JP5354319B2 - 透析システム - Google Patents

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Description

本発明は透析システムに関し、詳しくは透析液を供給する透析液供給手段と、複数の透析用監視手段とを備えた透析システムに関する。
従来、複数の患者に対して同時に人工透析治療を行うため、複数台の透析用監視手段を備えるとともに、各透析用監視手段に透析液を供給する透析液供給手段を備えた透析システムが用いられている。
各透析用監視手段において透析治療を行う時間は患者の体調や病状等によって異なるため、全ての透析用監視手段が一斉に透析治療を終了することはない。
そこで、一部の透析用監視手段で透析治療が終了した場合には、他の透析用監視手段で透析治療が行われていても、この透析用監視手段のみを洗浄して各透析用監視手段の稼働率を向上させるようにした透析システムが知られている。(特許文献1)
この特許文献1の透析システムでは、各透析用監視手段のそれぞれに、透析液供給手段を経ることなく洗浄液を供給する洗浄液供給源と、水を供給する水供給源とが接続され、透析用監視手段での透析治療が終了したら、該透析用監視手段に洗浄液を供給して洗浄し、さらに洗浄成分が残留しないように水洗により十分にすすぎ流すようになっている。
実公平6−28128号公報
しかしながら、上記特許文献1の透析システムの場合、上記水供給源から各透析用監視手段に個別に水を供給するための通路では、透析用監視手段が透析治療を行っている間は水が停滞するため、水が静置されることで配管内にバイオフィルム等の雑菌が発生して繁殖するおそれがあった。特に、上記水供給源が透析治療を実施する透析室とは別室に設置された場合、給水のための通路が長くなることから、雑菌の温床となるおそれがあった。
このような問題に鑑み、透析治療が終了した透析用監視手段ごとに洗浄および消毒を実施することが可能であって、各透析用監視手段を個別に洗浄するために設けた洗浄用の配管内で雑菌が発生し繁殖することを回避することが可能な透析システムを提供するものである。
すなわち、請求項1における透析システムは、透析液を供給する透析液供給手段と、複数の透析用監視手段とを備えた透析システムにおいて、
透析液供給手段に接続されて透析液を流通させる透析液通路と、この透析液通路より分岐して各透析用監視手段に接続される透析液分岐通路と、上記透析液通路の下流端に設けた流量調整弁と、
熱水を供給する熱水供給手段と、この熱水供給手段に接続されて熱水を流通させる熱水通路と、この熱水通路より分岐して透析液分岐通路に接続される熱水分岐通路と、
上記透析液分岐通路に対応して設けられ、各透析液分岐通路における透析液の流通と、熱水の流通とを切り換えて、上記透析用監視手段に透析液または熱水のいずれかを供給する切換手段とを備え、
上記透析液通路に透析液が供給されている間、上記透析液通路の下流端から上記流量調整弁によって常時少量の透析液を排出して、かつ上記熱水通路をループ配管として、熱水を循環させることを特徴としている。
また請求項2における透析システムは、透析液を供給する透析液供給手段と、複数の透析用監視手段とを備えた透析システムにおいて、
透析液供給手段に接続されて透析液を流通させる透析液通路と、この透析液通路より分岐して各透析用監視手段に接続される透析液分岐通路と、上記透析液通路の下流端に設けた流量調整弁と、
洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、この洗浄液供給手段に接続されて洗浄液を流通させる洗浄液通路と、この洗浄液通路より分岐して各透析液分岐通路に接続される洗浄液分岐通路と、
すすぎ水を供給するすすぎ水供給手段と、このすすぎ水供給手段に接続されてすすぎ水を流通させるすすぎ水通路と、このすすぎ水通路より分岐して上記各透析液分岐通路に接続されるすすぎ水分岐通路と、
上記各透析液分岐通路に対応して設けられ、各透析液分岐通路における透析液の流通と、洗浄液の流通と、すすぎ水の流通とを切り換えて、上記透析用監視手段に透析液または洗浄液またはすすぎ水のいずれかを供給する切換手段とを備え、
上記透析液通路に透析液が供給されている間、上記透析液通路の下流端から上記流量調整弁によって常時少量の透析液を排出して、かつ上記すすぎ水通路をループ配管として、すすぎ水を循環させることを特徴としている。
上記請求項1の発明によれば、熱水を循環させることで熱水の温度を維持することができるため、熱水により透析治療の終了した各透析用監視手段ごとの洗浄および消毒を行うことができ、この熱水によって熱水通路内に雑菌が発生し繁殖することを回避できる。
さらに、洗浄液を使用せずに各透析用監視手段ごとの洗浄および消毒を行うため、洗浄成分の残留のおそれはなくすすぎのための水洗作業が不要となることから、透析システムの稼働率を向上させることができる。
上記請求項2の発明によれば、すすぎ水通路内ですすぎ水が循環するため、該すすぎ水通路内で雑菌が発生し繁殖することを回避できる。
以下、図示実施例について説明すると、図1は本発明にかかる第1実施例の透析システム1を示し、この透析システム1は複数の患者に同時に透析治療を行うよう構成されている。
この透析システム1には、複数の透析用監視手段2と、各透析用監視手段2に透析液を供給する透析液供給手段3と、各透析用監視手段2での透析治療の終了後にこれを個別に洗浄するための熱水を供給する熱水供給手段4と、上記透析液供給手段3および熱水供給手段4に浄水を供給する浄水供給手段5と、各透析用監視手段2に上記透析液または熱水のいずれかを切り換えて供給する切換手段としての三方弁6とが備えられ、各動作は図示しない制御手段によって制御されるようになっている。
上記透析液供給手段3には透析液を流通させる透析液通路7が接続され、該透析液通路7には各透析用監視手段2に向けて分岐させた透析液分岐通路8が接続されている。
上記熱水供給手段4には熱水を流通させる熱水通路9が接続され、該熱水通路9には各透析用監視手段2に向けて分岐されるとともに、各透析液分岐通路8に設けた上記三方弁6に接続される熱水分岐通路10が接続されている。
上記浄水供給手段5には浄水を流通させる浄水通路12が接続され、該浄水通路12は分岐されるとともに、上記透析液供給手段3と熱水供給手段4とのそれぞれに接続されている。
各透析用監視手段2には排液通路13が接続されるとともに、該排液通路13は合流して排液するようになっている。
そして、本実施例の透析システム1において、上記透析液供給手段3、熱水供給手段4、浄水供給手段5は、透析用監視手段2により人工透析が実施される透析室とは別室に設置されており、上記透析液通路7および熱水通路9は建物の壁や天井裏、床下などの内部空間Wに敷設された配管として構成されている。
上記透析液供給手段3は、透析液の原液としてのA原液を貯留するA原液タンク14と、同じく透析液の原液としてのB原液を貯留するB原液タンク15と、洗浄液の原液を貯留する洗浄液タンク16とを備えている。
透析液供給手段3は上記A原液およびB原液と上記浄水供給手段5からの浄水とを混合して透析液を調整し、この透析液を上記透析液通路7および透析液分岐通路8を介して各透析用監視手段2に供給するようになっている。
一方、全ての透析用監視手段2で透析治療が終了した際、透析液供給手段3は上記洗浄液の原液と浄水供給手段5からの浄水とを混合して洗浄液を調整し、この洗浄液を上記透析液通路7および透析液分岐通路8を介して全ての透析用監視手段2に供給し、一斉に透析システム1全体の洗浄を行うことができるようになっている。
上記透析液通路7の下流端には流量調整弁17および開閉弁18が設けられており、透析液通路7に透析液が供給されている間、上記開閉弁18が開放されるとともに、流量調整弁17が透析液の流量を絞ることで、少量の透析液の排液が常時行われるようになっている。
このように常時透析液を排出することで、透析液通路7内の透析液の流通が停滞することはなく、透析液通路7内での雑菌の発生を防止し、また透析液の成分が透析液通路7内に付着してしまうことを防止できる。
上記熱水供給手段4は、図2に示すように上記浄水供給手段5に接続された浄水通路12から浄水が供給される浄水タンク21と、この浄水タンク21内の浄水を加熱する加熱手段22と、浄水タンク21内から熱水を送液する送液ポンプ23とを備えている。
上記熱水通路9は図1に示すように末端同士が連通するループ配管となっており、一端が上記浄水タンク21の下面に接続され、他端は浄水タンク21の上部に接続されて、浄水タンク21を含めて循環流路を形成している。
このため上記浄水タンク21から送液ポンプ23により送液された熱水は、熱水通路9を流通して再び浄水タンク21に還流するようになっている。
透析用監視手段2の内部回路を消毒するには、80℃以上の熱水を10分間以上流通させることが要求され、このため加熱手段22は浄水タンク21内の浄水を熱水通路9内で80℃以上を維持するように加熱するようになっている。
以上のように、浄水タンク21内の浄水を加熱手段22で加熱し、これをループ配管からなる熱水通路9で循環させることで、洗浄用の熱水の温度を所定温度範囲に維持するとともに、熱水を所要時にすぐに使用することができる。また、熱水を使用する場所が熱水供給手段4の設置場所から離れていても、必要な温度の熱水を供給することができる。
なお、熱水通路9から分岐した熱水分岐通路10は、透析液供給手段2で透析治療を行っている間は、熱水の流通がなく温度の低い浄水が停滞した状態となるため、上記熱水分岐通路10の全長は極力短くすることが望ましく、熱水分岐通路10に停滞する浄水の量を極力少なくすることが望ましい。
以下、上記構成を有する透析システム1の動作について説明する。
まず、透析液供給手段3においては、浄水供給手段5で清浄化された浄水が供給され、これにA原液、B原液が混合されて各透析用監視装置2で使用される透析液が連続的に調整される。
透析液供給手段3から供給される透析液は透析液通路7を流通し、各透析液分岐通路8を流通して上記透析用監視手段2に供給される。
このとき、透析液通路7の端部に設けた開閉弁18は開放されており、また流量調整弁17で流量を絞って常時少量ずつ透析液を排出させることで、透析液通路7内での透析液の停滞を防止するようになっている。
一方、熱水供給手段4では、浄水供給手段5から供給される浄水を上記浄水タンク21で上記加熱手段22によって加熱し、送液ポンプ23により上記熱水通路9に供給している。
熱水通路9はループ配管となっていることから、流通する熱水は熱水通路9を循環して浄水タンク21に還流し、再加熱されるようになっており、熱水通路9内の熱水の温度が低下せず、所定温度に保温されるようになっている。
その結果、熱水通路9内にバイオフィルム等の雑菌が繁殖することは防止され、また、透析治療が終了した透析用監視手段2に対して順次上記熱水分岐通路10を介して直ちに熱水を供給することができる。
なお、透析治療を行う間、各三方弁6は透析液通路7と各透析用監視手段2とを接続するよう各透析液分岐通路8を連通させており、熱水分岐通路10から透析液液分岐通路8への熱水の流入を阻止している。
透析治療が終了した透析用監視手段2ごとに洗浄および消毒を実施する場合は、透析治療を終了した透析用監視手段2に対応する三方弁6を切り換えて、熱水分岐通路10を透析液分岐通路8へ接続する。
これにより、対応する透析用監視手段2と透析液通路7との連通は遮断され、熱水通路9の熱水が熱水分岐通路10を介して透析用監視手段2に供給され、透析用監視手段2の内部回路を熱水が流通して、透析用監視手段2の洗浄および消毒が行われる。そして、透析用監視手段2の内部回路内を流通した熱水は排液通路13を介して排出される。
透析用監視手段2の内部回路の洗浄が終了すると、三方弁6を切り換えて透析液分岐通路8を介して透析液通路7の透析液を透析用監視手段2に供給し、再び該透析用監視手段2において透析治療を行うことが可能となる。
そして全ての透析用監視手段2で透析治療が終了すると、上記透析液供給手段3は洗浄液を調整し、全ての透析用監視手段2を対象に洗浄液を用いた洗浄および消毒を行う。
図3は本発明にかかる第2実施例の透析システム101を示し、以下の説明において、上記第1実施例と共通する構成については第1実施例で使用した符号に100を加算して説明する。
透析システム101は、複数の透析用監視手段102と、透析液を供給する透析液供給手段103と、熱水を供給する熱水供給手段104と、これら透析液供給手段103および熱水供給手段104に浄水を供給する浄水供給手段105と、透析用監視手段102に透析液または熱水のいずれかを切り換えて供給する切換手段としての三方弁106とを備えている。
なお、本実施例における透析用監視手段102、透析液供給手段103、熱水供給手段104の構成は上記第1実施例のものと同一の構成を有しており、詳細な説明は省略する。
本実施例の透析液通路107は、透析用監視手段102の台数に応じた数に分岐され、分岐した各透析液通路107からそれぞれ1本ずつ透析液分岐通路108が分岐されて、各透析用監視手段102に接続されている。
より具体的には、上記透析液供給手段103に接続された透析液通路107は最初に2方向に分岐され、その後さらに備えられている透析用監視手段102の台数に応じて分岐されている。
分岐された透析液通路107は再び合流し、さらに2方向に分岐した透析液通路107が合流するようになっており、この透析液通路107の最終合流位置よりも下流側には流量調整弁117および開閉弁118が設けられている。
各透析液分岐通路108には三方弁106が設けられ、この三方弁106を介して透析液分岐通路108は連通され、透析液通路107と各透析用監視手段102が接続されるようになっている。
一方、上記熱水供給手段104に接続された熱水通路109はループ配管となっており、この熱水通路109からは各透析液分岐通路108に向けて熱水分岐通路110が分岐され、それぞれ上記三方弁106と接続されている。
上記構成を有する透析システム101の動作においては、透析液供給手段103から供給された透析液は、透析液通路107を流通して各透析液分岐通路108を介して上記透析用監視手段102に供給されるようになっている。
また、この状態から三方弁106を切り換えることにより、透析液通路107と透析用監視手段102の連通を遮断し、熱水分岐通路110を透析液分岐通路108に接続して透析用監視手段102に熱水を供給して洗浄および消毒を実施できるようになっている。
このように、透析液通路107を透析用監視手段102の台数に応じて分岐させることで、各透析液通路107間で均等に透析液の流量を確保することができ、各透析用監視手段102に安定して透析液の供給を行うことができる。
図4は本発明についての第3実施例にかかる透析システム201を示したものであり、以下の説明において、上記第1実施例と共通する構成については第1実施例で使用した符号に200を加算して説明する。
透析システム201は、複数の透析用監視手段202と、透析液を供給する透析液供給手段203と、透析治療の終了後に各透析用監視手段202を個別に洗浄するための洗浄液供給手段231と、透析液供給手段203および洗浄液供給手段231に浄水を供給するとともに、洗浄液をすすぐためのすすぎ水として浄水を供給する、すすぎ水供給手段として構成される浄水供給手段205と、透析用監視手段202に透析液、洗浄液、浄水のいずれかを切り換えて供給する切換手段232とを備えている。
なお、本実施例における透析用監視手段202、透析液供給手段203の構成は上記第1実施例のものと同一の構成を有しており、詳細な説明は省略する。
上記浄水供給手段205には水道水が供給され、浄水供給手段205は水道水を清浄化して浄水を製造するようになっている。このような浄水供給手段205の構成は上記第1実施例の浄水供給手段5と共通となっている。
浄水供給手段205には浄水を流通させる浄水通路212が接続され、この浄水通路212は途中で分岐して上記透析液供給手段203および上記洗浄液供給手段231に接続されている。
透析液を流通させる透析液通路207には、各透析用監視手段202に向けて分岐された透析液分岐通路208が接続され、該透析液分岐通路208には上記切換手段232が設けられている。また透析液通路207の下流端には流量調整弁217および開閉弁218が設けられている。
洗浄液供給手段231は透析用監視手段202を洗浄するための洗浄液の原液を貯留する洗浄液タンク231aを備え、洗浄液供給手段231はこの洗浄液タンク231aの洗浄液の原液と上記浄水供給手段205からの浄水とを混合させて洗浄液を調整するようになっている。
また、洗浄液供給手段231には洗浄液を流通させる洗浄液通路233が接続されており、この洗浄液通路233は各透析用監視手段202に向けて洗浄液分岐通路234が分岐して設けられ、この洗浄液分岐通路234は上記切換手段232に接続されている。
また浄水供給手段205には浄水を流通させるすすぎ水通路235が接続され、このすすぎ水通路235はループ配管となっており、一端は上記浄水通路212に接続され、他端は浄水供給手段205に接続されている。
上記すすぎ水通路235には各透析用監視手段202に向けてすすぎ水分岐通路236が分岐して設けられ、このすすぎ水分岐通路236は上記切換手段232に接続されている。
さらに、上記すすぎ水通路235には浄水供給手段205とともにすすぎ水供給手段を構成する送液ポンプ237が設けられており、該送液ポンプ237によって、浄水がすすぎ水通路235に送液されるようになっている。
送液された浄水はすすぎ水通路235を流通して浄水供給手段205に還流した後、再び浄水供給手段205で清浄処理され、浄水通路212を介してすすぎ水通路235に流通するようになっている。
このように、すすぎ水通路235をループ配管とすることで浄水をすすぎ液通路235内で停滞させることなく、透析治療を行う間も循環させて流通状態とすることができるので、すすぎ水通路235内でのバイオフィルムの発生が防止され、雑菌の繁殖を防止することができる。
なお、すすぎ水分岐通路236では、透析中は浄水の流通がなく停滞することで、上記すすぎ水分岐通路236の全長は極力短くすることが望ましく、すすぎ水分岐通路236に滞留する浄水の量を極力少なくすることが望ましい。
図5に示すように、上記切換手段232は上記透析液分岐通路208に設けられた2つの電磁弁238,239と、洗浄液分岐通路234に設けられた2つの電磁弁240,241と、すすぎ水分岐通路236に設けられた2つの電磁弁242,243とから構成されている。
上記洗浄液分岐通路234は上記透析液分岐通路208における下流側の電磁弁239と透析用監視手段202との間に接続され、上記すすぎ水分岐通路236は上記洗浄液分岐通路234における電磁弁240と電磁弁241との間に接続されている。
このような構成により、透析液通路207の透析液を透析用監視手段202に供給する場合には、上記透析液分岐通路208の電磁弁238,239を開放し、上記洗浄液分岐通路234の電磁弁240,241およびすすぎ水分岐通路236の電磁弁242,243を閉鎖するようになっている。
また洗浄液通路233の洗浄液を透析用監視手段202に供給する場合には、上記洗浄液分岐通路234の電磁弁240,241を開放し、上記透析液分岐通路208の電磁弁238,239およびすすぎ水分岐通路236の電磁弁242,243を閉鎖するようになっている。
そしてすすぎ水通路235の浄水を透析用監視手段202に供給する場合には、上記上記洗浄液分岐通路234における下流側の電磁弁241と、上記すすぎ水分岐通路236の電磁弁242,243とを開放し、透析液分岐通路208の電磁弁238,239と、洗浄液分岐通路234の上流側の電磁弁240を閉鎖するようになっている。
このように、各分岐通路208、234、236に2つずつ電磁弁を設けることにより、電磁弁の故障により不要な液が流通することを防止することができる。
以上の構成を有する透析システム201の動作について説明する。
まず、上記第1実施例と同様、透析液供給手段203で透析液が調整されて透析液通路207に供給される。上記切換手段232は透析液分岐通路208を介して透析液を透析用監視手段202に供給するように切り換えられており、透析液が透析用監視手段202に供給されて、透析治療が行われる。
そして全ての透析用監視手段202において透析治療が行われている間、洗浄液供給手段231では洗浄液が調整され洗浄液通路233に供給され、すすぎ水通路235には送液ポンプ237により浄水が引き込まれて、すすぎ水通路235を循環させている。
このように、すすぎ水通路235をループ配管として、浄水を循環させることで、すすぎ水通路235内では浄水が停滞することによる雑菌等の発生を防止することができる。
そして、透析治療が終了した透析用監視手段202ごとに洗浄および消毒を実施する場合は、透析治療が終了した透析用監視手段202から順次、対応する切換手段232を切り換えて、洗浄液分岐通路234を透析液分岐通路208に接続し、洗浄液通路233の洗浄液を透析用監視手段202に供給する。
透析用監視手段202では洗浄液によって内部回路が洗浄および消毒され、洗浄液は排液通路213を介して排液される。
次に、切換手段232を切り換えて、すすぎ水分岐通路236を透析液分岐通路208に接続し、すすぎ水通路235の浄水を透析用監視手段202に供給する。
透析液監視手段202では浄水により内部回路がすすぎ流されて洗浄液の洗浄成分が除去され、すすいだ浄水は排液通路213を介して排液される。
なお、使用する洗浄液によっては透析液と反応するものもあるので、洗浄液分岐通路234を透析液分岐通路208に接続して透析用監視手段202に洗浄液を供給する前に、すすぎ水分岐通路236を透析液分岐通路208に接続して透析用監視手段202に浄水を供給し、予め内部回路に残留する透析液を洗い流して浄水に置換するようにしてもよい。
そして、全ての透析用監視手段202での透析治療が終了すると、透析液供給手段203で洗浄液を調整し、全ての液通路および透析用監視手段202を対象に洗浄および消毒を実施する。
なお、上記第1、第2実施例における切換手段は三方弁6、106としていたが、これを第3実施例の切換手段232のような構成としてもよい。
具体的には、図6に示すように透析液分岐通路8(108)に2つの電磁弁51,52を設け、また熱水分岐通路10(110)に2つの電磁弁53,54を設けた構成とすることができる。
このような構成においては、透析用監視手段2(102)に透析液を供給する場合には上記透析液分岐通路8(108)の電磁弁51,52を開放して熱水分岐通路10(110)の電磁弁53,54を閉鎖し、透析用監視手段2(102)に熱水を供給する場合には上記熱水分岐通路10(110)の電磁弁53,54を開放して透析液分岐通路8(108)の電磁弁51,52を閉鎖すればよい。
また、上記第3実施例のような構成を有する透析システム201であっても、上記第2実施例のように透析用監視手段の台数に応じて透析液通路を分岐させ、分岐した各透析液通路のそれぞれに1本ずつ透析液分岐通路を分岐させるようにしてもよい。
さらに、図1、図3に破線で示すように、上記透析液供給手段3,103のA原液タンク14,114と上記熱水供給手段4、104とを接続し、熱水にA原液を混合して、これを熱水通路9、109に供給する構成としてもよい。
このような構成とすることで、透析治療中に三方弁6,106や電磁弁53,54が故障して熱水が透析液分岐通路8,108に混入する事態が発生しても、透析液の濃度の低下を抑えることができ、患者に与えるダメージを抑えることができる。
第1実施例にかかる透析システムの回路図。 熱水供給手段の構成を示す回路図。 第2実施例にかかる透析システムの回路図。 第3実施例にかかる透析システムの回路図。 切換手段についての回路図。 切換手段についての回路図。
符号の説明
1,101,201 透析システム 2,102,202 透析用監視装置
3,103,203 透析液供給手段 4,104 熱水供給手段
6,106 三方弁 7,107,207 透析液通路
8,108,208 透析液分岐通路 9,109 熱水通路
10,110 熱水分岐通路 22 加熱手段
205 すすぎ水供給手段 231 洗浄液供給手段
232 切換手段 233 洗浄液通路
234 洗浄液分岐通路 235 すすぎ水通路
236 すすぎ水分岐通路

Claims (3)

  1. 透析液を供給する透析液供給手段と、複数の透析用監視手段とを備えた透析システムにおいて、
    透析液供給手段に接続されて透析液を流通させる透析液通路と、この透析液通路より分岐して各透析用監視手段に接続される透析液分岐通路と、上記透析液通路の下流端に設けた流量調整弁と、
    熱水を供給する熱水供給手段と、この熱水供給手段に接続されて熱水を流通させる熱水通路と、この熱水通路より分岐して透析液分岐通路に接続される熱水分岐通路と、
    上記透析液分岐通路に対応して設けられ、各透析液分岐通路における透析液の流通と、熱水の流通とを切り換えて、上記透析用監視手段に透析液または熱水のいずれかを供給する切換手段とを備え、
    上記透析液通路に透析液が供給されている間、上記透析液通路の下流端から上記流量調整弁によって常時少量の透析液を排出して、かつ上記熱水通路をループ配管として、熱水を循環させることを特徴とする透析システム。
  2. 透析液を供給する透析液供給手段と、複数の透析用監視手段とを備えた透析システムにおいて、
    透析液供給手段に接続されて透析液を流通させる透析液通路と、この透析液通路より分岐して各透析用監視手段に接続される透析液分岐通路と、上記透析液通路の下流端に設けた流量調整弁と、
    洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、この洗浄液供給手段に接続されて洗浄液を流通させる洗浄液通路と、この洗浄液通路より分岐して各透析液分岐通路に接続される洗浄液分岐通路と、
    すすぎ水を供給するすすぎ水供給手段と、このすすぎ水供給手段に接続されてすすぎ水を流通させるすすぎ水通路と、このすすぎ水通路より分岐して上記各透析液分岐通路に接続されるすすぎ水分岐通路と、
    上記各透析液分岐通路に対応して設けられ、各透析液分岐通路における透析液の流通と、洗浄液の流通と、すすぎ水の流通とを切り換えて、上記透析用監視手段に透析液または洗浄液またはすすぎ水のいずれかを供給する切換手段とを備え、
    上記透析液通路に透析液が供給されている間、上記透析液通路の下流端から上記流量調整弁によって常時少量の透析液を排出して、かつ上記すすぎ水通路をループ配管として、すすぎ水を循環させることを特徴とする透析システム。
  3. 上記透析液通路は透析用監視手段の台数に応じて分岐し、この分岐した透析液通路からそれぞれ1本ずつ透析液分岐通路を分岐させて各透析用監視手段に接続し、上記分岐した透析液通路が再び合流することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の透析システム。
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