JP5353260B2 - 高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備および巻き取り方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高強度厚肉熱延鋼板、特に高強度パイプの素材となる高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備および巻き取り方法に関するものである。
近年、主としてパイプラインでの原油や天然ガス等の資源の輸送効率化を目的に、API規格にしてX70〜100といった大径厚肉高強度パイプ材の需要が高まっている。これらの資源を効率的に輸送するため、パイプ内部には高い内圧がかけられており、かつ寒冷地での使用や地震による地殻変動なども考慮し、高靭性、高強度といった特性がパイプ材にとって非常に重要となっている。これらのパイプラインにて使用されるパイプは肉厚が15〜25mm程度、外径は20インチ程度以上と大径であり、従来は高強度パイプとしては長手方向に縦長形状である厚鋼板の短辺側を円形に成形した後、突合せ部を長手方向に溶接してパイプとする電縫管が多用されている。通常、厚鋼板は熱間スラブを1基、あるいは2基の圧延機を有する厚板ミルでの多パス圧延にて略矩形形状に製造されるものであり、その製品長は最大でも30m程度である。
これに対し、近年、厚鋼板を薄板圧延用の熱間圧延(ホットストリップミル)ラインにて圧延してコイル状に巻き取って熱延鋼板コイルとした後、コイルを巻きほどいて所定の長さに切断した後に電縫管に成形する他、熱延鋼板を長手方向にらせん状に成形すると同時に板幅端部の突合せ部を溶接しながらパイプに製造するスパイラル鋼管の需要が高まっている。熱延鋼板コイルは、最大45トン程度までの製造が可能であり、例えば20mm厚み、板幅1900mm程度であれば熱延鋼板の長さは151m程度となり、直径28インチのスパイラル鋼管に成形したときのパイプ長は約128mとなる。このように、パイプ成形前の母材をホットストリップミルで製造し、熱延鋼板コイルとすることにより、厚板ミルで製造される厚鋼板から製造する場合に比べ、連続して長いパイプの製造が可能となることから生産性の向上も期待できる。
ところで、熱間圧延ラインのホットストリップミルの仕上圧延機を通過した後の熱延鋼板(ホットストリップあるいは単にストリップトいうことがある)1は、通常、図5に示すような巻き取り装置(コイラー)により巻き取られる。すなわち、熱延鋼板の先端部は、ピンチロール3により下方に進行してエプロン2とスロートガイド4との間に導かれ、さらに、マンドレルの周辺に配置された複数のラッパーロール5(5a〜5d)、円弧状のストリップガイド6およびマンドレル7の3点支持状態により順次曲げられ、回転するマンドレルに巻き付けられる。次いで巻き取りが進行し、最終的に熱延鋼板はコイル状に巻き取られ、熱延コイルを形成する。巻き取りが完了すると、マンドレルが縮径して、コイルを引き出せるようになっている(例えば、特許文献1)。
特開2003−80313号公報
そして、一般に、コイラーにて熱延鋼板1の先端部をマンドレルに巻き取る(すなわち先端部の巻き付き)にあたっては、ピンチロール3、ラッパーロール5およびマンドレル7の周速は、熱延鋼板1の搬送速度に対して、適当なリード率をもたせた値、すなわち、熱延鋼板1の搬送速度よりも速い速度に制御している。そして、熱延鋼板1の先端部の巻き付き完了の時点でリード率はクリアされ、リード率は零となり、以降、マンドレルは熱延鋼板1の搬送速度と実質的(冷却による熱収縮や張力による幅縮みなどの影響を除けばという意味)に同期した周速に制御される。リード率をもたせるのは、以下のように、熱延鋼板1の先端部に緩みが生じ、波打ってマンドレルに巻き取られるのを防止するためである。
なお、以下において、ピンチロール3をコイラーピンチロール、ラッパーロール5aを第1ラッパーロールということがある。
コイラー内にて、熱延鋼板1の先端部に緩みが生じ、波打って巻き取られたような場合、以降の巻き取りが継続できなくなるか、運良く巻き取れても、以降の巻きが、波打って巻き取られた巻きの外方に重なることにより、巻きが太くなり、コイラーのハウジングからはみ出す大きさになってしまう結果、詰まって抜き出せなくなってしまい、ひとたびそのような事態になると、コイラーの各部が受ける損傷は大きく、復旧までに何時間もの多大な時間を要することとなる。
このような事態になるのを防止するため、コイラーにて熱延鋼板1の先端部を巻き取るにあたっては、熱延鋼板1の緩みを最小限にする目的で、熱延鋼板1の先端部1aがマンドレル7に巻き付きを開始してから巻き付き完了までの間、ピンチロール3、ラッパーロール5およびマンドレル7の周速にはリード率をもたせ、熱延鋼板1を引張りながら巻き取りを行うことで、熱延鋼板1の先端部に緩みが生じ、波打ってマンドレルに巻き取られるのを防止しているのである。
リード率は、熱延鋼板1の厚さや硬さ(強度)などに応じて定められるが、通常、熱延鋼板1の搬送速度に対し、10〜30%のリード率をもたせた値、すなわち、熱延鋼板1の搬送速度よりも10〜30%速い速度にピンチロール3、ラッパーロール5およびマンドレル7は制御されている。そして、マンドレル7、ラッパーロール5のリード率はピンチロール3のリード率以上としている。
熱延鋼板1の先端部の巻き付き完了後は、マンドレル7は、熱延鋼板1の搬送速度、すなわち、仕上圧延機の最終圧延機の出側における熱延鋼板1の搬送速度と実質的に同期しながら回転して、ピンチロール3との間で、所望の張力に近づける張力制御を行いながら、尾端まで巻き取りを行っている。この先端部の巻き付きが完了した後は、ラッパーロール5a〜5dをコイルから退避させ、ピンチロール3とマンドレル7間の張力のみで緩み無く巻き取りを行っている。
なお、巻き付きの完了時点は、後述するように熱延鋼板の強度等によって異なるが、先端部が3〜5巻き程度に巻かれた時点に設定されている。
さらに巻き取りが進行し、熱延鋼板1の尾端部1bがピンチロール3を抜けた後は、熱延鋼板1には張力が作用しないことから、一般的な熱延鋼板の巻き取り作業では、退避させておいたラッパーロール5a〜5dのうち少なくとも1つ以上のラッパーロールをコイル外周部に押圧し、コイル尾端部1bの緩みを抑制している。なお、熱延鋼板の尾端部がコイラーの手前20mに来ると、巻き取り終了に向けて、熱延鋼板の搬送速度(巻き取り速度)は減速される。
そして、通常、熱延コイルの巻き取り終了時には、図4に示すように熱延鋼板の尾端部がコイル下側に位置するようにマンドレルの回転を停止した後、巻き取り中はコイル下方にて待機しているコイル台車を上昇させてコイル尾端部に該台車上のクレードルロール8に接触させ、コイルの自重で尾端部の巻きほぐれを抑えこんだ状態としてからマンドレルやラッパーロールを開放し、そのままコイル台車に搭載した状態にてコイラーから抜き出している。そして、コイラーから抜き出された熱延コイルは、搬送中の巻きほぐれを防止するために、コイラーに隣接して設置されているバンディング装置にて1本、あるいは複数本の帯状鋼帯で最外周部を環状に固定される。
しかしながら、本発明で特に対象としているラインパイプ素材に代表される高強度厚肉熱延鋼板では、鋼板の断面積が大きく、かつ強度が非常に高いことから、タイトに巻き取るための張力を付与することが非常に困難となる。また、一般的に高強度材では曲げ加工後のスプリングバックが非常に大きく、コイル巻き取り完了後、コイルの下方で待機しているクレードルロール8を上昇させてコイルに押圧した後、コイル抜き出しのためにラッパーロール5a〜5dを退避し、コイル回転中心となっていたマンドレルを縮径すると、コイルのマンドレル7やラッパーロール5a〜5dで固定されていた弾性歪成分が開放されてスプリングバックが発生し、コイル外周部の巻きほぐれ(巻き緩み)が顕著となる。
図6に高強度厚肉材の巻き取り後、コイル抜き出し時での巻き姿の例を示すが、コイルの巻きほぐれが大きい場合にはコイラーからの抜き出しができない、コイルカーでの搬送時のコイル振動が顕著となって姿勢が不安定となる、また、バンドがけ後、搬送時にバンドが切れるなどの問題点があった。
このように、高強度厚肉鋼板の巻き取りには多くの課題があるが、例えば特許文献1には、厚肉鋼板の最先端部はピンチロールやラッパーロール等によって曲げることが困難であるため、最先端部の巻き付き性がよくないが、これを改善するため、内巻き3周程度までにマンドレル外径を拡大し、マンドレルと鋼板の密着性を高めてスリップを防止し、コイルの巻き取り形状の劣化を抑える方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
高強度厚肉熱延鋼板を、上述した従来の巻き取り方法でコイル状に巻き取る場合、先端部は例えば特許文献1に開示されている技術等により対応が可能であるが、鋼板の先端部以外の部分、とりわけコイル外周側となるストリップ尾端部とその近傍では、スプリングバックによる巻きほぐれが発生しやすく、上述のごとくコイルの取り出し・搬送等の取り扱いに障害を招きやすくなり、巻きほぐれがひどい場合にはコイル台車に搭載した状態にてコイラーから抜き出す際にコイルが浮き上がって台車から転げ落ちるほどである。
前述したごとく、通常、熱延コイラーでのストリップの巻き取りでは、図4に示すように、尾端部1bがコイル下側の位置にて停止するようにマンドレルの回転制御を行っており、コイルの自重にて尾端部のスプリングバック変形を抑圧しているが、高強度厚肉鋼板を巻き取る際にはコイルの自重だけでは尾端部のスプリングバック変形を十分に抑制できない状況となっている。
このように、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取りでは、コイルの外周部の巻きほぐれにより、コイラーからの抜き出し時やその後のバンディング装置に移送するまでの間に不安定な状態になりやすく、何らかの対策技術の確立が必要であった。
このため、高強度材の圧延が可能である強力圧延機を具備した熱間圧延(ホットストリップミル)ラインにおいても、コイラーでの巻き取り可否が高強度厚肉熱延鋼板の製造可否を決定しているといっても過言ではない。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、熱間圧延ラインにおける高強度厚肉熱延鋼板をスプリングバックによる巻きほぐれを抑えて、巻き取り状態がタイトに、かつ、安定的な巻き取りができる巻き取り設備および巻き取り方法を提供することを課題とするものである。
なお、本発明では高強度の定義はAPI規格にてX65以上、厚肉熱延鋼板は製品厚にて15mm以上のものを対象としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の手段を採用する。
(1)熱間圧延後のAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板をコイル状に巻き取るための設備であって、該熱延鋼板の上面側のみを冷却するための冷却装置、少なくとも1基以上のピンチロールおよび巻き取り装置を備え、該巻き取り装置はコイラーピンチロール、複数のラッパーロールおよびマンドレルを有し、該冷却装置および該少なくとも1基以上のピンチロールは巻き取り装置のコイラーピンチロールの直前に配置されていることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備。
(2)熱間圧延後のAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板をコイル状に巻き取るための設備であって、該熱延鋼板の上面側のみを冷却するための冷却装置および巻き取り装置を備え、該巻き取り装置はコイラーピンチロール、複数のラッパーロールおよびマンドレルを有し、該冷却装置はコイラーピンチロールと巻き取り装置の第1ラッパーロールとの間に配置されていることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備。
(3)熱間圧延後のAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板をコイル状に巻き取るための設備であって、該熱延鋼板の上面側のみを冷却するための冷却装置、少なくとも1基以上のピンチロールおよび巻き取り装置を備え、該巻き取り装置はコイラーピンチロール、複数のラッパーロールおよびマンドレルを有し、該冷却装置は巻き取り装置のコイラーピンチロールの直前およびコイラーピンチロールと巻き取り装置の第1ラッパーロールとの間に配置され、該少なくとも1基以上のピンチロールは巻き取り装置のコイラーピンチロールの直前に配置されていることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備。
(4)(1)に記載されたAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備を使用する巻き取り方法であって、該高強度厚肉鋼板の先端部が巻き取り装置のマンドレルに巻きついた後、少なくとも1基以上のピンチロールと巻き取り装置のコイラーピンチロールとの間にて、該熱延鋼板のL反りを拘束しつつ、該熱延鋼板の上面側のみを冷却装置により冷却して巻き取ることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り方法。
(5)(2)に記載されたAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備を使用する巻き取り方法であって、該高強度厚肉鋼板の先端部が巻き取り装置のマンドレルに巻きついた後、巻き取り装置のコイラーピンチロールと第1ラッパーロールとの間にて、該熱延鋼板のL反りを拘束しつつ、該熱延鋼板の上面側のみを冷却装置により冷却して巻き取ることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り方法。
(6)(3)に記載されたAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備を使用する巻き取り方法であって、該高強度厚肉鋼板の先端部が巻き取り装置のマンドレルに巻きついた後、少なくとも1基以上のピンチロールと巻き取り装置のコイラーピンチロールとの間および巻き取り装置のコイラーピンチロールと第1ラッパーロールとの間にて、該熱延鋼板のL反りを拘束しつつ、該熱延鋼板の上面側のみを冷却装置により冷却して巻き取ることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り方法。
(7)冷却装置の冷却水量またはこれと通板速度(巻き取り速度)を高強度厚肉熱延鋼板の強度、板厚、板幅、温度から決定し、この決定された冷却水量または冷却水量と通板速度(巻き取り速度)に基づいて巻き取りを行うことを特徴とする(4)〜(6)のいずれかに記載の高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り方法。
本発明は、熱間圧延後の高強度厚肉熱延鋼板の巻き取りにおいて、コイラーピンチロール直前および/またはコイラーピンチロールと第1ラッパーロールとの間に配備された冷却手段により、熱延鋼板の上面側のみを、該熱延鋼板の長手方向の反り(L反り)変形の発生を拘束した状態で、冷却して巻き取るため、巻き取ったコイルに巻き締まり作用が発生し、高強度厚肉熱延鋼板をタイトにかつ安定的に巻き取り、スプリングバックによる巻きほぐれを抑えることできる。その結果、巻き取り時および巻き取り後のコイルの取り出し・搬送等の取り扱いに生じる障害を防止することができる。
本発明による熱延鋼板の巻き取り設備を示す図である。 本発明による熱間曲げでの温度-歪関係を示す図である。 通常の熱間曲げでの温度-歪関係を示す図である。 巻きほぐれのないコイルを示す図である。 巻き取り装置を示す図である。 巻きほぐれのあるコイルを示す図である。
本発明者らは、この高強度熱延鋼板コイルのスプリングバックによる巻き緩み(巻きほぐれ)を抑制するための技術について鋭意検討を重ねた結果、高温状態の熱延鋼板に冷却を施すことによって発生する熱歪を有効利用することを着想した。
まず、図3は曲げ変形における温度と歪の関係を模式的に示した図であり、初期状態の温度T0では熱膨張による熱歪ε0の状態である(説明を簡単にするため、クリープ歪等は無視する)。なお、図中の○シンボルはコイル状態での外周面側、△シンボルは内周面側の状態を示している。ちなみに、本発明で想定しているコイラーでの巻き取り温度は600℃程度以下であり、この温度域では鋼の熱膨張係数αは約1.2×10−5(/℃)でほぼ一定である。温度T0にて曲げ変形を加えた場合、曲げの外周面側では引張歪εm、曲げの内周面側では圧縮歪−εmが加わり、そのままコイル全体を均一に冷却した場合には温度低下量に比例して熱歪が低減することから、いずれの温度域でも曲げの外周面側では引張歪εm、曲げの内周面側では圧縮歪−εmが残存した状態となる。この状態では、曲げの外力を除荷する、すなわちコイラーによる巻取りでは前記したようにラッパーロール、マンドレルを開放、縮径することにより、引張歪、圧縮歪を低減する方向に弾性歪成分が開放され、スプリングバック現象にてコイルの巻きほぐれが発生する。
本発明者等は、このスプリングバック現象を低減するため、曲げ変形を加える前に、曲げ変形と同方向の変形を加えることを着想した。図2に、本発明による温度と歪の関係を示す。具体的には、熱延鋼板の長手方向の反り(L反り)変形の発生を拘束した状態、例えば熱延鋼板の長手方向に複数組のピンチロールを設置して熱延鋼板を挟持し、その状態にて熱延鋼板の上面のみに冷却水による冷却を施した場合、冷却された側の表層では温度低下量ΔTに略比例して熱収縮歪が発生するが、長手方向の反り変形が拘束された状態では収縮変形できず、結局、熱延鋼板の冷却面側には引張歪εcが発生することとなる。
ここで、この時の熱延鋼板の冷却水の冷却は、コイル状に巻き取られる際の外周面側、すなわち冷却テーブル上での上面側のみとする。この状態にて、コイラーピンチロール3にて巻き取り装置方向への曲げ変形、あるいは巻き取り装置(コイラー)でのマンドレルトルクによって熱延鋼板にコイル状に曲げ変形を加えた場合、その曲げ曲率に応じ、熱延鋼板の曲げの外周側面には引張歪εm、内周側面には圧縮歪−εmが加わる。曲げの外周面側では、結局、冷却歪を拘束することによって発生した引張歪εcと、曲げ変形によって発生した引張歪εmの和であるεc+εmの引張歪状態となっており、曲げの内周面側は−εmの圧縮歪の状態であることから、コイルの巻き変形と同方向の変形が発生し、コイルの巻き締り作用が発生することとなる。本発明によって発生する巻き締り作用は、コイルの巻き緩み防止の観点から強いほど好ましく、かつ熱歪によって塑性変形を発生させておくことが必要である。
そして、この作用は急速冷却による熱延鋼板内部の板厚方向の温度分布の傾斜と温度影響範囲に依存することから、対象とする熱延鋼板の鋼種、板厚、温度、板幅に応じて上面の冷却水量と冷却長を制御することが好ましい。また、熱延鋼板の巻き取り速度を調整し、必要な冷却量を確保してもよい。
熱延鋼板の巻き取り装置にて上記作用を有効とさせるためには、本発明での熱延鋼板の上面側の冷却はコイラーピンチロール3の直前、あるいは巻き取り装置(コイラー)での曲げ変形直前(第1ラッパーロール直前近傍)で実施することが望ましい。これは、本作用が熱延鋼板の上面側が温度低下した状態にてコイルの巻き変形と同じ方向の歪を加えることを特徴としていることから、コイラーピンチロールでの曲げ変形、コイラー装置での曲げ変形を有効に利用できるためである。そのため、本発明においては、熱延鋼板の上面のみの冷却装置は、コイラーピンチロール3の直前、あるいはコイラーピンチロール3と第1ラッパーロールの間、あるいはその両箇所に配置される。
この冷却装置は、例えば冷却水が噴射されるノズルを多数並べたものでよいが、冷却装置をコイラーピンチロール3と第1ラッパーロールの間に設ける場合は、スロートガイド4に多数の孔を設けて冷却水を熱延鋼板に向けて噴射してもよい。
また、本発明では上面冷却された側の表面に引張歪を与えるため、上面のみの冷却によって発生しようとする長手方向の反り変形を拘束することが重要であり、コイラーピンチロール直前に設置した冷却装置では、反り防止用に長手方向にピンチロールを少なくとも1基設置し、短ピッチで複数基設置することが好ましい。また、コイラーピンチロールとラッパーロール間では、熱延鋼板の定常部では張力を負荷した状態にて巻き取りが行われており、上面側のみの冷却による反り変形が抑制されている。
なお、本発明はスプリングバックによるコイル巻き緩みの防止技術を提供するものであり、本発明による上面冷却は熱延鋼板の先端部近傍には適用する必要は無く、熱延鋼板長手方向の中間部以降に適用することによって十分な効果が得られるものである。また、本発明では規定していないが、熱延鋼板の最尾端部がコイラーピンチロール3を通過した後は張力が負荷できないが、この最尾端部については、例えばスロートガイド4の間隔を狭めることにより反り変形の抑制が可能である。
以下、本発明の実施例について説明する。
対象とした材料はAPI規格X80グレードであり、厚み250mm、幅1850mm、長さ9090mmの寸法のスラブ(重量33トン)を熱間圧延ラインの粗圧延工程、仕上圧延工程を経て厚み20mm、あるいは25.4mmに仕上げ、冷却テーブル上にて520℃まで冷却したのちに巻き取り装置にて巻き取った。
本発明の巻き取り設備および巻き取り装置は図1および図5に示したものであり、ラッパーロール5a〜5dの直径はφ440mm(ここでラッパーロール5aが第1ラッパーロールである)、マンドレル7の外径はφ750mmであり、図3のごとく緩み無く巻いた状態でのコイル外径はφ1858mmのコイルである。最終仕上圧延機出側、すなわち冷却テーブル上での熱延鋼板速度は150mpmであり、熱延鋼板先端部1aは150mpmの速度にてコイラーに進入し巻き付きが開始される。この際、マンドレル7、ラッパーロール5a〜5dの速度は、熱延鋼板1の速度に対して所定のリード率にて巻取りが開始されるように、熱延鋼板先端部が最終仕上圧延機を抜けたタイミングあたりから加速をはじめている。そして、巻き付き開始時のマンドレル7のリード率は15%とし、ラッパーロール5a〜5dのリード率は25%に設定した。
そして、巻き付き開始後、マンドレル7とラッパーロール5a〜5dの減速を開始し、5回転に設定した巻付き完了時点においてマンドレル7とラッパーロール5a〜5dの速度が熱延鋼板1の通板速度に同期するように150mpmまで減速した。本実施例では、熱延鋼板1の全長は約89.5mであり、巻き取り開始から巻取り終了までに要する時間は約36秒である。
前述したごとく、本発明による上面のみの冷却は熱延鋼板の先端部近傍には適用する必要は無く、熱延鋼板長手方向の中間部以降に適用することによって十分な効果が得られるものであり、巻き取り開始より20秒後から冷却装置9、冷却装置10による冷却を開始した。なお、本実施例では冷却装置9の長さは10m、冷却装置10の長さは2.5mであり、冷却開始までは反り拘束ピンチロール用の11の上ロールは熱延鋼板上方で待機させ、冷却開始と同時に熱延鋼板を挟持するように所定の圧力にて圧下を加えた。また、冷却装置10は、既存のスロートガイドと一体型とした。
事前の温度計算にて上面側の冷却による表面温度低下量ΔTが0、100、200、300、400℃となるように必要な冷却水量を算出して流量制御を実施したが、所望の温度低下量が実現できないと判断した場合には、適宜、冷却開始直前に通板速度の調整を行った。
そして、熱延鋼板1の尾端部1bがコイラー手前20m程度の位置から減速を開始し、熱延鋼板1の尾端部1bがコイル下側となる位置にて回転を停止した。そして、コイル下方で待機させていたクレードルロール8を上昇させ、コイル下面に押圧して上下位置を固定した後、ラッパーロール5a〜5dをコイルより退避させ、コイル抜き取りのためにマンドレル7を縮径した。
この際、巻き取り条件によっては、スプリングバックによりコイルの巻きほぐれが発生して大きく上下左右に振動するため、ビデオカメラによりによりこのコイルの動きを撮影し、その上下方向と左右方向の動きの詳細解析を行った。コイル内周部分は、スプリングバックにて広がることができないため形状がほとんど変化しないことから、コイルの動きは内周部の中心点の上下方向の最大移動量をコイル浮き上がり量と定義して評価を行った。
表1に結果を示す。
表1に結果を示すが、「コイル浮上り」欄の○、△、×の印はコイル浮き上がり量の程度を示しており、○印は3mm以下、△印は3mm超〜5mm以下、×印は5mm超であることをそれぞれ示している。コイル浮き上がり量が5mm以下、好ましくは3mm以下にすることにより、巻きほぐれを低減した状態となり、コイルの取り出し・搬送等の取り扱いが支障なく行えるようになる。
表1によれば、板厚25.4mmでは、上面側の表面温度低下量を300℃以上とした本発明No.1〜2では、コイル浮き上がり量が3mm以下と良好であった。同低下量が200℃の本発明No.3は、コイル浮き上がり量が3mmを超えるものの、5mm以内に収まっている。同低下量が100℃の比較例No.4はコイル浮き上がり量が5mmを超え、コイル浮き上がり低減が不十分である。そして、同低下量が0℃、すなわち上面側の冷却が行われていない比較例No.5は、コイル浮き上がり量がNo.4よりさらに大きくなり、5mmを大きく超えている。板厚25.4mmの場合、上面側の表面温度低下量を300℃以上とすることによりコイル浮き上がり量を3mm以下とすることができ、同低下量が100℃以下ではコイル浮き上がり量は5mmを超え、十分に小さくすることはできないことが分かる。
また、板厚20mmでは、上面側の表面温度低下量を200℃以上としたNo.6〜8は、コイル浮き上がり量が3mm以下と良好であった。同低下量が100℃の本発明No.9は、コイル浮き上がり量が3mmを超えるものの、5mm以内に収まっている。そして、同低下量が0℃、すなわち上面側の冷却が行われていない比較例No.10はコイル浮き上がり量が5mmを超え、コイル浮き上がり低減が不十分である。板厚20mmの場合、上面側の表面温度低下量を200℃以上とすることにより、コイル浮き上がり量を3mm以下とすることができ、同低下量が100℃でも浮き上がり量を5mm以下とすることができることが分かる。
このように、上面側の表面温度低下量を所定の値以上にすることにより、コイル浮き上がり量を十分に小さくすることができ、本発明による巻きほぐれ防止効果が確認できた。
なお、表1において、「冷却水量制御」の○は冷却水量制御を行ったことを、×は同制御を行わなかったこと(行う必要がなかったこと)を、また、「通板速度制御」の○は通板速度制御を行ったことを、×は同制御を行わなかったこと(行う必要がなかったこと)を、それぞれ意味している。
1 熱延鋼板コイル
2 エプロン
3a、b ピンチロール
4 スロートガイド
5a No.1ラッパーロール
5b No.2ラッパーロール
5c No.3ラッパーロール
5d No.4ラッパーロール
6 ストリップガイド
7 マンドレル
8 クレードルロール
9 冷却装置A
10 冷却装置B
11 反り拘束ピンチロール

Claims (7)

  1. 熱間圧延後のAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板をコイル状に巻き取るための設備であって、該熱延鋼板の上面側のみを冷却するための冷却装置、少なくとも1基以上のピンチロールおよび巻き取り装置を備え、該巻き取り装置はコイラーピンチロール、複数のラッパーロールおよびマンドレルを有し、該冷却装置および該少なくとも1基以上のピンチロールは巻き取り装置のコイラーピンチロールの直前に配置されていることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備。
  2. 熱間圧延後のAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板をコイル状に巻き取るための設備であって、該熱延鋼板の上面側のみを冷却するための冷却装置および巻き取り装置を備え、該巻き取り装置はコイラーピンチロール、複数のラッパーロールおよびマンドレルを有し、該冷却装置はコイラーピンチロールと巻き取り装置の第1ラッパーロールとの間に配置されていることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備。
  3. 熱間圧延後のAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板をコイル状に巻き取るための設備であって、該熱延鋼板の上面側のみを冷却するための冷却装置、少なくとも1基以上のピンチロールおよび巻き取り装置を備え、該巻き取り装置はコイラーピンチロール、複数のラッパーロールおよびマンドレルを有し、該冷却装置は巻き取り装置のコイラーピンチロールの直前およびコイラーピンチロールと巻き取り装置の第1ラッパーロールとの間に配置され、該少なくとも1基以上のピンチロールは巻き取り装置のコイラーピンチロールの直前に配置されていることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備。
  4. 請求項1に記載されたAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備を使用する巻き取り方法であって、該高強度厚肉鋼板の先端部が巻き取り装置のマンドレルに巻きついた後、少なくとも1基以上のピンチロールと巻き取り装置のコイラーピンチロールとの間にて、該熱延鋼板のL反りを拘束しつつ、該熱延鋼板の上面側のみを冷却装置により冷却して巻き取ることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り方法。
  5. 請求項2に記載されたAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備を使用する巻き取り方法であって、該高強度厚肉鋼板の先端部が巻き取り装置のマンドレルに巻きついた後、巻き取り装置のコイラーピンチロールと第1ラッパーロールとの間にて、該熱延鋼板のL反りを拘束しつつ、該熱延鋼板の上面側のみを冷却装置により冷却して巻き取ることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り方法。
  6. 請求項3に記載されたAPI規格にてX65以上、製品厚にて15mm以上の高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り設備を使用する巻き取り方法であって、該高強度厚肉鋼板の先端部が巻き取り装置のマンドレルに巻きついた後、少なくとも1基以上のピンチロールと巻き取り装置のコイラーピンチロールとの間および巻き取り装置のコイラーピンチロールと第1ラッパーロールとの間にて、該熱延鋼板のL反りを拘束しつつ、該熱延鋼板の上面側のみを冷却装置により冷却して巻き取ることを特徴とする、高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り方法。
  7. 冷却装置の冷却水量またはこれと通板速度(巻き取り速度)を高強度厚肉熱延鋼板の強度、板厚、板幅、温度から決定し、この決定された冷却水量または冷却水量と通板速度(巻き取り速度)に基づいて巻き取りを行うことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の高強度厚肉熱延鋼板の巻き取り方法。
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