JP3591531B2 - 陰極線管用ファンネル - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、陰極線管用ファンネルのボディ部に連なって形成される角錐状のヨーク部の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、陰極線管は、主たる構成要素として、略矩形の画像表示部を有するパネルと、該パネルと封合され且つ内部を電子ビームが通過するファンネルとを備える。前記ファンネルは、略矩形の大開口部を有すると共に、略円形の小開口部に、内部に電子銃が格納される円筒形のネック管を連設し、略漏斗状のボディ部の小開口部側に、偏向ヨークが外周側に装着されるヨーク部を連ねて形成したものである。
【0003】
これらを構成要素とする陰極線管においては、偏向ヨークが大きな電力消費源となるため、この種の陰極線管のトータル消費電力を節減するには、偏向ヨークの消費電力を有効に低減させることが重要となる。この偏向ヨークの消費電力の低減を図るには、ファンネルのネック管を小径にして、偏向ヨークが装着されるヨーク部の外径を小さくすればよいことが一般に知られている。
【0004】
しかしながら、ネック管内の電子銃から照射された電子ビームは、前記ヨーク部の内壁面に接近して通過するため、ネック管やヨーク部の外径をいたずらに小さくすると、最大偏向角をとる対角部に向かう電子ビームがヨーク部の内壁面に衝突する事態を招き、良好な画像が得られないという問題が発生する。
【0005】
このような問題に対処すべく、ヨーク部の外面を、ネック管側からパネル方向に向かって円形から次第に略矩形状に変化する角錐状とすることが実用化されるに至っている。このようにヨーク部の外面を角錐状とすれば、偏向ヨークの長軸方向及び短軸方向の径を小さくできるため、その長軸方向および短軸方向に対応する偏向コイルを電子ビームに近づけることが可能となる。これにより、電子ビームを効率良く偏向できることになり、偏向電力を低減できるという利点が得られる。
【0006】
これと関連して、ヨーク部の内径における対角部に向かう電子ビームがその内壁面に衝突する事態を回避することを目的として、このヨーク部の内面についても、上述の外面と同様に、ネック管側からパネル方向に向かって円形から次第に略矩形状に変化する角錐状とされることが実用化されるに至っている。
【0007】
この場合、例えば下記の特許文献1や特許文献2を参照すれば、ヨーク部の内面が角錐状とされた場合には、成型性や強度面等を勘案して、その対角部は円弧状の湾曲部とされる。そして、この湾曲部は、対角軸を基準としてその長軸側と短軸側とで略同一曲率の円弧形状を呈している。このようなヨーク部の内面の形状は、電子ビームの理想的な通過領域に略対応しているのが通例である。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−120940号公報
【特許文献2】
特開平11−176355号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ヨーク部の対角軸は、通常、電子ビームの通過領域に対応するように設定される。
【0010】
しかしながら、現実の電子ビームの通過領域には、偏向ヨークの精度等が原因となって歪が発生していることが多く、ヨーク部の対角軸は、現実の電子ビームの通過領域に対して方向性のズレを生じているのが実情である。
【0011】
したがって、このような特性を有する陰極線管においては、ヨーク部の対角部に形成されている湾曲部が上述のように対角軸を基準として長軸側と短軸側とで略同一曲率の円弧形状であれば、その何れか一方側の部分湾曲部に最大偏向角をもつ電子ビームが衝突することになる。そして、これが原因となって、良好な画像を得ることができなくなるという問題が生じる。
【0012】
このような問題に対しては、図8に示すように、ヨーク部6の対角部7と管軸との距離を一定に保ちながら対角部7の対角内面湾曲部8及び対角外面湾曲部9共に全体を単一の円弧で拡張することにより対処できるが、このような手法では、ファンネルの成型用金型の設計製作、偏向ヨークの設計製作、その他の陰極線管の製造に関する各種の部品を根本的に改変する必要が生じ、その手間や労苦更には費用負担が多大となる。
【0013】
また、これ以外にも、ヨーク部の肉厚を全体的に薄くすることが考えられるが、その肉厚が過度に薄くなれば、成型上の問題や強度上の問題が生じるため、この薄肉化には限界があり、有効な解決策とはなり得ない。
【0014】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ヨーク部の対角部に簡易で且つ効果的な改良を加えることにより、成型用金型や偏向ヨーク等の根本的な改変を不要にした上で、電子ビームのヨーク部に対する衝突を適切に回避して、良好な画像を得ることが可能な陰極線管用ファンネルを提供することを技術的課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を達成するためになされた本発明は、略矩形の大開口部を有すると共に、略円形の小開口部に円筒形のネック管が連設され、前記大開口部から略漏斗状のボディ部及びこれに連なる角錐状のヨーク部を経て前記小開口部に至る陰極線管用ファンネルにおいて、前記ヨーク部の対角部の内面に、対角軸を基準として仮想区分される長軸側の部分内面湾曲部と短軸側の部分内面湾曲部とからなる対角内面湾曲部を形成し、前記長軸側及び短軸側の少なくとも何れか一方の部分内面湾曲部を外方側に膨出させたことを特徴とするものである。
【0016】
ここで、「外方側に膨出」とは、管軸と直交する断面において、ヨーク部を構成する長辺及び短辺のそれぞれの内面の対角軸側への仮想延長線よりも外方側(ヨーク部の外面側)に膨出することを意味する。したがって、長辺及び短辺のそれぞれの内面が円弧で構成されている場合には、その円弧の仮想延長線よりも外方側に膨出することを意味する。より詳しくは、「外方側に膨出」とは、長軸側及び短軸側の少なくとも何れか一方の内面の中央部から対角軸に至る曲率が緩やかに変化する仮想基準曲線(従来の曲線)に対して、その仮想基準曲線の途中でその仮想基準曲線よりも曲率が大きく変化することによって長軸側及び短軸側の少なくとも何れか一方の部分内面湾曲部が外方側に膨出することを意味する。なお、長軸側または短軸側の一方の部分内面湾曲部を外方側に膨出させた場合には、その一方の部分内面湾曲部が他方の部分内面湾曲部に比して相対的に外方側に膨出する。
【0017】
このような構成によれば、ヨーク部の対角部内面に形成された対角内面湾曲部は、対角軸の長軸側及び短軸側の何れか一方または双方の部分内面湾曲部が外方側に膨出しているため、ヨーク部の対角軸が現実の電子ビームの通過領域に対して方向性のズレを生じていること等に起因して、最大偏向角をもつ電子ビームが上記の一方の部分内面湾曲部に衝突し得る状態となっていても、この一方の部分内面湾曲部の外方側への膨出部分を通行路としてその電子ビームが通過することになる。したがって、電子ビームがヨーク部の対角部に形成される湾曲部に衝突する事態が回避され、良好な画像を得ることが可能となる。しかも、ヨーク部の対角部内面に形成される湾曲部を全体的に拡張するのではなく、対角軸と湾曲部との交差位置を殆ど変化させることなく、その一部のみを外方側に膨出させることができるようになるため、ファンネル成型用の金型や偏向ヨーク等の設計製作に大きな影響を与えることにはならず、最小限の変更を行うだけで電子ビームの衝突を回避でき、変更に要する手間や労苦更には費用負担を低減させることが可能となる。
【0018】
そして、前記長軸側の部分内面湾曲部と短軸側の部分内面湾曲部とは、半径の異なる円弧状部で構成されていることが好ましい。この場合、半径の小さい円弧状部を半径の大きい円弧状部よりも外方側に膨出させてもよく、或いは半径の大きい円弧状部を半径の小さい円弧状部よりも外方側に膨出させてもよい。また、長軸側の円弧状部と短軸側の円弧状部とは、対角軸上で連接していてもよく、或いは対角軸以外の箇所で連接していてもよい。更に、長軸側及び短軸側の円弧状部は、それぞれ一つの円弧状部であってもよく、或いはそれぞれ複数の円弧状部を連接させたものであってもよい。このように構成すれば、円弧状部の半径を長軸側と短軸側とで異ならせるという手法を有効利用して、何れか一方の部分内面湾曲部が相対的に外方側に膨出することになるため、当該湾曲部の設計製作を容易に行うことができると共に、製造コストの上昇を抑えることが可能となる。ここで、長軸側の円弧状部と短軸側の円弧状部との相互間における「連接」とは、内接或いは略内接することを意味し、略内接する場合には各円弧による屈曲点を滑らかに繋ぐことが必要である(以下、同様)。
【0019】
また、一の円弧状部の中心点と、これに連接する他の円弧状部の中心点と、この両円弧状部の連接点とが、一直線上または一直線の近傍に配置されていることが好ましい。すなわち、一の円弧状部と他の円弧状部との半径が相違する場合に、両円弧状部のそれぞれの中心点と両円弧状部の連接点とを一直線上に配置させれば、両円弧状部は相互に曲率が異なるものの、その直線上においては両円弧状部の連接端の接線が何れもその直線と直交することになるため、両円弧状部の連接部は屈曲することなく、滑らかに連続することになる。したがって、両円弧状部のそれぞれの中心点と両円弧状部の連接点とを、一直線上または一直線の近傍に配置させれば、両円弧状部の連接部が少なくとも過度に屈曲することを回避でき、この連接部に対する成型性を良好に維持することが可能となる。
【0020】
以上の発明は、ヨーク部の対角部の内面に関するものであるが、その外面についても同様の構成を採用することが好ましい。すなわち、前記ヨーク部の対角部の外面に、対角軸を基準として仮想区分される長軸側の部分外面湾曲部と短軸側の部分外面湾曲部とからなる対角外面湾曲部を形成し、前記長軸側及び短軸側の少なくとも何れか一方の部分外面湾曲部を外方側に膨出させることが好ましい。この場合にも、「外方側に膨出」とは、管軸と直交する断面において、ヨーク部を構成する長辺及び短辺のそれぞれの外面の対角軸側への仮想延長線よりも外方側に膨出することを意味する。したがって、長辺及び短辺のそれぞれの外面が円弧で構成されている場合には、その円弧の仮想延長線よりも外方側に膨出することを意味する。また、より詳しくは、「外方側に膨出」とは、長軸側及び短軸側の少なくとも何れか一方の外面の中央部から対角軸に至る曲率が緩やかに変化する仮想基準曲線(従来の曲線)に対して、その仮想基準曲線の途中でその仮想基準曲線よりも曲率が大きく変化することによって長軸側及び短軸側の少なくとも何れか一方の部分内面湾曲部が外方側に膨出することを意味する。このように構成すれば、ヨーク部の対角部内面が部分的に外方側に膨出すると同時に、その対角部外面も部分的に外方側に膨出することになるので、対角部の全体にわたる肉部の量は充分なものとなり、したがって部分的な膨出部が形成されているにも拘わらず対角部の全体的な剛性は適正な範囲内に収まることになる。
【0021】
この場合、前記長軸側及び短軸側の何れか一方のみの部分内面湾曲部及び部分外面湾曲部を外方側に膨出させることができる。このように構成すれば、対角部における膨出している部分と膨出していない部分との肉厚が均一化され、部分的な強度低下が生じなくなると共に、良好な成型性を維持することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1〜第4の実施形態に共通の陰極線管用ファンネルの全体構成を示す斜視図、図2〜図5はそれぞれ、本発明の第1〜第4の実施形態に係るヨーク部を示す縦断背面図である。
【0023】
図1に示すように、本発明の実施形態に係る陰極線管用ファンネル(以下、単にファンネルという)1は、図外の陰極線管用パネルとの封合に供される略矩形の大開口部2を有すると共に、略円形の小開口部3に略円筒形のネック管4が封合されている。そして、略漏斗状のボディ部5の小開口部3側には、その外周側に偏向ヨークを装着するためのヨーク部6が連なって形成され、その内部は電子ビームの通過路とされている。このヨーク部6は、ネック管4側からボディ部5側に向かって円形から次第に略矩形状に変化する角錐状とされている。
【0024】
図2は、本発明の第1の実施形態を示すものであって、ヨーク部6におけるボディ部5側の端部を図1のA−A線にしたがって切断した縦断背面図である。同図に示すように、ヨーク部6の対角部7の内面には、対角内面湾曲部8が形成されると共に、この対角内面湾曲部8は、対角軸Dを基準として、その長軸L側つまり短辺6a側の部分内面湾曲部(以下、第1湾曲部という)8aと、短軸S側つまり長辺6b側の部分内面湾曲部(以下、第2湾曲部という)8bとに仮想的に区分される。
【0025】
そして、第2湾曲部8bは、長辺6bの内面6bbの対角軸D側への仮想延長線(同図に示す破線)よりも外方側に膨出している。これに対して、第1湾曲部8aは、短辺6bの内面6aaの対角軸D側への仮想延長線から外方側に膨出していない。詳述すると、図3に示すように、長辺6bの内面6bbをその曲率を維持しつつ対角軸D側に向かって延長させた仮想延長線6bxを基準として、第2湾曲部8bが外方側に膨出している。この仮想延長線6bxには、従来の対角内面湾曲部を構成する円弧Dxが内接しており、したがって仮想延長線6bxから円弧Dxに至る曲線は、従来の長辺6bの内面形状に対応している。換言すれば、長辺6bの内面6bbの中央部から対角軸Dに至る曲率が緩やかに変化する仮想基準曲線(従来の曲線)に対して、第2湾曲部8bは、その仮想基準曲線の途中でその仮想基準曲線よりも曲率が大きく変化することによって外方側に膨出している。これに対して、第1湾曲部8aは、短辺6aの内面6aaをその曲率を維持しつつ対角軸D側に向かって延長させた仮想延長線6axを基準として、外方側には膨出していない。つまり、第1湾曲部8aは、短辺6bの内面6aaの中央部から対角軸Dに至る曲率が緩やかに変化する仮想基準曲線(従来の曲線)に沿って形成されている。なお、この実施形態では、短辺6a及び長辺6bの何れの内面6aa,6bbも単一の円弧であり、したがって上述の仮想延長線6ax,6bxは何れも円弧の延長線である。
【0026】
このような構成とすることにより、ヨーク部6の内部面積は、第2湾曲部8bの外方側への膨出分だけ部分的に広くなっている。この場合、図2に示すように、第1湾曲部8aは、半径R1の円弧状部であると共に、第2湾曲部8bは、R1よりも大きな半径R2の円弧状部である。そして、この実施形態では、両円弧状接点Jと、両円弧状部の各中心点O1,O2とが対角軸D上に配列されている関係上、両円弧状部の連接部は、屈曲することなく滑らかに湾曲した状態で連続している。なお、上記の連接点J及び各中心点O1,O2は、対角軸Dを基準としてその近傍に配置されていてもよく、また対角軸D以外の直線上或いはその直線の近傍に配置されていてもよい。また、上記の構成に代えてまたはこれと共に、図3に示すように、短辺6aの内面6aaに、仮想延長線6axから外方に膨出する第1湾曲部8a’を形成してもよい。
【0027】
以上の構成によれば、ヨーク部6の内部を電子ビームが通過するが、最大偏向角をとる電子ビームは対角部7の近傍を通過する。この場合、ヨーク部6の対角軸Dが現実の電子ビームの通過領域に対して方向性のズレを生じていること等が原因となって、最大偏向角をもつ電子ビームが第2湾曲部8bに衝突し得る状態となっていても、この第2湾曲部8bは外方側に膨出していることから、その電子ビームは第2湾曲部8bの外方側への膨出部分を通行路として通過できることになる。したがって、電子ビームがヨーク部6の対角内面湾曲部8に衝突する事態が回避され、良好な画像を得ることが可能となる。
【0028】
しかも、対角内面湾曲部8と対角軸Dとの交差位置を従来と変更することなく第2湾曲部8bのみを外方側に膨出させたことから、例えば先述の図8に示すように対角内面湾曲部8を破線で示す状態から実線で示す状態に全体的に単一の円弧で拡張する場合と比較すれば、ファンネル成型用の金型等の設計製作に大きな変化が生じず、最小限の変更を行うだけで電子ビームの衝突を回避できることになる。
【0029】
図4は、本発明の第2の実施形態を示すものであって、ヨーク部6における大開口部2側の端部を図1のA−A線にしたがって切断した縦断背面図である。同図に示すように、この第2の実施形態が上述の第1の実施形態と相違するところは、ヨーク部6の対角部7の内面に形成される対角内面湾曲部8のみならず、対角部7の外面に形成される対角外面湾曲部9についても、対角軸Dの長軸L側の部分外面湾曲部(以下、第3湾曲部という)9aを外方側に膨出させず、短軸S側の部分外面湾曲部(以下、第4湾曲部という)9bを、長辺6bの外面6bcの対角軸D側への仮想延長線6cxよりも外方側に膨出させている点である。この仮想延長線6cxは、長辺6bの外面6bcをその曲率を維持しつつ対角軸D側に向かって延長させた曲線(この実施形態では円弧)である。
【0030】
そして、第3湾曲部9aを構成する半径R3の円弧状部と第4湾曲部9bを構成するR3よりも大きい半径R4の円弧状部との連接点Kと、両円弧状部の各中心点O3,O4とは、対角軸D上に配置されている。この場合、上述の対角部7の内面側の連接点J及び各中心点O1,O2と、外面側の連接点K及び各中心点O3,O4とは、同一直線上に配置されている必要はなく、連接点J及び各中心点O1,O2が一の直線上またはその近傍に、連接点K及び各中心点O3,O4が他の直線上またはその近傍に配置されていてもよい。なお、第4湾曲部9bは、同図に破線で示す従来のヨーク部6の外周側に偏向ヨークを装着したときに、その偏向ヨークの内周面とヨーク部6の外周面との間に生成される隙間を利用して外方側に膨出されている。したがって、偏向ヨークは従来のものを使用することができる。
【0031】
この第2の実施形態によれば、上述の第1の実施形態と同様の効果が得られることに加えて、相対的に外方側に膨出している第4湾曲部9bと膨出していない第3湾曲部9aとの肉厚が均一化され、部分的な強度低下が生じなくなると共に、良好な成型性を維持することができる。しかも、例えば図8に示すように対角内面湾曲部8及び対角外面湾曲部9を破線で示す状態から実線で示す状態に全体的に単一の円弧で拡張する場合と比較すれば、ファンネル成型用の金型や偏向ヨーク等の設計製作に大きな変化が生じず、最小限の変更を行うだけで電子ビームの衝突を回避できることになる。なお、図4に示す構成に代えて、第4湾曲部9bについては破線で示す形状として外方側に膨出させないようにし、第3湾曲部9aを上記と同様にして得られる短辺6aの外面の仮想延長線よりも外方側に膨出させるようにしてもよい。このようにした場合には、上記の肉厚の均一化が若干阻害されるものの、対角部7の全体的な肉部の量が変化しないため、対角部7の全体的な剛性は適度に維持できることになる。また、必要ならば、第3湾曲部9a及び第4湾曲部9bの双方を外方側に膨出させてもよい。
【0032】
図5は、本発明の第3の実施形態を示すものであって、ヨーク部6における大開口部2側の端部を図1のA−A線にしたがって切断した縦断背面図である。この第3の実施形態は、短辺6a及び長辺6bのそれぞれの内面6aa,6bbの中央部が内方側に膨出してなるヨーク部6の対角部7に、上述の第1の実施形態における対角内面湾曲部8の構成を適用したものである。したがって、図5に示すヨーク部6において、図2に示すヨーク部6と共通の構成要件については同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】
図6は、本発明の第4の実施形態を示すものであって、ヨーク部6における大開口部2側の端部を図1のA−A線にしたがって切断した縦断背面図である。この第4の実施形態は、短辺6a及び長辺6bのそれぞれの内面6aa,6bbの中央部が内方側に膨出してなるヨーク部6の対角部7に、上述の第2の実施形態における対角内面湾曲部8及び対角外面湾曲部9の構成を適用したものである。したがって、図6に示すヨーク部6において、図3に示すヨーク部6と共通の構成要件については同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】
なお、以上の第1〜第4の実施形態では、対角内面湾曲部8及び対角外面湾曲部9の両者共に、半径の大きい円弧状部を半径の小さい円弧状部よりも外方に膨出させたが、これとは逆に、半径の小さい円弧状部を半径の大きい円弧状部よりも外方に膨出させるようにしてもよい。
【0035】
また、以上の第1〜第4の実施形態で例示した対角内面湾曲部8及び対角外面湾曲部9の構成は、ヨーク部6の四隅に存する全ての対角部7に、軸心(管軸)を基準として対称に形成してもよく、或いは非対称に形成してもよく、更には、一つの対角部のみまたは二つもしくは三つの対角部のみに適用してもよい。
【0036】
【実施例】
以下、本発明に係る陰極線管用ファンネル(サイズ66cm、アスペクト比16:9、偏向角104°、ネック外径29.1mm)の実施例について説明する。
【0037】
図7は、この実施例におけるファンネルのヨーク部を示すものであって、図1のA−A線にしたがって切断した縦断背面図である。この実施例は、上述の第3の実施形態と同様に、短辺6a及び長辺6bのそれぞれの内面6aa、6bbの中央部が内方側に膨出してなるヨーク部6において、現実の電子ビームがヨーク部6の対角軸Dより長軸L側にズレたことに起因して、ヨーク部6内壁に電子ビームが衝突していたものを、短辺6a側に第1湾曲部8aをつくることで、電子ビームの衝突をなくしたものである。
【0038】
同図において、実線は、この実施例におけるヨーク部6の内面及び外面の輪郭形状を表し、破線は、従来における内面の輪郭形状を表している。例えば、ファンネル1における略小開口部3の位置からボディ部5に向かって60mm移行した位置の管軸と直交する断面において、従来の内面輪郭形状の半径(破線で示す円弧の半径)rは13.3mmであるのに対して、第2湾曲部8bの半径R2が16.3mmであり、第1湾曲部8aの半径R1が9.8mmである。また、この第1湾曲部8aの中心O1及び第2湾曲部8bの中心O2は、従来の対角軸Dから長軸L側にズレた対角軸D’上に配置されている関係上、両湾曲部8a、8bの連接部は、屈曲することなく滑らかに湾曲した状態で連続している。
【0039】
下記の表1は、上述のようにファンネル1における略小開口部3の位置からボディ部5に向かって60mm移行した位置の管軸と直交する断面の内面輪郭形状に関して、ファンネル1の軸心(管軸)からの距離を、従来の輪郭形状(表1にPoと示す)と、この実施例の輪郭形状(表1にPpと示す)とに分けて比較したものである。なお、下記の表1には、長軸Lから短軸Sまで軸心廻りに10°毎(途中2°毎)に計算した軸心からの距離(単位:mm)が示されている。
【0040】
【表1】
【0041】
上記の表1から明らかなように、この実施例の内面輪郭形状は、従来の内面輪郭形状と比較して、対角軸Dの長軸L側における28°の位置で、その差が最大値(1.0mm)となる第1湾曲部8aが形成される一方、対角軸Dの短軸S側では、その差が殆どない略同形状に形成できることが把握される。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る陰極線管用ファンネルによれば、略漏斗状のボディ部に形成された角錐状のヨーク部の対角部内面に、対角軸の長軸側及び短軸側の少なくとも何れか一方の部分内面湾曲部を他方の部分内面湾曲部よりも外方側に膨出させてなる対角内面湾曲部を形成したから、ヨーク部の対角軸が現実の電子ビームの通過領域に対して方向性のズレを生じていること等に起因して、最大偏向角をもつ電子ビームが一方の部分内面湾曲部に衝突し得る状態となっていても、この部分内面湾曲部の外方側への膨出部分を通行路としてその電子ビームが通過できることになる。これにより、電子ビームがヨーク部の対角部内面に衝突する事態が回避されて、良好な画像を得ることが可能となる。
【0043】
しかも、ヨーク部の対角部内面に形成される湾曲部を全体的に拡張する必要がなくなり、その一部のみが外方側に膨出した状態にできるため、ファンネル成型用の金型や偏向ヨーク等の設計製作に大きな変更を生じさせることなく、最小限の変更を行うだけで電子ビームの衝突を回避でき、その変更に要する手間や労苦更には費用負担を低減させることが可能となる。
【0044】
この場合、前記長軸側と短軸側との部分内面湾曲部を、半径の異なる円弧状部で構成すれば、円弧状部の半径を長軸側と短軸とで異ならせるという手法を有効利用して、何れか一方の部分内面湾曲部を相対的に外方側に膨出させ得ることになるため、当該湾曲部の設計製作を容易に行うことができると共に、製造コストの上昇を抑えることが可能となる。
【0045】
また、一の円弧状部の中心点と、これに連接する他の円弧状部の中心点と、この両円弧状部の連接点とを、一直線上または一直線の近傍に配置すれば、両円弧状部は相互に曲率が異なるものの、両円弧状部の連接部は屈曲することなく、滑らかに連続することになり、この連接部に対する成型性を良好なものとすることが可能となる。
【0046】
そして、上述のようにヨーク部の対角部内面のみならず、ヨーク部の対角部外面にも、対角軸の長軸側及び短軸側の少なくとも何れか一方の部分外面湾曲部を外方側に膨出させてなる対角外面湾曲部を形成すれば、対角部の全体にわたる肉部の量を充分な量に維持でき、対角部の全体的な剛性を適正に確保することが可能となる。
【0047】
更に、長軸側及び短軸側の何れか一方のみの部分内面湾曲部及び部分外面湾曲部を外方側に膨出させれば、対角部における膨出している部分と膨出していない部分との肉厚が均一化され、部分的な強度低下が生じなくなると共に、良好な成型性を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第4の実施形態に共通の陰極線管用ファンネルの全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る陰極線管用ファンネルの要部を示すものであって、図1のA−A線にしたがって切断した要部拡大縦断背面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る陰極線管用ファンネルの要部を示すものであって、図1のA−A線にしたがって切断した要部拡大縦断背面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る陰極線管用ファンネルの要部を示すものであって、図1のA−A線にしたがって切断した要部拡大縦断背面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る陰極線管用ファンネルの要部を示すものであって、図1のA−A線にしたがって切断した要部拡大縦断背面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る陰極線管用ファンネルの要部を示すものであって、図1のA−A線にしたがって切断した要部拡大縦断背面図である。
【図7】本発明の実施例に係る陰極線管用ファンネルの要部を示すものであって、図1のA−A線にしたがって切断した要部拡大縦断背面図である。
【図8】比較例(従来例)を示す要部拡大縦断背面図である。
【符号の説明】
1 ファンネル(陰極線管用ファンネル)
2 大開口部
3 小開口部
4 ネック管
5 ボディ部
6 ヨーク部
7 対角部
8 対角内面湾曲部
8a 第1湾曲部(部分内面湾曲部)
8b 第2湾曲部(部分内面湾曲部)
9 対角外面湾曲部
9a 第3湾曲部(部分外面湾曲部)
9b 第4湾曲部(部分外面湾曲部)
L 長軸
S 短軸
D 対角軸
Claims (5)
- 略矩形の大開口部を有すると共に、略円形の小開口部に円筒形のネック管が連設され、前記大開口部から略漏斗状のボディ部及びこれに連なる角錐状のヨーク部を経て前記小開口部に至る陰極線管用ファンネルにおいて、
前記ヨーク部の対角部の内面に、対角軸を基準として仮想区分される長軸側の部分内面湾曲部と短軸側の部分内面湾曲部とからなる対角内面湾曲部を形成し、前記長軸側及び短軸側の少なくとも何れか一方の部分内面湾曲部を外方側に膨出させたことを特徴とする陰極線管用ファンネル。 - 前記長軸側の部分内面湾曲部と短軸側の部分内面湾曲部とを、半径の異なる円弧状部で構成したことを特徴とする請求項1に記載の陰極線管用ファンネル。
- 一の円弧状部の中心点と、これに連接する他の円弧状部の中心点と、この両円弧状部の連接点とが、一直線上または一直線の近傍に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の陰極線管用ファンネル。
- 前記ヨーク部の対角部の外面に、対角軸を基準として仮想区分される長軸側の部分外面湾曲部と短軸側の部分外面湾曲部とからなる対角外面湾曲部を形成し、前記長軸側及び短軸側の少なくとも何れか一方の部分外面湾曲部を外方側に膨出させたことを特徴とする請求項1に記載の陰極線管用ファンネル。
- 前記長軸側及び短軸側の何れか一方のみの部分内面湾曲部及び部分外面湾曲部を外方側に膨出させたことを特徴とする請求項4に記載の陰極線管用ファンネル。
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