JP2020132046A - 作業機械 - Google Patents

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村上 良昭
Yoshiaki Murakami
良昭 村上
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Abstract

【課題】外気が多量のダストを含む現場でも作業が快適に行える作業機械を提供する。【解決手段】下部走行体2の上に搭載された機械本体3に機械室8が設置されている。機械室8は、空冷装置23,30、ダクト32、フィルタ31を備える。ダクト32は、外気の流れを下方に導く下向き風路Rdと、外気の流れを下方から上方に屈曲させる屈曲風路Rwとを有している。屈曲風路Rwの外周側に、外気から異物を分離する複数のリブ45が立設されている。【選択図】図5

Description

開示する技術は、油圧ショベルなどの作業機械に関し、その中でも特に、空冷装置に付設されたダクトの集塵構造に関する。
この種の作業機械は、強力なパワーが必要とされる。そのため、作業機械には、高出力なエンジンが搭載されており、そのエンジンを冷却するために、強力な空冷装置も搭載されている。空冷装置は、ファンの駆動により、機内に多量の外気を取り入れて熱交換器に送り込む。
その際、外気とともに塵埃(ダスト)が機内に入り込む。また、ファンの大きな運転音(ノイズ)が機外に漏れ出す。そのため、この種の作業機械では、これらダストおよびノイズの抑制が重要な課題となっている。
それに対し、本出願人は、特定構造のダクトを有する冷却システムを提案し、実用化している(特許文献1)。この冷却システムによれば、ダストおよびノイズが効果的に除去できる。
開示する技術に関し、外気に含まれる大きなダストを、遠心分離の作用を利用して除去する除塵装置が開示されている(特許文献2)。その除塵装置では、ボンネット4の内部に取り入れた外気を、略水平な案内板4aに沿って流れるように誘導した後、その進行方向に配置した略垂直な前面板6に衝突させる。その衝突時に、外気に含まれる大きなダストを落下させる。
前面板6の下方には、前面板6と隙間を隔てて対向する略垂直なダスト分離板7が設けられている。そのダスト分離板7と前面板6との間の隙間に、衝突時に落下する大きなダストを収容する。
特開2006−206034号公報 実開平3−71268号公報
特許文献1の冷却システムでは、熱交換器の前方に、メンテナンスが容易なフィルタが設置されている。それにより、通常の作業現場では、清掃作業の作業回数が削減でき、好評を得ている。
ところが、作業現場の中には、木屑等のダストが空中に多量に飛散する現場がある。そのような現場では、フィルタの目詰まりが頻発し、短時間で清掃作業を繰り返す必要が生じる。その間、作業は中断されるし、高頻度な清掃作業は面倒である。
この点、特許文献2の除塵装置は、大きなダストが除去できるので、特許文献1の冷却システムに適用し、フィルタの上流に、その除塵装置を設けることが考えられる。
ところが、その除塵装置では、前面板6に沿って直下に落下するダストしか分離できず、その他のダストは、風路の下流側に向かう構造になっている。従って、砂塵等、相当比重の高いダストでなければ除去できない。
しかも、略水平方向に流れる気流が略垂直な前面板6に衝突して逆向きに流れるのを利用してダストを分離しているので、ダストも跳ね返って風路の下流側に向かい易い。従って、特許文献2の除塵装置は、木屑等、比重の軽いダストには不向きであり、改良の余地がある。
そこで、開示する技術の主たる目的は、外気が多量のダストを含む現場であっても、作業が快適に行える作業機械を提供することにある。
開示する技術は、下部走行体の上に機械本体が搭載されていて、その機械本体に、作業を行う作業装置と、カバーで覆われた機械室とが設置されている作業機械に関する。
前記機械室は、空冷装置と、前記空冷装置に外気を誘導するダクトと、前記ダクトと前記空冷装置との間に配置されたフィルタとを備えている。前記ダクトは、前記カバーに開口する吸気口を通じて導入される外気の流れを下方に導く下向き風路と、前記下向き風路の下流側の端部に連なって、外気の流れを下方から上方に屈曲させる屈曲風路とを有している。そして、前記屈曲風路の外周側に、外気から異物を分離する複数のリブが立設されている。
すなわち、この作業機械によれば、機械室に備えられている空冷装置に外気を誘導するダクトが備えられている。従って、外気を効率よく空冷装置に供給でき、外気に含まれるダスト等が機械室で分散するのを防止できる。
そして、そのダクトが、外気の流れを下方に導く下向き風路と、外気の流れを下方から上方に屈曲させる屈曲風路とを有している。従って、屈曲風路では、外気の流れが急激に逆向きに変更されるので、外気に含まれるダストには、強い遠心力が作用する。
そして、屈曲風路の外周側には、外気から異物を分離する複数のリブが設けられているので、風路の外周側に偏って浮遊する大きなダストや重いダストは、これらリブの間に、効果的に捕捉することができる。
風路の下端部で捕捉されるので、捕捉できなかったダストが下流側に漏れ出すには、その自重に逆らって上昇する必要がある。それに対し、リブにより、ダストは失速するので、下流側にダストが漏れ出ることも効果的に抑制できる。それにより、外気に含まれるダストのうち、比較的大きなダストや重いダストは、フィルタに流入する前に、効果的に除去できる。
従って、この油圧ショベルであれば、フィルタの清掃回数を大幅に低減できる。外気が多量のダストを含む現場であっても、作業が快適に行える。
前記作業機械はまた、前記屈曲風路の外周側が断面U形状の曲面で形成されていて、その曲面に前記リブの各々が放射状に配置されている、としてもよい。
そうすれば、外気を円滑に導入しながら、ダストを効果的に除去できる。
前記作業機械はまた、前記屈曲風路の外周側に、前記リブが立設されているダストトレイが着脱可能な状態で装着されている、としてもよい。
そうすれば、リブの間に溜まるダストを容易に廃棄できる。清掃作業が簡単になって、短時間で行えるので、利便性、作業性が向上する。
その場合、前記カバーは、前記機械室へのアクセスを可能にするメンテナンス開口と、揺動することによって前記メンテナンス開口を開閉するドアカバーとを有し、前記ドアカバーに、前記ダクトおよび前記フィルタが設けられている、とするのが好ましい。
そうすれば、メンテナンス作業が容易になり、清掃作業もよりいっそう簡単になる。フィルタを取り外さなくてもよくなるので、フィルタの破損も予防できる。フィルタの点検も容易にできる。ダストの飛散を防止しながらフィルタからダストを除去できる。
更にその場合、前記ドアカバーが、揺動可能な状態で前記ドアカバーに組み付けられた支持フレームを有し、前記支持フレームに、前記フィルタおよび前記ダストトレイが装着されている、とするのより好ましい。
そうすれば、ダストトレイの脱着が容易になる。従って、更にいっそう清掃作業が簡単になり、短時間で行える。
開示する技術を適用した作業機械によれば、外気が多量のダストを含む現場であっても、作業が快適に行えるようになる。
開示する技術を適用した作業機械(油圧ショベル)を示す概略図である。 機械室の内部を上方から見た概略断面図である。 図2における矢印Y−Y線での概略断面図である。 機械室の左端部を拡大した概略断面図である。 図4における矢印Z−Z線での概略断面図である。 図4の状態からドアカバーを開いた図である。 図6Aの状態を示す概略斜視図である。 図6Aの状態から第1ホルダーおよび第2ホルダーを開いた図である。第1ホルダーおよびダストトレイの構造も併記している。 (a)、(b)、および(c)の各々は、屈曲風路の変更例を示す概略図である。
以下、開示する技術の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。各図には、上下や前後、左右の方向を矢印で示してある。特に言及しない限り、説明で用いる上下等の方向は、これら矢印で示す方向に従うものとする。
図1に、開示する技術を適用した作業機械として、油圧ショベル1を例示する。油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2と、下部走行体2の上に搭載された上部旋回体3(機械本体の一例)とを備えている。上部旋回体3は、下部走行体2に旋回自在に支持されたアッパーフレーム5を有している。そのアッパーフレーム5の上に、アタッチメント6(作業装置の一例)、キャブ7、機械室8等が設置されている。
なお、例示の油圧ショベル1は小旋回型である。旋回半径が小さくなるように上部旋回体3の後部の外郭線は、上方から見て弧状に形成されている。
アタッチメント6は、上部旋回体3の前部に設置されている。アタッチメント6は、ブーム6a、アーム6b、バケット6c等で構成されている。これらブーム6a等は、油圧制御された油圧シリンダ6dの伸縮に連動して動作し、掘削等の作業を行う。これらブーム6a等の操作は、キャブ7において行われる。
キャブ7は、矩形箱形の運転室である。キャブ7は、アタッチメント6に隣接して上部旋回体3の左前部に設置されている。
(機械室8の全体構造)
機械室8は、上部旋回体3の後部に設置されている。機械室8の下部は、アッパーフレーム5で区画されている。機械室8の上部、左右の側部、前部、および後部は、カバー10で覆われている。それにより、カバー10の内部に、左右方向に長い略密閉された空間、すなわち機械室8が形成されている。
カバー10は、鋼板等のパネルと、高重量な鋳物とを有している。カバー10の一部を鋳物にすることで、アタッチメント6との間で前後のバランスを確保するカウンタウエイトが構成されている。
カバー10の後部における左右の隅部には、略矩形のメンテナンス開口11,11が開口している。カバー10は、これらメンテナンス開口11,11を開閉する一対のドアカバー12,12を有している。メンテナンス開口11およびドアカバー12の詳細は後述する。
図2および図3に、機械室8を示す。機械室8は、左側に位置する吸気室8aと、右側に位置する機器室8bとに区画されている。
機器室8bには、エンジン20、油圧ポンプ21、ファン22、ラジエータ23(主熱交換器)などが設置されている。ファン22およびラジエータ23は、空冷装置を構成する。
エンジン20は、その駆動軸20aを左右方向に向けた状態で、機器室8bの略中央に配置されている。エンジン20は、不図示のエンジンマウントを介してアッパーフレーム5の上に支持されている。油圧ポンプ21は、エンジン20の右端部に直列に接続されている。ファン22は、エンジン20の左端部から突出した駆動軸20aに取り付けられている。
ラジエータ23は、矩形厚板状の部材からなる。ラジエータ23は、空気を通過させる一対のコア面23a,23bを有している。ラジエータ23は、通過する空気との熱交換により、冷媒(エンジン20を冷却する冷媒)を冷却する。
ラジエータ23は、一方のコア面(流入面23a)が吸気室8aに面し、他方のコア面(流出面23b)が機器室8bに面するように、吸気室8aと機器室8bとの間に設置されている。ラジエータ23の周囲には仕切壁25が設けられていて、ラジエータ23と仕切壁25とにより、機械室8の内部が吸気室8aと機器室8bとに区画されている。
ファン22は、流出面23bに近接した状態で対向するように、ラジエータ23と左右方向に並んで配置されている。ラジエータ23とファン22との間には、ラジエータ23の周縁部から張り出してファン22の周囲まで拡がるファンシュラウド26が設置されている。ファンシュラウド26により、ラジエータ23とファン22との間の空間が区画されている。
吸気室8aには、コンデンサ30(副熱交換器)、フィルタ31、ダクト32などが設置されている。コンデンサ30は、空冷装置を構成する。
図1、図3に示すように、この油圧ショベル1では、吸気室8aの左側面の上部に、複数の吸気口12aが形成されている。それにより、油圧ショベル1は、これら吸気口12aから機内に外気(空気)を導入する。
吸気室8aの下部には、2つのバッテリー33が設置されている。吸気室8aの前部の左隅には、電装品34が配設されている。電装品34は、例えば、リレーやスイッチなどである。
これらバッテリー33および電装品34を、雨水やダスト(異物)から保護して効率的に配置するために、吸気室8aは更に、ダクト32によって区画されている。すなわち、ダクト32により、吸気室8aは、機外に通じた空間(導風空間So)と、バッテリー33および電装品34を収容する、機外から隔離された空間(電装空間Si)とに区画されている。
図4、図5に示すように、ダクト32は、固定ダクト32aおよび可動ダクト32bを含む。固定ダクト32aは、左側に向かうほど上下方向の長さが小さくなる矩形断面の筒状の部材からなる。固定ダクト32aは、仕切壁25の内縁部から吸気室8aに向かって張り出すように設置されている。固定ダクト32aにより、ラジエータ23の流入面23aの前方の空間が区画されている。
コンデンサ30は、ラジエータ23よりも小さい矩形厚板状の部材からなる。コンデンサ30も、空気を通過させる一対のコア面を有している。コンデンサ30は、通過する空気との熱交換により、冷媒(エアコン、燃料等を冷却する冷媒)を冷却する。コンデンサ30は、後述する第2ホルダー52に支持されることにより、そのコア面を左右方向に向けた状態で、固定ダクト32aで区画された空間に配置されている。
可動ダクト32bは、固定ダクト32aの左側に配置されていて、固定ダクト32aに連結されている。固定ダクト32aの突端には、全周にわたってフランジが設けられている。そのフランジに弾性を有するシール材35が取り付けられている。固定ダクト32aと可動ダクト32bとは、そのシール材35を介して密着している。
フィルタ31は、コンデンサ30よりも大きくラジエータ23よりも小さい矩形厚板状の部材からなる。フィルタ31は、空気を通過させる一対の濾過面(捕捉面31aおよび非捕捉面31b)を有している。フィルタ31は、通過する空気に含まれるダストを捕捉し、空気を浄化する。
フィルタ31は、後述する第1ホルダー51に支持されることにより、その濾過面を左右方向に向けた状態で、コンデンサ30の左方に隣接している。フィルタ31の左方には、可動ダクト32bが配置されている。
可動ダクト32bは、1つの辺が長く傾斜している矩形筒状の部材からなり、左側のドアカバー12と一体的に構成されている。可動ダクト32bは、電装空間Siを隔離して、吸気口12aとフィルタ31の濾過面(捕捉面31a)とを連通するように構成されている。可動ダクト32bの内部には、ダストを除去する集塵構造が形成されている(集塵構造については後述)。
(機械室8の空冷)
図2、図3に示すように、この油圧ショベル1では、吸気室8aの左側面の上部に、複数の吸気口12aが形成されていて、機器室8bの上部の右隅に、排気口10aが形成されている。
それにより、油圧ショベル1は、吸気口12aから機内に外気(空気)を導入する。外気との熱交換によりラジエータ23等で冷媒を冷却する。機器室8bを通過した外気を、排気口10aから機外に排出する。そうすることにより、エンジン20等の冷却が行われる。
すなわち、図2、図3に矢印で示すように、エンジン20の駆動時にファン22が回転することにより、機械室8の中を左側から右側に向かう空気の流れが形成される。
具体的には、ファン22が回転すると、その吸引力により、吸気口12aから外気が吸気室8aに取り入れられる。取り入れられた外気は、可動ダクト32bおよび固定ダクト32aにより、円滑にラジエータ23に向かうように誘導される。その際、外気に含まれるダストのほとんどは、可動ダクト32bの内部およびフィルタ31で除去される。
固定ダクト32aを通過する時に、外気はコンデンサ30を流れる冷媒を冷却して吸熱する。更に、外気は、ラジエータ23を通過する時に、ラジエータ23を流れる冷媒を冷却して吸熱する。外気はまた、機器室8bを通過する間に、エンジン20等の熱も吸収する。そうして熱気となった外気は、排気口10aから機器室8bの外に排出される。
(集塵構造)
可動ダクト32bの内部には、外気に含まれるダストを除去する集塵構造が設けられている。
すなわち、図4、図5に示すように、可動ダクト32bの内部(導風空間So)には、外気の流れを所定の方向に誘導する風路が形成されていて、その風路を利用することにより、ダストが効果的に除去できるように構成されている。
具体的には、導風空間Soに導風板40が設置されている。その導風板40により、導風空間Soは、その下部を除いて、左右の空間に区画されている。それにより、導風空間Soに、下向き風路Rd、屈曲風路Rw、および上向き風路Ruからなる、U形状に屈曲した風路が形成されている。
下向き風路Rdは、可動ダクト32bの左側に形成されている。下向き風路Rdの上流側の端部は、吸気口12aが開口しているドアカバー12の上部に接続されている。下向き風路Rdは、第1湾曲壁41、第2湾曲壁42、およびガイド壁43を有している。
第1湾曲壁41は、ドアカバー12の内面の上端から下向きに湾曲し、導風板40の上端に連なっている。第2湾曲壁42は、ドアカバー12の内面の中間部位(吸気口12aより下側)から下向きに湾曲し、ガイド壁43に連なっている。ガイド壁43は、導風板40と平行して下方に延びている。従って、下向き風路Rdは、吸気口12aから導入される外気の流れを下方に導く。
屈曲風路Rwは、可動ダクト32bの下部に形成されている。屈曲風路Rwは、下向き風路Rdの下流側の端部に連なっている。屈曲風路Rwは、その外周側に屈曲壁44を有している。
屈曲壁44は、導風板40の下端部を中心に、ガイド壁43の下端部に連なって略半円状に湾曲した形状を有している。それにより、屈曲壁44の内面は、図5に示すように、縦断面の方向から見た場合、U形状の曲面に形成されている。従って、屈曲風路Rwは、外気の流れを下方から上方に屈曲させる。
屈曲壁44の内面には、複数のリブ45が立設されている。各リブ45は、帯板状の形状を有し、外気が含む異物を分離するように、外気の流れる方向に対して略直交する方向に延びている。各リブ45は、導風板40の下端部を中心に、間隔を隔てて放射状に配置されている。
なお、屈曲壁44の内面からの各リブ45の高さは、仕様に応じて設定できるが、導風板40の下端部から屈曲壁44の内面までの距離に対して、少なくとも1/3以下に設定するのが好ましい。
上向き風路Ruは、可動ダクト32bの右側に形成されている。上向き風路Ruの上流側の端部は、屈曲風路Rwに連なっている。上向き風路Ruの下流側の端部は、フィルタ31が支持されている第1ホルダー51に接続されている。上向き風路Ruは、第3湾曲壁46を有している。
第3湾曲壁46は、第1ホルダー51の上端から下向きに湾曲し、導風板40の上端に連なっている。この油圧ショベル1では、上向き風路Ruのガイド壁は省略されていて、屈曲壁44の上端が、直接、第1ホルダー51の下端に接続されている。
それにより、上向き風路Ruの外周側の壁は、第1ホルダー51で構成されていて、その大部分がフィルタ31の濾過面(捕捉面31a)となっている。従って、上向き風路Ruは、屈曲風路Rwから上向きに導入される外気の流れを、効率よく、フィルタ31の濾過面(捕捉面31a)に導く。
なお、第1湾曲壁41等の各壁、およびリブ45の各々の両側端は、可動ダクト32bの両側壁に接続されている。従って、下向き風路Rd、屈曲風路Rw、および上向き風路Ruは、直列した1本の風路を形成している。
図5に矢印で示すように、吸気口12aから導入される外気は、下向き風路Rdに誘導されて、円滑に下方へと導かれる。従って、外気、および外気に含まれるダストは、勢いよく下方に向かう。
屈曲風路Rwでは、その流れが急激に逆方向に曲げられるので、ダストには強い遠心力が作用する。屈曲風路Rwの外周側には、外気から異物を分離する複数のリブ45が設けられているので、風路の外周側に偏って浮遊する大きなダストや重いダストは、これらリブ45の間に、効果的に捕捉することができる。
風路の下端部で捕捉されるので、捕捉できなかったダストが下流側に漏れ出すには、その自重に逆らって上昇する必要がある。それに対し、リブ45により、ダストは失速するので、下流側にダストが漏れ出ることも効果的に抑制できる。それにより、外気に含まれるダストのうち、比較的大きなダストや重いダストは、フィルタ31に流入する前に、効果的に除去できる。
従って、この油圧ショベル1であれば、フィルタ31の清掃回数を、大幅に低減できる。特に、外気が多量のダストを含む現場に有効である。
(機械室8の細部構造)
メンテナンス開口11は、主にメンテナンスを行うための開口である。左側のメンテナンス開口11から吸気室8aにアクセスできる。右側のメンテナンス開口11から機器室8bにアクセスできる。
通常、メンテナンス開口11は、ドアカバー12で塞がれている。図6A、図6bに示すように、ドアカバー12の前部を後方に揺動させることにより、メンテナンス開口11は開放される。
すなわち、メンテナンス開口11の後側の周縁部には、ヒンジ状のドア軸50が上下に離れて設置されている。ドアカバー12の後部は、これらドア軸50,50に回動可能な状態で軸支されている。それにより、ドアカバー12は、ドア軸50を中心に揺動する。
この油圧ショベル1では、左側のドアカバー12(単にドアカバー12ともいう)に、可動ダクト32b、フィルタ31、およびコンデンサ30が一体的に設けられている。フィルタ31を支持する第1ホルダー51(支持フレーム)、およびコンデンサ30を支持する第2ホルダー52も、ドアカバー12に組み付けられている。
第1ホルダー51は、可動ダクト32bの下流側に配置された矩形枠状の部材からなる。第1ホルダー51の枠内に、フィルタ31が取り外し可能な状態で装着されている。ドアカバー12のドア軸50の近傍部位には、ヒンジ状のフレーム軸53が上下に離れて設置されている。第1ホルダー51の後部は、これらフレーム軸53,53に回動可能な状態で軸支されている。それにより、図7に示すように、第1ホルダー51は、フレーム軸53を中心に揺動する。
第1ホルダー51の下部には、可動ダクト32bの下方に張り出すトレイ受け54が設けられている。トレイ受け54は、断面半円状の底面部54aと、その両側を塞ぐ一対の側面部54b,54bとを有し、その上部は開放さている。トレイ受け54は、ドアカバー12の輪郭に対応した形状に形成されている。
図7に、分離して併記したように、トレイ受け54の上側には、ダストトレイ55が着脱可能な状態で装着されている。ダストトレイ55は、トレイ受け54に隙間無く収容されるように、トレイ受け54の内法よりも僅かに小さい外法を有している。
ダストトレイ55は、横断面が半円状の底部55aと、底部55aの両側を塞ぐ一対の側端部55b,55bと、複数のリブ45とを有している。各リブ45は、底部55aの内側に立設されていて、各側端部55bの間を平行に延びている。
すなわち、上述した屈曲壁44は、トレイ受け54とダストトレイ55とによって構成されている(図5参照)。可動ダクト32bは、分割可能であり、その下部(屈曲風路Rw)は第1ホルダー51と一体に設けられ、その上部(下向き風路Rdおよび上向き風路Ru)はドアカバー12と一体に設けられている。
第2ホルダー52は矩形枠状の部材からなり、コンデンサ30が第2ホルダー52によって支持されている。第2ホルダー52は、前後各一対の支持アーム56,56,57,57を介して第1ホルダー51に支持されている。
後側の各支持アーム57には、一対のヒンジ57a,57aが設けられている。第2ホルダー52は、これらヒンジ57a,57aにより、回動可能な状態で第1ホルダー51に支持されている。
前側の各支持アーム56は、第1ホルダー51に設けられた締結アームと、第2ホルダー52に設けられた被締結アームとで構成されている。締結アームに設けられたローレットネジの締め付けにより、各締結アームは、各被締結アームに締結される。そうして、第1ホルダー51に第2ホルダー52が固定されている。
(ダストの清掃作業)
フィルタ31が目詰まりするなど、空冷が適切に行えなくなった場合には、ダストを除去する清掃作業が行われる。
作業者は、図6Aおよび図6Bに示すように、ドアカバー12を開く。そうすれば、ドアカバー12に付随して、コンデンサ30およびフィルタ31を、メンテナンス開口11の外、つまり機外に露出させることができる。コンデンサ30およびフィルタ31は、バッテリー33および電装品34から十分に離すことができる。
図6Bに矢印で示すように、第2ホルダー52を揺動させてコンデンサ30を退かせば、フィルタ31の濾過面(非捕捉面31b)を露出させることができる。そうして、エアガン等で、露出した非捕捉面31bに空気を強く吹き付ける。そうすれば、フィルタ31の濾過面(捕捉面31a)に付着したダストは、剥がれ落ちて、ダストトレイ55に収容される。
このとき、上向き風路Ru、屈曲風路Rw、および下向き風路Rdを、運転時とは逆向きに風が勢いよく流れる。従って、運転時と同様に、ダストトレイ55に効果的にダストを回収することができる。メンテナンス開口11から離れた位置で逆向きになった吸気口12aから排気されるので、清掃に伴うダストが、バッテリー33および電装品34に付着するおそれもない。
可動ダクト32bの内部での空気の流動が無くなった後、図7に示すように、第1ホルダー51を揺動させ、可動ダクト32bの下部を露出させる。それにより、トレイ受け54の上方が開放されるので、ダストトレイ55を簡単に取り出せるようになる。
作業者は、ダストトレイ55を取り出して、溜まっているダストを廃棄する。ダストを除去したダストトレイ55をトレイ受け54に装着して、第1ホルダー51および第2ホルダー52を閉じた後、ドアカバー12を閉じれば、ダストの清掃作業は終了である。フィルタ31を取り外す必要もない。
ダストが詰まり易いフィルタ31とダストトレイ55のダストの除去とが、同時に、しかも簡単かつ効率的に行えるので、作業効率に優れる。清掃作業の頻度が高くても、短時間で効果的に行えるので、外気が多量のダストを含む現場であっても、作業が快適に行える。フィルタ31の交換頻度も低減するので、ランニングコストも抑制できる。
なお、開示する技術にかかる作業機械は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
実施形態では、油圧ショベルを例に説明したが、開示する技術が適用できる作業機械はそれに限らない。例えば、リサイクル作業向けの解体機、林業で用いられる破砕機などにも適用できる。下部走行体の走行装置はクローラに限らずホイールであってもよい。機械本体は、下部走行体に旋回不能な状態で搭載されていてもよい。作業装置の構成は、作業内容に応じて適宜選択できる。
機械室の内部の構成や配置も変更可能である。例えば、機械室の構成は左右逆であってもよい。吸気口の形状および配置も変更可能である。排気口もまた同様である。空冷装置の構成も一例である。
屈曲風路Rwの形態は、仕様に応じて適宜変更できる。図8に、その変更例を示す。
図8の(a)に示す屈曲風路Rwでは、その外周側の形状が、湾曲した断面U状でなく、隅部がある断面矩形状に形成されている。各リブ45は、平坦な底面から上方に向かって延びるように立設されている。
リブ45の高さは、一様ではなく、導風板40の下端部を中心とする円弧に沿って各リブ45の突端が位置するように形成されている。それにより、導風板40の下端部から各リブ45の突端までの距離は略一定となり、屈曲風路Rwに、十分かつ円滑な風路を確保できる。
図8の(b)に示す屈曲風路Rwでは、下向き風路Rd、屈曲風路Rw、および、上向き風路Ruの流路断面の大きさが略同一になるように構成されている。すなわち、導風板40の下端部から各リブ45の突端までの距離は略一定とされている。そして、屈曲壁44が外周側に膨出することにより、その距離L1が、下向き風路Rdおよび上向き風路Ruの各々の横幅(導風板40から、導風板40と対向する外周側の壁までの距離L2)と略同一に形成されている。
この屈曲風路Rwによれば、流路断面の大きさがほとんど変化しないので、外気を円滑に導入でき、かつ、ダストを効果的に除去できる。
図8の(c)に示す屈曲風路Rwでは、流路断面の大きさが次第に大きくなるように、リブ45が形成されている。すなわち、外気の流れの下流に向かうほど、リブ45の高さが高くなっている。この屈曲風路Rwによれば、流路断面の大きさが次第に変化するので、流路断面の大きさが変化しても、外気を円滑に導入することができる。
実施形態および変更例の各リブの配置や形状は、一例である。要は、外気から異物を分離できればよい。
1 油圧ショベル(作業機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体(機械本体)
6 アタッチメント(作業装置の一例)
7 キャブ
8 機械室
8a 吸気室
8b 機器室
10 カバー
10a 排気口
11 メンテナンス開口
12 ドアカバー
12a 吸気口
20 エンジン
21 油圧ポンプ
22 ファン(空冷装置)
23 ラジエータ(空冷装置)
30 コンデンサ(空冷装置)
31 フィルタ
32 ダクト
32a 固定ダクト
32b 可動ダクト(ダクト)
45 リブ
51 第1ホルダー(支持フレーム)
52 第2ホルダー
54 トレイ受け
55 ダストトレイ
Rd 下向き風路
Rw 屈曲風路
Ru 上向き風路
So 導風空間
Si 電装空間

Claims (5)

  1. 下部走行体の上に機械本体が搭載されていて、その機械本体に、作業を行う作業装置と、カバーで覆われた機械室とが設置されている作業機械であって、
    前記機械室は、
    空冷装置と、
    前記空冷装置に外気を誘導するダクトと、
    前記ダクトと前記空冷装置との間に配置されたフィルタと、
    を備え、
    前記ダクトは、
    前記カバーに開口する吸気口を通じて導入される外気の流れを下方に導く下向き風路と、
    前記下向き風路の下流側の端部に連なって、外気の流れを下方から上方に屈曲させる屈曲風路と、
    を有し、
    前記屈曲風路の外周側に、外気から異物を分離する複数のリブが立設されている作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記屈曲風路の外周側が断面U形状の曲面で形成されていて、その曲面に前記リブの各々が放射状に配置されている作業機械。
  3. 請求項1または請求項2に記載の作業機械において、
    前記屈曲風路の外周側に、前記リブが立設されているダストトレイが着脱可能な状態で装着されている作業機械。
  4. 請求項3に記載の作業機械において、
    前記カバーは、
    前記機械室へのアクセスを可能にするメンテナンス開口と、
    揺動することによって前記メンテナンス開口を開閉するドアカバーと、
    を有し、
    前記ドアカバーに、前記ダクトおよび前記フィルタが設けられている作業機械。
  5. 請求項4に記載の作業機械において、
    前記ドアカバーが、揺動可能な状態で前記ドアカバーに組み付けられた支持フレームを有し、
    前記支持フレームに、前記フィルタおよび前記ダストトレイが装着されている作業機械。
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