JP5185175B2 - ダクト - Google Patents
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Description
直管部および曲げ変形可能な蛇腹状の変形部を有し、該変形部を曲げて車両に取り付けられるダクトにおいて、
前記直管部と前記変形部との間に偏心部を設け、
前記偏心部は、前記変形部における該偏心部との接続部位の通風断面を、前記直管部における該偏心部との接続部位の通風断面に対して、該変形部の曲がりの内側となる側へずらして繋ぎ、
曲げた前記変形部および前記偏心部によって湾曲部分を構成することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、直管部と変形部との間に変形部を曲げる方向に合わせた偏心部を設けることで、変形部および偏心部とから構成される湾曲部分の曲率を小さくすることができるので、当該湾曲部分での圧力損失を低減することができる。
請求項2に係る発明によれば、偏心部を湾曲形状にすることで、ダクトの湾曲部分の曲面を滑らかにすることができ、当該湾曲部分での圧力損失をより低減することができる。
請求項3に係る発明によれば、変形部の両側に偏心部を設けることで、変形部および2つの偏心部とから構成される湾曲部分の曲率をより小さくすることができるので、当該湾曲部分での圧力損失を更に低減することができる。
請求項4に係る発明によれば、湾曲部分での圧力損失を低減することができる。
請求項5に係る発明によれば、変形部が曲がった状態で自己保持するので、別途の支持金具を用いることなく、圧力損失を有利に低減できる湾曲部分の曲がり角度を適切に維持し得る。
前記ダクト10では、直線状態における変形部14の中心軸線Cが、直管部12の中心軸線Cに対して該変形部14の曲がりの内側となる側へ偏心部16,16によってずらされいるので、変形部14が直管部12に対して曲がりの内側とする側へ突出している(図2参照)。すなわち、ダクト10は、外観から変形部14を曲げる方向が判り易いので、車両への取り付け作業性がよく、取り付け効率を向上することができる。また、ダクト10は、湾曲部分10aが予め形成されるものと異なり、該ダクト10の取り付け時に変形部14を曲げて湾曲部分10aを形成している。従って、ダクト10は、変形部14を直線的に伸ばした状態で搬送や保管等において取り扱うことができ、取り扱い易く、例えば運搬において多量に搬送することが可能であるので運搬コストを低減できる。
実施例で説明した偏心部および変形部からなる湾曲部分を有するダクトと、従来技術で説明した変形部のみからなる湾曲部分を有するダクトとの解析モデルを作成し、直管部の中心軸線と直線状態にある変形部の中心軸線との間のずれ寸法である偏心度Eおよび湾曲部分の曲がり角度θの条件を変えて、通風性をコンピュータ上での解析により検証した。実験例および参考例のダクトは、変形部14の両側に偏心部16,16が設けられると共に、各偏心部16の変形部14との接続側と反対に直管部12が夫々設けられ、変形部14および該変形部14を挟む2つの偏心部16,16から湾曲部分10aが構成されている(図8参照)。比較例のダクトは、変形部の両側に直管部が設けられ、変形部だけにより湾曲部分が構成されている。実験例、参考例および比較例のダクトは、湾曲部分を1ヶ所のみ設けており、変形部の構成(突状部の数や形状)は同一である。
本願が対象とするダクトは、前述した実施例の形態に限定されず、様々な変更可能である。
(1)実施例では、変形部の突状部を除く直管部、変形部の谷部および偏心部を同一のダクト径で形成したが、直管部における偏心部に接続する接続部位、変形部の谷部および偏心部を同一のダクト径で形成し、直管部の途中部分やエアアウトレット等への接続側を拡開したり、縮径したりしてもよい。
(2)湾曲変形基点の形成位置は、頂部から第2壁部の肉厚と同程度の間隔で離間した位置に限定されず、第1状態に変形した第2壁部が該第1状態に保持され得れば、頂部との間隔を、第2壁部の肉厚より小さく設定してもよいし、第2壁部の肉厚より大きく設定してもよい。
(3)湾曲変形基点を、頂部と一致させてもよい。この場合、第2壁部は、全体が湾曲して第1状態および第2状態に変形するようになる。
(4)実施例では、90度に曲がる湾曲部を例示したが、変形部における突状部の配設数等を変更することで、90度以下または90度以上に曲がるよう構成することも可能である。
(5)ダクトは、円筒形状に限らず、四角形や五角形等の角筒形状であってもよい。
(6)本願が対象とするダクトは、自動車に配設されるものに限らず、これ以外の車両や建物等に配設されるものも対象とされる。
(7)実施例では、変形部として曲げた状態で自己保持可能な構成を例に挙げたが、これに限定されず、ダクトを車両に対して取り付ける支持金具で変形部を曲げた状態に保持してもよい。
(8)変形部が曲げた状態で自己保持する構成は、実施例の例に限定されず、その他の構成を採用し得る。
22 頂部,24 第1壁部,26 第2壁部,28 谷部,30 湾曲変形基点,
C 中心軸線,S1 直線距離,S2 直線距離
Claims (5)
- 直管部および曲げ変形可能な蛇腹状の変形部を有し、該変形部を曲げて車両に取り付けられるダクトにおいて、
前記直管部と前記変形部との間に偏心部を設け、
前記偏心部は、前記変形部における該偏心部との接続部位の通風断面を、前記直管部における該偏心部との接続部位の通風断面に対して、該変形部の曲がりの内側となる側へずらして繋ぎ、
曲げた前記変形部および前記偏心部によって湾曲部分を構成する
ことを特徴とするダクト。 - 前記偏心部は、前記直管部との接続端から前記変形部との接続端に向かうにつれて、該変形部の曲がりの内側となる側が凹となるように湾曲している請求項1記載のダクト。
- 前記偏心部は、前記変形部の両側に夫々設けられる請求項1または2記載のダクト。
- 前記変形部を挟んで設けられた一対の直管部の中心軸線が、該変形部の直線状態において同一直線上に位置する請求項3記載のダクト。
- 前記変形部は、曲がった状態で自己保持可能に構成される請求項1〜4の何れか一項に記載のダクト。
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JP2009080218A JP5185175B2 (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | ダクト |
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JP2009080218A JP5185175B2 (ja) | 2009-03-27 | 2009-03-27 | ダクト |
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Family Applications (1)
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