JP5352018B2 - ステレオスライドマウント - Google Patents

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Description

本発明は、ステレオスライドマウントに関するものであり、特に電子的立体映像データによって一枚のシートまたはフィルム上に左右用の画像を並置記録するステレオスライドマウントに関するものである。
最近、ディジタル技術の発展により、映像分野においても撮影〜表示の全段階において、ディジタル化が進展している。そして、ステレオ写真(一枚のシート上に左右一対の透明陽画、又は不透明画像を並置)においても、電子的映像データによってステレオ写真をプリントすることが提案されている(例えば、特許文献1の特開2002−125245号公報)。
また、上記特許文献1と同様に、撮影された立体映像データを一旦パーソナルコンピュータの画面上に左右一対の二画面を並置して表示し、トリミング調整した後、所定の二画面並置のプリントを行うものが提案されている(例えば、特許文献2の特開2004−129186号公報)。
上記特許文献1及び2に記載されている方法は撮影後の立体映像データをポストプロセス(編集段階)で調整加工してプリントするものであるが、最近では、ステレオカメラで撮像した画像データをパーソナルコンピュータのディスプレイに表示したり、プリントアウトするだけで、誰しもが容易に立体視を楽しむことができる技術が提案されている{例えば、特許文献3(特開2006−121229号公報)の段落〔0013〕〔0041〕}。
なお、ステレオ写真は透明スライドの場合は、ステレオスライドマウントによって左右用のフィルムをマウントして保持して使用する{例えば、特許文献4の米国特許第4,942,684号明細書(’90,7月特許)}が、印画紙等にプリントしたものも、多くの場合ある程度の厚みのある台紙等に貼付するか、透明スライドと同様にホルダー等で挟持して使用する場合が多い。
また、一般的なステレオスライドは、左右のフィルムを別々に取り付けるように構成されているが、左右の画像を並置記録した一体のフィルムをマウントしたステレオスライドも提案されている(例えば、特許文献5の特表昭60−501079号公報)。
特許文献1の段落〔0015〕〔課題を解決する手段〕の記述によれば特許文献1の“立体画像”は左右用の画面を左右反対の位置に配置するもの(交差視法)であり、大画面のプリントを観ることができるものの、誰にも容易に立体視できるようにするには特別な方法によらなければならない(例えば、特許文献1の図13による方法)。この方法は立体プリント及びメガネの双方に偏光板を使用するため視野が非常に暗くなるのみならず、図示の如くメガネにプリズムを使用すれば透過光の波長による屈折率の差異によって像の輪郭に色滲みを生ずる等の問題がある。
更に、特許文献1の図13にも図示されているように、交差視法による立体視は、大きい画面を立体視できるものの、その大きな画面を観ているにも拘らず立体視において破線で図示されているように非常に小さく見えてしまう欠点がある。
特許文献2には電子立体画像データから二画面並置方式の立体プリントをするための編集方法が記載されている。しかし、この方法も、パーソナルコンピュータ(PC)の画面上に左右一対の小さな画面を表示して裸眼立体視の下に調整するために、プリント時の編集作業は極めて困難である。また、特許文献2には、赤青表示のアナグリフ方式による立体モニタも記載されているが、アナグリフ表示の立体画像(左右用の画面が同一位置に重ねて表示されている)をプレビューしつつ左右並置表示方式の立体画像のトリミング範囲を決定することは実用化に無理が生ずる。何故ならば、立体画像のトリミングは、単に絵画的構図の決定ではなく、遠近感調整の手段として行われているからであり、アナグリフのように左右用の画像を同一位置に重ねて表示する場合と、左右用の画像を並置表示する場合とでは立体感及び見掛け上の画面の大きさが異なるからである。しかし、特許文献2において、この問題は考察されていない。
特許文献3にはステレオカメラによる画像データをプリントアウトして立体視する内容が記載されている。そして、記述内容によれば、左右の画像の調整方法はオーバーラップエリアを予め記憶したパラメータによって調整するもので、このオーバーラップエリアは基線長やズーム倍率によって一義的に決定しているようである。
しかし、実際には特許文献3に記載されているオーバーラップエリアを基線長やズーム倍率によって一義的に決定した場合(即ち、トリミング調整してオーバーラップエリア部分のみをプリントした立体画像であっても)有効に機能しないことが予想される。何故ならば、特許文献3の図5及び6には至近距離像と無限遠像とが同時に映っているが、このような場合において、非重複部分の映像を遮蔽(カット)しても、観察者の視線は至近距離の像に向いて合致され、オーバーラップエリアの画像の対を立体視していても場合によっては左右の画像フレームがずれて見えるからである。
更に、上記特許文献3の段落〔0043〕には「…基線長は、被写体までの距離の10%程度であることが好ましく…」と記述されている。この場合、人の瞳間隔を65mmとして逆算す
れば、被写体距離は、65/0,1=650mmで、通常、人が無限遠と近景とを同時に観る
ことができる近点の限界値2メートルから大きく外れることになり、オーバーラップエリアのみを選択してもオーバーラップエリア内の遠景像と近景像とを融合視することが不可能になることは必至である。
また、従来の銀塩フィルムを使用する場合、フィルムという“実体”を有する。よって、現像その他の処理を依頼された業者は現物に依頼者のIDを記入したラベルを貼付すればよいが、電子データによる影像には“実体”が無いため、多くの映像をフィルム上にプリント・現像後、個々の写真が誰に依頼されたかの見分けが困難になるという問題が生ずる。
特許文献4に記載されているステレオスライドマウントは、マウントに滑合された調節用ピンでフィルムのパーフォレーションを係止するもので、フィルムのパーフォレーションを利用するマウントとして実用(市販)化されている唯一のものである。しかし、最適な調節位置を見つけ出すのが難しいという問題が解消されていない。
特許文献5に記載されているステレオスライドは、左右の画像を並置記録した左右一体のフィルムをマウント上に設けられたピンによって係止している。しかし、特許文献5のステレオスライドは、左右用の画面が左右反対位置に配置されているために一般的なステレオスライドビューワ等で観賞できないという問題が生ずる。
そこで、ステレオカメラによって撮影した立体映像データをプリンタに直接入力することよって立体写真をプリントすること及び立体TV及び立体PC上に表示する立体映像と同一の立体感の立体プリント/スライドを無調性で再現可能にするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は、この課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、ベースフレームとカバーフレームとでスライドフィルムを挟持する構造のステレオスライドマウントであって、
前記ベースフレームの左右の窓の周囲に凹状のフィルム設置部を設け、該フィルム設置部に生ずる段差によってスライドフィルムの上辺と下辺を位置決めし、該スライドフィルムは左用の画面を左側に、右用の画面を右側に配置し、且つ左右一対のステレオ写真を並置してプリントした一枚のシート状であって、該スライドフィルムの左右の画面と画面との中央部に設けたノッチ又は孔を、前記ベースフレームの左右の窓と窓との中央部に立設したピンに掛止させ、カバーフレームの孔を嵌合わせベースフレームとカバーフレームを固着せしめカバーフレームの左右の窓の周囲一帯の凸部を前記ベースフレームのフィルム設置部の凹部に陥入させてベースフレームとカバーフレームとで左右の画面を並置記録した一枚のフィルムを保持するように構成したステレオスライドマウントを提供する。
この構成によれば、マウント時の調整作業が不要となり、誰にでもマウント作業を行うことができる。
請求項2記載の発明は、左右両端を円の一部の円弧形または該円弧形よりも曲率の小さい曲線状に形成した上記請求項1に記載のステレオスライドマウントを提供する。
この構成によれば、ステレオスライド又はステレオフォトプリントを観賞用ビューワのスロットへ挿入することが容易になる。ま、ステレオスライドのコーナー部の損傷を防止することができる。
請求項1記載の発明は、ベースフレームの左右の窓の周囲に凹状のフィルム設置部を設け、該フィルム設置部に生ずる段差によってスライドフィルムの上辺と下辺を位置決めし、該スライドフィルムは左用の画面を左側に、右用の画面を右側に配置し、且つ左右一対のステレオ写真を並置してプリントした一枚のシート状であって、該スライドフィルムの左右の画面と画面との中央部に設けたノッチ又は孔を、前記ベースフレームの左右の窓と窓との中央部に立設したピンに掛止させ、カバーフレームの孔を嵌合わせベースフレームとカバーフレームを固着せしめカバーフレームの左右の窓の周囲一帯の凸部を前記ベースフレームのフィルム設置部の凹部に陥入させてベースフレームとカバーフレームとで左右の画面を並置記録した一枚のフィルムを保持するので、左右の画像を並置してプリントした一体のフィルムをマウント台にマウントするステレオスライドであるところ、マウントの作業が何人にも容易にできるという効果を奏することを期待できる。
請求項2記載の発明は、左右両端を円の一部の円弧形または該円弧形よりも曲率の小さい曲線状に形成した上記請求項1に記載のステレオスライドマウントであるので、ステレオスライド/ステレオフォトプリント又はスライドホルダの両端部を円弧状にすることであり、これによってステレオスライド/ステレオフォトプリント又はスライドホルダを観賞機器(ステレオビューワ)のスロットに挿入することが容易になり、且つ、ステレオスライド/ステレオフォトプリント又はスライドホルダを傾けて挿入した場合でもロックすることを防止できる効果がある。
図は本願発明の実施例に係るステレオスライド/フォトプリント及びステレオフォトプリンタの構成を示すものである。
本発明、実施例に関連する技術的事項に係る立体視の概念図。 図1の参照ディメンション表示画面(図示の大型立体TV)と標準立体映像データを送出するステレオカメラとの関係図であり、(a)は参照ディメンション表示画面を示す図、(b)はステレオカメラを示す図。 図1の詳細説明図。 (a)は、ステレオスライド作製装置の一実施例、(b)は、ステレオスライドフィルムの一実施例。 ステレオスライドの一実施例、(a)は、ベースフレームを表す、(b)は、ベースフレームにステレオスライドを取り付けた状態を示す、(c)は、カバーフレームを表す。 (a)はパーフォレーテドラインを入れたステレオフォトプリント用紙を表す、(b)は、ステレオプリントとスライドホルダとの関係を示す。
以下、本願発明の実施の形態につき、詳細に説明することとする。ところで、ここで記述する事項は、本願の特許請求の範囲請求項記載に係る発明のみならず、斯かる請求項記載に係る発明と関連する技術的事項を含む内容に関しても言及するものである。
以下、本発明に関連する技術の実施例を説明するにあたり、本発明の基礎的技術を交えて説明する。本発明の基礎的技術の特徴は、ステレオカメラの撮像素子の大きさ、及び立体映像表示装置の表示範囲および画面サイズが異なる場合であっても立体映像データを共用可能にしたことである。あらゆる立体映像の距離感及び寸法を共通に認識するためには撮影時に参照窓(左右の撮影レンズによる撮影視野が合致する仮想視野フレーム)を設定することであり、この参照窓を視野フレーム(左右の画像フレーム)として撮影し、表示に必要な標準立体映像データとして送出する。そして、表示側において標準立体映像データを撮影側の参照窓と等価の参照ディメンションの画面に表示することによって忠実な立体感を再現することができる。
例えば、図2の(a)(b)において参照窓Wref の幅をWW、撮像素子S上に投影される参照窓内の像Irefの幅をWS 、参照ディメンションの表示画面Erefの幅をWD
すれば、投影倍率rは、r=WS/WW 、表示倍率Rは、R=WD/WS として、r×R=1
とすることである。上記数式によれば撮像素子Sの幅WSの大きさに拘らずステレオカメラの送出画像データを標準立体映像データ化することは容易であると理解されるものである。
図1は、立体視の概念図である。図示の大型立体TV(ディスプレイ幅1800mm)を参照ディメンション表示画面のテレビとすれば、各々のサイズの表示画面と、その配置は図示の関係になる。
図3は、図1の寸法及び配置関係をより詳細に表したものであるが、図3は実際の寸法比率に対し、観察者の位置に近付くに従って大きくなる寸法比率で表している。これは、作図上の混乱を回避するものである。
図3に於いて観察者の眼から、図示の左右並置表示範囲とオーバーラップ表示範囲との境界位置までの距離LX
Figure 0005352018
=L/(1+WP0/B)
の関係となり、L0=2500mm、WP0=1800mmとすれば、瞳間隔が B=58mmのとき
、LX=2500/(1+1800/58)=78,04mmとなり、瞳間隔がB=72mmのときは、
X=2500/(1+1800/72)=96,15mmとなる。
左右並置表示範囲では左右の視野を仕切るための隔壁が必要で、実際の観賞距離は75mm位がほぼ限度である。また、75mmは明視の距離に比べて非常に近くなるために視度調節用のルーペが必要で、ルーペは視距離よりも僅かに大きい焦点距離のものが程よいため、この場合は使用するルーペの焦点距離は約80mmが適当である。また、瞳間隔(ステレオべース)Bは、
観察者個々において多少の差があるが観賞距離が大きい場合には(オーバーラップ表示範囲)無限遠像の相応点の左右の間隔と瞳間隔Bとの多少の差は無視してもよい。そして、左右並置表示範囲において、瞳間隔Bとの差の余裕は少ないが視度調節レンズの間隔を調節することによってその差は緩和される。
左右の画面間隔、即ちピクチャーディスタンスは、図3に図示の左右の瞳間隔Bと参照ディメンションのディスプレイD0までの距離L0とで次の関係となる。 任意の距離LNに配置されたディスプレイDNのピクチャーディスタンスDPNは、
Figure 0005352018
PN=B(1−L/L

の値となる。
左右夫々の画面幅は観賞者の眼からの距離に比例するが左右夫々の眼に入る光線がディスプレイD0を挟む図示の視角αが同一のため、図3に図示の各の見かけ上の画面幅は、
P0=WP1=WP2の関係になり同じ大きさに見える。
上述のように参照ディメンション表示画面のTV(図1に図示の大型TV)に標準立体映像データを図1に図示の関係配置に表示することによって、左右用の画像を重ねて表示するオーバーラップ表示範囲から左右単独の表示画面を有する左右並置表示範囲までの全ての表示範囲において共通のデータを使用することができる。この場合、図示の各々のディスプレイには標準立体映像データを左右夫々規定された条件に配置(位置及び幅)表示するのみでよい。
図2の(a)、(b)は、図1に図示の関係配置の立体画像データを取得する手段のステレオカメラの解説図である。図2(a)は、図1の立体視の状態と全く同一の状態図で、図2(b)を、ステレオカメラとする場合の関係図である。 今、図2(a)に図示の相等参照窓のディスプレイErefから観察者の左右夫々の眼EL及びERまでと、図2(b)の幅WWの参照窓Wrefから左右 夫々の撮影レンズLL,Lまでは共役関係が成立する。よって、左右夫々の視角α内に配置される撮像素子上の画像データは、人が実際に図1の参照ディメンション表示画面のテレビ(図示の大型立体TV)を観察する場合と等しくなる。また、視角α内に配置される撮像素子のサイズ(幅)は撮像素子を配置する光軸方向の位置で決定される。
図2(b)において撮像素子の幅WSは、
Figure 0005352018
=W×(f+Δf)/L

で計算される。また、左右の撮像素子の間隔(倒立画像のピクチャーディスタンス)、即ち図示のDSは、左右の撮影レンズの光軸間距離(レンズディスタンス)をDLとすれば、
Figure 0005352018
=D(1+(f+Δf)/L

で計算され、DS>DLの状態になる。立体映像は、遠景〜近景までの全体がはっきり見えるように焦点を調整すべきである。それには、撮影レンズのアパチャー(絞り)の口径を小さく設定してパンフォーカス状態で撮影すべきである。パンフォーカス状態で撮影する場合、上記f+Δfは、f+Δf≒としても差し支えない。
撮像素子上に投影される像は倒立状態であり、正立させるために左右夫々の位置で180°回転すれば左右の画面間隔、即ちピクチャーディスタンス(表示側=正立像状態)は人の瞳幅Bよりも小さくなる。また、図2(b)に図示の参照窓Wrefと、左右夫々の撮影レンズの主点を通り、参照窓Wrefの幅WWを挟む線で構成される二つの三角形(一部が重なり合う二つの三角形)と、左右夫々の撮影レンズの主点を通り左右夫々の撮像素子Sの両端を挟む線と撮像素子自身の面で構成される夫々二つの三角形とは、左右夫々の撮影レンズの主点を点対称として相似形になっている。また、左右のユニットは図示の中心線Oを対称線として左右対称であるため図の紙面の中心線Oを折り畳線として折りたためば左右の光軸Φ(L)とΦ(R)とが一致して左右同士が重なり合う。従って、図2(b)のステレオカメラによって撮影した立体映像を図1の参照ディメンション表示画面のTV(図示の大型立体TV)の同一画面位置に時分割で交互に、又は偏光等で同時に重ねて映し、視野分離用メガネによって左右の眼夫々で左右用夫々の画面を見れば無限遠像の相応点は自ずと人の瞳間隔に表示される。
よって、最適状態の立体映像を再現できる。なお、参照ディメンションの表示画面の同一位置に映すためには特別な手立ては必要とせず、図2(b)に図示の撮像素子S上の像を図2(a)のディスプレイ上において表示倍率を、ディスプレイD0の画面幅WDと撮像素子の幅WSとの単純比のWD/WSの倍率で表示すればよい。
また、図1に図示の各々のサイズの左右夫々の画面幅は各々の表示装置の配置距離と参照ディメンション表示画面のTVまでの距離との比で決定される。図3において任意の設置(観賞)距離LNに対する画面幅WPNは、
Figure 0005352018
/L=WPN/WP0

の単純化であるので、算出は容易である。
そして、図1及び図2に図示のとおり、立体映像は全ての範囲において無限遠の相応点を人の瞳間隔で表示するべきであるから、無限遠像=瞳間隔=左右の撮影レンズの光軸間距離、であり、ステレオカメラの左右の撮影レンズに入射する無限遠の相応点からの光線は互いに平行であるため撮像素子上に投影される無限遠の相応点は光軸間距離に等しくなる。従って、如何なるディスプレイサイズであっても、左右の表示画面において無限遠の相応点の間隔=人の瞳間隔に設定するには、左右夫々の撮像素子上における左右夫々の撮影レンズの光軸中心対応位置を表示画面上で左右の間隔が人の瞳間隔と等しくなる位置に設定するのみでよい。つまり、如何なる画面サイズの立体表示装置であっても、ステレオカメラの左右夫々の光軸を基準にして、再生画面の左右間において撮像ユニットの左右の光軸間隔相応間隔を人の瞳間隔に等しい寸法に表示することである。
以上の説明は本願発明の基礎的構成であり、人が眼前の実景を観る場合と同等の臨場感を得ることができる。
ステレオスライド/フォトプリントを作製する場合は、図1に図示の「左右並置表示範囲」の任意のサイズにプリントすればよく、左右夫々の画面幅WP2は、図1及び図3によれば、
前記〔数式5〕のLN/L0=WPN/WP0 →L2/L0=WP2/WP0
の単純比で計算できる。
また、左右の画面間隔DP2は、
前記〔数式2〕のDPN=B(1−LN/L0) → DP2=B(1−L2/L0)
で計算できる。即ち、前記[数式2]において、DPN=DP2、かつ、
=Lであるから、前記[数式2]で、DPNにDP2を代入し、かつ、LにLを代入することで、前記左右の画面間隔はDP2は、
P2=B(1−L/L)の数式で決定される。尚、左右の両面間隔
PNは、任意の変数である距離Lの値に応じて決まる変数であるため、図3では図示していない。
図4(a)は、ステレオスライドプリンタ(ハロゲン化銀方式)の一実施例であり、図4(b)はプリントされたステレオスライドで一実施例である。前記〔実施例1〕で説明したとおり、ステレオスライドを作製するためには、図3のディスプレイD0に重ねて表示するべく標準立体映像データを図示の幅WP2に縮小したD2(L)及びD2(R)を前記DP2の間隔に表示すればよく、図4(a)において図示のディスプレイ41に標準立体映像データによる左右用の映像を左右順次に表示し、その映像を投影レンズ42によってフィルム43上に投影し、左の画像47及び右の画像48を並置記録する。その記録する左の画像47と右の画像48との間隔を前記DP2の間隔に設定すればよく、該設定間隔は、巻き取りドラム46による巻き取りようを計測(ローラー等で挟む方法等があるが図示省略)すればよいが、正確を期するには、ガイドウェイ44上を摺動するスライダ45を所定量移動して順次露光した方がよい。そして、左右一対の画像を露光後巻き取りドラム46によって次の一対を露光すれば、巻き取り精度は然程高精度を要求されない。
ディスプレイ41上の表示像は投影レンズ42によって180°反転されてフィルム43上に投影されるためディスプレイ41上では倒立像状態に表示しなければならない。また、ディスプレイ41の素子は、DMDまたはLCOS等の開口率が高い素子が望ましいが、TFT液晶等も利用できる。TFT液晶を用いる場合は、できるだけ画面サイズの大きいものを採用し、縮小投影して使用すべきである。これは、画素数を増やして分解能を高めるためであるが、何れの表示素子を用いる場合も、R,G,Bの三原色を時分割露光すれば分解能は著しく向上する(静止画であるので3原色の書き換え速度は遅くても問題はない)。なお、フィルム43がポジフィルムである場合は、R,G,Bの3原色で露光するが、ネガフィルムを使用する場合はC,M,Y,の補色で露光すればよいのは当然であるが
、 C=G+B M=B+R Y=R+G となるので表示素子は結局、R,G,Bの原色のものでも利用できる。
なお、ディスプレイ41の大きさはできるだけ大きいものがよいが、上述のDMDおよびLCOS等の表示素子は元来拡大投影用の表示素子であるのでステレオスライドにおいては略等倍であり、比較的小さな表示素子を採用して、大きなステレオスライドを作る場合であっても拡大比は3倍くらいで済む。
図4(b)は、現像後、一対のステレオスライド毎に切断した状態のフィルム43で、フィルム43の中央部にはマウントに対する位置決め指標線410を同時にプリントしておくとよい。また、プリント時に位置決め用ノッチ411を刻んでもよく、この、ノッチ411は、一枚毎のシートフィルムを用いる場合には、フィルム製造時に先立って刻んでおくべきである。
ロールフィイルムを使用するであっても、またはシートフィルムを使用する場合であっても電子式データを受け付けて銀塩フィルムに転写する場合において、フィルム等の実体が伴わずデータのみなので、映像データのみを記録したものでは現像後の持ち主及び郵送(返送)先などが不明になる。そのような事情故に立体映像データと同時に付随データとしてID 符号を送って、図4のフィルム43上の画像47と48の中間部49に一次元又は二次元コード(既知の)によってID符号を記録することである。該IDは予め登録したものでもよく、または、PCから通信回線経由で付随情報として送られたものでもよい。現像後、このID符号をコードリーダで読み取ることによって、仕上がったスライドの仕分け作業や発送(返送)作業を省力化および自働化(例えば、2次元コードを読み取ることによって返送用封筒に宛名等を自動プリントできる)できる。
図5は、図4(b)のフィルムを保持するためのマウントで、例えば樹脂成型品である。図5(a)はベースフレーム50で、左の窓52及び右の窓53の二つの開口部を有している。更に二つの窓の周囲にフィルム設置部51が凹状に形成されていて、その外側には連結用ピン54が立設されている。また、ベースフレームの左右の窓の中央部にはフィルム位置合わせマーク55及びフィルム位置決め用突起56が形成されている。
図5(b)は、ベースフレーム50のフィルム設置部51に、図4(b)に表示のフィルム43を取り付けた状態であり、フィルム43のノッチ411がベースフレーム50の左右の窓と窓との中央部に突設された位置決め用突起56によって係止されている。








図5(C)は、カバーフレーム500で、左の窓502及び右の窓503の二つの開口部を有していて、該左右の窓502、503の周囲に凸部501が形成されていて該凸部501が前記ベースフレーム50の凹部51に陥入して前記フィルム43を挟持する。なお、カバーフレームの周辺部には孔504が穿設されていて、該穴504を前記ベースフレーム50のピン54に嵌入すれば、ベースフレーム50とカバーフレーム500が固定され表裏一体となりスライドフィルム43が保持される。
図6(a)は、例えば昇華型感熱プリンタの用紙60である。昇華型感熱プリンタは一色毎に色素を転写するために各色毎の回数繰り返してプリントするためにローラー等の紙送り機構では精度が悪く色ずれを起こす。そのため、プリント用紙の両端部を押さえ用紙を載せたキャリッジを移動してプリントを行う必要がある。図示のタブ62は、プリント用紙60を掴む部分で印刷後は不要な部分であり切り離す必要があるが、プリント用紙60の両端部に図示のパーフォレーテドライン(通称ミシン目)61を入れておくことによってパーフォレーテドラインに沿って切り裂けばステレオフォトプリントの両端が円の一部の円弧形に形成される。
なお、プリンタ自体の構造は従来の感熱プリンタそのものが利用できる。例えば、図6(a)においてプリントは図示の矢印A方向に主走査(サーマルヘッドの走査)を行い、矢印B方向に副走査(用紙を送る)を行って、左右何れかの片方をプリントした後、画面間隔の分だけ送り他の片方をプリントすればよい。
図6(b)は、ステレオスライド/プリント60とスライドホルダ63の関係で図示のように傾けて挿入した場合であっても円滑に作動する。これは、スライドホルダとスライドとの寸法関係が同一で隙間が0の状態であってもロックしたりすることはない。また、ステレオスライドのような矩形の板状の物体はコーナー部が損傷することは日常的に観察されるが両端を円弧形にすることによって損傷を防止できる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が、該改編されたものにも及ぶことは当然である。
立体映像データを通信回線によって送信し、ステレオスライドを容易に現像所に送信して現像できると共に、スライドフィルムを、ベースフレームのフィルム設置凹部に陥入させて、ベースフレームとカバーフレームとで左右の画面を並置記録した一枚のフィルムを保持するところ、左右画像を並置してプリントした一体のフィルムをマウント台にマウントすることを通じて、マウントの作業が容易にでき自家用プリントもできるという利便性を期待することができる。
Wref 参照窓
W参照窓の幅
O∞ 無限遠物体
Lステレオカメラの光軸間距離
φ ステレオカメラの光軸
Iref参照窓の像
α 視角
S 撮像素子
W参照窓の距離
f 撮影レンズの焦点距離Δf 焦点調節量
B 瞳間隔
Eref相等参照窓(表示側において参照窓と等価)
0参照ディメンション表示画面の距離
S撮像素子の幅
S撮像素子の間隔
Dディスプレイの幅
L 左眼
R 右眼
0参照ディメンションのディスプレイ
1 オーバーラップ表示範囲のディスプレイ(ディスプレイD0よりも小さい

2 フィルム上の画面
PO 参照ディメンションディスプレイの幅
P1 フィルム上の画面幅
P2 ディスプレイD2の幅
P1 ディスプレイD1の間隔
P2 ステレオスライドの左右の画面間隔
0 参照ディメンションディスプレイの視距離
1 ディスプレイD1の視距離
2 ディスプレイD2の視距離
X 並置範囲とオーバーラップ表示範囲の境界位置
40 ステレオスライド作製装置(プリンタ)
41 表示装置
42 投影レンズ
43 銀塩フィルム
44 ガイドウェイ
45 スライダ
46 巻き取り軸
47 左の画面(画像)
48 右の画面(画像)
49 左右の画面の中央部でIDを記録する部位
410 フィイルム上にマウントとの位置合わせの指標をプリントした例
411 マウントに対する位置決め用ノッチ
50 ステレオスライドマウント(ベースフレーム)
51 フィルム設置部(凹部)
52 マウントの窓(左)
53 マウントの窓(右)
54 連結用ピン
55 フィルムを位置合わせするための指標
56 フィルムを位置決めするための突起
500 カバーフレーム
501 フィルムを押さえる凸部
502 カバーフレームの窓(左)
503 カバーフレームの窓(右)
504 連結用孔
60 ステレオフォトプリント
61 パーフォレーテドライン(ミシン目)
62 タブ
63 スライド(プリント)ホルダー
特開2002−125245号公報 特開2004−129186号公報 特開2006−121229号公報 米国特許第4,942,684号明細書(’90,7月特許) 特表昭60−501079号公報

Claims (2)

  1. ベースフレームとカバーフレームとでスライドフィルムを挟持する構造のステレオスライドマウントであって、
    前記ベースフレームの左右の窓の周囲に凹状のフィルム設置部を設け、該フィルム設置部に生ずる段差によってスライドフィルムの上辺と下辺を位置決めし、該スライドフィルムは左用の画面を左側に、右用の画面を右側に配置し、且つ左右一対のステレオ写真を並置してプリントした一枚のシート状であって、該スライドフィルムの左右の画面と画面との中央部に設けたノッチ又は孔を、前記ベースフレームの左右の窓と窓との中央部に立設したピンに掛止させ、カバーフレームの孔を嵌合わせベースフレームとカバーフレームを固着せしめカバーフレームの左右の窓の周囲一帯の凸部を前記ベースフレームのフィルム設置部の凹部に陥入させてベースフレームとカバーフレームとで左右の画面を並置記録した一枚のフィルムを保持するように構成したステレオスライドマウント。
  2. 左右両端を円の一部の円弧形または該円弧形よりも曲率の小さい曲線状に形成した上記請求項1に記載のステレオスライドマウント。
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