JP5355529B2 - 混合燃料の粉砕方法 - Google Patents

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Description

本発明は、石炭にバイオマス燃料を混合した混合燃料の粉砕方法に関する。
従来より、石炭等の化石燃料により発電する火力発電設備において、石炭を主燃料とし、バイオマス燃料を副燃料として、石炭にバイオマス燃料を混合した混合燃料を燃焼させることが知られている。
石炭は、燃焼させる前に、石炭をローラによりすりつぶして粉砕するミル式微粉炭機により粉砕される。石炭及びバイオマス燃料を混焼させる場合、石炭のみならずバイオマス燃料も、燃焼に適した大きさに粉砕する必要がある。そこで、石炭は、石炭を一時的に貯留するバンカから、バンカの下方に配置されるミル式微粉炭機に供給され、バイオマス燃料は、バンカとミル式微粉炭機との間で石炭と混合される。その後、混合燃料はミル式微粉炭機により粉砕され、ボイラに供給されて燃焼することが知られている(特許文献1参照)。
特開2003−334460号公報
バイオマス燃料を石炭と混焼させる場合、バイオマス燃料の石炭に対する混合量が多い方が好ましい。しかしながら、混合燃料を微粉炭機により粉砕する場合、石炭に比べてバイオマス燃料は軽く剛性がないためにミル適性に乏しい。そのため、その混合量が多すぎるとミルが滑ってしまい、石炭の微粉炭化が充分に行なわれずに、安定した微粉炭機の運転が困難になる。また、比重の軽いバイオマス燃料が微粉炭機の上方に移動して、微粉炭機の内部に付着する場合もある。このように、混合燃料は、微粉炭機の調整やメンテナンスが煩雑になり、その運転に支障が出ることが多いため、微粉炭機の安定した運転が課題であった。
従って、本発明は、ミル式微粉炭機に発生する異常を防止して、混合燃料を長時間安定して粉砕する粉砕方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明の混合燃料の粉砕方法は、石炭にバイオマス燃料を混合した混合燃料を燃焼させる微粉炭火力発電設備において、該微粉炭火力発電設備は、前記混合燃料を一時的に収容するバンカと、前記バンカの下方に設けられ、前記混合燃料を粉砕するミル式微粉炭機と、を備え、前記石炭を主原料、前記バイオマス燃料を副燃料とし、前記石炭に対して3質量%以下の前記バイオマス燃料を、前記バンカに供給する前にあらかじめ混合して混合燃料とする。
(2) 前記ミル式微粉炭機は、該ミル式微粉炭機の上方に設けられ、粉砕された混合燃料が流通する微粉供給管と、前記ミル式微粉炭機の下方に設けられ、前記ミル式微粉炭機に空気を供給する空気供給管と、前記ミル式微粉炭機の内部における前記混合燃料を粉砕するローラに接続され、該ローラの振動を抑制する制振ダンパと、前記ミル式微粉炭機を駆動するモータと、を備え、前記ミル式微粉炭機の異常は、前記微粉供給管の内部における空気の圧力の値及び前記空気供給管の内部における空気の圧力の値の差圧の上昇と、前記制振ダンパの振動の低下と、前記モータの電流値の上昇と、より選択される一つ以上により検知されることが好ましい。
(3) 前記微粉炭火力発電設備は、前記バイオマス燃料を一時的に受け入れる受入エリアと、前記石炭及び前記バイオマス燃料を混合して混合燃料を得るバイオマス混合手段と、を備え、該バイオマス混合手段は、前記石炭を搬送するとともに前記石炭及び前記バイオマス燃料を混合するベルトコンベヤを備え、前記受入エリアは車両が直接進入可能な平地であり、前記受入エリアから前記バイオマス燃料をスクリューにより送り出し、前記石炭を搬送中の前記ベルトコンベヤの上に供給して前記バイオマス燃料及び石炭を混合し、前記スクリューによる前記バイオマス燃料の送り出し量と前記ベルトコンベヤの速さとで混合率を調整することが好ましい。
(4) 前記ベルトコンベヤは、前記石炭を貯留する石炭貯留エリアから前記バンカまで延び、前記石炭貯留エリア側の基端部と、前記バンカ側の終端部と、を有し、前記基端部から前記終端部までの長さが、50m以上500m以下となるように設けられることが好ましい。
(5) 前記ベルトコンベヤに前記バイオマス燃料が供給された後、前記石炭及び前記バイオマス燃料を前記ベルトコンベヤ上で混合し、前記バンカに供給するまでの第一混合工程と、該第一混合工程で混合した混合燃料を、前記バンカから前記ミル式微粉炭機に供給するまでにさらに混合する第二混合工程と、を有することが好ましい。
(6) 本発明の微粉炭火力発電設備は、石炭にバイオマス燃料を混合した混合燃料を燃焼させる使用する微粉炭火力発電設備において、前記混合燃料を一時的に収容するバンカと、前記バンカの下方に設けられ、前記混合燃料を粉砕するミル式微粉炭機と、石炭を主原料、バイオマス燃料を副燃料とし、前記石炭に対して3質量%以下の前記バイオマス燃料を前記バンカに供給する前にあらかじめ混合して混合燃料を得るバイオマス混合手段と、粉砕後の混合燃料を燃焼させるボイラと、を備える。
本発明によれば、ミル式微粉炭機に発生する異常を防止して、混合燃料を粉砕する粉砕方法を提供することができる。
本実施形態における微粉炭火力発電設備を示す概略図である。 本実施形態における微粉炭機の断面図である。
以下、本発明の微粉炭火力発電設備100に係る好ましい一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態である微粉炭火力発電設備100を示す概略図である。微粉炭火力発電設備100は、石炭にバイオマス燃料を混合した混合燃料を燃焼させる設備である。微粉炭火力発電設備100は、外部からバイオマス燃料の供給を受け、石炭を主燃料とし、バイオマス燃料を副燃料として、石炭及びバイオマス燃料を混合し、燃焼させる。なお、本発明におけるバイオマス燃料とは、廃材や間伐材等から得られる植物系の燃料であり、いわゆる木質バイオマス燃料を言う。
図1に示すように、微粉炭火力発電設備100は、バイオマス燃料を一時的に受け入れる受け入れエリア1と、石炭を貯留する石炭貯留エリア2と、バイオマス混合手段としてのベルトコンベヤ20及びバイオマス供給コンベヤ10と、石炭及びバイオマス燃料の混合燃料を粉砕するミル式微粉炭機3(以下、微粉炭機と言う)と、混合燃料を微粉炭機3に供給するバンカ4と、粉砕後の混合燃料を燃焼させるボイラ5と、制御部6と、を備える。
受け入れエリア1は、車両11が直接進入可能な平地である。受け入れエリア1には、バイオマス燃料を積載した車両11が進入し、バイオマス燃料を搬入する。バイオマス供給コンベヤ10は、受け入れエリア1からベルトコンベヤ20まで延びている。バイオマス供給コンベヤ10の基端部には、スクリュー12を備える送り出し機構が設けられる。スクリュー12は、受け入れエリア1からバイオマス供給コンベヤ10にバイオマス燃料の送り出しを行う。バイオマス供給コンベヤ10によるバイオマス燃料の送り出し量は、12.5m/h〜123m/hを例示できる。バイオマス供給コンベヤ10の終端は、ベルトコンベヤ20の上流側で、ベルトコンベヤ20の鉛直方向上方に配置される。
石炭貯留エリア2は、外部から微粉炭火力発電設備100に搬入された塊状の石炭を一時的に貯留しておく領域である。石炭貯留エリア2は、半屋内に設けられ、石炭貯留エリア2から微粉炭火力発電設備100の内部へ延びるベルトコンベヤ20の搬送口が設けられる。
ベルトコンベヤ20は、石炭を搬送するとともに石炭及びバイオマス燃料を混合する。ベルトコンベヤ20は、石炭貯留エリア2からバンカ4まで延びている。ベルトコンベヤ20は、石炭貯留エリア2側の基端部と及びバンカ4側の終端部を備える。ベルトコンベヤ20の基端部から終端部までの長さは、50m以上500m以下を例示できる。
ベルトコンベヤ20は、バイオマス供給コンベヤ10の終端と重なる位置で、バイオマス供給コンベヤ10よりも下方に配置されている。バイオマス供給コンベヤ10により搬送されたバイオマス燃料は、石炭を搬送するベルトコンベヤ20上に落下して供給され、ベルトコンベヤ20上で石炭と混合される。この際、バイオマス燃料は、石炭に対して3質量%以下の混合量となるように、受け入れエリア1のスクリュー12によるバイオマス燃料の送り出し量と、ベルトコンベヤ20の移動する速さとを調整して供給される。ベルトコンベヤ20の速さは、石炭に対してバイオマス燃料を3質量%以下で混合するために、石炭の供給量が1,200t/hの場合に、120m/minを例示できる。
バンカ4は、塊状の石炭及びバイオマス燃料からなる混合燃料を、微粉炭機3に供給する前に一時的に収容する。バンカ4は鉛直方向に延び、下方の端部に開口40aを有する。また、開口40aには、開口40aから延び微粉炭機3に混合燃料を供給する混合燃料供給管41と、ゲート弁40bと、が設けられる。ゲート弁40bが開閉されることにより、混合燃料が混合燃料供給管41を通して微粉炭機3に供給される。
図2は、本実施形態における微粉炭機3の断面図である。微粉炭機3は、石炭をすりつぶして微粉炭を得るミル式微粉炭機であり、混合燃料を粉砕する。微粉炭機3は、バンカ4の下方に設けられる。図2に示すように、微粉炭機3は、微粉炭機本体30と、ローラ31と、テーブル32と、シリンダ33と、制振ダンパ34と、微粉供給管35と、空気供給管36と、モータ37と、制御部6と、を備える。
微粉炭機本体30は、略円筒状の形状を備える。テーブル32は、微粉炭機本体30内部の下方における略中央に配置される。ローラ31は、テーブル32の上に配置され、テーブル32の上で回転して混合燃料をすりつぶす。シリンダ33は、一端がローラ31に接続され、ローラ31をテーブル32に対して加圧する加圧圧力を調整する。制振ダンパ34は、シリンダ33の他端に接続され、シリンダ33の振動を抑制する。制振ダンパ34は、微粉炭機3の内部における混合燃料を粉砕するローラ31にシリンダ33を介して接続され、間接的にローラ31の摩擦振動を抑制する。
微粉供給管35は、微粉炭機3の上方に設けられる。微粉供給管35の一端は微粉炭機本体30内の上方に接続され、他端はボイラ5に接続される。微粉供給管35の内部を、粉砕された混合燃料が流通する。空気供給管36は、微粉炭機3の下方に設けられる。空気供給管36は、微粉炭機本体30内の下方に接続され、図示しない空気供給装置より、高温の空気を微粉炭機3に供給する。モータ37は、微粉炭機3を駆動する。モータ37は、微粉炭機本体30の外側の下方に接続されて、テーブル32を駆動して回転させる。
制御部6は、空気供給管36に設けられる第一圧力検出器61と、微粉供給管35に設けられる第二圧力検出器62と、制振ダンパ34に設けられる振動検出器63と、モータ37に設けられる電流計64とを備え、これらにそれぞれ接続されている。また、制御部6は、ゲート弁40bに接続されている。第一圧力検出器61は、微粉供給管35の内部の一次空気の圧力を検出する。第二圧力検出器62は、微粉供給管35の内部の二次空気の圧力を検出する。
制御部6は、第一圧力検出器61で検出された空気供給管36内部における一次空気の圧力の値P1と、第二圧力検出器62で検出された微粉供給管35内部における二次空気の圧力の値P2と、を記憶し、一次空気の圧力の値P1から二次空気の圧力の値P2を引いたときの差圧Pが所定の差圧よりも大きくなっている場合、ローラ31が十分に回転していないと判断する。
また、制御部6は、制振ダンパ34に設けられる振動検出器63で検出される制振ダンパ34の振動による振動値を記憶し、振動値が所定の値より低い場合に、ローラ31が十分に回転していないと判断する。
また、制御部6は、モータ37に設けられる電流計64で検出される電流の値を記憶し、電流値が所定の値を超えた場合に、ローラ31が十分に回転していないと判断する。
制御部6は、上記のいずれの場合にも、ローラ31が十分に回転していないと判断すると、ゲート弁40bを遮断して混合燃料の供給を停止する。なお、上記の所定の値とは、混合燃料を微粉炭機3により粉砕し、微粉炭機3が支障なく運転されている状態の平均値より適宜求められる。
次に、本発明の実施形態に係る微粉炭火力発電設備100の動作について説明する。
受け入れエリア1には、車両11から直接バイオマス燃料が搬入される。バイオマス燃料は、受け入れエリア1で貯留されるとともに、スクリュー12でバイオマス供給コンベヤ10上に送り出される。
粉砕前の塊状の石炭は、石炭貯留エリア2に貯留されている。石炭は、石炭貯留エリア2から延びるベルトコンベヤ20により、バンカ4へ搬送される。ベルトコンベヤ20が移動するに伴い、ベルトコンベヤ20の上に載せられた石炭が移動する。バイオマス供給コンベヤ10の終端は、ベルトコンベヤ20の上流側で、ベルトコンベヤ20の鉛直方向上方に配置されており、バイオマス供給コンベヤ10により搬送されたバイオマス燃料は、移動しながら石炭を搬送中のベルトコンベヤ20上に落下し、石炭にふりかけられて、石炭と混合される。
ベルトコンベヤ20は、石炭貯留エリア2側の基端部からバンカ4側の終端部まで、50m以上500m以下の長さとなるように設けられている。このため、石炭及びバイオマス燃料がベルトコンベヤ20上に載せられた状態で上記の距離を移動している間に、ベルトコンベヤの振動に伴い混合が促進する。粉砕前の石炭及びバイオマス燃料は、バンカ4に供給される前に、あらかじめベルトコンベヤ20上で混合され、混合燃料となる。ベルトコンベヤ20にバイオマス燃料が供給された後、石炭及びバイオマス燃料をベルトコンベヤ20上で混合し、バンカ4に供給するまでの工程が第一混合工程である。
混合燃料は、例えば、石炭の一日あたりの供給量が4,000t以上8,000t以下の場合に、バイオマス燃料の一日あたりの供給量を60t〜120tとすることで、石炭に対してバイオマス燃料を3質量%以下で供給することが可能となる。なお、バイオマス燃料の一日あたりの供給量が160tの場合も、石炭の一日あたりの供給量が6,000t以上8,000t以下である場合には、石炭に対してバイオマス燃料を3質量%以下で供給することが可能となる。
一例として、表1に石炭及びバイオマス燃料の供給量と混焼率との関係を示す。表1に示す値はバンカ4の数が10台で、ベルトコンベヤ20の稼動時間が8時間とした場合の混焼率である。
Figure 0005355529
なお、ベルトコンベヤ20は、8時間連続して稼動させるのではなく、例えば、2時間稼動させて30分停止し、さらに2時間稼動させて30分停止し、さらに1.5時間稼動させた後、設備の点検及び保修を行い、さらに2.5時間稼動させるというように、停止期間を設けることが、微粉炭機3の異常を防止する観点から好ましい。
混合燃料は、バンカ4に到達する前にベルトコンベヤ20上で混合され、バンカ4に供給される。バンカ4の下方には開口40aとゲート弁40bが設けられている。混合燃料は、ゲート弁40bが開閉されることにより、混合燃料供給管41を通過して、微粉炭機3の内部に供給される。
石炭及びバイオマス燃料は、ベルトコンベヤ20上ですでに混合されているが、石炭及びバイオマス燃料がバンカ4に一時的に収容され、混合燃料供給管41を通過して微粉炭機3に供給されるまでの間に、バイオマス燃料が塊状の石炭の合間を移動する。このため、石炭及びバイオマス燃料の混合は、バンカ4で二次的に促進される。第一混合工程で混合した混合燃料を、バンカ4から前記微粉炭機3に供給するまでにさらに混合する工程が、第二混合工程である。
混合燃料供給管41から供給された混合燃料は、テーブル32に落下する。テーブル32に落下した混合燃料は、ローラ31によりすりつぶされ、粉砕される。微粉となった混合燃料は、空気供給管36から供給された空気により乾燥されるとともに微粉炭機3の内部の上部に移動し、微粉供給管35を介してボイラ5へ供給される。十分に細かくなっていない石炭やバイオマス燃料は、下方に落下して再度ローラ31によりすりつぶされる。
制御部6は、微粉炭機3を稼動している間、第一圧力検出器61で検出された空気供給管36内部における一次空気の圧力の値P1と、第二圧力検出器62とで検出された微粉供給管35内部における二次空気の圧力の値P2と、を記憶し、P1からP2を引いたときの差圧Pが所定の値よりも大きくなっていないかどうか判断する。ローラ31が十分に回転できないと、混合燃料がすりつぶされずにテーブル32上に残り、微分が製造されない。このため、差圧Pが上昇する。この場合、制御部6は、ゲート弁40bを遮断する。
また制御部6は、振動検出器63で検出される制振ダンパ34の振動を記憶する。ローラ31が十分に回転できないと、ローラ31の振幅が大幅に減少する。そこで、振動検出器63で検出される振動値が所定の値より低い場合、制御部6は、ローラ31が十分に回転していないと判断して、ゲート弁40bを遮断する。
また、制御部6は、モータ37に設けられる電流計64で検出される電流値を記憶する。ローラ31が十分に回転できないと、ローラ31を回転させるために電流が多く必要となり、電流値が上昇する。そこで、電流計64で検出される電流値が所定の値を超えた場合に、ローラ31が十分に回転していないと判断して、ゲート弁40bを遮断する。
微粉炭機3の異常は、微粉供給管35の内部における一次空気の圧力の値P1及び空気供給管36の内部における二次空気の圧力の値P2の差圧Pの上昇と、制振ダンパ34の振動の低下と、モータ37の電流値の上昇と、より選択される一つ以上により検知される。
本実施形態によれば、以下のような効果が奏される。
前記石炭に対して3質量%以下の前記バイオマス燃料を、バンカ4に供給する前にあらかじめ混合して混合燃料とすることとした。バイオマス燃料の混焼率が3%以下であるため、石炭に比べて軽く剛性がないバイオマス燃料を微粉炭機3に供給しても、微粉炭機3の内部でローラ31が滑ってしまい、石炭の微粉炭化が充分に行われずに、安定した微粉炭機の運転が困難になったり、比重の軽いバイオマス燃料が微粉炭機の上方に移動して、微粉炭機の内部に付着する等の問題が生じることがない。また、バンカ4に供給する前に混合すると、石炭及びバイオマス燃料は、バンカ4に到達される前の段階で混合が促進されるとともに、バンカ4の内部でもよく混合される。よって、混合燃料が微粉炭機3に負担をかけることがなく、微粉炭機3の異常を防止するとともに、混合燃料を長時間安定して粉砕することができる。
制御部6を、空気供給管36に設けられる第一圧力検出器61と、微粉供給管35に設けられる第二圧力検出器62と、制振ダンパ34に設けられる振動検出器63と、モータ37に設けられる電流計64と、バンカ4のゲート弁40bと、に接続した。そして、微粉炭機3の異常を、微粉供給管35の内部における空気の圧力の値及び空気供給管36の内部における空気の圧力の値の差圧の上昇と、制振ダンパ34の振動の低下と、モータ37の電流値の上昇と、より選択される一つ以上により検知することとした。これにより、バイオマス燃料を石炭に対して3質量%以下の割合で混合するとともに、さらに微粉炭機3の運転状況に応じて混合燃料の供給を調整することが可能となり、微粉炭機3の異常を防止するともに、混合燃料を長時間安定して粉砕することができる。
微粉炭火力発電設備100における受け入れエリア1からバイオマス燃料をスクリュー12により送り出し、石炭を搬送するベルトコンベヤ20上に供給してバイオマス燃料及び石炭を混合し、スクリュー12の送り出し量とベルトコンベヤ20の移動の速さを調整することで、石炭及びバイオマス燃料の混合率を調整するとした。これにより、バイオマス燃料を石炭に対して3質量%以下に調整することができる。また、移動するベルトコンベヤ20上に載っている石炭の上に、バイオマス燃料をこぼすことなく落下させて混合するよう、微調整をすることが可能となる。
石炭及びバイオマス燃料を搬送して混合するベルトコンベヤ20の長さを、石炭貯留エリア側の基端部からバンカ側の終端部まで50mから500mとなるよう構成した。ベルトコンベヤ20の移動距離が長いため、この距離をベルトコンベヤ20が移動する間に石炭及びバイオマス燃料の混合が促進される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、バイオマス燃料はバイオマス供給コンベヤ10により搬送したが、配管の内部を流通させて搬送してもよい。この場合、配管を受け入れエリア1からベルトコンベヤ20まで配置し、配管の受け入れエリア2側が上方に、ベルトコンベヤ20側が下方となるように傾斜させて、空気を供給することによりバイオマス燃料を気流搬送してもよい。この方法によれば、バイオマス燃料の飛散を最小限にすることができる。
1 受入エリア
3 微粉炭機
4 バンカ
5 ボイラ
20 バイオマス混合手段(ベルトコンベヤ)
31 ローラ
34 制振ダンパ
35 微粉供給管
36 空気供給管
37 モータ

Claims (5)

  1. 石炭にバイオマス燃料を混合した混合燃料を燃焼させる微粉炭火力発電設備において、
    該微粉炭火力発電設備は、前記混合燃料を一時的に収容するバンカと、
    前記バンカの下方に設けられ、前記混合燃料を粉砕するミル式微粉炭機と、
    前記バンカと前記ミル式微粉炭機との間に設けられたゲート弁と、
    前記ミル式微粉炭機の上方に設けられ、粉砕された混合燃料が流通する微粉供給管と、
    前記ミル式微粉炭機の下方に設けられ、前記ミル式微粉炭機に空気を供給する空気供給管と、
    前記ミル式微粉炭機の内部における前記混合燃料を粉砕するローラに接続され、該ローラの振動を抑制する制振ダンパと、
    前記ミル式微粉炭機を駆動するモータと、を備え、
    前記ミル式微粉炭機の異常は、前記微粉供給管の内部における空気の圧力の値及び前記空気供給管の内部における空気の圧力の値の差圧の上昇と、前記制振ダンパの振動の低下と、より選択される一つ以上により検知され、
    異常を検知すると前記ゲート弁を遮断して、前記バンカから前記ミル式微粉炭機への前記混合燃料の供給を停止し、
    前記石炭を主原料、前記バイオマス燃料を副燃料とし、前記石炭に対して3質量%以下の前記バイオマス燃料を、前記バンカに供給する前にあらかじめ混合して混合燃料とする混合燃料の粉砕方法。
  2. 前記微粉炭火力発電設備は、前記バイオマス燃料を一時的に受け入れる受入エリアと、
    前記石炭及び前記バイオマス燃料を混合して混合燃料を得るバイオマス混合手段と、を備え、
    該バイオマス混合手段は、前記石炭を搬送するとともに前記石炭及び前記バイオマス燃料を混合するベルトコンベヤを備え、
    前記受入エリアは車両が直接進入可能な平地であり、
    前記受入エリアから前記バイオマス燃料をスクリューにより送り出し、前記石炭を搬送中の前記ベルトコンベヤの上に供給して前記バイオマス燃料及び石炭を混合し、
    前記スクリューによる前記バイオマス燃料の送り出し量と前記ベルトコンベヤの速さとで混合率を調整する請求項1に記載の混合燃料の粉砕方法。
  3. 前記ベルトコンベヤは、前記石炭を貯留する石炭貯留エリアから前記バンカまで延び、
    前記石炭貯留エリア側の基端部と、前記バンカ側の終端部と、を有し、
    前記基端部から前記終端部までの長さが、50m以上500m以下となるように設けられる請求項2に記載の混合燃料の粉砕方法。
  4. 前記ベルトコンベヤに前記バイオマス燃料が供給された後、前記石炭及び前記バイオマス燃料を前記ベルトコンベヤ上で混合し、前記バンカに供給するまでの第一混合工程と、
    該第一混合工程で混合した混合燃料を、前記バンカから前記ミル式微粉炭機に供給するまでにさらに混合する第二混合工程と、を有する請求項2又は3に記載の混合燃料の粉砕方法。
  5. 石炭にバイオマス燃料を混合した混合燃料を燃焼させる微粉炭火力発電設備において、
    前記混合燃料を一時的に収容するバンカと、
    前記バンカの下方に設けられ、前記混合燃料を粉砕するミル式微粉炭機と、
    石炭を主原料、バイオマス燃料を副燃料とし、前記石炭に対して3質量%以下の前記バイオマス燃料を前記バンカに供給する前にあらかじめ混合して混合燃料を得るバイオマス混合手段と、
    粉砕後の混合燃料を燃焼させるボイラと、
    前記バンカと前記ミル式微粉炭機との間に設けられたゲート弁と、
    前記ミル式微粉炭機の上方に設けられ、粉砕された混合燃料が流通する微粉供給管と、
    前記ミル式微粉炭機の下方に設けられ、前記ミル式微粉炭機に空気を供給する空気供給管と、
    前記ミル式微粉炭機の内部における前記混合燃料を粉砕するローラに接続され、該ローラの振動を抑制する制振ダンパと、
    前記ミル式微粉炭機を駆動するモータと、を備え、
    前記ミル式微粉炭機の異常は、前記微粉供給管の内部における空気の圧力の値及び前記空気供給管の内部における空気の圧力の値の差圧の上昇と、前記制振ダンパの振動の低下と、より選択される一つ以上により検知され、
    異常を検知すると前記ゲート弁を遮断して、前記バンカから前記ミル式微粉炭機への前記混合燃料の供給を停止する微粉炭火力発電設備。
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