JP5352574B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
第3発明に係る作業車両では、前記冷却装置としては、エンジンの冷却水を冷却するラジエータの他、作動油を冷却するオイルクーラ、前記エンジンへの吸気を冷却するアフタークーラ、および空調装置の冷却媒体を冷却するエアコンコンデンサのうちの少なくとも1つが設けられていることを特徴とする。
また、開閉グリルに設けられて一体となって動く第1閉塞部材は、下部側の接触部が丸められた形状になっているため、多少の折り返しは生じるものの、大きく折り返されてカウンタウェイトの上面にすり付けられるような端縁が存在せず、早期に擦り切れる心配がなくて耐久性を向上させることができる。
さらに、開閉グリルの左右両側に固定グリルが設けられる場合、固定グリルにもカウンタウェイトとの隙間を防ぐ第2閉塞部材が存在するため、そのような隙間を通して異物が冷却室内に侵入するのを確実に防止できる。また、固定グリルは開閉されることがないので、簾状に垂らしたシートで第2閉塞部材を形成でき、構造を簡素化できる。
第3発明によれば、冷却装置の中でも最も大型となるエンジン冷却水用のラジエータでの異物の詰まりが抑制されることになり、メンテナンスにかかる手間を大幅に軽減できる。また、ラジエータ以外の冷却装置があたりまえに収容される作業車両では、そのような冷却装置での異物の詰まりも少なくなるから、冷却室全体のメンテナンス性を格段に向上させることができる。
なお、以下の説明において、前後左右方向とは、オペレータが図1に示すキャブ5内の運転席に着座した状態における前後左右方向と同一方向をいう。
図1に示す作業車両としてのホイールローダ1は、前部車体2Aと後部車体2Bとを有する車体2を備え、前部車体2Aの前方には、掘削・積込用のバケット3がブーム、ベルクランク、連結リンク、ブームシリンダ、バケットシリンダ等の作業機駆動機構4を介して取り付けられている。
後部車体2Bの骨組を構成する車体フレームとしての後部車体フレーム9には、車両前方(図1中左方向)から順にキャブ5、動力室6、および冷却室7がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、動力室6は、キャブ5よりも車両後方側(図1中右側)に位置し、その天井面が天井カバー6Aによって構成され、その左右両側の側面がサイドカバー6Bによって構成されている。天井カバー6Aは、周囲の外装カバーや内部のフレーム等にボルトによって取り付けられており、着脱可能である。左右のサイドカバー6Bは、上部側を支点として跳ね上げ式に回動する構成である。
このような動力室6には、エンジン10の他、エンジン10に供給される吸気を浄化するエアクリーナや、エンジン10からの排気ガス内の粒状物質を捕集する排気ガス浄化装置などが収容されている。
図2において、グリル12は、左右方向に開閉自在に設けられた開閉グリル13と、開閉グリル13の左右両側に設けられた固定グリル14,14とで構成される。
開閉グリル13は、図3に示すように、上下左右の枠材15を四周枠組みして形成された矩形の枠体16内部に、全体形状が2方向に同時に湾曲した三次元的な湾曲形状を有するメイン通気部17の外周を溶接等により固着した構造である。つまり、本実施形態では、枠体16を備えることで、開閉グリル13全体の剛性が従来に比して格段に向上している。固定グリル14でも同様である。
メイン通気部17の左右方向の一方側に寄った位置には、開閉用のノブ19が設けられている。
なお、本実施形態では、係合片22の係脱は、ノブ19の回転操作によって行われているが、他の構成を用いてもよい。
開閉グリル13が傾斜して取り付けられ、開閉グリル13の枠材15に沿ってヒンジ24が設けられていることから、開閉グリル13は、開閉時には僅かに斜め上方に向いた開閉軌跡をたどる。
波形に形成されたメイン通気部17において、外観視した場合の山部25の折曲角度θ1、および谷部26の折曲角度θ2はそれぞれ鈍角であり、特に限定されるものではないが、本実施形態では110°前後である。また、山部25、谷部26の各折曲半径も特に限定されないが、本実施形態では、山部25の折曲半径R1が8mm、谷部26の折曲半径R2が12mmであり、R2>R1の関係にある。波形の形状としては、外側において斜め上方に向いた面状部27での上下方向の長さ寸法H1が、斜め下方に向いた面状部28の上下方向の長さ寸法H2よりも大きく、全体的に面状部27の占める面積が大きい形状となっている。また、θ1、θ2、R1、R2の関係から、山部25が大きく張り出すことがないため、特に面状部27の傾斜を大きくでき、面状部27上に異物が載ってしまって吸込孔18を塞ぐような心配がない。
なお、折曲半径R1,R2は共に、面状部27,28で挟まれた内側部分の折曲半径のことである。
なお、製造方法に関しては、プレス成形に限らず、他の成形方法でもよい。
第1閉塞部材31は、枠材15とほぼ等しい長さ寸法の柔軟なゴムシートを、その長辺に沿って2つに曲げ、長辺側の端縁同士を重ね合わせた状態にして立上片15Aに固定した構造になっている。第1閉塞部材31の下部側の接触部32は、袋状に丸めた形状とされ、所定の接触面積でカウンタウェイト29の上面29Aと接触する。従って、第1閉塞部材31では、単なる簾状のゴムシートで形成した場合のような下端縁が存在しないことから、開閉グリル13の開閉毎にそのような下端縁が上面29Aに接触しながら正逆の折り返しを繰り返すことがなく、早期に擦り切れるのを防止できる。
固定グリル14もやはり、四周枠組みされた枠体内にパンチングメタルで形成されたサブ通気部33を固着した構造である。固定グリル14のサブ通気部33にあっては、その山部、谷部、折曲角度、折曲半径、および面状部の形状等は、メイン通気部17のそれと同じである。サブ通気部33もメイン通気部17と同様、プレス成形される。
第2閉塞部材35は、枠材34とほぼ等しい長さ寸法を有した矩形のゴムシートで構成され、枠材34に対して簾状に取り付けられている。固定グリル14は、開閉グリル13とは異なって開閉されることがないため、第2閉塞部材35が簾状のゴムシートで構成され、その下端縁がカウンタウェイト29の上面29Aと接触していても、下端縁は折り返されながら上面29Aと擦れ合うことがなく、擦り切れる心配がない。
本実施形態では、パンチングメタルに形成された多数の吸込孔18の径寸法Dは、3mmであり、千鳥状に配置された吸込孔18間のピッチPは、4.5mmである。パンチングメタルの厚さ寸法は、図示しないが1.6mmである。
ここで、チューブ51を通る流体としては、例えばラジエータ72の場合では、エンジン10の冷却水であり、アフタークーラ73の場合では、エンジン10へ供給される吸気であり、オイルクーラ74の場合では、油圧アクチュエータ用の作動油であり、エアコンコンデンサの場合では、空調装置との間で循環する冷却媒体である。
フィン52は、連続した薄板部材に波状加工機にて波加工を施すことで形成されており、フィン52での波部分での対向面53間の寸法W1は、3mmであり、チューブ51の開口部分に臨む側面54とこれに対向するフィン52の対向面55との間の寸法W2は、W1よりも十分に大きい。
また、冷却室7内に配置された複数の冷却装置のコアを全て同じフィンピッチにすることで、特定の冷却装置のみに異物が詰まるのを抑制している。
さらに、メイン通気部17において、吸込孔18を通過せず、パンチングメタルの表面に付着した異物等は、メイン通気部17の裏側から所定圧の洗浄水によって洗い飛ばせばよいが、この際には、開閉グリル13を左右方向に開閉させることで、通常の立ち姿勢にて洗浄水を吹きかけることができ、上向き姿勢で行う必要がなくて、作業を容易にできる。
前記実施形態では、本発明の冷却装置として、ラジエータ72、アフタークーラ73、オイルクーラ74、図示略のエアコンコンデンサ等を例にあげて説明したが、本発明では、冷却室内にそれら全ての冷却装置が収容されている必要はなく、少なくとも1つの冷却装置が収容されていればよい。
前記実施形態では、冷却装置のコアのフィン52は矩形の波形状を有していたが、サイン波形状や三角形状等であってもよい。
要するに、フィンの波間空間の開口の大きさが吸込孔の開口の大きさ以上とされ、吸込孔から吸い込まれた異物が波間空間を通過し易くなっていればよく、それらの形状は任意である。
Claims (3)
- 冷却ファンおよび冷却装置が収容される冷却室と、
前記冷却ファンにて前記冷却室内に引き入れられる冷却空気が通るとともに、左右方向に開閉自在に設けられた開閉グリルとを備え、
前記開閉グリルは、下方のカウンタウェイトと上下に対向する枠材を有した枠体と、多数の吸込孔を有して前記枠体内に設けられた通気部とで構成され、
前記枠材には、前記カウンタウェイトとの間の隙間を塞ぐ第1閉塞部材が設けられ、
前記第1閉塞部材の下部側は、柔軟なシートを曲げることで丸められた形状とされて前記カウンタウェイトの上面と接触する接触部になっており、
前記開閉グリルの左右両側には固定グリルが設けられ、
前記固定グリルの前記カウンタウェイトと上下に対向する枠材には、柔軟なシートで形成された簾状の第2閉塞部材が設けられ、
前記第2閉塞部材の下端縁が前記カウンタウェイトの上面と接触している
ことを特徴とする作業車両。 - 請求項1に記載の作業車両において、
前記冷却装置を構成するコアのフィンは矩形の波状である
ことを特徴とする作業車両。 - 請求項1または請求項2に記載の作業車両において、
前記冷却装置としては、エンジンの冷却水を冷却するラジエータの他、作動油を冷却するオイルクーラ、前記エンジンへの吸気を冷却するアフタークーラ、および空調装置の冷却媒体を冷却するエアコンコンデンサのうちの少なくとも1つが設けられている
ことを特徴とする作業車両。
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