JP5354961B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱装置を備える電子写真装置・静電記録装置などの画像形成装置に関するものである。
複写機・プリンタ等の画像形成装置を例にして、以下背景技術を説明する。画像形成装置において、画像形成プロセスに従い画像形成をおこなう画像形成手段で、転写材に転写方式あるいは直接方式にて形成担持させた目的の画像情報の未定着画像を転写材上の面に永久固着画像として熱圧定着させる方式が一般的である。ここで、画像形成プロセスは、例えば、電子写真プロセス、静電記録プロセス、磁気記録プロセス等の適宜の画像形成プロセスのことである。また、転写材とは、例えば、転写材シート、エレクトロファックスシート、静電記録紙、OHPシート、印刷用紙、フォ一マット紙などがある。また、未定着画像は、トナー画像(トナー像)ともいう。
このようにして転写材上に形成されたトナー画像は加熱装置である定着装置の熱源により溶かされ、圧力を加えられる熱圧処理をおこなうことにより永久画像として転写材上に固着させられる。
このような定着装置は、次のような構成を備える。転写材上にトナー画像が形成された面側に接触する回転自在に配設された定着ローラや定着ベルト等の定着部材と、定着部材と圧接して定着ニップ部(圧接ニップ部)を形成する加圧ローラや加圧ベルト等の加圧部材とが備えられている。そして、これらを加熱する熱源となるヒータが備えられている。
均一で良好な定着画像を得るには、定着部材、加圧部材の長手方向の温度を一定に、すなわち温度分布をできるだけ温度傾き(又は温度勾配)がないようにフラットに近づけるのが良い。ここで、定着部材、加圧部材の長手方向とは、転写材が定着ニップ部に搬送される(通紙される)際の搬送方向に垂直な方向のことである。転写材が定着ニップ部に搬送される際の、転写材の搬送方向に垂直な方向の長さ(以下、転写材の幅)に対応する通紙幅内で定着部材や加圧部材の長手方向の温度分布をフラットにするため、ヒータの加熱領域は通紙幅より広く設定される。
しかしながら、このような設定だと、複数の転写材が連続してプリントされた場合、定着部材、加圧部材の通紙幅に対応する領域である通紙域を所定温度に維持しようとすると、通紙域より外側の領域が過度に昇温してしまう(以下、端部昇温と呼ぶ)。
例えば、幅の狭い転写材を通紙して端部昇温が発生した状態で、幅の広い転写材を通紙すると、幅の広い転写材上のトナー画像の端部で定着部材にオフセット(トナー画像の一部が定着部材に付着する現象)(以下ホットオフセットと呼ぶ)が生じて画像不良となる。
また、端部昇温により、定着部材や加圧部材の熱による劣化(熱劣化という)が促進され、定着装置の寿命が短くなってしまうという問題が起こる。
これに対し、定着部材や加圧部材の片側端部に設けたサーミスタ等の端部温度センサで、端部昇温を検知することが提案されている。詳しくは、端部温度センサで端部昇温を検知し、端部温度が所定の温度より高温になると強制的に冷却したり、ヒータへの通電を停止したり、画像形成装置のスループットを落とすといった回避手段が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、定着部材の両側端部に設けたサーミスタ等の端部温度センサで、両端部の昇温を検知し、上記回避手段を実行する装置も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平06−186883号公報 特開平09−274408号公報
上記のように、定着部材の両側端部に端部温度センサを設ければ、転写材が片寄せとなって通紙され、片側の端部だけが極端に端部昇温した場合でも、これを検知することが可能である。
しかしここで、例えば定着部材の両端に設けた2つの端部温度センサのうち1つに、定着部材への接触不良や、端部温度センサ自体の故障といった異常があった場合を考えてみる。このような場合、両端部の端部温度センサの検知温度が転写材の片寄せ通紙時と酷似したものになることがあり、従来の装置ではこの両者の判別をおこなうことが困難であった。
本発明は、以上の点に着目して成されたもので、温度検知手段の異常と、片寄せ通紙による端部昇温を判別できる画像形成装置を提供することを課題とする。また、画像不良の発生や加熱部材、加圧部材の劣化を防止できる画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明は前記課題を解決するために、以下の構成を備える。
(1)記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、前記未定着トナー像と接触する第1の定着部材と、前記第1の定着部材と共に記録材を搬送するためのニップ部を形成する第2の定着部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像を担持した記録材を搬送しながら加熱し、前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、を備える画像形成装置において、前記定着部は、前記第1の定着部材の一方の端部に設けられた第1の温度検知部材と、前記第1の定着部材の前記第1の温度検知部材とは反対側の端部に設けられた第2の温度検知部材と、前記第2の定着部材の前記第1の温度検知部材と同じ側の端部に設けられた第3の温度検知部材と、前記第2の定着部材の前記第3の温度検知部材とは反対側の端部に設けられた第4の温度検知部材と、を有し、前記第1の温度検知部材により検知した検知温度T から前記第2の温度検知部材により検知した検知温度T を減じた差分値T 12 の正負の符号と、前記第3の温度検知部材により検知した検知温度T から前記第4の温度検知部材により検知した検知温度T を減じた差分値T 34 の正負の符号と、が異なる場合には、エラーを報知することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、温度検知手段の異常と、片寄せ通紙による端部昇温を判別できる。また、画像不良の発生や加熱部材、加圧部材の劣化を防止できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
以下に図面を用いて本実施例を説明する。
<カラーレーザプリンタの構成>
図1は電子写真プロセスを用いたカラーレーザプリンタの概略断面図である。図1に示されたカラーレーザプリンタ(画像形成装置)は、中間転写体として中間転写ベルト6を使用するものである。そして、色ごとに次の構成を備える。すなわち、現像器2a、2b、2c、2d(以下、2a〜2dのように記す)、露光手段であるレーザスキャナ5a〜5d、像担持体である感光ドラム1a〜1d、1次帯電ローラ3a〜3d、クリーニング手段であるクリーニング器4a〜4dを備える。ここで、例えばaはイエロー、bはマゼンタ、cはシアン、dはブラックの、それぞれの色に対応した符号である。このカラーレーザプリンタは、いわゆるインライン方式のカラーレーザプリンタであり、A3サイズまでの転写材に対応するものである。
本発明の画像形成装置はネットワークを介して図示しない複数のホストコンピュータと接続されている。そして、これらホストコンピュータから送信されるプリントジョブの画像データを図示しないコントロール部(以下コントローラと呼ぶ)が受取り、複数のジョブの画像データを順次各色に対応するレーザスキャナ5a〜5dのレーザ点灯信号に展開する。
図1中の感光ドラム1aは矢印d1の方向に所定の周速で回転駆動されながら1次帯電ローラ3aにて一様に帯電される。そして、レーザスキャナ5aから走査されるデジタル画像信号に対応して変調されたレーザビームを、結像露光光学系を介して受けることにより第1の色成分(ここではイエロー成分)の静電潜像を形成する。
続いて、現像器2aを用いて第1の色トナー(ここではイエロートナーY)によって静電潜像は現像され第1の色成分に対する可視像を得る。以上に記した手順を第2色(マゼンタ)、第3色(シアン)、第4色(ブラック)に対しておこなう。
実施例1では、中間転写ベルト6は矢印d2の方向に感光ドラム1aと同じ周速で回転駆動される。例えば、普通紙をプリントする通常モードでは120[mm/sec]、グロス紙やOHT(オーバヘッドプロジェクタ用シート)などの特殊紙モードでは60[mm/sec]で駆動される。
なお、本実施例の画像形成装置のスループット(1分間に印刷できる枚数)は通常モードで22ppm(Page Per Minute)、特殊紙モードで11ppm(共にLETTER横送りの場合)である。
感光ドラム1aから中間転写ベルト6へのイエロー可視像の転写(1次転写)は電源S1から供給される1次転写バイアスを印加することによりおこなう。マゼンタ、シアン、ブラックについても、電源S2〜S4から供給される1次転写バイアスを印加することにより、順次中間転写ベルト6の上に可視像を1次転写することによってそれぞれのトナー画像を重ねあわせてカラーのトナー画像を得る。中間転写ベルト6上に形成されたカラーのトナー画像は2次転写ローラ7とのニップ部において、電源S5から供給される2次転写バイアスを印加することにより、搬送されてくる転写材P上に一括転写(2次転写)される。
カラー画像を2次転写された転写材Pは定着装置8へ搬送され、第1の定着部材である定着ローラ9と第2の定着部材である加圧ローラ10の圧接ニップ部(定着ニップ部)において熱と圧力(熱圧ともいう)によってカラー画像が転写材P上に定着される。なお、転写材P上に画像形成をおこなうための動作は、不図示のエンジン制御部(制御手段)により制御される。
<実施例1における定着装置の構成>
図2は実施例1における定着装置8の横断面模型図である。実施例1における定着装置8は、熱ローラ方式の定着装置である。定着ローラ9の加熱部材芯金9aにはアルミニウムの中空金属ローラを用いており(以下、アルミニウム芯金9aという)、その内空に第1の熱源としてのハロゲンヒータ9cが挿入配設されている。アルミニウム芯金9aの上に弾性層9bとしてシリコーンゴムが用いられており、最表層に離型層として不図示のPFAのチューブが被覆されている。一方、加圧ローラ10も定着ローラ9と同様にアルミニウム芯金10aの上にシリコーンゴムの弾性層10b、最表層に不図示のPFA離型層が設けられている。本実施例での定着ローラ9の外径はR=φ44、加圧ローラ10の外径も同じくφ44である。また、弾性層9bと弾性層10bは同じ材質、同じ厚みであり、アルミニウム芯金9aとアルミニウム芯金9bも同じ材質、同じ厚みである。
定着ローラ9と加圧ローラ10は互いに圧接され、転写材Pを加熱しつつ挟持搬送することでトナー画像を転写材Pへ熱圧定着する。適度に高グロスな定着画像を得るため、本実施例の定着装置8では定着ローラ9に対して加圧ローラ10を約1.5×10[N/m]の力で加圧している。この加圧力により弾性層9b、10bが潰れることにより定着ニップ部N(ニップ幅(形成された定着ニップ部Nの搬送方向の長さ)N)が形成される。本実施例の画像形成装置では、形成される定着ニップ部Nのニップ幅はN=10[mm]である。定着ローラ9が不図示の定着駆動モータにより駆動され、加圧ローラ10は定着ニップ部Nでの摩擦力により定着ローラ9の回転に従動して回転することにより、転写材Pの搬送動作がおこなわれる。なお、図2中、11は定着入口ガイド、12、13は後述する端部サーミスタ(温度センサ)である。
<端部サーミスタの配置について>
図3は本実施例における定着装置8の各部の長手方向(転写材Pの搬送方向に対して垂直な方向)での位置関係を示した正面図である。本実施例において、定着ローラ9及び加圧ローラ10により形成される定着ニップ部Nの長手方向長さLN(定着ローラ9及び加圧ローラ10の有効長)は340mmであり、通紙可能な最大の転写材幅(最大通紙幅Lmax)は320mmである。なお、転写材Pの、搬送方向に垂直な方向の長さが転写材Pの幅である。
以下にハロゲンヒータ9cの温度制御について述べる。
定着ローラ9の長手方向中心(以下、長手中心という)PCにおける表面温度が、非接触の温度センサ12cにより検知される(検知温度TC)。そして、プリント中はこの検知温度TCが所定の定着温度TF(例えば170℃)となるようにハロゲンヒータ9cに対する通電が、不図示のエンジン制御部により制御される。
非接触の温度センサ12cの近傍には安全装置として、非接触のサーモスイッチSW1が設けられており、スイッチ温度200℃で動作する。
定着ローラ9の最大通紙域外である長手方向の位置(以下、長手位置とする)−PS、PSには、定着ローラ9表面に接触するように端部サーミスタ12a(第1の温度検知部材)、12b(第2の温度検知部材)がそれぞれ当接されている。図3に示すように、端部サーミスタ12aは定着ローラ9の一方の端部に設けられ、端部サーミスタ12bは端部サーミスタ12aとは反対側の端部に設けられている。ここで、最大通紙域外とは、最大通紙幅Lmaxよりも外側の領域のことである。また、加圧ローラ10の最大通紙域外である長手位置−PS、PSにも、加圧ローラ10表面に接触するように端部サーミスタ13a(第3の温度検知部材)、13b(第4の温度検知部材)がそれぞれ当接されている。
〜長手中央基準での長手方向の表面温度分布〜
図4に本実施例の定着装置8にA4サイズ(縦送り)の転写材Pを、転写材Pの幅方向の中央と長手中心PCとが一致するように搬送する長手中央基準で、1分間あたり22枚のスループットでプリントしたときの、定着ローラ9の表面温度分布を示す。ここでは普通紙をプリントする場合、第1の定着部材である定着ローラ9の表面温度がTF=170℃に維持されるように定着ヒータであるハロゲンヒータ9cの点灯が制御される。
また、本実施例では端部サーミスタ12a又は12bの検知温度がTh=205℃以上となると、通紙間隔を広げて1分間あたりの通紙枚数を16枚に低下させる自動スループットダウン制御をおこなう。自動スループットダウン制御をおこなうことにより、単位時間当たりのハロゲンヒータ9cに対する通電時間を減らせるため、端部昇温速度を鈍らせることができる。
図4において、TD−1は100枚通紙後の定着ローラ9の長手方向の表面温度分布(図中、実線で示す)、TD−2は200枚通紙後の定着ローラ9の長手方向の表面温度分布(図中、一点鎖線で示す)を示している。長手中心位置(PC(=0))通紙部(A4サイズ(縦)の場合、−105mm〜105mmの領域)の温度がTF=170℃となるように制御される。このため、余剰熱によって長手両端非通紙部(A4サイズ(縦)の場合、−LN/2〜−105mmの領域及び105mm〜LN/2の領域)の温度が通紙枚数増加に伴い上昇するのが確認できる。
図4では長手中央基準で転写材Pが通紙されるため、両端部の非通紙部温度は左右でほぼ同じであり、定着ローラ9の表面温度分布は中央位置(=0)に対して左右対称となっている。
このように転写材Pが定着装置8の長手中央基準で通紙され、端部昇温が左右均等に発生するべき状況であれば、従来のように定着ローラ9の両端部に温度検知部材である端部サーミスタ12a,12bを備える構成でもよい。すなわち、二つの温度検知部材である端部サーミスタ12a,12bの検知温度を比較することにより、端部サーミスタ12a及び12bのいずれかに1以上に仮に異常が発生しても、それを検知することができる。
しかしながら以下のような場合、従来構成では温度検知部材である端部サーミスタ12a又は12bの異常検知が困難となることがある。
〜長手片側基準での長手方向の表面温度分布〜
図5に本実施例の定着装置8にA4サイズ(縦送り)の転写材を長手片側基準で、1分間あたり22枚のスループットでプリントしたときの、定着ローラ9及び加圧ローラ10の表面温度分布を示す。ここで、長手片側基準とは、転写材Pの幅方向の端部と定着ローラ9(又は加圧ローラ10)の最大通紙幅Lmaxの端部(−160mm)とが一致するように搬送する場合である(図3、図5参照)。
図5でも図4と同様に、普通紙をプリントする場合、定着ローラ9の表面温度がTF=170℃に維持されるように定着ヒータの点灯が制御される。図5において、TD−S1は100枚通紙後の定着ローラ9の長手方向の表面温度分布(実線)、TD−S2は200枚通紙後の定着ローラ9の長手方向の表面温度分布である(一点鎖線)。また、TD−S3は100枚通紙後の加圧ローラ10の長手方向の表面温度分布(実線)、TD−S4は200枚通紙後の加圧ローラ10の長手方向の表面温度分布を示している。図5では説明の都合上、前述の自動スループットダウン制御をおこなわなかった場合の温度分布を示している。長手中心位置通紙部の温度がTF=170℃となるように制御されるため、余剰熱によって長手両端非通紙部の温度が通紙枚数増加に伴い上昇し、非通紙部の長さが長い左側(0〜LN/2の領域)の非通紙部昇温が大きくなる。このような場合、通紙される転写材Pの(長手)位置や幅が既知でなければ、定着ローラ9にのみ両端部に端部サーミスタ12a,12bを設ける従来構成では、端部サーミスタ12a又は12bの異常検知か、端部昇温検知かを正確におこなうのが困難である。
<実施例と従来例との比較>
以下に図5(長手片側基準で転写材Pを通紙した場合)を用いて、本実施例と従来例を比較しながら説明する。端部サーミスタの配置が異なる表1に示す構成を比較する(各端部サーミスタの符号は図3に示すもの(12a,12b,13a,13b)を使用する)。
Figure 0005354961
ここで、端部サーミスタ12bの定着ローラ9に対する当接圧が、規定圧よりも低下してしまった場合を想定する(この状態を想定1とする)。このような状態だと、端部サーミスタ12bが定着ローラ9に十分に密着しないため、検知温度が実際の定着ローラ9の表面温度より低めになってしまう。例として、想定1が発生した状態での、図5における100枚通紙時の定着ローラ9の表面温度分布TD−S1、加圧ローラ10の表面温度分布TD−S3及び端部サーミスタ12a,12b,13a,13bの検知温度について検証してみる。
表2に、想定1の場合の、各端部サーミスタ位置における実際の定着ローラ9及び加圧ローラ10の温度と、各端部サーミスタ12a,12b,13a,13bの検知温度を示す。
Figure 0005354961
端部サーミスタ12bが定着ローラ9と十分密着していないため、端部サーミスタ12bの位置では実際の温度199℃に対して、検知温度は19℃低い180℃となっている。
ここで、サーミスタ12a,12b,13a,13bの検知温度を、T(12a),T(12b),T(13a),T(13b)とする。表3に、想定1が発生した状態で、図5に示した100枚通紙をおこなった場合の、実施例1、従来例1、従来例2における各端部サーミスタ12a,12b,13a,13bの検知温度を示す。また、表3には定着ローラ9、加圧ローラ10それぞれについて、その両端部に設けられた端部サーミスタ12a,12b,13a,13bが検知した温度の大小関係が示されている。
Figure 0005354961
図5のような長手片側基準の片寄せ通紙がおこなわれた場合、定着ローラ9と加圧ローラ10の端部温度左右差は同じ方向に生じるはずである(図5の場合では左側に生じている)。しかしながら、表3の実施例1では定着ローラ9と加圧ローラ10の左右温度差が逆転している(表3中、「関係」の不等号に着目)。本実施例では、エンジン制御部がこのような定着ローラ9と加圧ローラ10の左右温度差の逆転を検知すると、端部サーミスタ12a,12b,13a,13bのいずれかに異常が発生したものと判断し、装置を停止させる。
以下に表1に示す各構成での非通紙部昇温検知及び検知結果に対する対処について説明する。
[従来例1の制御]
従来例1では、表1に示すように、定着ローラ9には端部サーミスタ12a,12bが配設されるが、加圧ローラ10には端部サーミスタが配設されない。従って、表3に示すように、T(13a)及びT(13b)を検知することはできず(検知不可)、その関係を判断することもできない(判断不可)。
図6に、従来例1におけるエンジン制御部による非通紙部昇温検知及び自動スループットダウン制御の動作を説明するフローチャートを示す。各ステップの左肩にステップ番号が記されている(Step101〜Step110)。
ジョブを受信し、プリントが開始されると、Step101の処理をおこなう。従来例1では非通紙部昇温を検知すると、非通紙部昇温速度を低下させるため、通紙間隔を変更して通常のスループット22ppmから、まず16ppmにダウンし、それでも不十分であれば12ppmまでダウンさせることができる。それぞれのスループットの識別フラグTPFを、22ppm:TPF=0、16ppm:TPF=1、12ppm:TPF=2とし、プリント開始時には、Step101でTPF=0に初期化される。
プリント中は定着ローラ9の両端部のサーミスタ12a,12bの検知温度(T(12a),T(12b))より得られる左右温度差(両者の検知温度差)(|T(12a)−T(12b)|)を監視する(Step102〜Step103)。Step102で左右温度差が15℃以上であると判断すると、左右温度差エラーで装置を緊急停止(Step102−1)させる。左右温度差が15℃未満であるときはStep103に進む。Step103で左右温度差が10℃未満であるときは、そのままStep104に進み、左右温度差が10℃以上であると判断すると、左右温度差異常警告を表示(Step103−1)してからStep104に進む。
ここで、従来例1では定着ローラ9にのみ両端部に端部サーミスタ12a,12bが備えられている。このため、温度左右差が検知された場合、それが片寄せ通紙によるものなのか、端部サーミスタ12a又は12bの異常等その他の原因によるものなのか判別することはできない。
Step104〜Step105では端部サーミスタ12a,12bの異常高温を検知する。Step104では、端部サーミスタ12a、12bの検知温度T(12a),T(12b)が異常高温1温度205℃(Th1)を超えていないか判断する。T(12a),T(12b)の両方が異常高温1温度205℃(Th1)を超えていない場合、Step105〜Step108を省略してStep109に進む。
T(12a),T(12b)の片方でも異常高温1温度205℃(Th1)を超えた場合はStep105に進む。Step105では、T(12a),T(12b)が、異常高温1温度205℃(Th1)よりも更に高温な異常高温2温度210℃(Th2)を超過していないか判断する。
T(12a),T(12b)の両方が異常高温2温度210℃(Th2)を超えていない場合、Step106に進み、スループットダウン制御をおこなう。T(12a),T(12b)の片方でも異常高温2温度210℃(Th2)を超えた場合は、異常高温エラーで装置を緊急停止(Step105−1)させる。
Step106〜Step108ではスループットダウン制御におけるスループットを決定する。Step106に進む時点でTPF=0であれば(Step106 No、Step107 No)、Step108でTPF=1にスループットの識別フラグの値を変更しStep109に進む。Step106に進む時点でTPF=1であれば(Step106 No、Step107 Yes)、Step106−1でTPF=2にスループットの識別フラグの値を変更しStep109に進む。Step106に進む時点でTPF=2であれば(Step106 Yes)、Step106−1でTPF=2にスループットの識別フラグの値が維持されたままStep109に進む。
Step109で次のジョブが受信されていなければ、Step110に進みプリントを終了する。次のジョブが受信されておりプリントを継続する場合は、Step109−1でスループットの識別フラグTPF値に応じたスループットに変更されてから、Step102以降の制御を繰り返す。以上が、従来例1における制御である。
[従来例2の制御]
従来例2では、表1に示すように、定着ローラ9には端部サーミスタ12a,12bが配設され、加圧ローラ10には端部サーミスタ13aのみが配設される。従って、表3に示すように、T(13b)を検知することはできず(検知不可)、T(13a)との関係を判断することができない(判断不可)。
このように、従来例2のサーミスタ配置も、定着ローラ9にのみ両端部に端部サーミスタが備えられている構成のため、従来例1と同じ制御で非通紙部昇温検知及び自動スループットダウン制御がおこなわれ、フローチャートは図6と同様になる。従って、温度左右差が検知された場合、従来例1と同じくそれが片寄せ通紙によるものなのか、端部サーミスタ12a,12b,13aのいずれかの異常等その他の原因によるものなのか判別することはできない。以上が、従来例2における制御である。
[実施例1の制御]
実施例1では、従来例1及び従来例2での制御と異なり、定着装置8の長手方向の温度分布に左右差が生じた場合、それが片寄せ通紙によるものか、端部サーミスタ異常等その他の原因によるものなのかを判断し、原因に応じた制御を実行する。
実施例1では、スループット切替えをおこなう異常高温1温度Th1を可変とし、片寄せ通紙がおこなわれていると判断した場合には、Th1=Th1(=200℃)、それ以外の場合にはTh1=Th1(=205℃)をデフォルト値として用いる。片寄せ通紙とそれ以外の原因を判別するには、以下に示す2つの条件を満たすかどうかで決定する。定着ローラ9、加圧ローラ10の端部サーミスタ12a,12b,13a,13bの検知温度差T(12a)−T(12b)=ΔTRL1、T(13a)−T(13b)=ΔTRL2とする。ここで、ΔTRL1(=T(12a)−T(12b))は定着ローラ9の左右温度差、ΔTRL2(=T(13a)−T(13b))は加圧ローラ10の左右温度差である。
<条件1>:定着ローラ9と加圧ローラ10の温度左右差傾き(温度差傾き)が同じ方向であること(ΔTRL1とΔTRL2の符号が一致すること)。
<条件2>:長手位置が等しい端部サーミスタ(12aと13a、12bと13b)の検知温度が、定着ローラ9側>加圧ローラ10側であること(T(12a)>T(13a)且つT(12b)>T(13b)であること)。なお、条件2の温度差を条件1の左右温度差に対して上下温度差と称することとする。
これらの2つの条件を同時に満たす場合は片寄せ通紙がおこなわれているものと認識する。
以下にフローチャートを用いて実施例1の制御を説明する。図7に、実施例1におけるエンジン制御部による非通紙部昇温検知及び自動スループットダウン制御の動作を説明するフローチャートを示す。各ステップの左肩にステップ番号が記されている(Step1〜Step12)。
ジョブを受信し、プリントが開始されると、Step1の処理をおこなう。実施例1でも非通紙部昇温を検知すると、非通紙部昇温速度を低下させるため、通紙間隔を変更して通常のスループット22ppmから、まず16ppmにダウンし、それでも不十分であれば12ppmまでダウンさせることができる。それぞれのスループットの識別フラグTPFを、22ppm:TPF=0、16ppm:TPF=1、12ppm:TPF=2とし、プリント開始時には、Step1でTPF=0に初期化する。また同時にStep1では、前述のように可変である異常高温1温度Th1をTh1=Th1(=205℃)に初期化し、Step2に進む。
Step2では前述の<条件2>を満たしているかどうかを判断する。すなわち、上下温度差の比較結果に基づき判断する。本実施例では加圧ローラ10を加熱する熱源を持たないため、定着ローラ9の表面温度(以下、単に定着ローラ温度とする)>加圧ローラ10の表面温度(以下、単に加圧ローラ温度とする)の関係が必ず成り立つはずである。従って、Step2でこの関係が満足されていないと判断すると、Step2−1に進み上下温度差エラーで装置を緊急停止する。この場合、片寄せ通紙以外の何らかの異常、例えば端部サーミスタ異常等その他の原因によりエラーが生じていると考えられる。一方、定着ローラ温度>加圧ローラ温度の関係が成立している場合は、Step3に進み、定着ローラ9の左右温度差が生じていないかを確認する。Step3において、定着ローラ9の左右温度差|ΔTRL1|が10℃未満である場合は、Step6に進む。定着ローラ9の左右温度差|ΔTRL1|が10℃以上である場合は、Step4に進み、前述の<条件1>を満たしているかどうかを判断する。すなわち、定着ローラ9と加圧ローラ10の温度左右差傾きが同じ方向かどうか、つまり、ΔTRL1とΔTRL2の符号が一致するかどうかを判断する。
Step4で<条件1>を満たしていると判断した場合、Step5に進み、片寄せ通紙がおこなわれているものとして、異常高温1温度Th1をTh1=Th1(=200℃)に変更する。一方、Step4で<条件1>を満たしていないと判断した場合、片寄せ通紙以外の何らかの異常で温度差が生じていると考えられる。このため、Step4−1で左右温度差異常警告を表示し、更にStep4−2に進んで装置を緊急停止すべき温度差であるかを判断する。Step4−2で、定着ローラ9の左右温度差|ΔTRL1|が15℃以上である場合は、Step4−3に進み左右温度差エラーで装置を緊急停止させる。定着ローラ9の左右温度差|ΔTRL1|が10℃以上15℃未満である場合、プリントを継続しつつStep6に進む。実施例1(図7)におけるStep6以降の制御は、従来例1及び従来例2(図6)のStep104以降の制御と全く同じである。すなわち、非通紙部昇温検知をおこない、非通紙部昇温が検知された場合には、自動スループットダウン制御をおこなう。このため、図7のStep6以降の処理についての説明は省略する。
ここで、実施例1において、片寄せ通紙時に異常高温1温度Th1を低めの温度(Th1=200℃)に設定したのは、以下の理由からである。図8は中央基準通紙時(図4)、片寄せ通紙時(図5)における定着ローラ9の端部サーミスタ12bの検知温度及び非通紙部における最高温度の時間推移を示した概略図である。図8において、実線は片寄せ通紙時の、破線は中央基準通紙時の温度プロファイルであり、それぞれの場合の、ある時間tにおける端部サーミスタ12b検知温度と非通紙部最高温度との差をΔT1(片寄せ通紙)、ΔT2(中央基準通紙)とする。中央基準通紙時の非通紙部長((LN−210)/2(A4縦の場合))に比べて片寄せ通紙時の非通紙部長(LN−210(A4縦の場合))の方が長くなるので、中央基準通紙時と比較して、非通紙部最高温度が高くなる。また、端部サーミスタ12b検知温度と非通紙部最高温度との差が大きくなり、ΔT1>ΔT2となる。画像不良や装置寿命の低下を防止するには、非通紙部最高温度を低減する必要がある。従って、片寄せ通紙がおこなわれていると判断できる場合は、このような現象を考慮し、スループット切替えをおこなう異常高温1温度Th1をデフォルト値(Th1=205℃)よりも低温に切替える。これにより、非通紙部最高温度を低減することが可能である。
〜端部サーミスタが正常な場合の実施例1と従来例1との比較〜
次に、図5の片寄せ通紙を500枚おこなった場合(端部サーミスタはすべて正常とする)を例に取り、従来例1と実施例1を比較する。表4は、通紙枚数100枚毎のスループット、定着ローラ9の端部サーミスタ12a,12b検知温度左右差(|T(12a)−T(12b)|)、非通紙部最高温度を示している。また、仮にその時点でA4サイズ縦送りよりも幅広の紙(例えばA4横送り)を通紙した場合の画像不良(ホットオフセット)と、警告又はエラーの発生状態を確認した結果を併せて示している。
Figure 0005354961
従来例1や本実施例で使用する画像形成装置では、定着ローラ9の温度が210℃以上となると、画像品位を著しく低下させるレベルのホットオフセット(表4では×で表示)が発生する。これまで説明したように、エラーが発生すると装置が緊急停止し、それ以降のプリントは続行不可能となる。
従来例1の制御では、通紙100枚以内で定着ローラ左右温度差(|T(12a)−T(12b)|)が10℃以上となり(図6 Step103 Yes)、左右温度差警告が表示されている(図6 Step103−1)。但し、端部サーミスタ12a,12bの検知温度は異常高温1温度205℃(Th1)を超えていなかったため(図6 Step104 Yes)、自動スループットダウン制御はおこなわれず22ppmでプリントが続行される(図6 Step109 Yes)。片寄せ通紙が速いスループットで続行されるため、片側の非通紙部温度が更に上昇して非通紙部最高温度が210℃を超え、例えばこの時点でA4サイズ紙横送りをおこなうと、レベルの悪いホットオフセットが発生する。また、左右温度差も増大するため(図6 Step102 Yes)、200枚到達前に左右温度差エラーが発生し、装置が緊急停止される(図6 Step102−1)。このため、従来例1では、それ以降のプリントは継続できない。
一方、実施例1では定着ローラ9の左右温度差が10℃を超えても(図7 Step3 Yes)、次のように判断する。すなわち、前述した条件1及び条件2を満たしているならば(図7 Step2 Yes、Step4 Yes)、片寄せ通紙がおこなわれているものと判断する(図7 Step5)。そして、左右温度差警告は出さない。左右温度差が通紙に伴い増大しても、異常高温2温度210℃(Th2)を超えなければ(図7 Step7 Yes)、自動スループットダウン制御をおこなうことにより(図7 Step8〜Step10)片寄せ通紙を続行可能である。従って実施例1では従来例1で発生したような警告やエラーは発生せず、500枚すべてを正常に通紙できる(表4)。
実施例1では、片寄せ通紙と判断された場合に異常高温1温度ThがTh1(=200℃)に設定され、従来例1よりも早い時点で自動スループットダウン制御が開始される。そのため200枚到達前に16ppm、300枚到達前に12ppmまでスループットが低下し、片寄せ通紙を500枚おこなっても非通紙部の最高温度が210℃以下となるため、レベルの悪いホットオフセットが発生することはない。
〜端部サーミスタに異常が生じた場合の実施例1と従来例1との比較〜
上記では端部サーミスタがすべて正常な状態の場合について述べた。
逆に、端部サーミスタに異常が実際に生じてしまった場合、実施例1では4つの端部サーミスタの検知温度と前述の<条件1>及び<条件2>を参照し、従来例よりも早期に異常を検知することができる。例えば、表3で説明した想定1(端部サーミスタ12bの当接圧の低下)のような状態では、条件1でΔTRL1とΔTRL2の符号が一致せず(図7 Step4 No)、|ΔTRL1|≧15℃となっているので、Step4−3で装置が緊急停止する。このように、想定1のような状態を早期に検知することができる。条件2を満たさない場合も同様に早期に端部サーミスタの異常を検知することができる。
以上のように実施例1では従来例と異なり、温度センサである端部サーミスタの異常と、片寄せ通紙による端部昇温とを判別することが可能である。これにより、端部温度センサに異常が発生した場合には、より確実、早期に端部サーミスタの異常を検知することが可能となる。そして、片寄せ通紙時には、片寄せ通紙に対応した制御により、ホットオフセットや定着装置寿命の短命化を防止しつつ、片寄せ通紙時の生産性も向上させることが可能となる。
本実施例の画像形成装置の構成は、特に記載のない限り実施例1と同じであり、定着装置の温度設定等の条件も実施例1と同様であるため、以下同じ構成については同じ符号を用いて説明する。
本実施例の画像形成装置の紙搬送速度は、普通紙をプリントする通常モードでは180[mm/sec]、グロス紙やOHTなどの特殊紙モードでは90[mm/sec]である。なお、本実施例の画像形成装置のスループットは通常モードで32ppm、特殊紙モードで16ppm(共にLETTER横送りの場合)であり、実施例1よりも高速化され生産性が高められている。
<実施例2における定着装置の構成>
図9は実施例2における定着装置8の横断面模型図である。高速化に対応するため、実施例2では、加圧ローラ10のアルミニウム芯金10aにも、第2の熱源として定着ローラ9側と同様のハロゲンヒータ10cが挿入配設されている。その他の構成については、実施例1の図2で説明したものと同様である。
図10は本実施例における定着装置8の各部の長手位置関係を示した正面図である。加圧ローラ10の長手中心PCにおける表面温度が、非接触の温度センサ13cにより検知され(検知温度TC2)、プリント中はこの検知温度TC2が所定の温度TF2(例えば150℃)となるようにハロゲンヒータ10cに対する通電が制御される。非接触の温度センサ13cの近傍には安全装置として、非接触のサーモスイッチSW2が設けられており、スイッチ温度200℃で動作する。その他の部材については実施例1の図3で説明した構成と同じである。
ここで、本実施例における定着ローラ9及び加圧ローラ10の温度制御について説明する。
定着ローラ9とハロゲンヒータ9cを例に取り説明すると、図10に示す非接触の温度センサ12cの検知温度TC1が所定の定着温度TF(本実施例では170℃)となるようにハロゲンヒータ9cの点消灯(ON/OFF制御)をおこなう。具体的には、検知温度TC1<定着温度TFでハロゲンヒータ9cへの通電を開始し、TC1≧TFで通電を停止する。
ここで、本実施例の定着装置8では、ヒータが頻繁に点消灯を繰り返し寿命が短くなるのを防ぐため、プリント中にハロゲンヒータ9c、10cが一旦点灯すると、必ず2秒間(2.0sec.)は連続してヒータへ通電する。また逆にハロゲンヒータ9c、10cが一旦消灯すると、必ず1秒間(1.0sec.)はヒータへの通電をおこなわない。従って、TC1<TFであってもハロゲンヒータ9cへの通電が即座に開始されない、またはTC1≧TFであっても通電が即座に停止されない場合がある。
表5に、ハロゲンヒータへの通電開始条件、通電停止条件を示す。ヒータへの通電時間をt−on、通電停止時間をt−offとし、表中に示す温度条件と時間条件の両方を満たせば、ハロゲンヒータ9cへの通電開始又は停止がおこなわれる。
Figure 0005354961
表5は定着ローラ9側について記したものであるが、TC1をTC2に、TFをTF2に置き換えれば、加圧ローラ10側に配設されたハロゲンヒータ10cの通電開始条件、通電停止条件となる。
<実施例2の定着装置における温度制御について>
図11は本実施例の定着装置8における温度制御説明図である。図11には、ローラ(定着ローラ9又は加圧ローラ10)温度(非接触の温度センサ12c又は13cによる検知温度)TRと、ヒータ(ハロゲンヒータ9c又は10c)への通電状態SH(on又はoff)が示されている。ローラ温度TR<TF(またはTF2)でハロゲンヒータ9c又は10cへの通電を開始(on)し、ローラ温度TR≧TF(またはTF2)で通電を停止(off)する。しかし、例えば時間ta及びtbでは温度条件(TR≧TF(またはTF2))は満たしているものの、表5の時間条件(t−on≧2.0sec.)を満たしていない。このため、taやtbですぐにはハロゲンヒータ9c又は10cへの通電は停止されず、通電開始から2秒(2.0sec.)経過後に通電が停止される。ハロゲンヒータ9c又は10cへの通電開始時にも、表5の温度条件及び時間条件を参照して、通電停止時と同様の制御をおこなう。
実施例2では、実施例1と同様、定着装置8の長手方向の表面温度分布に左右差が生じた場合、それが片寄せ通紙によるものか、端部サーミスタ異常等その他の原因によるものなのかを判断し、原因に応じて適切な対処を選択実行する。但しこのような判断をおこなう際、実施例1において判断基準としていた<条件1>、<条件2>に加え、ハロゲンヒータ9c、10c(第1の熱源、第2の熱源)への通電状態を参照する。
実施例2でも実施例1と同様に、非通紙部昇温を検知すると通常のスループット32ppmから、まず24ppmにダウンし、それでも不十分であれば16ppmまでダウンさせることができる。それぞれのスループットの識別フラグTPFを、32ppm:TPF=0、24ppm:TPF=1、16ppm:TPF=2とする。
プリント中は定着ローラ9の両端部のサーミスタ12a、12b、及び加圧ローラ10の両端部のサーミスタ13a、13bの検知温度、及びハロゲンヒータ9c、10cへの通電状態を監視する。ハロゲンヒータ9cへの通電が規定時間おこなわれたにも関わらず、端部サーミスタ12a又は12bの検知温度が規定温度以上上昇しない場合、その端部サーミスタに異常が発生したものと判断する。また同様にハロゲンヒータ10cへの通電が規定時間おこなわれたにも関わらず、端部サーミスタ13a又は13bの検知温度が規定温度以上上昇しない場合、その端部サーミスタに異常が発生したものと判断する。
[実施例2の制御]
図12に、実施例2におけるエンジン制御部による非通紙部昇温検知及び自動スループットダウン制御の動作を説明するフローチャートを示す。各ステップの左肩にステップ番号(Step1〜Step12)と、サブルーチン番号(SR1、SR2)が記されている。
本実施例の制御において実施例1と異なるのは、端部サーミスタ異常検知をおこなうために、ハロゲンヒータ9c又は10cへの通電状態と検知温度上昇分を比較するサブルーチンSR1、SR2が追加された点のみである(図7参照)。
サブルーチンSR1は、ハロゲンヒータ9cへの通電時間と定着ローラ9の温度上昇を比較して端部サーミスタ12a、12bの異常を検知する定着端部サーミスタ異常検知ルーチンである。また、サブルーチンSR2は、ハロゲンヒータ10cへの通電時間と加圧ローラ10の温度上昇を比較して端部サーミスタ13a、13bの異常を検知する加圧端部サーミスタ異常検知ルーチンである。各ステップ(Step1〜Step12)の内容は実施例1の図7と全く同じであるので、実施例2での説明は省略する。
ジョブを受信し、プリントが開始されると、Step1の処理をおこなう。実施例2でも非通紙部昇温を検知すると、非通紙部昇温速度を低下させるため、通紙間隔を変更して通常のスループット32ppmから、まず24ppmにダウンし、それでも不十分であれば16ppmまでダウンさせることができる。それぞれのスループットの識別フラグTPFを、32ppm:TPF=0、24ppm:TPF=1、16ppm:TPF=2とし、プリント開始時には、Step1でTPF=0に初期化する。また同時に、実施例1と同様に可変である異常高温1温度Th1をTh1=Th1(=205℃)に初期化し、サブルーチンSR1に進む。
<サブルーチンSR1、SR2における制御について>
ここでサブルーチンSR1、SR2について説明する。図13は図12中の定着端部サーミスタ異常検知ルーチンSR1について示したフローチャートである。なお、図13のハロゲンヒータ9cをハロゲンヒータ10cに、T(12a)をT(13a)に、T(12b)をT(13b)に置き換えれば加圧端部サーミスタ異常検知ルーチンSR2を示したものとなる。
定着端部サーミスタ異常検知ルーチンSR1では、定着ローラ9側のハロゲンヒータ9cへの通電時間と、通電開始から通電終了までの端部サーミスタ12a、12bの検知温度上昇を比較する。また、加圧端部サーミスタ異常検知ルーチンSR2では、加圧ローラ10側のハロゲンヒータ10cへの通電時間と、通電開始から通電終了までの端部サーミスタ13a、13bの検知温度上昇を比較する。
図13の定着端部サーミスタ異常検知ルーチンを用いて説明する。Step11でハロゲンヒータ9cへの通電開始(OFF→ON)を検知すると、Step12で通電時間を計測するタイマがリセットされた後(t=0)、タイマのカウントが開始される(タイマカウントスタート)。また、Step12ではその際の端部サーミスタ12a、12bの検知温度T(12a)、T(12b)がそれぞれ通電開始時初期温度Tint1、Tint2として記憶される。
通電が継続されている間はタイマのカウントが継続される。そして、Step13においてハロゲンヒータ9cへの通電終了(ON→OFF)が検知されると、Step14においてタイマカウントがストップされ、その時のカウント値t1が通電時間t−onとして記憶される。また、Step14ではその際の端部サーミスタ12a、12bの検知温度T(12a)、T(12b)がそれぞれ通電停止時温度Tend1、Tend2として記憶され、Step15に進む。
Step15では、通電開始から停止までの端部サーミスタ12a、12bの検知温度上昇Tend1−Tint1、Tend2−Tint2が、表6に示す通電時間t−on[sec.]に応じた温度上昇規定値ΔTup[℃]と比較される。
Figure 0005354961
Step15において、検知温度上昇Tend1−Tint1、Tend2−Tint2が温度上昇規定値ΔTup以上であれば定着端部サーミスタ異常検知ルーチンSR1を終了し、加圧端部サーミスタ異常検知ルーチンSR2に進む。一方、検知温度上昇Tend1−Tint1、Tend2−Tint2の少なくともいずれか一方が温度上昇規定値ΔTup未満であればStep15−1に進み、定着端部サーミスタ異常エラーとして、装置を停止させる。
定着端部サーミスタ異常検知ルーチンSR1終了後、加圧端部サーミスタ異常検知ルーチンSR2を実行し、加圧端部サーミスタ異常エラーが発生しなければ次ステップ(図12のStep2)に進む。
なお、図13のStep11、Step13でハロゲンヒータ9c(又は10c)への通電開始(OFF→ON)、通電終了(ON→OFF)が検知されなければ、サブルーチンSR1、SR2では何もおこなわずに次ステップ(図12のStep2)に進む。図12のStep2以降は実施例1と同じフローで制御がおこなわれる。従って、実施例2では端部サーミスタがすべて正常な状態で片寄せ通紙がおこなわれた場合には、実施例1と全く同じホットオフセット防止、定着装置寿命の短命化防止効果を得ることができる。
ここで、例えば端部サーミスタ12aに故障が発生してしまった場合を想定する。ここでは、端部サーミスタ12aが故障しているにも関わらず、その検知温度T(12a)が、前述した<条件1>及び<条件2>を偶然満たしてしまっている場合について考える。このような状態が発生する可能性は低いものの、何らかの原因で端部サーミスタ12aが<条件1>及び<条件2>を満たす値を固定出力してしまうケース等が考えられる。このような状態でプリントが継続されれば、非通紙部昇温が増大していく(場合によっては左右温度差も増大する)ため、実施例1においても、最終的には異常高温エラーもしくは左右温度差異常エラーにより端部サーミスタ12aの故障を検知することができる。
一方、実施例2の制御ではハロゲンヒータ9c(又は10c)への通電毎に各端部サーミスタの検知温度上昇をモニターする制御をおこなう。このため、通電時間に応じた検知温度上昇Tend1−Tint1、Tend2−Tint2が確認されなければ、その時点で端部サーミスタ12aの異常を検知できる。従って、実施例2では実施例1と比較して、より早期に端部サーミスタの異常を検知できることになる。
以上のように、実施例2では実施例1と同様、温度センサである端部サーミスタの異常と、片寄せ通紙による端部昇温を判別することが可能である。このため、実施例1と全く同じホットオフセット防止、定着装置寿命の短命化防止効果を得ることができる。これに加え、実施例2では、ハロゲンヒータ9c又は10cへの通電状態と端部サーミスタの検知温度上昇を比較することで、実施例1より更に早期に端部サーミスタの異常を検知することが可能となる。
実施例1、2におけるカラーレーザプリンタの概略断面図 実施例1における定着装置の断面模型図 実施例1における定着装置の各部の長手位置関係を示した図 実施例1における中央基準通紙時の定着ローラの表面温度分布を示した図 実施例1における片寄せ通紙時の定着ローラ及び加圧ローラの表面温度分布を示した図 従来例1及び従来例2における非通紙部昇温検知及び自動スループットダウン制御の動作を説明するフローチャート 実施例1における非通紙部昇温検知及び自動スループットダウン制御の動作を説明するフローチャート 中央基準通紙、片寄せ通紙時における定着端部サーミスタ検知温度及び非通紙部における最高温度の時間推移を示した概略図 実施例2における定着装置の断面模型図 実施例2における定着装置の各部の長手位置関係を示した図 実施例2における定着装置における温度制御説明図 実施例2における非通紙部昇温検知及び自動スループットダウン制御の動作を説明するフローチャート 実施例2における定着端部サーミスタ異常検知ルーチンの制御を説明するフローチャート
符号の説明
1a,1b,1c,1d 感光ドラム
2a,2b,2c,2d 現像器
3a,3b,3c,3d 帯電ローラ
4a,4b,4c,4d クリーニング器
5a,5b,5c,5d レーザスキャナ
6 中間転写ベルト
7 2次転写ローラ
9 定着ローラ(第1の定着部材)
10 加圧ローラ(第2の定着部材)
12a 端部サーミスタ(第1の温度検知部材
12b 端部サーミスタ(第2の温度検知部材
13a 端部サーミスタ(第3の温度検知部材
13b 端部サーミスタ(第4の温度検知部材
S1,S2,S3,S4 1次転写バイアス電圧源
S5 2次転写バイアス電圧源
11 定着入口ガイド

Claims (3)

  1. 記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    前記未定着トナー像と接触する第1の定着部材と、前記第1の定着部材と共に記録材を搬送するためのニップ部を形成する第2の定着部材と、を有し、前記ニップ部で前記未定着トナー像を担持した記録材を搬送しながら加熱し、前記未定着トナー像を記録材に定着する定着部と、を備える画像形成装置において、
    前記定着部は、前記第1の定着部材の一方の端部に設けられた第1の温度検知部材と、前記第1の定着部材の前記第1の温度検知部材とは反対側の端部に設けられた第2の温度検知部材と、前記第2の定着部材の前記第1の温度検知部材と同じ側の端部に設けられた第3の温度検知部材と、前記第2の定着部材の前記第3の温度検知部材とは反対側の端部に設けられた第4の温度検知部材と、を有し、
    前記第1の温度検知部材により検知した検知温度T から前記第2の温度検知部材により検知した検知温度T を減じた差分値T 12 の正負の符号と、前記第3の温度検知部材により検知した検知温度T から前記第4の温度検知部材により検知した検知温度T を減じた差分値T 34 の正負の符号と、が異なる場合には、エラーを報知することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記エラーを報知する際に、前記差分値T 12 の絶対値が所定値より高い場合には、前記装置の動作を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2の定着部材の温度は、前記第1の定着部材の温度に応じて上昇することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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