設けることなく、センサユニットを実現することも可能である(図示せず)。また、被検出子430は、磁性体(強磁性体)で構成される。本実施の形態では、被検出子430は、球状の磁性体によって実現することができる。
センサユニット400は、検出子440を有する。検出子440は、筐体410に固定され、筐体410と一体的に挙動する。検出子440は、コイル体442を有する。コイル体442は、筐体410に固定される。詳しくは、コイル体442は、筐体410の中心から所定の間隔をあけた位置に固定される。コイル体442は、図9(C)に示すように、発光部246と電気的に接続されている。なお、検出子440は、図9(C)に示すように、発光部246を発光させるための特別な電源を有さずに構成されている。
次に、攪拌脱泡装置を動作させたときの、センサユニット400の動作について、図10(A)〜図10(D)を参照して説明する。
本変形例では、攪拌脱泡装置1は、図11(A)〜図11(C)に示す、センサユニット500を有する。センサユニット500は、筐体510と、筐体510に収納された回転センサ520とを有する。本実施の形態では、回転センサ520は、被検出子530及び検出子540を含んで構成されている。以下、センサユニット500の構成について説明する。
センサユニット500の被検出子530は、筐体510の中央部(自転軸線L2)を囲むように延びる移動経路に沿って移動可能に保持されている。なお、移動経路は、ガイド512によって区画される領域である。そして、被検出子530は、後述する一組の(対となる)電極端子542を電気的に接続するための導電部を有する。なお、本実施の形態では、被検出子530は、その全体が導電体によって構成される。
センサユニット500の検出子540は、一組の電極端子542(542A及び542B)を有する。そして、電極端子542は、図11(A)及び図11(B)に示すように、移動経路の所定の領域に配置され、被検出子530が移動経路の特定の領域に存在しているときに(特定の領域を通過するときに)、被検出子530が電極端子542A及び542Bに接触し、両者が電気的に接続される。
次に、攪拌脱泡装置を動作させたときの、センサユニット500の動作について説明する。
20…回転体、 22…回転筒、 30…容器ホルダ、 32…自転軸、 34…ベアリング、 54…モータ、 56…動力伝達機構、 62…自転ギア、 64…自転力付与ギア、 65…回転軸、 66…自転動力伝達機構、 68…回転軸、 70…第1補助ギア、 72…第2補助ギア、 74…ブレーキ、 90…制御手段、 92…CPU、 94…駆動制御部、 95…回転センサ、 96…自転制御部、 98…操作部、 99…表示部、 100…収納容器、 110…本体、 120…蓋体、 122…凹部、 200…センサユニット、 210…筐体、 212…中心軸、 214…ベアリング、 220…回転センサ、 230…被検出子、 232…回転部材、 234…中央部、 236…延設部、 240…検出子、 242…発光素子、 244…受光素子、 246…発光部、 250…電気回路、 252…スイッチ、 300…自転数検出部、 302…受光素子、 304…演算処理部、 400…センサユニット、 410…筐体、 412…ガイド、 420…回転センサ、 430…被検出子、 440…検出子、 442…コイル体、 500…センサユニット、 510…筐体、 520…回転センサ、 530…被検出子、 540…検出子、 542…電極端子、 550…電気回路、 L1…回転軸線、 L2…自転軸線、 M…材料
Claims (3)
- 材料が収納された収納容器を、公転軸線を中心に回転する回転体に保持させることで公転させながら、自転軸線を中心に自転させることにより、前記材料を処理する装置にて誘導電流を発生させる誘導電流発生器であって、
前記自転軸線を中心に移動可能に構成され、前記回転体が前記公転軸線を中心に回転することで生じる遠心力にて、前記回転体に対し所定の姿勢をとる磁性体と、
前記自転軸線を中心に自転する前記収納容器と共に挙動し、前記磁性体を通過することで誘導電流を発生するコイル体と、
を備える誘導電流発生器。 - 請求項1記載の誘導電流発生器と、
前記誘導電流発生器が発生した誘導電流により発光する発光素子と、
を備える回転センサ。 - 請求項2記載の回転センサと、
前記収納容器を公転させながら自転させる回転駆動機構と、
前記発光素子からの光を受光して、前記収納容器の自転数を検出する自転数検出部と、
を備え、前記材料を攪拌脱泡する攪拌脱泡装置。
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