JP5357626B2 - ダクトの製造方法およびダクト - Google Patents

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Description

本発明は、屈曲部を有するダクトの製造方法およびダクトに関するものである。
空気や各種ガス等の気体を流通案内するため、様々な形状やサイズのダクトが提案されている。図7は、ダクト通路9の空気流通方向(長手方向)において、直線部分である第1ダクト部D1と直線部分である第2ダクト部D2との間に中間屈曲部Cを有し、全体がL形を呈するダクトDを示している。前記ダクトDは、長手方向の中間部で屈曲して、この屈曲部における曲がりの外側をなして内側に開口した半体(外周ダクト半体)10と、長手方向の中間部で屈曲して、屈曲部における曲がりの内側をなして外側に開口した半体(内周ダクト半体)20とを、両ダクト半体10,20の開口部側を対向させて接合したものである。
外周ダクト半体10および内周ダクト半体20は、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等の発泡樹脂シートから成形されたものである。外周ダクト半体10は、図8に示すように、長手方向における略中間部の外周屈曲部11Aで屈曲した外周壁11と、この外周壁11の短手方向両側縁から外周屈曲部11Aの内側へ延出した側壁12,12と、各側壁12,12の端縁から短手方向外側へ延出した鍔部13,13とが一体的に形成されている。また内周ダクト半体20は、長手方向における中間部の内周屈曲部21Aで屈曲した内周壁21と、この内周壁21の短手方向両側縁から内周屈曲部21Aの外側へ延出した側壁22,22と、各側壁22,22の端縁から短手方向外側へ延出した鍔部23,23とが一体的に形成されている。そして、外周ダクト半体10の各鍔部13,13と内周ダクト半体20の各鍔部23,23とを、対向当接させて溶着または接着により接合することで、長手方向の中間部で略直角に屈曲したL形のダクトDが形成される。
図9は、シート材である発泡樹脂シートSから外周ダクト半体10をプレス成形する成形型Pを示している。この成形型Pは、外周ダクト半体10の外形形状に形成された凹状の第1成形部61を有する第1成形型60と、外周ダクト半体10の内形形状に形成された凸状の第2成形部63を有する第2成形型62とからなる。従って、加熱して軟化させた発泡樹脂シートSを、第1成形型60と第2成形型62との間に展張保持させたもとで、該発泡樹脂シートSを挟み込みながら第2成形型62を第1成形型60へ型閉めする。これにより、第2成形部63に押された発泡樹脂シートSが第1成形部61へ押付けられ、前記外周ダクト半体10が成形される。また内周ダクト半体20は、図示省略するが、前記成形型Pにおける第1成形部61および第2成形部63の凹凸関係が逆となった成形型で成形される。このようなダクトの製造方法により製造されるダクトは、例えば特許文献1に開示されている。
特開平11−343938号公報
ところで、図7に示すダクトDは、中間屈曲部Cを挟んだ両側に第1ダクト部D1および第2ダクト部D2が延在しており、比較的長尺となっている。このため、図9に示す成形型Pは、第1成形型60の深さ寸法Hが大きくなり、ダクトサイズによっては数百mmになってしまう。このように深さ寸法Hが大きくなると、前記発泡樹脂シートSの変形量が大きくなり、特に変形量が大きくなる前記外周屈曲部11Aの周辺では、発泡樹脂シートSが薄くなったり該シートSに裂けて成形不良が発生する問題がある。また、深さ寸法Hが大きくなることに伴って成形型Pが大型化するため、型製作費が嵩んでダクトDの製造に係るコストアップを招来すると共に、該成形型Pが重くなる等の欠点もあった。
そこで本発明では、成形型の小型化により、成形不良の発生防止およびコストダウンを可能としたダクトの製造方法と、この製造方法により製造されて剛性向上が図られたダクトを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の発明は、
屈曲部を有するダクトを、該屈曲部における曲がりの外側をなす半体および該屈曲部における曲がりの内側をなす半体に分割して形成する製造方法において、
前記半体の少なくとも一方は、前記屈曲部をなす半体屈曲部およびダクト開口部をなす該半体の端部の間に、該半体屈曲部と反対に凸となるよう折曲げた折曲げ部が形成されるようにシート材から成形され、
両半体を、前記折曲げ部を伸ばしたもとで接合することを特徴とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、屈曲部における曲がりの外側をなす半体および該屈曲部の内側をなす半体の少なくとも一方を、半体屈曲部および半体の端部との間を折曲げた状態でシート材から成形するので、該シート材の変形量を少なく抑えて該半体を成形することができる。従って、成形された半体に、薄肉部分が形成されたり裂けが発生して成形不良となることを防止し得る。また、折曲げた状態で半体を成形する成形型の小型化が図られるので、型製作費を抑えて製造コストを低減させ得ると共に、該成形型の軽量化が図られる。
請求項2に記載の発明は、前記折曲げ部が形成される半体を、相手方の半体に向け延出する側壁を有する半樋状で、該側壁の前記折曲げ部に対応する部位に、該折曲げ部を伸ばした際に相手方の半体に向け開いた凹縁部が形成されるように、シート材から成形し、
前記相手方の半体を、前記折曲げ部が形成される半体に向け延出する側壁を有する半樋状で、該側壁に前記凹縁部に整合する凸壁部が形成されるように、シート材から成形し、
前記折曲げ部を伸ばして形成した凹縁部と前記凸壁部とを整合させて前記両半体を接合することを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、両半体を接合した際に、折曲げた状態から伸ばした状態に変形させた半体の凹縁部に相手側(他方)の半体の凸壁部が整合することで、ダクトの剛性向上を図り得る。
請求項3に記載の発明は、シート材からの前記半体の成形時に、前記折曲げ部と共に該折曲げ部に沿って延在する薄肉状の折曲げ案内部を該半体に成形し、該折曲げ案内部で変形させて該折曲げ部を伸ばすようにしたことを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、折曲げた状態で成形した半体を、折曲げ案内部を変形中心として適切に伸ばすことができる。
請求項4に記載の発明は、一端部に開設された空気流入口から他端部に開設された空気流出口に空気が流通し、屈曲部を有したダクトであって、前記屈曲部における曲がりの外側をなす屈曲壁および該屈曲壁における該ダクトの空気流通方向に沿う両縁から前記屈曲部における曲がりの内側に向け延出する側壁により半樋状に形成された半体と、前記屈曲部における曲がりの内側をなす屈曲壁および該屈曲壁における該ダクトの空気流通方向に沿う両縁から前記屈曲部における曲がりの外側に向け延出する側壁により半樋状に形成された半体とを備え、両半体を互いの側壁の当接により接合して構成されるダクトにおいて、
前記半体における少なくとも一方の半体の前記側壁に、他方の半体側へ開いた凹縁部が形成され、
前記他方の半体の前記側壁に、前記凹縁部に整合可能に突出した凸壁部が形成され、
前記凹縁部が形成された半体は、該凹縁部の底が整合する前記屈曲壁の平坦部に対応する位置で前記側壁が前記空気流通方向に分離されたことを特徴とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、一方の半体の屈曲壁における平坦部が形成された部位では、他方の半体における凸壁部が該一方の半体の屈曲壁まで延出しており、一方の半体における屈曲壁を他方の半体で保持し得る。これにより、互いに接合される各々の半体が他方の半体の変形を防止するので、ダクトの剛性向上が図られる。
請求項5に記載の発明は、前記一方の半体に形成した凸壁部と前記他方の半体に形成した凸壁部とが隣接して形成されていることを要旨とする。
従って、請求項5に係る発明によれば、一方の半体の凸壁部と他方の半体の凸壁部とが、両半体の屈曲壁間で接合され、これら両屈曲壁が近接または離間するよう変形することが防止されてダクトの剛性向上を図り得る。
本発明に係るダクトの製造方法によれば、ダクトを構成する半体の少なくとも一方をを折曲げた形状で成形するので、成形型の小型化が図られると共に、成形不良の発生防止およびコストダウンを可能とし得る。
また、別の発明に係るダクトによれば、互いに接合される半体の変形を防止し、剛性向上を図り得る。
実施例のダクトの概略斜視図である。 図1に示すダクトを構成する外周ダクト半体および内周ダクト半体を、接合する前の分離状態で示す斜視図である。 (a)は、合成樹脂シートから外周ダクト半体を成形する第1成形型を示す説明図であり、(b)は、第1成形型を型閉めして、外周ダクト半体を折曲げた形状の外周中間成形体を成形している状態を示す説明図である。 (a)は、図3に示す第1成形型により成形された外周中間成形体の側面図であり、(b)は、外周中間成形体を伸ばすように変形して得られた外周ダクト半体の側面図である。 (a)は、合成樹脂シートから内周ダクト半体を成形する第2成形型を示す説明図であり、(b)は、第2成形型を型閉めして、内周ダクト半体を折曲げた形状の内周中間成形体を成形している状態を示す説明図である。 (a)は、図5に示す第1成形型により成形された内周中間成形体の側面図であり、(b)は、内周中間成形体を伸ばすように変形して得られた内周ダクト半体の側面図である。 従来のL形のダクトの概略斜視図である。 図7に示す従来のダクトを構成する外周ダクト半体および内周ダクト半体を、接合する前の分離状態で示す斜視図である。 合成樹脂シートから外周ダクト半体をプレス成形する成形型を示す説明図である。
次に、本発明に係るダクトの製造方法およびダクトにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお実施例では、図1において、ダクトDNの空気流通方向を「長手方向」、この長手方向と直交する方向で側壁32,32(42,42)が離間する方向を「短手方向」、長手方向と直交する方向で外周壁31と内周壁42とが対向する方向を「幅方向」と指称する。
先ず、実施例のダクトDNの構成につき、図1および図2を引用して説明する。図1は、実施例のダクトDNの概略斜視図であり、図2は、図1に示すダクトDNを構成する外周ダクト半体(外周側の半体)30および内周ダクト半体(内周側の半体)40とを、接合する前の分離状態で示す斜視図である。ダクトDNは、ダクト通路29の空気流通方向(長手方向)における略中間に位置する中間屈曲部Cで屈曲している。すなわちダクトDNは、中間屈曲部Cよりダクト通路29における上流側の直線部分である第1ダクト部DN1と、該中間屈曲部Cよりダクト通路29における下流側の直線部分である第2ダクト部DN2とが、内角が略直角となるよう延在するL形角筒状を呈している。第1ダクト部DN1の端部には、エアコンユニット等(図示せず)に接続される空気流入口50が開設され、第2ダクト部DN2の端部には、エアアウトレット等(図示せず)に接続される空気流出口51が開設されている。なお実施例では、単純な平坦面から構成される形状のダクトDNを例示するが、凹凸面や曲面等の複雑な面構成となっているものであってもよい。また、第1ダクト部DN1および第2ダクト部DN2は、中間屈曲部Cに対して「直線部分」であることを意味するもので、短手方向での断面形状が長手方向の部位毎に異なるものや、長手方向において僅かに湾曲したり僅かに折曲がっているものも含まれる。
実施例のダクトDNは、ダクト通路29の長手方向における中間部で屈曲して、中間屈曲部Cにおける曲がりの外側をなして内側に開口した半樋状の半体(外周ダクト半体)30と、ダクト通路29の長手方向における中間部で屈曲して、中間屈曲部Cにおける曲がりの内側をなして外側に開口した半樋状の半体(内周ダクト半体)40とで構成されている。これら外周ダクト半体30および内周ダクト半体40は、後述するように、別々の発泡樹脂シートSから個別にプレス成形された成形部材である。そして、外周ダクト半体30と内周ダクト半体40とは、夫々の開口側を対向させて、長手方向へ延在する開口端部に形成された鍔部(接合部)33,43を接合することで(図2)、図1に示す屈曲形状に形成される。
外周ダクト半体30は、図2および図4(b)に示すように、長手方向における中間部の外周屈曲部31Aで屈曲した外周壁(屈曲壁)31と、この外周壁31の短手方向両側縁から外周屈曲部31Aの内側へ延出した側壁32,32と、各側壁32,32の端縁から短手方向外側へ延出した前記鍔部33,33とが一体的に形成されている。すなわち外周ダクト半体30は、外周壁31が中間屈曲部Cにおける曲がりの外側の壁部をなし、両側壁32,32の内側が長手方向に沿って開口している。外周壁31は、前記中間屈曲部Cをなす外周屈曲部(半体屈曲部)31Aに連設されて第1ダクト部DN1を形成する第1外周壁31Bと、該外周屈曲部31Aに連設されて第2ダクト部DN2を形成する第2外周壁31Cとを備えている。そして、第1外周壁31Bおよび第2外周壁31Cには、後述するように、長手方向と交差する方向(短手方向)へ延在する平坦部38が設けられ、この平坦部38には短手方向へ延在する折曲げ案内部37,37が形成されている。
外周ダクト半体30の各側壁32は、図2および図4(b)に示すように、空気流入口50の端部から空気流出口51の端部までの間の長手方向において3分割されている。すなわち各側壁32は、第1ダクト部DN1に位置する第1側壁部32Aと、第1ダクト部DN1から第2ダクト部DN2に亘って延在する第2側壁部32Bと、第2ダクト部DN2に位置する第3側壁部32Cとで構成されている。第1側壁部32Aは、空気流入口50の端部から、第1ダクト部DN1における長手方向の略中間に設けた前記平坦部38に整合する位置まで延在する。そして、外周壁31からの第1側壁部32Aの延出長は、ダクトDNの幅寸法の略1/2となっている。
第2側壁部32Bは、第1側壁部32Aの第1外周壁31Bにおける平坦部38に整合する位置から、外周屈曲部31Aを介して第2ダクト部DN2における長手方向の略中間に設けた平坦部38に整合する位置まで延在する。そして、外周壁31からの第2側壁部32Bの延出長は、第1側壁部32Aに隣接した側がダクトDNの幅方向の寸法と略同一で、これ以外の部位はダクトDNの幅寸法の略1/2となっている。すなわち、第2側壁部32Bの幅広部は、先端に向かうにつれて先細テーパ状に形成された凸壁部34とされる。この凸壁部34は、内周ダクト半体40の後述する第1側壁部42Aと第2側壁部42Bとの間に形成される凹縁部45に整合する形状となっており、該凸壁部34の先端縁は内周ダクト半体40の内周壁41に臨んでいる。
第3側壁部32Cは、第2側壁部32Bの第2外周壁31Cにおける平坦部38に整合する位置から、空気流出口51の端部まで延在する。そして、外周壁31からの第3側壁部32Cの延出高さは、第2側壁部32Bに隣接した側がダクトDNの幅寸法と略同一で、これ以外の部位はダクトDNの幅寸法の略1/2となっている。すなわち、第3側壁部32Cの幅広部は、第2側壁部32Bの幅広部と同一形状で、先端に向かうにつれて先細テーパ状に形成された凸壁部34とされる。この凸壁部34は、内周ダクト半体40の後述する第2側壁部42Bと第3側壁部42Cとの間に形成される凹縁部45に整合する形状となっており、該凸壁部34の先端縁は内周ダクト半体40の内周壁41に臨んでいる。
そして、第1側壁部32Aと第2側壁部32Bとの間は、外周壁31の第1外周壁31Bから内周ダクト半体40に向けて、第1側壁部32Aの端部および第2側壁部32Bの端部間の間隔が徐々に拡大する拡開形状に開いた凹縁部35となっている。この凹縁部35は、後述するように、折曲げた状態で成形した外周ダクト半体30の第1外周面31Bを(直線状に)伸ばした際に、第1側壁部32Aと第2側壁部32Bとで形成されたものである。また、第2側壁部32Bと第3側壁部32Cとの間も、外周壁31の第2外周壁31Cから内周ダクト半体40に向けて、第2側壁部32Bの端部および第3側壁部32Cの端部間の間隔が徐々に拡大する拡開形状の凹縁部35となっている。この凹縁部35は、後述するように、折曲げた状態で成形した外周ダクト半体30の第2外周面31Cを(直線状に)伸ばした際に、第2側壁部32Bと第3側壁部32Cとで形成されたものである。
従って、外周ダクト半体30における側壁32,32の端縁に形成された鍔部33,33は、第1側壁部32A、第2側壁部32B、第3側壁部32C、凸壁部34および凹縁部35に沿って凹凸状(ジグザグ状)に延在している。
そして、外周ダクト半体30の第1外周壁31Bにおいて各凹縁部35に整合する前記平坦部38には、該第1外周壁31Bの折曲げた状態から伸ばした状態への変形を案内する前記折曲げ案内部37が設けられている。この折曲げ案内部37は、第1外周壁31Bの短手方向へ直線状に延在する薄肉部である。すなわち第1外周壁31Bは、平坦部38に整合する位置で側壁32,32が分離しているので、該外周ダクト半体30の単体状態では、該第1外周壁31Bが折曲がることが許容される。従って第1外周壁31Bは、折曲げ案内部37より空気流入口50側の端部側が、該折曲げ案内部37より外周屈曲部31A側の部位に対して、該外周屈曲部31Aと反対側へ凸となるように折曲げ変形が可能となっている。同様に、外周ダクト半体30の第2外周壁31Cにおいて各凹縁部35に整合する前記平坦部38にも、薄肉の折曲げ案内部37が形成されている。すなわち第2外周壁31Cは、平坦部38に整合する位置で側壁32,32が分離しているので、該外周ダクト半体30の単体状態では、該第2外周壁31Cが折曲がることが許容される。従って第2外周壁31Cは、折曲げ案内部37より空気流出口51側の端部側が、該折曲げ案内部37より外周屈曲部31A側の部位に対して、該外周屈曲部31Aと反対側へ凸となるように折曲げ変形が可能となっている。
内周ダクト半体40は、図2および図6(b)に示すように、長手方向における中間部の内周屈曲部41Aで屈曲した内周壁(屈曲壁)41と、この内周壁41の短手方向両側縁から内周屈曲部41Aの外側へ延出した側壁42,42と、各側壁42,42の端縁から短手方向外側へ延出した前記鍔部(接合部)43,43とが一体的に形成されている。すなわち内周ダクト半体40は、内周壁41が中間屈曲部Cにおける曲がりの内側の壁部をなし、両側壁42,42の外側が長手方向に沿って開口している。内周壁41は、前記中間屈曲部Cをなす内周屈曲部(半体屈曲部)41Aに連設されて第1ダクト部DN1を形成する第1内周壁41Bと、該内周屈曲部41Aに連設されて第2ダクト部DN2を形成する第2内周壁41Cとを備えている。そして、第1内周壁41Bおよび第2内周壁41Cには、後述するように、長手方向と交差する方向(短手方向)へ延在する平坦部48が設けられ、この平坦部48には短手方向へ延在する折曲げ案内部47,47が形成されている。
内周ダクト半体40の各側壁42は、図2および図6(b)に示すように、空気流入口50の端部から空気流出口51の端部までの間の長手方向において3分割されている。すなわち各側壁42は、第1ダクト部DN1に位置する第1側壁部42Aと、第1ダクト部DN1から第2ダクト部DN2に亘って延在する第2側壁部42Bと、第2ダクト部DN2に位置する第3側壁部42Cとで構成されている。第1側壁部42Aは、空気流入口50の端部から、第1ダクト部DN1における長手方向の略中間に設けた前記平坦部48に整合する位置まで延在する。そして、内周壁41からの第1側壁部42Aの延出長は、第2側壁部42Bに隣接した側がダクトDNの幅寸法と略同一で、これ以外の部位(空気流入口50側)はダクトDNの幅寸法の略1/2となっている。すなわち、第1側壁部42Aの幅広部は、先端に向かうにつれて先細テーパ状に形成された凸壁部44とされる。この凸壁部44は、外周ダクト半体30の第1側壁部32Aと第2側壁部32Bとの間に形成される前記凹縁部35に整合する形状となっており、該凸壁部44の先端縁は外周ダクト半体30の外周壁31に臨んでいる。
第2側壁部42Bは、第1側壁部42Aの第1内周壁41Bにおける平坦部48に整合する位置から、内周屈曲部41Aを介して第2ダクト部DN2における長手方向の略中間に設けた平坦部48に整合する位置まで延在する。そして、内周壁41からの第2側壁部42Bの延出長は、第3側壁部42Cに隣接した側がダクトDNの幅方向の寸法と略同一で、これ以外の部位はダクトDNの幅方向の寸法の略1/2となっている。すなわち、第2側壁部42Bの幅広部は、先端に向かうにつれて先細テーパ状に形成された凸壁部44とされる。この凸壁部44は、外周ダクト半体30の第2側壁部32Bと第3側壁部32Cとの間に形成される前記凹縁部35に整合する形状となっており、該凸壁部44の先端縁は外周ダクト半体30の外周壁31に臨んでいる。
第3側壁部42Cは、第2側壁部42Bの第2内周壁41Cにおける平坦部48に整合する位置から、空気流出口51の端部まで延在する。そして、内周壁41からの第3側壁部42Cの延出長は、ダクトDNの幅寸法の略1/2となっている。
そして、第1側壁部42Aと第2側壁部42Bとの間は、内周壁41の第1内周壁41Bから外周ダクト半体30に向けて、第1側壁部42Aの端部および第2側壁部42Bの端部間の間隔が徐々に拡大する拡開形状に開いた凹縁部45となっている。この凹縁部45は、後述するように、折曲げた状態で成形した内周ダクト半体40の第1内周面41Bを直線状に伸ばした際に、第1側壁部42Aと第2側壁部42Bとで形成されたものである。また、第2側壁部42Bと第3側壁部42Cとの間も、内周壁41の第2内周壁41Cから外周ダクト半体30に向けて、第2側壁部42Bの端部および第3側壁部42Cの端部間の間隔が徐々に拡大する拡開形状の凹縁部45となっている。この凹縁部45は、後述するように、折曲げた状態で成形した内周ダクト半体40の第2内周壁41Cを直線状に伸ばした際に、第2側壁部42Bと第3側壁部42Cとで形成されたものである。
従って、内周ダクト半体40における側壁42,42の端縁に形成された鍔部43,43は、第1側壁部42A、第2側壁部42B、第3側壁部42C、凸壁部44および凹縁部45に沿って凹凸状(ジグザグ状)に延在している。
そして、内周ダクト半体40の第1内周壁41Bにおいて前記各凹縁部45に整合する前記平坦部48には、該第1内周壁41Bの折曲げた状態から伸ばした状態への変形を案内する前記折曲げ案内部47が設けられている。この折曲げ案内部47は、第1内周壁41Bの短手方向へ直線状に延在する薄肉部である。すなわち第1内周壁41Bは、平坦部48に整合する位置で側壁42,42が分離しているので、該内周ダクト半体40の単体状態では、該第1内周壁41Bが折曲がることが許容される。従って第1内周壁41Bは、折曲げ案内部47より空気流入口50側の端部側が、該折曲げ案内部47より内周屈曲部41A側の部位に対して、該内周屈曲部41Aと反対側へ凸となるように折曲げ変形が可能となっている。同様に、内周ダクト半体40の第2内周壁41Cにおいて凹縁部45に整合する前記平坦部48にも、薄肉の折曲げ案内部47が形成されている。すなわち第2内周壁41Cは、平坦部48に整合する位置で側壁42,42が分離しているので、該内周ダクト半体40の単体状態では、該第2内周壁41Cが折曲がることが許容される。従って第2内周壁41Cは、折曲げ案内部47より空気流出口51側の端部側が、該折曲げ案内部47より内周屈曲部41A側の部位に対して、該内周屈曲部41Aと反対側へ凸となるように折曲げ変形が可能となっている。
実施例のダクトDNは、図1および図2に示すように、前述のように構成された外周ダクト半体30と内周ダクト半体40とを、該外周ダクト半体30の鍔部33,33と該内周ダクト半体40の鍔部43,43とを対向当接させて接合することで形成される。そして、外周ダクト半体30の第2側壁部32Bおよび第3側壁部32Cに設けた各凸壁部34,34が、内周ダクト半体40の各凹縁部45,45に整合すると共に、内周ダクト半体40の第1側壁部42Aおよび第2側壁部42Bに設けた各凸壁部44,44が、外周ダクト半体30の各凹縁部35,35に整合している。しかも、外周ダクト半体30の各凸壁部34,34と内周ダクト半体40の各凸壁部44,44とは長手方向において隣接している。従って、外周ダクト半体30の各鍔部33,33と内周ダクト半体40の各鍔部43,43は、第1ダクト部DN1および第2ダクト部DN2において、外周壁31に隣接して延在する部位と、内周壁41に隣接して延在する部位と、外周壁31に隣接して延在する部位と内周壁41に隣接して延在する部位とを連設する部位を有している。すなわち、両凸壁部34,44の境界部に延在する各鍔部33,43は、外周壁31と内周壁41との間で長手方向に対して斜めに延在している。
従って、実施例のダクトDNでは、次のような作用効果を奏する。
(1)ダクトDNを構成する外周ダクト半体30および内周ダクト半体40は、接合する前の単体状態において、折曲げ案内部47において折曲げが可能である。すなわち外周ダクト半体30は、外周壁31の第1外周壁31Bの長手方向における略中間部および第2外周壁31Cの長手方向における略中間部において夫々折曲げ変形が可能であり、各折曲げ案内部47で折曲げた形状で成形し得る。同様に内周ダクト半体40は、内周壁41の第1内周壁41Bの長手方向における略中間部および第2外周壁31Cの長手方向における略中間部において夫々折曲げ変形が可能であり、後述するように、各折曲げ案内部47で折曲げた形状で成形し得る。
(2)外周ダクト半体30に設けた各凸壁部34を内周ダクト半体40に設けた凹縁部45に整合させると共に、内周ダクト半体40に設けた各凸壁部44を外周ダクト半体30に設けた凹縁部35に整合させることで、両ダクト半体30,40が長手方向で適切に位置決めされる。
(3)外周ダクト半体30と内周ダクト半体40とを、鍔部33,43との当接により接合した際に、外周ダクト半体30に設けた凸壁部34で、内周ダクト半体40の内周壁41における折曲げ案内部47を設けた部位を保持し得る。また、内周ダクト半体40に設けた凸壁部44で、外周ダクト半体30の外周壁31における折曲げ案内部37を設けた部位を保持し得る。すなわち、外周ダクト半体30で内周ダクト半体40の内周壁41を保持し得ると共に、内周ダクト半体40で外周ダクト半体30の外周壁31を保持し得るので、両半体30,40の変形を防止してダクトDNの剛性向上が図られる。
(4)外周ダクト半体30の凸壁部34と内周ダクト半体40の凸壁部44との境界部において、両ダクト半体30,40の各鍔部33,43が、外周壁31から内周壁41に亘って延在しているので、外周壁31と内周壁41とが近接または離間するように変形することが防止され、ダクトDNにおける第1ダクト部DN1および第2ダクト部DN2の剛性向上が図られる。
次に、図1に示したダクトDNの製造方法につき、図2〜図6を引用して説明する。実施例の製造方法では、外周ダクト半体30および内周ダクト半体40を、折曲げ部36,46で折曲げた形状である外周中間成形体30Aおよび内周中間成形体40Aを成形するようになっている。そして、成形完了による脱型後に、折曲げ部36,46で折曲がった状態の各中間成形体30A,40Aを、折曲げ案内部37,47を変形中心として伸ばした状態に変形する。そして、得られた外周ダクト半体30および内周ダクト半体40を接合することで、ダクトDNが形成される。
図3(a)は、実施例のダクトDNにおける外周ダクト半体30となる外周中間成形体30Aを、発泡樹脂シートSから成形する外周ダクト成形型PN1を概略的に示す説明図である。外周ダクト成形型PN1は、図4(a)に示した外周中間成形体30Aの外形形状に合わせて逆W状に延在する凹状成形部71を有する第1成形型70と、外周中間成形体30Aの内形形状に合わせて逆W形状に延在する凸状成形部73を有する第2成形型72とからなる。すなわち、第1成形型70の凹状成形部71は2箇所の凸縁部74が形成されており、第2成形型72の凸状成形部73には、前記凸縁部74,74に夫々整合する凹縁部75,75が形成されている。従って、凸縁部74および凹縁部75により、外周壁31の第1外周壁31Bおよび第2外周壁31Cに、外周屈曲部31Aと反対側に凸となる折曲げ部36と、該折曲げ部36に沿った薄肉の折曲げ案内部37とが成形される。なお、外周ダクト成形型PN1の第1成形型70では、図3(a)に示すように、凹状成形部71の深さ寸法Hが、図9に示した従来の成形型Pにおける成形部の深さ寸法Hに比べて、かなり小さくなっている。
従って、外周ダクト成形型PN1による外周中間成形体30Aの成形では、加熱して軟化させた発泡樹脂シートSを、外周ダクト成形型PN1の第1成形型70と第2成形型72との間に展張保持させたもとで、該発泡樹脂シートSを挟み込みながら第2成形型72を第1成形型70へ型閉めする(図3(a))。これにより、凸状成形部73に押された発泡樹脂シートSが凹状成形部71へ押付けられ、前記外周中間成形体30Aがプレス成形される(図3(b)、図4(a))。
外周ダクト成形型PN1による成形完了後に脱型した外周中間成形体30Aは、図4(b)に示すように、折曲げ部36で外周屈曲部31Aと反対側へ凸となるように折曲った状態の第1外周壁31Bおよび第2外周壁31Cを、折曲げ案内部37を変形中心として伸ばした状態に変形させる。これにより、内周ダクト半体40と接合可能で、該内周ダクト半体40側へ開口した半樋状の外周ダクト半体30が得られる。なお、外周中間成形体30Aにおける各折曲げ部36は、前記各平坦部38となる。
図5(a)は、実施例のダクトDNにおける内周ダクト半体40となる内周中間成形体40Aを、発泡樹脂シートSから成形する内周ダクト成形型PN2を概略的に示す説明図である。内周ダクト成形型PN2は、図6(a)に示した内周中間成形体40Aの内形形状に合わせて逆W状に延在する凸状成形部81を有する第1成形型80と、内周中間成形体40Aの外形形状に合わせて逆W形状に延在する凹状成形部83を有する第2成形型82とからなる。すなわち、第1成形型80の凸状成形部81は2箇所の凸縁部84が形成されており、第2成形型82の凹状成形部83には、前記凸縁部84,84に夫々整合する凹縁部85,85が形成されている。従って、凸縁部84および凹縁部85により、内周壁41の第1内周壁41Bおよび第2内周壁41Cに、内周屈曲部41Aと反対側に凸となる折曲げ部46と、該折曲げ部46に沿った薄肉の折曲げ案内部47とが成形される。なお、内周ダクト成形型PN2の第2成形型82では、図5(a)に示すように、凹状成形部83の深さ寸法Hが、図9に示した従来の成形型Pにおける成形部の深さ寸法Hに比べて、かなり小さくなっている。
従って、内周ダクト成形型PN2による内周中間成形体40Aの成形では、加熱して軟化させた発泡樹脂シートSを、内周ダクト成形型PN2の第1成形型80と第2成形型82との間に展張保持させたもとで、該発泡樹脂シートSを挟み込みながら第2成形型82を第1成形型80へ型閉めする(図5(a))。これにより、凸状成形部81に押された発泡樹脂シートSが凹状成形部83へ押付けられ、前記内周中間成形体40Aがプレス成形される(図5(b)、図6(a))。
内周ダクト成形型PN2による成形完了後に脱型した内周中間成形体40Aは、図6(b)に示すように、折曲げ部46で内周屈曲部41Aと反対側へ凸となるように折曲していた第1内周壁41Bおよび第2内周壁41Cを、折曲げ案内部47を変形中心として伸ばした状態に変形させる。これにより、外周ダクト半体30との接合可能で、該外周ダクト半体30側へ開口した半樋状の内周ダクト半体40が得られる。なお、内周中間成形体40Aにおける各折曲げ部46は、前記各平坦部48となる。
外周中間成形体30Aを変形させて得られた外周ダクト半体30と、内周中間成形体40Aを変形させて得られた内周ダクト半体40とは、相手方のダクト半体30,40に形成された凹縁部35,45に、他方のダクト半体40,30に形成された凸壁部44,34を整合させ、鍔部33,33/43,43を当接することで接合される。これにより、図1に示した中間屈曲部Cを有するダクトDNが成形される。なお、外周ダクト半体30と内周ダクト半体40は、鍔部33,33/43,43に予め接着剤を塗布しておくことで、該接着剤により接合される。
前述のようなダクトの製造方法では、次のような作用効果を奏する。
(1)外周ダクト半体30は、外周壁31の第1外周壁31Bの中間部および第2外周壁31Cの中間部で折曲げた外周中間成形体30Aとして成形されるため、該外周中間成形体30Aの外形サイズが外周ダクト半体30より大幅にコンパクト化される。これにより、発泡樹脂シートSから外周ダクト半体30の外周中間成形体30Aをプレス成形する際に、該発泡樹脂シートSの変形量を少なく抑えることができ、成形された外周ダクト半体30に薄肉部分が形成されたり裂けが発生して成形不良となることを防止し得る。同様に、発泡樹脂シートSから内周ダクト半体40の内周中間成形体40Aをプレス成形する際も、該発泡樹脂シートSの変形量を少なく抑えることができ、成形された内周ダクト半体40に薄肉部が形成されたり裂けが発生して成形不良がとなることを防止し得る。
(2)外周ダクト成形型PN1の小型化が図られるので、該外周ダクト成形型PN1の型製作費を抑えてダクト製造に係るコストダウンを図り得ると共に、該外周ダクト成形型PN1の軽量化が図られる。同様に、内周ダクト成形型PN2の小型化が図られるので、該内周ダクト成形型PN2の型製作費を抑えてダクト製造に係るコストダウンを図り得ると共に、該内周ダクト成形型PN2の軽量化が図られる。
(3)内周ダクト半体40に形成された凹縁部45に整合して該内周ダクト半体40の内周壁41に臨む凸壁部34を外周ダクト半体30に設けると共に、外周ダクト半体30に形成された凹縁部35に整合して該外周ダクト半体30の外周壁31に臨む凸壁部44を内周ダクト半体40に設けるようにした。これにより、外周ダクト半体30の凸壁部34で内周壁41を保持すると共に、外周ダクト半体40の凸壁部44で外周壁31を保持するようにし得るので、ダクトの剛性向上を図るようにし得る。
(4)外周ダクト半体30と内周ダクト半体40とを接合する際に、両ダクト半体30,40を折曲げ案内部37,47で適宜変形させながら接合することが可能であり、接合作業の簡易化を可能とし得る。
(変更例)
本願のダクトDNは、前記実施例の形態に限定されず、様々に変更が可能である。
(1)外周ダクト半体30では、外周壁31における第1外周壁31Bおよび第2外周壁31Cの両方を折曲げて成形することに限定されず、第1外周壁31Bまたは第2外周壁31Cの何れか一方だけを折曲げて成形するようにしてもよい。内周ダクト半体40においても、内周壁41における第1内周壁41Bおよび第2内周壁41Cの両方を折曲げて成形することに限定されず、第1内周壁41Bまたは第2内周壁41Cの何れか一方だけを折曲げて成形するようにしてもよい。
(2)側壁32,42の凸壁部34,44は、外周ダクト半体30または内周ダクト半体40の何れか一方にのみ設けるようにしてもよい。そして、外周ダクト半体30の側壁32に凸壁部34を設けた場合には、内周ダクト半体40にだけ該凸壁部34が整合する前記凹縁部45を設ければよい。また、内周ダクト半体40の側壁42に凸壁部44を設けた場合には、外周ダクト半体30にだけ該凸壁部44が整合する前記凹縁部35を設ければよい。
(3)側壁32,42に設ける凸壁部34,44は、実施例に示した先細テーパ(台形状)に限定されず、矩形状、三角形状または逆テーパ形状等であってもよい。
(4)実施例では、シート材Sとして発泡樹脂シートを例示したが、該シート材Sは、非発泡の樹脂シートであってもよい。
(5)実施例では、プレス成形によりシート材から外周ダクト半体30および内周ダクト半体40を成形する方法を例示したが、これら各半体30,40は、真空成形によりシート材から成形してもよい。
30 外周ダクト半体(曲がりの外側をなす半体),31 外周壁(屈曲壁)
31A 外周屈曲部(半体屈曲部),32 側壁,33 鍔部(接合部),34 凸壁部
35 凹縁部,36 折曲げ部,37 折曲げ案内部,38 平坦部
40 内周ダクト半体(曲がりの内側をなす半体),41 内周壁(屈曲壁)
41A 内周屈曲部(半体屈曲部),42 側壁,43 鍔部(接合部),44 凸壁部
45 凹縁部,46 折曲げ部,47 折曲げ案内部,48 平坦部
C 中間屈曲部(屈曲部),DN ダクト,S 発泡樹脂シート(シート材)

Claims (5)

  1. 屈曲部を有するダクトを、該屈曲部における曲がりの外側をなす半体および該屈曲部における曲がりの内側をなす半体に分割して形成する製造方法において、
    前記半体の少なくとも一方は、前記屈曲部をなす半体屈曲部およびダクト開口部をなす該半体の端部の間に、該半体屈曲部と反対に凸となるよう折曲げた折曲げ部が形成されるようにシート材から成形され、
    両半体を、前記折曲げ部を伸ばしたもとで接合する
    ことを特徴とするダクトの製造方法。
  2. 前記折曲げ部が形成される半体を、相手方の半体に向け延出する側壁を有する半樋状で、該側壁の前記折曲げ部に対応する部位に、該折曲げ部を伸ばした際に相手方の半体に向け開いた凹縁部が形成されるように、シート材から成形し、
    前記相手方の半体を、前記折曲げ部が形成される半体に向け延出する側壁を有する半樋状で、該側壁に前記凹縁部に整合する凸壁部が形成されるように、シート材から成形し、
    前記折曲げ部を伸ばして形成した凹縁部と前記凸壁部とを整合させて前記両半体を接合する請求項1記載のダクトの製造方法。
  3. シート材からの前記半体の成形時に、前記折曲げ部と共に該折曲げ部に沿って延在する薄肉状の折曲げ案内部を該半体に成形し、該折曲げ案内部で変形させて該折曲げ部を伸ばすようにした請求項1または2記載のダクトの製造方法。
  4. 一端部に開設された空気流入口から他端部に開設された空気流出口に空気が流通し、屈曲部を有したダクトであって、前記屈曲部における曲がりの外側をなす屈曲壁および該屈曲壁における該ダクトの空気流通方向に沿う両縁から前記屈曲部における曲がりの内側に向け延出する側壁により半樋状に形成された半体と、前記屈曲部における曲がりの内側をなす屈曲壁および該屈曲壁における該ダクトの空気流通方向に沿う両縁から前記屈曲部における曲がりの外側に向け延出する側壁により半樋状に形成された半体とを備え、両半体を互いの側壁の当接により接合して構成されるダクトにおいて、
    前記半体における少なくとも一方の半体の前記側壁に、他方の半体側へ開いた凹縁部が形成され、
    前記他方の半体の前記側壁に、前記凹縁部に整合可能に突出した凸壁部が形成され、
    前記凹縁部が形成された半体は、該凹縁部の底が整合する前記屈曲壁の平坦部に対応する位置で前記側壁が前記空気流通方向に分離された
    ことを特徴とするダクト。
  5. 前記一方の半体に形成した凸壁部と前記他方の半体に形成した凸壁部とが隣接して形成されている請求項4記載のダクト。
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