JP5355103B2 - 圧力容器 - Google Patents
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Description
この圧力容器10は、横置きの缶体11と、缶体11の開口部13を閉塞するための蓋体12とを備えている。
蓋体12の正面には、ヒンジブラケット14が固定され、このヒンジブラケット14は転回枠15に対して回動可能に取り付けられている。転回枠15は、シリンダ16によって旋回する旋回板17のピン17aに押動されて回動軸18を中心に回動し、蓋体12を缶体11の上方へ押し上げるように動作する(例えば、特許文献1参照)。
しかし、圧力容器が大型である場合には蓋体の重量も非常に重くなるのでボルトによる固定ではボルトへの荷重がかかりすぎてしまい、ボルトの破損等も考えられる。このため、特に蓋体の重量が重い場合には、溶接によってヒンジブラケットを固定することが構造上最も好ましい。
この構成を採用することによって、まず蓋体にヒンジアームの先端部を溶接で固定してから、ヒンジ調整手段によって支持軸の基台に対する位置関係を調整できる。このため、溶接によってヒンジアームの位置にひずみが生じたとしても、ヒンジ部における支持軸の位置を調節してヒンジ部におけるヒンジアームの動作をスムーズに行うことができる。
この構成によれば、調整済みのボルトが勝手に再度調整されるようなことを防止することができる。
図1に圧力容器全体を示す正面図を図示し、図2に缶体に対して開閉する蓋体の様子を示す平面図を図示する。
缶体34は、脚部38によって床面33(あるいは、図示しない筐体内の梁や仕切等)の上に配置される。
ヒンジ部42は、缶体34の開口部35の中心部から缶体34の外壁面よりも外側に水平方向に移動した位置に設けられている。
ただし、本発明としては、このような構成に限定されることはなく、基台45が缶体34に取り付けられているものであってもよい。
ただし、本発明としては第2ヒンジ部50が設けられていない構成であってもよい。
ヒンジ部42は、支持軸44と、支持軸44を回動可能に把持する把持部48とを有している。支持軸44は、基台45の上端部に配置されている。把持部48は、ヒンジアーム40の基端部40bに形成されている。
支持軸44は、基台45の上端部においてその軸線が上下方向を向くように保持されている。
このように、基台45の本体45cと、上部保持板45aおよび下部保持板45bとによって、側面視コの字状の、保持する部位が構成される。
そして、ヒンジ部42には、支持軸44の両端部を各支持穴54内での位置を調整することによって、ヒンジ部42としての回動軸の傾きを調整するヒンジ調整手段55が設けられている。
本実施形態によれば、支持軸44の両端部にはそれぞれ4本のボルト58を配置して支持軸44の保持及び位置調整を行っている。
また、ブロック体56の外周面であって、ボルトの頭部66が当接する部位64は、平坦面となるように形成され、ボルトの頭部66の位置が確実に維持されるよう設けるとよい。
また、支持軸44の下端部の下面と側面を覆うカバーを、上端部と同様に設けてもよい。
なお、抜け止め用プレート68のブロック体56への固定は、ヒンジ調整手段55による支持軸44の軸線方向の傾き調整の後に行うようにするとよい。
このため、ヒンジアーム40の先端部40aを溶接によって蓋体36に固定した場合において、溶接を起因とするひずみが生じて缶体34の開口面と蓋体36とが平行にならず、または缶体34の中心線と蓋体36の中心線が一致しない場合であっても、各ボルト58のねじ込み量を調整して、ひずみにあわせて支持軸44の傾きを調整して、缶体34に蓋体36を確実に密閉させるようにヒンジアーム40を動作させることができる。
しかし、本発明の特徴であるヒンジ調整手段55を設けたヒンジ部としては、支持軸44が水平方向や他の方向に向いているものであってもよい。
31 筐体
33 仕切台
34 缶体
35 開口部
36 蓋体
38 脚部
40 ヒンジアーム
40a 先端部
40b 基端部
42 ヒンジ部
44 支持軸
45 基台
45a 上部保持板
45b 下部保持板
45c 本体
48 把持部
50 第2のヒンジ部
51,52 貫通穴
54 支持穴
55 ヒンジ調整手段
56 ブロック体
58 ボルト
59 ネジ穴
60 カバー
62 ベアリング
63,64 平坦面となる部位
66 ボルトの頭部
68 抜け止め用プレート
69 固定用ボルト
Claims (2)
- 開口部が形成された缶体と、
該缶体の開口部を閉塞する蓋体と、
前記蓋体を開閉するためのヒンジ部と、
先端部が前記蓋体に固定され、基端部が前記ヒンジ部に連結されたヒンジアームとを備える圧力容器において、
前記ヒンジ部は、
前記缶体の外壁面又は床面に固定された基台と、
該基台に対して回転しないように保持される支持軸と、
前記基台において、前記支持軸の両端部が自由に移動できる程度に支持軸よりも大径に形成された2つの支持穴と、
前記2つの支持穴内での支持軸の両端部の位置をそれぞれ調整可能としてヒンジ部としての回動軸の傾きを調整するように、各前記支持穴の周囲壁面の複数箇所に形成されているネジ穴に螺合し、先端が前記支持軸の各両端部の外周面に当接するように配置された複数本のボルトとを有するヒンジ調整手段と、
前記ヒンジアームの基端部に設けられ、該支持軸に対して回動可能となるように前記支持軸を把持する把持部とを有することを特徴とする圧力容器。 - 前記ボルトおよび前記支持軸の端面を隠蔽するカバーが設けられていることを特徴とする請求項1記載の圧力容器。
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