JP5355986B2 - 離型剤スプレー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイカストマシンに備えられた金型の金型面に離型剤をスプレーする離型剤スプレー装置に係り、特に、流体回路ボックス及びノズルユニット等の装置各部を支持するスタンドの構成に関する。
ダイカストマシンにて鋳造された鋳造品を円滑に金型から取り出すためには、型開状態にある固定側金型及び可動側金型の金型面に離型剤をスプレーしておく必要がある。離型剤スプレー装置は、このための装置であって、従来、金型面に離型剤をスプレーする離型剤スプレーユニットをスタンドに対して前後動可能及び昇降可能に取り付けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この離型剤スプレー装置は、スタンドをダイカストマシンの所定の部位にボルト締結することにより使用される。
ところで、特許文献1に開示の離型剤スプレー装置は、離型剤スプレーユニットが、スタンドに対して前後動と昇降のみが可能なように取り付けられているが、金型に付設された中子等を回避するため、離型剤スプレーユニットをスタンドの中心軸を中心とする回転方向に回転できるように取り付けることも検討されている。離型剤スプレーユニットをスタンドに対して回転可能にするためには、スタンドを、ダイカストマシンに固定されるスタンド本体と、離型剤スプレーユニットを搭載し、スタンド本体に回転可能に支持されたスタンドシャフトとから構成し、離型剤スプレーユニット又はスタンドシャフトとスタンド本体との間に、エアシリンダなどのアクチュエータを配置することが考えられる。
実公平3−9817号公報
しかしながら、この場合において、スタンド本体を一体構造とすると、スタンド自体の高さ調整を行うことができないため、金型の設定位置に応じてノズルユニットの高さ位置を変更することが困難である場合を生じ、金型の設定位置が異なる各種のダイカストマシンに適用することが難しいという問題がある。また、スタンド本体の製造及びスタンド本体に対するスタンドシャフトの取り付けを容易にするためには、図23に示すように、スタンド本体201の上端部及び下端部を開放端とし、この開放端の近傍にスタンドシャフト202を回転可能に支持するための軸受203を設置する必要があるが、スタンド本体201を一体構造にすると、スタンドシャフト202が大型になって、離型剤スプレー装置が大重量化すると共に、ダイカストマシンの運転中にミスト状の離型剤が軸受203に達しやすいため、離型剤中に含まれる水分によって軸受203が腐食されやすいという問題もある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、軽量にして、ノズルユニットの高さ調整が容易であり、かつ軸受が腐食しにくい構造のスタンドを備えた離型剤スプレー装置を提供することにある。
本発明は、この目的を達成するため、第1に、離型剤供給用機器及びエア供給用機器を内蔵した流体回路ボックスと、該流体回路ボックスから供給される離型剤及びエアを混合するミキシングバルブと、該ミキシングバルブにてエアと混合された離型剤を分配するミキシングブロックと、該ミキシングブロックにて分配された離型剤をダイカストマシンに備えられた金型の金型面にスプレーするノズルユニットと、該ノズルユニットを型開された前記金型間の所定の位置及び前記金型外の所定の位置に移動する移動機構と、これらの装置各部を支持するスタンドとを備えた離型剤スプレー装置において、前記スタンドは、下端部にベース板を有し、上端部に接続フランジを有する下部スタンド本体と、下端部に接続フランジを有し、前記各接続フランジを介して前記下部スタンド本体の上部にボルト締結された上部スタンド本体と、上端部に前記移動機構の取付部が設けられ、前記上部スタンド本体の内部に軸受を介して回転可能に取り付けられたスタンドシャフトとからなるという構成にした。
かかる構成によると、離型剤スプレー装置のスタンド本体を、下部スタンド本体と上部スタンド本体とからなる2分割構造にし、上部スタンド本体の内部に軸受を介してスタンドシャフトを回転可能に取り付けるので、スタンド本体を一体に形成する場合に比べてスタンドシャフトの全長を短くでき、離型剤スプレー装置の軽量化を図ることができる。また、下部スタンド本体と上部スタンド本体との間に必要に応じてスペーサを介在させることができるので、スタンドの全長を適宜長くすることができ、離型剤スプレー装置の汎用性を高めることができる。さらに、上部スタンドの内部にのみスタンドシャフトを回転可能に取り付けるので、スタンドシャフトを支持する軸受、特に、下方の軸受の設定位置をスタンド本体の下端部から離隔することができ、離型剤中に含まれる水分による軸受の腐食を抑制することができる。
本発明は第2に、前記第1の離型剤スプレー装置において、前記下部スタンド本体と前記上部スタンド本体との間に、スペーサを介在するという構成にした。
かかる構成によると、下部スタンド本体と上部スタンド本体との間にスペーサを介在するので、各スタンド本体間にスペーサを追加することによってスタンドの全長を長くできるばかりでなく、各スタンド本体間に介在されていたスペーサを取り除くことによってスタンドの全長を短くすることもでき、離型剤スプレー装置の汎用性をより高めることができる。
本発明は第3に、前記第の離型剤スプレー装置において、前記スペーサは、所要の厚みを有する平板状の部材であって、前記上部スタンド本体と前記下部スタンド本体との間の気流を遮断するという構成にした。
かかる構成によると、スペーサを上部スタンド本体と下部スタンド本体との間の気流を遮断する形状に形成したので、下部スタンド本体内を通って上部スタンド本体内に至るミスト状の離型剤の流入を防止でき、離型剤中に含まれる水分による軸受の腐食を防止又は抑制することができる。
本発明の離型剤スプレー装置は、スタンド本体を、下部スタンド本体と上部スタンド本体とからなる2分割構造にし、上部スタンド本体の内部に軸受を介してスタンドシャフトを回転可能に取り付けるので、スタンドシャフトの全長を短くできて、離型剤スプレー装置の軽量化を図ることができる。また、下部スタンド本体と上部スタンド本体との間に必要に応じてスペーサを介在させることができるので、離型剤スプレー装置の汎用性を高めることができる。さらに、上部スタンド本体の内部にのみスタンドシャフトを回転可能に取り付けるので、軸受が離型剤中に含まれる水分に晒されにくく、軸受の腐食を抑制することができる。
まず、実施形態に係る離型剤スプレー装置の外観構成及び動作を、図1及び図2にしたがって説明する。図1は実施形態に係る離型剤スプレー装置の斜視図、図2は実施形態に係る離型剤スプレー装置のホース類を装備した状態の正面図である。
これらの図に示すように、本例の離型剤スプレー装置は、ダイカストマシンに着脱可能に設置されるスタンド1と、該スタンド1上に取り付けられた回転移動機構2と、該回転移動機構2上に取り付けられた水平移動機構3と、該水平移動機構3の先端部に連結された垂直移動機構4と、該垂直移動機構4に取り付けられたマニホールド5、ミキシングバルブ6a,6b,6c,6d、ミキシングブロック7及びノズルユニット8と、前記水平移動機構3上に取り付けられた流体回路ボックス9及び電気回路ボックス10と、流体回路ボックス9と装置各部を接続するホース類11とから主に構成されており、ダイカストマシンに備えられた図示しないコントローラからの指令信号により駆動される。
回転移動機構2は、ダイカストマシンに備えられた例えば中子等の設備とノズルユニット8に備えられたスプレー管82との干渉を防止するために、スタンド1に対して所要の角度範囲でノズルユニット8を旋回させるもので、流体回路ボックス9から回転移動機構2に備えられた旋回用エアシリンダ45(図5乃至図7参照)に供給されるエア(圧力空気)の方向を切り替えることによって、所定の方向にノズルユニット8を旋回させる。水平移動機構3は、ノズルユニット8に備えられたスプレー管82の先端部と型開状態にある固定側金型及び可動側金型の金型面との距離を調整するもので、駆動部分に備えられたハンドル57の回転方向によって、所定の方向にノズルユニット8を水平移動させる。垂直移動機構4は、型開状態にある固定側金型及び可動側金型の上方から、その間にノズルユニット8を挿入し、固定側金型及び可動側金型に対するスプレー管82の先端部の高さ位置を調整するもので、昇降用エアシリンダ62に供給されるエアの方向を切り替えることによって、ノズルユニット8を上昇又は下降させる。
スプレー工程以前において、回転移動機構2は、中子等の設備とスプレー管82とが干渉しない位置までノズルユニット8を旋回している。また、水平移動機構3は、スプレー管82の先端部と型開状態にある固定側金型及び可動側金型の金型面との距離が所定の距離となるように、ノズルユニット8の水平方向位置を調整しておく。さらに、垂直移動機構4は、固定側金型及び可動側金型と干渉しない位置まで、ノズルユニット8を上昇している。スプレー工程が開始されると、まず回転移動機構2が駆動され、スプレー管82が型開状態にある固定側金型と可動側金型の間の中間位置に至るまで、ノズルユニット8を旋回する。次いで、垂直移動機構4が駆動され、固定側金型及び可動側金型に対してスプレー管82の先端部が所定の高さ位置に至るまで、ノズルユニット8を下降する。これにより、スプレー管82の先端部が、各金型面に対して所定の位置に設定される。スプレー工程は、マニホールド5を介して流体回路ボックス9から供給される離型剤及びエアをミキシングバルブ6a,6b,6c,6d及びミキシングブロック7にて混合し、エアと混合された離型剤を金型面の必要部分にのみ選択的に吹き付けると共に、金型面の離型剤をスプレーしてはいけない部分にマニホールド5を介して流体回路ボックス9から供給されるエアを吹き付ける噴射工程と、金型面の前面にエアのみを吹き付ける乾燥工程とからなる。スプレー工程の終了後には、逆の順序でノズルユニット8が退避位置に戻される。
次に、装置各部の構成を図3乃至図22にしたがって説明する。図3はスタンド1の縦断面図、図4はスタンド1の平面図、図5はスタンド1と回転移動機構2と水平移動機構3の構成及び組立状態を示す正面図、図6はスタンド1と回転移動機構2と水平移動機構3の構成及び組立状態を示す側面図、図7はスタンド1と回転移動機構2と水平移動機構3の構成及び組立状態を示す底面図、図8はマニホールド5、ミキシングバルブ6a,6b,6c,6d、ミキシングブロック7及びノズルユニット8の組立状態を示す正面図、図9はマニホールド5、ミキシングバルブ6a,6b,6c,6d、ミキシングブロック7及びノズルユニット8の組立状態を示す側面図、図10はミキシングブロック7の底面図、図11は図10のA−A断面図、図12は図10のB−B断面図、図13はノズルユニット8の正面図、図14はノズルユニット8の平面図、図15は流体回路ボックス9の分解斜視図、図16は流体回路ボックス9内における各機器の配列を示す正面図、図17は流体回路ボックス9内における各機器の配列を示す右側面図、図18は流体回路ボックス9内における各機器の配列を示す左側面図、図19は流体回路ボックス9内における各機器の配列を示す背面図、図20は流体回路ボックス9内における各機器の配列を示す平面図、図21は図16のC−C矢視角図、図22は離型剤スプレー装置の離型剤回路及びエア回路の回路図である。
スタンド1は、図3に示すように、下部スタンド本体21と、上部スタンド本体22と、これら各スタンド本体21,22の間に介設されたスペーサ23と、上部スタンド本体22の内部に回転可能に取り付けられたスタンドシャフト24とからなる。
下部スタンド本体21の下端部には、ベース板25及びこれを補強するためのリブ26が溶接により取り付けられており、下部スタンド本体21の上端部には、スペーサ23を介して上部スタンド本体22を接続するための接続フランジ27が溶接により取り付けられている。ベース板25の四隅部及び接続フランジ27の四隅部には、それぞれ図示しないボルト貫通孔が開口されており、下部スタンド本体21は、ベース板25の四隅部に開口されたボルト貫通孔に貫通されたボルトを用いて、ダイカストマシンの所定の部分に締結される。
上部スタンド本体22の下端部には、スペーサ23を介して接続フランジ27に接続される接続フランジ28が溶接により取り付けられており、接続フランジ28の四隅部には、接続フランジ27に開口されたボルト貫通孔に対応するボルト貫通孔が開口されている。また、図4に示すように、上部スタンド本体22の上部外面には、カムフォロア取付ブラケット29及びエアシリンダジョイントブラケット30が、それぞれボルト31にて締結されており、カムフォロア取付ブラケット29の上面には、カムフォロア32が回転自在に取り付けられている。カムフォロア32の設定位置と、エアシリンダジョイントブラケット30に開設されたシリンダ取付孔33の開設位置とは、図4に示すように、上部スタンド本体22の中心に対して点対称の位置に設定される。また、この上部スタンド本体22の上端部内面及び下端部内面には、スタンドシャフト24を回転可能に支持するための軸受34が設定されている。
スペーサ23は、所要の厚みを有する平板状の部材であって、四隅部には、接続フランジ27,28に開口されたボルト貫通孔に対応するボルト貫通孔が開口されている。下部スタンド本体21、上部スタンド本体22及びスペーサ23は、これらの各部材に開口された各ボルト貫通孔を合致させた状態で組み立てられ、各ボルト貫通孔に貫通されたボルト35を用いて一体に締結される。スペーサ23は平板状に形成されているので、下部スタンド本体21と上部スタンド本体22との間にこのスペーサ23を介在させることにより、下部スタンド本体21内を通って上部スタンド本体22内に至るミスト状の離型剤の流入を防止でき、離型剤中に含まれる水分による軸受34の腐食を防止又は抑制することができる。なお、図3の例では、スペーサ23が1枚のみ設けられているが、スペーサ23の枚数については何ら制限があるものではなく、複数枚のスペーサ23を設けることもできるし、不必要な場合には省略することもできる。このように、本例の離型剤スプレー装置は、下部スタンド本体21と上部スタンド本体22との間に、適宜所要枚数のスペーサ23を介設できるようにしたので、スタンド1の高さ調整の自由度が高く、金型の取付位置やサイズが異なる各種のダイカストマシンに適用することができる。なお、スペーサ23を用いない場合にも、軸受34の設定位置を下部スタンド本体21の下端部よりも上方に配置できるので、軸受34がミスト状の離型剤に触れにくくなり、軸受34の腐食を抑制することができる。
スタンドシャフト24は、その上端部に回転移動機構2の取付部36が設けられており、上部スタンド本体22内に軸受34を介して回転可能に収納される。このように、離型剤スプレー装置のスタンド本体を、下部スタンド本体21と上部スタンド本体22とからなる2分割構造にし、上部スタンド本体22の内部に軸受34を介してスタンドシャフト24を回転可能に取り付けると、スタンド本体を一体に形成する場合に比べてスタンドシャフト24の全長を短くでき、離型剤スプレー装置の軽量化を図ることができる。
回転移動機構2は、図5乃至図7に示すように、ベース板41と、ベース板41の下面にボルト42にて締結されたエアシリンダ取付ブラケット43及び2つのショックアブソーバ取付ブラケット44a,44bと、エアシリンダ取付ブラケット43に取り付けられた旋回用エアシリンダ45と、ショックアブソーバ取付ブラケット44a,44bに取り付けられた2つのショックアブソーバ46a,46bと、これらの各部材を一体に覆うカバー47とからなる。この回転移動機構2は、スタンドシャフト24の上端部に形成された取付部36とベース板41とをボルト48にて締結することにより、取付部36上に取り付けられる。また、この状態で、旋回用エアシリンダ45のロッド45aとエアシリンダジョイントブラケット30とが、連結金具49を介して連結される。さらに、ショックアブソーバ46a,46bは、その先端部の移動軌跡が、上部スタンド本体22に設けられたカムフォロア32の設定位置を通るように、ベース板41に対する設定位置が調整される。旋回用エアシリンダ45は、流体回路ボックス9からホース類11を通して供給されるエアにより伸縮される。このようにして旋回用エアシリンダ45を伸縮すると、下部スタンド本体21及び上部スタンド本体22に対して、スタンドシャフト24及び回転移動機構2が一体となって回転する。また、スタンドシャフト24及び回転移動機構2が所定の位置まで回転したとき、ショックアブソーバ46a,46bの先端部がカムフォロア32に当接し、スタンドシャフト24及び回転移動機構2の回転が停止する。
このように、回転移動機構2にショックアブソーバ取付ブラケット44a,44bをボルト42で締結すると共に、上部スタンド本体22にカムフォロア取付ブラケット29をボルト締結すると、各ブラケット29,44a,44bをそれぞれの支持部材に溶接する場合に比べて、ショックアブソーバ46a,46b及びカムフォロア32の取付制度を格段に高めることができるので、回転移動機構2の停止位置を正確に規制することができる。また、回転移動機構2側にショックアブソーバ取付ブラケット44a,44b及びショックアブソーバ46a,46bを備えるので、上部スタンド本体22側にこれらの部材を備える場合に比べて、旋回用エアシリンダ45の設定が容易になり、スタンド周りの構成を省スペース化できる。さらに、ショックアブソーバ46a,46bのストッパとして、カムフォロア取付ブラケット29に回転可能に取り付けられたカムフォロア32を用いるので、ショックアブソーバ46a,46bとカムフォロア32との接触位置が回転移動機構2の回転に伴って径方向に変化しても、カムフォロア32が回転することにより、ショックアブソーバ46a,46bとカムフォロア32との間に作用する摩擦力が緩和される。よって、ショックアブソーバ46a,46bの耐久性を高めることができる。
水平移動機構3は、図5乃至図7に示すように、角筒状に形成された固定部51と、該固定部51内に摺動可能に収納された角筒状の可動部52と、固定部51に対して可動部52を水平移動する送りねじ53とから構成されている。固定部51の一端部には、送りねじ53の取付部54が設けられ、他端は開放端になっている。これに対して、可動部52の一端部には、送りねじ53の螺合部55が設けられ、他端には垂直移動機構4の接続フランジ56が設けられている。送りねじ53は、取付部54に回転可能に取り付けられ、そのねじ部が螺合部55に螺合されている。また、送りねじ53の末端部には、ハンドル57が取り付けられている。したがって、ハンドル57を回転することにより、可動部52を固定部51に対して水平面内で前後進させることができる。
垂直移動機構4は、図1及び図2に示すように、水平移動機構3の可動部52の先端に設けられた接続フランジ56に連結された支持ブラケット61と、該支持ブラケット61に取り付けられた昇降用エアシリンダ62と、該昇降用エアシリンダ62のロッド62aに取り付けられたマニホールド保持板63と、該マニホールド保持板63に取り付けられたマニホールド5と、該マニホールド5に取り付けられた4つのミキシングバルブ6a,6b,6c,6d及びミキシングブロック7と、該ミキシングブロック7に取り付けられたノズルユニット8とからなる。
昇降用エアシリンダ62は、ロッド62aを下向きにして支持ブラケット61に取り付けられており、流体回路ボックス9からホース類11を通して供給されるエアにより伸縮され、マニホールド5、ミキシングバルブ6a,6b,6c,6d、ミキシングブロック7及びノズルユニット8を一体に昇降する。なお、昇降用エアシリンダ62の可動範囲は、図示しないリミットスイッチの設定位置によって決定される。
マニホールド5は、流体回路ボックス9からホース類11を通じて供給される離型剤及びエアをミキシングバルブ6a,6b,6c,6d及びミキシングブロック7に供給するための離型剤流路及びエア流路を形成したもので、その下面には、ミキシングバルブ6a,6b,6c,6d及びミキシングブロック7を取り付けるためのL字形の取付ブロック64が、所定の間隔を隔てて対向に形成されている。取付ブロック64の水平部には、図示しないねじ孔が開設される。
ミキシングバルブ6a,6b,6c,6dは、流体回路ボックス9からホース類11を通じて供給される離型剤及びエアを予め設定された割合で混合し、ミスト状の離型剤を生成するもので、本例においては、図8及び図9に示すように、ミキシングブロック7の左右両面に2つずつ取り付けられる。ミキシングバルブ6a,6b,6c,6dとミキシングブロック7の間には、図示しないOリングが設けられる。
ミキシングブロック7は、ミキシングバルブ6a,6b,6c,6dにて生成されたミスト状の離型剤(離型剤とエアとの離型剤)及び流体回路ボックス9から供給されるエアをノズルユニット8に備えられた複数のスプレー管82に分配するもので、本例においては、図10に示すように、ノズルユニット8の取付面の中央部にエア分配流路71が設けられ、その両側に離型剤分配流路72が設けられている。また、エア分配流路71及び離型剤分配流路72の周囲には、それぞれオーバル状のOリング設定溝73が形成されている。エア分配流路71は、図10及び図11に示すように、平面形状が長円形で、断面形状が下向きコの字状に形成されており、その底面には、3つのエア導入口74が開口されている。エア分配流路71を構成する底面71aと壁面71bとの間には、加工に必要な面取り以上の曲面又は傾斜面を設ける必要はなく、図11に示すように、底面71aと壁面71bとが角部を介してほぼ直交する形状とすることができる。一方、離型剤分配流路72は、図10乃至図12に示すように、平面形状が長円形で、断面形状が下向きコの字状に形成されており、長手方向の両端部に断面形状が円形の離型剤導入流路75が設けられている。離型剤導入流路75は、図12に示すように、円周の一部が離型剤分配流路72の底面72aに接するように形成されており、離型剤分配流路72と離型剤導入流路75とは、一部が段差を有することなく連通している。また、離型剤分配流路72の底面72aと壁面72bの間には、図11及び図12に示すように、これらの各面を円滑につなぐ曲面72cが設けられている。この曲面72cの曲率半径は、5mm以上にすることが望ましい。
このように、離型剤分配流路72と離型剤導入流路75とを、段差を有することなく連通すると、離型剤導入流路75から離型剤分配流路72内への離型剤の流れを円滑にすることができる。また、離型剤分配流路72の底面72aと壁面72bの間にこれらの各面を円滑につなぐ曲面72cが設けると、ミキシングバルブ6a,6b,6c,6dを停止したときに、離型剤分配流路72の底面72aと壁面72bの間に離型剤が溜まらないので、ミキシングブロック7からノズルユニット8への離型剤の供給を円滑にすることができる。したがって、ミキシングバルブ6a,6b,6c,6dを停止したときに、ミキシングブロック7内の離型剤を速やかにノズルユニット8に排出することができ、離型剤の噴射工程が終了した後に行われる乾燥工程においてミキシングブロック7内に滞留した離型剤がスプレー管82に流れ込むということがなく、離型剤の噴射工程及び乾燥工程を含む一連のスプレー工程を高能率に行うことができて、ダイカストマシンによる鋳造品のショットサイクルを高速化することができる。実験によると、離型剤分配流路72の底面72aと壁面72bとの間に、曲率半径が5mm以上の曲面を形成することにより、該部における離型剤の残留を完全に解消することができる。
ノズルユニット8は、図13及び図14に示すように、ミキシングブロック6の下面に取り付けられる保持板81と、一端が保持板81に固定された所定長さのスプレー管82とから構成される。スプレー管82は、ミキシングブロック7のエア分配流路71と対向に配置されるエア用のスプレー管82aと、ミキシングブロック7の離型剤分配流路72と対向に配置される離型剤用のスプレー管82bとの集合からなる。これらの各スプレー管82a,82bは、銅パイプをもって形成されており、使用時においては、金型面の所要の部位と個々に対向するように、その先端部が適宜湾曲変形される。
ミキシングブロック7及びノズルユニット8は、エア分配流路71とエア用のスプレー管82a、及び離型剤分配流路72と離型剤用のスプレー管82bとが対向するように位置決めされ、Oリング設定溝73に設定された図示しないOリングを介して接合される。この接合体は、図8に示すように、マニホールド5とその下面に設けられた取付ブロック64の水平部との間に挿入し、水平部に開設されたねじ孔にボルト65を螺合することによって、マニホールド5に固定される。
流体回路ボックス9は、箱状の容器内に離型剤回路101を構成する各種機器及びエア回路111を構成する各種機器を収納したもので、その容器部分は、図15に示すように、平面形状が四角形の底板91と、該底板91の一辺両端部から垂直に起立されたコの字形のアングル92と、アングル92に着脱可能に取り付けられ、容器の前面、上面及び側面を構成するカバー部材93と、アングル92に着脱可能に取り付けられ、容器の背面を構成する第1背面板94及び第2背面板95とからなり、第1及び第2の背面板94,95には、例えばレギュレータの調整部や圧力計の指示部などを外部に臨ませるための開口96が開設される。底板91には、外部から流体回路ボックス9内に離型剤及びエアを供給する離型剤導入管97及びエア導入管98(図2参照)の接続部99a及びエアマニホールド99bが固定され、アングル92の上端部には、流体回路ボックス9から装置各部に離型剤及びエアを供給するホース類11の接続部100が固定される。そして、これら各接続部99a,100及びエアマニホールド99bの間には、図16乃至図21に示す配列で、離型剤回路101及びエア回路111を構成する各機器が接続される。これらの各機器は、単独で分解及び組立ができるように、所要の接続部材を介して相互に接続される。
このように、底板91に離型剤導入管97及びエア導入管98の接続部99a及びエアマニホールド99bを固定すると共に、アングル92にホース類11の接続部100を固定し、各接続部99,100の間に離型剤回路101及びエア回路111を構成する各機器を接続すると、底板91及びアングル92に対してカバー部材93と第1及び第2の背面板94,95とを随時取り外すことができる。また、離型剤導入管97及びエア導入管98の接続部99が底板91上に固定され、ホース類11の接続部100がアングル92に固定されているので、離型剤回路101及びエア回路111のメンテナンスを実施する際、流体回路ボックス9から離型剤導入管97、エア導入管98及びホース類11を取り外す必要がない。よって、離型剤回路101及びエア回路111のメンテナンスを容易なものにすることができる。さらに、離型剤回路101及びエア回路111を構成する各機器を単独で分解及び組立ができるように所要の接続部材を介して接続すると、各機器を単独で流体回路ボックス9から取り外して修理又は交換することができる。よって、かかる構成により、離型剤回路101及びエア回路111のメンテナンスをより容易なものにすることができる。
離型剤回路101及びエア回路111は、図22に示す回路図にて表される。即ち、離型剤回路101は、図示しない離型剤タンクから水で所定の濃度に調整された離型剤を圧送する圧送手段102と、圧送手段102から圧送される離型剤中に含まれる異物を除去するストレーナ103と、ストレーナ103を通過した離型剤と後述するエア回路111から供給されるエアとを混合するミキシングバルブ6a,6b,6c,6dと、これらを接続する管路104とから構成される。
一方、エア回路111は、エア源112から供給されるエア中に含まれる異物を除去するエアフィルタ113と、エアフィルタ113を通過したエアにより旋回用エアシリンダ45を駆動する旋回用エア回路114と、エアフィルタ113を通過したエアにより昇降用エアシリンダ62を駆動する昇降用エア回路115と、エアフィルタ113を通過したエアをミキシングブロック7に形成された離型剤分配流路72a,72bに供給するスプレー用エア回路116及び乾燥用エア回路117と、エアフィルタ113を通過したエアをミキシングブロック7に形成されたエア分配流路71に供給するエアブロー用エア回路118と、旋回用エア回路114に供給されるエアの圧力及び昇降用エア回路115に供給されるエアの圧力を標準圧(例えば、0.4Mpa)に保持する第1のレギュレータ119aと、スプレー用エア回路116に供給されるエアの圧力を標準圧(例えば、0.2Mpa)に保持する第2のレギュレータ119bと、乾燥用エア回路117に供給されるエアの圧力及びエアブロー用エア回路118に供給されるエアの圧力を標準圧(例えば、0.4Mpa)に保持する第3のレギュレータ119cと、第1乃至第3のレギュレータ119a,119b,119cに付設された圧力計120a,120b,120cとからなる。
旋回用エア回路114は、旋回用方向切換弁121と、レギュレータ119aにて標準圧に調整されたエアを旋回用方向切換弁121のエア供給ポートに供給するエア供給管122と、旋回用方向切換弁121に備えられた2つのエア排出ポートに接続されたエア排出管123,124と、旋回用エアシリンダ45のロッド室にエアを供給する旋回用管路125と、旋回用エアシリンダ45のボトム室にエアを供給する旋回戻し用管路126と、旋回用管路125及び旋回戻し用管路126のそれぞれに備えられたスピードコントローラ127,128と、エア排出管123,124の先端部にそれぞれ備えられたサイレンサ129,130とからなる。
旋回用エア回路114は、このように構成されているので、図示しないコントローラからの指令信号により旋回用方向切換弁121が旋回側に切り換えられると、レギュレータ119aによって標準圧に保たれたエアが、旋回用方向切換弁121及びスピードコントローラ127を通って旋回用エアシリンダ45のロッド室に供給され、旋回用エアシリンダ45が収縮して、回転移動機構2が所定の方向に旋回する。このとき、旋回用エアシリンダ45のボトム室から排出されたエアは、スピードコントローラ128、旋回用方向切換弁121、エア排出管124及びサイレンサ130を通って外部に排出される。回転移動機構2が一方向に旋回している状態から、図示しないコントローラからの指令信号により旋回用方向切換弁121が旋回戻し側に切り換えられると、レギュレータ119aによって標準圧に保たれたエアが、旋回用方向切換弁121及びスピードコントローラ128を通って旋回用エアシリンダ45のボトム室に供給され、旋回用エアシリンダ45が伸長して、回転移動機構2が元に位置に戻る。このとき、旋回用エアシリンダ45のロッド室から排出されたエアは、スピードコントローラ127、旋回用方向切換弁121、エア排出管123及びサイレンサ129を通って外部に排出される。
昇降用エア回路115は、昇降用方向切換弁131と、レギュレータ119aによって標準圧に保たれたエアを昇降用方向切換弁131のエア供給ポートに供給するエア供給管132と、昇降用方向切換弁131に備えられた2つのエア排出ポートにそれぞれ接続されたエア排出管133,134と、エア排出管133の先端部に備えられたサイレンサ135と、エア排出管134の先端部に備えられたサイレンサ付き絞り弁136と、昇降用エアシリンダ62のロッド室にエアを供給する上昇管路137と、昇降用エアシリンダ62のボトム室にエアを供給する下降管路138と、上昇管路137に備えられた下降速度調整弁139と、下降管路138に備えられた上昇速度調整用のシャトル弁140と、下降速度調整弁137の出口管路に備えられたサイレンサ付き絞り弁141と、シャトル弁138の出口管路に備えられたサイレンサ付き絞り弁142とからなる。
昇降用エア回路115は、このように構成されているので、図示しないコントローラからの指令信号により昇降用方向切換弁131が上昇側に切り換えられると、レギュレータ119aによって標準圧に保たれたエアが、昇降用方向切換弁131を通って昇降用エアシリンダ62のロッド室に供給され、昇降用エアシリンダ62が収縮して、垂直移動機構4が上昇する。このとき、昇降用エアシリンダ62から排出されたエアは、シャトル弁140、下降管路138、昇降用方向切換弁131、エア排出管133及びサイレンサ135を通って外部に排出され、垂直移動機構4の上昇速度は、シャトル弁140にて調整された速度となる。垂直移動機構4が上昇位置にある状態から、図示しないコントローラからの指令信号により昇降用方向切換弁131が下降側に切り換えられると、レギュレータ129aによって標準圧に保たれたエアが、昇降用方向切換弁131、下降管路138及びシャトル弁140を通って昇降用エアシリンダ62のボトム室に供給され、昇降用エアシリンダ62が伸長して、垂直移動機構4が下降する。このとき、昇降用エアシリンダ62から排出されたエアは、上昇管路137、昇降用方向切換弁131及びサイレンサ付き絞り弁136を通って外部に排出され、垂直移動機構4の下降速度は、サイレンサ付き絞り弁136にて調整された低速となる。垂直移動機構4に下降時において、図示しないコントローラからの指令信号により下降速度調整弁139が高速下降側に切り替えられると、昇降用エアシリンダ62のロッド室から排出されたエアが、上昇管路137、下降速度調整弁139及びその出口管路に備えられたサイレンサ付き絞り弁141を通って外部に排出され、垂直移動機構4の下降速度は、サイレンサ付き絞り弁141にて調整された高速となる。
スプレー用エア回路116は、ミキシングバルブ6a,6bに供給されるスプレー用エアを断続する第1回路151と、ミキシングバルブ6c,6dに供給されるスプレー用エアを断続する第2回路152とからなる。
第1回路151は、第1のスプレー用方向切換弁153と、レギュレータ119bによって標準圧に保たれたエアを第1のスプレー用方向切換弁153のエア供給ポートに供給するエア供給管154と、第1のスプレー用方向切換弁153に備えられた2つのエア排出ポートにそれぞれ接続されたエア排出管123,124と、ミキシングバルブ6a,6bのロッド室にエアを供給するスプレー用管路155と、ミキシングバルブ6a,6bのボトム室から排出されるエアを第1のスプレー用方向切換弁153に導くスプレー停止用管路156とからなる。
第2回路152も、これと同一構成であって、第2のスプレー用方向切換弁157と、レギュレータ119bによって標準圧に保たれたエアを第2のスプレー用方向切換弁157のエア供給ポートに供給するエア供給管158と、第2のスプレー用方向切換弁157に備えられた2つのエア排出ポートに接続されたエア排出管123,124と、ミキシングバルブ6c,6dのロッド室にエアを供給するスプレー用管路159と、ミキシングバルブ6c,6dのボトム室から排出されるエアを第2のスプレー用方向切換弁157に導くスプレー停止用管路160とからなる。
スプレー用エア回路116は、このように構成されているので、図示しないコントローラからの指令信号により第1及び第2のスプレー用方向切換弁153,157がスプレー側に切り換えられると、レギュレータ119bによって標準圧に保たれたエアが、第1及び第2のスプレー用方向切換弁153,157並びに第1及び第2のスプレー用管路155,159を通ってミキシングバルブ6a,6b,6c,6dのロッド室に供給され、ミキシングバルブ6a,6b,6c,6dが供給されるエアの圧力に応じた開度で開放される。これにより、ミキシングバルブ6a,6b,6c,6d内で、離型剤回路101を通して供給される離型剤とスプレー用エア回路116を通して供給されるエアとが混合され、ミスト状になる。そして、このミスト状の離型剤がスプレー管82を通して金型面に噴射され、金型面の所定の部分に離型剤が選択的にスプレーされる。図示しないコントローラからの指令信号が断たれると、第1及び第2のスプレー用方向切換弁153,157が自動的にスプレー停止状態に復帰する。
乾燥用エア回路117は、レギュレータ119cによって標準圧に保たれたエアをミキシングブロック7に形成された第1の離型剤分配流路72aに供給する第1のエア供給管161と、この第1のエア供給管161に設けられた第1の遮断弁162と、レギュレータ119cによって標準圧に保たれたエアをミキシングブロック7に形成された第2の離型剤分配流路72bに供給する第2のエア供給管163と、この第2のエア供給管163に設けられた第2の遮断弁164とからなる。
乾燥用エア回路117は、このように構成されているので、第1及び第2のスプレー用方向切換弁153,157がスプレー停止状態に復帰において、図示しないコントローラからの指令信号により第1及び第2の遮断弁162,164が開放側に切り替えられると、スプレー管82からレギュレータ119cによって標準圧に保たれたエアが金型面に噴射され、金型面にスプレーした離型剤が乾燥される。図示しないコントローラからの指令信号が断たれると、第1及び第2の遮断弁162,164は自動的に遮断状態に復帰し、離型剤用のスプレー管82bからのエアの噴射が停止される。
エアブロー用エア回路118は、レギュレータ119cによって標準圧に保たれたエアをミキシングブロック7に形成されたエア分配流路71に供給するエア供給管165と、このエア供給管165に設けられた遮断弁166とからなる。
エアブロー用エア回路118は、このように構成されているので、金型面に対する離型剤のスプレー時に、図示しないコントローラからの指令信号により遮断弁166が開放側に切り換えられると、エア用のスプレー管82aから金型面にエアが噴射され、不必要な部分への離型剤の付着を防止することができる。図示しないコントローラからの指令信号が断たれると、遮断弁166は自動的に遮断状態に復帰し、スプレー管82aからのエアの噴射が停止される。
電気回路ボックス10には、離型剤スプレー装置に備えられるリミットスイッチなどの電気装置に電源を供給するための回路が収納される。
なお、本発明は、スタンド1の構成に関するものであり、離型剤スプレー装置を構成する他の部分については、前記実施形態の構成に限定されることなく、任意に設計変更をすることができる。
実施形態に係る離型剤スプレー装置の斜視図である。 実施形態に係る離型剤スプレー装置のホース類を装備した状態の正面図である。 スタンドの縦断面図である。 スタンドの平面図である。 スタンドと回転移動機構と水平移動機構の構成及び組立状態を示す正面図である。 スタンドと回転移動機構と水平移動機構の構成及び組立状態を示す側面図である。 スタンドと回転移動機構と水平移動機構の構成及び組立状態を示す底面図である。 マニホールド、ミキシングバルブ、ミキシングブロック及びノズルユニットの組立状態を示す正面図である。 マニホールド、ミキシングバルブ、ミキシングブロック及びノズルユニットの組立状態を示す側面図である。 ミキシングブロックの底面図である。 図10のA−A断面図である。 図10のB−B断面図である。 ノズルユニットの正面図である。 ノズルユニットの平面図である。 流体回路ボックスの分解斜視図である。 流体回路ボックス内における各機器の配列を示す正面図である。 流体回路ボックス内における各機器の配列を示す右側面図である。 流体回路ボックス内における各機器の配列を示す左側面図である。 流体回路ボックス内における各機器の配列を示す背面図である。 図16のC−C矢視角図である。 図16のD−D矢視角図である。 離型剤スプレー装置の離型剤回路及びエア回路の回路図である。 従来例に係るスタンドの断面図である。
符号の説明
1 スタンド
2 回転移動機構
3 水平移動機構
4 垂直移動機構
5 マニホールド
6a,6b,6c,6d ミキシングバルブ
7 ミキシングブロック
8 ノズルユニット
9 流体回路ボックス
10 電気回路ボックス
11 ホース類
21 下部スタンド本体
22 上部スタンド本体
23 スペーサ
24 スタンドシャフト
25 ベース板
26 リブ
27 接続フランジ
28 接続フランジ
29 カムフォロア取付ブラケット
30 エアシリンダジョイントブラケット
31 ボルト
32 カムフォロア
33 シリンダ取付孔
34 軸受
35 ボルト
36 回転移動機構2の取付部

Claims (3)

  1. 離型剤供給用機器及びエア供給用機器を内蔵した流体回路ボックスと、該流体回路ボックスから供給される離型剤及びエアを混合するミキシングバルブと、該ミキシングバルブにてエアと混合された離型剤を分配するミキシングブロックと、該ミキシングブロックにて分配された離型剤をダイカストマシンに備えられた金型の金型面にスプレーするノズルユニットと、該ノズルユニットを型開された前記金型間の所定の位置及び前記金型外の所定の位置に移動する移動機構と、これらの装置各部を支持するスタンドとを備えた離型剤スプレー装置において、
    前記スタンドは、下端部にベース板を有し、上端部に接続フランジを有する下部スタンド本体と、下端部に接続フランジを有し、前記各接続フランジを介して前記下部スタンド本体の上部にボルト締結された上部スタンド本体と、上端部に前記移動機構の取付部が設けられ、前記上部スタンド本体の内部に軸受を介して回転可能に取り付けられたスタンドシャフトとからなることを特徴とする離型剤スプレー装置。
  2. 前記下部スタンド本体と前記上部スタンド本体との間に、スペーサを介在したことを特徴とする請求項1に記載の離型剤スプレー装置。
  3. 前記スペーサは、所要の厚みを有する平板状の部材であって、前記上部スタンド本体と前記下部スタンド本体との間の気流を遮断することを特徴とする請求項に記載の離型剤スプレー装置。
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