JP5357435B2 - 輸送用冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機が車両の走行用エンジンにより駆動される直結式の輸送用冷凍装置に関するものである。
直結式の輸送用冷凍装置は、車両の走行用エンジンを動力源とし、圧縮機は走行用エンジンによりベルトおよびクラッチを介して駆動される構成とされている。このため、圧縮機の回転数は、走行用エンジンの回転数に依存し、自らコントロールすることができないものとなっている。かかる構成の輸送用冷凍装置では、圧縮機からの吐出冷媒温度が規定温度を超えると、圧縮機の運転を保護停止し、一定時間後に自動復帰させているが、圧縮機の停止、自動復帰の動作が頻繁に繰り返された場合には、システムに異常があると判断し、自動復帰を禁止して圧縮機を異常停止(永久停止)させることにより、冷凍装置の構成機器を保護している。
一方、特許文献1には、冷凍装置専用のエンジンを備え、該専用エンジンにより駆動される発電機で発電された電力を動力源として圧縮機を駆動する方式の輸送用冷凍装置において、冷媒の吸入圧力および吐出圧力を検出し、これらの圧力の少なくとも一方が規定圧力範囲から逸脱したとき、吸入圧力調整弁の開度または圧縮機の回転数を制御し、吸入圧力および吐出圧力を規定範囲に制御することにより、冷凍装置の構成機器を保護しながら運転を継続し、積み荷の損傷を防止できるようにした技術が開示されている。
特開2005−61698号公報
しかしながら、上記した直結式の輸送用冷凍装置では、冷凍庫内外の温度および圧縮機の回転速度が高くなる高負荷時、システムが正常であっても吐出冷媒温度が異常上昇して規定温度を超え、圧縮機が停止、自動復帰を繰り返すことがある。このため、システムが正常であるにもかかわらず、圧縮機が異常停止(永久停止)状態に至ることがあり、過酷な運転条件下では、積み荷が温調不適合を起こすというリスクを内包していた。
また、特許文献1に開示された技術は、専用エンジンによって駆動される発電機で発電された電力を動力源とする電動圧縮機を備え、圧縮機の回転数を自らコントロールできるタイプの輸送用冷凍装置に係るものである。従って、このような技術は、圧縮機の回転数が走行用エンジンの回転数に依存し、自らコントロールすることができない直結式の輸送用冷凍装置に採用することはできない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、システムが正常にもかかわらず、圧縮機が異常停止(永久停止)に至るという問題を解消し、積み荷の温調不適合を未然に防止することができる直結式の輸送用冷凍装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の輸送用冷凍装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる輸送用冷凍装置は、車両の走行用エンジンにより駆動される圧縮機を備え、前記圧縮機の吐出冷媒温度が規定温度を超えると、前記圧縮機を停止後自動復帰させるとともに、該動作が一定時間内に所定回数繰り返されるとシステム異常と見做して前記圧縮機の自動復帰を禁止する直結式の輸送用冷凍装置において、前記吐出冷媒温度が前記規定温度以上のとき、冷媒圧力の検出値に基づいてシステムの正常、異常を判定し、正常のときは前記圧縮機を停止後自動復帰させるとともに、異常のときは前記圧縮機の自動復帰を禁止する制御部を備えていることを特徴とする。
圧縮機が車両走行用エンジンにより駆動される直結式の輸送用冷凍装置では、圧縮機の回転数は走行用エンジンの回転数に依存していることから、冷凍庫内外の温度および圧縮機の回転速度が高くなる高負荷時、システムが正常であっても吐出冷媒温度が異常上昇して規定温度を超え、圧縮機が停止、自動復帰を繰り返すことがある。このため、システムが正常であるにもかかわらず、圧縮機が異常停止(永久停止)状態に至り、積み荷が温調不適合を起こすというリスクを有している。
本発明では、吐出冷媒温度が規定温度以上のとき、冷媒圧力の検出値に基づきシステムの正常、異常を判定し、正常のときは圧縮機を停止後自動復帰させるとともに、異常のときは圧縮機の自動復帰を禁止する制御部を備えているため、吐出冷媒温度が異常上昇時、冷媒圧力に基づいてシステムが正常であるのに吐出冷媒温度が高いのか、システムが異常のため吐出冷媒温度が高いのかを判定し、システムが正常のときは圧縮機を停止後自動復帰させて冷凍運転を継続することができる。従って、システムが正常にもかかわらず圧縮機が異常停止(永久停止)状態に至るという問題を解消し、積み荷の温調不適合を未然に防止することができる。また、システムが真に異常のときは、自動復帰を禁止して圧縮機を異常停止状態とし、冷凍装置を構成する機器の損傷を防止することができる。
さらに、本発明の輸送用冷凍装置は、上記の輸送用冷凍装置において、前記冷媒圧力として前記圧縮機の吸入圧力および吐出圧力を検出し、前記冷媒圧力が前記圧縮機の使用制限内でかつ前記吸入圧力と前記吐出圧力の関数で表される判定式の上側領域のときは、システムを正常と判定して前記圧縮機を停止後自動復帰し、前記冷媒圧力が前記判定式の下側領域のときは、システムを異常と判定して前記圧縮機の自動復帰を禁止することを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機の吸入圧力および吐出圧力を検出し、冷媒圧力が圧縮機の使用制限内でかつ吸入圧力と吐出圧力の関数で表される判定式の上側領域のときは、システムを正常と判定して圧縮機を停止後自動復帰し、冷媒圧力が判定式の下側領域のときは、システムを異常と判定して圧縮機の自動復帰を禁止するようにしているため、例えば、システムが正常であるのに吐出圧力が高く、吸入圧力が低い等により吐出冷媒温度が異常上昇している、あるいはシステムに冷媒不足等の異常があって、冷媒圧力が低いにもかかわらず吐出冷媒温度が異常上昇している、等から適切にシステムの正常、異常を判定し、システムが正常であれば、過酷な運転条件下、圧縮機を自動復帰させて運転を継続することができる。これによって、積み荷の温調障害を防止でき、製品の品質および信頼性を向上することができる。
本発明によると、吐出冷媒温度が異常上昇して圧縮機が停止しても、システムの正常、異常を適確に判定し、システムが正常のときは圧縮機を自動復帰させて冷凍運転を継続することができるため、システムが正常にもかかわらず、圧縮機が異常停止(永久停止)状態に至るという問題を解消し、積み荷の温調不適合を未然に防止することができる。また、システムが真に異常のときは、自動復帰を禁止して圧縮機を異常停止状態とすることができるため、冷凍装置を構成する機器の損傷を防止することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る輸送用冷凍装置3を適用した冷凍車両1の側面図が示されている。冷凍車両1は、キャビン1Aと走行用エンジン1Bとを備え、キャビン1Aの後部シャーシに冷凍庫2が搭載された構成とされている。冷凍庫2は、断熱構造の箱体により構成され、後面または側面に図示省略の荷物搬出入用扉を備えている。
輸送用冷凍装置3は、コンデンサユニット5とエバポレータユニット6とが一体化された構成を有し、冷凍庫2の前面壁2Aの上方位置に、その一部がキャビン1Aの上方へ突出された状態で固定設置されている。このエバポレータユニット6は、冷凍庫2の庫内と連通され、庫内空気がエバポレータユニット6に循環可能に構成されている。また、輸送用冷凍装置3を構成する圧縮機4は、キャビン1A側のエンジンルーム内において走行用エンジン1Bの側壁等に設置され、走行用エンジン1Bによりベルトおよびクラッチ4A(図2参照)を介して駆動可能とされている。
図2には、輸送用冷凍装置3の冷凍サイクル図が示されている。冷凍サイクル7は、走行用エンジン1Bを動力源とし、冷媒ガスを圧縮する上記圧縮機4と、圧縮機4から送られる高温高圧の冷媒ガスを外気と熱交換させて凝縮する凝縮器8と、凝縮器8で凝縮された液冷媒を貯留するレシーバ9と、液冷媒を蒸発器12からのガス冷媒と熱交換させて過冷却する過冷却器10と、過冷却された液冷媒を断熱膨張させる膨張弁11と、断熱膨張された冷媒と冷凍庫2内の空気とを熱交換させる蒸発器12と、蒸発されたガス冷媒中の液分を分離してガス冷媒のみを圧縮機4に吸入させるアキュームレータ13と、をこの順に冷媒配管14により接続して構成されている。
また、冷凍サイクル7には、圧縮機4から吐出されたホットガス冷媒を直接エバポレータ12に導入するための除霜用ホットガスバイパス配管15および電磁開閉弁16,17と、凝縮器8に対して外気を送風する凝縮器用ファン18と、蒸発器12に冷凍庫2内の空気を循環させる蒸発器用ファン19と、が付設されている。なお、この冷凍サイクル7の構成は、一般的なものである。
上記した冷凍サイクル7を構成する各機器のうち、凝縮器8、レシーバ9、電磁開閉弁16,17、および凝縮器用ファン18等は、コンデンサユニット5に配設され、過冷却器10、膨張弁11、蒸発器12、および蒸発器用ファン19は、エバポレータユニット6に配設され、アキュームレータ13は、エバポレータユニット6と圧縮機4とを接続する冷媒配管14中に配設されている。
さらに、上記冷凍サイクル7には、圧縮機4から吐出される冷媒温度Tdを検出する吐出冷媒温度検出手段20と、冷媒の吐出圧力(高圧圧力)HPを検出する吐出圧力検出手段21と、冷媒の吸入圧力(低圧圧力)LPを検出する吸入圧力検出手段22と、が設けられており、これら各検出手段20,21,22の検出値は、制御部23に入力されるように構成されている。
制御部23は、吐出冷媒温度検出手段20により検出された吐出冷媒温度Tdが、規定温度以上の場合、システムの正常、異常を判定する機能を有している。そして、システムが正常であれば、圧縮機4をいったん保護停止し、一定時間後(例えば、1分後)に自動復帰(自動遅延復帰)させ、システムが異常であれば、圧縮機4の自動復帰を禁止して異常停止(永久停止)状態とする構成を備えている。以下に、図3に示す制御フローチャートに基づいて、そのロジックを説明する。
図3に示されるように、輸送用冷凍装置3の運転が開始されると(異常カウントの初期値=0)、ステップS1に進み、吐出冷媒温度検出手段20により検出された吐出冷媒温度Tdと圧縮機4が使用可能な許容最大温度(規定温度)Tmaxとが比較され、「Td>Tmax」が判定される。その結果、「YES」であれば、ステップS2に移行し、「NO」であれば、ステップS3に移行する。ステップS3では、前回異常をカウント後、一定時間Tb(例えば、5分)が経過しているか否かが判定され、「NO」であれば、そのままスタート時点に戻り、「YES」であれば、ステップS4に進み、異常カウントを0クリアした後、スタート時点に戻るようになっている。
一方、吐出冷媒温度Tdが許容最大温度(規定温度)Tmax以上のときは、ステップS2に移行し、システムの正常、異常が判定される。ステップS2では、図4に示されるように、吐出圧力検出手段21および吸入圧力検出手段22によって検出された圧縮機4の吐出圧力HPおよび吸入圧力LPが、その関数で表される圧力判定式の上側領域にあるか、下側領域にあるかに基づいてシステムの正常、異常を判定する。つまり、圧縮機4の運転圧力(冷媒圧力)が、圧縮機4の使用制限範囲内(図4の破線内)で、かつ圧力判定式よりも上側の領域にあれば、高圧圧力(吐出圧力)HPが高く、低圧圧力(吸入圧力)LPが低い状態であり、システムが正常であるにもかかわらず吐出冷媒温度Tdが異常上昇していると判断できるので、この場合、圧力判定式が成立(YES)でシステムは正常と判定されることになる。
また、圧縮機4の運転圧力(冷媒圧力)が圧力判定式よりも下側の領域にあれば、高圧圧力(吐出圧力)HPが上がらない状態であり、システム側に冷媒不足等の異常があって吐出冷媒温度Tdが異常上昇していると判断できるので、この場合、圧力判定式が不成立(NO)でシステムは異常と判定されるようになっている。
ステップS2でシステムが正常(YES)と判定されると、ステップS5に進み、クラッチ4Aをオフにして圧縮機4を保護停止した後、ステップS6に移行する。ステップS6では、圧縮機4の保護停止後の時間がカウントされ、一定時間Ta(例えば、1分)が経過すると、クラッチ4Aがオンされて圧縮機4が再起動(自動復帰)され、輸送用冷凍装置3の運転が再開されることになる。
ステップS2でシステムが異常(NO)と判定されると、ステップS7に進み、異常カウントに1を加える処理が行われ、ステップS8に移行する。ステップS8では、異常カウントがN回(例えば、1回)以下か否かが判定され、「YES」であれば、ステップS5に進み、圧縮機4が上記の通り保護停止後自動復帰されることになる。一方、N回を越えている場合は、「NO」と判定され、圧縮機4は異常停止(永久停止)状態とされるようになっている。この場合、メンテナンスしないと、運転再開ができないこととなる。
以上の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
冷凍庫2内の冷却運転は、冷凍車両1の走行用エンジン1Bからクラッチ4Aを介して圧縮機4に動力を伝達し、圧縮機4を駆動して輸送用冷凍装置3を作動することにより行われる。圧縮機4が駆動されると、冷凍サイクル7内の冷媒がサイクル内を循環され、この間、圧縮機4で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、冷媒配管14を経てコンデンサユニット5に送られ、凝縮器8で外気に放熱して凝縮液化される。
凝縮器8で液化された冷媒は、膨張弁11を経て蒸発器12に流入し、ここで蒸発器用ファン19によりエバポレータユニット6に吸い込まれる冷凍庫2内の空気から吸熱して蒸発され、ガス化された冷媒は、アキュームレータ13を経て再び圧縮機4へと吸入される。一方、蒸発器12を流通された冷凍庫2内の空気は、冷却され蒸発器用ファン19を介して冷凍庫2内へと吹き出される。こうして、冷凍庫2内の空気がエバポレータユニット6との間を循環されることにより、冷凍庫2内が設定温度に冷却される。
上記の冷却運転の間、外気温度や冷凍車両1の走行状態等によっては、冷凍庫2内外の温度や圧縮機4の回転速度が高くなる高負荷状態となり、システムが正常であっても圧縮機4からの吐出冷媒温度Tdが異常上昇して規定温度(許容最大温度)Tmaxを超えることがある。吐出冷媒温度Tdは、吐出冷媒温度検出手段20により検出され、制御部23に入力されており、制御部23は、吐出冷媒温度Tdが規定温度(許容最大温度)Tmax以上の場合、システムの正常、異常を判定する。
システムの正常、異常は、吐出圧力検出手段21および吸入圧力検出手段22によって検出された圧縮機4の吐出圧力HPおよび吸入圧力LPが、図4に示されるように、吐出圧力HPおよび吸入圧力LPの関数で表される圧力判定式の上側領域にあるか、下側領域にあるかに基づいて判定される。そして、システムが正常と判定された場合およびシステムが異常と判定されても異常カウントがN回(1回)以下の場合は、圧縮機4は保護停止後、一定時間(本実施形態では、1分)が経過すると自動復帰(自動遅延復帰)され、輸送用冷凍装置3の運転が再開される。
一方、システムが異常と判定され、異常カウントがN回を越えると、自動復帰が禁止され、圧縮機4は異常停止(永久停止)状態とされる。なお、本実施形態において、前回異常カウントされてから一定時間(本実施形態の場合は、5分)が経過すると、異常カウントが0クリアされるようになっているため、5分以内に2回システム異常と判定されない限り、圧縮機4が異常停止(永久停止)状態に陥ることはない。
しかして、本実施形態によれば、吐出冷媒温度が異常上昇時、冷媒圧力に基づきシステムが正常であるのに吐出冷媒温度が高いのか、システムが異常のため吐出冷媒温度が高いのかを判定し、システムが正常のときは圧縮機4を保護停止後自動復帰させて冷凍運転を継続できるようにしているため、システムが正常にもかかわらず圧縮機4が異常停止状態に陥るという問題を解消できる。従って、積み荷の温調不適合を未然に防止することができる。また、システムが真に異常のときは、自動復帰を禁止して圧縮機4を異常停止状態にできるため、冷凍装置3を構成する機器の損傷を防止することができる。
参考例1
次に、本発明の参考例1について、図2、図5および図6を用いて説明する。
参考例1は、上記した第1実施形態に対して、システムの正常、異常を高圧圧力HPに基づいて判定している点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
参考例1において、図2に示された制御部23は、吐出圧力検出手段21により検出された高圧圧力HPが規定圧力以上の場合に、システムの正常、異常を判定する機能を有している。そして、システムが正常であれば、圧縮機4を保護停止し、一定時間後(例えば、1分後)に自動復帰(自動遅延復帰)させ、システムが異常であれば、圧縮機4の自動復帰を禁止して異常停止(永久停止)状態とする構成とされている。図5には、その制御フローチャートが示されている。
図5に示す制御フローチャートにおいて、図3と異なるのは、ステップS11とステップS12のみであり、他のステップS13ないしS19は、ステップS3ないしS9と同様であるので説明は省略する。輸送用冷凍装置3の運転が開始されると、ステップS11において、吐出圧力検出手段21により検出された吐出圧力(高圧圧力)HPと圧縮機4が使用可能な許容最大圧力(規定圧力)Pmaxとが比較され、「HP>Pmax」が判定される。その結果、「YES」であれば、ステップS12に移行し、「NO」であれば、ステップS13に移行する。
吐出圧力(高圧圧力)HPが許容最大圧力(規定圧力)Pmaxを超えたとき、ステップS12では、システムの正常、異常が判定される。本参考例1の場合、図6に示されるように、吸入圧力検出手段22により検出された圧縮機4の吸入圧力LPおよび吐出冷媒温度検出手段20により検出された吐出冷媒温度Tdが、その関数で表される温度判定式の上側領域にあるか、下側領域にあるかに基づいてシステムの正常、異常が判定される。
つまり、吐出冷媒温度Tdが圧縮機4の使用制限範囲内(図6の破線内)で、かつ温度判定式よりも上側の領域にあれば、システム側に冷媒過剰等の異常があって吐出冷媒温度Tdが異常上昇していると判断できるので、この場合、温度判定式が不成立(NO)でシステムは異常と判定される。また、吐出冷媒温度Tdが温度判定式よりも下側の領域にあれば、システムが正常で吐出冷媒温度Tdが正常範囲内にあると判断できるので、この場合、温度判定式が成立(YES)でシステムは正常と判定されるようになっている。
上記構成によれば、システムの正常、異常は、吸入圧力検出手段22によって検出された圧縮機4の吸入圧力LPおよび吐出冷媒温度検出手段20により検出された吐出冷媒温度Tdが、図6に示されるように、吸入圧力LPおよび吐出温度Tdの関数で表される温度判定式の上側領域にあるか、下側領域にあるかに基づいて判定される。そして、システムが正常と判定された場合およびシステムが異常と判定されても異常カウントがN回(1回)以下の場合は、圧縮機4は保護停止後、一定時間(本実施形態では、1分)が経過すると自動復帰(自動遅延復帰)され、輸送用冷凍装置3の運転が再開される。
また、システムが異常と判定され、異常カウントがN回を越えると、自動復帰が禁止され、圧縮機4は異常停止(永久停止)状態とされることになる。従って、本参考例1によっても、上記した第1実施形態と同様の効果が奏される。
参考例2
次に、本発明の参考例2について、図2および図5を用いて説明する。
参考例2は、上記した第1実施形態および参考例1に対して、高圧圧力異常を外気温度で判定するようにしている点が異なる。その他の点については、第1実施形態および参考例1と同様であるので説明は省略する。
この参考例2において、制御部23が、吐出圧力検出手段21により検出される高圧圧力HPが規定圧力以上の場合、システムの正常、異常を判定し、正常であれば、圧縮機4を保護停止後、自動復帰(自動遅延復帰)させ、異常であれば、圧縮機4の自動復帰を禁止して異常停止(永久停止)状態とする構成とされている点は参考例1と同様である。
参考例2においては、システムの正常、異常を外気温度に基づいて判定するようにしている。このため、図2に示されるように、凝縮器8に流通される外気温度を検出する外気温度検出手段24が設けられ、この外気温度検出手段24の検出値は、制御部23に入力される構成とされている。
しかして、本参考例2によれば、図5に示されるように、ステップS11において、吐出圧力検出手段21により検出された吐出圧力(高圧圧力)HPと圧縮機4が使用可能な許容最大圧力(規定圧力)Pmaxとが比較され、「HP>Pmax」が判定される。その結果、「YES」であれば、ステップS12に移行し、「NO」であれば、ステップS13に移行する。ステップS12では、システムの正常、異常が外気温度検出手段24により検出された外気温度に基づいて判定される。
例えば、冷凍車両1が縦列駐車等されることにより、他車の排気ガスが凝縮器用ファン18を介して凝縮器8に流通され、凝縮器8に流通される外気温度が一時的に異常上昇した場合、システムが正常であっても高圧圧力HPが異常上昇し、規定圧力Pmaxを超えることがある。こうした場合は、ステップS12において、外気温度が一定温度以上か否かでシステムの正常、異常を判定することができる。
つまり、外気温度が一定温度以上で高圧圧力HPが規定圧力(許容最大圧力)Pmaxを超えた場合は、システムが正常と判断できるので、圧縮機4は保護停止後、自動復帰され、輸送用冷凍装置3の運転は継続される。一方、外気温度が一定温度以下で高圧圧力HPが規定圧力(許容最大圧力)Pmaxを超えた場合は、システムが異常と判断できるので、自動復帰が禁止され、圧縮機4は異常停止(永久停止)状態とされることになる。従って、本参考例2によっても、第1実施形態および参考例1と同様の効果が奏される。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、コンデンサユニット5とエバポレータユニット6とが一体化された輸送用冷凍装置3について説明したが、このコンデンサユニット5とエバポレータユニット6は、セパレートされた構成の輸送用冷凍装置であってもよいことはもちろんである。この場合、コンデンサユニットは冷凍庫2の下部においてシャーシ等に架装すればよい。
また、上記実施形態において、圧力判定式や温度判定式、一定時間Ta,Tbおよび異常カウント回数等は何れも一例を示しているにすぎず、これに制限されることはなく、適宜変更可能であり、例えば、圧力判定式は、飽和温度に置き換えた式としてもよい。
さらに、本発明は、上記した各実施形態の2以上の実施形態を組み合わせた構成としてもよい。
本発明の第1実施形態に係る輸送用冷凍装置を適用した冷凍車両の概略側面図である。 本発明の第1実施形態に係る輸送用冷凍装置の冷凍サイクル図である。 図2に示す輸送用冷凍装置の制御フローチャート図である。 図2に示す輸送用冷凍装置のシステム正常/異常を判定する際のイメージ図である。 本発明の参考例1に係る輸送用冷凍装置の制御フローチャート図である。 図5に示す輸送用冷凍装置のシステム正常/異常を判定する際のイメージ図である。
1 冷凍車両
1B 走行用エンジン
3 輸送用冷凍装置
4 圧縮機
20 吐出冷媒温度検出手段
21 吐出圧力(高圧圧力)検出手段
22 吸入圧力(低圧圧力)検出手段
23 制御部
24 外気温度検出手段
Td 吐出冷媒温度
Tmax 許容最大温度(規定温度)
HP 吐出圧力(高圧圧力)
LP 吸入圧力(低圧圧力)
Pmax 許容最大圧力(規定圧力)

Claims (2)

  1. 車両の走行用エンジンにより駆動される圧縮機を備え、前記圧縮機の吐出冷媒温度が規定温度を超えると、前記圧縮機を停止後自動復帰させるとともに、該動作が一定時間内に所定回数繰り返されるとシステム異常と見做して前記圧縮機の自動復帰を禁止する直結式の輸送用冷凍装置において、
    前記吐出冷媒温度が前記規定温度以上のとき、冷媒圧力の検出値に基づいてシステムの正常、異常を判定し、正常のときは前記圧縮機を停止後自動復帰させるとともに、異常のときは前記圧縮機の自動復帰を禁止する制御部を備えていることを特徴とする輸送用冷凍装置。
  2. 前記冷媒圧力として前記圧縮機の吸入圧力および吐出圧力を検出し、前記冷媒圧力が前記圧縮機の使用制限内でかつ前記吸入圧力と前記吐出圧力の関数で表される判定式の上側領域のときは、システムを正常と判定して前記圧縮機を停止後自動復帰し、前記冷媒圧力が前記判定式の下側領域のときは、システムを異常と判定して前記圧縮機の自動復帰を禁止することを特徴とする請求項1に記載の輸送用冷凍装置。
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